JP2005345416A - 角速度センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 角速度センサは、振動子50を備える。振動子50は、第1の向き91に突出する互いに平行な第1,第2の脚部11,12と、第1の脚部11と同一線上で第1の向き91とは逆向きである第2の向き92に突出する第3の脚部13と、第2の脚部12と同一線上で第2の向き92に突出する第4の脚部14と、第1,第2の脚部11,12の根元同士を接続し、これら脚部と直交する第1の接続部15と、第3,第4の脚部13,14の根元同士を接続し、これら脚部と直交する第2の接続部16と、第1の脚部11と第3の脚部13とを接続する第1の脚延長部17と、第2の脚部12と第4の脚部14とを接続する第2の脚延長部18とを備える。
【選択図】 図1
Description
(構成)
図1、図2を参照して、本発明に基づく実施の形態1における角速度センサについて説明する。この角速度センサは、図1に示すような振動子50を備える。振動子50は、第1の向き91に突出する互いに平行な第1の脚部11と第2の脚部12とを備える。振動子50は、さらに、第1の脚部11と同一線上で第1の向き91とは逆向きである第2の向き92に突出する第3の脚部13と、第2の脚部12と同一線上で第2の向き92に突出する第4の脚部14とを備える。振動子50は、さらに、第1,第2の脚部11,12の根元同士を接続する第1の接続部15と、第3,第4の脚部13,14の根元同士を接続する第2の接続部16とを備える。第1の接続部15は第1,第2の脚部11,12と直交する方向に延びている。第2の接続部16は第3,第4の脚部13,14と直交する方向に延びている。振動子50は、さらに、第1の脚部11と第3の脚部13とを接続する第1の脚延長部17と、第2の脚部12と第4の脚部14とを接続する第2の脚延長部18とを備える。
本実施の形態では、振動子は、2つの音叉構造を互いに逆向きになるように一直線上に組み合わせた構造となっている。この振動子は、背景技術において説明したH形音叉構造の場合と同じように駆動されるので、振動時には図2に太線で示すように、一方の音叉構造が開脚状態のとき他方の音叉構造は閉脚状態となる。
(構成)
図4、図5を参照して、本発明に基づく実施の形態2における角速度センサについて説明する。この角速度センサは図4に示す振動子51を備える。この振動子51は、バイモルフ型である。この振動子51は図5に示すように組み立てられたものである。すなわち。圧電部材41,42を積層して貼り合わせた2本の棒状部材46,47を、平行に並べられた2本の短い棒状部材の上に、これらの短い棒状部材の長手方向に対して垂直になる向きで所定の間隔をあけて載せて接着固定したものである。2本の短い棒状部材は、第1の接続部15j、第2の接続部16jである。
本実施の形態では、第1,第2の脚部11h,12hと第3,第4の脚部13h,14hとで、分極状態が逆になっているので、第1,第2の脚部の側と第3,第4の脚部の側とで逆の動きをさせるためには、共通の電極である駆動電極81a,81bによって同一の信号を与えるだけで済む。逆の動きをさせることでねじり力を打ち消すことができる。
ここでは、脚部が圧電部材41,42の積層からなる例を示したが、脚部は圧電部材でない部材を含んでいてもよい。たとえば、図6に示す振動子52のように、圧電部材41とたとえば誘電部材40のような非圧電部材とを積層した構造であってもよい。振動子52は、第1の向き91に突出する互いに平行な第1の脚部11iと第2の脚部12iとを備える。振動子52は、さらに、第1の脚部11iと同一線上で第1の向き91とは逆向きである第2の向き92に突出する第3の脚部13iと、第2の脚部12iと同一線上で第2の向き92に突出する第4の脚部14iとを備える。第1,第2の脚部11i,12iの根元同士は、第1の接続部15jによって接続されている。第3,第4の脚部13i,14iの根元同士は、第2の接続部16jによって接続されている。振動子52は、さらに、第1の脚部11iと第3の脚部13iとを接続する第1の脚延長部17iと、第2の脚部12iと第4の脚部14iとを接続する第2の脚延長部18iとを備える。第1,第2の脚部11i,12iおよび第1の接続部15jは第1の音叉構造をなす。第3,第4の脚部13i,14iおよび第2の接続部16jは第2の音叉構造をなす。電極については図4の例と同様に上面にそれぞれ設けられている。
(構成)
図7、図8を参照して、本発明に基づく実施の形態3における角速度センサについて説明する。この角速度センサの振動子および振動子に接続する端子の部分を図7に示す。ここで用いられている振動子は、図4または図6に示したように分極された圧電部材を含む振動子である。ただし、図7に示すように、合計4列にわたって平行に延在する上面にはそれぞれ膜状の電極が設けられている。電極としては、内側の2列の凸部において長手方向に端から端まで設けられた駆動電極81a,81bと、外側の2列の凸部において長手方向にほぼ半分の区間にのみ設けられた検出電極82a,82bとがある。駆動端子85は、第2の接続部16jと略対向する位置において振動子をまたぐような形で配置され、途中で駆動電極81a,81bの両方にそれぞれ電気的に接続している。検出端子86a,86bは、第1の接続部15jと略対向する位置において検出電極82a,82bにそれぞれ別個に電気的に接続している。その結果、この角速度センサは全体として図8に示すような回路を構成している。回路中には、反転アンプ、AGC(Automatic Gain Control)アンプ、差動アンプ、同期検波回路、直流アンプが含まれている。図8におけるVrefとは参照電位である。参照電位とは、たとえばグランドのように常に一定の電位を供給する電位源である。振動子から検出された電位は、差動アンプなどにおける処理を経て最終的に直流アンプから角速度の大きさに応じた信号となって出力される。
本実施の形態における角速度センサは、駆動端子85から駆動電極81a,81bの両方に対して同一の信号を与えることができる。この角速度センサが備える振動子は、同一の信号によって第1,第2の脚部の側と第3,第4の脚部の側とで逆向きの面内振動をさせることができる。この場合のコリオリ力による面外振動の向きは両側の脚部で逆になるので、ねじり力を打ち消すことができる。この角速度センサは、検出電極82a,82bにそれぞれ別個に接続した検出端子86a,86bを備えているので、角速度の検出に必要な信号を別個に取り出すことができる。これらの端子は信号を入出力するための配線としての役割と同時に、振動子を浮かせて支持するための機構を兼ねているので、少ない部品点数で小さなスペースに構成することができる。
本実施の形態における角速度センサは、より好ましくは図9に示すようなものであってもよい。図9に示す例では、駆動端子85および駆動電極81a,81bの構成は図7に示したものと同じである。しかし、検出電極に関しては図7に示した例とは異なり、外側の2列の凸部に合計4枚の検出電極82a,82b,82c,82dを備えている。検出電極82aと検出電極82cとは同一列の凸部の上面にあるが、途中で分離しており電気的には互いに独立している。検出電極82bと検出電極82dとについても同様である。検出電極82c,82dにはそれぞれ独立した検出端子86c,86dが電気的に接続している。検出電極82c,82dから得られる信号の差からも角速度を検出することができる。このような構成であっても、図7に示したものと同様の効果を得ることができる。検出端子86a,86bは、第1の接続部15jと略対向する位置において検出電極82a,82bにそれぞれ別個に電気的に接続している。検出端子86c,86dは、第2の接続部16jと略対向する位置において検出電極82c,82dにそれぞれ別個に電気的に接続している。駆動端子85は、第1の接続部15jと第2の接続部16jとの間の領域に略対向する位置において振動子をまたぐような形で配置され、途中で駆動電極81a,81bの両方にそれぞれ電気的に接続している。
Claims (3)
- 振動子を備える角速度センサであって、
前記振動子は、
第1の向きに突出する互いに平行な第1,第2の脚部と、
前記第1の脚部と同一線上で前記第1の向きとは逆向きである第2の向きに突出する第3の脚部と、
前記第2の脚部と同一線上で前記第2の向きに突出する第4の脚部と、
前記第1,第2の脚部の根元同士を接続し、前記第1,第2の脚部と直交する方向に延びる第1の接続部と、
前記第3,第4の脚部の根元同士を接続し、前記第3,第4の脚部と直交する方向に延びる第2の接続部と、
前記第1の脚部と前記第3の脚部とを接続する第1の脚延長部と、
前記第2の脚部と前記第4の脚部とを接続する第2の脚延長部とを備え、
前記第1,第2の脚部および前記第1の接続部は第1の音叉構造をなし、
前記第3,第4の脚部および前記第2の接続部は第2の音叉構造をなす、角速度センサ。 - 前記第1,第2,第3,第4の脚部は圧電部材を含んで形成されており、前記第1,第2の脚部は第1の分極状態であり、前記第3,第4の脚部は前記第1の分極状態とは逆の第2の分極状態となっている、請求項1に記載の角速度センサ。
- 前記振動子は、前記第1の接続部から前記第2の接続部までの領域内において、フレーム部材によって支持されており、前記フレーム部材は前記振動子から電気信号を取り出すための配線を兼ねている、請求項1または2に記載の角速度センサ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008011348A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Seiko Epson Corp | 圧電振動片 |
JP4877322B2 (ja) * | 2006-04-26 | 2012-02-15 | 株式会社村田製作所 | 音叉型バイモルフ圧電振動子、それを用いた振動ジャイロモジュールおよび音叉型バイモルフ圧電振動子の製造方法 |
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2004
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