JP2008249491A - 角速度センサ素子および角速度センサ装置 - Google Patents

角速度センサ素子および角速度センサ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】横方向の加速度の影響を除去し易く、かつ固定部の固定が容易な、感度の高い横置き型の角速度センサ素子を提供する。
【解決手段】ケース4のセンサ素子支持部42の上面に固定される一対の固定部20と、センサ素子支持部42と平行な面に沿って延在する検出腕21と、センサ素子支持部42と平行な面に沿って延在すると共に検出腕21の延在方向と交差して互いに反対方向に延在する一対の上駆動腕22および下駆動腕23とを備える。検出腕21において、一端が一対の固定部20の一方に連結され、他端が一対の固定部20の他方に連結されている。上駆動腕22および下駆動腕23において、一端が検出腕21に連結され、他端が自由端となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、物体の角速度を検出する角速度センサ素子およびそれを備えた角速度センサ装置に関する。
従来から、角速度センサ素子は、船舶、航空機、ロケット等の姿勢を自律制御する技術に使用されているが、最近では、カーナビゲーションシステム、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話等の小型の電子機器にも搭載されるようになってきている。それに伴い、角速度センサ素子の更なる小型化、低背化(薄型化)が要請されており、長手方向(検出軸方向)が鉛直方向と平行となっていた従来の縦置き型の角速度センサ素子(例えば特許文献1参照)に代わって、長手方向が鉛直方向と直交する横置き型の角速度センサ素子(例えば特許文献2,3,4参照)が提案されている。
特開2003−227719号公報 特開平8−128833号公報 特開2004−333460号公報 特許第3694160号 特開2005−106481号公報 特許第3734955号
しかし、上記特許文献2,3,4では、角速度センサ素子が横方向(水平面内において長手方向と直交する方向)から加速度を受けたときに、検出腕の振動が物体の回転による角速度によって生じたものなのか、横方向から受けた加速度によって生じたものなのかを区別することができない。
また、上記特許文献5,6では、固定部の両側または駆動腕の両側に、一対の検出腕が設けられているので、横方向から受けた加速度成分を除去することが可能である。しかし、特許文献5では、駆動腕と検出腕とが固定部を介して連結されているので、コリオリ力によって発生した歪みを固定部を介して検出腕に効率よく伝達するために、複雑な機構を固定部に設けなければならず、固定部の固定が容易ではない。一方、特許文献6では、駆動腕と検出腕とが固定部を介さずに直接連結されているので、固定部に複雑な機構を設けなくても、コリオリ力によって発生した歪みを検出腕に効率よく伝達することが可能である。しかし、駆動腕および検出腕のそれぞれの両端が固定部に固定されているので、駆動腕および検出腕は振動し難く、素子の感度が低くなる可能性がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、横方向の加速度の影響を除去し易く、かつ固定部の固定が容易な、感度の高い横置き型の角速度センサ素子およびそれを備えた角速度センサ装置を提供することにある。
本発明の角速度センサ素子は、第1支持面に固定される一対の第1固定部と、第1支持面と平行な面に沿って延在する第1振動腕と、第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在する一対の第2振動腕とを備えたものである。ここで、第1振動腕において、一端が一対の第1固定部の一方に連結され、他端が一対の第1固定部の他方に連結されている。また、各第2振動腕において、一端が第1振動腕に連結され、他端が自由端となっている。なお、「連結」とは、両者が機械的に接合されている場合や、一体に形成されている場合を含む概念であり、また、直接的または間接的に連結されている場合を含むものである。
また、本発明の角速度センサ装置は、上記角速度センサ素子と、集積回路素子とを備えており、上記集積回路素子は、第2振動腕を振動させる駆動信号を送信すると共に、第1振動腕の振動により出力される検出信号を受信するようになっている。
本発明の角速度センサ素子および角速度センサ装置では、第1固定部を介さずに第1振動腕と一対の第2振動腕とが連結されているので、一対の第2振動腕に働いたコリオリ力によって発生する歪みが固定部を介さずに第1振動腕に直接伝達される。また、各第2振動腕の一端が第1振動腕に連結されると共に、第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在しているので、第1振動腕は一対の第2振動腕の中心線を基準として互いに反対方向に延在して形成されているといえる。これにより、第1振動腕において、コリオリ力に起因して発生する振動と、横方向から受けた加速度によって生じる振動とを区別しやすい。また、各第2振動腕の他端は自由端となっているので、第1振動腕および一対の第2振動腕の全ての端部が固定されている場合と比べて、第1振動腕および一対の第2振動腕は振動し易い。
ここで、各第2振動腕の一端を、第1振動腕の延在方向における中心部分に連結することが可能である。また、各第2振動腕を、第1振動腕の中心線を対称軸として線対称に延在して形成することが可能である。また、各第2振動腕の一端を、第1振動腕の共通部位に連結し、かつ共通部位を通り第1振動腕と直交する直線上に延在して形成することが可能である。また、各第2振動腕の他端に加重部を連結することが可能である。
また、以下の二種類の電極を設けることが可能である。すなわち、(1)一対の第1電極を、第1振動腕上に形成すると共に、第1振動腕と第2振動腕との連結部分を第1振動腕の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成し、かつ第1振動腕の延在方向と交差する方向に配列し、(2)一対の第2電極を、各第2振動腕上に形成すると共に、第2振動腕の延在方向と交差する方向に配列することが可能である。
また、さらに、第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在し、かつ一端が第1振動腕に連結され、他端が自由端となっている一対の第3振動腕を設けることが可能である。
また、上記一対の第3振動腕を設けた場合には、以下の(1)から(6)のいずれかのようにすることが可能である。
(1)第1振動腕の延在方向の長さを四等分したときに、各第2振動腕を一対の固定部の一方から第1振動腕の四分の一の部位に連結し、さらに、各第3振動腕を一対の固定部の一方から第1振動腕の四分の三の部位に連結する。(2)各第2振動腕および各第3振動腕を、第1振動腕の中心線を対称軸として線対称に延在して形成する。(3)各第2振動腕を、第1振動腕の一の共通部位に連結し、かつ一の共通部位を通り第1振動腕と直交する直線上に延在して形成し、各第3振動腕を、第1振動腕の他の共通部位に連結し、かつ他の共通部位を通り第1振動腕と直交する直線上に延在して形成する。(4)各第2振動腕および各第3振動腕の端部に加重部を連結する。(5)以下の四種類の電極を設ける。すなわち、一対の第1電極を、第1振動腕上に形成すると共に第2振動腕との連結部分を第1振動腕の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成し、かつ第1振動腕の延在方向と交差する方向に配列する。次に、一対の第2電極を、各第2振動腕上に形成すると共に第2振動腕の延在方向と交差する方向に配列する。次に、一対の第3電極を、第1振動腕上に形成すると共に第3振動腕との連結部分を第1振動腕の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成され、かつ第1振動腕の延在方向と交差する方向に配列する。次に、一対の第4電極を、各第3振動腕上に形成すると共に第3振動腕の延在方向と交差する方向に配列する。(6)第2支持面に固定される第2固定部を設け、第1振動腕の延在方向における中心部分を、第2固定部に連結する。
本発明の角速度センサ素子および角速度センサ装置によれば、第1固定部を介さずに第1振動腕と一対の第2振動腕とを連結するようにしたので、固定部の構造を複雑にしなくても、一対の第2振動腕に働いたコリオリ力によって発生する歪みを第1振動腕に効率よく伝達することができる。これにより、固定部の支持面への固定を容易にすることができる。また、各第2振動腕の一端を、第1振動腕に連結すると共に、第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在するようにしたので、横置き型でありながら、第1振動腕において、コリオリ力に起因して発生する振動と、横方向から受けた加速度によって生じる振動とを区別し易くなる。これにより、横方向の加速度の影響が取り除き易くなる。また、各第2振動腕の他端を自由端としたので、第1振動腕および一対の第2振動腕は振動し易くなる。これにより、素子の感度を高くすることが可能となる。
ここで、各第2振動腕を、第1振動腕の延在方向における中心部分に連結した場合には、コリオリ力に起因して第1振動腕に発生する振動(定在波)の腹の部分に各第2振動腕が連結されたことになるので、コリオリ力によって発生した歪みを第1振動腕に効率よく伝達することができる。これにより、第1振動腕の振幅が大きくなるので、素子の感度を高くすることができる。
また、各第2振動腕を、第1振動腕の中心線を対称軸として線対称に延在して形成した場合には、横方向の加速度による振動と角速度による振動とが区別し易くなるので、角速度の検出精度が向上する。
また、各第2振動腕を、第1振動腕の共通部位に連結し、かつ共通部位を通り第1振動腕と直交する直線上に延在して形成した場合には、左右対称の駆動振動が発生し易くなるので、各第2振動腕を駆動する駆動回路を簡略化することができると共に、第1振動腕の不要振動を低減することができる。
また、各第2振動腕の端部に加重部を連結した場合には、各第2振動腕を振動させたときに、これらを比較的大きな振幅で振動させることができるので、角速度の検出精度が向上する。
また、さらに、上記した一対の第3振動腕を設けた場合に、第1振動腕の延在方向の長さを四等分したときに、各第2振動腕を一対の固定部の一方から第1振動腕の四分の一の部位に連結し、さらに、各第3振動腕を一対の固定部の一方から第1振動腕の四分の三の部位に連結したときには、コリオリ力に起因して第1振動腕に発生する振動(定在波)の腹の部分に各第2振動腕および各第3振動腕が連結されたことになるので、コリオリ力によって発生した歪みを第1振動腕に効率よく伝達することができる。これにより、第1振動腕の振幅が大きくなるので、素子の感度を高くすることができる。
また、各第2振動腕および各第3振動腕を、第1振動腕の中心線を対称軸として線対称に延在して形成した場合には、横方向の加速度による振動と角速度による振動とが区別し易くなるので、角速度の検出精度が向上する。
また、各第2振動腕を、第1振動腕の一の共通部位に連結し、かつ一の共通部位を通り第1振動腕と直交する直線上に延在して形成し、各第3振動腕を、第1振動腕の他の共通部位に連結し、かつ他の共通部位を通り第1振動腕と直交する直線上に延在して形成した場合には、左右対称の駆動振動が発生し易くなるので、各第2振動腕を駆動する駆動回路を簡略化することができると共に、第1振動腕の不要振動を低減することができる。
また、各第2振動腕および各第3振動腕の端部に加重部を連結した場合には、各第2振動腕および各第3振動腕を振動させたときに、これらを比較的大きな振幅で振動させることができるので、角速度の検出精度が向上する。
また、第2支持面に固定される第2固定部を設け、第1振動腕の延在方向における中心部分を、第2固定部に連結した場合には、コリオリ力に起因して第1振動腕に発生する振動(定在波)の節の部分に第2固定部が連結されたことになるので、コリオリ力に起因して第1振動腕に発生する振動を乱すことなく、第1振動腕の不要振動を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサ装置1の構成について以下に説明する。図1は本実施の形態に係る角速度センサ装置1の内部構成を分解して表す斜視図であり、図2は角速度センサ装置1のA−A矢視方向の断面構成を表す断面図である。
この角速度センサ装置1は、互いに重ね合わされたケース4および上蓋部5により形成される内部空間G(図2参照)に角速度センサ素子2および集積回路素子3を配置したものである。
集積回路素子3は、後述するように、角速度センサ素子2の各駆動腕に設けられた各圧電素子に駆動信号を送信すると共に、角速度センサ素子2の各検出腕に設けられた各圧電素子から出力される検出信号を受信するためのものである。ケース4は、例えば複数のセラミック薄板を積層して形成されており、角速度センサ素子2および集積回路素子3を収容することの可能な階段状の窪みを有している。また、上蓋部5は、例えばケース4と同様のセラミック材料により形成されている。
図1に示したように、ケース4の窪みの最も深いところに環状の集積回路支持部41が形成されており、この集積回路支持部41上に集積回路素子3が配置されている。また、この集積回路支持部41の周囲であって、かつ集積回路支持部41よりも浅いところに環状のセンサ素子支持部42(第1支持面)が形成されており、このセンサ素子支持部42上に集積回路素子3が両持梁状に配置されている。また、この集積回路素子3の周囲であって、かつ窪みの外縁をなす環状の上蓋部支持部43が形成されており、この上蓋部支持部43と上蓋部5とがケース4の窪みを外部から密閉し、内部空間G(図2参照)を形成するように互いに重ね合わされている。
角速度センサ素子2は、図1および図2に示したように、ケース4のセンサ素子支持部42を含む面と平行な面内に沿って形成されたものである。つまり、この角速度センサ素子2は、いわゆる横置き型の素子である。
図3は角速度センサ素子2の上面構成の一例を表す平面図であり、図4は図3のB−B、C−CおよびD−D矢視方向の断面構成の一例をまとめて1つに表した断面図である。この角速度センサ素子2は、センサ素子支持部42に固定された一対の固定部20と、両端が一対の固定部20にそれぞれ連結された検出碗21(第1振動腕)と、一端が検出碗21に連結された一対の上駆動腕22および下駆動腕23(一対の第2振動腕)とを備えている。
ここで、上駆動腕22の名称に含まれる「上」とは、検出碗21の中心線を対称軸として図3における紙面の上側を指すために便宜的に用いられたものであり、高さ方向を指すものではない。また、下駆動腕23の名称に含まれる「下」とは、検出碗21の中心線を対称軸として図3における紙面の下側を指すために便宜的に用いられたものであり、高さ方向を指すものではない。
また、以下において、「左右対称」、「上下対称」、「上下左右対称」と称した場合についても、紙面における左右や上下を指すために便宜的に用いられたものである。本明細書において、「左右」とは、検出碗21の延在方向を指しており、「上下」とは、検出碗21の延在方向と直交する方向を指している。また、「左右対称」とは、検出碗21の延在方向の中心部21Cを通り検出碗21の延在方向と直交する直線を対称軸として線対称となっていることを指しており、「上下対称」とは、検出碗21の中心線を対称軸として線対称となっていることを指しており、「上下左右対称」は、左右対称であると共に上下対称であることを指している。
固定部20は、検出碗21、上駆動腕22および下駆動腕23を内部空間Gの中空に保持するためのものである。各固定端部20は、例えば、検出碗21の延在方向と直交する方向に延在する矩形状となっている。各固定端部20の中心部分が検出碗21の端部と連結されており、各固定端部20の底部がケース4のセンサ素子支持部42の上面と接している。なお、固定部20は、図3に例示した形状および大きさに限られるものではなく、検出碗21、上駆動腕22および下駆動腕23を内部空間Gの中空に保持することが可能であればどのような形状および大きさであってもよい。
検出碗21は、一対の上駆動腕22および下駆動腕23に働いたコリオリ力によって発生した歪みが当該検出碗21に伝達されてきたときに、この歪みの大きさに応じた振動を発生させるためのものである。この検出碗21において、一端が一対の固定部20の一方の側面に連結されており、他端が一対の固定部20の他方の側面に連結されている。つまり、検出腕21は一対の固定部20によって両持梁状に空間G中に配置されており、その両端が固定端となっている。従って、検出腕21は、コリオリ力によって発生した歪みが当該検出碗21に伝達されてくると、例えば、検出腕21の延在方向の中心部21Cを腹とし、検出腕21の両端を節とする振動(低在波)が上下方向に発生する。
上駆動腕22および下駆動腕23は、角速度センサ装置1の搭載された物体がセンサ素子支持部42を含む面と直交する方向(図3では紙面の垂直方向)を回転軸とする回転運動を行っているときに、この上駆動腕22および下駆動腕23にコリオリ力を生じさせるためのものである。上駆動腕22および下駆動腕23は、検出腕21の延在方向と交差して互いに反対方向に延在しており、それらの一端が検出碗21に連結され、それらの他端が自由端となっている。従って、上駆動腕22および下駆動腕23は、自由端となっている端部を左右方向に振動させることが可能となっている。
また、上駆動腕22および下駆動腕23は、例えば、図3に示したように、検出碗21の延在方向における中心部21Cに連結されていることが好ましいが、それ以外の部分に連結されていてもよい。また、上駆動腕22および下駆動腕23は、検出腕21の中心線を対称軸として線対称(上下対称)に延在していることが好ましいが、上下非対称となっていてもよい。また、上駆動腕22および下駆動腕23は、検出腕21の共通部位(図3では中央部21C)に連結され、かつ共通部位を通り検出腕21と直交する直線上に延在して形成されていることが好ましいが、若干、互いに異なる位置に連結されていてもよい。
なお、図3に示したように、上駆動腕22および下駆動腕23のそれぞれの自由端側の端部に加重部24,25を連結してもよい。この加重部24,25は、上駆動腕22および下駆動腕23の駆動振動の周波数および振幅を調整するためのものであり、加重部24,25を重くするにつれて周波数を低くし、振幅を大きくすることができる。
ここで、固定部20、検出腕21、上駆動腕22および下駆動腕23はそれぞれ、例えば、共通の材料(例えばシリコン)からなり、ウェハをパターニングすることにより一括形成することが可能である。
検出腕21の表面には、検出腕21の延在方向と平行な方向に延在する一対の圧電素子21A,21Bが二組、形成されている。一対の圧電素子21A,21Bは、検出腕21がケース4のセンサ素子支持部42を含む面と平行な面に沿って振動したときに、その振動を検出するためのものであり、検出腕21の延在方向と交差する方向に配列されていることが好ましい。また、圧電素子21A,21Bは、検出腕21が最も大きく歪む箇所に配置されていることが好ましく、例えば、図3に示したように、検出腕21と上駆動腕22および下駆動腕23との連結部分(中央部21C)を検出腕21の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成されていることが好ましい。
また、上駆動腕22の表面には、上駆動腕22の延在方向と平行な方向に延在する一対の圧電素子22A,22Bが形成されている。これら一対の圧電素子22A,22Bは、上駆動腕22がケース4のセンサ素子支持部42を含む面と平行な面に沿って振動させるためのものであり、上駆動腕22の延在方向と交差する方向に配列されていることが好ましい。また、圧電素子22A,22Bは、上駆動腕22が最も大きく歪む箇所に配置されていることが好ましく、例えば、図3に示したように、検出腕21と上駆動腕22および下駆動腕23との連結部分(中央部21C)の近傍に形成されていることが好ましい。
また、下駆動腕23の表面には、下駆動腕23の延在方向と平行な方向に延在する一対の圧電素子23A,23Bが形成されている。これら一対の圧電素子23A,23Bは、上記した圧電素子22A,22Bと同様、下駆動腕23をケース4のセンサ素子支持部42を含む面と平行な面に沿って振動させるためのものであり、下駆動腕23の延在方向と交差する方向に配列されていることが好ましい。また、圧電素子23A,23Bは、下駆動腕23が最も大きく歪む箇所に配置されていることが好ましく、例えば、図3に示したように、検出腕21と上駆動腕22および下駆動腕23との連結部分(中央部21C)の近傍に形成されていることが好ましい。
ここで、各圧電素子21A,22A,23Aは、例えば、図4に示したように、上検出腕21、下検出腕22または上駆動腕23上に、絶縁層21A1,22A1,23A1と、下部電極21A2,22A2,23A2と、圧電体21A3,22A3,23A3と、上部電極21A4,22A4,23A4とをこの順に積層して形成されたものである。他方、各圧電素子21B,22B,23Bは、例えば、図4に示したように、上検出腕21、下検出腕22または上駆動腕23上に、絶縁層21B1,22B1,23B1と、下部電極21B2,22B2,23B2と、圧電体21B3,22B3,23B3と、上部電極21B4,22B4,23B4とをこの順に積層して形成されたものである。つまり、各圧電素子21A,22A,23Aと、各圧電素子21B,22B,23Bとは、互いに別体に形成されている。
なお、例えば、図5に示したように、絶縁層21A1,22A1,23A1と絶縁層21B1,22B1,23B1とを共通の絶縁層21−1、22−1、23−1で形成し、下部電極21A2,22A2,23A2と下部電極21B2,22B2,23B2とを共通の下部電極21−2、22−2、23−2で形成し、圧電体21A3,22A3,23A3と圧電体21B3,22B3,23B3とを共通の圧電体21−3、22−3、23−3で形成してもよい。
ここで、絶縁層21A1,22A1,23A1、21B1,22B1,23B1,21−1,22−1および23−1は、例えばZrO膜およびY膜をこの順に積層して形成されている。下部電極21A2,22A2,23A2、21B2,22B2,23B2,21−2,22−2および23−2は、例えばPt(100)配向膜からなる。圧電体21A3,22A3,23A3、21B3,22B3,23B3,21−3,22−3および23−3は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を含んで形成されている。また、上部電極21A4,22A4,23A4、21B4,22B4,23B4は、例えばPt(100)配向膜からなる。
このような構成を備えた角速度センサ装置1では、角速度センサ装置1の搭載された物体が回転運動をしていない場合に、例えば、圧電素子22A,22B,23A,23Bを用いて一対の上駆動腕22および下駆動腕23を同位相で駆動したときには、図6に示したように、上駆動腕22が上駆動腕22の延在方向と交差する方向aに主に振動すると共に、下駆動腕23が下駆動腕23の延在方向と交差する方向bに主に振動する。
このとき、例えば、図7に示したように、角速度センサ装置1の搭載された物体がセンサ素子支持部42を含む面と直交する方向を回転軸とする回転運動rを開始すると、コリオリ力fが一対の上駆動腕22および下駆動腕23にそれぞれ同じ向きに働き、検出腕21が検出腕21の延在方向と交差する方向cに振動し始める。これにより、このときの検出腕21の振動に応じた検出信号を圧電素子21A,21Bから取り出すことにより、角速度を検出することができる。
ところで、本実施の形態では、固定部20を介さずに検出腕21と一対の上駆動腕22および下駆動腕23とが互いに連結されているので、一対の上駆動腕22および下駆動腕23に働いたコリオリ力によって発生する歪みを、固定部20を介さずに検出腕21に直接伝達することができる。これにより、固定部20の構造を複雑にしなくても、コリオリ力によって発生する歪みを検出腕21に効率よく伝達することができる。これにより、固定部20のセンサ素子支持部42への固定を容易にすることができる。
また、一対の上駆動腕22および下駆動腕23が検出腕21に連結されると共に、検出腕21の延在方向と交差して互いに反対方向に延在しているので、検出腕21は一対の上駆動腕22および下駆動腕23の中心線を基準として互いに反対方向に延在して形成されていると言える。これにより、上記のようにして角速度を検出している場合、または角速度センサ装置1の搭載された物体が停止もしくは等速運動をしている場合に、横方向から加速度pを受けたときには、検出腕21はこの加速度pによってほとんど変位しない。なお、図8に、角速度センサ装置1の搭載された物体が停止もしくは等速運動をしている場合に、横方向から加速度pを受けたときの角速度センサ素子2の動作の一例を示す。これにより、横置き型でありながら、コリオリ力に起因して発生する振動と、横方向から受けた加速度によって生じる振動とを区別することができるので、横方向の加速度の影響をほとんどなくすることができる。
また、上駆動腕22および下駆動腕23の検出腕21との連結端とは反対側の端部は自由端となっているので、検出腕21および一対の上駆動腕22および下駆動腕23の全ての端部が固定されている場合と比べて、検出腕21および一対の上駆動腕22および下駆動腕23は振動し易くなっている。これにより、素子の感度を高くすることが可能である。
なお、図3では、上駆動腕22および下駆動腕23の端部には加重部24,25が連結されているが、加重部24,25は固定部20には固定されていないので、上駆動腕22および下駆動腕23の端部は自由端になっていると言える。
ここで、本実施の形態において、圧電素子22A,22B,23A,23Bを用いて一対の上駆動腕22および下駆動腕23を同位相で駆動する場合に、上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の延在方向における中心部21Cに連結したときには、コリオリ力に起因して検出腕21に発生する振動(定在波)の腹の部分に上駆動腕22および下駆動腕23が連結されたことになる。これにより、コリオリ力によって発生した歪みを検出腕21に効率よく伝達することができるので、検出腕21の振幅が大きくなる。その結果、素子の感度を高くすることができる。
また、上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の中心線を対称軸として線対称に延在して形成した場合には、横方向の加速度による振動と角速度による振動とが区別し易くなるので、角速度の検出精度が向上する。
また、上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の共通部位(例えば中心部21C)に連結し、かつ共通部位を通り検出腕21と直交する直線上に延在して形成した場合には、左右対称の駆動振動が発生し易くなるので、上駆動腕22および下駆動腕23を駆動する駆動回路を簡略化することができると共に、検出腕21の不要振動を低減することができる。
また、上駆動腕22および下駆動腕23の端部に加重部24,25を連結した場合には、上駆動腕22および下駆動腕23を振動させたときに、これらを比較的大きな振幅で振動させることができるので、角速度の検出精度が向上する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサ装置6について説明する。
上記実施の形態では、一組の上駆動腕22および下駆動腕23が固定部20を介さずに検出腕21に直接連結されていたが、本実施の形態の角速度センサ素子7では、図9、図10に示したように、二組の上駆動腕22および下駆動腕23が固定部20を介さずに検出腕21に直接連結されている。この点で、本実施の形態の角速度センサ素子7は、上記実施の形態の角速度センサ素子2の構成と主に相違する。そこで、以下では、上記実施の形態との相違点について主に説明し、上記実施の形態との共通点については適宜省略するものとする。
上記したように、本実施の形態では、検出腕21には、二組の上駆動腕22および下駆動腕23が検出腕21に連結されている。ここで、検出腕21の延在方向の長さを四等分したときに、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23が、一対の固定部20の一方(例えば図10の左側の固定部20)から検出腕21の四分の一の部位(四分割部21D)に連結され、さらに、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23が、一対の固定部20の一方(例えば図10の左側の固定部20)から検出腕21の四分の三の部位(四分割部21E)に連結されていることが好ましいが、それ以外の部分に連結されていてもよい。
また、各上駆動腕22および各下駆動腕23が、検出腕21の中心線を対称軸として線対称(上下対称)に延在していることが好ましいが、上下非対称となっていてもよい。また、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23が、検出腕21の共通部位(図10では四分割部21D)に連結され、かつ共通部位を通り検出腕21と直交する直線上に延在して形成されていることが好ましいが、若干、互いに異なる位置に連結されていてもよい。同様に、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23が、検出腕21の共通部位(図10では四分割部21E)に連結され、かつ共通部位を通り検出腕21と直交する直線上に延在して形成されていることが好ましいが、若干、互いに異なる位置に連結されていてもよい。
検出腕21の表面には、検出腕21の延在方向と平行な方向に延在する一対の圧電素子21A,21Bが四組、形成されている。一対の圧電素子21A,21Bは、検出腕21がケース4のセンサ素子支持部42を含む面と平行な面に沿って振動したときに、その振動を検出するためのものであり、検出腕21の延在方向と交差する方向に配列されていることが好ましい。また、圧電素子21A,21Bは、検出腕21が最も大きく歪む箇所に配置されていることが好ましく、例えば、図10に示したように、一方の組の検出腕21と上駆動腕22および下駆動腕23との連結部分(四分割部21D)を検出腕21の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成されると共に、他方の組の検出腕21と上駆動腕22および下駆動腕23との連結部分(四分割部21E)を検出腕21の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成されていることが好ましい。
このような構成を備えた角速度センサ装置6では、角速度センサ装置6の搭載された物体が回転運動をしていない場合に、例えば、圧電素子22A,22B,23A,23Bを用いて一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を互いに同位相で駆動すると共に、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を互いに同位相で駆動し、さらに、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23とは逆位相で駆動したときには、例えば、図11に示したように、2つの上駆動腕22が主に上駆動腕22の延在方向と交差する方向aに互いに逆位相で振動し、さらに、2つの下駆動腕23が主に下駆動腕23の延在方向と交差する方向bに互いに逆位相で振動すると共に、2つの上駆動腕22と、2つの下駆動腕23とが、検出腕21の中心線を対称軸として互いに線対称に振動する。
このとき、例えば、図12に示したように、角速度センサ装置6の搭載された物体がセンサ素子支持部42を含む面と直交する方向を回転軸とする回転運動rを開始すると、コリオリ力fが2つの上駆動腕22にそれぞれ反対向きに働くと共に、2つの下駆動腕23にもそれぞれ反対向きに働き、検出腕21が中心部21Cを節とし、四分割部21D,21Eを腹とする振動を開始し、四分割部21D,21Eが検出腕21の延在方向と交差する方向cに振動し始める。これにより、このときの検出腕21の振動に応じた検出信号を圧電素子21A,21Bから取り出すことにより、角速度を検出することができる。
ところで、本実施の形態では、固定部20を介さずに検出腕21と二組の上駆動腕22および下駆動腕23とが互いに連結されているので、各組の上駆動腕22および下駆動腕23に働いたコリオリ力によって発生する歪みを、固定部20を介さずに検出腕21に直接伝達することができる。これにより、固定部20の構造を複雑にしなくても、コリオリ力によって発生する歪みを検出腕21に効率よく伝達することができる。これにより、固定部20のセンサ素子支持部42への固定を容易にすることができる。
また、二組の上駆動腕22および下駆動腕23が検出腕21に連結されると共に、検出腕21の延在方向と交差して互いに反対方向に延在しているので、検出腕21は一対の上駆動腕22および下駆動腕23の中心線を基準として互いに反対方向に延在して形成されていると言える。これにより、上記のようにして角速度を検出している場合、または角速度センサ装置6の搭載された物体が停止もしくは等速運動をしている場合に、横方向から加速度pを受けたときには、検出腕21はこの加速度pによってほとんど変位しない。なお、図13に、角速度センサ装置6の搭載された物体が停止もしくは等速運動をしている場合に、横方向から加速度pを受けたときの角速度センサ素子7の動作の一例を示す。これにより、横置き型でありながら、コリオリ力に起因して発生する振動と、横方向から受けた加速度によって生じる振動とを区別することができるので、横方向の加速度の影響をほとんどなくすることができる。
また、各組の上駆動腕22および下駆動腕23の検出腕21との連結端とは反対側の端部は自由端となっているので、検出腕21および一対の上駆動腕22および下駆動腕23の全ての端部が固定されている場合と比べて、検出腕21および一対の上駆動腕22および下駆動腕23は振動し易くなっている。これにより、素子の感度を高くすることが可能である。
ここで、本実施の形態において、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の延在方向における四分割部21Dに連結し、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の延在方向における四分割部21Eに連結した状態で、圧電素子22A,22B,23A,23Bを用いて一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を互いに同位相で駆動すると共に、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を互いに同位相で駆動し、さらに、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23とは逆位相で駆動した場合には、コリオリ力に起因して検出腕21に発生する振動(定在波)の腹の部分に各組の上駆動腕22および下駆動腕23が連結されたことになる。これにより、コリオリ力によって発生した歪みを検出腕21に効率よく伝達することができるので、検出腕21の振幅が大きくなる。その結果、素子の感度を高くすることができる。
また、各組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の中心線を対称軸として線対称に延在して形成した場合には、横方向の加速度による振動と角速度による振動とが区別し易くなるので、角速度の検出精度が向上する。
また、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の共通部位(例えば四分割部21D)に連結すると共に、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の共通部位(例えば四分割部21E)に連結し、かつ、共通部位を通り検出腕21と直交する直線上に延在して形成した場合には、左右対称の駆動振動が発生し易くなるので、各組の上駆動腕22および下駆動腕23を駆動する駆動回路を簡略化することができると共に、検出腕21の不要振動を低減することができる。
また、各組の上駆動腕22および下駆動腕23の端部に加重部24,25を連結した場合には、各組の上駆動腕22および下駆動腕23を振動させたときに、これらを比較的大きな振幅で振動させることができるので、角速度の検出精度が向上する。
[第2の実施の形態の変形例]
上記実施の形態では、検出腕21の中央部21Cは固定部20に接続されておらず、比較的自由に変位することが可能となっていたが、図11、図12に示したように、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の延在方向における四分割部21Dに連結し、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を、検出腕21の延在方向における四分割部21Eに連結した状態で、圧電素子22A,22B,23A,23Bを用いて一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を互いに同位相で駆動すると共に、他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を互いに同位相で駆動し、さらに、一方の組の上駆動腕22および下駆動腕23を他方の組の上駆動腕22および下駆動腕23とは逆位相で駆動した場合には、検出腕21の中央部21Cは節となり、理想的には、ほとんど動かない。
しかし、上記実施の形態では、検出腕21の中央部21Cは固定されていないので、何らかのきっかけで検出腕21にノイズが重畳される虞がある。そこで、図14に示したように、検出腕21の中央部21Cに固定部26を設け、さらに、図15、図16に示したように、中央にセンサ素子支持部91を有すると共にセンサ素子支持部91の両側に一対のセンサ素子支持部92を有する中蓋部9を備えた角速度センサ装置8を新たに用意し、各固定部20の底部をセンサ素子支持部92の上部に固定すると共に固定部26の底部をセンサ素子支持部91の上部に固定するようにしてもよい。これにより、検出腕21が中央部21Cにおいて固定されるので、ノイズが検出腕21に重畳される虞をなくすることができる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これらの実施の形態等に限定されず、種々変形可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサ装置の分解斜視図である。 図1のA−A矢視方向の断面構成図である。 図1の角速度センサ素子の上面構成図である。 図3の角速度センサ素子のB−B、C−C、D−D矢視方向の断面構成図である。 図3の一変形例に係る角速度センサ素子の上面構成図である。 図1の角速度センサ素子に回転運動が印加されていないときの動作を説明するための上面構成図である。 図1の角速度センサ素子に回転運動が印加されているときの動作を説明するための上面構成図である。 図1の角速度センサ素子に横方向からの加速度が印加されているときの動作を説明するための上面構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサ装置の分解斜視図である。 図9の角速度センサ素子の上面構成図である。 図9の角速度センサ素子に回転運動が印加されていないときの動作を説明するための上面構成図である。 図9の角速度センサ素子に回転運動が印加されているときの動作を説明するための上面構成図である。 図9の角速度センサ素子に横方向からの加速度が印加されているときの動作を説明するための上面構成図である。 図13の一変形例に係る角速度センサ素子の上面構成図である。 図14の角速度センサ素子を備えた角速度センサ装置の分解斜視図である。 図15のA−A矢視方向の断面構成図である。
符号の説明
1,6,8…角速度センサ装置、2,7…角速度センサ素子、3…集積回路素子、4…ケース、5…上蓋部、9…中蓋部、20…固定部、21…検出腕、21A,21B,22A,22B,23A,23B…圧電素子、22…上駆動腕、21A1,22A1,23A1,21B1,22B1,23B1,21−1,22−1,23−1…絶縁層、21A2,22A2,23A2,21B2,22B2,23B2,21−2,22−2,23−2…下部電極、21A3,22A3,23A3,21B3,22B3,23B3,21−3,22−3,23−3…圧電体、21A4,22A4,23A4,21B4,22B4,23B4…上部電極、24…上加重部、25…下加重部、41,91,92…センサ素子支持部、42…集積回路支持部、43…上蓋部支持部、a,b…振動方向、f…コリオリ力、G,G1,G2…内部空間、r…回転運動方向。

Claims (15)

  1. 第1支持面に固定される一対の第1固定部と、
    前記第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に、一端が前記一対の第1固定部の一方に連結され、他端が前記一対の第1固定部の他方に連結された第1振動腕と、
    前記第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に前記第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在し、かつ各一端が前記第1振動腕に連結され、各他端が自由端となっている一対の第2振動腕と
    を備えることを特徴とする角速度センサ素子。
  2. 前記各第2振動腕の前記一端が、前記第1振動腕の延在方向における中心部分に連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ素子。
  3. 前記各第2振動腕は、前記第1振動腕の中心線を対称軸として線対称に延在している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の角速度センサ素子。
  4. 前記各第2振動腕の前記一端が、前記第1振動腕の共通部位に連結され、かつ前記共通部位を通り前記第1振動腕と直交する直線上に延在している
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  5. 前記各第2振動腕の前記他端に加重部が連結されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  6. 前記第1振動腕上に形成されると共に前記第2振動腕との連結部分を前記第1振動腕の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成され、かつ前記第1振動腕の延在方向と交差する方向に配列された一対の第1電極と、
    前記各第2振動腕上に形成されると共に前記第2振動腕の延在方向と交差する方向に配列された一対の第2電極と
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  7. 前記第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に前記第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在し、かつ一端が前記第1振動腕に連結され、他端が自由端となっている一対の第3振動腕を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ素子。
  8. 前記第1振動腕の延在方向の長さを四等分したときに、前記各第2振動腕は前記一対の固定部の一方から前記第1振動腕の四分の一の部位に連結され、前記各第3振動腕は前記一対の固定部の一方から前記第1振動腕の四分の三の部位に連結されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の角速度センサ素子。
  9. 前記各第2振動腕および前記各第3振動腕は、前記第1振動腕の中心線を対称軸として線対称に延在している
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の角速度センサ素子。
  10. 前記各第2振動腕は、前記第1振動腕の一の共通部位に連結され、かつ前記一の共通部位を通り前記第1振動腕と直交する直線上に延在し、
    前記各第3振動腕は、前記第1振動腕の他の共通部位に連結され、かつ前記他の共通部位を通り前記第1振動腕と直交する直線上に延在している
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  11. 前記各第2振動腕および前記各第3振動腕の前記他端に加重部が連結されている
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  12. 前記第1振動腕上に形成されると共に前記第2振動腕との連結部分を前記第1振動腕の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成され、かつ前記第1振動腕の延在方向と交差する方向に配列された一対の第1電極と、
    前記各第2振動腕上に形成されると共に前記第2振動腕の延在方向と交差する方向に配列された一対の第2電極と、
    前記第1振動腕上に形成されると共に前記第3振動腕との連結部分を前記第1振動腕の延在方向から挟み込む部位にそれぞれ形成され、かつ前記第1振動腕の延在方向と交差する方向に配列された一対の第3電極と、
    前記各第3振動腕上に形成されると共に前記第3振動腕の延在方向と交差する方向に配列された一対の第4電極と
    を備えることを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  13. 第2支持面に固定される第2固定部を備え、
    前記第1振動腕の延在方向における中心部分が、前記第2固定部に連結されている
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項12のいずれか一項に記載の角速度センサ素子。
  14. 角速度センサ素子および集積回路素子を備えた角速度センサ装置であって、
    前記角速度センサ素子は、
    第1支持面に固定される一対の第1固定部と、
    前記第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に、一端が前記一対の第1固定部の一方に連結され、他端が前記一対の第1固定部の他方に連結された第1振動腕と、
    前記第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に前記第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在し、かつ一端が前記第1振動腕に連結され、他端が自由端となっている一対の第2振動腕と
    を有し、
    前記集積回路素子は、前記第2振動腕を振動させる駆動信号を送信すると共に、前記第1振動腕の振動により出力される検出信号を受信する
    ことを特徴とする角速度センサ装置。
  15. 前記第1支持面と平行な面に沿って延在すると共に前記第1振動腕の延在方向と交差して互いに反対方向に延在し、かつ一端が前記第1振動腕に連結され、他端が自由端となっている一対の第3振動腕を備え、
    前記集積回路素子は、前記第3振動腕を振動させる駆動信号を送信する
    ことを特徴とする請求項14に記載の角速度センサ装置。
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