JP2015000695A - 線状部材の保持構造 - Google Patents

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Yoshinori Funahashi
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Abstract

【課題】クリップ座を備える板状部材に対して線状部材を保持する構成において、省スペース化を図ることが可能な線状部材の保持構造を提供する。【解決手段】ドアインナパネル12に取り付け可能なクリップ21を保持可能なクリップ座30を備えるトリム本体部11に対してワイヤー22を保持する線状部材の保持構造であって、クリップ座30は、トリム本体部11における裏面11Aからドアインナパネル12に向けて立ち上がる脚部32と、脚部32に支持されるとともにクリップ21が取り付けられる座面部50と、を備え、ワイヤー22の一部が脚部32に形成された切欠部41に嵌合されており、裏面11Aには、ワイヤー22を係止する係止部61がドアインナパネル12に向けて突設され、係止部61は、ワイヤー22を少なくともクリップ座30の外側から覆う形で配されていることに特徴を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、線状部材の保持構造に関する。
従来、板状部材を他の部材に対して取り付ける取付手段として、クリップを用いた取付手段が知られている。クリップを用いる場合、板状部材の裏面には、クリップを保持するためのクリップ座が設けられる。また、板状部材の裏面には、様々な種類の線状部材(例えば、ハーネスやワイヤーなど)が配索される場合がある。そこで、このような線状部材を保持するための保持構造として、ホルダがクリップ座の外面に形成された構成のものが知られている(下記特許文献1参照)。
特開2003−320903号公報
しかしながら、クリップ座の外面にホルダを形成すると、ホルダの分だけ、板状部材の裏面上のスペースが小さくなる。つまり、板状部材の裏面上に配置されるクリップ座以外の部材とホルダとが干渉しないように設計を行う必要が生じ、この点において、改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、クリップ座を備える板状部材に対して線状部材を保持する構成において、省スペース化を図ることが可能な線状部材の保持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、他の部材に取り付け可能なクリップを保持可能なクリップ座を備える板状部材に対して線状部材を保持する線状部材の保持構造であって、前記クリップ座は、前記板状部材における前記他の部材との対向面から前記他の部材に向けて立ち上がる脚部と、前記脚部に支持されるとともに前記クリップが取り付けられる座面部と、を備え、前記線状部材の一部が前記脚部に形成された切欠部に嵌合されており、前記対向面には、前記線状部材を係止する係止部が前記他の部材に向けて突設され、前記係止部は、前記線状部材を少なくとも前記クリップ座の外側から覆う形で配されていることに特徴を有する。
本発明によれば、線状部材の一部をクリップ座の切欠部に嵌合させた状態で、線状部材を係止部によって保持することができる。これにより、線状部材がクリップ座の外面に保持される構成と比べて、省スペース化を図ることができる。また、このような構成とすれば、板状部材の面(対向面)上において、クリップ座と線状部材とが互いに重なるように配置することができ、設計に係る自由度をより高くすることができる。
上記構成において、前記係止部の先端部は、前記線状部材を前記他の部材側から覆う構成とされるものとすることができる。
このような構成とすれば、線状部材が他の部材側へ変位する事態を先端部によって規制することができ、より確実に線状部材を保持することができる。
また、前記クリップ座は、開口部を有する箱状をなし、前記切欠部は、前記脚部を構成する壁部のうち、前記開口部の開口方向と反対側に配される奥壁部に形成されており、前記線状部材は、前記奥壁部の板厚方向に沿って延びる形で配されているものとすることができる。
このような構成とすれば、線状部材を開口部及び切欠部の双方を通過させる形で配することができ、線状部材を直線状に配索する際に好適である。
また、前記クリップ座は、開口部を有する箱状をなし、前記脚部は、前記開口部の開口方向と反対側に配される奥壁部と、前記奥壁部とそれぞれ連結される一対の側壁部と、を備え、前記切欠部は、前記一対の側壁部のうち、一方の側壁部に形成されており、前記切欠部の縁部と前記係止部の間には、L字状のスリットが形成されており、前記スリットは、一端が前記開口部の開口方向と同じ方向に開口されるとともに、前記線状部材を通過させることが可能な第1スリット部と、前記第1スリット部における他端から前記対向面に向かって延びる第2スリット部と、から構成されており、前記線状部材は第2スリット部を通るように配索されているものとすることができる。
このような構成とすれば、第1スリット部を通過させることで線状部材をクリップ座の内部に入れることができる。
また、前記クリップ座は、開口部を有する箱状をなし、前記開口部の開口方向と反対側に配される奥壁部と、前記脚部を構成するとともに前記奥壁部とそれぞれ連結される一対の側壁部と、を備え、前記切欠部は、前記一対の側壁部及び前記奥壁部に亘って形成されており、前記奥壁部における前記切欠部の縁部と前記係止部との間には、前記線状部材の延設方向に沿って延び、前記線状部材を通過させることが可能な第1隙間が形成され、前記一対の側壁部のうち一方の側壁部における前記切欠部の縁部と前記係止部との間には、前記第1隙間の一端と連通される第2隙間が形成され、前記一対の側壁部のうち他方の側壁部における前記切欠部の縁部と前記係止部との間には、前記第1隙間の他端と連通される第3隙間が形成され、前記線状部材は、前記第2隙間及び前記第3隙間の双方を通るように配索されているものとすることができる。
このような構成とすれば、第1隙間を通過させた後、線状部材を第2隙間及び前記第3隙間に配することができる。
本発明によれば、クリップ座を備える板状部材に対して線状部材を保持する構成において、省スペース化を図ることが可能な線状部材の保持構造を提供することができる。
本発明の実施形態1におけるドアトリムを示す正面図 実施形態1におけるワイヤーの保持構造(クリップ座及び係止部)を示す斜視図 図2のワイヤーの保持構造を示す断面図(図2のA−A線で切断した図に対応) 図3のワイヤーの保持構造を示す断面図(図2のB−B線で切断した図に対応) 本発明の実施形態2におけるワイヤーの保持構造を示す斜視図 図5のワイヤーの保持構造を示す断面図(図5のD−D線で切断した図に対応) 本発明の実施形態3におけるワイヤーの保持構造を示す斜視図 他の実施形態(1)に係るワイヤーの保持構造を示す断面図 他の実施形態(2)に係るワイヤーの保持構造を示す断面図 他の実施形態(3)に係るワイヤーの保持構造を示す斜視図 他の実施形態(4)に係るワイヤーの保持構造を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。図1は、本実施形態のドアトリム10(車両用ドアトリム、車両用内装材)を示す正面図である。
ドアトリム10は、板状をなすトリム本体部11(板状部材)を備えている。トリム本体部11は、例えば、合成樹脂材料、あるいは合成樹脂材料と天然繊維(ケナフなど)を混合した材料等を板状に成形することで構成されている。
トリム本体部11は、図3に示すようにドアインナパネル12(車両パネル、他の部材)と対向配置され、ドアインナパネル12に対してクリップ21を介して取り付けられる。
本実施形態では、トリム本体部11は、図1に示すように、例えば、アッパーボード13、オーナメント14、ロアボード15から分割構成されている。図1に示すように、トリム本体部11には、インサイドハンドル16,スピーカグリル17,アームレスト18などが設けられている。
図1及び図2に示すように、トリム本体部11の裏面11A(車室外側の面、ドアインナパネル12との対向面)には、クリップ21を保持可能なクリップ座30が、例えば、複数個所に設けられている。図2は、トリム本体部11を裏側から視たもので、クリップ座30を示す斜視図である。
クリップ座30は、図2及び図3に示すように、奥壁部40と、一対の側壁部33,34と、を備えている。各側壁部33,34は、奥壁部40の各周端部とそれぞれ連結されている。側壁部33と奥壁部40とは、裏面11Aからドアインナパネル12に向けて立ち上がる構成とされ、クリップ21が取り付けられる座面部50を支持する構成とされる。つまり、側壁部33及び奥壁部40は、クリップ座30の脚部32を構成するものとされる。
座面部50は、ドアインナパネル12と対向配置された板状をなしている。座面部50には、図3に示すように、クリップ21の基端部21Aが取り付けられるクリップ保持孔51が貫通形成されている。
クリップ21は、弾性変形可能な材質で形成されている。クリップ21の基端部21Aは、クリップ保持孔51の孔縁部に対して表裏両面からそれぞれ係止可能な構成となっている。
また、クリップ21の先端部21Bは、ドアインナパネル12に貫通形成されたクリップ取付孔12Aに挿通される構成となっている。クリップ取付孔12Aに対して車室内側から挿入された先端部21B(挿入部)は、クリップ取付孔12Aに挿入された後、弾性復帰することで、クリップ取付孔12Aの孔縁部に対して車室外側(図3の上側)から係止する構成となっている。これにより、クリップ21がドアインナパネル12に取り付けられる。
クリップ座30は、裏面11Aの延設方向に沿った一方向に開口された開口部31を有する箱状をなしている。開口部31は、座面部50、側壁部33,34によって構成されている。
クリップ座30は、例えば、スライド型を備える射出成形型を用いた射出成形によって、トリム本体部11と一体的に成形される。開口部31は、スライド型(図示せず)を用いてクリップ座30を成形することで形成される。
具体的には、クリップ座30の成形時には、クリップ座30の内部空間(座面部50、側壁部33,34、奥壁部40に囲まれた空間)内にスライド型が嵌合された状態でクリップ座30が成形される。そして、クリップ座30成形後に、開口部31を通じてスライド型が型抜きされる。つまり、開口部31の開口方向(図2に示す矢線P1)は、スライド型の型抜き方向と一致するものとされる。
なお、クリップ座30のような一方向が開口された箱状は、矢倉状やドッグハウス形状などと呼ばれることがある。また、上述したクリップ保持孔51は、開口部31の開口方向と同じ方向に開口されている。
なお、本実施形態における側壁部33,34とは、開口部31の開口方向に沿った軸を基準として、両側にそれぞれ配される壁部のことを指すものとする。また、奥壁部40は、開口部31の開口方向と反対側に配される壁部のことを指すものとする。
本実施形態において、トリム本体部11の裏面11A上には、可撓性を有するワイヤー22(線状部材)が配索されている。このようなワイヤー22は、例えば、図1の破線で示すように、一端がインサイドハンドル16に接続されており、他端が、図示しないドアロック解除機構に接続されている。
このようなワイヤー22は、例えば、乗員がインサイドハンドル16を操作した際の操作力をドアロック解除機構に伝達し、ドアロック解除機構を駆動させる機能を担っている。
次に、ワイヤー22をトリム本体部11に対して固定する保持構造20(線状部材の保持構造)について説明する。ワイヤー22の保持構造20は、クリップ座30と係止部61とを備えている。図2に示すように、クリップ座30の奥壁部40には、その一部を切り欠く形で切欠部41が形成されている。この切欠部41は、図3に示すように、クリップ座30の外側(図3の右側)に開口されている。
また、側壁部34は、図2に示すように、座面部50の外周端から裏面11Aに向かって延びる形状をなしている。裏面11Aにおいて、側壁部34の端面34Aと対向する箇所には、図3に示すように、係止部61が形成されている。
係止部61は、裏面11Aから車室外側(ドアインナパネル12側、図3では上側)に向けて立設されている。係止部61の先端部62は、基端部63に対して屈曲されており、基端部63の端部からクリップ座30の内部に向かうように延びている。
係止部61における側壁部34との対向面62Aは、側壁部34の端面34AとスリットS1を空けて配されている。このスリットS1の幅は、例えば、ワイヤー22の径よりも大きいものとされる。
これにより、ワイヤー22を、スリットS1を通じて、クリップ座30の内部に配置させることができる。具体的には、クリップ座30の外側からスリットS1を通過したワイヤー22は、図3に示すように、係止部61に係止されるとともに、切欠部41に嵌合された状態で配置される。
なお、係止部61を弾性的に撓み変形可能な構成としてもよい。このような構成とすれば、自然状態におけるスリットS1の幅を、例えば、ワイヤー22の径よりもわずかに小さい値で設定することができる。この場合には、係止部61を側壁部34から離れるように撓み変位させることで、スリットS1の幅を一時的に大きくし、ワイヤー22を通過させることができる。
本実施形態の係止部61は、爪形状をなしている。これにより、クリップ座30の内部に配置されたワイヤー22は、係止部61によって係止(保持)される。係止部61の基端部63は、ワイヤー22を切欠部41の開口側(クリップ座30の外側、図3の右側)から覆う形で配されている。また、係止部61の先端部62は、ワイヤー22をドアインナパネル12側(図3の上側)から覆う形で配されている。これにより、ワイヤー22は、ドアインナパネル12側への変位、及び切欠部41から抜ける方向(図3の右側)への変位が規制される構成となっている。
なお、図3に示すように、ワイヤー22は、奥壁部40における切欠部41の縁部によって、基端部63とは反対側から覆われている。これにより、ワイヤー22の基端部63から遠ざかる方向(図3の左側)への変位が奥壁部40によって規制される構成となっている。
また、本実施形態においては、図3に示すように、係止部61の外面と側壁部34の外面とが面一をなしている。
また、本実施形態では、ワイヤー22は、図2及び図4に示すように、開口部31及び切欠部41の双方を通過するような直線状をなしている。言い換えると、ワイヤー22は、奥壁部40の板厚方向に沿って延びている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、ワイヤー22の一部をクリップ座30の切欠部41に嵌合させた状態で、ワイヤー22を係止部61によって保持することができる。これにより、ワイヤー22の一部をクリップ座30の内部に収容することができ、従来の構成(切欠部41が形成されておらず、ワイヤー22がクリップ座30の外面に保持される構成)と比べて、省スペース化を図ることができる。また、このような構成とすれば、ワイヤー22の一部をクリップ座30の内部に配することができるから、トリム本体部11の裏面11A(対向面)上において、クリップ座30とワイヤー22とが互いに重なるように配置することができ、設計に係る自由度をより高くすることができる。
また、係止部61の先端部62は、ワイヤー22に対してドアインナパネル12側から係止する構成とされる。これにより、ワイヤー22がドアインナパネル12側に変位する事態を抑制することができ、より確実にワイヤー22を保持することができる。
また、クリップ座30は、開口部31を有する箱状をなし、切欠部41は、脚部32を構成する壁部のうち、開口部31の開口方向と反対側に配される奥壁部40に形成されており、ワイヤー22は、奥壁部40の板厚方向に沿って延びる形で配されている。
このような構成とすれば、図4に示すように、ワイヤー22を開口部31及び切欠部41の双方を通過させる形で配することができる。このような構成は、ワイヤー22を直線状に配索する際に好適である。
また、仮に、クリップ座30の外面にワイヤー22を固定するための固定部材を設ける構成の場合、その固定部材がアンダーカット部にならないように留意する必要がある。本実施形態では、クリップ座30の一部を切り欠いた切欠部41にワイヤー22を嵌合させる構成としているから、アンダーカット部を留意する必要性が低く好適である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5ないし図6によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の保持構造120では、クリップ座の構成が上記実施形態と異なる。
本実施形態のクリップ座130においては、一対の側壁部33,34と奥壁部40によって、座面部50を支持する脚部132が構成されている。本実施形態の切欠部141は、側壁部34(一方の側壁部)に形成されている。そして、切欠部141の縁部と係止部61との間には、L字状をなすスリットS2が形成されている。
具体的には、スリットS2は、係止部61の先端部62及び側壁部34の間に形成された第1スリット部S21と、係止部61の基端部63及び奥壁部40の間に形成された第2スリット部S22から構成されている。
第1スリット部S21は、図5に示すように、その一端が開口部31の開口方向P1と同じ方向に開口されている。第2スリット部S22は、第1スリット部S21における他端部から裏面11Aに向かって延びている。第1スリット部S21の幅及び第2スリット部S22の幅は、ワイヤー22が通過可能な大きさで設定されている。
これにより、ワイヤー22の一部を、第1スリット部S21を通ってクリップ座130の内部に入れることができる。また、図6に示すように、ワイヤー22は、第2スリット部S22を通るように配索されている。言い換えると、ワイヤー22は、第2スリット部S22を通ってクリップ座130の内部から外部へ延びている。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図7によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の保持構造220では、クリップ座の構成が上記実施形態と異なる。
図7に示すように、本実施形態のクリップ座230においては、両側壁部33,34によって、座面部50を支持する脚部232が構成されている。本実施形態では、切欠部241が両側壁部33,34と奥壁部40に亘って形成されている。この切欠部241は、クリップ座230を形成するためのスライド型のスライド方向P1と反対方向に開口されている。
本実施形態の係止部261は、切欠部241を、その開口側(スライド方向P1と反対側)から覆う形で設けられている。切欠部241の縁部と係止部261の間には、U字状に延びる隙間S3が形成されている。
隙間S3は、ワイヤー22の延設方向に沿って延びる第1隙間S31と、第1隙間S31の一端と連通される第2隙間S32と、第1隙間S31の他端と連通される第3隙間S33とを備えている。
第1隙間S31は、奥壁部40における切欠部241の縁部と係止部261の先端部262との間に形成されている。
第2隙間S32は、側壁部34(一方の側壁部)における切欠部241の縁部と係止部261の基端部263との間に形成されている。また、第3隙間S33は、側壁部33(他方の側壁部)における切欠部241の縁部と係止部261の基端部263との間に形成されている。
各隙間S31,S32,S33の幅は、ワイヤー22が通過可能な大きさで設定されている。これにより、ワイヤー22の一部を、第1隙間S31を通ってクリップ座230の内部に入れることができる。また、第2隙間S32及び第3隙間S33を設けることで、ワイヤー22を第2隙間S32及び第3隙間S33の双方を通るように配索することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、1本のワイヤー22を保持する構成を例示したが、これに限定されない。図8に示すように、切欠部341の大きさ及び係止部361の先端部362の長さを適宜設定することで、複数本(図8では2本)のワイヤー22を保持(係止)可能な構成としてもよい。また、切欠部の形状及び形成箇所は上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。
(2)上記各実施形態では、係止部61の先端部62が基端部63に対して屈曲されている構成を例示したが、これに限定されない。係止部61は、ワイヤー22を係止することでクリップ座の外側に変位することを規制可能な構成であればよく、その構成は適宜変更可能である。図9に示すように、例えば、係止部461が直線状をなしていてもよい。なお、係止部461は、トリム本体部11の裏面11Aから遠ざかる方向(図9の上側)に向かうにつれて、クリップ座30の内部側(図9の左側)に向かうように傾斜されている。これにより、裏面11Aから遠ざかる方向(図9の上方)へのワイヤー22の変位を係止部461の裏面461Aによって規制することができる。
(3)係止部61は、クリップ座130と一体的に形成されていてもよい。例えば、図10に示すように、連結部531を介してクリップ座130に対して一体的に設けられていてもよい。
(4)係止部の配置箇所は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。係止部は切欠部に対応する箇所に設けられていればよい。例えば、図11に示すように、側壁部34に対して係止部61がクリップ座30の内外方向(図11の左右方向)において位置ずれされていてもよい。
(5)上記実施形態1、2では、側壁部34側に切欠部及び係止部が設けられている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、切欠部及び係止部が側壁部33側に設けられていてもよい。
(6)上記各実施形態では、板状部材としてドアトリム10におけるトリム本体部11を例示し、クリップを介して板状部材が取り付けられる他の部材として、ドアインナパネルを例示したが、これに限定されない。板状部材は、クリップ座を備えたものであればよい。例えば、板状部材としては、車両の荷室を構成するトランクトリムを例示することができる。また、板状部材は、車両用内装材に限定されない。例えば、板状部材として、車両用のバンパーなどの外装材を例示することもできる。
(7)上記各実施形態では、線状部材として、動力伝達用のワイヤー22を例示したが、これに限定されない。線状部材としては、板状部材に配索されるものであればよい。例えば、線状部材として、車両に設けられるワイヤーハーネス(電線)や、流体(例えば、ウォッシャ液など)を所定箇所に供給するためのホースなどを例示することができる。
11…トリム本体部(板状部材)、11A…裏面(板状部材における他の部材との対向面)、12…ドアインナパネル(他の部材)、20,120,220…保持構造(線状部材の保持構造)、21…クリップ、22…ワイヤー(線状部材)、30,130,230…クリップ座、31…開口部、32…脚部、33…側壁部(一対の側壁部を構成)、34…側壁部(一方の側壁部)、40…奥壁部、41,141,241,341…切欠部、50…座面部、61,261,361,461…係止部、62,262,362…係止部の先端部、S2…スリット(L字状のスリット)、S21…第1スリット部、S22…第2スリット部、S31…第1隙間、S32…第2隙間、S33…第3隙間

Claims (5)

  1. 他の部材に取り付け可能なクリップを保持可能なクリップ座を備える板状部材に対して線状部材を保持する線状部材の保持構造であって、
    前記クリップ座は、
    前記板状部材における前記他の部材との対向面から前記他の部材に向けて立ち上がる脚部と、
    前記脚部に支持されるとともに前記クリップが取り付けられる座面部と、を備え、
    前記線状部材の一部が前記脚部に形成された切欠部に嵌合されており、
    前記対向面には、前記線状部材を係止する係止部が前記他の部材に向けて突設され、
    前記係止部は、前記線状部材を少なくとも前記クリップ座の外側から覆う形で配されている線状部材の保持構造。
  2. 前記係止部の先端部は、前記線状部材を前記他の部材側から覆う構成とされる請求項1に記載の線状部材の保持構造。
  3. 前記クリップ座は、開口部を有する箱状をなし、
    前記切欠部は、前記脚部を構成する壁部のうち、前記開口部の開口方向と反対側に配される奥壁部に形成されており、
    前記線状部材は、前記奥壁部の板厚方向に沿って延びる形で配されている請求項1又は請求項2に記載の線状部材の保持構造。
  4. 前記クリップ座は、開口部を有する箱状をなし、
    前記脚部は、
    前記開口部の開口方向と反対側に配される奥壁部と、
    前記奥壁部とそれぞれ連結される一対の側壁部と、を備え、
    前記切欠部は、前記一対の側壁部のうち、一方の側壁部に形成されており、
    前記切欠部の縁部と前記係止部の間には、L字状のスリットが形成されており、
    前記スリットは、
    一端が前記開口部の開口方向と同じ方向に開口されるとともに、前記線状部材を通過させることが可能な第1スリット部と、
    前記第1スリット部における他端から前記対向面に向かって延びる第2スリット部と、から構成されており、
    前記線状部材は第2スリット部を通るように配索されている請求項1又は請求項2に記載の線状部材の保持構造。
  5. 前記クリップ座は、開口部を有する箱状をなし、
    前記開口部の開口方向と反対側に配される奥壁部と、
    前記脚部を構成するとともに前記奥壁部とそれぞれ連結される一対の側壁部と、を備え、
    前記切欠部は、前記一対の側壁部及び前記奥壁部に亘って形成されており、
    前記奥壁部における前記切欠部の縁部と前記係止部との間には、前記線状部材の延設方向に沿って延び、前記線状部材を通過させることが可能な第1隙間が形成され、
    前記一対の側壁部のうち一方の側壁部における前記切欠部の縁部と前記係止部との間には、前記第1隙間の一端と連通される第2隙間が形成され、
    前記一対の側壁部のうち他方の側壁部における前記切欠部の縁部と前記係止部との間には、前記第1隙間の他端と連通される第3隙間が形成され、
    前記線状部材は、前記第2隙間及び前記第3隙間の双方を通るように配索されている請求項1又は請求項2に記載の線状部材の保持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017206147A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 トヨタ紡織株式会社 車両用ドアトリム

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