JP4697555B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4697555B2
JP4697555B2 JP2008295877A JP2008295877A JP4697555B2 JP 4697555 B2 JP4697555 B2 JP 4697555B2 JP 2008295877 A JP2008295877 A JP 2008295877A JP 2008295877 A JP2008295877 A JP 2008295877A JP 4697555 B2 JP4697555 B2 JP 4697555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
object side
zoom
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008295877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010122457A (ja
Inventor
大介 黒田
真実 金井
拓未 松井
裕貴 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008295877A priority Critical patent/JP4697555B2/ja
Priority to US12/591,253 priority patent/US8218247B2/en
Priority to CN2009102236357A priority patent/CN101738711B/zh
Publication of JP2010122457A publication Critical patent/JP2010122457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4697555B2 publication Critical patent/JP4697555B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/177Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a negative front lens or group of lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1435Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
    • G02B15/143507Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++

Description

本発明はズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の撮影光学系に好適な小型化及び高性能化されたズームレンズ及びこれを用いた撮像装置の技術分野に関する。
近年、デジタルスチルカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及している。このようなデジタルスチルカメラ等の撮像装置の普及に伴い、一層の高画質化が要求されている。特に、デジタルスチルカメラ等においては、画素数の多い固体撮像素子に対応した結像性能に優れた撮影用レンズ、特に、ズームレンズが要求されている。
また、上記した高画質化に加えて広画角化への要求も高くなっており、高い変倍比と半画角で、例えば、38°を超えるような広い画角を有する小型のズームレンズが要求されている。
デジタルスチルカメラ用のズームレンズには多くの種類が存在するが、小型化かつ広画角化に適したレンズタイプとして、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成された3群ズームレンズが知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。
特許文献1及び特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群を3枚のレンズによって構成することにより広画角化が図られている。
特許文献3及び特許文献4に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群を2枚のレンズによって構成することにより小型化が図られている。特に、特許文献4に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群を2枚のレンズによって構成し、さらに歪曲収差を積極的に生じさせることにより小型化を図るようにしている。
特開2004−13169号公報 特開2006−113554号公報 特開2007−212636号公報 特開2007−140359号公報
ところが、特許文献1及び特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群が3枚のレンズによって構成されているため、第1レンズ群の光軸方向における全長が長くなってしまい、小型化に支障を来たしている。
また、特許文献3に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群を2枚のレンズによって構成し小型化を図っているが、十分な広画角化及び高変倍化が図られていない。具体的には、半画角が38°以下、変倍比が3.8未満とされており、近年要求されている広画角化及び高変倍化を満足するズームレンズとはされていない。
さらに、特許文献4に記載されたズームレンズにあっては、歪曲収差を積極的に生じさせることにより小型化を図っているが、半画角が30°程度、変倍比が3.8程度とされており、やはり近年要求されている広画角化及び高変倍化を満足するズームレンズとはされていない。
そこで、本発明ズームレンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、小型化を図ると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成したものである。
(1)0.11≦(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
(2)1.0<|f12/f1|<2.0
但し、
Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
f12:前記第2レンズの焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
とする。
従って、第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面の中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることが可能となる。また、第2レンズ群の構成によって、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。さらに、ズームレンズが条件式(1)を満足するように構成することにより、第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面との各中心部の曲率半径と各周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることが可能となり、第1レンズと第2レンズの間に形成される空気レンズのコバ厚が適正化される。さらにまた、ズームレンズが条件式(2)を満足するように構成することにより、第2レンズの焦点距離が適正化される。
上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(3)を満足するように構成することが望ましい。
(3)0.25<|f11/f12|<0.45
但し、
f11:前記第1レンズの焦点距離
f12:前記第2レンズの焦点距離
とする。
ズームレンズが条件式(3)を満足するように構成することにより、第1レンズの焦点距離及び第2レンズの焦点距離が適正化される。
上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(4)を満足するように構成することが望ましい。
(4)0.6<D1/fw<1.3
但し、
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
とする。
ズームレンズが条件式(4)を満足するように構成することにより、第1レンズ群の厚さが適正化される。
上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(5)及び条件式(6)を満足するように構成することが望ましい。
(5)n12>1.90
(6)ν12<25
但し、
n12:前記第2レンズのd線における屈折率
ν12:前記第2レンズのd線におけるアッベ数
とする。
ズームレンズが条件式(5)及び条件式(6)を満足するように構成することにより、第2レンズの曲率が適正化されると共に第1レンズ群で発生する色収差の発生が抑制される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成している。
(1)0.11≦(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
(2)1.0<|f12/f1|<2.0
但し、
Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
f12:前記第2レンズの焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
とする。
従って、ズームレンズの第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面の中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることが可能となる。また、第2レンズ群の構成によって、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。さらに、ズームレンズが条件式(1)を満足するように構成することにより、第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面との各中心部の曲率半径と各周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることが可能となり、第1レンズと第2レンズの間に形成される空気レンズのコバ厚が適正化される。さらにまた、ズームレンズが条件式(2)を満足するように構成することにより、第2レンズの焦点距離が適正化される。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成している。
(1)0.11≦(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
(2)1.0<|f12/f1|<2.0
但し、
Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
f12:前記第2レンズの焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
とする。
従って、広角端における歪曲収差と望遠端における球面収差を効果的に補正することが可能となり、レンズの小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することができる。また、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。さらに、第1レンズ群における収差を良好に補正することができ、特に、広角端における非点収差と望遠端における球面収差の良好な補正を行うことができる。さらにまた、広角端における像面湾曲の良好な補正を行うことができると共に偏芯敏感度の低下による量産性の向上を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、以下の条件式(3)を満足するように構成している。
(3)0.25<|f11/f12|<0.45
但し、
f11:前記第1レンズの焦点距離
f12:前記第2レンズの焦点距離
とする。
従って、諸収差の補正を良好に行うことができると共にレンズ系全体の広画角化と小型化を同時に達成することができる。
請求項に記載した発明にあっては、以下の条件式(4)を満足するように構成している。
(4)0.6<D1/fw<1.3
但し、
D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
とする。
従って、非点収差及び色収差の良好な補正による光学性能の向上を図ることができると共にレンズ系全体の小型化を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、以下の条件式(5)及び条件式(6)を満足するように構成している。
(5)n12>1.90
(6)ν12<25
但し、
n12:前記第2レンズのd線における屈折率
ν12:前記第2レンズのd線におけるアッベ数
とする。
従って、第1レンズ群のレンズ枠の小型化を達成しつつ、偏芯敏感度を低下させることにより製造の困難性を回避することができる。また、色収差の良好な補正を含む光学性能の向上を図ることができる。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成している。
(1)0.11≦(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
(2)1.0<|f12/f1|<2.0
但し、
Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
f12:前記第2レンズの焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
とする。
従って、広角端における歪曲収差と望遠端における球面収差を効果的に補正することが可能となり、レンズの小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することができる。また、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。さらに、第1レンズ群における収差を良好に補正することができ、特に、広角端における非点収差と望遠端における球面収差の良好な補正を行うことができる。さらにまた、広角端における像面湾曲の良好な補正を行うことができると共に偏芯敏感度の低下による量産性の向上を図ることができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
本発明ズームレンズにおいては、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動される。
本発明ズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
本発明ズームレンズにあっては、第1レンズ群の第1レンズの両面を非球面に形成することにより、広画角化に伴い広角端において顕著に発生する負の歪曲収差と像面湾曲を良好に補正することができる。
また、第1レンズ群の第2レンズの物体側の面を非球面に形成することにより、第1レンズで補正しきれない広角端での歪曲収差と非点収差をバランスよく補正することができる。さらに、変倍比を大きくした場合に発生する望遠端での球面収差を良好に補正することができる。
以下に、上記した第1レンズ群に形成された非球面の効果について具体的に説明する(図1及び図2参照)。
負正正の3群ズームレンズにおいては、広角端における周辺光束と望遠端における周辺光束が第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面で大きく離隔する(図1参照)。図1における実線は広角端における光束を示し、図1における破線は望遠端における光束を示している。
そこで、本発明ズームレンズにあっては、広角端における周辺光束と望遠端における周辺光束が大きく離隔する第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面を非球面に形成し、第1レンズと第2レンズの間に形成される空気レンズを非球面化している。
このような構成とすることにより、図2に第1レンズの像側の面を例として示すように、レンズの中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることが可能となる。図2における点線は中心部の曲率半径を示し、図2における一点鎖線は周辺部の近似的な曲率半径を示す。
従って、第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面の中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより、広角端における歪曲収差と望遠端における球面収差を効果的に補正することが可能となり、レンズの小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することができる。
特に、本発明ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(1)を満足するように構成することが好ましい。
(1)0<(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
但し、
Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
とする。
尚、「Sgf」及び「Sgr」の符号は、近軸曲率半径の面形状が非球面形状より像側にある場合には「−」であり、その逆の関係の場合には「+」である。
条件式(1)は、第1レンズ群における負レンズである第1レンズの像側の面と正レンズである第2レンズの物体側の面に形成された非球面形状の関係を規定する式である。即ち、第1レンズと第2レンズの間に形成される非球面空気レンズの形状を規定する式である(図2参照)。
条件式(1)の下限値を超えると、第1レンズと第2レンズの間に形成される空気レンズの最外端の光軸方向における厚さであるコバ厚が薄くなり、負の屈折力が強くなってしまう。従って、非球面レンズの補正効果が低減してしまい、軸外諸収差が大きくなり過ぎ、特に、広角端における非点収差の補正が困難になり光学性能の低下を来たしてしまう。
一方、条件式(1)の上限値を超えると、第1レンズと第2レンズの間に形成される空気レンズのコバ厚が厚くなり、第1レンズ群において周辺部の屈折力が弱くなってしまう。従って、諸収差が補正過剰となるか、偏芯時に発生する像面湾曲収差が広角端と望遠端において相反することとなり、第1レンズ群における収差補正が困難になる他、第1レンズ群の各レンズの製造も困難になってしまう。
従って、ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、第1レンズ群における収差を良好に補正することができ、特に、広角端における非点収差の良好な補正を行うことができると共に第1レンズ群の各レンズの製造の困難性を回避することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(2)を満足するように構成することが好ましい。
(2)1.0<|f12/f1|<2.0
但し、
f12:第2レンズの焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(2)は、第1レンズ群の第2レンズの焦点距離と第1レンズ群の焦点距離との比を規定する式である。
条件式(2)の下限値を超えると、第2レンズの焦点距離が短くなり過ぎるため、第2レンズの厚さを増加する必要が生じ小型化を阻害する。また、第2レンズにおいて発生する諸収差量が大きくなり偏芯敏感度が高くなるため、量産性に支障を来たしてしまう。
一方、条件式(2)の上限値を超えると、第2レンズの焦点距離が長くなり過ぎるため、収差補正、特に、広角端における像面湾曲の補正が困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、偏芯敏感度の低下による量産性の向上を図ることができると共に良好な収差補正、特に、広角端における像面湾曲の良好な補正を行うことができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(3)を満足するように構成することが好ましい。
(3)0.25<|f11/f12|<0.45
但し、
f11:第1レンズの焦点距離
f12:第2レンズの焦点距離
とする。
条件式(3)は、第1レンズ群の第1レンズと第2レンズの焦点距離の比を規定する式である。
条件式(3)の下限値を超えると、軸外諸収差が大きくなり過ぎ、特に、広角端における非点収差の補正と望遠端における球面収差の補正の両立が困難になり光学性能の低下を来たしてしまう。
一方、条件式(3)の上限値を超えると、第1レンズの焦点距離が長くなり過ぎるか第2レンズの焦点距離が短くなり過ぎ、第1レンズ群の負の焦点距離が長くなり過ぎることになり、レンズ系全体の広画角化と小型化を同時に達成することができなくなる。特に、第1レンズ群の厚さが大きくなると、ズームレンズをレンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの長さが長くなり、レンズ系全体の小型化に支障を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、諸収差の補正を良好に行うことができると共にレンズ系全体の広画角化と小型化を同時に達成することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(4)を満足するように構成することが好ましい。
(4)0.6<D1/fw<1.3
但し、
D1:第1レンズ群の光軸上の厚さ
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
とする。
条件式(4)は、広角端の焦点距離に対する第1レンズ群の光軸上の厚さを規定する式である。
条件式(4)の下限値を超えると、軸外諸収差が大きくなり過ぎ、特に、広角端における非点収差の補正が困難になり光学性能の低下を来たしてしまう。
一方、条件式(4)の上限値を超えると、第1レンズ群の厚さが大きくなり、レンズ系全体の小型化に支障を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(4)を満足することにより、非点収差の良好な補正による光学性能の向上を図ることができると共にレンズ系全体の小型化を図ることができる。
また、条件式(2)乃至条件式(4)を満足することにより、光学全長の短縮化による小型化を図ることができると共に光学性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(5)及び条件式(6)を満足するように構成することが好ましい。
(5)n12>1.90
(6)ν12<25
但し、
n12:第2レンズのd線における屈折率
ν12:第2レンズのd線におけるアッベ数
とする。
条件式(5)及び条件式(6)は、第1レンズ群を構成する第2レンズの屈折率及びアッベ数を規定する式である。
条件式(5)の範囲を超えると、第2レンズの曲率を大きくする必要があり、広角端における像面湾曲の補正が困難になることによる光学性能の低下を引き起こす。また、レンズのコバ厚の確保が困難になり、製造の困難性が高まってしまう。
従って、ズームレンズが条件式(5)を満足することにより、光学性能の向上を図ることができると共に製造の困難性を回避することができる。
条件式(6)の範囲を超えると、第1レンズ群で発生する色収差の補正が困難になり、光学性能の低下を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(6)を満足することにより、色収差の良好な補正による光学性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群が、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されることが好ましい。
第2レンズ群をこのような構成にすることにより、第2レンズ群が少ないレンズの枚数で構成されるため、全長の短縮化を図ることができる。また、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。さらに、第2レンズ群の最も物体側の面を非球面によって形成することにより、球面収差とコマ収差を良好に補正することができる。
尚、本発明ズームレンズにおいては、第1レンズ群乃至第3レンズ群のうち、一つのレンズ群又は一つのレンズ群の一部を光軸に略垂直な方向へ移動(シフト)させることにより、像をシフトさせることが可能である。このようにレンズ群又はその一部を光軸に略垂直な方向へ移動させ、像ブレを検出する検出系、各レンズ群をシフトさせる駆動系及び検出系の出力に基づいて駆動系にシフト量を付与する制御系と組み合わせることにより、ズームレンズを防振光学系としても機能させることが可能である。特に、本発明に係るズームレンズにおいては、第2レンズ群の全体を光軸に略垂直な方向にシフトさせることにより、少ない収差変動で像をシフトさせることが可能である。
また、本発明ズームレンズにおいては、第1レンズ群又は第3レンズ群を光軸方向へ移動させることによりフォーカシングを行うことが好ましい。特に、第3レンズ群をフォーカシングのためのレンズ群として用いることにより、シャッターユニットやアイリスユニットの駆動制御を行う駆動系やレンズ群をシフトさせる防振駆動系との干渉を回避し易く、小型化を図ることができる。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「si」は物体側から数えて像側へ第i番目の面の面番号、「ri」は第i番目の面(第i面)の近軸曲率半径、「di」は第i番目の面と第i+1番目の面の間の軸上面間隔である。「ni」は第i番目の面を有するレンズを構成する材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「νi」は第i番目の面を有するレンズを構成する材質のd線におけるアッベ数である。「ASP」は当該面が非球面であることを示し、「INF」は当該面の曲率が無限大であることを示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「y」を光軸に垂直な方向における高さ、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「K」を円錐定数、「Ai」を第i次の非球面係数とすると、以下の数式1によって定義される。
Figure 0004697555
以下に、本発明の第1の実施の形態乃至第4の実施の形態について説明する(図3乃至図18参照)。
第1の実施の形態乃至第4の実施の形態に係るズームレンズは、何れも、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。また、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態に係るズームレンズは、何れも、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動されると共に第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動される。
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成を示す図である。
第1の実施の形態におけるズームレンズ1は、図3に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ1は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ1において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第3レンズ群G3の第6レンズL6の物体側の面(r11)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の像側の面(r12)は非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 0004697555
ズームレンズ1において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.41)、中間焦点距離状態(焦点距離f=9.57)及び望遠端状態(焦点距離f=20.77)における可変間隔を、FナンバーFno.及び半画角ωと共に表3に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ1において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を、各レンズ群の最も物体側の面(始面)と共に表4に示す。
Figure 0004697555
図4乃至図6に数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図4は広角端状態(焦点距離f=4.41)、図5は中間焦点距離状態(焦点距離f=9.57)、図6は望遠端状態(焦点距離f=20.77)における諸収差図を示す。
図4乃至図6に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図4乃至図6に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるズームレンズ2のレンズ構成を示す図である。
第2の実施の形態におけるズームレンズ2は、図7に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ2は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成された両凹レンズである第1レンズL1と、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と像側の面が非球面に形成された両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、像側の面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表5に、第2の実施の形態におけるズームレンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ2において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第2レンズ群G2の第5レンズL5の像側の面(r10)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の像側の面(r12)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表6に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ2において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=5.10)、中間焦点距離状態(焦点距離f=10.58)及び望遠端状態(焦点距離f=21.93)における可変間隔を、FナンバーFno.及び半画角ωと共に表7に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ2において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を、各レンズ群の最も物体側の面(始面)と共に表8に示す。
Figure 0004697555
図8乃至図10に数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図8は広角端状態(焦点距離f=5.10)、図9は中間焦点距離状態(焦点距離f=10.58)、図10は望遠端状態(焦点距離f=21.93)における諸収差図を示す。
図8乃至図10に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図8乃至図10に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図11は、本発明の第3の実施の形態におけるズームレンズ3のレンズ構成を示す図である。
第3の実施の形態におけるズームレンズ3は、図11に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ3は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表9に、第3の実施の形態におけるズームレンズ3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデーターを示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ3において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第3レンズ群G3の第6レンズL6の物体側の面(r11)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の像側の面(r12)は非球面に形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表10に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ3において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例3における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.41)、中間焦点距離状態(焦点距離f=9.57)及び望遠端状態(焦点距離f=20.76)における可変間隔を、FナンバーFno.及び半画角ωと共に表11に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ3において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を、各レンズ群の最も物体側の面(始面)と共に表12に示す。
Figure 0004697555
図12乃至図14に数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図12は広角端状態(焦点距離f=4.41)、図13は中間焦点距離状態(焦点距離f=9.57)、図14は望遠端状態(焦点距離f=20.76)における諸収差図を示す。
図12乃至図14に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図12乃至図14に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図15は、本発明の第4の実施の形態におけるズームレンズ4のレンズ構成を示す図である。
第4の実施の形態におけるズームレンズ4は、図15に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ4は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間には絞りS(絞り面r10)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表13に、第4の実施の形態におけるズームレンズ4に具体的数値を適用した数値実施例4のレンズデーターを示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ4において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r5)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r6)、第3レンズ群G3の第6レンズL6の物体側の面(r11)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の像側の面(r12)は非球面に形成されている。数値実施例4における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表14に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ4において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の面間隔d4、絞りSと第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例4における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.08)、中間焦点距離状態(焦点距離f=8.46)及び望遠端状態(焦点距離f=17.50)における可変間隔を、FナンバーFno.及び半画角ωと共に表15に示す。
Figure 0004697555
ズームレンズ4において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を、各レンズ群の最も物体側の面(始面)と共に表16に示す。
Figure 0004697555
図16乃至図18に数値実施例4の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図16は広角端状態(焦点距離f=4.08)、図17は中間焦点距離状態(焦点距離f=8.46)、図18は望遠端状態(焦点距離f=17.50)における諸収差図を示す。
図16乃至図18に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図16乃至図18に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例4は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
表17にズームレンズ1乃至ズームレンズ4における上記条件式(1)乃至条件式(6)の各値を示す。即ち、条件式(1)のSgf、Sgr、ΔH、(Sgr−Sgf)/ΔH、条件式(2)のf12、f1、|f12/f1|、条件式(3)のf11、f12、|f11/f12|、条件式(4)のD1、fw、D1/fw、条件式(5)のn12、条件式(6)のν12を示す。
Figure 0004697555
尚、表17において、ズームレンズ4のSgfに関しては、球面のサグ量が算出可能な面番号r2の近軸曲率高さを有効径として算出している。
表17から明らかなように、ズームレンズ1乃至ズームレンズ4は、前記条件式(1)乃至条件式(6)を満足するようにされている。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置である。
撮像装置に備えられたズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
撮像装置に備えられたズームレンズにおいては、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動される。
撮像装置に備えられたズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
本発明撮像装置にあっては、上記したように、ズームレンズの第1レンズ群の第1レンズの両面を非球面に形成することにより、広画角化に伴い広角端で顕著に発生する負の歪曲収差と像面湾曲を良好に補正することができる。
また、第1レンズ群の第2レンズの物体側の面を非球面に形成することにより、第1レンズで補正しきれない広角端での歪曲収差と非点収差をバランスよく補正することができる。さらに、変倍比を大きくした場合に発生する望遠端での球面収差を良好に補正することができる。
従って、本発明撮像装置にあっては、ズームレンズの第1レンズ群を2枚のレンズによって形成すると共に第1レンズの両面と第2レンズの物体側の面を非球面に形成することにより、小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することができる。
特に、本発明撮像装置に備えられたズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
尚、本発明の一実施形態の撮像装置においては、ズームレンズにおいて発生する歪曲収差を撮像装置において画像処理することが望ましい。歪曲収差を撮像装置において画像処理することにより、ズームレンズの一層の小型化及び高変倍化を図ることが可能となる。
図19に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30と、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、ズームレンズ11(本発明が適用されるズームレンズ1、2、3、4)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等により構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいてズームレンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部70のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80がズームレンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図19と共に本発明撮像装置及びズームレンズを実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、第1レンズ群に入射される光束の状態を示す概念図である。 第1レンズ群の各面の曲率半径を説明するための概念図である。 本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図5及び図6と共に第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図9及び図10と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図13及び図14と共に第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第4の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図17及び図18と共に第4の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、4…ズームレンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、L1…第1レンズ、L2…第2レンズ、L3…第3レンズ、L4…第4レンズ、L5…第5レンズ、S…絞り、100…撮像装置、11…ズームレンズ、12…撮像素子

Claims (5)

  1. 負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、
    前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した
    ズームレンズ。
    (1)0.11≦(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
    (2)1.0<|f12/f1|<2.0
    但し、
    Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
    Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
    ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
    f12:前記第2レンズの焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    とする。
  2. 以下の条件式(3)を満足するように構成した
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (3)0.25<|f11/f12|<0.45
    但し、
    f11:前記第1レンズの焦点距離
    f12:前記第2レンズの焦点距離
    とする。
  3. 以下の条件式(4)を満足するように構成した
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (4)0.6<D1/fw<1.3
    但し、
    D1:前記第1レンズ群の光軸上の厚さ
    fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
    とする。
  4. 以下の条件式(5)及び条件式(6)を満足するように構成した
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (5)n12>1.90
    (6)ν12<25
    但し、
    n12:前記第2レンズのd線における屈折率
    ν12:前記第2レンズのd線におけるアッベ数
    とする。
  5. ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、
    前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズである第1レンズと、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズである第3レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズである第4レンズと像側に凹面を向けた負レンズである第5レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成した
    撮像装置。
    (1)0.11≦(Sgr−Sgf)/ΔH<0.5
    (2)1.0<|f12/f1|<2.0
    但し、
    Sgf:前記第1レンズの像側の面の有効径における、前記第1レンズの像側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
    Sgr:前記第2レンズの物体側の面の有効径における、前記第2レンズの物体側の面の近軸曲率半径のサグ量と非球面形状のサグ量との差
    ΔH:前記第2レンズの物体側の面の有効径(前記第2レンズを通過する最も高い光線位置の光軸からの高さ)
    f12:前記第2レンズの焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    とする。
JP2008295877A 2008-11-19 2008-11-19 ズームレンズ及び撮像装置 Expired - Fee Related JP4697555B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295877A JP4697555B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 ズームレンズ及び撮像装置
US12/591,253 US8218247B2 (en) 2008-11-19 2009-11-13 Zoom lens and image pickup device
CN2009102236357A CN101738711B (zh) 2008-11-19 2009-11-18 变焦透镜以及摄像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295877A JP4697555B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 ズームレンズ及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010122457A JP2010122457A (ja) 2010-06-03
JP4697555B2 true JP4697555B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=42171838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008295877A Expired - Fee Related JP4697555B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 ズームレンズ及び撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8218247B2 (ja)
JP (1) JP4697555B2 (ja)
CN (1) CN101738711B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010061007A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
JP4697556B2 (ja) * 2008-11-21 2011-06-08 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置
JP4737570B2 (ja) * 2009-02-18 2011-08-03 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置
JP2012042557A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Sony Corp 撮像ユニット及び撮像装置
JP2012078426A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
CN102455493B (zh) * 2010-10-27 2014-10-01 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 变焦镜头
JP5914813B2 (ja) 2011-01-06 2016-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 カメラ、歪み補正装置、及び歪み補正方法
KR20130013514A (ko) 2011-07-28 2013-02-06 삼성전자주식회사 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
KR101880633B1 (ko) 2011-07-28 2018-07-20 삼성전자주식회사 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
JP5891860B2 (ja) 2012-03-09 2016-03-23 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258067A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置
JP2005316333A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Olympus Corp ズームレンズおよび撮像装置
JP2006011096A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器
JP2006065182A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Konica Minolta Opto Inc ズームレンズ
JP2006194974A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Olympus Corp ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2006220715A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Olympus Corp ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2007025373A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変倍レンズ光学系、並びにそれを用いた撮像光学機器及び携帯型情報端末機器
JP2007121459A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器
JP2008203449A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004013169A (ja) 2003-08-08 2004-01-15 Ricoh Co Ltd ズームレンズにおける変倍群・ズームレンズ・カメラ装置
JP2005292403A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器
JP4892892B2 (ja) 2004-09-15 2012-03-07 株式会社ニコン 広角ズームレンズ
JP4773807B2 (ja) 2005-11-22 2011-09-14 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2007212636A (ja) 2006-02-08 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US7859764B2 (en) * 2006-12-20 2010-12-28 Konica Minolta Opto, Inc. Variable-power optical system, image pickup device, and digital apparatus

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258067A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置
JP2005316333A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Olympus Corp ズームレンズおよび撮像装置
JP2006011096A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器
JP2006065182A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Konica Minolta Opto Inc ズームレンズ
JP2006194974A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Olympus Corp ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2006220715A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Olympus Corp ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2007025373A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変倍レンズ光学系、並びにそれを用いた撮像光学機器及び携帯型情報端末機器
JP2007121459A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Konica Minolta Opto Inc 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器
JP2008203449A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100123959A1 (en) 2010-05-20
CN101738711A (zh) 2010-06-16
JP2010122457A (ja) 2010-06-03
US8218247B2 (en) 2012-07-10
CN101738711B (zh) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4771182B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP5007646B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP5880365B2 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
JP4697555B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
US7952811B2 (en) Zoom lens and image pickup device
JP4706940B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP6597626B2 (ja) 広角レンズおよび撮像装置
JP2011107450A (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
JP2013061476A (ja) レンズ光学系及び撮像装置
JP4697556B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2015068910A (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP5891860B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP5141375B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2012128116A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
WO2018139160A1 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2011022191A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2012042811A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2009217167A (ja) ズーム光学系及び撮像装置
JP4737570B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2015059997A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2010256417A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2006078581A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2009229516A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP6287647B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2010122458A (ja) ズームレンズ及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4697555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees