JP2007307921A - 車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材 - Google Patents

車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材 Download PDF

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光明 塚田
Takehito Ueda
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Abstract

【課題】部品点数を削減して、製造コストの増大を抑制すると共に、組み付け性が良好な車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材を提供する。
【解決手段】カーペット部材8の側縁には、シルインナパネル15の内側壁15cに沿って、上方に向けて屈曲される立上部8aが、形成されている。
そして、この立上部8aの上端縁8bと、シルインナパネル15の段部15dとの間には、このカーペット部材8の立上部8aをサイドシル14に固定するリテーナ部材17…が、左,右側縁に対となるように設けられている。
また、このリテーナ部材17には、カーペット部材8と、サイドシル14との間に配索されるワイヤハーネス部材12が収納される収納部としての収納溝20が、一体に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に、自動車に用いられる車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材に関するものである。
従来、自動車等の車両1において、図3に示すように、床部2のフロアパネル3側縁には、車両前後方向に沿って、サイドシル4が設けられている。
このサイドシル4は、シルインナパネル5及びシルアウタパネル6とが、上,下縁部に形成される合わせフランジ部5a,6a及び5b,6bを接合することにより、中空閉断面形状を呈するように構成されている。
また、前記床部2のフロアパネル3上面には、フエルト部材7を介して、カーペット部材8が敷設されている。
このカーペット部材8の側縁には、前記シルインナパネル5の内側壁5cに沿って、上方に向けて屈曲される立上部8aが、形成されている。
この立上部8aの上端縁8bは、クリップ部材9が用いられて、前記サイドシル4の上縁部に形成される合わせフランジ部5a,6aに固定されている。
また、この上端縁8bは、シルインナパネル5の段部5dに載置されるハーネスプロテクタ部材10を、樹脂製のスカッフプレート11と共に、覆って、上方から押さえつけるように構成されている。
そして、このハーネスプロテクタ部材10の内部に形成される中空部10a内には、車両前後方向に沿う長手方向に、ワイヤハーネス部材12が挿通されて配索されている。
なお、ワイヤハーネス部材12を、直接、車体側のシルインナパネル5等に支持させて、配索させる構成も知られている。
このような場合、シルインナパネル5等の車体に穴を開け、この穴にクリップなどを用いて、ワイヤハーネス部材12を取り付けて、保持させるようにしている。
実開平5−29848公報
しかしながら、このように構成された従来の車両用フロアカーペット構造では、前記クリップ部材9と、別体で、ハーネスプロテクタ部材10が設けられているので、部品点数が増加して、組み付け作業工数も増大してしまうといった問題もあった。
また、ワイヤハーネス部材12を組み付ける際、前記ハーネスプロテクタ部材10の内部に形成される中空部10a内には、車両前後方向に沿う長手方向に、ワイヤハーネス部材12を挿通させて配索しなければならない。
このため、ワイヤハーネス部材12の端部に設けられる図示省略のコネクタ部材の大きさが、前記中空部10aの断面積よりも小さく形成されていないと、挿通させることが出来ない。
また、挿通後、コネクタ部材を前記ワイヤハーネス部材12の端部に設ける等、配索される長物部材の大きさや、形状及び組み付け順序に制約が発生してしまうと共に、開口縁に蓋体を設けて、開口部を塞ぐような形状を構成する為には、取り付けられる部分毎に異なる形状を呈するように射出成形によって、ハーネスプロテクタ部材を成型しなければならず、製造コストが増大してしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、部品点数を削減して、製造コストの増大を抑制すると共に、組み付け性が良好な車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、車両の床部のフロアパネル側縁に位置するサイドシル内側壁に沿って、床部に敷設されるカーペット部材の側縁の立上部が形成されると共に、該カーペット部材の該立上部を前記サイドシルに固定するリテーナ部材を設けた車両用フロアカーペット構造であって、前記リテーナ部材には、前記カーペット部材と、前記サイドシルとの間に配索されるワイヤハーネス部材を収納する収納部が、一体に形成されている車両用フロアカーペット構造を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記リテーナ部材の収納部の少なくとも一側面に形成されるハーネス挿入用開口部には、弾性変形可能な内倒れ係止爪部が一体に形成されていて、該内倒れ係止爪部の対向する先端部間の寸法が、前記ワイヤハーネス部材の外形寸法よりも小さくなるように設定されている請求項1記載の車両用フロアカーペット構造を特徴としている。
更に、請求項3に記載されたものは、前記収納部に収納された前記ワイヤハーネス部材が、前記内倒れ係止爪部の対向する先端部間を閉塞することにより、該収納部のハーネス挿入用開口部から抜出不能となるように該収納部内に長物部材が、収納される請求項2記載の車両用フロアカーペット構造を特徴としている。
ここで、長物部材とは、ウォッシャーチューブ及び、オープナーケーブル等、車両の前後方向に沿って、延設される機能部品のことである。
そして、請求項4に記載されたものは、前記リテーナ部材は、前記ハーネス挿入用開口部を下面側に形成すると共に、該ハーネス挿入用開口部の両側に位置する一対の両側壁部を、前記サイドシル内側壁に形成された段部の上面側に載置して、該リテーナ部材の上面側に固定される前記カーペット部材の該立上部の上端縁を下方から支持する請求項2又は3記載の車両用フロアカーペット構造を特徴とする。
また、請求項5に記載されたものは、前記リテーナ部材の外側側壁部から上方へ向けて一体に延設される固定用フランジ部を、前記サイドシルの上縁部に形成される合わせフランジ部と共に、断面略凹状のファスナ部材によって挟持して、前記カーペット部材と共に、前記ワイヤハーネス部材を、車両の床部に固定する請求項1乃至4のうち、何れか一項記載の車両用フロアカーペット構造を特徴としている。
更に、請求項6に記載されたものは、予め長尺状に押出成型すると共に、前記カーペット部材の屈曲位置に合わせて、切断して、該カーペット部材の側縁の立上部裏面側に固定される請求項1乃至5のうち、何れか一項記載の車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材を特徴としている。
このように構成された請求項1記載のものは、前記リテーナ部材に一体に形成された収納部が、前記カーペット部材と、前記サイドシルとの間に配索されるワイヤハーネス部材を収納する。
このため、従来のように、別途、ハーネスプロテクタ部材を必要としないので、部品点数の増大を抑制して、組み付け作業工数も減少させることができる。
また、該リテーナ部材が、前記カーペット部材の側縁の立上部に、予め固着されて、前記ワイヤハーネス部材を、該リテーナ部材の収納部内に収納しておくことにより、該カーペット部材を車両の室内に搬入して、床部へ敷設する際に、同時に、該ワイヤハーネス部材を車体へ組み付けることが出来る。
従って、更に、組み付け作業効率を良好なものとすることができる。
また、請求項2に記載されたものは、前記リテーナ部材の収納部の少なくとも一側面に形成されるハーネス挿入用開口部から、前記ワイヤハーネス部材を挿入すると、前記内倒れ係止爪部が、弾性変形しながら、該ワイヤハーネス部材を収納部内に導いて、該ハーネス挿入開口部から、抜出不能となるように、保持する。
このため、従来のように、ワイヤハーネス部材を、長手方向に沿って、挿通させて配索しなければならないもののように、端部のコネクタ部材等の大きさ等の制約も無くなり、一側面側からワイヤハーネス部材の装着作業を行えるので、組み付け作業効率を良好なものとすることが出来る。
更に、請求項3に記載されたものは、前記収納部内に収納された長物部材が、前記内倒れ係止爪部の対向する先端部間を閉塞する前記ワイヤハーネス部材によって、収納部のハーネス挿入用開口部から、抜出不能となるように保持される。
このため、別途、長物部材を固定する固定具等を省略できるので、更に、製造コストの増大を抑制し、組み付け作業性を良好なものとすることができる。
そして、請求項4に記載されたものは、前記リテーナ部材のハーネス挿入用開口部の両側に位置する一対の両側壁部が、前記サイドシル内側壁に形成された段部の上面側に載置された状態で、該リテーナ部材の上面側に固定される前記カーペット部材の該立上部の上端縁を下方から支持する。
このため、上方からの荷重に対して、一対の両側壁部が、これらの荷重を分散して、充分な剛性を与えることができるので、前記段部を、車両へ乗降する乗員に踏まれる可能性の高いサイドシル上部等の位置に形成することが出来、レイアウトの自由度を向上させることが、出来る。
また、請求項5に記載されたものは、前記カーペット部材と共に、前記ワイヤハーネス部材を、車両の床部に固定する際、前記リテーナ部材の外側側壁部から上方へ向けて一体に延設される固定用フランジ部を、前記サイドシルの上縁部に形成される合わせフランジ部と共に、断面略凹状のファスナ部材によって、上方から嵌着させて挟持する。
このため、前記ファスナ部材の嵌着方向を、前記カーペット部材及びリテーナ部材の装着方向と同じ床部上方から行えるので、更に、組み付け作業性が良好である。
更に、請求項6に記載されたものは、リテーナ部材を成型する際に、押し出し成形により、連続して成型出来るので、製造コストを減少させることができる。
しかも、前記カーペット部材の屈曲位置に合わせて、切断して、該カーペット部材の側縁の立上部裏面側に固定されることにより、該カーペットの屈曲の妨げとならないように固定できる。
従って、前記カーペットに、該リテーナ部材を取り付けた状態で、カーペットを屈曲させて、ストックエリアに保管したり、搬送、若しくは、車両の車室内に、搬入する際にも、所望の位置で屈曲させて、搬入効率を良好なものとすることが出来、カーペット部材に、様々な車両装備品を予め装着するカーペットモジュール構造に用いて好適である。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態のカーペットモジュール構造について説明する。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
図1乃至図2は、この発明の最良の実施の形態の車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材を示すものである。
まず、全体の構成について説明すると、この実施の形態の車両用フロアカーペット構造及びリテーナ部材では、車両101の床部102のフロアパネル3側縁には、車両前後方向に沿って、サイドシル14が設けられている。
このサイドシル14は、主に、シルインナパネル15及びシルアウタパネル16とを有して、構成されていて、上,下縁部に形成される合わせフランジ部15a,16a等が、接合されることにより、中空閉断面形状を呈している。
また、前記床部102のフロアパネル3上面には、フエルト部材7を介して、カーペット部材8が、敷設されている。
このカーペット部材8の側縁には、前記シルインナパネル15の内側壁15cに沿って、上方に向けて屈曲される立上部8aが、形成されている。
そして、この立上部8aの上端縁8bと、シルインナパネル15の段部15dとの間には、このカーペット部材8の立上部8aを前記サイドシル14に固定するリテーナ部材17…が、左,右側縁に対となるように設けられている。
この実施の形態のリテーナ部材17,17は、予め長尺状に押出成型されると共に、車両1に組み付ける際の前記カーペット部材8の前方向の屈曲位置である車両前後方向Bの略中央部18に合わせて、前,後方向で2分割されるように切断されている。
そして、図2に示すように、このカーペット部材8の左,右側縁の立上部8a,8a裏面側の上端縁8b,8bに、複数のタッカー針19…が用いられて、上面部17a,17aが各々固定されている。
また、このリテーナ部材17には、前記カーペット部材8と、前記サイドシル14との間に配索されるワイヤハーネス部材12が収納される収納部としての収納溝20が、一体に形成されている。
この実施の形態の収納溝20は、長手方向略全長に渡り形成される前記ハーネス挿入用開口部21を下面側に設けた断面略門型形状を呈すると共に、このハーネス挿入用開口部21の両側に位置する一対の両側壁部22,22の下端縁には、これらの側壁部22,22よりも薄肉状に形成されて、弾性変形可能な内倒れ係止爪部23,23が、近接方向に向けて一体に突設形成されている。
この内倒れ係止爪部23,23の対向する先端部23a,23a間の寸法wは、前記ワイヤハーネス部材12の外形寸法dよりも小さくなるように設定されている。
そして、この収納溝20内に収納された前記ワイヤハーネス部材12が、前記内倒れ係止爪部23,23の対向する先端部23a,23aに当接して、これらの先端部23a,23a間が閉塞されることにより、この収納溝20のハーネス挿入用開口部21から抜出不能となるように構成されている。
また、この実施の形態では、前記ワイヤハーネス部材12が、前記内倒れ係止爪部23,23の対向する先端部23a,23aに当接して、これらの先端部23a,23a間が閉塞された状態で、この収納溝20部内に、長物部材としてのウォッシャーチューブ24及びオープナーケーブル25が、ワイヤハーネス部材12よりも、上面部17aに近接されて収納されて、このハーネス挿入用開口部21から抜出不能となるように構成されている。
更に、この実施の形態では、前記サイドシル14を構成するシルインナパネル15の内側壁には、平坦な上面部を有する段部15dが形成されていて、この段部15dの上面側に、前記側壁部22,22の各下端縁が、当接されて載置されている。
そして、このリテーナ部材17の上面部17aに、前記タッカー針19によって固定される前記カーペット部材8の立上部8aの上端縁8bが下方から支持されるように構成されている。
また、この実施の形態の前記リテーナ部材17には、車両外側の側壁部22から上方へ向けて一体となるように固定用フランジ部26が、形成されている。
この固定用フランジ部26,26は、各々前記サイドシル14の上縁部に形成される合わせフランジ部15a,16aと共に、断面略凹状のファスナ部材27によって挟持されて、前記カーペット部材8と共に、前記ワイヤハーネス部材12が、車両101の床部102に固定されるように構成されている。
更に、この実施の形態では、この段部15dに載置されるリテーナ部材17が、樹脂製のキッキングプレート28によって、前記ファスナ部材27及びカーペット部材8の立上部8aの上端縁8bと共に、覆われて、上方から視認できないように構成されている。
次に、この実施の形態の車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材の作用効果について、説明する。
このように構成された実施の形態の車両用フロアカーペット構造及びリテーナ部材では、まず、前記カーペット部材8の側縁に、前記シルインナパネル15の内側壁15cに沿って、上方に向けて屈曲形成される立上部8a,8aに、所定の寸法に切断された前記リテーナ部材17,17を装着するため、前記上面部17a,17aを各々前記タッカー針19…を用いて、前記立上部8a,8aの上端縁8b,8bに固定する。
次に、これらのリテーナ部材17,17に一体に形成された収納溝20,20内に、前記カーペット部材8と、前記サイドシル14,14との間に配索される長物部材としてのウォッシャーチューブ24,オープナーケーブル25及びワイヤハーネス部材12を収納する。
この際、ウォッシャーチューブ24及びオープナーケーブル25の収納後、ワイヤハーネス部材12が、前記リテーナ部材17の収納部20の下面側に形成されるハーネス挿入用開口部21から挿入されると、前記内倒れ係止爪部23,23が、弾性変形しながら、これらのワイヤハーネス部材12を収納部20内に導いて、このハーネス挿入開口部12から、このワイヤハーネス部材12を抜出不能となるように、保持する。
このため、従来のように、ワイヤハーネス部材12を、長手方向に沿って、挿通させて配索しなければならないもののように、端部のコネクタ部材等の大きさ等の制約も無くなり、下面側からワイヤハーネス部材12の装着作業を行えるので、組み付け作業効率を良好なものとすることが出来る。
また、射出成形によって成型される蓋体等を設けた複雑な形状を呈するワイヤハーネスプロテクタに比して、押し出し成形により、安価に、前記リテーナ部材17を形成できるので、製造コストの増大を抑制できる。
更に、この実施の形態では、前記内倒れ係止爪部23,23の対向する先端部23a,23a間の寸法wが、前記ワイヤハーネス部材12の外形寸法dよりも小さくなるように設定されている。
このため、前記内倒れ係止爪部23,23の対向する先端部23a,23a間を閉塞する前記ワイヤハーネス部材12によって、前記収納部20内に収納されたウォッシャーチューブ24及びオープナーケーブル25が、前記ハーネス挿入用開口部21から、抜出不能となるように保持される。
このため、別途、前記収納部20内に収納されたウォッシャーチューブ24及びオープナーケーブル25を固定する固定具等を省略出来て、更に、製造コストの増大を抑制することができる。
また、ワイヤハーネス部材12の挿入による装着で、ウォッシャーチューブ24及びオープナーケーブル25が、固定されるので、更に、組み付け作業性を良好なものとすることができる。
更に、従来のように、別途、ハーネスプロテクタ部材等を必要としないので、部品点数の増大を抑制して、組み付け作業工数も減少させることができる。
また、リテーナ部材17,17が、前記カーペット部材8の両側縁の立上部8a,8aに、予め固着されて、前記ワイヤハーネス部材12が、これらのリテーナ部材17,17の収納部20,20内に収納されて保持されているので、カーペット部材8を、車両101の室内に搬入して、床部102へ敷設する際に、ワイヤハーネス部材12を落下させること無く、同時に、ワイヤハーネス部材12を、車体へ組み付けることが出来る。
従って、更に、組み付け作業効率を良好なものとすることができる。
この際、前記カーペット部材8の屈曲位置に合わせて、前記リテーナ部材17,17が切断されて、カーペット部材8の両側縁の立上部8a,8a裏面側に、タッカー針19…が用いられて、固定されることにより、カーペット部材8の屈曲を妨げることなく固定できる。
そして、前記カーペット部材8が、前記ワイヤハーネス部材12を保持したまま、車室内に搬送されて、展開されることにより、フロアパネル3の上面に敷設されると、床部102の両側縁部では、図2に示すように、前記リテーナ部材17のハーネス挿入用開口部21の両側に位置する各側壁部22,22が、前記サイドシル14のシルインナパネル15の内側壁に形成された段部15dの上面側に載置された状態で、リテーナ部材17の上面側に固定された前記カーペット部材8の立上部8aの上端縁8bを下方から支持する。
このように、この実施の形態のリテーナ部材17では、前記ワイヤハーネス部材12が挿入される前記ハーネス挿入用開口部21を下面側として、前記上面部17a及び左,右の側壁部22,22によって、断面略門型形状を呈して、前記収納溝20内のウォッシャーチューブ24,オープナーケーブル25及びワイヤハーネス部材12が覆われる。
これらの左,右の両側壁部22,22は、上方からの荷重を分散して、充分な剛性を与えることが出来、前記収納溝20内のウォッシャーチューブ24,オープナーケーブル25及びワイヤハーネス部材12が保護される。
従って、前記ワイヤハーネス部材12が配索される段部15dを、車両101へ乗降する乗員に踏まれる可能性の高いサイドシル14上部等の位置に形成することも可能となり、レイアウトの自由度を向上させることが、出来る。
また、前記カーペット部材8と共に、前記ワイヤハーネス部材12を、車両101の床部102に固定する際、前記リテーナ部材17の外側の側壁部22から上方へ向けて一体に延設される固定用フランジ部26が、前記サイドシル14の各シルインナパネル15及びシルアウタパネル16の上縁部に形成される合わせフランジ部15a,16aと共に、断面略凹状のファスナ部材27によって、上方から嵌着されて、挟持される。
このため、前記ファスナ部材27の嵌着方向を、前記カーペット部材8及びリテーナ部材17の装着方向と同じ床部102上方から行えるので、更に、組み付け作業性が良好である。
更に、同じ床部102上方から装着される樹脂製のキッキングプレート28によって、前記ファスナ部材27及びカーペット部材8の立上部8aの上端縁8bと共に、このワイヤハーネス部材12を保持するリテーナ部材17が覆われて、上方から視認できない。
このため、外観品質を良好なものとをすることが出来る。
更に、リテーナ部材17を成型する際に、押し出し成形により、連続して長尺状に成型出来るので、製造コストを減少させることができる。
しかも、前記カーペット部材8の屈曲位置に合わせて、長尺状のリテーナ部材17を、所望の寸法で切断して、カーペット部材8の側縁の立上部8a,8a裏面側に固定させることにより、カーペット8の屈曲の妨げとならないように固定できる。
従って、前記カーペット8に、これらのリテーナ部材17,17を取り付けた状態で、カーペット8を屈曲させて、ストックエリアに保管したり、搬送、若しくは、車両101の車室内に、搬入する際にも、所望の位置で屈曲させて、搬入効率を良好なものとすることが出来、カーペット部材8に、様々な車両装備品を予め装着するカーペットモジュール構造に用いて好適である。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、リテーナ部材17,17を、前,後及び左,右に合計4本用いているものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、左,右一対若しくは、3対以上の複数対、或いは、左,右何れか一方等、リテーナ部材17の数量、長さ方向寸法を含む大きさ、形状等が、特に限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、前記ワイヤハーネス部材12が、前記リテーナ部材17と共に、配索されるサイドシル14の段部15dが、シルインナパネル15の上部に形成されているが、特にこれに限らず、例えば、シルインナパネル15の上下方向略中央部や、下部に形成されていてもよく、また、リテーナ部材17を直接、床部102のフロアパネル3上面部の側縁に、前記シルインナパネル15に沿わせて延設させるように構成しても良く、カーペット部材8の立上部8aを前記サイドシル4に固定するものであればよい。
この発明の最良の実施の形態の車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材で、車体に装着される前のカーペットモジュールの裏面側の構成を説明する下方からの斜視図である。 実施の形態の車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材の構成を説明し、図1中A−A線に沿った位置での断面図である。 従来例の車両用フロアカーペット構造及び該車両用フロアカーペット構造で、要部の拡大断面図である。
符号の説明
3 フロアパネル
8 カーペット部材
12 ワイヤハーネス部材
14 サイドシル
15c 内側壁
15d 段部
17 リテーナ部材
20 収納溝(収納部)
21 ハーネス挿入用開口部
22,22 両側壁部
23,23 内倒れ係止爪部
24 ウォッシャーチューブ(長物部材)
25 オープナーケーブル(長物部材)
26 固定用フランジ部
27 ファスナ部材

Claims (6)

  1. 車両の床部のフロアパネル側縁に位置するサイドシル内側壁に沿って、床部に敷設されるカーペット部材の側縁の立上部が形成されると共に、該カーペット部材の該立上部を前記サイドシルに固定するリテーナ部材を設けた車両用フロアカーペット構造であって、
    前記リテーナ部材には、前記カーペット部材と、前記サイドシルとの間に配索されるワイヤハーネス部材を収納する収納部が、一体に形成されていることを特徴とする車両用フロアカーペット構造。
  2. 前記リテーナ部材の収納部の少なくとも一側面に形成されるハーネス挿入用開口部には、弾性変形可能な内倒れ係止爪部が一体に形成されていて、該内倒れ係止爪部の対向する先端部間の寸法が、前記ワイヤハーネス部材の外形寸法よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の車両用フロアカーペット構造。
  3. 前記収納部に収納された前記ワイヤハーネス部材が、前記内倒れ係止爪部の対向する先端部間を閉塞することにより、該収納部のハーネス挿入用開口部から抜出不能となるように該収納部内に長物部材が、収納されることを特徴とする請求項2記載の車両用フロアカーペット構造。
  4. 前記リテーナ部材は、前記ハーネス挿入用開口部を下面側に形成すると共に、該ハーネス挿入用開口部の両側に位置する一対の両側壁部を、前記サイドシル内側壁に形成された段部の上面側に載置して、該リテーナ部材の上面側に固定される前記カーペット部材の該立上部の上端縁を下方から支持することを特徴とする請求項2又は3記載の車両用フロアカーペット構造。
  5. 前記リテーナ部材の外側側壁部から上方へ向けて一体に延設される固定用フランジ部を、前記サイドシルの上縁部に形成される合わせフランジ部と共に、断面略凹状のファスナ部材によって挟持して、前記カーペット部材と共に、前記ワイヤハーネス部材を、車両の床部に固定することを特徴とする請求項1乃至4のうち、何れか一項記載の車両用フロアカーペット構造。
  6. 予め長尺状に押出成型すると共に、前記カーペット部材の屈曲位置に合わせて、切断して、該カーペット部材の側縁の立上部裏面側に固定されることを特徴とする請求項1乃至5のうち、何れか一項記載の車両用フロアカーペット構造に用いるリテーナ部材。

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