JP2013219855A - バンドロック部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンド係止部の先端側からロック解除作業を行えるようにすること。
【解決手段】バンドロック部材10は、長手方向に複数の被係止部22が設けられたバンド20と、一方向に貫通してバンド20を挿通可能な一対のバンド挿通孔部32が形成された本体部30と、バンド挿通孔部32の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成され、被係止部22に対してバンド挿通孔部32の貫通方向他方側から接触して係止可能な係止突部42を含み、バンド挿通孔部32内に係止突部42を進出させて複数の被係止部22に対して選択的に係止可能な係止姿勢と、バンド挿通孔部32から係止突部42を退避させた非係止姿勢との間で姿勢変更可能な一対のバンド係止部40とを備える。バンド係止部40は、バンド挿通孔部32の貫通方向一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧可能なロック解除用押圧部46を含む。
【選択図】図5

Description

この発明は、バンドに対するロック機構においてロック解除する技術に関する。
特許文献1には、ワイヤーハーネスの設定位置に締め付け固定して車体等の被取付部材に取り付けられるバンドクリップが開示されている。このバンドクリップは、ワイヤーハーネスを固縛するワイヤーハーネス固縛部と、ワイヤーハーネス固縛部の基端に連接されワイヤーハーネス固縛部を先端側から挿通させて係止するワイヤーハーネス固縛部挿通係止部とを備えている。そして、ワイヤーハーネス固縛部をワイヤーハーネスに巻きつけた状態でワイヤーハーネス固縛部挿通係止部に挿通すると、ワイヤーハーネス固縛部の複数のロック用の溝のうちのいずれかに対してワイヤーハーネス固縛部挿通係止部のロック片が係合することにより、バンドクリップをワイヤーハーネスの設定位置に固定することができる。
ところで、特許文献1のようなバンドクリップにおけるワイヤーハーネス固縛部に対するワイヤーハーネス固縛部挿通係止部のロック状態において、ワイヤーハーネス固縛部の挿通方向の一方に向けてワイヤーハーネス固縛部を移動させたい場合には、ロック用の溝に対するロック片の係合を解除する必要がある。
特開2009−243526号公報
発明者は、被係止部が複数形成されたバンドと、バンドを挿通可能な一対のバンド挿通孔部が形成された本体部と、本体部の内壁部からバンド挿通孔部内に突出してバンド挿通路内に挿通されるバンドの被係止部に対して係止可能なバンド係止部とを備えるバンドロック部材を提案している。このバンドロック部材では、バンドを、一対のバンド挿通孔部の一方に対して貫通方向一方側から挿入して貫通方向他方側でワイヤーハーネスに対して巻き付けた後、他方のバンド挿通孔部に対して貫通方向他方側から挿入することにより、バンドがワイヤーハーネスを締め付けた状態に維持される。すなわち、一方のバンド挿通孔部に対しては、バンド係止部の係止面側からバンドを挿入することになる。
このため、発明者は、バンド係止部に、基端側の支点部よりバンド挿通路側で貫通方向他方側に面するロック解除用押圧面を設けることを提案している。すなわち、バンドが貫通方向一方側から一方のバンド挿通孔部に挿入される際に、貫通方向他方側すなわちバンド係止部の基端側からロック解除用押圧面を押圧することにより、バンド係止部が姿勢変更してバンド挿通路から退避してロックを解除できる。
しかしながら、上記構成では、バンド挿通孔部に対してバンドを挿通する貫通方向一方側すなわちバンド係止部の先端側からロックを解除することは困難である。
そこで、本発明は、バンド係止部の先端側からロック解除作業を行えるようにすることを目的とする。
第1の態様は、ワイヤーハーネスを保持するバンドロック部材であって、長手方向に複数の被係止部が並んで設けられたバンドと、一方向に貫通して前記バンドを挿通可能な一対のバンド挿通孔部が形成された本体部と、前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成され、前記被係止部に対して前記バンド挿通孔部の貫通方向他方側から接触して係止可能な係止突部を含み、前記バンド挿通孔部内に前記係止突部を進出させて前記各バンド挿通孔部に挿通される前記バンドの前記複数の被係止部に対して選択的に係止可能な係止姿勢と、前記バンド挿通孔部から前記係止突部を退避させた非係止姿勢との間で姿勢変更可能に形成された一対のバンド係止部とを備え、前記バンド係止部は、前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧可能なロック解除用押圧部を含む。
第2の態様は、第1の態様に係るバンドロック部材であって、前記ロック解除用押圧部は、前記バンド係止部の先端部に設けられると共に前記バンド挿通孔部側を向く面を含む。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るバンドロック部材であって、前記ロック解除用押圧部は、前記係止突部より前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に突出する形状に形成されている。
第4の態様は、第1から第3のいずれか一態様に係るバンドロック部材であって、前記本体部は、前記一対のバンド挿通孔部を結ぶ方向において前記一対のバンド挿通孔部を挟んで対向する一対の側壁部が前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に開口する形状に切り欠かれた切欠部を含み、前記バンド係止部は、前記切欠部の底部から前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成されている。
第5の態様は、第1から第4のいずれか一態様に係るバンドロック部材であって、前記バンド係止部は、前記バンド挿通孔部の貫通方向において前記係止突部から前記本体部の一方の端部までの領域に、隣合う前記被係止部同士の間隔より大きい間隔が設定されている。
第6の態様は、第1から第5のいずれか一態様に係るバンドロック部材であって、前記ワイヤーハーネスを固定する対象である固定相手部に対して前記本体部を固定可能な固定部をさらに備える。
第1の態様に係るバンドロック部材によると、バンド挿通孔部の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成された一対のバンド係止部が、被係止部に対してバンド挿通孔部の貫通方向他方側から接触して係止可能な係止突部を、バンド挿通孔部内に進出させて各バンド挿通孔部に挿通されるバンドの複数の被係止部に対して選択的に係止可能な係止姿勢と、バンド挿通孔部から退避させた非係止姿勢との間で姿勢変更可能に形成されている。また、バンド挿通孔部の貫通方向一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧可能なロック解除用押圧部を含んでいる。このため、バンド係止部の係止面側からロック解除作業を行える。
第2の態様に係るバンドロック部材によると、ロック解除用押圧部が、バンド係止部の先端部に設けられると共にバンド挿通孔部側を向く面を含むため、容易にバンド挿通孔部の貫通方向一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧してバンド係止部を姿勢変更させることができる。
第3の態様に係るバンドロック部材によると、バンド係止部のロック解除用押圧部が、係止突部よりバンド挿通孔部の貫通方向一方側に突出する形状に形成されているため、係止突部がバンド挿通孔部内から退避した非係止姿勢に姿勢変更させやすい。
第4の態様に係るバンドロック部材によると、本体部が、一対のバンド挿通孔部を結ぶ方向において一対のバンド挿通孔部を挟んで対向する一対の側壁部がバンド挿通孔部の貫通方向一方側に開口する形状に切り欠かれた切欠部を含み、バンド係止部が、切欠部の底部からバンド挿通孔部の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成されている。このため、係止突部の被係止部に対する係止状態の視認性が向上し、より確実に係止状態にすることができる。
第5の態様に係るバンドロック部材によると、バンド係止部が、バンド挿通孔部の貫通方向において係止突部から本体部の一方の端部までの領域に、隣合う被係止部同士の間隔より大きい間隔が設定されている。このため、バンドの端部が本体部の一方の端部に沿って位置する場合でも、不意の事象により係止突部の被係止部に対する係止状態が解除されても、その隣に存在している被係止部に対して係止突部が係止可能であり、ワイヤーハーネスの保持状態をより確実に維持することができる。
第6の態様に係るバンドロック部材によると、ワイヤーハーネスを固定する対象である固定相手部に対して本体部を固定可能な固定部をさらに備えるため、ワイヤーハーネスを固定相手部に対して固定することができる。
ハーネスクランプの概略斜視図である。 ハーネスクランプの拡大図である。 ハーネスクランプの平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 バンド係止部を非係止姿勢に姿勢変更させた状態を示す断面図である。 ハーネスクランプの断面図である。
以下、実施形態に係るバンドロック部材としてのハーネスクランプ10について説明する(図1参照)。ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス12を保持して固定相手部90に対して固定するための部材である。
説明の便宜上、ハーネスクランプ10の適用対象であるワイヤーハーネス12及び固定相手部90について説明しておく。
ワイヤーハーネス12は、車両又は電気機器等(ここでは車両の例で説明する)に配索されるワイヤーハーネスであり、少なくとも1本の電線を有する線材である。このワイヤーハーネス12は、配索経路に沿って車両に配索される。この際、ワイヤーハーネス12は、延在方向において部分的に車両各部(固定相手部90)に対して固定される。ここでは、固定相手部90は、車体、ドアの一部を構成する金属パネルのうちの厚さ方向に貫通する固定用孔部92が形成された部分である。そして、ワイヤーハーネス12は、ハーネスクランプ10が固定用孔部92の開口縁部に対して係合することにより、固定相手部90に対して固定される。
<ハーネスクランプの構成>
ハーネスクランプ10は、バンド20と、本体部30と、バンド係止部40と、固定部50とを備えている(図1、図2参照)。概略的には、ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス12の外周部に巻き付けられたバンド20が本体部30に設けられたバンド係止部40により巻付形態に維持され、本体部30に設けられた固定部50が固定用孔部92の開口縁部に対して固定されることにより、ワイヤーハーネス12を固定相手部90に固定する。また、ハーネスクランプ10は、バンド係止部40を操作してバンド係止部40のバンド20に対するロック状態を解除可能に構成されている。
ここでは、ハーネスクランプ10は、本体部30、固定部50、バンド係止部40が一体に形成された本体部材と、これとは別体に形成されたバンド20とが組み合わされることにより構成される(図4参照)。本体部材及びバンド20は、それぞれ、合成樹脂材料を射出成型等して形成されるとよい。
バンド20は、ワイヤーハーネス12の外周部に巻き付けられる部材である(図6参照)。このバンド20は、長手方向に複数の被係止部22が並んで設けられた帯状に形成されている。より具体的には、バンド20は、一主面で開口する凹状の被係止部22が、長手方向において間隔をあけて複数並んだ形状に形成されている。この被係止部22は、略直方体状の内部空間を有する凹状に形成され、バンド20の長手方向において対向する両壁面(被係止面)が前記長手方向に略直交する。
もっとも、バンド20の被係止部22は、上記形状に限られるものではなく、後述する一対のバンド係止部40がそれぞれ係止可能なように、長手方向両側に係止面を有する形状に形成されていればよい。
本体部30は、バンド20が巻き付けられるワイヤーハーネス12の外周部上に配設される部分である(図1〜図3参照)。この本体部30は、略直方体ブロック状に形成され、ワイヤーハーネス12に対して一主面(以下、支持面38)を沿わせて配設される。また、本体部30は、固定相手部90の固定用孔部92に挿入される部分でもある。以下、本体部30を固定用孔部92に挿入する向きを挿入方向Sと称し、本体部材自体の向きを説明する際にもこの挿入方向Sを用いる。なお、上記支持面38は、本体部30の挿入方向Sに直交する後端面である。
そして、本体部30は、固定用孔部92に対する挿入方向Sに直交する断面視において、固定用孔部92に挿入可能な外形に設定されている(図3参照)。好ましくは、本体部30は、挿入方向Sに直交する断面視一方向(後述する固定部50の一対の係止部52を結ぶ方向に直交する方向)において、固定用孔部92に対してなるべくがたつきがない寸法に設定されているとよい。なお、なるべくがたつきがない寸法とは、固定用孔部92のうちの対向する開口縁部同士の間隔と同じかそれより僅かに小さい寸法である。
また、本体部30には、一方向に貫通してバンド20を挿通可能な一対のバンド挿通孔部32が形成されている。より具体的には、一対のバンド挿通孔部32は、挿入方向Sに沿って貫通すると共に支持面38で開口し、本体部30の挿入方向Sに沿って扁平な略直方体状の内部空間を有する孔状に形成されている。また、一対のバンド挿通孔部32は、挿入方向Sに沿って扁平に形成されている中間壁部34を挟んで並列状に設けられている。また、一対のバンド挿通孔部32を結ぶ方向において一対のバンド挿通孔部32の各外側方には、それぞれ中間壁部34に沿った側壁部35が存在する。
そして、バンド20の長手方向中間部分が本体部30の支持面38側でワイヤーハーネス12の外周部に巻き付けられる形態で輪状にされ、一対のバンド挿通孔部32にバンド20の長手方向両端部側の部位がそれぞれ挿通される(図6参照)。すなわち、バンド20は、両端部が一対のバンド挿通孔部32の挿入方向S前方側から露出する姿勢で本体部30にセットされる。ここで露出とは、バンド挿通孔部32の挿入方向S前端部からの突出の有無は問わない。
また、本体部30は、一対のバンド挿通孔部32を結ぶ方向において一対のバンド挿通孔部32を挟んで対向する一対の側壁部35がバンド挿通孔部32の貫通方向一方側(本体部30の挿入方向S前方側)に開口する形状に切り欠かれた切欠部36を含んでいる(図2参照)。この切欠部36は、側壁部35において、一対のバンド挿通孔部32を結ぶ方向に貫通しており、該一対のバンド挿通孔部32と外方とを側部においても連通させている。ここでは、切欠部36は、矩形凹状に切り欠かれて形成されている。
バンド係止部40は、バンド20に係止して、バンド20をワイヤーハーネス12の外周部に巻き付けた形態に維持する部分である(図4〜図6参照)。ここでは、一対のバンド係止部40は、一対のバンド挿通孔部32に挿通されたバンド20が、本体部30の挿入方向S後方に移動することを規制可能に形成されている。
このバンド係止部40は、バンド20の複数の被係止部22に対してバンド挿通孔部32の貫通方向他方側(挿入方向S後方側)から接触して係止可能な係止突部42を有している。そして、バンド係止部40は、係止姿勢と非係止姿勢との間で姿勢変更可能に形成されている。ここで、係止姿勢とは、各バンド挿通孔部32内に係止突部42を進出させて各バンド挿通孔部32に挿通されるバンド20の複数の被係止部22に対して係止可能な姿勢である。また、非係止姿勢とは、バンド挿通孔部32から係止突部42を退避させた姿勢である。
また、バンド係止部40は、バンド挿通孔部32の貫通方向一方側(挿入方向S前方側)に向けて延出する形状に形成されている。ここでは、バンド係止部40は、本体部30の切欠部36の底部からバンド挿通孔部32の貫通方向一方側(本体部30の挿入方向S前方側)に向けて延出している。より具体的には、バンド係止部40は、全体として側壁部35に沿う板状に形成され、切欠部36の内壁のうちの両側部に対して隙間をあける形態で設けられている。ここでは、バンド係止部40は、外力が作用しない状態では、係止突部42がバンド挿通孔部32内に進出して、その他の部位が側壁部35の断面領域内に配設されている。
また、バンド係止部40は、基端部を基点として先端側部分が中間壁部34に離間移動するように弾性変形可能に形成され、これにより、係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更可能となっている。ここでは、バンド係止部40の本体部分は、側壁部35より薄肉に設定されている。これにより、バンド係止部40は本体部30の他の部位より弾性変形しやすくなっている。換言すると、側壁部35は、バンド係止部40より弾性変形し難いように強度を高く設定されている。
また、ここでは、バンド係止部40は、挿入方向Sにおいて、切欠部36の深さ寸法より小さい寸法に設定されている。すなわち、バンド係止部40の挿入方向S前方側には、切欠部36の内側壁間に空間が確保されている。より具体的には、バンド係止部40は、バンド挿通孔部32の貫通方向(挿入方向S)において係止突部42(係止面)から本体部30の一端部(挿入方向S前端部)までの領域に、隣合う被係止部22同士の間隔(複数の被係止部22のピッチ)より大きい間隔が設定されている。ここでは、バンド係止部40は、係止突部42から本体部30の挿入方向S前端部までの領域に2つの隣合う被係止部22が存在し得る位置に形成されている。
係止突部42は、バンド20の被係止部22に対して係止する部分である。この係止突部42は、挿入方向Sにおいて、バンド係止部40の中途部から中間壁部34に向けて突出する形状に形成されている。より具体的には、係止突部42は、バンド挿通孔部32の貫通方向一方側(挿入方向S前方側)に向かう係止面を有している。ここでは、係止面は、挿入方向Sに略直交して挿入方向S前方側を向いている。また、係止突部42は、挿入方向S前方側に向けて徐々に突出寸法が大きくなる形状に形成されている。ここでは、係止突部42は、挿入方向S後方側に傾斜面を有し、断面視略直角三角形状に突出している。また、係止突部42は、バンド20の被係止部22内に配設可能な大きさに設定されている。また、ここでは、バンド係止部40は、挿入方向Sに間隔をあけて2つの係止突部42を有している。なお、挿入方向Sにおける2つの係止突部42の間隔は、複数の被係止部22同士の間隔と略同じに設定されている。
そして、係止突部42は、バンド係止部40が係止姿勢にある状態では、バンド挿通孔部32内に進入する。バンド挿通孔部32にバンド20が挿通されている状態では、係止突部42は、複数の被係止部22に対して選択的に嵌まり込んで係止する。すなわち、係止突部42の係止面が、バンド20の長手方向において対向する被係止部22の内壁部に当接する。バンド係止部40がバンド20に対して係止した状態において、バンド20がバンド挿通孔部32内を挿入方向S前方に向けて移動されると、被係止部22の開口縁部が係止突部42の傾斜面に対して摺接して、係止突部42は係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更する。その後、係止突部42は、他の被係止部22に対して嵌まり込んで係止する。
また、係止突部42は、バンド係止部40が非係止姿勢にある状態ではバンド挿通孔部から退避している。すなわち、バンド係止部40(主として本体部分)が基端部を基点として中間壁部34から離間する向きに弾性変形することにより、係止突部42がバンド挿通孔部32から退出して、バンド20の被係止部22に対して係止しない。
また、バンド係止部40は、バンド係止部40を係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更させる際に、力が加えられる部分であるロック解除用押圧部46を有している。このロック解除用押圧部46は、バンド挿通孔部32の貫通方向一方側(挿入方向S前方側)から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧可能に形成された部分である。より具体的には、ロック解除用押圧部46は、バンド形成部40の先端部に設けられると共にバンド挿通孔部32側を向く係止面を含む。換言すると、ロック解除用押圧部46は、挿入方向S前方側に露出され(バンド挿通孔部32を通じて露出されていてもよい)且つバンド挿通孔部32側を向く押圧面を有する形状に形成されている。ここでは、ロック解除用押圧部46は、係止突部42よりバンド挿通孔部32の貫通方向一方側(挿入方向S前方側)に突出する形状に形成されている。
また、押圧面は、バンド挿通孔部32側を向いて貫通方向(挿入方向S)に沿った形状に形成されている。すなわち、バンド係止部40は、中間壁部34から離間する向きに弾性変形されることにより係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更されるため、ロック解除用押圧部46の係止面は、中間壁部34側から押圧しやすい形状に形成されている。
そして、ロック解除用押圧部46(押圧面)を中間壁部34側から離間する向きに押圧することにより、バンド係止部40は、基端部を基点として係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更する。また、押圧面に対する押圧を解除することにより、バンド係止部40は、自身の弾性による元の形状に戻ろうとする力によって非係止姿勢から係止姿勢に姿勢変更しようとする。この際、バンド係止部40は、バンド挿通孔部32内にバンド20が挿通されていないか係止突部42の位置にバンド20の被係止部22が位置する場合には係止姿勢に姿勢変更し(図4、図6参照)、係止突部42の位置に被係止部22同士の間の部分が位置する場合には該部分に当接して非係止姿勢に維持される。
固定部50は、本体部30を固定相手部90に対して固定する部分である。固定部50は、係止部52と、押え部56とを有している(図2、図3参照)。
係止部52は、固定用孔部92の周縁部に対して本体部30の挿入方向S前方側から係止する部分である。この係止部52は、本体部30(ここでは挿入方向S前端部)の外周面から外周側に張り出す形状に形成され、本体部30の挿入方向S前方側から後方側に向けて徐々に張出寸法が大きくなっている。そして、係止部52は、先端側部分が自由端とされて内周側に向けて弾性変形可能に形成されている。係止部52の先端側部分には、挿入方向S後方に向かう係止面が設けられている。ここでは、係止面は、本体部30の挿入方向Sにおいて段階的に複数設けられている。すなわち、固定相手部90であるパネルの厚さによって周縁部に係止する係止面が変わる。また、ここでは、係止部52は、本体部30の外周部のうちの対向する2箇所に設けられている。
そして、係止部52は、本体部30が固定用孔部92に挿入されるにつれて内周側に弾性変形すると共に、係止面が固定用孔部92を越えると弾性変形前の形態に復帰する。これにより、係止部52は、係止面が固定用孔部92の周縁部に対して挿入方向S前方側から係止した状態となる。
押え部56は、固定用孔部92の周縁部に対して本体部30の挿入方向S後方側から係止する部分である。この押え部56は、本体部30(ここでは挿入方向S後端部)の外周部から外周側に張り出す鍔状に形成されている。ここでは、押え部56は、略楕円形状(具体的には一対の弧状部を一対の直線部が結ぶ形状)に形成されている。
また、押え部56の外周側部分は、外周縁部に近づくにつれて本体部30の挿入方向S前方側に向かう形状に形成されている。この押え部56の外周側部分は、挿入方向S後方に向けて弾性変形可能(皿バネ状)である。押え部56の外周縁部は、係止部52の各係止面に対して、固定相手部90の厚さ寸法より小さい間隔をあけて設けられている。
また、押え部56の内周側部分は、挿入方向Sにおいて、係止部52の各係止面に対して、固定相手部90であるパネルの厚さ寸法と同じかそれより大きい(ここでは僅かに大きい)間隔をあけて設けられている。
そして、押え部56は、本体部30が固定用孔部92に挿入されるにつれて挿入方向S後方に向けて弾性変形する。これにより、係止部52が固定用孔部92の周縁部に対して挿入方向S前方側から係止した状態で、押え部56は固定用孔部92の周縁部に対して挿入方向S後方側から係止する。すなわち、押え部56の弾性変形前の形状に復帰しようとして固定用孔部92の周縁部を押圧する力により、係止部52が固定用孔部92の周縁部に押し付けられ、固定用孔部92が挿入方向Sにおいて係止部52と押え部56との間に挟まれた状態に維持される。
<ハーネスクランプの使用態様>
ハーネスクランプ10の使用態様について説明する。
まず、ハーネスクランプ10を、ワイヤーハーネス12の外周面に対して支持面38を沿わせる姿勢で配設する。このとき、ハーネスクランプ10は、ワイヤーハーネス12の延在方向が、支持面38のうちの中間壁部34の挿入方向S後端部の長手方向に沿うように配設されるとよい。もっとも、ハーネスクランプ10は、バンド20を一方のバンド挿通孔部32に通してからワイヤーハーネス12の外周部上に配設されてもよい。
次に、バンド20の長手方向中間部分を支持面38上のワイヤーハーネス12の外周部に巻き付ける形態で、該バンド20の両端側部分を一対のバンド挿通孔部32に挿通した状態にする。
ここでは、バンド20に用いられる材料の低減を図るため、長手方向に連続したバンド材料をロール状に収納した供給源から連続供給する。すなわち、固定対象となるワイヤーハーネス12の中には、サイズ(径)が異なるものもある。このため、同じ長さに切断して準備したバンド20を用いると、小さいサイズのワイヤーハーネス12にハーネスクランプ10を適用する際にバンド20が余ってしまう。このバンド20の余長分は、通常、切り落とされてしまう。そこで、本願発明者は、バンド材料を連続供給し、必要な長さだけバンド材料を引き出して供給側で切断することにより、ワイヤーハーネス12のサイズに対応した必要な長さのバンド20を得ることを提案している。
より具体的には、連続したバンド20(バンド材料)を一方のバンド挿通孔部32に対して挿入方向S前方から挿入する。この際、バンド係止部40が係止姿勢にあるため、係止突部42がバンド挿通孔部32内に進出している。このため、係止突部42をバンド挿通孔部32内から退避させる。すなわち、ロック解除用押圧部46の押圧面を中間壁部34から離間する向きに押圧し、バンド係止部40を非係止姿勢に姿勢変更させる。この作業は、図4、図5に示すような押圧用の治具80を用いて行うとよい。なお、押圧用治具80は、バンド係止部40を非係止姿勢に姿勢変更した状態で、係止突部42を越えてバンド挿通孔部32内に進入することを抑制するため、係止突部42の突出寸法とほぼ同じかそれより小さい厚さ寸法の扁平形状に形成されているとよい。
バンド係止部40が非係止姿勢に姿勢変更されたままの状態で、バンド20を一方のバンド挿通孔部32に挿入していき(図5参照)、該一方のバンド挿通孔部32の挿入方向S後方から引き出していく。そして、バンド20を、一方のバンド挿通孔部32から引き出しつつ、ワイヤーハーネス12の外周部に巻き付けていく。ここでは、まだ、押圧用治具80によりロック解除用押圧部46を押圧してバンド係止部40を非係止姿勢に維持しておく。もっとも、バンド20を、一方のバンド挿通孔部32から必要な長さ又はそれより多く引き出しておいて、ロック解除用押圧部46に対する押圧力を解除してもよい。
さらに、ワイヤーハーネス12の外周部を1周させたバンド20を、他方のバンド挿通孔部32に対して挿入方向S後方から挿入する。この際、バンド20の端部又は被係止部22の被係止面が係止突部42の傾斜面に当接して、バンド係止部40が係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更される。また、被係止部22が係止突部42の位置に移動したとき、バンド係止部40は、係止突部42が被係止部22内に嵌まり込んで(バンド挿通孔部32内に進出して)係止姿勢に姿勢変更する。
少なくとも、係止突部42(ここでは両方)が被係止部22に嵌まり込んで係止するまで、バンド20を他方のバンド挿通孔部32に挿入してから、バンド20を締め付ける。すなわち、他方のバンド挿通孔部32内に挿入されたバンド20の他端側部分を挿入方向S前方側から引き出して、バンド20の少なくともどちらか一方の端部を挿入方向S前方に引っ張る。これにより、バンド20の長手方向中間部分がワイヤーハーネス12を締め付けて本体部30の挿入方向S後方側に保持する。
ここで、一方のバンド挿通孔部32の挿入方向S前方から延出するバンド20だけを引き出して締め付ければ、バンド材料の余長をより低減できる。また、バンド20の端部を引っ張る際に、バンド20は、本体部30の挿入方向S後端部で、丸め部37に当接しつつ一対のバンド挿通孔部32内に引き込まれる。このため、バンド20は、本体部30の挿入方向S後端部でも、屈曲されずに丸め部37の曲面に部分的又は全体的に沿って湾曲した形態となる。
そして、ここでは、ロック解除用押圧部46が押圧されていないため、バンド係止部40はバンド20に係止して、挿入方向S後方へのバンド20の移動を規制する。これにより、バンド20によるワイヤーハーネス12の締め付け状態を維持することができる。
この後、バンド挿通孔部32から挿入方向S前方に延出するバンド20を切断する。ここでは、一対のバンド挿通孔部32から挿入方向S前方に延出するバンド20の両端部のうち、本体部30の挿入方向S前端部より前方に延出する部分を切断する。すなわち、本体部30の挿入方向S前端部とバンド20の両端部とは、略面一になる。
また、ここでは、上述したように、バンド係止部40は、本体部30の挿入方向Sにおいて係止突部42から本体部30の前端部までの領域に、隣合う被係止部22同士の間隔より大きい間隔が設定されている。このため、切断されたバンド20において、係止突部42が係止した被係止部22の挿入方向S前方側に別の被係止部22が存在している。つまり、係止突部42の被係止部22に対する係止状態が解除されても、その被係止部22の挿入方向S前方側の隣の被係止部22に対して係止突部42が係止可能である。
次に、ワイヤーハーネス12を保持したハーネスクランプ10を固定相手部90に対して固定する。より具体的には、本体部30を挿入方向Sに沿って固定用孔部92に挿入することにより、本体部30が固定相手部90に対して固定される。すなわち、係止部52及び押え部56が、固定用孔部92の周縁部に対してそれぞれ挿入方向S前後から係止する。これにより、ワイヤーハーネス12のうちハーネスクランプ10が取り付けられた部分は、所定の固定相手部90に対して固定される。
上記構成に係るハーネスクランプ10(バンドロック部材)によると、バンド挿通孔部32の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成された一対のバンド係止部40が、非係止部22に対してバンド挿通孔部32の貫通方向他方側から接触して係止可能な係止突部42を、バンド挿通孔部32内に進出させて各バンド挿通孔部32に挿通されるバンド20の複数の被係止部22に対して選択的に係止可能な係止姿勢と、バンド挿通孔部32から退避させた非係止姿勢との間で姿勢変更可能に形成されている。また、バンド挿通孔部32の貫通方向S一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧可能なロック解除用押圧部46を含んでいる。このため、バンド係止部40の先端側からロック解除作業を行える。
そして、バンド係止部40の先端側からロック解除作業を行える構成によると、少なくとも一方のバンド挿通孔部32に対して貫通方向一方側からバンド20を挿通する場合において、バンド20挿通作業とロック解除作業とを同方向から行うことができる。これにより、ワイヤーハーネス12に対する取付作業(結束作業)の作業性を向上させることができる。
また、バンド20挿通作業とロック解除作業とを同方向から行えることにより、ワイヤーハーネス12に対する取付作業(結束作業)を専用の機械により自動で行う場合において、バンド20を挿通する機構とロック解除を行う機構とを挿入方向S前方側にまとめることができる。このため、専用の自動機械の省スペース化に寄与する。
また、ロック解除用押圧部46が、バンド係止部40の先端部に設けられると共にバンド挿通孔部32側を向く面を含むため、容易にバンド挿通孔部32の貫通方向一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧してバンド係止部40を姿勢変更することができる。
また、バンド係止部40のロック解除用押圧部46が、係止突部42よりバンド挿通孔部32の貫通方向一方側に突出する形状に形成されているため、係止突部42がバンド挿通孔部32内から退避した非係止姿勢に姿勢変更させやすい。
また、本体部30が、一対のバンド挿通孔部32を結ぶ方向において一対のバンド挿通孔部32を挟んで対向する一対の側壁部35がバンド挿通孔部32の貫通方向一方側に開口する形状に切り欠かれた切欠部36を含み、バンド係止部40が、切欠部36の底部からバンド挿通孔部32の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成されている。このため、係止突部42の被係止部22に対する係止状態の視認性が向上し、より確実に係止状態にすることができる。
また、バンド係止部40が切欠部36の底部から突出する構成によると、側壁部の内面から突出する形状に形成する場合と比較して、基端部を肉厚にして強度を向上させることができる。また、バンド係止部が側壁部の内面から突出してバンド挿通孔部32内に設けられる場合と比較して、バンド挿通孔部32を狭くすることができ、その分中間壁部34又は側壁部35を肉厚にして本体部30の強度を向上させることができる。
また、バンド係止部40が、バンド挿通孔部32の貫通方向において係止突部42から本体部30の一端部までの領域に、隣合う被係止部22同士の間隔より大きい間隔が設定されている。このため、不意の事象により係止突部42の被係止部22に対する係止状態が解除されても、その隣に存在している被係止部22に対して係止突部42が係止可能であり、ワイヤーハーネス12の保持状態をより確実に維持することができる。
また、ワイヤーハーネス12を固定する対象である固定相手部90に対して本体部30を固定可能な固定部50をさらに備えるため、ワイヤーハーネス12を固定相手部90に対して固定することができる。
これまで、ハーネスクランプ10について、本体部30に切欠部36が形成され、バンド係止部40が切欠部36の底部から延出する形状に形成されている例で説明してきたが、この形状に限られるものではない。すなわち、ハーネスクランプは、切欠部36が省略され、バンド係止部が側壁部35の内面から突出する形状に形成され、姿勢変更可能にされていてもよい。
また、バンド係止部40の係止突部42と本体部30の挿入方向S前端部との間に間隔が設定され、係止突部42が本体部30における挿入方向Sの中途部分に形成されているが、この間隔は省略されてもよい。
また、ロック解除用押圧部46について、係止突部42より挿入方向S前方側に突出する例で説明してきたが、この形状に限られるものではなく、挿入方向S前方側に露出すると共にバンド挿通孔部32側に臨む押圧面を有していればよい。例えば、ロック解除用押圧部は、バンド係止部の先端部で凹状に形成されていてもよい。すなわち、内壁面のうちのバンド挿通孔部32側に臨む面が押圧面である。そして、押圧用治具80をバンド係止部の先端部から凹状のロック解除用押圧部内に挿入して、バンド挿通孔部32から離間する向きに押圧面を押圧すれば、バンド係止部を係止姿勢から非係止姿勢に姿勢変更させることができる。
また、ロック解除用押圧部46の押圧面が一対のバンド挿通孔部32を結ぶ方向に対して直交する形状に形成されている例で説明してきたが、これに限られず、外側方(中間壁部34から離間する向き)にバンド係止部40を姿勢変更させる力を作用させるように押圧可能であればよい。
また、これまで、バンドロック部材としてハーネスクランプ10の構成について説明してきたが、他の構成を採用してもよい。例えば、バンド20と、本体部30と、バンド係止部40とを備える構成(上記実施形態から固定部50を省略した構成)を採用し、ワイヤーハーネス12を構成する複数の電線等を結束して保持する用途に用いることができる。
上記構成のバンドロック部材を採用した場合でも、ロック解除用押圧部46が設けられた簡易な構成でバンド20の挿入側と同じ側からバンド係止部40の係止状態を解除可能であり、一方のバンド挿通孔部32に対してバンド係止部40の先端側からバンド20を容易に通すことができる。これにより、バンド材料を連続供給してバンド材料の余りを抑制することができる。
また、バンドロック部材としてのハーネスクランプにおいて、係止部52及び押え部56を有する固定部50とは異なる固定構造が採用されてもよい。例えば、粘着面を有して固定相手部90に対して貼り付け可能な固定構造(この場合は固定相手部の固定用孔部は不要)、固定相手部90に対してネジ止め可能な固定構造等を採用することができる。
以上のように、バンドロック部材としてのハーネスクランプ10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ハーネスクランプ
12 ワイヤーハーネス
20 バンド
22 被係止部
30 本体部
32 バンド挿通孔部
34 中間壁部
35 側壁部
36 切欠部
40 バンド係止部
42 係止突部
46 ロック解除用押圧部
50 固定部
90 固定相手部
S 挿入方向

Claims (6)

  1. ワイヤーハーネスを保持するバンドロック部材であって、
    長手方向に複数の被係止部が並んで設けられたバンドと、
    一方向に貫通して前記バンドを挿通可能な一対のバンド挿通孔部が形成された本体部と、
    前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成され、前記被係止部に対して前記バンド挿通孔部の貫通方向他方側から接触して係止可能な係止突部を含み、前記バンド挿通孔部内に前記係止突部を進出させて前記各バンド挿通孔部に挿通される前記バンドの前記複数の被係止部に対して選択的に係止可能な係止姿勢と、前記バンド挿通孔部から前記係止突部を退避させた非係止姿勢との間で姿勢変更可能に形成された一対のバンド係止部と、
    を備え、
    前記バンド係止部は、前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側から、係止姿勢から非係止姿勢側に向けて押圧可能なロック解除用押圧部を含む、バンドロック部材。
  2. 請求項1に記載のバンドロック部材であって、
    前記ロック解除用押圧部は、前記バンド係止部の先端部に設けられると共に前記バンド挿通孔部側を向く面を含む、バンドロック部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のバンドロック部材であって、
    前記ロック解除用押圧部は、前記係止突部より前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に突出する形状に形成されている、バンドロック部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバンドロック部材であって、
    前記本体部は、前記一対のバンド挿通孔部を結ぶ方向において前記一対のバンド挿通孔部を挟んで対向する一対の側壁部が前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に開口する形状に切り欠かれた切欠部を含み、
    前記バンド係止部は、前記切欠部の底部から前記バンド挿通孔部の貫通方向一方側に向けて延出する形状に形成されている、バンドロック部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバンドロック部材であって、
    前記バンド係止部は、前記バンド挿通孔部の貫通方向において前記係止突部から前記本体部の一方の端部までの領域に、隣合う前記被係止部同士の間隔より大きい間隔が設定されている、バンドロック部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のバンドロック部材であって、
    前記ワイヤーハーネスを固定する対象である固定相手部に対して前記本体部を固定可能な固定部をさらに備える、バンドロック部材。
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