JP5332262B2 - 角速度センサ素子 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態に係る角速度センサ素子1の振動系ユニット10の構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る角速度センサ素子1は、少なくとも1つの振動系ユニット(単位構造)10を備える。具体的に、振動系ユニット10は、支持枠(支持部材)2と、支持枠2内に張られた少なくとも1つの駆動腕3とを有する。本実施形態では、複数の駆動腕3が略平行に支持枠2内に張られている。このように、支持枠2は、両持ち梁となるように複数の駆動腕3の両端を支持している。各駆動腕3は、その延在方向と直交する方向Vに駆動振動可能に構成されている。
本実施形態では、駆動振動系は駆動腕3により構成され、検出振動系は駆動腕3及び支持枠2からなる振動系11により構成されており、振動に必要なマス(重量)を共有している。そして、コリオリ力F1を受けた振動系11は、コリオリ力F1の作用する方向に直接的に振動することから、駆動振動系と検出振動系との間での複雑な振動の伝達が不要となる。この結果、駆動振動系と検出振動系との間に振動を伝達するための基部が不要となることから、この基部の支持条件に影響されない安定した振動特性を発揮することができる。
第2実施形態に係る角速度センサ素子1は、第1実施形態とは振動系11の振動を検出するための構造が異なる以外は、第1実施形態と同様である。図6は、第2実施形態に係る角速度センサ素子1aの構成を示す平面図である。
図7に示すように、各駆動腕3が矢印Vで示す方向に駆動振動を行っている状態で、回転軸R1を中心とする回転角速度が加わると、支持枠2及び駆動腕3からなる振動系11にコリオリ力F1が作用する。このコリオリ力F1を振動系11が受けると、振動系11はコリオリ力F1と同じ方向に振動することとなり、この振動系11を支える検出腕4aが変形する。この検出腕4aの変形は、図5に示す検出腕4の変形と同様な状態となる。
第3実施形態に係る角速度センサ素子1bは、第1実施形態とは振動系11の振動を検出するための構造が異なる以外は、第1実施形態と同様である。図8は、第3実施形態に係る角速度センサ素子1bの構成を示す平面図である。
図9に示すように、各駆動腕3が矢印Vで示す方向に駆動振動を行っている状態で、回転軸R1を中心とする回転角速度が加わると、駆動腕3及び検出腕4bからなる振動系11にコリオリ力F1が作用する。このコリオリ力F1を振動系11が受けると、振動系11はコリオリ力F1と同じ方向に振動することとなるが、この振動に起因して、振動系11を画成する検出腕4bが変形する。この検出腕4bの変形は、図5に示す検出腕4の変形と同様な状態となる。
図10は、第4実施形態に係る角速度センサ素子1cの構成を示す平面図である。
図10に示すように、第4実施形態では、複数の駆動腕3を横断する方向に、複数の駆動腕3を連結して一体化する連結部材8が設けられている以外は、第1実施形態と同様の構成を備える。
図11は、第5実施形態に係る角速度センサ素子1dの構成を示す平面図である。
図11に示すように、第5実施形態では、複数の駆動腕3を横断する方向に、複数の駆動腕3を連結して一体化する連結部材8に錘8aが設けられている以外は、第4実施形態と同様の構成を備える。
図12は、第6実施形態に係る角速度センサ素子1eの構成を示す平面図である。
図12に示すように、本実施形態に係る角速度センサ素子1eは、固定部7を中心として回転対称に設けられた2つの振動系ユニット10a,10bを備える。各振動系ユニット10a,10bの構成として、第4実施形態に係る振動系ユニットを例示している。
各振動系ユニット10a,10bがそれぞれ矢印Va,Vbに示す方向に駆動振動をしている状態において、回転軸R1を中心とする回転角速度が加わると、各振動系ユニット10a,10bの振動系11は、それぞれ矢印F1a,F1bで示す方向のコリオリ力を受ける。このコリオリ力に基づく各振動系ユニット10a,10bの振動系11の振動が、上述した原理で検出される。
図13は、第7実施形態に係る角速度センサ素子1fの構成を示す平面図である。
図13に示すように、本実施形態に係る角速度センサ素子1fは、固定部7を中心として回転対称に設けられた4つの振動系ユニット10a〜10dを備える。各振動系ユニットの構成として、第4実施形態で説明した振動系ユニットを例示している。
各振動系ユニット10a,10b,10c,10dがそれぞれ矢印Va,Vb,Vc,Vdに示す方向に駆動振動をしている状態において、回転軸R1を中心とする回転角速度が加わると、各振動系ユニット10a,10b,10c,10dの振動系11は、それぞれ矢印F1a,F1b,F1c,F1dで示す方向のコリオリ力を受ける。このコリオリ力に基づく各振動系ユニット10a〜10dの振動系11の振動が、上述した原理で検出される。
図14は、第8実施形態に係る角速度センサ素子1gの構成を示す平面図である。
図14に示すように、本実施形態に係る角速度センサ素子1gは、接続部6aを中心として回転対称に設けられた4つの振動系ユニット10a〜10dを備える。
第9実施形態では、2つの回転軸の角速度を検知する構成および方法について説明する。図15は、第9実施形態に係る角速度センサ素子1hの構成を示す平面図である。
図15に示すように、各駆動腕3が矢印Vで示す方向に駆動振動を行っている状態で、回転軸R2を中心とする回転角速度が加わると、振動系ユニット10の振動系11は、駆動振動の方向及び回転軸R2の双方に垂直な矢印F2で示す方向のコリオリ力を受ける。このコリオリ力に直交する方向に検出腕4が張られていることから、振動系11は矢印F2に示す方向(振動子面に垂直な方向)に振動可能に支持されている。したがって、矢印F2で示す方向のコリオリ力は、振動系11の振動を励起し、振動系11の振動に伴い検出腕4が変形する。
図18に示すように、回転軸R1回りの回転を検出する検出回路として、圧電素子40a,40bの出力の差を演算する減算器101と、圧電素子40c,40dの出力の差を演算する減算器102と、減算器101及び減算器102からの出力の差を演算する減算器103が配置される。また、回転軸R2回りの回転を検出する検出回路として、圧電素子40a,40bの出力の和を演算する加算器104と、圧電素子40c,40dの出力の和を演算する加算器105と、加算器104及び加算器105からの出力の差を演算する減算器106が配置される。
第10実施形態では、3つの回転軸の角速度を検知する構成および方法について説明する。図19は、第10実施形態に係る角速度センサ素子1jの構成を示す平面図である。
図20は、第11実施形態に係る角速度センサ素子1kの構成を示す平面図である。図20に示す角速度センサ素子1kは、3つの回転軸R1〜R3回りの回転の検知に用いる点を除いて、図14に示した角速度センサ素子1gと基本的に同じ構造を備える。各振動系ユニット10a〜10dによる、3軸回転検出原理については第10実施形態で説明した通りである。
図21は、第12実施形態に係る角速度センサ素子1mの構成を示す平面図である。この角速度センサ素子1mは、支持枠2aの形状が第1実施形態と異なる点を除いて、第1実施形態に係る角速度センサ素子1と同様の構成を備える。
図22は、第13実施形態に係る角速度センサ素子1nの構成を示す平面図である。角速度センサ素子1nは、その支持枠2に孔20が形成されている以外は、第6実施形態と同様の構成を備える。
Claims (9)
- 少なくとも1つの駆動腕と、
前記駆動腕の両端を固定する支持部材と、
前記支持部材と接続し、前記駆動腕及び前記支持部材を含む振動系の振動を検出する振動検出手段と、を有する単位構造を少なくとも1つ備え、
前記支持部材は枠状に形成され、前記支持部材の枠内に前記駆動腕が配置されている、
角速度センサ素子。 - 互いに略平行に延在した複数の前記駆動腕を有する、
請求項1に記載に角速度センサ素子。 - 前記振動検出手段は、
前記支持部材において前記駆動腕が固定されている部位に設けられた検出腕と、
前記検出腕の変形を検出する検出素子と、
を備える請求項1又は2に記載の角速度センサ素子。 - 前記振動検出手段は、
前記支持部材において前記駆動腕が固定されている部位と異なる部位に設けられた検出腕と、
前記検出腕の変形を検出する検出素子と、
を備える請求項1又は2に記載の角速度センサ素子。 - 前記振動検出手段は、前記支持部材の変形を検出する検出素子を備える、
請求項1又は2に記載の角速度センサ素子。 - 前記複数の駆動腕を横断する方向に、複数の駆動腕を一体化する連結部材をさらに有する、
請求項1〜5のいずれかに記載の角速度センサ素子。 - 前記連結部材に、錘が設けられている、
請求項6記載の角速度センサ素子。 - 前記単位構造を複数備え、
複数の前記単位構造が回転対称に配置されている、
請求項1〜7のいずれかに記載の角速度センサ素子。 - 前記支持部材に、前記振動系の重量調整用の孔が形成されている、
請求項1〜8のいずれかに記載の角速度センサ素子。
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