JP4690052B2 - ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents
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Description
前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズL11と1枚の正レンズL12の2枚のレンズで構成され、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
(2) 1.7000<nd2<2.3000
(3) 30.0<νd2<50.0
(4) 0.0<nd2−nd1<0.5
ただし、νd2:前記第1レンズ群内の正レンズのアッベ数、
nd1:前記第1レンズ群内の負レンズの屈折率、
nd2:前記第1レンズ群内の正レンズの屈折率、
である。
(2)’ 1.8000<nd2<2.0000
(3)’ 30.5<νd2<46.0
(4)’ 0.05<nd2−nd1<0.45
さらには、以下を満足するとなおよい。
(2)” 1.8500<nd2<1.9500
(3)” 31.0<νd2<42.0
(4)” 0.1<nd2−nd1<0.3
なお、広角端から望遠端への変倍時には、第1レンズ群は像側に凸の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群は物体側へのみ移動するように構成することが好ましい。それにより、射出瞳距離を適切に保ちながら、全長をコンパクトにすることができる。
ただし、νd1:前記第1レンズ群内の負レンズのアッベ数、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
本発明のズームレンズを採用するには、以下の条件式を満足するのがよい。
ただし、Σd1 :前記第1レンズ群の最も物体側の面から最も像側の面までの軸上厚み、 ft :望遠端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
第1レンズ群内の負レンズと正レンズの焦点距離について、以下の条件式を満たすようにするのがよい。
ただし、f11:前記第1レンズ群の負レンズの焦点距離、
f12:前記第1レンズ群の正レンズの焦点距離、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
また、第1レンズ群の正レンズL12の形状については、次の条件式を満足するようにするとよい。
ただし、SF12=(R11−R12)/(R11+R12)で定義され、
R11:前記第1レンズ群の正レンズの物体側面の近軸曲率半径、
R12:前記第1レンズ群の正レンズの像側面の近軸曲率半径,
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
なお、第1レンズ群の負レンズL11の形状は、像面側に強い凹面を向けた形状とし、像面側の凹面に非球面を配置するとよい。それにより、軸外の非点収差、歪曲収差補正に効果的である。
ただし、f21:前記第2レンズ群の最も物体側の正レンズの焦点距離、
f23:前記第2レンズ群の接合レンズの焦点距離、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
また、第2レンズ群内の接合レンズにおいて、接合される正レンズは両凸形状として、接合面を像面側に凸とすることがより好ましい。
ただし、f23:前記第2レンズ群の接合レンズの焦点距離、
Rcem :前記第2レンズ群の接合レンズにおける接合面の近軸曲率半径、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
第2レンズ群における接合される正レンズの屈折率は、1.75以上の硝材を用いることが好ましい。
ただし、SF21=(R21−R22)/(R21+R22)で定義され、
R21:前記第2レンズ群の最も物体側の正レンズの物体側面の近軸曲率半径、
R22:前記第2レンズ群の最も物体側の正レンズの像側面の近軸曲率半径、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
また、第3レンズ群は1枚の正レンズのみからなる構成とすることが好ましい。
ただし、asp31:前記第3レンズ群に配置された非球面の有効径での非球面偏倚量であり、非球面偏倚量は、非球面の面頂を面頂とし、曲率半径を非球面の近軸曲率半径とした球面から非球面までの光軸方向での距離であり、
fw :広角端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
第3レンズ群の正レンズの形状は、以下の条件式を満たすように構成することが好ましい。
ただし、SF31=(R31−R32)/(R31+R32)で定義され、
R31:前記第3レンズ群の正レンズの物体側面の近軸曲率半径、
R32:前記第3レンズ群の正レンズの像側面の近軸曲率半径、
である。
さらには、以下を満足すると、なおよい。
開口絞りを配置する位置は、後記の実施例1〜4にも示すように、第1レンズ群と第2レンズ群との間に配置することが好ましい。こうすると入射瞳位置を浅くできるため、前玉径が小さくでき、結果として光軸上のレンズ肉厚を薄くできる。そのため、厚さ方向のコンパクト化に貢献する。また、射出瞳位置を結像位置から遠くできるので、CCD等の撮像素子に入射する光線角度を小さくでき、画面隅での明るさのかげり(シェーディング)の発生を防ぐことができる。また、さらには、開口絞りを変倍時に第2レンズ群と一体で移動する構成とすることが好ましい。それにより、機構を単純にできる。しかも、沈胴時のデッドスペースが発生し難く、広角端と望遠端のF値差も小さくできる。
+A4 y4 +A6 y6 +A8 y8 +A10y10+A12y12
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10、A12はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。
実施例1
r1 = 108.042 d1 = 1.20 nd1 =1.76802 νd1 =49.24
r2 = 6.708 (非球面) d2 = 2.10
r3 = 10.793 d3 = 2.02 nd2 =1.90366 νd2 =31.31
r4 = 23.068 d4 = (可変)
r5 = ∞(絞り) d5 = -0.85
r6 = 6.848 (非球面) d6 = 2.71 nd3 =1.77377 νd3 =47.18
r7 = 108.781 d7 = 0.80 nd4 =1.80518 νd4 =25.43
r8 = 7.546 d8 = 4.11 nd5 =1.58313 νd5 =59.46
r9 = 29.503 (非球面) d9 = (可変)
r10= ∞ d10= 0.95 nd6 =1.54771 νd6 =62.84
r11= ∞ d11= 0.55
r12= ∞ d12= 0.50 nd7 =1.51633 νd7 =64.14
r13= ∞ d13= 1.02
r14= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.294
A4 = -7.55134×10-5
A6 = -5.49709×10-7
A8 = -4.99503×10-8
A10= 1.19213×10-12
第6面
K = -0.845
A4 = 3.13655×10-4
A6 = 6.27405×10-8
A8 = 3.18418×10-7
A10= -5.48797×10-9
第9面
K = -0.299
A4 = 1.52846×10-3
A6 = -6.38153×10-6
A8 = 8.63601×10-6
A10= -5.05358×10-7
A12= 2.28142×10-8
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 8.203 13.499 23.275
FNO 3.17 3.89 5.21
2ω (°) 60.5 37.1 21.8
d4 21.11 9.71 2.30
d9 9.73 13.23 19.70 。
実施例2
r1 = 486.879 d1 = 1.20 nd1 =1.74330 νd1 =49.33
r2 = 6.572 (非球面) d2 = 1.84
r3 = 11.096 d3 = 2.64 nd2 =1.90366 νd2 =31.31
r4 = 29.983 d4 = (可変)
r5 = ∞(絞り) d5 = 0.20
r6 = 9.565 (非球面) d6 = 2.40 nd3 =1.58313 νd3 =59.46
r7 = -32.947 (非球面) d7 = 0.10
r8 = 10.752 d8 = 2.31 nd4 =1.77250 νd4 =49.60
r9 = -10.752 d9 = 0.70 nd5 =1.64769 νd5 =33.79
r10= 5.145 d10= (可変)
r11= 15.888 d11= 1.74 nd6 =1.58313 νd6 =59.46
r12= -92.317 (非球面) d12= (可変)
r13= ∞ d13= 0.86 nd7 =1.54771 νd7 =62.84
r14= ∞ d14= 0.50
r15= ∞ d15= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
r16= ∞ d16= 0.43
r17= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.639
A4 = -2.98759×10-5
A6 = 3.27427×10-6
A8 = -1.20087×10-7
A10= 1.35884×10-9
第6面
K = 0.000
A4 = -2.50030×10-4
A6 = -5.47642×10-6
A8 = -2.75670×10-7
A10= 7.44525×10-10
第7面
K = 0.000
A4 = 1.00025×10-5
A6 = -4.46990×10-6
A8 = -2.98489×10-7
A10= 5.19077×10-9
第12面
K = 0.000
A4 = 9.29735×10-5
A6 = -3.43799×10-6
A8 = 5.61229×10-8
A10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 8.160 12.898 23.519
FNO 2.78 3.37 5.00
2ω (°) 60.6 39.1 21.5
d4 18.95 8.79 2.56
d10 8.51 12.48 24.73
d12 3.93 4.69 3.27 。
実施例3
r1 = 486.879 d1 = 1.20 nd1 =1.76802 νd1 =49.24
r2 = 6.645 (非球面) d2 = 1.84
r3 = 11.096 d3 = 2.64 nd2 =1.90366 νd2 =31.31
r4 = 29.983 d4 = (可変)
r5 = ∞(絞り) d5 = 0.20
r6 = 9.545 (非球面) d6 = 2.40 nd3 =1.58313 νd3 =59.46
r7 = -27.157 (非球面) d7 = 0.10
r8 = 11.231 d8 = 2.31 nd4 =1.77250 νd4 =49.60
r9 = -10.413 d9 = 0.70 nd5 =1.64769 νd5 =33.79
r10= 5.145 d10= (可変)
r11= 18.541 d11= 1.74 nd6 =1.58313 νd6 =59.46
r12= -48.356 (非球面) d12= (可変)
r13= ∞ d13= 0.86 nd7 =1.54771 νd7 =62.84
r14= ∞ d14= 0.50
r15= ∞ d15= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
r16= ∞ d16= 0.43
r17= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.640
A4 = -1.93128×10-5
A6 = 3.09412×10-6
A8 = -1.14942×10-7
A10= 1.33472×10-9
第6面
K = 0.000
A4 = -3.03396×10-4
A6 = -8.09623×10-6
A8 = -2.93773×10-7
A10= -5.59229×10-9
第7面
K = 0.000
A4 = -2.34522×10-5
A6 = -7.40484×10-6
A8 = -3.02179×10-7
A10= -2.62318×10-10
第12面
K = 0.000
A4 = 9.38135×10-5
A6 = -2.59439×10-6
A8 = 4.06888×10-8
A10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 8.160 12.898 23.517
FNO 2.80 3.40 4.99
2ω (°) 60.6 38.9 21.5
d4 18.86 9.05 2.59
d10 9.32 13.42 25.08
d12 3.39 4.08 3.32 。
実施例4
r1 = 318.320 d1 = 1.20 nd1 =1.76802 νd1 =49.24
r2 = 6.577 (非球面) d2 = 1.82
r3 = 11.349 d3 = 2.42 nd2 =2.08200 νd2 =30.40
r4 = 25.614 d4 = (可変)
r5 = ∞(絞り) d5 = 0.20
r6 = 9.567 (非球面) d6 = 2.40 nd3 =1.58313 νd3 =59.46
r7 = -24.132 (非球面) d7 = 0.10
r8 = 12.907 d8 = 2.31 nd4 =1.77250 νd4 =49.60
r9 = -8.977 d9 = 0.70 nd5 =1.64769 νd5 =33.79
r10= 5.412 d10= (可変)
r11= 15.888 d11= 1.74 nd6 =1.58313 νd6 =59.46
r12= -94.482 (非球面) d12= (可変)
r13= ∞ d13= 0.86 nd7 =1.54771 νd7 =62.84
r14= ∞ d14= 0.50
r15= ∞ d15= 0.50 nd8 =1.51633 νd8 =64.14
r16= ∞ d16= 0.43
r17= ∞(像面)
非球面係数
第2面
K = -0.629
A4 = -3.38899×10-5
A6 = 3.12452×10-6
A8 = -1.21401×10-7
A10= 1.36173×10-9
第6面
K = 0.000
A4 = -3.78307×10-4
A6 = -8.54823×10-6
A8 = -3.26150×10-7
A10= -1.05875×10-8
第7面
K = 0.000
A4 = -5.94059×10-5
A6 = -8.00131×10-6
A8 = -2.99719×10-7
A10= -4.82349×10-9
第12面
K = 0.000
A4 = 8.69257×10-5
A6 = -2.84130×10-6
A8 = 4.77586×10-8
A10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 8.160 12.899 23.519
FNO 2.80 3.39 5.04
2ω (°) 60.6 39.1 21.5
d4 18.94 8.85 2.66
d10 8.40 12.43 24.75
d12 4.07 4.79 3.32 。
(1) 1.76802 1.7433 1.76802 1.76802
(2) 1.90366 1.90366 1.90366 2.082
(3) 31.310 31.310 31.310 30.400
(4) 0.136 0.160 0.136 0.314
(5) 17.930 18.020 17.930 18.840
(6) 0.229 0.242 0.242 0.231
(7) 0.450 0.491 0.479 0.506
(8) -0.363 -0.460 -0.460 -0.386
(9) − -0.355 -0.350 -0.410
(10) − 3.404 3.514 3.279
(11) − -1.818 -2.084 -2.314
(12) − 0.0034 0.0045 0.0038
(13) − -1.416 -2.244 -1.404
。
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…開口絞り
F…ローパスフィルタ
C…カバーガラス
I…像面
E…観察者眼球
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッターボタン
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…正立プリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
60…カバー
61…焦点距離変更ボタン
62…設定変更スイッチ
Claims (9)
- 物体側より像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群を有し、各群の間隔を変化させて広角端から望遠端への変倍を行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズL11と1枚の正レンズL12の2枚のレンズで構成され、
前記第2レンズ群は2枚の正レンズと1枚の負レンズの計3枚のレンズを光軸上で接合した接合トリプレットレンズ、又は、物体側から順に、正レンズ、正レンズと負レンズの接合レンズにて構成し、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
(1) 1.6800<nd1<2.3000
(2)”’ 1.90366≦nd2<2.3000
(3) 30.0<νd2<50.0
(4) 0.0<nd2−nd1<0.5
ただし、νd2:前記第1レンズ群内の正レンズのアッベ数、
nd1:前記第1レンズ群内の負レンズの屈折率、
nd2:前記第1レンズ群内の正レンズの屈折率、
である。 - 前記第1レンズ群が以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
(5) 16.0<νd1−νd2<50.0
ただし、νd1:前記第1レンズ群内の負レンズのアッベ数、
である。 - 前記第1レンズ群が以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2記載のズームレンズ。
(6) 0.10<Σd1 /ft <0.50
ただし、Σd1 :前記第1レンズ群の最も物体側の面から最も像側の面までの軸上厚み、
ft :望遠端でのズームレンズ全系の焦点距離、
である。 - 前記第1レンズ群が以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載のズームレンズ。
(7) 0.25<|f11/f12|<0.60
ただし、f11:前記第1レンズ群の負レンズの焦点距離、
f12:前記第1レンズ群の正レンズの焦点距離、
である。 - 前記正レンズが以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載のズームレンズ。
(8) −0.6<SF12<−0.1
ただし、SF12=(R11−R12)/(R11+R12)で定義され、
R11:前記第1レンズ群の正レンズの物体側面の近軸曲率半径、
R12:前記第1レンズ群の正レンズの像側面の近軸曲率半径,
である。 - 物体側から順に、前記負の屈折力の第1レンズ群、前記正の屈折力の第2レンズ群からなる2群ズームレンズとして構成したことを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載のズームレンズ。
- 物体側から順に、前記負の屈折力の第1レンズ群、前記正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載のズームレンズ。
- 物体側から順に、前記負の屈折力の第1レンズ群、前記正の屈折力の第2レンズ群、前記正の屈折力の第3レンズ群からなる3群ズームレンズとして構成したことを特徴とする請求項7記載のズームレンズ。
- 請求項1から8の何れか1項記載のズームレンズと、その像側に配され、前記ズームレンズにより形成される像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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