JP2008197176A - ズームレンズおよびカメラ装置および携帯情報端末装置 - Google Patents

ズームレンズおよびカメラ装置および携帯情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】短焦点端での半画角が35度以上で、変倍比:4〜5倍程度の変倍比を有し、300〜500万画素の撮像素子に適応できる解像力を有し、変倍範囲にわたって高性能で、射出瞳位置を適正な位置に配置でき、レンズ構成枚数が少なくコンパクト且つ軽量で新規なズームレンズを実現する。
【解決手段】物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群I、正の焦点距離を持つ第2群II、負の焦点距離を持つ第3群III、正の焦点距離を持つ第4群IVを配し、第2群と第3群の間に絞りSを有してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群Iと第2群IIの間隔が狭くなり、第2群IIと第3群IIIの間隔が拡がるように、少なくとも第2群が像面側から物体側へと単調に移動するズームレンズであって、第3群IIIに、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ズームレンズおよびカメラ装置および携帯情報端末装置に関する。
デジタルカメラの普及に伴い、ユーザのデジタルカメラに対する要望も高画質化、小型化は言うまでもなく、撮影レンズの高変倍化の要望も大きく、撮影レンズとして用いるズームレンズの変倍比として4倍以上が求められている。一方で撮影レンズの広画角化への要望も大きく、撮影レンズとして用いるズームレンズの広角端での半画角は35度以上であることが要望されている。
この発明のズームレンズと同様、物体側から負・正・負・正の4群を配したズームレンズとしては従来、特許文献1〜3等に記載されたものが知られているが、何れも変倍比が3倍程度であり、昨今のデジタルカメラ用ズームレンズの変倍比に対する要請に応えきれない。
また、デジタルカメラ用のズームレンズは通常、撮像素子としてCCDを用いる関係上、射出瞳位置に対する制限が、銀塩カメラ用のそれより厳しく、全ズーム域で−20mm〜−100mm程度におさめる必要があり、特に最も像側の群での射出瞳位置の補正が重要となる。変倍比が高くなると射出瞳位置の変動は大きくなるため上記補正の必要性が更に増大する。
特開昭60−87312号公報 特公平02−48088号公報 特開2001−18358
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、短焦点端での半画角が35度以上と広画角で、変倍比:4〜5倍程度の広変倍比を有し、300〜500万画素の撮像素子に適応できる解像力を有し、変倍範囲にわたって高性能であり、射出瞳位置を適正な位置に配置でき、なおかつ、レンズ構成枚数が少なくコンパクト且つ軽量で新規なズームレンズの実現を課題とする。
この発明はまた、かかるズームレンズを、撮影用光学系として有するカメラ、「カメラ機能部の撮影用光学系」として有する携帯情報端末装置の実現を課題とする。
この発明のズームレンズは、群構成としては4群構成であり、物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群、正の焦点距離を持つ第2群、負の焦点距離を持つ第3群、正の焦点距離を持つ第4群が配され、第2群と第3群の間に絞りを有してなる。
請求項1記載のズームレンズは以下の如き特徴を有する。
即ち、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群と第2群の間隔が狭くなり、第2群と第3群の間隔が拡がるように、少なくとも第2群が像面側から物体側へと単調に移動する。
第3群は「物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズ」を有する。
請求項1記載のズームレンズは、長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
(1) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
を満足することが好ましい(請求項2)。
請求項1または2記載のズームレンズは、第3群の3枚接合レンズの「最も物体側に配置される負レンズ」が、物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることが好ましい(請求項3)。
請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズは、第3群の3枚接合レンズの「最も物体側の面」が非球面であることが好ましい(請求項4)。
請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズは、第3群が3枚接合レンズのみからなり、絞りが第3群と一体に移動することができる(請求項5)。
請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズは、第3群における「3枚接合レンズの中間に配置される正レンズ」の屈折率:NC2、アッベ数:νC2が、条件:
(2) 1.45<NC2<1.65
(3) 50<νC2<85
を満足することが好ましい(請求項6)。
この請求項6記載のズームレンズにおいては、第3群における「3枚接合レンズの最も像面側に配置される負レンズ」の屈折率:NC3、アッベ数:νC3が、条件:
(4) 1.45<NC3<1.65
(5) νC2−νC3>20
を満足することが好ましい(請求項7)。
また、請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズは、第3群の3枚接合レンズの、物体側接合面の曲率半径:RC2、上記3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径:RC4が、条件:
(6) 0.20<(RC2/RC4)<0.85
を満足することが好ましい。
請求項9記載のズームレンズは、物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群、正の焦点距離を持つ第2群、負の焦点距離を持つ第3群、正の焦点距離を持つ第4群を配し、第3群と第4群との間に絞りを有する。
短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群と第2群の間隔が狭まり、第2群と第3群の間隔が広がり、第3群と第4群の間隔が広がるように各群の間隔が変化させられる。
第1群は物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズからなる。
第1群の焦点距離:F、短焦点端における全系の焦点距離:F、長焦点端における第3群と第4群の間隔:D3T、短焦点端における第3群と第4群の間隔:D3Wは、条件:
(7) 1.7<|F/F|<2.2
(8) 1.3<D3T/D3W<1.7
を満足する。
請求項9記載のズームレンズは、長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
(9) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
を満足することが好ましい(請求項10)。
請求項9または10記載のズームレンズは、第1群中の正レンズの、屈折率及びアッベ数の平均値:N1P及びν1P、第1群中の負レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1N及びν1Nが、条件:
(10) 1.74<N1P<1.95
(11) 1.74<N1N<1.95
(12) ν1N−ν1P>20
を満足することが好ましい(請求項11)。
請求項9〜11の任意の1に記載のズームレンズは、絞りが「変倍時に第3群と一体に移動」し、少なくとも第3群の最も物体側の面が非球面であることが好ましい(請求項12)。
請求項9〜12の任意の1に記載のズームレンズは、第3群が「物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズを配してなり、上記正レンズとその像側の負レンズが接合されている」ことができる(請求項13)。
この請求項13記載のズームレンズは、第3群中の接合レンズにおける接合面の曲率半径:RC3、最大像高:Ymaxが、条件:
(13) 1.0<|RC3/Ymax|<3.0
を満足することが好ましい(請求項14)。
請求項9〜14の任意の1に記載のズームレンズは「フォーカシングを第4群で行う」ことが好ましい(請求項15)。
請求項9〜15の任意の1に記載のズームレンズは、第1群の焦点距離:f、第4群の焦点距離:fが、条件:
(14) 1.5<|f/f|<3.0
を満足することが好ましい(請求項16)。
請求項17記載のズームレンズは、物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群、正の焦点距離を持つ第2群、負の焦点距離を持つ第3群、正の焦点距離を持つ第4群を配し、第2群と第3群の間に絞りを有してなる。
短焦点端から長焦点端への変倍に際しては、第1群と第2群の間隔が狭まり、第2群と第3群の間隔が広がり、第3群と第4群の間隔が広がるように各群の間隔を変化させられる。
第2群は「少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズ」を有し、第1群の焦点距離:F、短焦点端における全系の焦点距離:F、長焦点端における第3群と第4群の間隔:D3T、短焦点端における第3群と第4群の間隔:D3Wが、条件:
(15) 1.7<|F/F|<2.2
(16) 1.3<D3T/D3W<1.7
を満足する。
請求項17記載のズームレンズは、長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
(17) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
を満足することが好ましい(請求項18)。
請求項17または18記載のズームレンズは「正のパワーを有するプラスチック非球面レンズ」を少なくとも1枚有すると共に、「負のパワーを有するプラスチック非球面レンズ」を少なくとも1枚有することが好ましい(請求項19)。
この請求項19記載のズームレンズにおいては「プラスチック非球面レンズの材質が互いに異なっている」ことが好ましい(請求項20)。
請求項17〜20の任意の1に記載のズームレンズは、第1群中の正レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1P及びν1P、第1群中の負レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1N及びν1Nが、条件:
(18) 1.74<N1P<1.95
(19) ν1N−ν1P>20
を満足することが好ましい(請求項21)。
請求項17〜21の任意の1に記載のズームレンズは、絞りが「変倍時に第3群と一体に移動」し、少なくとも「第3群の最も物体側の面」が非球面であることが好ましい(請求項22)。
請求項17〜22の任意の1に記載のズームレンズは、第3群が「物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズを配してなり、上記正レンズとその像側の負レンズが接合されている」ことができる(請求項23)。
この請求項23記載のズームレンズにおいては、第3群中の接合レンズにおける接合面の曲率半径:RC3、最大像高:Ymaxが、条件:
(20) 1.0<|RC3/Ymax|<3.0
を満足することが好ましい(請求項24)。
この発明のカメラ装置は、上記請求項1〜24の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とする(請求項25)。また、この発明の携帯情報端末装置は、請求項1〜24の任意の1に記載のズームレンズを「カメラ機能部の撮影用光学系」として有することを特徴とする(請求項25)。
以下、上述のズームレンズについて説明を補足する。
前述の如く、デジタルカメラ用のズームレンズはCCDやCMOS等の撮像素子とともに用いられるため、射出瞳位置に対する光学的な制限が、銀塩カメラ用のそれより厳しく、全ズーム域で−20mm〜−100mm程度におさめる必要がある。
この発明のズームレンズ(請求項1〜24)は「負の焦点距離を有する第1群、正の焦点距離を有する第2群、負の焦点距離を有する第3群の3群構成」を基本とし、高変倍化による射出瞳位置の変動を低減するためにこの基本構成における第3群を「負の焦点距離を有する第3群と正の焦点距離を有する第4群」とに分割し、射出瞳位置を適切な位置とすることを可能としたものである。
また、このようなズームレンズにおいてより小型化を図るためには、各群のパワーを強める必要があり、このため、特に「絞り近傍の第3群において良好な収差補正を行う必要」がある。
請求項1〜8の任意の1に記載のズームレンズにおいては「絞り近傍の第3群において良好な収差補正を行う」ために、第3群を「負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズ」を有する構成とした。3枚接合レンズにおける2つの接合面は、絞りからの距離が異なり、軸上・軸外の光線の通り方も異なっている。このような2つの接合面により「軸上色収差と倍率色収差をある程度独立して補正する」ことが可能となり、特に広画角化に伴って増大する倍率色収差の補正に効果がある。
接合面を2面設ける方法としては、他に「2組の接合レンズを用いる方法」もあるが、組み付け時の偏心等により、接合レンズ同士の光軸がずれた場合、軸外において倍率色収差が非対称に発生し、不自然な色にじみを生じやすい。請求項1〜8記載のズームレンズのように、3枚接合レンズを使用すれば、2つの接合面に組み付け偏心が生じないので、倍率色収差を十分に低減できる。
条件(1)において、パラメータ:Fno・f/Ymaxが下限値の4.5より小さくなると、Fナンバが小さくなりすぎて「第2群の光軸から高い位置に光束が入射するため、周辺部で収差発生が大きく」なり、良好な収差補正が困難になる。また、上限値の8.5より大きくなると、十分に広画角であるとはいえなくなり、Fナンバが大きくなりすぎて十分な解像度が得られなくなる。
上記パラメータ:Fno・f/Ymaxは、より好ましくは、
(1A) 5.5<Fno・f/Ymax<7.0
を満足するのが良い。条件(1)を満足する効果がより助長される。
負先行型のズームタイプは広画角化に適したタイプではあるが、変倍比を大きくした場合「長焦点端でFナンバが大きくなる傾向」があり、銀塩一眼レフカメラの交換用レンズでは「開放絞り径を可変とし、長焦点側では短焦点側より大きな開放絞り径とする」ことでFナンバ増大の低減を行っているが、構造が複雑になり、鏡胴の大型化を招く等のデメリットも多く、小型化の要求が特に強いデジタルカメラ用の高変倍ズームレンズ、とくに4倍以上の高変倍比を有するものとしては用いられていなかった。このことを考慮すると、長焦点端におけるFナンバは、
Fno<5.5
であることが好ましい。
請求項1記載のズームレンズで「より十分な収差補正」を行うには、第3群の3枚接合レンズの「最も像側に配置される負レンズ」が、像側に凹面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。この負レンズの物体側面を凸面とすることにより「入射光線をあまり大きく屈折させず不要な収差の発生を防ぎ、像側面は強い凹面として、主に球面収差、コマ収差の補正を行う」ことができる。
さらに、請求項1記載のズームレンズを、さらに簡素で高性能なものとするためには、少なくとも「第3群の最も物体側のレンズにおいて物体側面を非球面とする」のがよい。第3群の最も物体側の面は絞りの近傍であり、マージナル光線が十分な高さを有している上、光線高さのズーミングによる変化が少ないため、ここに非球面を設けることによって、結像性能の基本となる球面収差をより良好に補正することが可能となる。
また、第3群を「第3群を3枚接合レンズのみ」の構成とすることにより第3群を有効にコンパクト化できる。
また、良好な色補正収差のためには、条件(2)、(3)を満足することが好ましい。
条件(2)、(3)のパラメータである「NC2が1.65以上、νC2が50以下」になると、軸上色収差と他の収差のバランスがとりづらくなり、特に長焦点端における軸上色収差が発生し易くなる。また、物体側の接合面における単色収差の補正効果も十分に得られなくなる。他方、NC2が1.45以下、νC2が85以上になると収差補正上は有利であるが、このようなガラス材料は高価でコストアップを招く。
さらに、条件(2)、(3)に加えて、第3群の3枚接合レンズの最も像側に配置される負レンズの屈折率:NC3、アッベ数:νC3が、条件:
(4) 1.45<NC3<1.65
(5) νC2νC3>20
を満足するのが良い。
条件(2)、(3)とともに、条件(4)、(5)を満足することにより、軸上色収差と倍率色収差をバランスさせ、特に「短焦点端における倍率色収差」を低減でき、その際「単色収差の補正状態」も良好に保つことが可能である。
単色収差をさらに改善するには、条件(6)を満足することが好ましい。
条件(6)のパラメータ:RC2/RC4が、0.85以上になると、長焦点端における球面収差が正方向に大きく発生し易くなり、画像のコントラストを劣化させる要因となる。他方、パラメータ:RC2/RC4が0.20以下になると、非点収差、像面湾曲の補正能力が不足気味になり、変倍範囲の全域において像面の平坦性が悪くなる要因となる。
請求項9〜16に記載のズームレンズでは「周辺光量が広画角化によりコサイン4乗則に基づき急激に低下するため、十分な周辺光量を確保する」ための対策を講じた。
請求項9〜16に記載のズームレンズでは、第1群が「物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズ」からなる。第1群をこのようなレンズ構成とすることにより、画角の大きい光線を屈折させて光軸に平行な光線に近づけることができ、周辺光量の低下を有効に軽減させることができる。
さらに、パラメータ:F/Fとパラメータ:D3T/D3Wが条件(7)、(8)を満足することにより「適切な射出瞳位置を確保しつつ、広画角化と小型化を良好にバランスしたズームレンズ」の実現が可能になる。パラメータ:F/Fが上限値の2.2より大きくなると第1群のパワーが弱くなりすぎて小型が難しくなり、下限値の1.7より小さくなると第1群のパワーが強くなりすぎて良好な収差補正が難しくなる。また、パラメータ:D3/D3が下限値の1.3より小さくなると「変倍における群間隔の変化」が少なくなり、4群ズームタイプである必然性がなくなり、上限値の1.7より大きくなると第3群と第4群の間隔が離れすぎてズーム機構の複雑化を招き、小型化が難しくなる。
請求項9〜16記載のズームレンズでは、第1群に両面が非球面である負レンズを用いることにより、広画角化によって顕著に発生する軸外収差の発生を抑え、広角端での高画質化を可能とし、さらには広画角化、高変倍化、周辺光量確保との両立を可能としている。
請求項9記載のズームレンズで「さらに軽量なズームレンズ」を実現するには、第1群に用いられる「両面が非球面の負レンズ」をプラスチック製とするのがよい。半画角が最大:40度近くに及ぶレンズでは第1群の最大有効径は大きく、第1群中にプラスチック非球面レンズを導入することは、ズームレンズの軽量化に貢献する。
条件(9)は、請求項9記載のズームレンズを「さらにデジタルカメラ等の撮像素子を有する撮像機器に適するズームレンズ」にできる条件である。
パラメータ:Fno・f/Ymaxが下限値の4.5より小さくなると、Fナンバが小さくなりすぎ、第2群の光軸から高い位置に光束が入射するため周辺部で収差発生が大きくなり、良好な収差補正が難しくなる。また上限値の8.5より大きくなると、十分に広画角であるとはいえなくなり、Fナンバが大きくなりすぎて十分な解像度が得られなくなる。
パラメータ:Fno・f/Ymaxは、請求項9記載のズームレンズの構成においては、条件(9)に代えて、
(9A) 5.5<Fno・f/Ymax<6.2
を満足するのがよい。条件(9)を満足する効果がより助長される。
請求項9記載のズームレンズのように「負先行型のズームタイプ」は、広画角化に適したタイプではあるが、変倍比を大きくした際に「長焦点端でFナンバが大きくなる傾向」がある。銀塩一眼レフカメラの交換用レンズでは開放絞り径を可変とし、長焦点側では短焦点側より大きな開放絞り径とすることでFナンバ増大の低減を行っているが、構造が複雑になったり、鏡胴の大型化を招いてしまうなどのデメリットも多く、小型化の要求が特に強いデジタルカメラ用の高変倍ズームレンズ、特に4倍以上の高変倍比を有するものとしては用いられていなかった。このことを考慮すると、長焦点端におけるFナンバは以下の
Fno<5.5
であることが好ましい。
請求項9記載のズームレンズのような「4群ズームレンズにおいて、より高画質化を達成する」には、「第2群以下の群により収差が拡大されない」ように、第1群での色収差をできるだけ少なく抑えておくことが好ましい。
このように、第1群で色収差をできるだけ小さく抑えるには、条件(10)〜(12)を満足するのがよい。
パラメータ:N1P、N1Nが条件(10)、(11)の下限値の1.74以下になると、第1群の各レンズのパワーが不足して全長の増大をもたらす。また、パラメータ:N1P、N1Nが条件(10)、(11)の上限値の1.95以上になると、このような硝材は高価であるためズームレンズのコストアップにつながる。
また、条件(12)のパラメータ:ν1N―ν1Pが下限値の20以下になると、主に軸外において色収差の補正能力が不足して性能の低下を招く、これらパラメータ:N1P、N1Nは、より好ましくは、条件(10)、(11)に変えて、以下の条件:
(10A) 1.80 < N1P < 1.85
(11A) 1.74 < N1N < 1.85
を満足するのが良い。条件(10)、(11)を満足する効果がより助長される。
さらに、さらに簡素で高性能なズームレンズとするためには、絞りが第3群と一体に移動するようにし、少なくとも第3群の「最も物体側の面」を非球面とするのが良い。第3群の最も物体側の面は絞りの近傍でマージナル光線が十分な高さを有している上、光線高さのズーミングによる変化が少ないため、ここに非球面を設けることによって、結像性能の基本となる球面収差をより良好に補正することが可能となる。
請求項9〜12記載のズームレンズの「レンズの組み付け誤差による性能劣化」を減少させるには、第3群の正レンズとその像側の負レンズを接合するのがよい。第3群の正レンズの像側面と負レンズの物体側面は互いに打ち消しあう方向の収差が大きく発生しているため、これら2つのレンズの相対的な偏心による像性能の劣化は特に短焦点側で大きいが、これら2つのレンズを接合することで、そのような像性能の劣化を防止することができる。
請求項13記載のズームレンズをより高性能とするには、条件(13)を満足することが好ましい。
請求項13記載のズームレンズ構成で、パラメータ:RC3/Ymaxが上限値の3.0以上になると、第3郡中の接合面のパワーが小さくなりすぎて十分な収差補正能力を得られなくなり、下限値の1.0以下になると、上記接合面のパワーが大きくなりすぎて収差のバランスがとりにくくなり、ともに良好な収差補正が難しくなる。
パラメータ:RC3/Ymaxは、より好ましくは、条件(13)に代えて、条件:
(13A) 1.0<|RC3/Ymax|<2.0
を満足するのが良い。条件(13)を満足する効果がより助長される。
請求項9〜14記載のズームレンズ構成で、ズームレンズを「より簡素で高性能」とするには、フォーカシングを第4群で行うとよい。第4群は有効径が第1群などより小さく、レンズの重量も軽いので、フォーカシング機構の簡素化を図ることが可能となる。
このように、フォーカシングを第4群で行う場合には、条件(14)を満足することが好ましい。
パラメータ:|f/f|が上限値:3.0より大きくなると、第4群のパワーが弱すぎてフォーカシング移動量が増加し、鏡胴の構造が複雑化する。また、下限値:1.5より小さくなると第4群のパワーが強すぎてフォーカシング時の像面変動が大きくなり、良好な収差補正が難しくなる。
この発明のズームレンズのように「負先行のズームタイプ」は一般に、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第2群が像側から物体側へと単純に移動し、変倍機能の大半は第2群が負っている。このようなズームレンズにおいて、より小型化を図るためには、各群のパワー、特に「変倍群である第2群のパワー」を強める必要があり、そのため第2群に置いて良好な収差補正を行う必要がある。高変倍化や広画角化はより多くのレンズを必要とするが、レンズの材料は通常ガラスであるため、レンズ枚数の増加に伴いズームレンズ全体の重量も増加する。
請求項17〜24に記載のズームレンズでは、レンズ枚数が多く必要な「主たる変倍群」である第2群にプラスチック非球面レンズを用いることで、十分に広画角・高変倍でありながら、軽量で、300万〜500万画素のCCDなどに対応した高解像度を有するズームレンズを実現可能とした。
また、パラメータ:F/F、D3T/D3Wが、条件(15)、(16)を満足することにより、適切な射出瞳位置を確保しつつ、広画角化と小型化を良好にバランスさせたズームレンズを実現できる。
パラメータ:F/Fが上限値の2.2より大きくなると第1群のパワーが弱くなりすぎて小型が難しくなる。また、下限値の1.7より小さくなると第1群のパワーが強くなりすぎて良好な収差補正が難しくなる。パラメータ:D3/D3が下限値の1.3より小さくなると変倍における群間隔の変化が少なく、4群ズームタイプである必要性がない。また、上限値の1.7より大きくなると第3群と第4群の間隔が離れすぎ、ズーム機構の複雑化を招く。
請求項17記載のズームレンズを「デジタルカメラ等の撮像素子を有する撮像機器に適するズームレンズ」とするには、条件(17)を満足するのが良い。
パラメータ:Fno・f/Ymaxが下限値の4.5より小さくなると、Fナンバが小さくなりすぎ、第2群の光軸から高い位置に光束が入射するため周辺部で収差発生が大きくなり、良好な収差補正が難しくなる。上限値の8.5より大きくなると、十分に広画角であるとはいえなくなり、Fナンバが大きくなり過ぎて十分な解像度が得られなくなる。
請求項18記載のズームレンズ構成では、パラメータ:Fno・f/Ymaxは、より好ましくは、条件(17)に代えて、条件:
(17A) 4.7<Fno・f/Ymax<5.5
を満足するのがよい。条件(17)を満足する効果がより助長される。
負先行型のズームタイプでは、広画角化に適したタイプではあるが、変倍比を大きくした場合、長焦点端でFナンバが大きくなる傾向がある。銀塩一眼レフカメラの交換用レンズでは開放絞り径を可変とし、長焦点側では短焦点側より大きな開放絞り径とすることでFナンバ増大の低減を行っているが構造が複雑になったり鏡胴の大型化を招いてしまう。小型化の要求が特に強いデジタルカメラ用の高変倍ズームレンズ、とくに4倍以上の高変倍比を有するものとしては、長焦点端におけるFナンバは、
Fno<5.5
を満足することがより好ましい。
請求項17記載のズームレンズの第2群にはプラスチックレンズが用いられる。
プラスチックレンズは「ガラスレンズと比較して軽量」であり、材料としてもガラスに比して安価であり、加工形状の自由度も高い。反面、プラスチックレンズはガラスレンズに比して環境変動に弱く、像面位置等が変動しやすい。請求項19記載のズームレンズでは、プラスチック非球面レンズを「正のパワーを有するレンズ」と「負のパワーを有するレンズ」の両方に用いることにより、環境変動による影響を相殺させ、環境変動が生じても十分な像性能の確保を可能とした。
請求項18記載のズームレンズのように、正のパワーを有するレンズと負のパワーを有するレンズを「異なる材質のプラスチック非球面レンズ」とするのがよく、このようにすることで、更に良好に環境変動を相殺させることができる。
また、第1群での色収差が第2群以下で拡大されないように、第1群での色収差をできるだけ少なく抑えておくことが好ましく、請求項17以下のズームレンズにおいて、条件(18)〜(20)を満足することが好ましい。
パラメータ:N1P、N1Nが下限値の1.74以下になると各レンズのパワーが不足して全長が増大する。また上限値の1.95以上になると、このような硝材は高価であり、ズームレンズのコストアップを来たす。また、パラメータ:ν1N−ν1Pが下限値の20以下になると、主に軸外において色収差の補正能力が不足し、性能の低下を招く。
パラメータ:N1P、N1Nは、より好ましくは、条件(18)、(19)に代えて、条件:
(18A) 1.80<N1P<1.85
(19A) 1.74<N1N<1.85
を満足することが好ましい。条件(18)、(19)を満足する効果がより助長される。
また、絞りを第3群と一体に移動するようにし、少なくとも「第3群の最も物体側の面を非球面とする」ことが好ましい。第3群の最も物体側の面は絞りの近傍で、マージナル光線が十分な高さを有しており、光線高さのズーミングによる変化が少ないため、ここに非球面を設けることによって、結像性能の基本となる球面収差をより良好に補正することが可能となる。
また、請求項17以下のズームレンズにおいて、レンズの組み付け誤差による性能劣化を減少させるためには、第3群の正レンズとその像側の負レンズを接合するのがよい。第3群の正レンズの像側面と負レンズの物体側面は互いに打ち消しあう方向の収差が大きく発生しているため、これら2つのレンズの相対的な偏心による像性能の劣化は特に短焦点側で大きいが、これら2つのレンズを接合することで、そのような像性能の劣化を防止することができる。
請求項17以下のズームレンズの性能をより高性能化するには、条件(21)を満足するのがよい。
パラメータ:RC3/Ymaxが上限値の3.0以上になると、接合面のパワーが小さくなりすぎて十分な収差補正能力を得られなくなる。下限値の1.0以下になると接合面のパワーが大きくなりすぎて収差のバランスがとりにくくなりともに良好な収差補正が難しくなる。パラメータ:RC3/Ymaxは、請求項17以下のズームレンズ構成では、より好ましくは、条件(21)に代えて、条件:
(21A) 1.5<|RC3/Ymax|<2.5
を満足するのがよい。条件(21)を満足する効果がより助長される。請求項17以下のズームレンズにおいても、構成をさらに簡素し、高性能なものとするために、フォーカシングを第4群で行うのがよい。第4群はレンズ径が第1群などより小さく、レンズの重量も軽いので、フォーカシング機構の簡素化を図ることが可能となる。
以上に説明したように、この発明によれば新規なズームレンズを実現できる。このズームレンズは、後述の実施例に示すように、短焦点端での半画角が35度以上と広画角で、変倍比:4〜5倍程度の広変倍比を有し、300〜500万画素の撮像素子に適応できる解像力を有し、変倍範囲にわたって高性能であり、射出瞳位置を適正な位置に配置することができる。また、レンズ構成枚数も10〜12枚と少なくコンパクト且つ軽量に実現できる。従って、かかるズームレンズを、撮影用光学系として有するカメラ、「カメラ機能部の撮影用光学系」として有する携帯情報端末装置は、コンパクト且つ軽量で良好なズーム撮影が可能である。
図1、図2に、請求項1〜8に記載のズームレンズの実施の形態を示す。図1のズームレンズは後述の実施例1のズームレンズであり、図2のズームレンズは実施例2のズームレンズである。
図1、図2に示すズームレンズは、物体側(図の左方)から順に、負の焦点距離を持つ第1群I、正の焦点距離を持つ第2群II、負の焦点距離を持つ第3群III、正の焦点距離を持つ第4群IVを配し、第2群と第3群の間に絞りSを有してなり、矢印で示すように、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群Iと第2群IIの間隔が狭くなり、第2群IIと第3群IIIの間隔が拡がるように、少なくとも第2群IIが像面側から物体側へと単調に移動するズームレンズであって、第3群に、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズを有する。
また、後述する実施例1、2に示すように、図1、図2のズームレンズは、長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
(1) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
を満足する。
さらに、第3群IIIの3枚接合レンズの、最も物体側に配置される負レンズは「物体側に凸面を向けたメニスカス形状」であり、実施例1、2に示すように、第3群の3枚接合レンズの、最も物体側の面が非球面である。そして、第3群は「3枚接合レンズのみ」からなり、絞りSは第3群と一体に移動する。
実施例1、2に示すように、第3群における3枚接合レンズの中間に配置される正レンズの屈折率:NC2、アッベ数:νC2は、条件:
(2) 1.45<NC2<1.65
(3) 50<νC2<85
を満足し、第3群IIIにおける3枚接合レンズの最も像面側に配置される負レンズの屈折率:NC3、アッベ数:νC3が、条件:
(4) 1.45<NC3<1.65
(5) νC2−νC3>20
を満足する。
さらに、第3群の3枚接合レンズの、物体側接合面の曲率半径:RC2、3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径:RC4は、条件:
(6) 0.20<(RC2/RC4)<0.85
を満足する。
図9〜図11に示すズームレンズは、請求項9〜16に記載のズームレンズの実施の形態である。即ち、図9〜図11に示すズームレンズは、物体側(図の左方)から順に、負の焦点距離を持つ第1群I、正の焦点距離を持つ第2群II、負の焦点距離を持つ第3群III、正の焦点距離を持つ第4群IVを配し、第2群と第3群の間に絞りSを有してなり、矢印で示すように、短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群Iと第2群IIの間隔が狭まり、第2群IIと第3群IIIの間隔が広がり、第3群IIIと第4群IVの間隔が広がるように、各群の間隔を変化させるズームレンズであって、第1群Iは物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズからなる。
これら図9〜図11に示すズームレンズは、後述の実施例3〜5のズームレンズであり、これら実施例に示すように、第1群Iの焦点距離:F、短焦点端における全系の焦点距離:F、長焦点端における第3群IIIと第4群IVの間隔:D3T、短焦点端における第3群IIIと第4群IVの間隔:D3Wは、条件:
(7) 1.7<|F/F|<2.2
(8) 1.3<D3T/D3W<1.7
を満足する。
また、長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxは、条件:
(9) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
を満足し、第1群I中の正レンズの、屈折率及びアッベ数の平均値:N1P及びν1P、第1群I中の負レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1N及びν1Nは、条件:
(10) 1.74<N1P<1.95
(11) 1.74<N1N<1.95
(12) ν1N−ν1P>20
を満足する。
絞りSが、変倍時に第3群IIIと一体に移動する。そして実施例3〜5に示すように、少なくとも第3群IIIの最も物体側の面が非球面である。
第3群IIIは、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズを配してなり、正レンズとその像側の負レンズは接合されている。
実施例3〜5に示すように、第3群III中の接合レンズにおける接合面の曲率半径:RC3、最大像高:Ymaxが、条件:
(13) 1.0<|RC3/Ymax|< 3.0
を満足する。また、第1群Iの焦点距離:f、第4群IVの焦点距離:fは、条件:
(14) 1.5<|f/f|<3.0
を満足し、フォーカシングは第4群で行なわれる。
図21〜23に示すズームレンズは、請求項17〜24に記載のズームレンズの実施の形態であり、後述する実施例6〜8のズームレンズである。
即ち、図21〜23に示すズームレンズは、物体側(図の左方)から順に、負の焦点距離を持つ第1群I、正の焦点距離を持つ第2群II、負の焦点距離を持つ第3群III、正の焦点距離を持つ第4群IVを配し、第2群IIと第3群IIIの間に絞りSを有してなり、矢印で示すように、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第1群Iと第2群IIの間隔が狭まり、第2群IIと第3群IIIの間隔が広がり、第3群IIIと第4群IVの間隔が広がるように各群の間隔を変化させるズームレンズである。
後述の実施例6〜8に示すように、第2群IIは、少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、第1群Iの焦点距離:F、短焦点端における全系の焦点距離:F、長焦点端における第3群IIIと第4群IVの間隔:D3T、短焦点端における第3群IIIと第4群IVの間隔:D3Wは、条件:
(15) 1.7<|F/F|<2.2
(16) 1.3<D3T/D3W<1.7
を満足する。
また、実施例6〜8に示すように、長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxは、条件:
(17) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
を満足し、正のパワーを有するプラスチック非球面レンズを少なくとも1枚有すると共に、負のパワーを有するプラスチック非球面レンズを少なくとも1枚有し、プラスチック非球面レンズの材質が互いに異なっている。
実施例6〜8に示すように、第1群I中の正レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1P及びν1P、第1群I中の負レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1N及びν1Nが、条件:
(18) 1.74<N1P<1.95
(19) ν1N−ν1P>20
を満足し、絞りSが、変倍時に第3群と一体に移動するとともに、少なくとも第3群の最も物体側の面が非球面であり、第3群IIIが、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズを配してなり、正レンズとその像側の負レンズが接合されている。
実施例6〜8に示すように、第3群III中の接合レンズにおける接合面の曲率半径:RC3、最大像高:Ymaxは、条件:
(20) 1.0<|RC3/Ymax|<3.0
を満足する。
図33、図34を参照して、携帯情報端末装置の実施の1形態を説明する。
図33、34に示すように、携帯情報端末装置30は撮影レンズ31と撮像素子である受光素子(エリアセンサ)45を有し、撮影レンズ31による「撮影対象物の像」を受光素子45上に結像させて受光素子45により読み取るように構成されている。受光素子45は「カラー撮像素子」である。
撮影レンズ31としては請求項1〜24の任意の1に記載されたズームレンズ、具体的には、例えば後述の実施例1〜8のうちの何れかが用いられる。また、受光素子45としては、画素数:300万〜500万画素クラスのCCDエリアセンサ等を使用できる。
図34に示すように、受光素子45からの出力は中央演算装置40の制御を受ける信号処理装置42によって処理されてデジタル情報に変換される。信号処理装置42によってデジタル化された画像情報は、中央演算装置40の制御を受ける画像処理装置41において所定の画像処理を受けた後、半導体メモリ44に記録される。液晶モニタ38には「撮影中の画像」を表示することもできるし、「半導体メモリ44に記録されている画像」を表示することもできる。また、半導体メモリ44に記録した画像は通信カード43等を使用して外部へ送信することも可能である。
図33(a)に示すように、撮影レンズ31は装置携帯時には「沈胴状態」にあり、ユーザが電源スイッチ36を操作して電源を入れると図33(b)に示すように、鏡胴が繰り出される。このとき、鏡胴内部でズームレンズの各群は、例えば「短焦点端の配置」となっており、ズームレバー34を操作することで各群の配置が変化し、長焦点端への変倍を行うことができる。このとき、ファインダ33も撮影レンズ31の画角の変化に連動して変倍する。
シャッタボタン35の半押しによりフォーカシングがなされる。フォーカシングは第4群の移動、もしくは「受光素子45の移動」によって行うことができる。シャッタボタン35をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は上述の画像情報処理がなされる。符号32はフラッシュを示す。
半導体メモリ44に記録した画像を液晶モニタ38に表示したり、通信カード43等を使用して外部へ送信したりする際は操作ボタン37の操作により行う。半導体メモリ44および通信カード等43は、それぞれ専用または汎用のスロット39A、39Bに挿入して使用される。
なお、撮影レンズ31が沈胴状態にあるとき、ズームレンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良く、例えば、第3レンズ群や第4レンズ群、第5レンズ群が光軸上から退避して「他のレンズ群と並列に収納」されるような機構とすれば携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。この発明のズームレンズでは、上述の如く、第1レンズ群、第2レンズ群の厚さが小さくなるので、開口絞り以後のレンズ群を光軸上から退避させる収納方式は装置のさらなる薄型化に有効である。
なお、図33、34の携帯情報端末装置における通信カード等による通信機能を省略して、カメラ装置として実施することもできる。
以下、ズームレンズに関する具体的な実施例を挙げる。各実施例における記号は以下のものを表している。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔
:屈折率
ν:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数
ただし、以下の実施例における非球面は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、上記円錐定数:K、非球面係数:A等を用いて、周知の式:
X=[CH/{1+√(1−(1+K)C)}
+A4・H+A6・H+A8・H+A10・H10
で表現され、C、K、A4等が与えられることにより形状が特定される。
「実施例1(図1)」
f = 5.95〜28.13,F = 2.75〜5.29,ω = 39.24〜9.35
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面(表中の面番号に*印を付した面)のデータを表2に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表3に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
Fno・f/Ymax=6.77
C2=1.58913
νC2=61.25
C3=1.62004
νC2−νC3=24.95
(RC2/RC4)=0.55 。
「実施例2(図2)」
f = 5.98〜28.11,F = 2.77〜5.33,ω = 39.05〜9.31
実施例2のデータを表4に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表5に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表6に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
Fno・f/Ymax=6.86
C2=1.60311
νC2=60.69
C3=1.62004
νC2−νC3=24.39
(RC2/RC4)=0.22 。
図3〜図5にそれぞれ、実施例1に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。また、図6〜図8にそれぞれ、実施例2に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。球面収差の図中の破線は正弦条件を表す。また、非点収差の図中の実線はサジタル、破線はメリディオナルを表す。以下の実施例の収差図においても同様である。
「実施例3(図9)」
f = 5.95〜28.09,F = 2.93〜5.14,ω = 39.26〜9.62
実施例3のデータを表7に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表8に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表9に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
|F/F|=1.99
D3/D3=1.49
Fno・f/Ymax=6.58
1P=1.847
1N=1.804
ν1N−ν1P=22.52
|RC3/Ymax|=1.51
|f/f|=2.22 。
「実施例4(図10)」
f = 5.95〜28.09,F = 2.90〜5.33,ω = 39.23〜9.55
実施例4のデータを表10に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表11に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表12に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
|F/F|=1.99
D3/D3=1.60
Fno・f/Ymax=6.83
1P=1.847
1N=1.773
ν1N−ν1P=25.84
|RC3/Ymax|=1.74
|f/f|=2.14 。
「実施例5(図11)」
f = 5.93〜28.13,F = 3.17〜5.25,ω = 39.42〜9.68
実施例5のデータを表13に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表14に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表15に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
|F/F|=2.00
D3/D3=1.41
Fno・f/Ymax=6.70
1P=1.847
1N=1.756
ν1N−ν1P=25.43
|RC3/Ymax|=9.73
|f/f|=2.06 。
図12〜図14にそれぞれ、実施例3に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。図15〜図17にそれぞれ、実施例4に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。図18〜図20にそれぞれ、実施例5に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。
「実施例6(図21)」
f = 5.95〜28.12,F = 2.74〜4.91,ω = 39.25〜9.58
実施例6のデータを表16に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表17に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表18に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
|F/F|=1.97
D3/D3=1.50
Fno・f/Ymax=6.28
1P=1.847
1N=1.804
ν1N−ν1P=22.52
|RC3/Ymax|=1.56 。
「実施例7(図22)」
f = 5.95〜28.14,F = 2.62〜4.80,ω = 39.25〜9.59
実施例7のデータを表19に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表20に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表21に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
|F/F|=1.93
D3/D3=1.51
Fno・f/Ymax=6.14
1P=1.847
1N=1.773
ν1N−ν1P=25.84
|RC3/Ymax|=2.15 。
「実施例8(図23)」
f = 5.95〜28.13,F = 2.68〜4.77,ω = 39.28〜9.65
実施例8のデータを表22に示す。
Figure 2008197176
「非球面」
非球面のデータを表23に示す。
Figure 2008197176
「可変量」
可変量のデータを表24に示す。
Figure 2008197176
「条件のパラメータの値」
|F/F|=1.97
D3/D3=1.50
Fno・f/Ymax=6.11
1P=1.847
1N=1.773
ν1N−ν1P=25.84
|RC3/Ymax|=2.15 。
図24〜図26にそれぞれ、実施例6に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。図27〜図29にそれぞれ、実施例7に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。図30〜図32にそれぞれ、実施例8に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差図を示す。
各収差図に示すとおり、各実施例とも収差は良好に補正され、300万〜500万画素クラスの撮像素子に対する十分な解像度を有している。
また、レンズの構成枚数の面からすると、実施例1、4、5のズームレンズは10枚構成、実施例2、3、8のズームレンズは11枚構成、実施例6、7のズームレンズは12枚構成であり、何れも構成枚数が少なく、コンパクトに構成することができる。
実施例1のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例2のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例1のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例1のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例2のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例2のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例3のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例4のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例5のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例3のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例3のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例4のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例4のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例5のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例5のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例5のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例6のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例7のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例8のズームレンズのレンズ構成と各群の変位を示す図である。 実施例6のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例6のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例6のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例7のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例7のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例7のズームレンズの長焦点端における収差図である。 実施例8のズームレンズの短焦点端における収差図である。 実施例8のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例8のズームレンズの長焦点端における収差図である。 携帯情報端末装置の実施の1形態を説明するための図である。 携帯情報端末装置のシステムを説明するための図である。
符号の説明
I 第1群
II 第2群
III 第3群
IV 第4群
S 絞り

Claims (26)

  1. 物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群、正の焦点距離を持つ第2群、負の焦点距離を持つ第3群、正の焦点距離を持つ第4群を配し、第2群と第3群の間に絞りを有してなり、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群と第2群の間隔が狭くなり、第2群と第3群の間隔が拡がるように、少なくとも第2群が像面側から物体側へと単調に移動するズームレンズであって、
    第3群に、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズからなる3枚接合レンズを有することを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1記載のズームレンズにおいて、
    長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
    (1) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて、
    第3群の3枚接合レンズの、最も物体側に配置される負レンズが、物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3群の3枚接合レンズの、最も物体側の面が非球面であることを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3群が3枚接合レンズのみからなり、絞りが第3群と一体に移動することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3群における3枚接合レンズの中間に配置される正レンズの屈折率:NC2、アッベ
    数:νC2が、条件:
    (2) 1.45<NC2<1.65
    (3) 50<νC2<85
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項6記載のズームレンズにおいて、
    第3群における3枚接合レンズの最も像面側に配置される負レンズの屈折率:NC3、アッベ数:νC3が、条件:
    (4) 1.45<NC3<1.65
    (5) νC2−νC3>20
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3群の3枚接合レンズの、物体側接合面の曲率半径:RC2、上記3枚接合レンズの最も像側の面の曲率半径:RC4が、条件:
    (6) 0.20<(RC2/RC4)<0.85
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  9. 物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群、正の焦点距離を持つ第2群、負の焦点距離を持つ第3群、正の焦点距離を持つ第4群を配し、第2群と第3群の間に絞りを有してなり、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際して、第1群と第2群の間隔が狭まり、第2群と第3群の間隔が広がり、第3群と第4群の間隔が広がるように、各群の間隔を変化させるズームレンズであって、
    第1群は物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズからなり、
    第1群の焦点距離:F、短焦点端における全系の焦点距離:F、長焦点端における第3群と第4群の間隔:D3T、短焦点端における第3群と第4群の間隔:D3Wが、条件:
    (7) 1.7<|F/F|<2.2
    (8) 1.3<D3T/D3W<1.7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  10. 請求項9記載のズームレンズにおいて、
    長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
    (9) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  11. 請求項9または10記載のズームレンズにおいて、
    第1群中の正レンズの、屈折率及びアッベ数の平均値:N1P及びν1P、第1群中の負レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1N及びν1Nが、条件:
    (10) 1.74<N1P<1.95
    (11) 1.74<N1N<1.95
    (12) ν1N−ν1P>20
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  12. 請求項9〜11の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    絞りが、変倍時に第3群と一体に移動するとともに、少なくとも第3群の最も物体側の面が非球面であることを特徴とするズームレンズ。
  13. 請求項9〜12の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3群が、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズを配してなり、上記正レンズとその像側の負レンズが接合されていることを特徴とするズームレンズ。
  14. 請求項13記載のズームレンズにおいて、
    第3群中の接合レンズにおける接合面の曲率半径:RC3、最大像高:Ymaxが、条件:
    (13) 1.0<|RC3/Ymax|< 3.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  15. 請求項9〜14の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    フォーカシングを第4群で行うことを特徴とするズームレンズ。
  16. 請求項9〜15の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1群の焦点距離:f、第4群の焦点距離:fが、条件:
    (14) 1.5<|f/f|<3.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  17. 物体側から順に、負の焦点距離を持つ第1群、正の焦点距離を持つ第2群、負の焦点距離を持つ第3群、正の焦点距離を持つ第4群を配し、第2群と第3群の間に絞りを有してなり、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第1群と第2群の間隔が狭まり、第2群と第3群の間隔が広がり、第3群と第4群の間隔が広がるように各群の間隔を変化させるズームレンズであって、
    第2群が、少なくとも1枚のプラスチック非球面レンズを有し、
    第1群の焦点距離:F、短焦点端における全系の焦点距離:F、長焦点端における第3群と第4群の間隔:D3T、短焦点端における第3群と第4群の間隔:D3Wが、条件:
    (15) 1.7<|F/F|<2.2
    (16) 1.3<D3T/D3W<1.7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  18. 請求項17記載のズームレンズにおいて、
    長焦点端におけるFナンバ:Fno、短焦点端における焦点距離:f、最大像高:Ymaxが、条件:
    (17) 4.5<Fno・f/Ymax<8.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  19. 請求項17または18記載のズームレンズにおいて、
    正のパワーを有するプラスチック非球面レンズを少なくとも1枚有すると共に、負のパワーを有するプラスチック非球面レンズを少なくとも1枚有することを特徴とするズームレンズ。
  20. 請求項19記載のズームレンズにおいて、
    プラスチック非球面レンズの材質が互いに異なっていることを特徴とするズームレンズ。
  21. 請求項17〜20の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1群中の正レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1P及びν1P、第1群中の負レンズの屈折率及びアッベ数の平均値:N1N及びν1Nが、条件:
    (18) 1.74<N1P<1.95
    (19) ν1N−ν1P>20
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  22. 請求項17〜21の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    絞りが、変倍時に第3群と一体に移動するとともに、少なくとも第3群の最も物体側の面が非球面であることを特徴とするズームレンズ。
  23. 請求項17〜22の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第3群が、物体側から順に負レンズ、正レンズ、負レンズを配してなり、上記正レンズとその像側の負レンズが接合されていることを特徴とするズームレンズ。
  24. 請求項23記載のズームレンズにおいて、
    第3群中の接合レンズにおける接合面の曲率半径:RC3、最大像高:Ymaxが、条件:
    (20) 1.0<|RC3/Ymax|<3.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  25. 請求項1〜24の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを
    特徴とするカメラ装置。
  26. 請求項1〜24の任意の1に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系とし
    て有することを特徴とする携帯情報端末装置。
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