JPH0795714A - プロテクタへのバンドクランプの係止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンドクランプの移動を規制して、ロック部
が他部品と干渉することがないプロテクタへのバンドク
ランプの係止構造を提供する。 【構成】 本発明は、長手方向に連続して係合部７が形
成されたバンド部５の一端に、前記係合部７と係合する
被係合部９を有するロック部１１が設けられて、ワイヤ
ーハーネスをプロテクタ３１に固定するバンドクランプ
３を、プロテクタ３１に設けた挿通孔３５に係止するプ
ロテクタへのバンドクランプの係止構造において、前記
挿通孔３５に、前記バンドクランプ３の移動を規制する
係止突起（移動規制手段）３７を設けたことを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プロテクタに収容され
たワイヤーハーネスをプロテクタに固定するバンドクラ
ンプを、プロテクタに係止するプロテクタへのバンドク
ランプの係止構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】複数本の電線からなるワイヤーハーネス
を他部品と共に結束して、他部品をワイヤーハーネスに
取り付けたり、ワイヤーハーネスを他部品に取り付ける
バンドクランプが実開昭５３−１０８５８８号公報で提
案されている。このバンドクランプ２は、図６に示すよ
うに、手さげ４を有する細長体６と共に、ワイヤーハー
ネスを結束するもので、細長体６を挿通した２本の帯体
８、８からなる。この帯体８の一側には複数個の突起８
ａが長手方向に沿って設けられ、他側には、この突起８
ａが係合する複数個の孔８ｂが形成されている。

【０００３】また、実開平２−１０３７１９号公報に
は、プロテクタ本体に収容されたワイヤーハーネスを、
プロテクタ本体の端部に固定するのに用いられるバンド
クランプが提案されている。この場合、バンドクランプ
は、プロテクタ本体に予め係止されて、プロテクタ本体
と共にワイヤーハーネスを結束して、ワイヤーハーネス
をプロテクタ本体に固定するようになっている。

【０００４】図７は、従来のプロテクタ１へのバンドク
ランプ３の係止構造を示す。同図において、バンドクラ
ンプ３は、長尺状のバンド部５と、このバンド部５に長
手方向に連続して形成された係合部７と、バンド部５の
一端部に設けられて他端部が挿通されると共に係合部７
と係合する被係合部９（図８（ａ）参照）が形成された
ロック部１１とからなる。係合部７は、複数の係止突起
２３が所定の間隔で連続的に形成されて構成されてい
る。係止突起２３は、バンド部５に対して垂直な面と、
傾斜した面とからなる三角形状の突起で形成されてい
る。

【０００５】一方、上記バンドクランプ３が係止される
プロテクタ１は、桶状のプロテクタ本体１３の一方の端
部にワイヤーハーネス固定部１５が形成され、このワイ
ヤーハーネス固定部１５の側壁１７には、挿通孔１９を
形成する枠部２１が設けられている。この挿通孔１９内
に、バンドクランプ３のバンド部５が挿通される。

【０００６】バンドクランプ３により、ワイヤーハーネ
スＷをワイヤーハーネス固定部１５に固定する場合に
は、予め挿通孔１９内にバンド部５を挿通させてプロテ
クタ本体１３に係止した後に、ワイヤーハーネスＷと共
にワイヤーハーネス固定部１５に巻き付け、他端側をロ
ック部１１内に挿通させる。ロック部１１を挿通したバ
ンド部５は、係合部７がロック部１１の被係合部９と係
合することでロックされる。これにより、バンドクラン
プ３はプロテクタ本体１３に係止されてワイヤーハーネ
スＷがワイヤーハーネス固定部１５と共にバンドクラン
プ３により結束・固定される。

【０００７】ところが、このような係止構造では、ワイ
ヤーハーネスＷをワイヤーハーネス固定部１５に固定す
る際に、バンドクランプ３のバンド部５を挿通孔１９内
に一々挿入して、予めプロテクタ本体１３にバンドクラ
ンプ３を係止しておかなければならないので、手間がか
かり作業性が悪い。

【０００８】そこで、バンドクランプ３をプロテクタ本
体１３に一体に成形することが考えられるが、この場合
には、バンドクランプ３が長尺であるため、プロテクタ
本体１３を成形する金型が大型化し、バンドクランプ３
をプロテクタ本体１３と別体に成形した場合に比較して
製造コストが高くつく。このため、バンドクランプ３
は、プロテクタ本体１３と別体に成形されて、ワイヤー
ハーネスＷをプロテクタ本体１３に固定する際に、バン
ド部５を挿通孔１９内に挿通している。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プロテクタへのバンドクランプの係止構造では、挿通孔
１９にバンド部５を挿通しただけなので、プロテクタ本
体の取り回しの際に、バンド部５が挿通孔１９内で移動
して、プロテクタ本体１３から脱落したり、ロック部１
１が所定の位置からずれるという問題がある。

【００１０】また、ワイヤーハーネスＷをプロテクタ本
体１３に結束した後もバンドクランプ３がワイヤーハー
ネスＷの周方向（図８（ａ）の矢印Ａ方向）に移動し、
図８（ｂ）に示すように、ロック部１１がプロテクタ１
の周辺に配設された他の部品２５と干渉し、異音が発生
するという問題がある。

【００１１】そこで、本発明は、プロテクタに対するバ
ンドクランプの移動を規制して、ロック部が他部品と干
渉することがないプロテクタへのバンドクランプの係止
構造の提供を目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項１記載の発明は、長手方向に連続して係合部が形
成されたバンドの一端に、前記係合部と係合する被係合
部を有するロック部が設けられて、ワイヤーハーネスを
プロテクタに固定するバンドクランプを、プロテクタに
設けた挿通孔に係止するプロテクタへのバンドクランプ
の係止構造において、挿通孔に、バンドクランプの移動
を規制する移動規制手段を設けたことを特徴としてい
る。

【００１３】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明であって、移動規制手段が、挿通孔の内壁から突設さ
れてバンド部の係合部に係合する係止突起であることを
特徴としている。

【００１４】請求項３記載の発明は、請求項１記載の発
明であって、移動規制手段が、挿通孔の中間部を屈曲し
た貫通保持部であることを特徴としている。

【００１５】請求項４記載の発明は、請求項３記載の発
明であって、ワイヤーハーネスを固定するワイヤーハー
ネス固定部を中空の縦壁で形成し、この縦壁の中空内部
に前記挿通孔を形成するすると共に、この縦壁をワイヤ
ーハーネスの外周面に沿って弧状に屈曲して貫通保持部
を形成したことを特徴としている。

【００１６】請求項５記載の発明は、請求項３又は請求
項４記載の発明であって、挿通孔へのバンドクランプの
挿入側開口の間口をバンドクランプの幅寸法より大きく
形成し、バンドクランプの引出側開口の間口を挿入側開
口の間口より小さく、かつバンドクランプの幅寸法より
大きく形成し、挿入側開口と引出側開口との間に、バン
ドクランプを案内する案内斜面を形成したことを特徴と
している。

【００１７】

【作用】請求項１の発明によれば、挿通孔にバンドクラ
ンプを係止すると、移動規制手段がバンドクランプの移
動を規制する。従って、プロテクタの取り回しの際に、
バンドクランプが係止位置から移動することがない。

【００１８】請求項２の発明によれば、バンド部に形成
された係合部が挿通孔の内壁から突設された係止突起と
係合することにより、他部品に接近する方向へのロック
部の移動が規制される。

【００１９】請求項３の発明によれば、挿通孔にバンド
クランプを挿通すると、貫通保持部によりバンドクラン
プの移動が規制される。

【００２０】請求項４の発明によれば、挿通孔にバンド
クランプを挿通すると、貫通保持部によりバンドクラン
プの移動が規制される。また、貫通保持部がワイヤーハ
ーネス固定部を弧状に屈曲して形成されているので、バ
ンドクランプがワイヤーハーネスの外周の略沿って弧状
に係止される。

【００２１】請求項５の発明によれば、バンドクランプ
を挿通孔内に挿入側開口から挿入すると、バンドクラン
プは案内斜面に案内されて引出側開口から導き出され
る。

【００２２】

【実施例】以下、本発明に係るプロテクタへのバンドク
ランプの係止構造の実施例について説明する。

【００２３】第１実施例 図１は、第１実施例のプロテクタ３１とバンドクランプ
３とを示す分解斜視図、図２はバンドクランプ３により
プロテクタ本体３３の端部にワイヤーハーネスＷを結束
・固定した状態を示す斜視図である。また、図３（ａ）
は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿って切断した断面図、図
３（ｂ）は（ａ）のＢ部を拡大した断面図である。ま
た、図７に示すプロテクタ１及びバンドクランプ３と同
構成部分については図面に同符号を付して重複した説明
を省略する。

【００２４】図１に示すように、本実施例のプロテクタ
３１の挿通孔３５は、枠壁４１とプロテクタ本体３３の
側壁１７とで構成されている。側壁１７には、一対のス
リット４３、４３が設けられており、これらのスリット
４３、４３の間に可撓片部４５が形成されている。この
可撓片部４５の挿通孔３５側の内壁からは、移動規制手
段としての係止突起３７が突設されている。この係止突
起３７は、図３（ｂ）に示すように、上り傾斜の傾斜面
３７ａと、水平面３７ｂからなる断面三角形状に形成さ
れている。

【００２５】一方、バンドクランプ３の係合部７は、図
３（ｂ）に示すように、傾斜面７ａと水平面７ｂとから
なる断面三角形状の複数個の突起２３が所定の間隔を開
けて連続して形成されている。

【００２６】そして、挿通孔３５内にバンド部５が挿通
された状態では、係合部７側がプロテクタ本体３３の側
壁１７側に向いており、係止突起３７の水平面３７ｂと
係合部７の突起２３の水平面７ｂとが当接する。この状
態では、バンド部５は図３（ｂ）において下方のみ移動
可能で、上方への移動が規制される。

【００２７】このようなバンドクランプ３によりワイヤ
ーハーネスＷをワイヤーハーネス固定部１５に固定する
場合には、先ず、バンドクランプ３のバンド部５を挿通
孔３５内に挿通する。バンド部５を挿通孔３５内に挿通
すると、挿通孔３５の内壁の係止突起３７に係合部７の
係止突起２３が係合して、バンドクランプ３の移動を規
制する。この場合バンドクランプ３はロック部１１が枠
壁４１に接近する方向に移動出来るが、その逆方向すな
わち、ロック部１１が枠壁４１から離れる方向へ移動す
ることが出来ない。また、この場合、ロック部１１が枠
壁４１に当接するまで、バンドクランプ３のバンド部５
を挿通孔３５内に挿通させれば、バンドクランプ３を挿
通孔３５に固定することが出来る。

【００２８】これにより、プロテクタ３１の取り回しの
際に、バンドクランプ３がプロテクタ本体３３から脱落
することがない。また、バンドクランプ３のロック部１
１が所定の位置からずれることがない。

【００２９】次に、バンドクランプ３を挿通孔３５に固
定した後に、ワイヤーハーネス固定部１５にワイヤーハ
ーネスＷと共に巻き付け、他端側をロック部１１に挿通
する。そして、ロック部１１からバンド５を引き出して
締め付ける。この状態では、係止突起２３が被係合部９
と係合してロック状態となると共に、図３（ｂ）に示す
ように、係止突起２３が挿通孔３５の内壁の係止突起３
７と係合して、図５（ｂ）におけるバンド部５の上方へ
の移動が規制されている。

【００３０】すなわち、図３（ｂ）におけるバンド部５
の上方への移動方向は、プロテクタ本体３３の周辺に配
設された他部品２５にロック部１１が接近する方向であ
り、この方向へのロック部１１の移動が規制されてい
る。これにより、ロック部１１が他部品２５と干渉する
ことがなく、異音の発生を防止することが出来る。

【００３１】第２実施例 次に本発明の第２実施例について図４及び図５を用いて
説明する。図４（ａ）は本発明が適用されたプロテクタ
４７を示し、図４（ｂ）はプロテクタ４７のワイヤーハ
ーネス固定部４９を示す断面図である。

【００３２】図４（ａ）に示すように、本実施例のプロ
テクタ４７はプロテクタ本体５１と、このプロテクタ本
体５１の開口部を閉鎖するカバー５３とからなる。カバ
ー５３の両側部には、ロックアーム５５が形成されてお
り、このロックアーム５５は、プロテクタ本体５１の開
口縁部の外側に形成された係止枠部５７に係合して、カ
バー５３をプロテクタ本体５１に固定する。

【００３３】このカバー５３とプロテクタ本体５１の中
間部には切欠部５９、６１が形成されている。この切欠
部５９、６１からは、プロテクタ本体５１内に収容され
たワイヤーハーネスから分岐したワイヤーハーネスＷ
が、プロテクタ本体５１内から引き出されるようになっ
ている。カバー５３に設けた切欠部５９の縁部にワイヤ
ーハーネス固定部４９が形成されている。

【００３４】ワイヤーハーネス固定部４９は、中空の縦
壁からなり、中空内部はその幅寸法がバンド部５の厚み
より若干長く設定されて、バンドクランプ３のバンド部
５が挿通される挿通孔６３となっている。この挿通孔６
３の一方の開口（バンド部５が挿入される開口）６５
は、カバー５３の幅方向の一方の側部に面している。ま
た他方の開口（バンド部５が導き出される開口）６７
は、カバー５３の長手方向の一側に面している。さら
に、挿入側の開口６５と引出側の開口６７との間は、切
欠部５９から引き出されるワイヤーハーネスＷの外周面
に沿って弧状に屈曲している。そして、この屈曲部分の
中空内部が移動規制手段としての貫通保持部６９となっ
ている。

【００３５】すなわち、図４（ｂ）に示すように、挿通
孔６３内にバンドクランプ３のバンド部５を挿入側の開
口６５から挿入すると、バンド部５は挿通孔６３に沿っ
て強制的に屈曲された状態で、引出側の開口６７から導
き出される。この状態では、バンド部５の自身の剛性に
より、挿入側の開口６５と引出側の開口６７では、外側
の縁部側（矢印ａ、ｂ方向）に押圧しながら当接し、中
間の屈曲部分では、内側（矢印ｃ方向）に押圧しながら
当接している。このため、バンド部５は挿通孔６３内の
貫通保持部６９で保持され、挿通孔６３の挿通方向（矢
印ｄ方向）での移動が規制されている。

【００３６】このプロテクタ４７において、プロテクタ
本体５１から引き出されたワイヤーハーネスＷをバンド
クランプ３によりワイヤーハーネス固定部４９に固定す
るには、先ずバンドクランプ３をワイヤーハーネス固定
部４９に予め固定する。すなわち、バンドクランプ３の
バンド部５を挿入側の開口６５から挿入し、そのまま押
し込む。バンド部５を挿通孔６３内に押し込むと、バン
ド部５は挿通孔６３の内壁に沿って強制的に屈曲しなが
ら、挿通孔６３内を挿通し、引出側の開口６７から導き
出される。この状態では、バンド部５は、挿通孔６３の
内壁に自身の剛性により当接しているので、貫通保持部
６９でその移動が規制される。従って、バンド部５を挿
通孔６３内に挿通させた状態でバンドクランプ３はワイ
ヤーハーネス固定部４９に固定され、この状態でプロテ
クタ４７を取り回しても、ワイヤーハーネス固定部４９
からバンドクランプ３が脱落することがない。

【００３７】次に切欠部５９から引き出したワイヤーハ
ーネスＷをワイヤーハーネス固定部４９に添わせた状態
で、バンド部５をワイヤーハーネスＷに巻き付け、バン
ド部５の先端部をロック部１１に挿入する。そしてロッ
ク部１１からバンド部５を引き出して締め付ける。これ
により、ワイヤーハーネスＷをカバー５３に固定するこ
とが出来る。

【００３８】このとき、バンド部５が貫通保持部６９に
より保持されているので、バンドクランプ３がワイヤー
ハーネスＷの周方向に移動することがなく、バンドクラ
ンプ３のロック部１１が所定の位置（挿入側の開口６５
の近傍）からずれることがない。従って、ワイヤーハー
ネスＷの周辺の他の部品と干渉することがなく、異音の
発生を防止することが出来る。

【００３９】さらに、挿通孔６３がワイヤーハーネスＷ
の外周に沿って弧状に屈曲しているので、挿通孔６３内
に挿通されたバンド部５もワイヤーハーネスＷの外周に
沿って弧状に屈曲している。このため、バンド部５の先
端部をロック部１１に挿入する際に、バンド部５の先端
部とロック部１１とが比較的近くに位置しているので、
ロック部１１内にバンド部５の先端部を容易に挿入する
ことが出来る。

【００４０】次に、本実施例の変形例について図５を用
いて説明する。図５はワイヤーハーネス固定部７９のみ
を示す。この変形例は、挿通孔７１のバンドクランプ３
の挿入側の開口７３の間口Ｌ１をバンドクランプ３の幅
寸法Ｌ２より大きく形成し、バンドクランプ３の引出側
の開口７５の間口Ｌ３を挿入側の開口７３の間口Ｌ１よ
り小さく、かつバンドクランプ３の幅寸法Ｌ２より大き
く形成し、挿入側の開口７３と引出側の開口７５との間
に、バンドクランプ３を案内する案内斜面７７が形成さ
れている。

【００４１】この例によれば、挿入側の開口７３からバ
ンドクランプ３のバンド部５を挿入する際に、挿入側の
開口７３の間口Ｌ１が広いので、バンド部５の先端部を
容易に挿通孔７１内に挿入することが出来る。また、バ
ンド部５の先端部を挿通孔７１に挿通した後に、バンド
部５を挿通孔７１内に押し込めば、バンド部５の先端部
は案内斜面７７により案内されて引出側の開口７５から
導き出される。従って、バンド部５の挿通孔７１への挿
入時の誘導をスムーズに行うことが出来、挿入作業を容
易に行うことが出来る。また、引出側の開口７５の間口
Ｌ３を挿入側の開口７３より小さくしたことにより、バ
ンド部５の移動範囲が小さくなり、挿入側の開口７３の
バンド部５あるいはロック部１１を上下に移動させるだ
けで、バンドクランプ３の位置を容易に変えることが出
来る。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
によれば、挿通孔にバンドクランプを係止すると、移動
規制手段がバンドクランプの移動を規制する。従って、
プロテクタの取り回しの際に、プロテクタに対してバン
ドクランプが移動することがないので、バンドクランプ
がプロテクタから脱落することがなく、ロック部が所定
の位置からずれることがない。

【００４３】請求項２記載の発明によれば、バンド部に
形成された係合部が挿通孔の内壁から突設された係止突
起と係合することにより、他部品に接近する方向へのロ
ック部の移動が規制されるので、バンドクランプのバン
ド固定部からの脱落を防止することが出来ると共に、バ
ンドクランプのロック部が他の部品に干渉することがな
く、異音が発生することがない。

【００４４】請求項３記載の発明によれば、バンド固定
部の挿通孔にバンドクランプを挿通すると、貫通保持部
によりバンドクランプの移動が規制される。従って、バ
ンドクランプのバンド固定部からの脱落が防止されると
共に、他の部品と干渉することがないので、異音が発生
することがない。

【００４５】請求項４記載の発明によれば、貫通保持部
がバンド固定部を弧状に屈曲して形成されているので、
バンドクランプがワイヤーハーネスの外周の沿って弧状
に形成されので、バンド部の先端部とロック部とが近く
なり、バンドクランプの他端側をロック部に容易に挿通
することが出来る。

【００４６】請求項５記載の発明によれば、バンドクラ
ンプを挿通孔内に挿入側開口から挿入すると、案内斜面
に案内されて引出側開口から導き出され、挿通孔にバン
ドクランプを容易に挿通させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るプロテクタへのバンドクランプの
係止構造が適用された第１実施例のバンドクランプとプ
ロテクタとを示す分解斜視図である。

【図２】本発明に係るプロテクタへのバンドクランプの
係止構造が適用された第１実施例のバンドクランプとプ
ロテクタとを示し、ワイヤーハーネスをプロテクタに係
止されたバンドクランプにより結束・固定した状態を示
す斜視図である。

【図３】第１実施例のバンドクランプと挿通孔との関係
を示し、（ａ）は図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿っ
て切断した断面図、（ｂ）は（ａ）のＢ部を拡大して係
止突起と係合との係合状態を示す断面図である。

【図４】本発明に係るプロテクタへのバンドクランプの
係止構造が適用された第２実施例のプロテクタとバンド
クランプを示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）はバンド固定
部を示す断面図である。

【図５】第２実施例の変形例のバンド固定部を示す斜視
図である。

【図６】従来のバンドクランプを示す斜視図である。

【図７】従来のプロテクタへのバンドクランプの係止構
造が適用されたバンドクランプとプロテクタを示す分解
斜視図である。

【図８】従来のプロテクタへのバンドクランプの係止構
造が適用されたバンドクランプとプロテクタとを示し、
（ａ）はバンドクランプによりワイヤーハーネスをプロ
テクタの端部に結束・固定した状態を示す断面図、
（ｂ）はバンドクランプがワイヤーハーネスの周方向に
移動した状態を示す断面図である。

【符号の説明】 ３ バンドクランプ ５ バンド部 ７ 係合部 １１ ロック部 １５、４９、７９ ワイヤーハーネス固定部 ２３ 突起 ３１、４７ プロテクタ ３３、５１ プロテクタ本体 ３５、６３ 挿通孔 ３７ 係止突起 ６５ 挿入側の開口 ６７ 引出側の開口 ６９ 貫通保持部 ７７ 案内斜面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長手方向に連続して係合部が形成された
   バンド部の一端に、前記係合部と係合する被係合部を有
   するロック部が設けられて、ワイヤーハーネスをプロテ
   クタに固定するバンドクランプを、プロテクタに設けた
   挿通孔に係止するプロテクタへのバンドクランプの係止
   構造において、前記挿通孔に、前記バンドクランプの移
   動を規制する移動規制手段を設けたことを特徴とするプ
   ロテクタへのバンドクランプの係止構造。
2. 【請求項２】 請求項１記載の発明であって、前記移動
   規制手段が、前記挿通孔の内壁から突設されて前記バン
   ド部の係合部に係合する係止突起であることを特徴とす
   るプロテクタへのバンドクランプの係止構造。
3. 【請求項３】 請求項１記載の発明であって、前記移動
   規制手段が、前記挿通孔の中間部を屈曲した貫通保持部
   であることを特徴とするプロテクタへのバンドクランプ
   の係止構造。
4. 【請求項４】 請求項３記載の発明であって、ワイヤー
   ハーネスを固定するワイヤーハーネス固定部を中空の縦
   壁で形成し、この縦壁の中空内部に前記挿通孔を形成す
   るすると共に、この縦壁をワイヤーハーネスの外周面に
   沿って弧状に屈曲して前記貫通保持部を形成したことを
   特徴とするプロテクタへのバンドクランプの係止構造。
5. 【請求項５】 請求項３又は請求項４記載の発明であっ
   て、前記挿通孔への前記バンドクランプの挿入側開口の
   間口をバンドクランプの幅寸法より大きく形成し、バン
   ドクランプの引出側開口の間口を前記挿入側開口の間口
   より小さく、かつバンドクランプの幅寸法より大きく形
   成し、前記挿入側開口と前記引出側開口との間に、バン
   ドクランプを案内する案内斜面を形成したことを特徴と
   するプロテクタへのバンドクランプの係止構造。