JPH1179232A - 結束バンド - Google Patents
結束バンドInfo
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- JPH1179232A JPH1179232A JP9235682A JP23568297A JPH1179232A JP H1179232 A JPH1179232 A JP H1179232A JP 9235682 A JP9235682 A JP 9235682A JP 23568297 A JP23568297 A JP 23568297A JP H1179232 A JPH1179232 A JP H1179232A
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- band
- band portion
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- insertion hole
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- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、部材に捲き掛けたバンド部を係止
部が係止して結束する結束バンドに関し、詳しくは、結
束作業時に係止機能が劣化することによりバンド部が外
れたりずれたりすることをなくして信頼性の向上を図
る。 【解決手段】 係合溝13を内面側に刻設されたバンド部
11と、挿通穴22に挿通されたバンド部11の係合溝13に係
合爪23が係合して戻る方向への移動を係止する係止部21
とを連設し、その係止部21の挿通穴22内には、挿通され
るバンド部11の両側の滑り面12を案内して係合溝13を係
合爪23から離隔させるとともに結束（緊締）時に変形さ
れて係合溝13が係合爪23に係合することを許容するガイ
ド片25と、バンド部11を係合爪23方向に付勢する弾性片
24とを設けた。
部が係止して結束する結束バンドに関し、詳しくは、結
束作業時に係止機能が劣化することによりバンド部が外
れたりずれたりすることをなくして信頼性の向上を図
る。 【解決手段】 係合溝13を内面側に刻設されたバンド部
11と、挿通穴22に挿通されたバンド部11の係合溝13に係
合爪23が係合して戻る方向への移動を係止する係止部21
とを連設し、その係止部21の挿通穴22内には、挿通され
るバンド部11の両側の滑り面12を案内して係合溝13を係
合爪23から離隔させるとともに結束（緊締）時に変形さ
れて係合溝13が係合爪23に係合することを許容するガイ
ド片25と、バンド部11を係合爪23方向に付勢する弾性片
24とを設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材に捲き掛けた
バンド部を係止部が係止して結束する結束バンドに関
し、詳しくは、結束作業時に係止機能が劣化することに
よりバンド部が外れたりずれたりすることをなくして信
頼性の向上を図ったものにものに関する。
バンド部を係止部が係止して結束する結束バンドに関
し、詳しくは、結束作業時に係止機能が劣化することに
よりバンド部が外れたりずれたりすることをなくして信
頼性の向上を図ったものにものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、図６および図７に示すような
結束バンド１が知られており、この結束バンド１は、鋸
歯状の係合溝２ａを一面側に形成されたバンド部２の基
端側に、その係合溝２ａに係合爪３ａを噛み合い係合さ
せ戻る方向の移動を係止する係止部３が設けられてい
る。
結束バンド１が知られており、この結束バンド１は、鋸
歯状の係合溝２ａを一面側に形成されたバンド部２の基
端側に、その係合溝２ａに係合爪３ａを噛み合い係合さ
せ戻る方向の移動を係止する係止部３が設けられてい
る。
【０００３】この結束バンド１は、例えば図８に示すよ
うに、長尺な部材（電線等を束ねたワイヤーハーネスＷ
など）にバンド部２を捲き掛けて係止部３により係止さ
せることにより結束して、その係止部３側に設けられた
クリップ４を車両のパネルなどに形成された取付穴に差
し込んで固定することにより、結束した部材を取付する
ことができる。なお、図中、５は取付穴にクリップ４が
差し込まれたときにその周囲をクリップ４との間で挟持
する弾性片である。
うに、長尺な部材（電線等を束ねたワイヤーハーネスＷ
など）にバンド部２を捲き掛けて係止部３により係止さ
せることにより結束して、その係止部３側に設けられた
クリップ４を車両のパネルなどに形成された取付穴に差
し込んで固定することにより、結束した部材を取付する
ことができる。なお、図中、５は取付穴にクリップ４が
差し込まれたときにその周囲をクリップ４との間で挟持
する弾性片である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の結束バンドにあっては、結束作業時にはバン
ド部２を先端から係止部３に挿通して、係合爪３ａが自
身の弾性力により係合溝２ａに噛み合いつつ摺接する状
態で勢いよく引き出し、バンド部２を捲き掛けた部材を
緊締するため、図９に示すように、係合爪３ａが摩擦熱
により変形したり、摩耗により変形して係合溝２ａに密
接する形状がだれてしまい（以下、単に係合爪のダレと
いう）、バンド部２の戻る方向への移動を確実に係止す
ることができなくなってしまう場合がある。このように
係止機能が損なわれてしまうと、結束バンド１が結束す
る部材に位置ずれが発生したり、図10に示すように、係
止部３から引き出した不要なバンド部２はニッパなどの
切断具により切断することから、係合爪３ａが係合溝２
ａから外れてしまうことがある。
うな従来の結束バンドにあっては、結束作業時にはバン
ド部２を先端から係止部３に挿通して、係合爪３ａが自
身の弾性力により係合溝２ａに噛み合いつつ摺接する状
態で勢いよく引き出し、バンド部２を捲き掛けた部材を
緊締するため、図９に示すように、係合爪３ａが摩擦熱
により変形したり、摩耗により変形して係合溝２ａに密
接する形状がだれてしまい（以下、単に係合爪のダレと
いう）、バンド部２の戻る方向への移動を確実に係止す
ることができなくなってしまう場合がある。このように
係止機能が損なわれてしまうと、結束バンド１が結束す
る部材に位置ずれが発生したり、図10に示すように、係
止部３から引き出した不要なバンド部２はニッパなどの
切断具により切断することから、係合爪３ａが係合溝２
ａから外れてしまうことがある。
【０００５】そこで、本発明は、係止部の係合爪にダレ
が生じてしまうことを防止することにより、結束作業で
係止機能が劣化することをなくして、信頼性の向上を図
ることを目的とする。
が生じてしまうことを防止することにより、結束作業で
係止機能が劣化することをなくして、信頼性の向上を図
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項１に記載の発明は、長尺に形成され該延長方向に連
続する係合溝を設けられた可撓性バンド部と、該バンド
部を挿通する挿通穴および該挿通穴内で挿通されたバン
ド部の係合溝に係合し該バンド部の戻る方向への移動を
係止する係合爪を有する係止部と、を連設した結束バン
ドであって、係合溝を内面側にして挿通穴に挿通する位
置関係となるようにバンド部および係止部を連設すると
ともに、該係止部の挿通穴内にはバンド部を係合爪から
離隔する位置に案内して結束時に加えられる一定以上の
力により変形して該バンド部の係合溝および係合爪の係
合を許容するガイド部を設けたことを特徴とするもので
ある。
求項１に記載の発明は、長尺に形成され該延長方向に連
続する係合溝を設けられた可撓性バンド部と、該バンド
部を挿通する挿通穴および該挿通穴内で挿通されたバン
ド部の係合溝に係合し該バンド部の戻る方向への移動を
係止する係合爪を有する係止部と、を連設した結束バン
ドであって、係合溝を内面側にして挿通穴に挿通する位
置関係となるようにバンド部および係止部を連設すると
ともに、該係止部の挿通穴内にはバンド部を係合爪から
離隔する位置に案内して結束時に加えられる一定以上の
力により変形して該バンド部の係合溝および係合爪の係
合を許容するガイド部を設けたことを特徴とするもので
ある。
【０００７】この請求項１に記載の発明では、バンド部
の係合溝を内面側にして部材に捲き掛けて係止部の挿通
穴に挿通し引き出すことによりその部材を緊締し結束す
るが、その挿通穴内のバンド部は、係合爪から離隔する
位置にガイド部により案内された後に、部材を緊締する
力によりそのガイド部を変形させて係合爪に近接し係合
溝が係合することを許容される。したがって、バンド部
の係合溝は結束作業の終了直前にのみ係止部の係合爪に
接触して噛み合うことができる。
の係合溝を内面側にして部材に捲き掛けて係止部の挿通
穴に挿通し引き出すことによりその部材を緊締し結束す
るが、その挿通穴内のバンド部は、係合爪から離隔する
位置にガイド部により案内された後に、部材を緊締する
力によりそのガイド部を変形させて係合爪に近接し係合
溝が係合することを許容される。したがって、バンド部
の係合溝は結束作業の終了直前にのみ係止部の係合爪に
接触して噛み合うことができる。
【０００８】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明の構成に加え、前記バンド部は延長方向の両側に
滑らかに連続する滑り面を形成されて該滑り面の間に係
合溝を刻設される一方、前記係止部のガイド部は挿通穴
の側壁からバンド部の滑り面に対面する位置に突出する
突片形状に形成されていることを特徴とするものであ
る。
の発明の構成に加え、前記バンド部は延長方向の両側に
滑らかに連続する滑り面を形成されて該滑り面の間に係
合溝を刻設される一方、前記係止部のガイド部は挿通穴
の側壁からバンド部の滑り面に対面する位置に突出する
突片形状に形成されていることを特徴とするものであ
る。
【０００９】この請求項２に記載の発明では、バンド部
は部材に対面する内面側に係合溝を刻設されるが、その
両側には滑らかに連続する滑り面が形成されるととも
に、係止部のガイド部はそのバンド部の滑り面に対面し
て案内する位置に挿通穴の側壁から突出する突片形状に
形成されている。したがって、バンド部の係合溝が部材
表面やガイド部に引っ掛かることがない。
は部材に対面する内面側に係合溝を刻設されるが、その
両側には滑らかに連続する滑り面が形成されるととも
に、係止部のガイド部はそのバンド部の滑り面に対面し
て案内する位置に挿通穴の側壁から突出する突片形状に
形成されている。したがって、バンド部の係合溝が部材
表面やガイド部に引っ掛かることがない。
【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明の構成に加え、前記係止部の挿通穴内に
は、係合爪により係止されるバンド部を該係合爪方向に
弾性復帰する弾性力により付勢する弾性片を設けたこと
を特徴とするものである。この請求項３に記載の発明で
は、バンド部は、係合爪による係止時に、弾性片の弾性
復帰する弾性力により係合爪方向に付勢される。したが
って、バンド部の係合溝が係止部の係合爪に係合する噛
み合い力が部材の振動など何等かの原因により緩んだと
してもその噛み合い位置がずれてしまうことを防止する
ことができる。
２に記載の発明の構成に加え、前記係止部の挿通穴内に
は、係合爪により係止されるバンド部を該係合爪方向に
弾性復帰する弾性力により付勢する弾性片を設けたこと
を特徴とするものである。この請求項３に記載の発明で
は、バンド部は、係合爪による係止時に、弾性片の弾性
復帰する弾性力により係合爪方向に付勢される。したが
って、バンド部の係合溝が係止部の係合爪に係合する噛
み合い力が部材の振動など何等かの原因により緩んだと
してもその噛み合い位置がずれてしまうことを防止する
ことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１〜図５は本発明に係る結束バンドの一実施
形態を示す図である。本実施形態では、上述の従来技術
で説明した同様な構成には同一の符号を付して、ワイヤ
ーハーネスＷを車両のパネルに取り付ける際に使用され
るクリップ付き結束バンドに適用した場合について説明
する。
明する。図１〜図５は本発明に係る結束バンドの一実施
形態を示す図である。本実施形態では、上述の従来技術
で説明した同様な構成には同一の符号を付して、ワイヤ
ーハーネスＷを車両のパネルに取り付ける際に使用され
るクリップ付き結束バンドに適用した場合について説明
する。
【００１２】図１〜図３において、10は樹脂材料により
作製された結束バンドであり、この結束バンド10は、長
尺に延長された可撓性を有するバンド部11と、挿通穴22
内に挿通されたバンド部11の戻る方向への移動を係止す
る係止部21と、が連設されている。バンド部11は、裏面
側（係止部21の挿通穴22の裏面側）には両側を滑らかな
滑り面12としてその中央に延長方向に連続する鋸歯状の
係合溝13が刻設される一方、係止部21には、挿通穴22内
にバンド部11の係合溝13に噛み合い係合する係合爪23が
形成されている。この係合溝13および係合爪23は、バン
ド部11を係止部21の挿通穴22にその反対側から挿通して
引き出す方向に引っ張るときには係合爪23が係合溝13に
より揺動されることによりバンド部11の移動を許容する
一方、戻る方向に力が加えられたときには係合爪23が係
合溝13に噛み合い係合してバンド部21の移動を制限（係
止）する向きの鋸歯状に形成されている。
作製された結束バンドであり、この結束バンド10は、長
尺に延長された可撓性を有するバンド部11と、挿通穴22
内に挿通されたバンド部11の戻る方向への移動を係止す
る係止部21と、が連設されている。バンド部11は、裏面
側（係止部21の挿通穴22の裏面側）には両側を滑らかな
滑り面12としてその中央に延長方向に連続する鋸歯状の
係合溝13が刻設される一方、係止部21には、挿通穴22内
にバンド部11の係合溝13に噛み合い係合する係合爪23が
形成されている。この係合溝13および係合爪23は、バン
ド部11を係止部21の挿通穴22にその反対側から挿通して
引き出す方向に引っ張るときには係合爪23が係合溝13に
より揺動されることによりバンド部11の移動を許容する
一方、戻る方向に力が加えられたときには係合爪23が係
合溝13に噛み合い係合してバンド部21の移動を制限（係
止）する向きの鋸歯状に形成されている。
【００１３】したがって、この結束バンド10は、図５に
示すように、ワイヤーハーネスＷの表面を内面側を滑り
面12により滑らせつつ（係合溝13に引っ掛けることな
く）バンド部11を捲き掛けて係止部21の挿通穴22内に挿
通し引き出すことにより、係合爪23にバンド部11の係合
溝13を噛み合い係合させ、そのワイヤーハーネスＷを緊
締して結束することができる。この後に、結束バンド10
は、クリップ４を車両のパネルに開口する取付穴に頭部
から差し込むことにより、そのクリップ４の断面が円弧
状に広がる一対の撓み部４ａが弾性変形した後に形状復
帰する一方、弾性片５がパネルの表面に当接して弾性変
形することによって、これらの間で取付穴の縁を挟み込
んで結束したワイヤーハーネスＷを取付固定することが
できる。
示すように、ワイヤーハーネスＷの表面を内面側を滑り
面12により滑らせつつ（係合溝13に引っ掛けることな
く）バンド部11を捲き掛けて係止部21の挿通穴22内に挿
通し引き出すことにより、係合爪23にバンド部11の係合
溝13を噛み合い係合させ、そのワイヤーハーネスＷを緊
締して結束することができる。この後に、結束バンド10
は、クリップ４を車両のパネルに開口する取付穴に頭部
から差し込むことにより、そのクリップ４の断面が円弧
状に広がる一対の撓み部４ａが弾性変形した後に形状復
帰する一方、弾性片５がパネルの表面に当接して弾性変
形することによって、これらの間で取付穴の縁を挟み込
んで結束したワイヤーハーネスＷを取付固定することが
できる。
【００１４】また、係止部21には、挿通されるバンド部
11により弾性変形されてその弾性復帰しようとする弾性
力によりそのバンド部11を係合爪23方向に付勢する弾性
片24が挿通穴22内の係合爪23と対面する位置に形成され
ているとともに、その挿通穴22の両側壁にはこれら係合
爪23と弾性片24の間に位置してバンド部11の滑り面12に
面接触することにより係合溝13が係合爪23に摺接するこ
とを制限するガイド片（ガイド部）25が突出されてい
る。このガイド片25は、バンド部11を係止部21の挿通穴
22内に挿通する程度の力では変形しないが、ワイヤーハ
ーネスＷを緊締して結束する際の張力では変形する強度
（厚さ）に形成されている。
11により弾性変形されてその弾性復帰しようとする弾性
力によりそのバンド部11を係合爪23方向に付勢する弾性
片24が挿通穴22内の係合爪23と対面する位置に形成され
ているとともに、その挿通穴22の両側壁にはこれら係合
爪23と弾性片24の間に位置してバンド部11の滑り面12に
面接触することにより係合溝13が係合爪23に摺接するこ
とを制限するガイド片（ガイド部）25が突出されてい
る。このガイド片25は、バンド部11を係止部21の挿通穴
22内に挿通する程度の力では変形しないが、ワイヤーハ
ーネスＷを緊締して結束する際の張力では変形する強度
（厚さ）に形成されている。
【００１５】したがって、バンド部11は、ワイヤーハー
ネスＷを結束する際には、図４に示すように係合爪23か
ら離隔する状態でガイド片25に滑り面12が引っ掛かるこ
となく摺接して案内され、ワイヤーハーネスＷを緊締す
る力が加えられたときには、図５に示すようにそのガイ
ド片25が変形されることにより係合爪23に近接して係合
溝13が噛み合い係合する。このため、バンド部11の係合
溝13は結束作業の終了直前にのみ係止部21の係合爪23に
接触して噛み合い係合させることができる。なお、ガイ
ド片25は緊締する力で容易に変形させることができる
が、このときまでにバンド部11の滑り面12が摺接し続け
るので、その弾性復帰する弾性力は十分に小さくされて
いる。
ネスＷを結束する際には、図４に示すように係合爪23か
ら離隔する状態でガイド片25に滑り面12が引っ掛かるこ
となく摺接して案内され、ワイヤーハーネスＷを緊締す
る力が加えられたときには、図５に示すようにそのガイ
ド片25が変形されることにより係合爪23に近接して係合
溝13が噛み合い係合する。このため、バンド部11の係合
溝13は結束作業の終了直前にのみ係止部21の係合爪23に
接触して噛み合い係合させることができる。なお、ガイ
ド片25は緊締する力で容易に変形させることができる
が、このときまでにバンド部11の滑り面12が摺接し続け
るので、その弾性復帰する弾性力は十分に小さくされて
いる。
【００１６】また、係合爪23に係合溝13が係合するバン
ド部11は、その裏面側より弾性片24の弾性力により係合
爪23方向に付勢されているので、車両の振動によりワイ
ヤーハーネスＷの緊締力が瞬間的に緩んだとしても係合
爪23と係合溝13の噛み合い位置がずれてしまうことを防
止することができる。また、係合爪23は滑り面12の間に
刻設された係合溝13内で噛み合い係合しているので、係
合爪23と係合溝13の相対位置が左右方向に移動すること
が滑り面12により制限され、これによっても噛み合い位
置がずれることが防止される。
ド部11は、その裏面側より弾性片24の弾性力により係合
爪23方向に付勢されているので、車両の振動によりワイ
ヤーハーネスＷの緊締力が瞬間的に緩んだとしても係合
爪23と係合溝13の噛み合い位置がずれてしまうことを防
止することができる。また、係合爪23は滑り面12の間に
刻設された係合溝13内で噛み合い係合しているので、係
合爪23と係合溝13の相対位置が左右方向に移動すること
が滑り面12により制限され、これによっても噛み合い位
置がずれることが防止される。
【００１７】このように本実施形態においては、バンド
部11を係合部21の挿通穴22から単に引き出す際に係合溝
13が摺接することにより係合爪23の形状にダレが生じて
しまうことを防止することができ、その係合爪23は結束
作業終了直前にのみ係合溝13に噛み合わせて確実に係合
させることができる。したがって、結束作業により係止
機能が劣化することを防止して、ワイヤーハーネスＷの
位置ずれやバンド部11が係止部21から外れてしまうこと
を防止することができる。
部11を係合部21の挿通穴22から単に引き出す際に係合溝
13が摺接することにより係合爪23の形状にダレが生じて
しまうことを防止することができ、その係合爪23は結束
作業終了直前にのみ係合溝13に噛み合わせて確実に係合
させることができる。したがって、結束作業により係止
機能が劣化することを防止して、ワイヤーハーネスＷの
位置ずれやバンド部11が係止部21から外れてしまうこと
を防止することができる。
【００１８】また、結束作業時には滑り面12によりバン
ド部11を滑らせることによりワイヤーハーネスＷの表面
やガイド片25に係合溝13が引っ掛かって結束作業を妨げ
てしまうことがない。さらに、ワイヤーハーネスＷを緊
締して結束した後には、バンド部11の係合溝13が係合爪
23に噛み合うように弾性片24が弾性力により付勢して噛
み合い位置がずれてしまうことを防止することができ
る。
ド部11を滑らせることによりワイヤーハーネスＷの表面
やガイド片25に係合溝13が引っ掛かって結束作業を妨げ
てしまうことがない。さらに、ワイヤーハーネスＷを緊
締して結束した後には、バンド部11の係合溝13が係合爪
23に噛み合うように弾性片24が弾性力により付勢して噛
み合い位置がずれてしまうことを防止することができ
る。
【００１９】なお、本実施形態では、バンド部11がガイ
ド片25を変形させて係合爪23に係合溝13が噛み合うよう
に構成しているが、ガイド片25に代えて挿通穴22の側壁
にリブや突起形状のガイド部を形成して、緊締する力が
加えられたときにバンド部11自身が変形してそのガイド
部を乗り越え係合爪23に係合溝13が噛み合うように構成
してもよい。
ド片25を変形させて係合爪23に係合溝13が噛み合うよう
に構成しているが、ガイド片25に代えて挿通穴22の側壁
にリブや突起形状のガイド部を形成して、緊締する力が
加えられたときにバンド部11自身が変形してそのガイド
部を乗り越え係合爪23に係合溝13が噛み合うように構成
してもよい。
【００２０】また、本実施形態では、断面形状が薄板形
状のバンド部11の場合を説明しているが、バンド部の断
面形状をボックス形状にして、変形したガイド片25がそ
の側面を挟持するようにしてもよい。さらに、本実施形
態では、信頼性を向上させるために弾性片24を設けた場
合を説明したが、緊締時のバンド部11には張力が生じて
いるので、この弾性片24を省いても簡単に係合爪23と係
合溝13の噛み合い位置がずれてしまうことはない。
状のバンド部11の場合を説明しているが、バンド部の断
面形状をボックス形状にして、変形したガイド片25がそ
の側面を挟持するようにしてもよい。さらに、本実施形
態では、信頼性を向上させるために弾性片24を設けた場
合を説明したが、緊締時のバンド部11には張力が生じて
いるので、この弾性片24を省いても簡単に係合爪23と係
合溝13の噛み合い位置がずれてしまうことはない。
【００２１】
【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、係止部
の挿通穴内の係合爪に係合溝が係合して係止されるバン
ド部は、部材を緊締する力が加えられるまではガイド部
により案内させて、その緊締力が加えられたときにガイ
ド部が変形されることにより係合爪に近接し係合溝が係
合するので、バンド部を係合部の挿通穴から単に引き出
す際には係合溝が係合爪に摺接することをなくして、結
束作業終了直前にのみ係合溝を係合爪に噛み合わせるこ
とができる。したがって、係止部の係合爪にダレが生じ
てしまうことがなく、結束作業により係止機能が劣化す
ることを防止することができる。この結果、結束した部
材の位置ずれや、バンド部の係止部からの外れを確実に
防止することができ、信頼性を向上させることができ
る。
の挿通穴内の係合爪に係合溝が係合して係止されるバン
ド部は、部材を緊締する力が加えられるまではガイド部
により案内させて、その緊締力が加えられたときにガイ
ド部が変形されることにより係合爪に近接し係合溝が係
合するので、バンド部を係合部の挿通穴から単に引き出
す際には係合溝が係合爪に摺接することをなくして、結
束作業終了直前にのみ係合溝を係合爪に噛み合わせるこ
とができる。したがって、係止部の係合爪にダレが生じ
てしまうことがなく、結束作業により係止機能が劣化す
ることを防止することができる。この結果、結束した部
材の位置ずれや、バンド部の係止部からの外れを確実に
防止することができ、信頼性を向上させることができ
る。
【００２２】請求項２に記載の発明によれば、バンド部
は係合溝の両側の滑り面が結束する部材表面やガイド部
に摺接するので、係合溝が部材表面やガイド部に引っ掛
かって結束作業の妨げになってしまうことがなく、作業
性を損なうことがない。請求項３に記載の発明によれ
ば、バンド部は、弾性片の弾性復帰する弾性力により係
合溝が係合する係合爪方向に付勢されるので、係合溝の
係合爪との噛み合い位置を維持して部材を結束する緊締
力が低下してしまうことを防止することができ、より信
頼性を向上させることができる。
は係合溝の両側の滑り面が結束する部材表面やガイド部
に摺接するので、係合溝が部材表面やガイド部に引っ掛
かって結束作業の妨げになってしまうことがなく、作業
性を損なうことがない。請求項３に記載の発明によれ
ば、バンド部は、弾性片の弾性復帰する弾性力により係
合溝が係合する係合爪方向に付勢されるので、係合溝の
係合爪との噛み合い位置を維持して部材を結束する緊締
力が低下してしまうことを防止することができ、より信
頼性を向上させることができる。
【図１】本発明に係る結束バンドの一実施形態を示す図
であり、（ａ）はその上斜めからの斜視図、（ｂ）はそ
の下斜めからの斜視図である。
であり、（ａ）はその上斜めからの斜視図、（ｂ）はそ
の下斜めからの斜視図である。
【図２】その側面断面図である。
【図３】その係止部の側面図である。
【図４】そのバンド部を挿通した係止部の状態を示す図
であり、（ａ）はその側面断面図、（ｂ）はバンド部側
からの側面図である。
であり、（ａ）はその側面断面図、（ｂ）はバンド部側
からの側面図である。
【図５】そのバンド部を挿通した図４と異なる状態の係
止部の状態を示す図である。
止部の状態を示す図である。
【図６】その従来技術を説明する斜視図である。
【図７】その側面断面図である。
【図８】その使用を説明する側面断面図である。
【図９】その問題を説明する要部の拡大断面図である。
【図10】その問題を説明する側面断面図である。
４ クリップ 10 結束バンド 11 バンド部 12 滑り面 13 係合溝 21 係止部 22 挿通穴 23 係合爪 24 弾性片 25 ガイド片（ガイド部） Ｗ ワイヤーハーネス
Claims (3)
- 【請求項１】長尺に形成され該延長方向に連続する係合
溝を設けられた可撓性バンド部と、該バンド部を挿通す
る挿通穴および該挿通穴内で挿通されたバンド部の係合
溝に係合し該バンド部の戻る方向への移動を係止する係
合爪を有する係止部と、を連設した結束バンドであっ
て、 係合溝を内面側にして挿通穴に挿通する位置関係となる
ようにバンド部および係止部を連設するとともに、該係
止部の挿通穴内にはバンド部を係合爪から離隔する位置
に案内して結束時に加えられる一定以上の力により変形
して該バンド部の係合溝および係合爪の係合を許容する
ガイド部を設けたことを特徴とする結束バンド。 - 【請求項２】前記バンド部は延長方向の両側に滑らかに
連続する滑り面を形成されて該滑り面の間に係合溝を刻
設される一方、 前記係止部のガイド部は挿通穴の側壁からバンド部の滑
り面に対面する位置に突出する突片形状に形成されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の結束バンド。 - 【請求項３】前記係止部の挿通穴内には、係合爪により
係止されるバンド部を該係合爪方向に弾性復帰する弾性
力により付勢する弾性片を設けたことを特徴とする請求
項１または２に記載の結束バンド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23568297A JP3409658B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 結束バンド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23568297A JP3409658B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 結束バンド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1179232A true JPH1179232A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3409658B2 JP3409658B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=16989655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23568297A Expired - Fee Related JP3409658B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 結束バンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3409658B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015534879A (ja) * | 2012-11-15 | 2015-12-07 | シンセス・ゲーエムベーハーＳｙｎｔｈｅｓ ＧｍｂＨ | 骨固定器具のための係止部材 |
| JP2016111816A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 中国電力株式会社 | 結束バンド |
| JP2018040434A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | トヨタ自動車株式会社 | 拘束バンド |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104590719A (zh) * | 2015-01-25 | 2015-05-06 | 泸县玉流机械制造有限责任公司 | 一种松紧带 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23568297A patent/JP3409658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015534879A (ja) * | 2012-11-15 | 2015-12-07 | シンセス・ゲーエムベーハーＳｙｎｔｈｅｓ ＧｍｂＨ | 骨固定器具のための係止部材 |
| JP2016111816A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 中国電力株式会社 | 結束バンド |
| JP2018040434A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | トヨタ自動車株式会社 | 拘束バンド |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3409658B2 (ja) | 2003-05-26 |
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