JP2008226397A - テープリール、記録テープカートリッジ、マシンリール、引出部材及びドライブ装置 - Google Patents

テープリール、記録テープカートリッジ、マシンリール、引出部材及びドライブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】両端部の半径に差を設けたハブに関して、記録テープの走行時に、ハブの軸方向への変動を抑制し、サーボ信号の読取エラーやデータ信号の記録・再生エラーの発生を軽減できるようにしたテープリール、記録テープカートリッジ、マシンリール及びドライブ装置を得る。
【解決手段】リールハブ22を下フランジ26と一体に形成し、リールハブ22の上フランジ24側の半径を下フランジ26側の半径よりも大きくする。そしてさらに、テープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が該リールハブ22の下フランジ26側となるように記録テープTをリールハブ22に巻回することで、走行時に記録テープTがリールハブ22の軸方向への変動を抑制することができる。これにより、高密度記録であってもサーボ信号や記録信号の記録・再生エラーを軽減でき、また、いわゆるポジションエラーシグナル、オフトラックの低減を期待できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープを巻回するテープリールとマシンリール、テープリールがケース内に収容された記録テープカートリッジ、ケース内のテープリールから記録テープを引き出す引出部材及び記録テープカートリッジが装填されるドライブ装置に関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープ等の記録テープをリールに巻回し、そのリールを単一でケース内に収容してなる記録テープカートリッジが知られている。この記録テープカートリッジは、ドライブ装置に装填されると、記録テープカートリッジに設けられた開口からリーダー部材を介して記録テープが引き出される。そして、その引き出された記録テープは、テープガイド及び記録再生ヘッドを挟んで記録テープカートリッジと反対側に配置されているマシンリールに巻き取られる。
特に、最近の記録密度が向上された記録テープカートリッジを使用した記録・再生システム(ドライブ装置)では、記録テープ上に予め記録されたサーボ信号に基づいて、アクチュエーターにより記録再生ヘッドを上下方向に動かし、そのサーボ信号に記録再生ヘッドを追従させて、データ信号を記録・再生していく方式が主流となっている。したがって、記録テープカートリッジから引き出された記録テープは、ドライブ装置内の複数のテープガイドで支持して、常に記録再生ヘッドの所定位置を走行するようにコントロールすることが望ましい。
ところが、実際には、記録テープは、テープガイドで支持されているにも拘わらず、走行中にハブの軸方向(上下方向)へ変動し、巻回された記録テープが巻き乱れたり、1周分だけ記録テープが巻き面から飛び出す1枚飛出し等の現象が発生する。ここで、図16には、記録テープの巻き面からの1枚飛び出しや段差等の巻き乱れの状態が示されている(なお、この図16では、記録テープの上側のテープエッジの巻き面が示されているため、記録テープの巻き面からの1枚飛び出し等は記録テープの下側のテープエッジ側で見られることとなる)。
このような巻き乱れが特に短時間で変動する(加速度が大きい)場合には、記録テープ上のサーボ信号に基づいて上下方向に移動する記録再生ヘッドが、その急激な記録テープの位置変動に追従できなくなり、所望するデータ信号を記録・再生することができなくなってしまう問題がある。
また更に、最近の高記録密度の記録・再生システムでは、サーボ信号のサイズが小さくなったり、サーボ信号自体の記録密度が上がり、記録テープの走行速度が速くなってきたりしているので、今までは問題にならなかったレベルの記録テープの変動でも、サーボ信号の読取エラーによるデータ信号の記録・再生エラーが発生する問題がある。
ところで、特許文献1では、巻き芯部(以下、「リールハブ」という)に0.01〜0.1度のテーパ角を設け、記録テープの走行基準をハブ径が大きい側(ここでは、リールハブの上側)とすることで、記録テープをリールハブの上フランジの内面に沿って走行させることが開示されている。
すなわち、特許文献1では、リールハブがテーパ形状の場合、記録テープはリールハブの大径側へ向かって巻回されていくということが開示されている。しかし、後述の通り、本出願人の実験結果では、この開示内容に対して疑念が生じる結果となっている。
また、記録テープはカーバチャー(以下、「湾曲」という)を有しているが、この記録テープの湾曲は、リールハブへの巻回位置に影響を及ぼし、この影響は、リールハブのテーパによる影響よりも大きい場合が多い。また、記録テープの湾曲の向きによっては、記録テープが下フランジ側に沿って巻き取られることもある。つまり、これらのことは、記録テープの走行基準が上フランジ側とされているにも拘わらず、記録テープは下フランジ側に沿って走行してしまうという可能性を示唆している。
また、特許文献2では、記録テープが巻回されることによるリールハブに対する締め付け力(巻締め力)が増加していくに従って、リールハブが変形し、このリールハブの変形に伴って上下フランジの間隔が漸減して、記録テープの巻き乱れを防止することが開示されている。しかし、リールハブの変形による上下フランジの間隔の漸減量は、リールハブの剛性によっても変わってくる。また、ハブにテーパを付けた場合のことは述べられていない。
さらに、特許文献3では、記録テープが巻回されていくに従って、リールハブの外周面の一端のハブ径が他端のハブ径に対して小さくなるテープリールにより、整巻き性が改良されることが開示されている。つまり、記録テープを巻回していくと、リールハブのテーパ量が増加することとなるが、通常、記録テープの湾曲は、湾曲の向きや湾曲量にばらつきがあり、このような湾曲性状により記録テープの走行位置やリールハブへの巻き形状が変わってくる。このため、このテープリールでは、記録テープの湾曲量をかえって増大させたり、テープエッジのダメージを助長したり、整巻き性をかえって悪くしてしまう怖れがある。
特開2004−134060号公報 特開2002−251859号公報 特開2004−310827号公報
そこで、本発明は上記事実を考慮し、両端部の半径に差があるハブに関して、記録テープの走行時にハブの軸方向への変動を抑制し、また、巻回された記録テープの1枚飛び出しや巻き乱れを抑制すると共に、1枚飛び出しが落下等の衝撃を受けた際にフランジに当たって折れたり、テープエッジがダメージを受けたりすることによる問題を低減でき、さらに、サーボ信号の読取エラーやデータ信号の記録・再生エラーの発生を軽減できるようにしたテープリール、記録テープカートリッジ、マシンリール、引出部材及びドライブ装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、テープリールにおいて、記録テープが巻回されたハブと、前記ハブの両端部に一体に設けられたフランジと、を有し、前記ハブの一端側と他端側は半径が異なり、前記記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が前記ハブの小径側となるように前記記録テープが巻回されていることを特徴とする。
ハブとフランジを一体に形成した場合、記録テープの巻締まりによりハブが変形すると、ハブの両端部に設けられたフランジが影響を受け、フランジの間隔が狭くなる。つまり、ここでの「一体」とは、ハブとフランジの変形が相互に連動・影響する構成のことを言う。すなわち、ハブの変形に伴ってフランジが変形する、又はフランジの変形に伴ってハブが変形する構成のことを言う。具体的な例で言うと、ハブとフランジが一体成形される場合や、ハブにフランジが溶着される場合である。
上記のようにフランジと一体化され、両端部に半径差を設けたハブでは、
1) 記録テープによるハブの面圧分布が、ハブの小径側よりもハブの大径側で大きくなるため、記録テープの巻締まりによって変形するフランジの変形量は、ハブの小径側よりもハブの大径側の方が大きくなり、該記録テープはハブの小径側のフランジ側へ寄って巻回される。
2) ハブの軸線に対して略垂直な方向にテンション(張力)を掛けて記録テープを巻回すると、該記録テープに作用する面圧分布の片寄りによって、記録テープはハブの小径側のフランジ側へ寄って巻回される。
3) テープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が該ハブの小径側となるように記録テープを巻回すると、記録テープが移動する方向は、ハブの小径側となる。
つまり、請求項1に記載の発明によれば、1)〜3)の相乗効果で、記録テープをハブの小径側のフランジ側に寄せて巻回することができる。
したがって、ハブの軸方向への記録テープの変動を抑制することができ、記録テープの巻き乱れを抑制し、整巻き性を向上させることができる。これにより、ハブに巻回された状態の巻き面からの記録テープの1枚又は複数枚飛び出しや段差の発生を抑制すると共に、1枚飛び出しが落下等の衝撃を受けた際にフランジに当たって折れたり、テープエッジがダメージを受けたりすることによる問題を低減することができる。このため、テープ走行時に発生するサーボトラッキングエラーを低減し、情報の記録・再生エラーを防止することができる。
また、ドライブ装置内での記録テープの走行時に、記録テープが上下方向(ハブの軸方向)に位置変動することを抑制することができ、テープ走行位置を安定させることができるため、高密度記録であってもサーボ信号や記録信号の記録・再生エラーを軽減でき、いわゆるポジションエラーシグナル(位置誤差信号)、オフトラックの低減を期待できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテープリールにおいて、前記記録テープの幅に対する前記ハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0004以上0.0032以下であることを特徴とする。
記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0に近い場合(略円筒状のハブの場合)、巻回される記録テープをハブの小径側へ移動させるという効果が得られず、また、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が大き過ぎた場合、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられて、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、走行時にフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象が発生する恐れがある。
このため、請求項2に記載の発明では、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比を特定している。具体的には、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比を0.0004以上0.0032以下の範囲としているが、より好ましくは、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0008以上0.0020以下の範囲である。
記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0008以上0.0020以下の範囲では、記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さく(請求項4で規定する、記録テープの湾曲量が大きく)ても、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられたりフランジと干渉したりすることはない。
したがって、記録テープの湾曲量が小さい(0.5mm以上2.0mm以下の)場合には、テープリールの生産性や設計の自由度の観点から、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0004以上0.0032以下の範囲であれば十分機能する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のテープリールにおいて、前記記録テープの幅が略12.65mmであり、前記ハブの一端側と他端側の半径差が、5μm以上40μm以下であることを特徴とする。
ハブの一端側と他端側の半径差が0に近い場合(略円筒状のハブの場合)、巻回される記録テープをハブの小径側へ移動させるという効果が得られない。また、ハブの一端側と他端側の半径差が大き過ぎた場合、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられて、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、テープ走行時に記録テープがフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象が発生する恐れがある。
このため、請求項3に記載の発明では、記録テープの幅が略12.65mmの場合において、ハブの一端側と他端側の半径差を5μm以上40μm以下としている。なお、より好ましくは、ハブの一端側と他端側の半径差が10μm以上25μm以下の範囲である。
記録テープの幅が略12.65mmの場合において、ハブの一端側の半径と他端側の半径との差が10μm以上25μm以下の範囲では、記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さく(請求項4で規定する、記録テープの湾曲量が大きく)ても、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられたりフランジと干渉したりすることはない。
したがって、記録テープの湾曲量が小さい(0.5mm以上2.0mm以下の)場合には、テープリールの生産性や設計の自由度の観点から、幅が略12.65mmとされた記録テープでは、ハブの一端側の半径と他端側の半径との差が5μm以上40μm以下の範囲であれば十分機能する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のテープリールにおいて、前記記録テープの湾曲量の絶対値が、0.2mm以上2.5mm以下であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、記録テープの湾曲量の絶対値を0.2mm以上2.5mm以下の範囲とすることで、大きな湾曲により記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられたり、フランジと干渉したりすることはない。
つまり、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、走行時にハブの小径側のフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象を防ぐことができ、適正で安定したテープ走行位置と巻き乱れの少ない状態を実現できる。
なお、記録テープの湾曲量の絶対値が0.5mm以上2.0mm以下の範囲であれば、ハブに記録テープを巻回させた状態で、テープエッジのフランジへの適度な寄り具合となり、耐久走行時の記録テープのテープエッジのダメージが軽減されるので、より好ましい。ここで、「湾曲量」とは、長さ1.0mの記録テープの両端部を結ぶ線を基準線として、該基準線と記録テープの中央部との離間距離のことである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のテープリールにおいて、前記記録テープの厚さが、7.5μm以下であることを特徴とする。
記録テープの厚さが厚い場合には、記録テープの剛性も増すため、テープエッジの強度が増し、同程度の押し付け・衝撃・摩擦・摩耗に対してもテープエッジのダメージ等の問題が発生しにくくなる。一方、同じ幅の記録テープでも、記録テープの厚さが薄くなると、同じテンションを加えて記録テープを巻回した場合に、記録テープの幅方向にかかる応力の分布も変わってくる。このため、請求項5に記載の発明では、本発明の適用に効果的な記録テープの厚さを特定している。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載のテープリールにおいて、前記記録テープに、ドライブ装置側の記録再生ヘッドがトラッキングするための基準となるサーボ信号が予め記録されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、記録テープにサーボ信号を予め記録しておくことで、これを道標として記録再生ヘッドが追随するが、請求項1に記載の発明によれば、記録テープのテープ走行位置を安定させることができるため、ポジションエラーシグナル(位置誤差信号)、サーボトラッキングエラーや記録信号の記録・再生エラーを軽減できる。
請求項7に記載の発明は、記録テープカートリッジにおいて、請求項1〜6の何れか1項に記載のテープリールと、前記テープリールを回転可能に収容するケースと、を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1〜6の何れか1項に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。特に、記録テープカートリッジは、1個当たりの記録容量を増加させるため、記録テープが薄肉化される傾向にあり、これによって、記録テープの剛性が下がり、テープエッジの強度も低下してしまうが、記録テープの巻き面からの飛び出しの発生頻度やその飛び出し量を低減させることができるため、薄い記録テープを使用してもテープエッジがダメージを受けにくい。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記テープリールが単一であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、リールにおいて、記録テープの整巻き性が向上し、また、記録テープの走行時におけるハブの軸方向(記録テープの走行方向に対して垂直な方向)への位置変動を抑制することができるため、高精度化し難いドライブ装置側のマシンリールにより変動する記録テープの幅方向(記録テープの走行方向に対して垂直な方向)のカートリッジ側のリールでの変動を抑制することができる。したがって、高記録容量が望まれるコンピューターのデータバックアップ用としての1リールの記録テープカートリッジに好適となる。
請求項9に記載の発明は、ドライブ装置内に設けられ、記録テープカートリッジから引き出された記録テープが巻回されるマシンリールであって、記録テープカートリッジから引き出された記録テープが巻回されるハブと、前記ハブの両端部に一体に設けられたフランジと、を有し、前記ハブの一端側と他端側は半径が異なり、前記記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が前記ハブの小径側に巻回されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、マシンリールにおいて、請求項1に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、マシンリールのハブとフランジを一体に形成した場合、記録テープの巻締まりによりハブが変形すると、ハブの両端部に設けられたフランジが影響を受け、フランジ間隔が狭くなる。
ここで、「一体」とは、ハブとフランジの変形が相互に連動・影響する構成のことを言う。すなわち、ハブの変形に伴ってフランジが変形する、又はフランジの変形に伴ってハブが変形する構成のことを言う。具体的な例で言うと、ハブとフランジが一体成形される場合や、ハブにフランジが溶着される場合である。
上記のようにフランジと一体化され、両端部に半径差を設けたハブでは、
1) 記録テープによるハブの面圧分布が、ハブの小径側よりもハブの大径側で大きくなるため、記録テープの巻締まりによって変形するフランジの変形量は、ハブの小径側よりもハブの大径側の方が大きくなり、該記録テープはハブの小径側のフランジ側へ寄って巻回される。
2) ハブの軸線に対して略垂直な方向にテンション(張力)を掛けて記録テープを巻回すると、該記録テープに作用する面圧分布の片寄りによって、記録テープはハブの小径側のフランジ側へ寄って巻回される。
3) テープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が該ハブの小径側となるように記録テープを巻回すると、記録テープが移動する方向は、ハブの小径側となる。
つまり、請求項9に記載の発明によれば、1)〜3)の相乗効果で、記録テープをハブの小径側のフランジ側に寄せて巻回することができる。
したがって、ハブの軸方向(記録テープの走行方向に対して垂直な方向)への記録テープの変動を抑制することができ、記録テープの巻き乱れを抑制し、整巻き性を向上させることができる。これにより、ハブに巻回された状態の巻き面からの記録テープの1枚又は複数枚飛び出しや段差の発生を抑制すると共に、1枚飛び出しが落下等の衝撃を受けた際にフランジに当たって折れたり、テープエッジがダメージを受けたりすることによる問題を低減することができる。このため、テープ走行時に発生するサーボトラッキングエラーを低減し、情報の記録・再生エラーを防止することができる。
また、ドライブ装置内での記録テープの走行時に、記録テープが上下方向(ハブの軸方向)に位置変動することを抑制することができ、テープ走行位置を安定させることができる。このため、高密度記録であっても、記録再生ヘッドによるサーボ信号や記録信号の記録・再生エラーを軽減でき、いわゆるポジションエラーシグナル(位置誤差信号)、オフトラックの低減を期待できる。また、ドライブ装置に設けられたテープガイドやマシンリールのフランジ、更にはテープリールのフランジとの過剰な接触により発生するテープエッジのダメージを防止することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のマシンリールにおいて、巻回される記録テープの幅に対する前記ハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0004以上0.0032以下であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、マシンリールにおいて、請求項2に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、巻回される記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0に近い場合(略円筒状のハブの場合)、巻回される記録テープをハブの小径側へ移動させるという効果が得られない。
また、巻回される記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が大き過ぎた場合、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられて、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、走行時にフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象が発生する恐れがある。
このため、請求項10に記載の発明では、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比を特定している。具体的には、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比を0.0004以上0.0032以下の範囲としているが、より好ましくは、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0008以上0.0020以下の範囲である。
記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0008以上0.0020以下の範囲では、記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さく(請求項12で規定する、記録テープの湾曲量が大きく)ても、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられたりフランジと干渉したりすることはない。
したがって、記録テープの湾曲量が小さい(0.5mm以上2.0mm以下の)場合には、テープリールの生産性や設計の自由度の観点から、記録テープの幅に対するハブの一端側と他端側の半径差の比が0.0004以上0.0032以下の範囲であれば十分機能する。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載のマシンリールにおいて、巻回される前記記録テープの幅が略12.65mmであり、前記ハブの一端側と他端側の半径差が、5μm以上40μm以下であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、マシンリールにおいて、請求項3に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、ハブの一端側と他端側の半径差が0に近い場合(略円筒状のハブの場合)、巻回される記録テープをハブの小径側へ移動させるという効果が得られない。また、ハブの一端側と他端側の半径差が大き過ぎた場合、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられて、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、走行時にフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象が発生する恐れがある。
このため、請求項11に記載の発明では、記録テープの幅が略12.65mmの場合において、ハブの一端側と他端側の半径差を5μm以上40μm以下としている。そして、より好ましくは、ハブの一端側と他端側の半径差が10μm以上25μm以下の範囲である。
記録テープの幅が略12.65mmの場合において、ハブの一端側と他端側の半径差が10μm以上25μm以下の範囲では、記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さく(請求項12で規定する、記録テープの湾曲量が大きく)ても、記録テープがハブの小径側のフランジ面に過剰に押し付けられたりフランジと干渉したりすることはない。
したがって、記録テープの湾曲量が小さい(0.5mm以上2.0mm以下の)場合には、テープリールの生産性や設計の自由度の観点から、幅が略12.65mmとされた記録テープでは、ハブの一端側の半径と他端側の半径との差が5μm以上40μm以下の範囲であれば十分機能する。
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11の何れか1項に記載のマシンリールにおいて、前記記録テープの湾曲量の絶対値が、0.2mm以上2.5mm以下であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、マシンリールにおいて、請求項4に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、記録テープの湾曲量の絶対値を0.2mm以上2.5mm以下の範囲とすることで、大きな湾曲により記録テープがフランジ側へ過剰に押し付けられたり、フランジと干渉したりすることはない。
つまり、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、走行時にハブの小径側のフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象を防ぐことができ、適正で安定したテープ走行位置と巻き乱れの少ない状態を実現できる。
なお、記録テープの湾曲量の絶対値が0.5mm以上2.0mm以下の範囲であれば、ハブに記録テープを巻回させた状態で、テープエッジのフランジへの適度な寄り具合となり、耐久走行時のテープエッジのダメージが軽減されるので、より好ましい。ここで、「湾曲量」とは、長さ1.0mの記録テープの両端部を結ぶ線を基準線として、該基準線と記録テープの中央部との離間距離のことである。
請求項13に記載の発明は、請求項9〜12の何れか1項に記載のマシンリールにおいて、前記記録テープの厚さが、7.5μm以下であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明では、マシンリールにおいて、請求項5に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、記録テープの厚さが厚い場合には、記録テープの剛性も増すためテープエッジの強度が増し、同程度の押し付け・衝撃・摩擦・摩耗に対してもテープエッジのダメージ等の問題が発生しにくくなる。一方、同じ幅の記録テープでも、記録テープの厚さが薄くなると、同じテンションを加えて記録テープを巻回した場合に、記録テープの幅方向にかかる応力の分布も変わってくる。このため、請求項13に記載の発明では、本発明の適用に効果的な記録テープの厚さを特定している。
請求項14に記載の発明は、請求項9〜13の何れか1項に記載のマシンリールにおいて、前記記録テープに、ドライブ装置側の記録再生ヘッドがトラッキングするための基準となるサーボ信号が予め記録されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明では、マシンリールにおいて、請求項6に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、請求項14に記載の発明では、記録テープにサーボ信号を予め記録しておくことで、これを道標として記録再生ヘッドが追随するが、記録テープのテープ走行位置を安定させることで、ポジションエラーシグナル(位置誤差信号)、サーボトラッキングエラーや記録信号の記録・再生エラーを軽減できる。
請求項15に記載の発明は、記録テープカートリッジから記録テープを引き出し、請求項9〜14の何れか1項に記載のマシンリールのハブに収容されて、該ハブの外周面の一部を構成する巻取面を備えた引出部材であって、前記巻取面の一端側と他端側は半径が異なり、前記引出部材が前記ハブに収容された状態で、引出部材の巻取面と前記ハブの外周面とが略面一となることを特徴とする。
ここで、引出部材の巻取面とハブの外周面との間で段差が生じた場合、マシンリールのハブに記録テープを巻回したとき、この段差により、いわゆる「写り」が発生し、その部分でドロップアウトが生じたりエラーとなったりする可能性が大きくなる。
しかし、請求項15に記載の発明によれば、マシンリールのハブの外周面の一部を構成する引出部材の巻取面の一端側と他端側の半径を変え、引出部材がハブに収容された状態で、引出部材の巻取面とハブの外周面とが略面一となるようにしているため、ハブの外周面の全体に渡って、このような段差は生じない。このため、請求項9〜14の何れか1項に記載の効果と略同一の効果を得ることができる。
請求項16に記載の発明は、ドライブ装置において、記録再生ヘッドと、記録テープカートリッジから引き出された記録テープが巻回される請求項9〜14の何れか1項に記載のマシンリールと、を有することを特徴とする。
請求項16に記載の発明では、ドライブ装置において、請求項1〜6の何れか1項に記載の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、ドライブ装置内での記録テープの走行時に、記録テープが上下方向(ハブの軸方向)に位置変動することを抑制することができ、テープ走行位置を安定させることができる。このため、高密度記録であっても、記録再生ヘッドによるサーボ信号や記録信号の記録・再生エラーを軽減でき、いわゆるポジションエラーシグナル(位置誤差信号)、オフトラックの低減を期待できる。
また、ドライブ装置に設けられたテープガイドやマシンリールのフランジ、更にはテープリールのフランジとの過剰な接触により発生するテープエッジのダメージを防止することができる。つまり、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、走行時にフランジと干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象を防ぐことができ、適正で安定したテープ走行位置と巻き乱れの少ない状態を実現できる。
請求項17に記載の発明は、ドライブ装置において、請求項15に記載の引出部材を有することを特徴とする。
請求項17に記載の発明では、ドライブ装置において、請求項15に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。すなわち、請求項17に記載の発明によれば、マシンリールのハブの外周面の一部を構成する引出部材の巻取面の一端側と他端側の半径を変え、引出部材がハブに収容された状態で、引出部材の巻取面とハブの外周面とが略面一となるようにしているため、ハブの外周面の全体に渡って、段差は生じない。このため、段差が生じた場合に、マシンリールのハブに記録テープを巻回したとき発生する、いわゆる「写り」が発生しにくい。
以上のように、本発明によれば、両端部の半径に差があるハブに関して、記録テープの走行時にハブの軸方向への変動を抑制し、また、巻回された記録テープの1枚飛び出しや巻き乱れを抑制すると共に、1枚飛び出しが落下等の衝撃を受けた際にフランジに当たって折れたり、テープエッジがダメージを受けたりすることによる問題を低減でき、さらに、サーボ信号の読取エラーやデータ信号の記録・再生エラーの発生を軽減できる。
以下、本発明の最良な実施形態を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、記録テープカートリッジ10のドライブ装置70(図4参照)への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とする。また、矢印C方向を本発明における幅方向とし、高さ方向及び上下方向と同方向とする。
図1、図2で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、それぞれ天板14Aの周縁に立設された周壁14Bと、底板16Aの周縁に立設された周壁16Bとを互いに当接させた状態で、超音波溶着やネジ止め等によって接合されて構成されている。
ケース12の内部には、リール20が1つだけ回転可能に収容される。このリール20は、軸心部を構成する有底円筒状のリールハブ22と、このリールハブ22の下端部に一体成形された下フランジ26と、リールハブ22の上端部に超音波溶着によってリールハブ22と一体化された上フランジ24と、で構成されている。
そして、そのリールハブ22の外周面に、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回され(テンション(あるいは張力);約588〜980mN)、上フランジ24及び下フランジ26によって、その巻回された記録テープTの幅方向の変動幅を規制している。
この記録テープTは、図13に示すように、テープエッジの湾曲の向き(後述する)を示す極性が+方向のもの(+湾曲)を用いており、湾曲量ΔDは0.2mm〜2.5mmの範囲としている。ここで、「湾曲量」とは、長さ1.0mの記録テープの両端部を結ぶ線を基準線として、該基準線と記録テープの中央部との離間距離のことであり、詳細については後述する。
また、このリールハブ22は、図3で示すように、側断面視にて上フランジ24側の半径の方が下フランジ26側の半径よりも大きくなっており、記録テープTの幅(ここでは、1/2インチ幅の略12.65mmに対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が5〜40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0004〜0.0032)の範囲となるようにしている。
なお、リールハブ22は、その外形において、上フランジ24側と下フランジ26側とで半径が異なっていれば良いため、リールハブ22の外周面が側面視にて直線で結ばれるテーパ形状でなくても良い。つまり、リールハブ22の外周面に微細な凹凸があっても良い。あるいは、リールハブ22の外周面が側面視にて、曲線で結ばれる形状でも良いし、リールハブ22の外周面が側面視にて屈曲しても良く、また、その一部をリールハブ22の軸線と平行にしても良い。
一方、リールハブ22の底壁28の下面には、リールギア27が環状に形成されており、下ケース16の中央部には、そのリールギア27を外部に露出するためのギア開口40(図2参照)が穿設されている。このギア開口40から露出されるリールギア27が、ドライブ装置70(図4参照)側の駆動ギア(図示省略)に噛合されて回転駆動されることにより、ケース12内において、リール20がケース12に対して相対回転可能とされる。
また、底壁28の下面におけるリールギア27の径方向内側には、磁性材より成る環状のリールプレート29(図3参照)がインサート成形等により固着されており、ドライブ装置70側の環状マグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されるようになっている。更に、リール20は、上ケース14及び下ケース16の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口40と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁42によってガタつかないように保持されている。
また、ケース12の右壁12Bには、リール20に巻装された記録テープTを引き出すための開口18が形成されており、この開口18から引き出される記録テープTの自由端部には、ドライブ装置70の引出部材である、後述するリーダーブロック85(図6(A)参照)によって係止(把持)されつつ引き出し操作されるリーダーピン30が固着されている。
リーダーピン30の記録テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝32が形成されており、この環状溝32がリーダーブロック85のフック85Aに係止される(図6(B)参照)。これにより、記録テープTを引き出す際に、フック85A等が記録テープTに接触することはない。
また、ケース12の開口18の内側、即ち上ケース14の天板14A内面及び下ケース16の底板16A内面には、ケース12内においてリーダーピン30を位置決めして保持する上下一対のピン保持部36が設けられている。このピン保持部36は、記録テープTの引き出し側が開放された略半円形状をしており、直立状態のリーダーピン30の両端部34は、その開放側からピン保持部36内に出入可能とされている。
また、ピン保持部36の近傍には、板ばね38が固定配置されるようになっており、この板ばね38の二股状の先端部がリーダーピン30の上下両端部34にそれぞれ係合してリーダーピン30をピン保持部36に保持するようになっている。なお、リーダーピン30がピン保持部36に出入する際には、板ばね38の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン30の移動を許容する構成である。
また、その開口18は、ドア50によって開閉される。このドア50は、開口18を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、ケース12の右壁12Bに沿って移動できるように、開口18内側の天板14A及び底板16Aには、ドア50の上下端部を摺動可能に嵌入させる溝部64が形成されている。
また、ドア50の後端部中央には、シャフト52が突設されており、そのシャフト52には、コイルばね58が挿嵌されている。そして、シャフト52の後端には、そのコイルばね58を脱落防止とする拡開部54が形成されている。また、下ケース16には、そのシャフト52に挿嵌されたコイルばね58の後端を係止する係止部62を有する支持台60が突設されている。
したがって、ドア50は、シャフト52が支持台60上に摺動自在に支持されるとともに、コイルばね58の後端が係止部62に係止されることにより、そのコイルばね58の付勢力によって、常時開口18の閉塞方向へ付勢される構成である。なお、開口18の開放時、シャフト52を支持する支持台66を支持台60の後方側に更に突設しておくことが好ましい。
また、ドア50の前端部には、開閉操作用の凸部56が外方に向かって突設されている。この凸部56が、記録テープカートリッジ10のドライブ装置70への装填に伴い、そのドライブ装置70側の開閉部材(図示省略)と係合するようになっている。これにより、ドア50がコイルばね58の付勢力に抗して開放される構成である。
次に、記録テープカートリッジ10が装填されるドライブ装置70の一例について説明する。
図4及び図5で示すように、このドライブ装置70は、記録テープカートリッジ10のリーダーピン30を把持したリーダーブロック85を収容し該リーダピン30を介して引き出された記録テープTが巻回されるマシンリール80を有している。
このマシンリール80も、リール20のリールハブ22と同様、軸心部を構成する有底円筒状のリールハブ82と、このリールハブ82の下端部に一体成形された下フランジ86と、リールハブ82の上端部に金属製の押え板(図示省略)を介してネジ止めされた上フランジ84と、で構成されている。
そして、リールハブ82の上フランジ84側の半径を下フランジ86側の半径よりも大きくし、リールハブ82の上フランジ84側と下フランジ86側の半径差が5〜40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ82の上フランジ84側と下フランジ86側の半径差の比が0.0004〜0.0032)の範囲となるようにしている。
ところで、マシンリール80のリールハブ82には、図6(A)、(B)で示すように、リーダーピン30を把持し、平面視にて弓形状を成すリーダーブロック85がリールハブ82に対して着脱可能(収納可能)に設けられている。このリーダーブロック85が外れた状態で露出するリールハブ82のフラット面82Aの高さ方向(リールハブ82の軸方向)には、リーダーブロック85の一端部に取り付けられたリーダーテープ87を許容するスリット部82Bが形成されている。
そして、リーダーブロック85のフラット面85Bがリールハブ82のフラット面82Aに対面した状態でリーダーブロック85はリールハブ82に装着され、この状態でリーダーブロック85はリールハブ82の外周面(巻取り面)の一部を構成する。ここで、リーダーブロック85の円弧面(巻取り面)85C側を、リールハブ82の外周面と同様の形状とする必要がある。
リーダーブロック85はリールハブ82に装着された状態で、リールハブ82の巻取り面の一部を構成するため、リーダーブロック85の円弧面85Cとリールハブ82の外周面との間で段差が生じた場合、リールハブ82に記録テープTを巻回したとき、この段差により、いわゆる「写り」が発生し、その部分でドロップアウトが生じたりエラーとなったりする可能性が大きくなる。
このため、リーダーブロック85の円弧面85C側をリールハブ82の外周面と同様の形状とすることで、リーダーブロック85がリールハブ82に装着された状態で、リーダーブロック85の円弧面85Cとリールハブ82の外周面とが略面一となり、リールハブ82の外周面の全体に渡って段差が生じないようにしている。
一方、ドライブ装置70には、複数のテープガイド72、74、76、78が配設されている(ここでは、テープガイドを4つ配設している)。このテープガイド72〜78は、円筒状のハブ72C〜78Cの両端部に上フランジ72A〜78Aと下フランジ72B〜78Bがそれぞれ設けられた形状を成しており、ドライブ装置70内に装填された記録テープカートリッジ10から引き出された記録テープTの上下方向(ハブ72A〜78Aの軸方向)の位置を規制する。そして、テープガイド74とテープガイド76の間には、記録再生ヘッド88が配設されており、該記録再生ヘッド88によって、記録テープTの情報の記録や再生が行われる。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10及びドライブ装置70において、次に、その作用について説明する。
上記構成の記録テープカートリッジ10では、図1に示すように、ドライブ装置70(図4参照)に装填しない不使用時(保管時や運搬時等)には、開口18がドア50によって閉塞されている。そして、記録テープTを使用する際には、前壁12Aを先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置70内へ装填する。
すると、記録テープカートリッジ10は図示しないバケット内に挿入され、そのバケット(ドライブ装置70側)に設けられた開閉部材(図示省略)が、ドア50の凸部56に係合する。そして、この状態で、記録テープカートリッジ10が更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が凸部56をコイルばね58の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。すると、その凸部56が突設されているドア50は、右壁12Bに沿って溝部64内を後側へ摺動し、開口18を開放する。
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置70(バケット)に所定深さ装填され、開口18が完全に開放されると、記録テープカートリッジ10を収容したバケットが所定高さ下降し、ドライブ装置70の位置決め部材(図示省略)が、下ケース16に形成された位置決め用の穴部(図示省略)に相対的に挿入される。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置70内における所定位置に正確に位置決めされ、ドア50のそれ以上の摺動(後方への移動)が規制される。
また、この記録テープカートリッジ10(バケット)の下降動作によって、駆動ギア(図示省略)が相対的にギア開口40(図2参照)から進入し、リールギア27(図3参照)と噛合するとともにリール20を所定高さまで上昇させる(図5参照)。そして、駆動ギアとリールギア27とが完全に噛合した状態で、リールプレート29が、駆動ギアの内側に設けられた環状マグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されることにより、リール20は、駆動ギアに対するリールギア27の噛合が維持されつつ、ケース12内で、そのケース12に対して相対回転可能となるロック解除状態とされる。
一方、開放された開口18からは、ドライブ装置70側に設けられたリーダーブロック85がケース12内に進入し、ピン保持部36に位置決め保持されたリーダーピン30を把持して引き出す。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置70内において正確に位置決めされているので、リーダーブロック85は確実にリーダーピン30の環状溝32にそのフック85Aを係止させることができる。また、リール20は、その回転ロック状態が解除されているので、リーダーピン30の引出動作に伴って回転できる。
こうして、開口18から引き出されたリーダーピン30を把持したリーダーブロック85は、図6(A)、(B)に示すように、マシンリール80が回転することによって、リールハブ82の一部を構成するように、そのリールハブ82に取り付けられる。そして、そのマシンリール80とリール20とを同期して回転駆動することにより、記録テープTは、マシンリール80に巻き取られつつ順次ケース12から引き出される。
また、このとき、図4及び図5に示すように、ケース12内から引き出された記録テープTは、最も記録テープカートリッジ10に近接配置されたテープガイド72に摺接する。このテープガイド72は、回転自在に支持され、その高さ位置が中央あるいは上下どちらか一方の位置、例えば下位置に偏在するように組み付けられている。
したがって、テープガイド72に摺接した記録テープTは、そのテープガイド72の上フランジ72Aによって、上端のエッジが規制された状態で走行し、次にテープガイド74に摺接する。このテープガイド74は、その幅方向(高さ方向)の中心位置が、リールハブ22の幅方向(高さ方向)の中心位置よりも上位置に偏在されるように組み付けられ、その下側のフランジ74Bによって、記録テープTの下端のエッジを規制するようになっている。
そして、テープガイド74によって位置規制された記録テープTは、次にテープガイド76に摺接する。なお、このテープガイド76に摺接する前に、記録テープTは記録再生ヘッド88に摺接する。テープガイド76は、テープガイド74とは逆に、即ちテープガイド72と同様に、その幅方向(高さ方向)の中心位置が、リールハブ22の軸方向(高さ方向)の中心位置よりも下位置に偏在されるように組み付けられ、その上側のフランジ76Aによって、記録テープTの上端のエッジを規制するようになっている。
そして、テープガイド76によって位置規制された記録テープTは、最後にテープガイド78に摺接する。テープガイド78は、テープガイド74と同様に、その幅方向(高さ方向)の中心位置が、リールハブ22の軸方向(高さ方向)の中心位置よりも上位置に偏在されるように組み付けられ、その下側のフランジ78Bによって、記録テープTの下端のエッジを規制するようになっている。
このように、ドライブ装置70内の各テープガイド72〜78の高さ位置(幅方向の位置)が、記録テープTのテープパス経路に沿って交互に異なっていると、記録テープTの幅方向(上下方向)の位置規制を好適に行える利点がある。
こうして、記録テープTが、テープガイド72〜78によって幅方向(上下方向)の位置が規制されつつリーダーピン30がマシンリール80のリールハブ82に収容されたら、そのマシンリール80とリール20とが同期して回転駆動することにより、記録テープTは、マシンリール80に巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープガイド74、76間に配設された記録再生ヘッド88によって情報の記録や再生が行われる。
ここで、記録再生ヘッド88は、図示しないアクチュエーターによって、上下方向(高さ方向)に移動可能に支持されており、記録テープT上に設けられた後述するサーボ信号S(図7参照)に追従して、上下方向(高さ方向)に移動するようになっている。
このサーボ信号Sは、例えば図7で示すように、4本(又は5本等でもよい)平行に並べられたパターンPが略「ハ」字状とされて1組とされ、その略「ハ」字状とされた1組のサーボ信号Sが、記録テープTの上下端部近傍に、その拡開側を外側にして複数組1列に配設されて構成されている。
このようなサーボ信号Sによれば、1組のサーボ信号S間(図7においてWで示す)の検知時間(距離)が長くなったときには、走行している記録テープTの位置が記録再生ヘッド88に対して、上下どちらかにずれていることが分かるので、それによって、記録再生ヘッド88の上下方向(高さ方向)の位置を調整することができる。
こうして、各テープガイド72〜78によって、その高さ位置(幅方向の位置)が規制されつつ記録再生ヘッド88に摺接することで、情報の記録や再生がエラー無く終了した記録テープTは、駆動ギア及びマシンリール80が逆回転することによってリール20に巻き戻される。
記録テープTがリール20に最後まで巻き戻されて、リーダーピン30がピン保持部36に保持されると、記録テープカートリッジ10を収容しているバケットは所定高さ上昇し、位置決め部材(図示省略)が位置決め用の穴部(図示省略)から抜き出されるとともに、駆動ギアがギア開口40から抜き出され、リールギア27に対する駆動ギアの噛合が解除される。そして、リール20が元の高さ位置まで下降する。
その後、記録テープカートリッジ10は、図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動されるが、この移動に伴って、ドア50はコイルばね58の付勢力によって開口18の閉塞方向へ摺動し、開口18を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。こうして、開口18が閉塞された記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置70(バケット)内から完全に排出される。
次に、本発明の実施形態に係るリール20の作用について説明する。
本実施形態では、図3に示すように、リール20は、リールハブ22と下フランジ26とを一体に成形しており、上フランジ24側の半径を下フランジ26側の半径よりも大きくしている。そして、記録テープTの幅(1/2インチ幅で略12.65mm)に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が5〜40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0004〜0.0032)の範囲となるようにしている。
また、図5に示すように、マシンリール80もリール20同様、リールハブ82と下フランジ86とを一体に成形しており、上フランジ84側の半径を下フランジ86側の半径よりも大きくし、記録テープTの幅に対して、リールハブ82の上フランジ84側と下フランジ86側の半径差が5〜40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ82の上フランジ84側と下フランジ86側の半径差の比が0.0004〜0.0032)の範囲となるようにしている。なお、該マシンリール80の効果もリール20の効果と略同一であるため、以下、マシンリール80の説明については省略する。
そしてさらに、本実施形態では、リールハブ22に巻回する記録テープTのテープエッジの湾曲の極性が+方向のもの(+湾曲;図13参照)、つまり、記録テープTのテープエッジの湾曲の曲率半径の小さい側が下フランジ26側のものを用いている(後述する)。
本出願人が行った実験によれば、リールハブの両端部に半径差を設け、フランジとリールハブを一体に形成した場合、記録テープはリールハブの小径側へ向かって巻回されていく傾向があることが確認されている。本実施形態では、下フランジ26とリールハブ22を一体成形し、上フランジ24をリールハブ22に溶着させて、リールハブ22、上フランジ24及び下フランジ26を一体化させているが、この場合、図8(B)に示すように、記録テープTの巻締まりによりリールハブ22が形状変形(仮想線で示す)すると、上フランジ24及び下フランジ26が影響を受け、上フランジ24と下フランジ26の間隔が狭くなる。
ここで、「一体」とは、リールハブ22と上フランジ24、下フランジ26の変形が相互に連動・影響する構成のことを言う。すなわち、リールハブ22の変形に伴って上フランジ24、下フランジ26が変形する、又は上フランジ24、下フランジ26の変形に伴ってリールハブ22が変形する構成のことを言う。
このため、本実施形態のように、下フランジ26とリールハブ22を一体成形し、上フランジ24をリールハブ22に溶着させて、リールハブ22、上フランジ24及び下フランジ26を一体化させる場合の他に、リールハブ22、上フランジ24及び下フランジ26が一体成形される場合や、リールハブ22に上フランジ24、下フランジ26がそれぞれ溶着される場合がある。
上記のように、上フランジ24及び下フランジ26と一体化され、上フランジ24側の半径を下フランジ26側の半径よりも大きくしたリールハブ22では、
1) リールハブ22の面圧分布がリールハブ22の下フランジ26側よりも上フランジ24側で大きくなるため、記録テープTの巻締まりによって変形するフランジの変形量は、図8(B)に示すように、下フランジ26側よりも上フランジ24側の方が大きくなり、記録テープTはリールハブ22の小径側、すなわち下フランジ26側へ寄って巻回されることとなる。なお、図8(B)は概念図であり、分かりやすくするため、リールハブ22、上フランジ24及び下フランジ26の変形量を実際よりも大きく示している。ここで、実線は変形前を示し、仮想線は変形後の状態を示している。
2) リールハブ22の軸線に対して略垂直な方向にテンション(張力)を掛けて記録テープTを巻回すると、該記録テープTに作用する面圧分布の片寄りによって、記録テープTはリールハブ22の下フランジ26側へ寄って巻回される。
3) 図8(A)に示すように、記録テープTのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側がリールハブ22の下フランジ26側となるように、記録テープTをリールハブ22に巻回すると、記録テープTが移動する方向(矢印A方向)は、ハブの下フランジ26側となる。
つまり、本実施形態によれば、1)〜3)の相乗効果で、記録テープTを下フランジ26側に寄せて巻回することができる。
したがって、リールハブ22の軸方向への記録テープTの変動を抑制することができ、記録テープTの巻き乱れを抑制し、整巻き性を向上させることができる。これにより、リールハブ22に巻回された状態の巻き面からの記録テープTの1枚又は複数枚飛び出しや段差の発生を抑制すると共に、1枚飛び出しが落下等の衝撃を受けた際に上フランジ24又は下フランジ26に当たって折れたり、テープエッジがダメージを受けたりすることによる問題を低減することができる。このため、テープ走行時に発生するサーボトラッキングエラーを低減して、情報の記録・再生エラーを防止することができる。
また、ドライブ装置70内での記録テープTの走行時に、記録テープTが上下方向(リールハブ22の軸方向)に位置変動することを抑制することができ、テープ走行位置を安定させることができるため、高密度記録であってもサーボ信号S(図7参照)や記録信号の記録・再生エラーを軽減でき、いわゆるポジションエラーシグナル(位置誤差信号)、オフトラックの低減を期待できる。
ところで、本実施形態では、記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が5〜40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0004〜0.0032)の範囲となるようにしている。
ここで、リールハブ22の半径の測定方法について説明する。リール20のドライブ装置70(図4参照)とのチャッキング部(リールギア27;図3参照)を下にして、図示しないマスターチャッキングギア(高精度の基準ギア)上に、そのリール20をセットした状態で、接触式の3次元測定機のタッチセンサープローブ90で、リールハブ22の外形を、下端部側から上端部側まで測定する。
なお、このとき、リールハブ22の半径を測定する際の仮の中心(軸心)は、マスターチャッキングギアの中心(軸心)とする。更に、測定位置の上端部及び下端部の位置は、直径1mmのタッチセンサープローブ90を使用するため、上フランジ24又は下フランジ26に干渉しないように、測定時にその中心位置がリールハブ22の上端部及び下端部から、それぞれ0.7mm〜1.0mmの範囲となるように設定する。そして、その測定点がトータルで、少なくとも10点以上となるように、ほぼ等間隔に測定点を設定する。この測定を60度毎の6箇所で同様に行う。
この結果から、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差ΔR=ΔRmax−(ΔRmax−ΔRmin)/2=(ΔRmax+ΔRmin)/2を算出する。なお、ΔRmaxはΔR1〜ΔR6の最大値であり、ΔRminはΔR1〜ΔR6の最小値である。また、ΔR1〜ΔR6は60度毎6箇所それぞれの位置でのリールハブの、大径側(上フランジ24側)の半径値−小径側(下フランジ26側)の半径値)(n=1〜6)である。更に、R1max〜R6maxは、上記の方法で測定したときの60度毎6箇所の位置でのリールハブ22の半径値のうちの最大値である。
そして、表1には、「リールハブの上フランジ側と下フランジ側の半径差」と記録テープTの巻き姿の良否及びテープエッジのダメージについての評価を示している。ここで、「リールハブの上フランジ側と下フランジ側の半径差」の右欄には、記録テープTの幅(1/2インチ幅で略12.65mm)に対するリールハブの上フランジ側と下フランジ側の半径差の比を示している。
Figure 2008226397
表1の結果からも分かるように、記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が5μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0004)未満の場合、巻き姿が悪く、テープエッジのダメージが見られる。つまり、巻回される記録テープTをリールハブ22の小径側へ移動させるという効果が得られていないか、あるいは測定の精度によりリールハブ22の形状を正確に把握できていないことも考えられる。
また、記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0032)より大きい場合も巻き姿が悪く、テープエッジのダメージが見られる。
リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が大きすぎた場合、記録テープTが下フランジ26側へ過剰に押し付けられて、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、テープ走行時に記録テープTが上フランジ24側と下フランジ26と干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象が発生する恐れがある。
このため、本実施形態では、記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が5〜40μmの範囲となるようにしている。つまり、記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0004〜0.0032となるようにしている。
そして、好ましくは、記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が10〜25μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0008〜0.0020)の範囲である。
記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26の半径差が10〜25μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0008〜0.0020)の範囲では、前述した記録テープTのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さく(記録テープTの湾曲量が大きく)ても、記録テープTがリールハブ22の下フランジ26側の内面に過剰に押し付けられたり下フランジ26と干渉したりすることはなく、記録テープTのテープエッジの下フランジ26側への適度な寄り具合で、記録テープTをリールハブ22に巻回させることができる。
したがって、記録テープTのテープエッジの湾曲の曲率半径が大きい(記録テープTの湾曲量が小さい)場合は、リール20の生産性や設計の自由度の観点から、記録テープTの幅に対して、リールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差が5〜40μm(記録テープTの幅に対するリールハブ22の上フランジ24側と下フランジ26側の半径差の比が0.0004〜0.0032)の範囲であれば十分機能する。
さらに本実施形態では、記録テープTの湾曲量ΔD(図13参照)を、0.2mm〜2.5mmとなるようにしている。
ここで、記録テープTの湾曲量を測定する方法について説明する。
図10には、テープ形状測定装置100が示されている。このテープ形状測定装置100には略直方体状の静電吸着台102が備えられており、該静電吸着台102の上部には案内部材104が設けられている。この案内部材104は、図11(A)、(B)に示すように、静電吸着台102の上面(吸着面102A)との間に隙間を空けた状態で、静電吸着台102の上部を静電吸着台102の長手方向に沿って水平移動可能としており、案内部材104の上面を覆うようにして、規定の1mに両端の余裕分を加えた長さに予め切断した記録テープTが静電吸着台102の吸着面102Aに配置される。そして、記録テープTの両端側は長さに余裕を持った状態でフリーになっていて、ノズル108によって、記録テープTに空気が吹き付けられる。
このように、記録テープTに空気が吹き付けられたまま、案内部材104およびノズル108が吸着面102Aに沿って、所定速度でスライドする。これにより、記録テープTは、吸着面102A上から一旦離間し、余分な力が取り除かれた状態で、再度吸着面102A上に案内されることとなる。
静電吸着台102には長手方向に沿って複数の電極対110が配設されており、記録テープTの吸着面102Aへの案内と共に、該吸着面102Aに案内された記録テープTに対応する電極対110のスイッチが順次作動し、吸着面102Aは、記録テープTの案内に対応して順次帯電することになる。これによって、記録テープTは、静電気(電荷)を帯び静電吸着によって吸着面102Aに順次吸着される。
さらに、ノズル108から吹き出された空気が、この吸着した記録テープTを所定圧力で押圧する。これにより、吸着面102A及び記録テープTの下面に同伴し記録テープTと吸着面102Aとの間に介在する空気が押し出される。したがって、記録テープTを吸着面102Aに良好に密着させることができる。
次に、吸着面102Aに吸着された記録テープTの形状を、図12に示す光学的測定装置112により測定する。静電吸着台102には、光学的測定装置112のレーザ発生器114から照射されるレーザLが通過可能な透明部116が設けられており、記録テープTが吸着面102Aに吸着された状態で、該透明部116にレーザLを照射し、静電吸着台102の下方に配置されたレーザ受光器118で、透過したレーザLを受光することで、記録テープTのエッジの位置を測定可能としている。
具体的には、図13に示すように、測定点A、B、Cの上側にそれぞれ配置するレーザ発生器114(図12参照)から、測定点ACを結ぶ基準線ACを跨ぐように、幅方向に帯状のレーザLをそれぞれ照射する。そして、図12に示すように、静電吸着台102の下方、つまり、測定点A、B、Cの下側にそれぞれ配置するレーザ受光器118で、各透明部116を透過したレーザLをそれぞれ受光する。このとき、記録テープTが湾曲している場合は、幅方向に帯状のレーザLの受光量(透過したレーザLの幅方向の長さ)は少なくなる。
次いで、レーザ受光器118により、透過したレーザLの幅方向の長さを検出することで、測定点A、B、Cの位置(上エッジT位置)を求める。そして、この測定点A、B、Cの位置に基づいて、基準線ACと測定点Bとの距離、つまり、変位(ΔD)を算出し、算出された値が測定点Bにおける湾曲量となる。ここで、基準線ACの長さは1.0mであることがJISX6175に規定されている。
そして、図13で示すように、記録テープTのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が図面下側の場合、つまり、基準線ACが記録テープTで覆われる場合、記録テープTの極性を+湾曲とする。また、図14に示すように(なお、図14は図13を簡略化したものである)、記録テープTのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が図面上側の場合、つまり、基準線ACと記録テープTのテープエッジの上側、いわゆる上エッジTとの間に隙間δが生じる場合、記録テープTの極性を−湾曲とする。なお、リールハブ22に記録テープTが巻回された状態では、この上エッジT側がリールハブ22の上フランジ24側となる。
ここで、図15(A)、(B)は、巻回された記録テープTの上エッジT(図13参照)の位置を示すものであり、記録テープTの湾曲の極性が+方向(+湾曲)の場合、図15(B)に示すように、記録テープTは巻回されるにつれて、リールハブ22の軸方向に沿って矢印A方向に移動する。つまり、下フランジ26側へ移動することとなる。
一方、記録テープTの湾曲の極性が−方向(−湾曲)の場合は、図15(A)に示すように、記録テープTは巻回されるにつれて、リールハブ22の軸方向に沿って矢印B方向に移動する。つまり、上フランジ24側へ移動することとなる。
このように、記録テープTの湾曲の極性によって、記録テープTの移動する方向が変わる。
そして、記録テープTの湾曲量ΔDが小さい(0に近い)場合、記録テープTの方向性(巻回されるにつれて記録テープTが移動する方向)が定まらず、記録テープTは上下方向に位置変動する。ちなみに、図16は、記録テープTの位置変動により、リールハブ22に巻回された状態の記録テープTの巻き面から記録テープTが1枚又は複数枚飛び出した状態が示されている。なお、図16では、記録テープTの上エッジTの巻き面が示されているため、記録テープTの巻き面からの飛び出しは、図示はしないが、記録テープTの下エッジ側で見られることとなる。
また、記録テープTの湾曲量ΔDが大きすぎた場合は、記録テープTが下フランジ26側へ過剰に押し付けられて、テープエッジにダメージを与えていわゆる放射が発生したり、テープ走行時に記録テープTが上フランジ24側と下フランジ26と干渉してテープエッジにダメージを受けたり、その他にもシンチングなどの欠陥に発展する現象が発生する恐れがある。また、テープ走行位置が過剰に片側に寄ったりしてしまう。このため、適度な湾曲量ΔDに設定する必要がある。
表2には、記録テープTの湾曲量ΔDとテープエッジの状態が示されている。
Figure 2008226397
表2の結果により、記録テープTの湾曲量ΔDが0.2〜2.5mmの範囲では、テープエッジに問題が生じないことが分かる。このため、本実施形態では、該記録テープTの湾曲量ΔDの絶対値を、0.2mm〜2.5mmとなるようにしている。これにより、記録テープTにおいて、適正で安定したテープ走行位置と巻き乱れの少ない状態を実現することができる(図15(B)参照)。なお、好ましくは記録テープTの湾曲量ΔDの絶対値が0.2〜2.0mmの範囲である。
ところで、この記録テープTの湾曲について、図示はしないが、記録テープは、リールハブの外周面がテーパ状に形成されたリールに巻回された状態で適切な熱処理を行うことにより、クリープ現象による形状定着効果によって、一様な湾曲が付与され、良好な巻き癖をつけることができる。つまり、この熱処理によって、記録テープの湾曲の向きを変えることもできる。
また、記録テープTは、1カートリッジ当たりの記録容量を増やすため薄くなる傾向があり、これにより記録テープTの剛性が下がり、テープエッジの強度も低下してしまう。このため、1枚飛び出しによる記録テープTの折れ曲がりや、耐久走行時のテープエッジのダメージがこれまで以上に問題となるが、本実施形態では、記録テープTの位置変動の抑制により、1枚飛び出しの飛び出し量や発生頻度を低減させることができるため、記録テープTが薄い(7.5μm以下)場合は特に効果的である。
なお、ここでは、+湾曲の記録テープTを用いたが、−湾曲の記録テープを用いても良い。この場合、リールハブ22において、上フランジ24側の半径を下フランジ26側の半径よりも小さくする。
また、ここでは、リールハブ22と下フランジ26を一体に成形したが、リールハブ22を上フランジ24と一体成形させても良く、また、リールハブ22と上フランジ及び下フランジを一体成形させても良い。また、本発明では、リールハブ22或いは下フランジ26の変形が相互に連動・影響する構成であれば良いため、上記一体成形に限らずリールハブ22と下フランジ26を溶着させても良く、また、リールハブ22と下フランジ26を嵌合により一体化させるようにしても良い。
さらに、上記各実施形態では、単一のリールをケース12内に収容して構成される記録テープカートリッジ10にリール20を適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、2つのリールをケース内に収容した2リールタイプの記録テープカートリッジにリール20を適用しても良い。
本実施形態に係る記録テープカートリッジの概略斜視図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジを上から見た場合の概略分解斜視図である。 本実施形態に係るリールの概略側断面図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジが装填された後のドライブ装置の様子を示す概略平面図である。 本実施形態に係る記録テープカートリッジが装填された後のドライブ装置の概略側面図である。 本実施形態に係るマシンリールの引出部材の構成を示す概略斜視図である。 記録テープのサーボ信号を示す概略側面図である。 (A)、(B)は、本実施形態に係るリールの作用を説明する説明図である。 リールの半径を測定する方法を説明するための概略斜視図である。 記録テープの湾曲量を測定するテープ形状測定装置を示す概略斜視図である。 (A)、(B)は、テープ形状測定装置の作用を説明する概略側面図である。 記録テープの湾曲量を測定するために用いる光学的測定装置を示す概略斜視図である。 記録テープの湾曲量を測定する方法を示す概略平面図であり、記録テープの+湾曲を示している。 記録テープの−湾曲を示す平面図である。 記録テープの巻き姿を示すデータであり、(A)は記録テープが−湾曲の場合を示し、(B)は記録テープが+湾曲の場合を示している。 記録テープの巻き姿を示すデータであり、記録テープが上下変動した状態を示している。
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
14 上ケース
16 下ケース
20 リール(テープリール)
22 リールハブ
24 上フランジ
26 下フランジ
70 ドライブ装置
80 マシンリール
82 リールハブ
84 上フランジ
86 下フランジ
S サーボ信号

Claims (17)

  1. 記録テープが巻回されたハブと、
    前記ハブの両端部に一体に設けられたフランジと、を有し、
    前記ハブの一端側と他端側は半径が異なり、前記記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が前記ハブの小径側となるように前記記録テープが巻回されていることを特徴とするテープリール。
  2. 前記記録テープの幅に対する前記ハブの一端側と他端側の半径差の比が、0.0004以上0.0032以下であることを特徴とする請求項1に記載のテープリール。
  3. 前記記録テープの幅が略12.65mmであり、前記ハブの一端側と他端側の半径差が、5μm以上40μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のテープリール。
  4. 前記記録テープの湾曲量の絶対値が、0.2mm以上2.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のテープリール。
  5. 前記記録テープの厚さが、7.5μm以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のテープリール。
  6. 前記記録テープに、ドライブ装置側の記録再生ヘッドがトラッキングするための基準となるサーボ信号が予め記録されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のテープリール。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のテープリールと、前記テープリールを回転可能に収容するケースと、を備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  8. 前記テープリールが単一であることを特徴とする請求項7に記載の記録テープカートリッジ。
  9. ドライブ装置内に設けられ、記録テープカートリッジから引き出された記録テープが巻回されるマシンリールであって、
    前記記録テープが巻回されるハブと、前記ハブの両端部に一体に設けられたフランジと、を有し、
    前記ハブの一端側と他端側は半径が異なり、前記記録テープのテープエッジの湾曲の曲率半径が小さい側が前記ハブの小径側に巻回されることを特徴とするマシンリール。
  10. 巻回される前記記録テープの幅に対する前記ハブの一端側と他端側の半径差の比が、0.0004以上0.0032以下であることを特徴とする請求項9に記載のマシンリール。
  11. 巻回される前記記録テープの幅が略12.65mmであり、前記ハブの一端側と他端側の半径差が、5μm以上40μm以下であることを特徴とする請求項9に記載のマシンリール。
  12. 巻回される記録テープの湾曲量の絶対値が、0.2mm以上2.5mm以下であることを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記載のマシンリール。
  13. 前記記録テープの厚さが、7.5μm以下であることを特徴とする請求項9〜12の何れか1項に記載のマシンリール。
  14. 前記記録テープに、ドライブ装置側の記録再生ヘッドがトラッキングするための基準となるサーボ信号が予め記録されていることを特徴とする請求項9〜13の何れか1項に記載のマシンリール。
  15. 記録テープカートリッジから記録テープを引き出し、請求項9〜14の何れか1項に記載のマシンリールのハブに収容されて、該ハブの外周面の一部を構成する巻取面を備えた引出部材であって、前記巻取面の一端側と他端側は半径が異なり、前記ハブに収容された状態で、前記巻取面と前記ハブの外周面とが略面一となることを特徴とする引出部材。
  16. 記録再生ヘッドと、記録テープカートリッジから引き出された記録テープが巻回される請求項9〜14の何れか1項に記載のマシンリールと、を有することを特徴とするドライブ装置。
  17. 請求項15に記載の引出部材を有することを特徴とする請求項16に記載のドライブ装置。
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