JP2010023798A - カーペット保持構造 - Google Patents

カーペット保持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010023798A
JP2010023798A JP2008190953A JP2008190953A JP2010023798A JP 2010023798 A JP2010023798 A JP 2010023798A JP 2008190953 A JP2008190953 A JP 2008190953A JP 2008190953 A JP2008190953 A JP 2008190953A JP 2010023798 A JP2010023798 A JP 2010023798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
harness
locking
hole
base surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008190953A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Narita
典貴 成田
Hiroki Nakabayashi
宏樹 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayashi Telempu Corp
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Hayashi Telempu Corp
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayashi Telempu Corp, Suzuki Motor Corp filed Critical Hayashi Telempu Corp
Priority to JP2008190953A priority Critical patent/JP2010023798A/ja
Publication of JP2010023798A publication Critical patent/JP2010023798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カーペット用係止部からカーペットが容易に外れずに好ましい意匠を保つことが可能であり、容易な作業でカーペットを確実に保持可能なカーペット保持構造を提供する。
【解決手段】カーペット保持構造はワイヤーハーネス7、カーペット5、ハーネス保持部材1、サイドシルパネル4およびスカッフプレート3を有する。カーペットは孔部52を有し自動車床面に敷設される。ハーネス保持部材の第1基面部10にはカーペット敷設側の反対側に延びるワイヤーハーネス用収容部12が設けられる。第1基面部から連続する第2基面部20にはカーペットと係合可能な係止部22が設けられる。係止部は孔部の縁52と当接可能な段部23と係止孔24とを有し第2基面部からカーペット敷設側に延びる。スカッフプレートはハーネス保持部材に面する面からカーペットに向かって延びる脚部32を有する。係止部は孔部より小さいサイズを有し、脚部は係止孔に挿入される。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーペット保持構造に関し、特に自動車室内に配置されるワイヤーハーネスを保持するためのハーネス保持部材とスカッフプレートとを備えたカーペット保持構造に関する。
自動車には多くの電装部材が備え付けられており、各電装部材を接続するためにワイヤーハーネスを設置する必要がある。ワイヤーハーネスの一部は、車体ドア開口部の下方に設けられたサイドシルパネルに沿って配線されるケースもある。この場合において、乗員が踏みつけて破損させないように、ワイヤーハーネスを外力から保護する部品等をサイドシルパネルに装備させる必要がある。
サイドシルパネルにはその上面を覆うスカッフプレートが設けられている。スカッフプレートを利用し、上述したワイヤーハーネスの保護を図ることが行われている。この場合、スカッフプレートの下面とワイヤーハーネス保持用のハーネスクランプとを係合させることもある。
従来より、自動車のフロアパネル上には自動車用のカーペットが敷設されているとともに、カーペットの裏面側にはフェルトなどによる嵩上げ部材が設定されている。
例えば特許文献1には、サイドシルパネルおよびカーペットの近傍に配設されるハーネス保持部材を有するカーペット保持構造が開示されている(図5参照)。ハーネス保持部材であるワイヤーハーネス収容部品は、サイドシルパネル2に沿ったワイヤーハーネスを保持するためのハーネスクランプ1を有する。ハーネスクランプ1には、スカッフプレート3に係合可能な構造を有するスカッフプレート用係止部1E2と、カーペットCを保持可能な構造を有するカーペット用係止部1F2とが付加されている。ハーネスクランプ1のスカッフプレート用係止部1E2がスカッフプレート3の係止鈎3Aと係合することにより、ハーネスクランプ1とスカッフプレート3との間の係合を強固にできる。更に、ハーネスクランプ1のカーペット用係止部1F2がカーペットCの係止孔C1に差し込まれ、カーペット用係止部1F2と係止孔C1とが係合することにより、ハーネスクランプ1によりカーペットCを保持可能となる。ハーネスクランプ1にカーペット用係止部1F2が設けられていることで、作業者が車両外からカーペットCを敷設する際、車内側に向けて無理な姿勢を取ることなくカーペット用係止部1F2を目視できる。従って、カーペット敷設の際の作業性が向上可能となっている。
特開2001−37040号公報
しかしながら、上記のカーペット保持構造では、乗員がカーペットを踏む等して、カーペットとハーネスクランプとの係止箇所に対して車両中央方向(図5における左方向)への力が働いた際、カーペット用係止部からカーペットが容易に外れてしまうことが考えられる。カーペットがカーペット用係止部から外れてしまった場合、カーペットとスカッフプレート端との間に隙間が生じることで見栄えがよくない。
更に、上記のカーペット保持構造では、カーペットをカーペット用係止部に係止する際、カーペットに形成された係止孔にこの係止孔より大きいサイズのカーペット用係止部を圧入して係止孔に係合させる作業が必要であり、これは取付作業が容易とは言い難い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、カーペット用係止部からカーペットが容易に外れないことでカーペットとスカッフプレート端との間に隙間が生じずに好ましい意匠状態を保つことが可能であり、かつ容易な作業でカーペットを確実に保持可能なカーペット保持構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様のカーペット保持構造は、自動車の室内に配線されたワイヤーハーネスと、ワイヤーハーネス側に湾曲する端部に孔部が設けられ、自動車の床面に敷設されたカーペットと、カーペットの敷設側とは反対側に延びるワイヤーハーネス用の収容部が設けられた第1基面部と、カーペットと係合可能な係止部が設けられているとともに第1基面部から連続して形成された第2基面部と、を備えたハーネス保持部材と、ハーネス保持部材の第1基面部および第2基面部を保持しているサイドシルパネルと、ハーネス保持部材を覆いハーネス保持部材に保持されたスカッフプレートであって、ハーネス保持部材に面する面からカーペットに向かって延びる脚部を備えたスカッフプレートと、を有し、ハーネス保持部材の係止部は、スカッフプレート配置側に設けられた係止孔を有し、スカッフプレートの脚部はハーネス保持部材の係止孔に挿入されており、かつハーネス保持部材の係止部はカーペットの孔部より小さいサイズを有する。
本発明に係るカーペット保持構造によれば、ハーネス保持部材に面する面からカーペットに向かって延びるスカッフプレートの脚部は、ハーネス保持部材の係止孔に挿入されている。これにより、カーペットとハーネス保持部材との係止箇所に対して車両中央方向への力が働いた際、印加されたこの力によってカーペットはその孔部に挿入されたハーネス保持部材の係止部の表面に沿って移動する。その後、カーペットはスカッフプレートの脚部と当接するが、スカッフプレートの脚部がハーネス保持部材の係止孔に挿入されていることで、カーペットの移動はこの脚部によって規制される。ゆえに、ハーネス保持部材のカーペット用係止部からカーペットは外れにくくなる。よって、カーペットがカーペット用係止部から外れてしまった場合に生じるカーペットとスカッフプレート端との間の隙間を回避できる。そのため、カーペット保持構造において好ましい意匠状態を保つことが可能となる。
更に、本発明に係るカーペット保持構造によれば、ハーネス保持部材の係止部はカーペットの孔部より小さいサイズを有する。これにより、カーペットをハーネス保持部材の係止部に係止する際、係止部はカーペットの孔部内に円滑に挿入される。すなわち、従来のカーペット保持構造で問題であったハーネス保持部材の係止部をカーペットの孔部に圧入して係合させるという作業性の悪さを軽減することができる。そのため、容易な作業でカーペットをハーネス保持部材へ確実に保持可能となる。
従って、カーペット用係止部からカーペットが容易に外れないことでカーペットとスカッフプレート端との間に隙間が生じずに好ましい意匠状態を保つことが可能であり、かつ容易な作業でカーペットを確実に保持可能なカーペット保持構造を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1に本発明の一実施形態に係るカーペット保持構造の断面図を示す。図2に本発明の一実施形態に係るカーペット保持構造におけるハーネスクランプをサイドシルパネルへ取り付けるとともにカーペットと係合させた状態の断面図を示す。図3に本発明の一実施形態に係るカーペット保持構造におけるハーネスクランプの詳細を示す正面図および斜視図を示す。図4は、図1の円A部におけるカーペット保持構造の詳細を示す斜視図である。
カーペット保持構造は、ハーネスクランプ1、フロアパネル2、スカッフプレート3、サイドシルパネル4、カーペット5、嵩上げ部材6、およびワイヤーハーネス7を有する(図1参照)。
ハーネスクランプ1(ハーネス保持部材)は、第1基面部10および第2基面部20を有する(図3参照)。第1基面部10は略平坦な面であってサイドシルパネル4を保持するとともに、サイドシルパネル4の略水平な上面部43に重ねられる面である。更に、ハーネスクランプ1は、第1取付爪11、収容部12、第2取付爪21、および係止部22を有する。なお、ハーネスクランプ1はポリプロピレン等の合成樹脂等によって一体成形されて生産されるのが好ましい。
第1取付爪11は第1基面部10から面外方向(第2基面部20が延びる方向であって、組み付け状態でサイドシルパネル4の上面部43側)に突出して設けられている。第1取付爪11は、ハーネスクランプ1をサイドシルパネル4に取り付けるための取付手段である。第1取付爪11がサイドシルパネル4の上面部43に設けられた第1取付孔41と係合することで、ハーネスクランプ1はサイドシルパネル4の上面部43へ固定される(図2参照)。
ワイヤーハーネス用の収容部12は、略U字状を呈してカーペット5の敷設側とは反対側に第1基面部10から延びている。更に、収容部12はサイドシルパネル4の上面部43の上方に位置し、第1基面部10から上方(第1取付爪11の突出方向とは反対の側)に形成されている。収容部12には自動車の室内に配線されたワイヤーハーネス7が収容されている。これによって、ワイヤーハーネス7はサイドシルパネル4の上方に配索される。また、略U字状の収容部12の各先端には、スカッフプレート3の脚片31を受けることが可能な収容溝14がそれぞれ設けられている。収容溝14は収容部12のそれぞれの先端から延びる一対の片によって設けられている。また、収容部12の先端には脚片31が容易に外れないための凸部16が収容溝14を塞ぐ方向に突出するように設けられている。更に、収容部12の各先端にはワイヤーハーネス7が配置される側に折り返されたリップ13が設けられている。
各リップ13は、2つある収容溝14の先端から互いの方向に向けて突出して設けられている。リップ13は弾性変形可能であって、ワイヤーハーネス7を収容部12内へ収容する際には第1基面部10方向へ湾曲するように変形する。リップ13は、ワイヤーハーネス7を収容した後、自身の復元力により湾曲前の状態に戻ることでワイヤーハーネス7が容易に外れないためのストッパとして機能する。
第2基面部20は、サイドシルパネル4を保持して第1基面部10から連続して形成されている。更に、第2基面部20は、サイドシルパネル4における車室内側の略垂直な面(縦壁部44)に重ねられる面であって、第1基面部10の車室中央側の端部から略垂直に下方に延びる面である。第2基面部20においても第1基面部10と同様に取付手段としての第2取付爪21が設けられている。
第2取付爪21は第2基面部20から面外方向(第1基面部10が延びる方向であって、組み付け状態でサイドシルパネル4の縦壁部44側)に突出して設けられており、サイドシルパネル4の縦壁部44に設けられた第2取付孔42と係合可能である(図2参照)。第2取付爪21と第2取付孔42との係合により、ハーネスクランプ1はサイドシルパネル4の縦壁部44に取り付けられる。
更に、第2基面部20には係止部22が設けられており、係止部22はカーペット5と係合可能である。係止部22は、第2取付爪21設置箇所の第2基面部20からフロアパネル2に敷設されたカーペット5の表面(上面)よりも上方において第2取付爪21の突出方向と反対の方向(カーペット5の敷設側)に略水平に延びている。また、係止部22はカーペット5の端部51に設けられた孔部52より小さいサイズを有する。つまり、孔部52に容易に挿入できるよう、係止部22は孔部52の開口面積に対して小さい断面積に形成されている。これにより、カーペット5をハーネスクランプ1の係止部22に係止する際、係止部22をカーペット5の孔部52内に円滑に挿入することができる。更に、係止部22の先端は嵩上げ部材6が設置される位置まで延設され、スカッフプレート3の傾斜面部34の裏面(ハーネスクランプ1と面する面)に沿った形状を呈している。そのため、傾斜面部34が車両外側(サイドシルパネル4設置側)に押された際、係止部22がこの裏面に当接することで、係止部22はスカッフプレート3の変形を妨げるように機能する。また、後述するスカッフプレート3の脚部32を係止孔24に挿入する作業が容易になる。
更に、係止部22は段部23および係止孔24を有する。段部23は、第2基面部20との間にカーペット5の端部51が入り込む間隔を有する位置に形成され、カーペット5の孔部52の縁53と当接可能な段差形状を呈する。更に、段部23は、係止孔24を取り囲み係止部22の第2基面部20側部分(係止部22の基部)に対してスカッフプレート3の脚部32が延びる起点側(車両上側)に突出して設けられている。この段部23は、カーペット5が係止部22から容易に外れることを防止する抜け止め手段(カーペット移動規制手段)として機能する。一方、係止孔24は、係止部22のスカッフプレート3の傾斜面部34の配置側(第2取付爪21設置側とは反対側)となる係止部22の先端位置に設けられている。係止孔24に脚部32が挿入されることで、脚部32はカーペット5が係止部22から容易に外れることを防止する抜け止め手段(カーペット移動規制手段)として機能する。また、段部23が設けられていることで、カーペット5を位置決めすることができる。そのため、スカッフプレート3の組み付け作業時に、脚部32とカーペット5との干渉を防止することが可能となる。従って、脚部32のカーペット5の孔部52への挿入およびスカッフプレート3の組み付け作業を容易にすることができる。また、段部23が当接可能なカーペット5の湾曲した端部51の形状や、段部23と、嵩上げ部材6が貼り付けされて剛性が他の部分より高いカーペット5部分との間の配置関係を変えることで、段部23の抜け止め効果がさらに向上可能となる。なお、図3に示す係止孔24は段部23の中央付近にかつ矩形状に設けられているが、これらの位置や形状に限定されるものではない。すなわち、係止孔24はスカッフプレート3の脚部32が挿入可能な形態であればよい。
このように係止部22が構成されていることで、カーペット5とハーネスクランプ1との係止箇所において、カーペット5に対して車両中央方向への力が働いた際、印加されたこの力によってカーペット5はその孔部52に挿入されたハーネスクランプ1の係止部22の表面に沿って移動する。その後、カーペット5の端部51に設けられた孔部52の縁53がハーネスクランプ1の係止部22に設けられた段部23と当接することで、カーペット5の移動は規制される。更に、スカッフプレート3からカーペット5に向かって延びて設けられ、係止部22の係止孔24に挿入された脚部32によってもカーペット5の移動は規制される。すなわち、ハーネスクランプ1の係止部22に設けられた段部23とスカッフプレート3に設けられた脚部32との二重のカーペット移動規制手段によってカーペット5の車両中央方向への移動は規制されることになる。ゆえに、ハーネスクランプ1におけるカーペット5用係止部22からカーペット5が外れにくくなる。
スカッフプレート3は、サイドシルパネル(サイドシルインナパネル)4に適宜箇所で取り付けられているとともに、サイドシルパネル4およびハーネスクランプ1を覆いハーネスハーネスクランプ1に保持されている。更に、スカッフプレート3は、脚片31、脚部32、踏み面部33、および傾斜面部34を有する。2つの平板状の脚片31は、踏み面部33の裏側の面からハーネスクランプ1側(下側)に突出しているとともに、ハーネスクランプ1の凸部16と係合してハーネスクランプ1の収容溝14に収まる。脚片31と凸部16との係合により、スカッフプレート3はハーネスクランプ1と係合することになる。脚部32は、ハーネスクランプ1の係止部22の段部23に設けられた係止孔24に挿入されるように傾斜面部34の裏面、すなわちハーネスクランプ1に面する面からカーペット5に向かって下方に延びている。更に、脚部32には脚部32の長手方向に沿ってリブ35が設けられている(図4参照)。リブ35が在ることで脚部32の剛性が向上可能となっている。なお、図4に示すリブ35は脚部32に2つ設けられているが、この2つという数に限定されるものではなく、1つのみあるいは3つ以上であってもよい。踏み面部33は、サイドシルパネル4の略水平の上面部43の上方に配置され乗員が踏む面であって水平面に対し略平行な面である。傾斜面部34は、踏み面部33と連続して設けられている。また、傾斜面部34は車両中央方向に向かうにつれてカーペット5の方向に傾斜するようにハーネスクランプ1を覆っている。更に、傾斜面部34はサイドシルパネル4の車室内側を覆う面であって、踏み面部33の車両中央側の端部から斜め下方に延びる面である。傾斜面部34の下端は、嵩上げ部材6を有するカーペット5部分に当接している。
サイドシルパネル4は、略水平の上面部43、および上面部43の車室内側の端部から下方に屈曲された縦壁部44を有する。縦壁部44は、フロアパネル2が溶接される車室内側のサイドシル面を構成している。上面部43には第1取付孔41が設けられており、一方、縦壁部44には第2取付孔42が設けられている。第1取付孔41と、ハーネスクランプ1の第1基面部10から第1基面部10の面外方向に突出する第1取付爪11との係合によって、ハーネスクランプ1はサイドシルパネル4に固定される。更に、第2取付孔42と、ハーネスクランプ1の第2基面部20から第2基面部20の面外方向に突出する第2取付爪21との係合によっても、ハーネスクランプ1はサイドシルパネル4に固定される。このように、ハーネスクランプ1に設けられた2つの取付爪11、21により、ハーネスクランプ1をサイドシルパネル4の異なる面に複数個所にて安定した状態で固定することが可能となる。
自動車の床面に敷設されたカーペット5は、サイドシルパネル4の近傍に配置される部分に、嵩上げ部材6が設置されず嵩上げ部材6設置側とは反対の側(ワイヤーハーネス7設置側であって、略上方に向かう方向)に湾曲する端部51を有し、端部51には孔部52が設けられている。図1に示す端部51を備えたカーペット5は略L字状を呈しているが、全体的には略U字状を呈する。嵩上げ部材6を有するカーペット5部分には、傾斜面部34の下端が当接し、カーペット5の上方への浮き上がりを防止している。孔部52にハーネスクランプ1の係止部22が挿入されることで、カーペット5は係止部22によって係止される。この係止状態において、端部51はスカッフプレート3の傾斜面部34とサイドシルパネル4の縦壁部44との間に配置される。更に、この係止状態においてカーペット5の孔部52の縁53が係止部22に設けられた段部23と当接可能であることで、カーペット5がハーネスクランプ1の係止部22から容易に外れることが防止可能となる。なお、敷設されるカーペット5の種類としてはニードルパンチカーペットやタフテッドカーペットといった従来から使用されるものが好ましい。
通常、フロアパネル2の表面は凹凸形状であり、その凹凸形状が乗員の足元に顕著に表出することは乗り心地などの悪化に繋がるため好ましくない。そこで、嵩上げ部材6をフロアパネル2の凹凸形状の表面に沿ってカーペット5の裏面に配設する。なお、嵩上げ部材6としては、フェルト材やウレタンチップ、ビーズ発泡成形品が好ましい。
以上のような本発明の一実施形態に係るカーペット構造において、ハーネスクランプ1に面する面からカーペット5に向かって延びるスカッフプレート3の脚部32は、ハーネスクランプ1の係止孔24に挿入されている。これにより、カーペット5とハーネスクランプ1との係止箇所に対して車両中央方向への力が働いた際、印加されたこの力によってカーペット5はその孔部52に挿入されたハーネスクランプ1の係止部22の表面に沿って移動する。その後、カーペット5はスカッフプレート3の脚部32と当接するが、スカッフプレート3の脚部32がハーネスクランプ1の係止孔24に挿入されていることで、カーペット5の移動はこの脚部32によって規制される。ゆえに、ハーネスクランプ1のカーペット5用係止部22からカーペット5は外れにくくなる。よって、カーペットがカーペット用係止部から外れてしまった場合に生じるカーペットとスカッフプレート端との間の隙間やカーペットのずれを回避できる。そのため、カーペット保持構造において好ましい意匠状態を保つことが可能となる。
更に、本発明に係るカーペット保持構造によれば、ハーネスクランプ1の係止部22はカーペット5の孔部52より小さいサイズを有する。これにより、カーペット5をハーネスクランプ1の係止部22に係止する際、係止部22はカーペット5の孔部52内に円滑に挿入される。すなわち、従来のカーペット保持構造で問題であったハーネスクランプの係止部をカーペットの孔部52に圧入して係合させるという作業性の悪さを軽減することができる。そのため、容易な作業でカーペットをハーネスクランプへ確実に保持可能となる。また、ハーネスクランプ1の係止部22が、敷設されたカーペット5の上面よりも上方においてカーペット5の側に略水平に延びているので、さらに組み付け作業を容易とすることができる。
従って、カーペット用係止部からカーペットが容易に外れないことでカーペットとスカッフプレート端との間に隙間が生じずに好ましい意匠状態を保つことが可能であり、かつ容易な作業でカーペットを確実に保持可能なカーペット保持構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカーペット保持構造の詳細を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカーペット保持構造におけるハーネスクランプをサイドシルパネルへ取り付けるとともにカーペットと係合させた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカーペット保持構造におけるハーネスクランプの詳細を示す正面図および斜視図である。 図1の円A部の詳細を示す斜視図である。 従来のカーペット保持構造の一形態を示す断面図である。
符号の説明
1 ハーネスクランプ
2 フロアパネル
3 スカッフプレート
4 サイドシルパネル
5 カーペット
6 嵩上げ部材
7 ワイヤーハーネス
10 第1基面部
11 第1取付爪
12 収容部
13 リップ
14 収容溝
15 保持片
16 凸部
20 第2基面部
21 第2取付爪
22 係止部
23 段部
24 係止孔
31 脚片
32 脚部
33 踏み面部
34 傾斜面部
35 リブ
41 第1取付孔
42 第2取付孔
43 上面部
44 縦壁部
51 端部
52 孔部
53 縁

Claims (4)

  1. 自動車の室内に配線されたワイヤーハーネスと、
    前記ワイヤーハーネス側に湾曲する端部に孔部が設けられ、前記自動車の床面に敷設されたカーペットと、
    前記カーペットの敷設側とは反対側に延びる前記ワイヤーハーネス用の収容部が設けられた第1基面部と、該カーペットと係合可能な係止部が設けられているとともに該第1基面部から連続して形成された第2基面部と、を備えたハーネス保持部材と、
    前記ハーネス保持部材の前記第1基面部および前記第2基面部を保持しているサイドシルパネルと、
    前記ハーネス保持部材を覆い該ハーネス保持部材に保持されたスカッフプレートであって、該ハーネス保持部材に面する面から前記カーペットに向かって延びる脚部を備えたスカッフプレートと、
    を有し、
    前記ハーネス保持部材の前記係止部は、前記スカッフプレート配置側に設けられた係止孔を有し、
    前記スカッフプレートの前記脚部は前記ハーネス保持部材の前記係止孔に挿入されており、かつ前記ハーネス保持部材の前記係止部は前記カーペットの前記孔部より小さいサイズを有する、
    カーペット保持構造。
  2. 前記ハーネス保持部材の前記係止部は、前記係止孔を取り囲んで前記スカッフプレートの前記脚部が延びる起点側に突出して設けられた段部を有し、
    前記段部は前記カーペットの前記孔部の縁と当接可能である、
    請求項1に記載のカーペット保持構造。
  3. 前記サイドシルパネルは第1取付孔および第2取付孔を有し、
    前記ハーネス保持部材は、前記第1基面部から該第1基面部の面外方向に突出するとともに前記第1取付孔に係合する第1取付爪と、前記第2基面部から該第2基面部の面外方向に突出するとともに前記第2取付孔に係合する第2取付爪と、を有する、
    請求項1または2に記載のカーペット保持構造。
  4. 前記スカッフプレートの前記脚部には該脚部の長手方向に沿ってリブが設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のカーペット保持構造。
JP2008190953A 2008-07-24 2008-07-24 カーペット保持構造 Pending JP2010023798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190953A JP2010023798A (ja) 2008-07-24 2008-07-24 カーペット保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190953A JP2010023798A (ja) 2008-07-24 2008-07-24 カーペット保持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010023798A true JP2010023798A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41730005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008190953A Pending JP2010023798A (ja) 2008-07-24 2008-07-24 カーペット保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010023798A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260491A (ja) * 2009-05-09 2010-11-18 Suzuki Motor Corp ハーネス用のクランプ及び車両のサイドシル構造
US8668253B2 (en) 2012-06-12 2014-03-11 Ford Global Technologies, Llc Integrated door scuff plate and wire shield

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260491A (ja) * 2009-05-09 2010-11-18 Suzuki Motor Corp ハーネス用のクランプ及び車両のサイドシル構造
US8668253B2 (en) 2012-06-12 2014-03-11 Ford Global Technologies, Llc Integrated door scuff plate and wire shield

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6470962B2 (ja) 照明装置の取付構造、車両用内装部品及びドアパネル
US20090145041A1 (en) Door for the vehicle
US20180186313A1 (en) Wire housing protector
JP2010023798A (ja) カーペット保持構造
JP6412808B2 (ja) 摺動プロテクタ
JP5246546B2 (ja) 車両用フロアカーペットの側端部係止構造
JP2009029328A (ja) カーテンサイドエアバッグ用トリムに適したトリムクリップ
JP2008068811A (ja) 車両用電線支持クリップ
JP2011116190A (ja) ラゲッジボードの取付構造
JP5149726B2 (ja) ピラートリムの取付構造
JP6036060B2 (ja) 部品の掛止構造
JP5235524B2 (ja) カップホルダー取付構造
JP6066062B2 (ja) 車両用シートのケーブル類保持構造
JP5350134B2 (ja) 内装パネルの組付構造
JP4863078B2 (ja) 車両用部品の取付構造
JP4203580B2 (ja) 車両の収納装置
JP2007076596A (ja) ピラートリムの取付構造
CN108454529B (zh) 交通工具用内饰件
JP6321475B2 (ja) マット用留め具
JP5178174B2 (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP2010076737A (ja) 内装部品の合わせ部構造
JP6016545B2 (ja) ルーフモールの取付構造体
JP5533627B2 (ja) 車両の天井構造
JP2005225256A (ja) シートレールカバー及びこのシートレールカバーを用いた布設部材取付構造
JP5892381B2 (ja) 機能部品の取付構造