JP4868517B2 - ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置に関し、特に、小型化を実現したビデオカメラやデジタルカメラを始めとする電子撮像装置に関するものである。
近年では、銀塩フィルムカメラに代わり、CCDやCMOSのような固体撮像素子を用いて被写体を撮影するようにした電子撮像装置(例えば、デジタルカメラ)が主流となっている。さらにそれは業務用高機能タイプからコンパクトな普及タイプまで幅広い範囲でいくつものカテゴリーを有するようになってきている。本発明においては、特にコンパクトな普及タイプのカテゴリーに注目している。
このような普及タイプのデジタルカメラのユーザーは、いつでもどこでも手軽に幅広いシーンで撮影を楽しみたいという要望を持っている。そのため、小型な商品、特に服やカバンのポケット等への収納性が良く、持ち運びが便利な、厚み方向のサイズが薄型であるタイプのデジタルカメラが好まれるようになっている。一方、コンパクトタイプのデジタルカメラの変倍比は3倍程度が一般的であったが、撮影領域を更に広げるために従来よりも高変倍比のデジタルカメラが求められている。
本発明では、電子撮像装置の薄型化を行いやすいように配慮された5倍程度の高変倍比を持つズームレンズを実現することを狙っている。当然ながら撮影画像の画質は良好に維持されており、また、CCDやCMOS等の電子撮像素子に適している安価なズームレンズを提案しようとするものである。
比較的高変倍比でコンパクトなズームレンズを構成した先行技術としては、物体側より順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有するタイプが知られており、特許文献1〜3ような技術が開示されている。
特開2002−31756号公報 実施例1、2、3 特開2003−98433号公報 実施例2、3 特開2004−199000号公報 実施例5、6、7
デジタルカメラの大きさの内、厚さ方向のサイズは主にレンズ鏡筒のサイズで決まってしまうため、デジタルカメラの薄型化達成のためには、ズームレンズを含むレンズ鏡筒を薄型化することが必須である。したがって、レンズ鏡筒の薄型化を考慮したズームレンズ光学系の構成が極めて重要である。また、最近では、デジタルカメラの使用状態ではレンズ鏡筒をデジタルカメラボディ内からせり出し、携帯時にはデジタルカメラボディ内に収納する、いわゆる沈胴式鏡筒が一般的になっている。そのため、沈胴時のレンズ鏡筒の薄型化を考慮してズームレンズを構成することが重要である。
具体的には、鏡筒の沈胴時の厚みを薄くするためには、少ないレンズ枚数のズームレンズ群で構成したり、また、ズームレンズの全長を短くしたりすることが肝要である。
また、最近では気軽に撮影できると同時に、気軽に購入できるという、所謂低コストなデジタルカメラもユーザー要望として高い。薄型かつ低コストを同時に満たすズームレンズが強く要望されている。
この低コスト化では、入手しやすい硝材を用いるという手段もあるが、ズームレンズを構成する硝子枚数を減らす手法が容易に実施可能である。また、硝子自体のコストが低減できる上、組み立て作業の簡素化等も付加できるため、枚数削減はコストにとって大きな意味を持つ。
ただし、低コスト化を狙うが余り、カメラ本来の性能として重要な写真写りやユーザー要望の高い「手軽な高変倍ズームレンズ」を犠牲にしたのでは意味がない。これらのスペックをしっかり確保しつつ、低コスト化を狙えるズームレンズの需要が真に高まっていると言える。
開示されている先行技術では、中でも従来では、レンズ群の厚さ方向が特に大きかった第2レンズ群を負レンズと正レンズの2枚で構成することにより、群の厚さ方向を小さくする工夫がなされている。第2レンズ群では軸外光線の光軸上からの高さが高くなるので、レンズの縁肉を必要な量確保しようとするとき、軸上肉厚が非常に厚くなりやすい。さらに、第2レンズ群のレンズ枚数が多くなると入射瞳位置が物体側から見て遠くなるため、第2レンズ群を通る軸外光線高さはますます高くなり、縁肉確保のための軸上肉厚はより厚みが必要となる。当然、レンズ枚数が増えた分の軸上肉厚も大きくなってしまう。したがって、レンズ枚数を増やすにつれてこのレンズ群の径方向の大きや光軸上肉厚は必要以上に大きくなってしまい、沈胴状態にさせたとしても鏡筒のコンパクト化が十分には行えなくなる。このような観点から、第2レンズ群を2枚という少ないレンズ枚数から構成とすることは、鏡筒のコンパクト化という目的には好ましい。
また、ズームレンズの総枚数を8〜9枚程度に削減したものもあり、この程度の枚数ならば、低コストでのズームレンズを提供できる可能性が十分にある。
しかしながら、開示されている先行技術には以下のような問題点があった。
特許文献1の実施例では、レンズの構成枚数を9枚以下としており、この枚数だと低コストとレンズの総厚が小さくできる可能性がある。
しかしながら、この先行技術では、ズーミングにおける変倍比が3程度であり、ユーザーの要望に十分に応えるものとは言えない。他の上にあげた先行技術についても、少ない枚数で低コストを狙える構成ながらも、変倍比は全て3倍程度ありスペック面で十分とは言えない。
上述のような問題点の理由は、以下に述べる通りである。
一般的に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有するズームレンズにおいて、第1レンズ群、第2レンズ群は光学性能の中特に倍率の色収差補正に大きな作用を持つ場合が多い。そのため、これらの群での収差変動を小さくして良好な光学性能を確保するためには、第1レンズ群、第2レンズ群内で発生する収差を極力小さくしておく必要がある。
色収差の補正を良好に行うためには、構成するレンズ枚数を増やすのがよいが、構成枚数を多くするとコストが膨らむ上、各レンズの外周部での光軸方向の厚さ、各レンズの光軸上の厚さといった所謂製造上の要請を確保しようとしてズームレンズ全体の大型化を招く。
上述の先行技術では、この考慮から第1レンズ群を1枚、第2レンズ群を2枚として構成しているが、そのため十分な光学性能が確保できず、結果としてズーム比で3倍程度を確保するに留まっている。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子撮像装置の携帯性を損なうことなく、従来よりも撮影領域を広げたいというユーザーの要望を満たすべく、電子撮像装置の小型化と高変倍比化を同時に満たしており、撮影画像の画質が良好に維持された、CCDやCMOS等の電子撮像素子に適している安価なズームレンズを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のズームレンズは、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有し、各群の間隔を変化させることで変倍を行い、前記第1レンズ群は1枚の正レンズ、前記第2レンズ群は2枚のレンズ、前記第4レンズ群は1枚の正レンズからなり、さらに以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
4<Z<8 ・・・(1)
80<νd <98 ・・・(2)
ただし、Zはズーム比、
νd は第1レンズ群を構成する第1レンズのアッベ数、
である。
以下、本発明においてこのような構成をとった理由と作用を説明する。
本発明では、5倍程度のズーム比を達成するために、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有し、各群の間隔を変化させることで変倍を行う構成を採用している。このような構成をとることにより、各群に変倍の負担を効率的に分担させることで変倍時の収差変動を小さく抑えつつ、また、各群の移動量が大きくなることを防ぎ、光学系のコンパクト化につながる。
この構成で低コストと小型化を達成するためには、まず、第1レンズ群を1枚、第2レンズ群を2枚と、このパワー配置では最もバランス良く、また、必要最低限のレンズ枚数とした。
まず、条件式(1)について説明する。条件式(1)はユーザーの要望である変倍比と低コストの理想的な状況を確保するために必要となる。条件式(1)の上限の8を越えると、変倍比としてはユーザーの要望を満たすことはできるが、反面、光学性能を達成するため、枚数を増やす等のコストアップを招き、最終的にユーザーの要望する価格でデジタルカメラを提供することが難しくなってしまう。また、条件式(1)の下限値の4を越えると、ズームレンズの構成もしやすく、価格も安価で提供できるようにはなるが、反面、全ズーム領域でユーザーの満足のいく性能を満たすことが難しくなり、高変倍の達成を難しくしてしまう。結果、ユーザー満足のいくレンズスペックとはいい難くなる。
次に、条件式(2)について説明する。必要最低限のレンズ枚数とすることで沈胴時の奥行き方向の厚さを薄くすることができるが、光学性能を考慮する場合、第1レンズ群を構成する第1レンズの硝子の分散に着目するのが効率が良い。このレンズのパワー配置では、第1レンズ群で発生する色収差を第2レンズ群以降のレンズ群で拡大する構造となる。このため、第1レンズ群を最低枚数である1枚の構成とし、かつ、倍率の色収差の発生を極力抑えるためには、条件式(2)を満たす硝材を用いることが肝要になる。条件式(2)の下限の80を越えると、第1レンズ群での倍率の色収差の発生が大きくなり、光学性能を確保し難くなる。具体的には、広角側から望遠側での全ズーム域での倍率色収差の変動が抑え難くなるため、全ズーム域における安定した光学性能の確保が難しくなる。また、条件式(2)の上限の98を越えると、硝材として特殊となり、コストアップを招く。結果として、安価なズームレンズを提供するという本来の目的を達成しづらくしてしまう。
また、上述したように色収差の発生をさらに抑えるためには、以下の条件式を満たすようにすると効率が良い。
90<νd <98 ・・・(9)
条件式(9)は、条件式(2)の下限値を狭めたものであるが、上述の理由により、第1レンズのアッベ数をさらに大きくすると、色収差の発生を抑えることができるので設計負担がより軽くなることは言うまでもない。
また、本発明の目的を達成するためには、上記構成に加えて以下の条件式を満たすようにするとさらに効率が良い。
1.2<DT/ft <2.0 ・・・(3)
ただし、DTは光学系の望遠端での第1レンズの物体側のレンズ面頂から結像位置までの光軸に沿った距離、
t は望遠端における全系の焦点距離、
である。
本発明で採用している第1レンズ群が正、第2レンズ群が負、第3レンズ群が正、第4レンズ群が正を有するレンズ系のパワー配置を採用して、各群に変倍の負担を効率的に分担させようとすると、望遠端でレンズの全長が最も長くなる性質がある。
望遠端での全長が長くなることは、すなわち、撮影時に第1レンズ群をなるべく沈胴時より突出させる必要を生じさせるが、これはデジタルカメラの各レンズ群を保持する鏡枠の一環当たりの長さが大きくなることにつながる。すなわち、望遠端全長が長いレンズ系を少ない環数の鏡枠で構成する場合、必然的に一環当たりの長さとして長いものが必要になり、この一環当たりの長さでカメラ沈胴長が決定するため、ズームレンズとして厚みが増してしまう。また、ズームレンズの薄型化を狙い、鏡枠の環数を増やすと、一環当たり長さを小さくできるが、部品点数が多くなりコストアップにつながる。
条件式(3)は、主にズームレンズ系全体としての大きさと達成できる望遠端の焦点距離に関わるものである。条件式(3)の上限値の2.0を越えると、焦点距離に比してレンズ系の大きさを大きくすることを意味するため光学性能としては達成が容易になるが、上述の理由により直接的にズームレンズの全長が長く、デジタルカメラ厚の増大につながる。また、下限値の1.2を越えると、条件式(1)にあるような高変倍で性能を確保しようとする場合、望遠端での性能確保が難しくなる。具体的には、この程度の変倍比を確保してデジタルカメラの小型化を狙う場合、望遠端ではどうしてもレンズ入射面に対して入射瞳の位置が余り結像側に離れないことが要求される。すなわち、入射瞳位置をパワー配置に対してベストな位置よりも物体側に移動させる設計となり、この所以でレンズ系の像面(アス)の倒れが発生する。条件式(3)の下限値を越えると、このアスの倒れの補正が難しくなり、望遠端での性能の確保が難しくなってしまう。
また、本発明の目的を達成するためには、上記構成に加えて以下の条件式を満たすようにするとさらに効率が良い。
0.5<f1 /ft <1.50 ・・・(4)
ただし、f1 は第1レンズ群の焦点距離、
t は望遠端における全系の焦点距離、
である。
上記条件式は、本発明のズームレンズでの第1レンズ群のパワーを規定する。本発明で採用しているレンズのパワー配置では、第1レンズ群を最低枚数である1枚としてレンズ系の薄型化を図っている。この場合、第1レンズ群で倍率色収差を中心とした諸収差の発生を極力抑えておく必要があるが、特に倍率色収差については単レンズの構成から原理的に第1レンズ群のみで発生を0とすることは不可能になる。条件式(4)は第1レンズ群での残存収差の程度から規定される第1レンズ群のパワーを規定する条件式である。
条件式(4)の下限の0.5を越えると、第1レンズ群のパワーが強くなりすぎ、倍率の色収差を筆頭に諸収差の補正が困難になる。また、条件式(4)の上限値の1.50を上回ると、第1レンズ群のパワーが小さくなりすぎ、収差補正は楽になるが、第1レンズ群の変倍に寄与する負担が小となり、結果としてレンズ系が大型化してしまう。
また、本発明の目的を達成するためには、上記構成に加えて以下の条件式を満たすようにするとさらに効率が良い。
−0.40<f2 /ft <−0.1 ・・・(5)
ただし、f2 は第2レンズ群の焦点距離、
t は望遠端における全系の焦点距離、
である。
上記条件式は、本発明のズームレンズでの第2レンズ群のパワーを規定する。本発明で採用しているレンズのパワー配置では、第2レンズ群のレンズを2枚としてレンズ系の薄型化と低コスト化を図っている。レンズ枚数を増やすと、当然ながら収差補正が容易になるが、その分コストアップとなり、また、レンズ1枚毎に加工上の中肉や縁肉を確保する等の必要性よりレンズ群自体が厚くなってしまう。逆に、第2レンズ群の構成枚数を1枚とすると、収差補正の自由度が少なく、色収差を主として補正が困難になる。上述の理由により、本発明では第2レンズ群を2枚とした。
この状態では第2レンズ群のパワーにも最適値があることは言うまでもない。条件式(5)の下限の−0.4を越えると、第2レンズ群のパワーが小さくなり、収差補正上は有利だが、本発明のような高変倍では第2レンズ群の変倍時の移動量として相当量が必要になってしまう。結果、広角端における第2レンズ群と第3レンズ群の群間隔が広がる傾向となり、これにより第2レンズ群での光線高が増大する。これは直接的に第1レンズ群での光線高の増大につながる。前述の通り第1レンズ群は1枚の構成としているため、色収差に対しては補正の自由度が少ない。光線高を上げると、第1レンズ群での収差の発生を助長するため、主に色収差を中心として収差補正が極めて難しくなってしまう。また、条件式(5)の上限の−0.1を越えると、逆に第2レンズ群のパワーが強くなりすぎ、非点収差やコマ収差といった諸収差全般のバランスを取ることが難しくなる。
また、本発明の目的を達成するためには、上記構成に加えて以下の条件式を満たすようにするとさらに効率が良い。
−0.5<SF1 <−0.03 ・・・(6)
ただし、SF1 =(R1f+R1r)/(R1f−R1r)で定義され、
1fは第1レンズの物体側面の曲率半径、
1rは第1レンズの像側面の曲率半径、
である。
上記条件式は、本発明で1枚の構成としている第1レンズ群のレンズ形状を規定するものである。第1レンズ群ではレンズ枚数が1枚のため、基本的に色収差を完全に0にすることは原理的に不可能である。また、前述の通り、第1レンズ群はレンズ系全体から見ると端の方に位置するため、広角端では周辺光線の光線高が高くなる傾向があり、非点収差、コマ収差、歪曲収差と言った所謂軸外の収差に影響を与えやすい。さらに、望遠端では第1レンズ群で中心のマージナル光線の光線高もそれなりに高くなるため、第1レンズの形状は望遠端での中心性能にとっても重要である。
条件式(6)の上限の−0.03を越えると、望遠端において球面収差の補正が困難になり、ズーム全域において性能確保が難しくなる。また、条件式(6)の下限値の−0.5を越えると、広角端における歪曲収差の補正が困難となり、ズーム全域において性能確保が難しくなる。
また、本発明の目的を達成するためには、上記構成に加えて以下の条件式を満たすようにするとさらに効率が良い。
0<SF2 <0.6 ・・・(7)
ただし、SF2 =(R2f+R2r)/(R2f−R2r)で定義され、
2fは第2レンズ群の物体側のレンズの物体側面の曲率半径、
2rは第2レンズ群の物体側のレンズの像側面の曲率半径、
である。
上記条件式は、第2レンズ群を構成するレンズの中の最物体側のレンズのレンズ形状を規定するものである。本構成を採用する場合、第2レンズ群の中では最物体側のレンズで周辺光線の光線高が高くなる。したがって、第2レンズ群のレンズ中、最物体側のレンズの形状は、諸収差の補正、特に軸外の収差の補正にとって重要な役割を果たしている。条件式(7)の上限値の0.6、下限値の0を越えると、主に広角側の軸外諸収差の中、主に像面、歪曲をバランス良く調整して補正することが難しくなる。具体的には、歪曲収差が良好でも像面が倒れてしまう状態、また、広角側から望遠側で像面の変動が激しく全ズーム域で性能が確保できないことに陥ることになる。
具体的には、条件式(7)の上限を越えると、像側面の曲率が大きくなりすぎ、特に広角端での歪曲収差や像面湾曲等の軸外収差の発生が大きくなってしまう。下限を越えると、同様に物体側面の曲率が大きくなりすぎて、広角端での軸外諸収差の発生が過大になる。
また、本発明の目的を達成するためには、上記構成に加えて以下の条件式を満たすようにするとさらに効率が良い。
1.5<R(G1r)/R(G2f)<2.4 ・・・(8)
ただし、R(G1r)は第1レンズ群の最像側面の曲率半径、
R(G2f)は第2レンズ群の最物体側面の曲率半径、
条件式(8)は、上記のパワー配置で主に広角端における第1レンズ群と第2レンズ群に挟まれた空気レンズの形状を規定するものである。上記の正負正正のパワー配置から構成されるレンズタイプでは、広角端におけるディストーションの寄与度は第1レンズ群と第2レンズ群に挟まれた空気レンズの部分で最も大きくなる傾向がある。これは、その空気レンズ部の前後で広角端における周辺光線が大きく屈折する構造によるのであるが、一般的にディストーションは小さい程レンズの結像性能は良いとされる。
最近のデジタルカメラでは、ディストーション補正を電気処理的に行えるものも多いが、このような処理機構はコストアップにつながるため、できればレンズ性能を良くし、電気処理機構を省けた方がよい。さらに、本発明の目的にあるように、小型、かつ、低コストを狙う場合、レンズ価格に比して歪曲の電気処理機構は比較的コスト高であり、最終的なコストに非常な不利を招く。条件式(8)はこのような不利を招く歪曲の発生を抑えるために必要な条件であり、上限値の2.4を越えると、広角端における歪曲収差の発生を抑え切れなくなり、結果として歪曲の電気処理機構の必要なレンズを提供してしまうことになる。また、下限値の1.5を越えると、歪曲は抑えやすくなるが、代わって像面湾曲やコマ収差といった周辺性能に直結する歪曲収差以外の収差発生量が大きくなり、性能の悪いレンズとなってしまう。
さらに、この目的を達成する場合、第1レンズ群の最像側の面を非球面として構成すると効率が良い。第1レンズ群の像面側は広角端において最も周辺光線を屈折させる面の一つであるが、この面を非球面として周辺で光線屈折角が強くなりすぎないように構成すれば、歪曲収差の発生を効率良く抑えることが可能となる。
また、本発明では、第4レンズ群を単レンズで構成しているが、これは第4レンズ群の収差上の役割を考慮した場合、1枚で性能確保が可能であることに起因する。この場合、大きさの小型化、低コスト化に鑑みると、第4レンズ群の構成として最低枚数である1枚とすることが当然である。第4レンズ群を1枚で構成するためには、第1レンズ群、第2レンズ群で十分に光学収差を抑えておく必要があり、そのためには上記諸条件式をより満たす程、設計が容易になることは言うまでもない。
また、本発明の課題を解決するために、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有し、各群の間隔を変化させることで変倍を行い、前記第1レンズ群は1枚の正レンズ、前記第2レンズ群は2枚のレンズ、前記第4レンズ群は1枚の正レンズからなり、さらに以下の条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。
0.4<D2 /fw <0.7 ・・・(A)
又は、
0.08<D2 /ft <0.22 ・・・(B)
ただし、D2 は第2レンズ群の最も物体側のレンズ面頂から第2レンズ群の最も像側のレンズ面頂までの光軸に沿って測った距離、
w は広角端における全系の焦点距離、
t は望遠端における全系の焦点距離、
である。
この構成をとる理由について説明する。
まず、レンズ構成のパワー配置と各レンズ群の構成枚数については、上述した通りである。これに、さらに条件式(A)、(B)に示される条件が必要となる。
条件式(A)、(B)は、第2レンズ群の実際の厚さを規定する式である。広角端の焦点距離、望遠端の焦点距離のどちらを基準にしても規定でき、各々のズーム比に応じて条件式を使い分ければよい。条件式(A)、(B)は、小型化を狙う際、同時に満たすのが望ましいが、小型化はコストと絡む複雑な要素が関係するため、やみくもに小型化を狙い、高コストに陥る心配がある場合は、どちらか一方の条件式のみを満たすようにしても問題ない。
一般的にレンズ系の小型薄型化を狙う場合、各群の大きさ、厚さを小さくしていくことになるが、本レンズパワー配置で小型化を狙う場合、第2レンズ群の厚さが最も決定的な要素の一つとなる。すなわち、条件式(A)の上限値の0.7を上回ると、収差補正上は容易になるものの、第2レンズ群の光軸に沿った長さが厚くなりすぎ、カメラ全体としての小型化が達成できなくなる。また、条件式(A)の下限値の0.4を下回ると、正レンズ加工上のコバの確保、負レンズ加工上の中肉の確保が難しくなり、製造に不向きなものになってしまう。
また、本発明の課題を解決するために、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有し、各群の間隔を変化させることで変倍を行い、前記第1レンズ群は1枚の正レンズ、前記第2レンズ群は2枚のレンズ、前記第4レンズ群は1枚の正レンズからなり、さらに以下の条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。
0.4<D3 /fw <0.7 ・・・(C)
又は、
0.1<D3 //ft <0.22 ・・・(D)
ただし、D3 は第3レンズ群の最も物体側のレンズ面頂から第3レンズ群の最も像側のレンズ面頂までの光軸に沿って測った距離、
w は広角端における全系の焦点距離、
t は望遠端における全系の焦点距離、
である。
この構成をとる理由について説明する。
まず、レンズ構成のパワー配置と各レンズ群の構成枚数については、上述した通りである。これに、さらに条件式(C)、(D)に示される条件が必要となる。
条件式(C)、(D)は、第3レンズ群の実際の厚さを規定する式である。広角端の焦点距離、望遠端の焦点距離のどちらを基準にしても規定でき、各々のズーム比に応じて条件式を使い分ければよい。条件式(C)、(D)は、小型化を狙う際、同時に満たすのが望ましいが、小型化はコストと絡む複雑な要素が関係するため、やみくもに小型化を狙い、高コストに陥る心配がある場合は、どちらか一方の条件式のみを満たすようにしても問題ない。
一般的にレンズ系の小型薄型化を狙う場合、各群の大きさ、厚さを小さくしていくことになるが、本レンズパワー配置で小型化を狙う場合、第3レンズ群の厚さが最も決定的な要素の一つとなる。すなわち、条件式(C)の上限値の0.7を上回ると、収差補正上は容易になるものの、第3レンズ群の光軸に沿った長さが厚くなりすぎ、カメラ全体としての小型薄型化が達成できなくなる。また、条件式(C)の下限値の0.4を下回ると、正レンズ加工上のコバの確保、負レンズ加工上の中肉の確保が難しくなり、製造に不向きなものになってしまう。
また条件式(B)、(D)の上限値を0.18とすると、本発明のズームレンズにおいてさらに効率良く小型化が実現できる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、カメラの携帯性を損なうことなく、従来よりも撮影領域を広げたいというユーザーの要望を満たせるような、カメラの小型化と高変倍比化を同時に満足し、具体的には、鏡筒の沈胴時の薄型化に適していて5倍程度の高変倍比化が確保されており、さらに、撮影画像の画質が良好に維持された、CCDやCMOS等の電子撮像素子に適している安価なズームレンズとそれを用いた電子撮像装置を提供することが可能となる。
以下、本発明のズームレンズの実施例1〜10について説明する。実施例1〜10の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図をそれぞれ図1〜図10に示す。各図中、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、開口絞りはS、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、光学的ローパスフィルターはF、電子撮像素子であるCCDのカバーガラスはC、CCDの像面はIで示してある。なお、近赤外シャープカットコートについては、例えば光学的ローパスフィルターFに直接コートを施こしてもよく、また、別に赤外カット吸収フィルターを配置してもよい。
実施例1のズームレンズは、図1に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より物体側に位置する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの両面の6面に用いている。
実施例2のズームレンズは、図2に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より物体側に位置する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの両面の6面に用いている。
実施例3のズームレンズは、図3に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの両面の6面に用いている。
実施例4のズームレンズは、図4に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの物体側の面の5面に用いている。
なお、この実施例においては、開口絞りSは第3レンズ群G3の最も物体側の凸面の面頂より像側に位置し、第3レンズ群G3の最も物体側の凸面が開口絞りSの開口内に一部入り込んでいる形態を取っている。
実施例5のズームレンズは、図5に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの物体側の面の5面に用いている。
なお、この実施例においては、開口絞りSは第3レンズ群G3の最も物体側の凸面の面頂より像側に位置し、第3レンズ群G3の最も物体側の凸面が開口絞りSの開口内に一部入り込んでいる形態を取っている。
実施例6のズームレンズは、図6に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの物体側の面の5面に用いている。
なお、この実施例においては、開口絞りSは第3レンズ群G3の最も物体側の凸面の面頂より像側に位置し、第3レンズ群G3の最も物体側の凸面が開口絞りSの開口内に一部入り込んでいる形態を取っている。
実施例7のズームレンズは、図7に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの両面の6面に用いている。
なお、この実施例においては、開口絞りSは第3レンズ群G3の最も物体側の凸面の面頂より像側に位置し、第3レンズ群G3の最も物体側の凸面が開口絞りSの開口内に一部入り込んでいる形態を取っている。
実施例8のズームレンズは、図8に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より物体側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの物体側の面、第4レンズ群G4の両凸正レンズの物体側の面の6面に用いている。
なお、この実施例においては、開口絞りSは第3レンズ群G3の最も物体側の凸面の面頂より像側に位置し、第3レンズ群G3の最も物体側の凸面が開口絞りSの開口内に一部入り込んでいる形態を取っている。
実施例9のズームレンズは、図9に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの両面の6面に用いている。
実施例10のズームレンズは、図10に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1、負屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正屈折力の第3レンズ群G3、正屈折力の第4レンズ群G4から構成されており、広角端から望遠端への変倍をする際に、第1レンズ群G1は物体側へ移動し、第2レンズ群G2は像側に凸の軌跡で移動し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する。開口絞りSと第3レンズ群G3は一体に物体側へ移動し、第4レンズ群G4は第3レンズ群G3との間隔を広げながら物体側へ移動する。
物体側から順に、第1レンズ群G1は、両凸正レンズ1枚からなり、第2レンズ群G2は、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなり、第3レンズ群G3は、両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹負レンズとの接合レンズからなり、第4レンズ群G4は、両凸正レンズ1枚からなる。
非球面は、第1レンズ群G1の両凸正レンズの両面、第2レンズ群G2の両凹負レンズの両面、第3レンズ群G3の単レンズである両凸正レンズの両面の6面に用いている。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8 +A1010
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。

実施例1
1 = 23.934 (非球面) d1 = 3.07 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -42.835 (非球面) d2 = (可変)
3 = -19.839 (非球面) d3 = 1.01 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 5.567 (非球面) d4 = 1.40
5 = 9.356 d5 = 1.99 nd3 =1.92286 νd3 =20.88
6 = 24.062 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 1.20
8 = 5.751 (非球面) d8 = 2.32 nd4 =1.66895 νd4 =42.79
9 = -15.270 (非球面) d9 = 0.16
10= 13.075 d10= 1.68 nd5 =1.72916 νd5 =54.68
11= -12.975 d11= 0.73 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
12= 4.161 d12= (可変)
13= 14.113 d13= 2.30 nd7 =1.84666 νd7 =23.78
14= -213.721 d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.81 nd8 =1.54771 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.57
17= ∞ d17= 0.47 nd9 =1.51633 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.64
19= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -4.31307×10-5
6 = 4.47328×10-7
8 = -1.42154×10-8
10= 7.92701×10-11
第2面
K = 0.000
4 = -3.66261×10-5
6 = 1.09806×10-6
8 = -3.13291×10-8
10= 2.69041×10-10
第3面
K = 0.000
4 = 2.62138×10-4
6 = 4.61213×10-6
8 = -2.80283×10-7
10= 2.50090×10-9
第4面
K = 0.000
4 = -3.66221×10-4
6 = 1.28582×10-5
8 = -1.97532×10-7
10= -5.10749×10-8
第8面
K = 0.519
4 = -1.09678×10-3
6 = -1.22542×10-5
8 = -3.95552×10-6
10= 2.30119×10-7
第9面
K = 0.000
4 = 1.94217×10-4
6 = 7.31289×10-6
8 = -3.40421×10-6
10= 3.05416×10-7
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.60 14.15 31.00
NO 3.27 3.95 6.03
2ω(°) 62.66 29.39 13.78
2 1.09 7.20 13.17
6 12.72 5.60 1.16
12 2.03 5.10 12.70
14 4.88 6.20 5.02 。

実施例2
1 = 23.873 (非球面) d1 = 2.99 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -44.414 (非球面) d2 = (可変)
3 = -20.859 (非球面) d3 = 0.96 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 5.834 (非球面) d4 = 1.40
5 = 9.671 d5 = 1.89 nd3 =1.92286 νd3 =20.88
6 = 23.735 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 1.15
8 = 6.858 (非球面) d8 = 1.98 nd4 =1.68305 νd4 =34.88
9 = -27.454 (非球面) d9 = 0.16
10= 8.422 d10= 2.18 nd5 =1.72916 νd5 =54.68
11= -7.642 d11= 0.74 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
12= 4.259 d12= (可変)
13= 15.625 d13= 2.35 nd7 =1.84666 νd7 =23.78
14= -63.767 d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.81 nd8 =1.54771 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.57
17= ∞ d17= 0.47 nd9 =1.51633 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.64
19= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -7.88447×10-5
6 = 1.59276×10-6
8 = -3.30030×10-8
10= 1.70193×10-10
第2面
K = 0.000
4 = -8.23664×10-5
6 = 3.02336×10-6
8 = -7.05046×10-8
10= 5.38822×10-10
第3面
K = 0.000
4 = 2.05452×10-4
6 = 8.05408×10-6
8 = -3.65123×10-7
10= 3.68265×10-9
第4面
K = 0.000
4 = -3.19761×10-4
6 = 1.71624×10-5
8 = -3.30855×10-7
10= -3.11653×10-8
第8面
K = 0.519
4 = -4.23790×10-4
6 = -1.20850×10-5
8 = -2.19592×10-6
10= 1.45923×10-7
第9面
K = 0.000
4 = 1.74510×10-4
6 = -2.67920×10-5
8 = 6.90209×10-7
10= 8.25924×10-8
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.60 14.15 31.00
NO 3.30 4.00 5.98
2ω(°) 62.99 29.55 13.86
2 1.00 7.15 13.26
6 13.60 6.16 1.17
12 2.09 5.52 12.48
14 4.91 6.14 5.31 。

実施例3
1 = 26.571 (非球面) d1 = 2.73 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -39.710 (非球面) d2 = (可変)
3 = -19.292 (非球面) d3 = 0.81 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.493 (非球面) d4 = 1.40
5 = 11.234 d5 = 1.61 nd3 =1.92286 νd3 =20.88
6 = 29.140 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 0.26
8 = 5.949 (非球面) d8 = 1.75 nd4 =1.63825 νd4 =41.91
9 = -38.576 (非球面) d9 = 0.12
10= 7.439 d10= 1.90 nd5 =1.72916 νd5 =52.85
11= -52.207 d11= 0.70 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
12= 3.776 d12= (可変)
13= 22.676 d13= 2.47 nd7 =1.70154 νd7 =41.24
14= -19.902 d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.81 nd8 =1.54771 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.57
17= ∞ d17= 0.47 nd9 =1.51633 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.64
19= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -3.62733×10-5
6 = 4.81423×10-7
8 = 4.22972×10-9
10= 1.82176×10-11
第2面
K = 0.000
4 = -2.41504×10-5
6 = 1.48012×10-6
8 = -2.21250×10-8
10= 2.85635×10-10
第3面
K = 0.000
4 = 1.71598×10-4
6 = -1.51301×10-6
8 = 5.08264×10-9
10= 5.24438×10-10
第4面
K = 0.000
4 = -3.61635×10-4
6 = 6.81719×10-6
8 = -6.47927×10-7
10= 1.06089×10-8
第8面
K = 0.000
4 = -1.27685×10-4
6 = -6.00544×10-5
8 = 1.38870×10-5
10= -1.21712×10-6
第9面
K = 0.000
4 = 5.38902×10-4
6 = -5.75614×10-5
8 = 1.06642×10-5
10= -7.48693×10-7
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.60 14.15 31.00
NO 3.90 4.45 6.22
2ω(°) 62.95 29.51 14.05
2 1.00 6.25 12.44
6 15.22 7.53 1.09
12 2.66 8.02 13.67
14 4.91 5.85 7.07 。

実施例4
1 = 22.742 (非球面) d1 = 3.35 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -47.300 (非球面) d2 = (可変)
3 = -21.350 (非球面) d3 = 0.78 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.062 (非球面) d4 = 1.48
5 = 8.570 d5 = 1.72 nd3 =1.92286 νd3 =18.90
6 = 14.739 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = -0.21
8 = 6.141 (非球面) d8 = 1.43 nd4 =1.69350 νd4 =53.21
9 = -22.532 d9 = 0.62
10= 8.223 d10= 1.77 nd5 =1.64943 νd5 =52.85
11= 27.848 d11= 0.01 nd6 =1.56384 νd6 =60.67
12= 27.848 d12= 0.50 nd7 =1.93936 νd7 =23.89
13= 4.049 d13= (可変)
14= 15.568 d14= 2.11 nd8 =1.71575 νd8 =41.26
15= -46.256 d15= (可変)
16= ∞ d16= 0.81 nd9 =1.54771 νd9 =62.84
17= ∞ d17= 0.57
18= ∞ d18= 0.47 nd10=1.51633 νd10=64.14
19= ∞ d19= 0.60 r20= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0.897
4 = -1.34975×10-5
6 = 6.72501×10-7
8 = -5.17799×10-9
10= 1.54082×10-10
第2面
K = -5.646
4 = 1.91043×10-6
6 = 1.45719×10-6
8 = -2.03335×10-8
10= 2.99184×10-10
第3面
K = -2.963
4 = 4.02597×10-4
6 = -6.27977×10-6
8 = -4.44357×10-9
10= 7.81851×10-10
第4面
K = -0.617
4 = 4.29831×10-4
6 = 1.14997×10-5
8 = -1.28838×10-7
10= -1.00872×10-8
第8面
K = -0.396
4 = -5.00977×10-4
6 = 9.08503×10-6
8 = -1.75461×10-6
10= 9.60499×10-8
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.62 14.24 31.84
NO 3.94 5.07 6.00
2ω(°) 62.99 29.59 13.71
2 0.66 5.57 11.58
6 15.44 8.02 1.75
13 4.14 8.61 13.26
15 4.04 5.47 7.95 。

実施例5
1 = 29.890 (非球面) d1 = 3.07 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -32.954 (非球面) d2 = (可変)
3 = -12.063 (非球面) d3 = 0.68 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 7.786 (非球面) d4 = 1.27
5 = 11.814 d5 = 1.84 nd3 =1.92286 νd3 =18.90
6 = 31.303 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = -0.20
8 = 6.546 (非球面) d8 = 1.32 nd4 =1.69350 νd4 =53.21
9 = -46.365 d9 = 0.66
10= 5.092 d10= 1.95 nd5 =1.51965 νd5 =52.81
11= 25.457 d11= 0.01 nd6 =1.56384 νd6 =60.67
12= 25.457 d12= 0.50 nd7 =1.84666 νd7 =23.78
13= 3.437 d13= (可変)
14= 12.463 d14= 2.47 nd8 =1.64663 νd8 =41.07
15= -63.925 d15= (可変)
16= ∞ d16= 0.81 nd9 =1.54771 νd9 =62.84
17= ∞ d17= 0.57
18= ∞ d18= 0.47 nd10=1.51633 νd10=64.14
19= ∞ d19= 0.59 r20= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 6.836
4 = 8.15281×10-6
6 = -1.47223×10-6
8 = 2.05529×10-8
10= 1.31207×10-10
第2面
K = -22.648
4 = -3.68065×10-6
6 = -1.28031×10-6
8 = 3.96618×10-8
10= 0
第3面
K = -9.348
4 = 4.19891×10-4
6 = -1.19422×10-5
8 = 1.64306×10-8
10= 1.95331×10-9
第4面
K = -0.172
4 = 5.74177×10-4
6 = 7.70995×10-6
8 = -1.11839×10-6
10= 1.27634×10-8
第8面
K = -0.195
4 = -4.52234×10-4
6 = 7.32480×10-5
8 = -1.55941×10-5
10= 1.19063×10-6
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.62 14.31 31.88
NO 4.10 5.26 6.29
2ω(°) 63.09 29.40 14.00
2 1.04 6.24 12.00
6 15.80 8.01 1.36
13 3.92 7.88 12.77
15 3.74 5.46 8.79 。

実施例6
1 = 22.609 (非球面) d1 = 3.26 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -48.382 (非球面) d2 = (可変)
3 = -20.525 (非球面) d3 = 0.75 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.299 (非球面) d4 = 1.53
5 = 8.878 d5 = 1.70 nd3 =1.92286 νd3 =18.90
6 = 15.030 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = -0.20
8 = 6.910 (非球面) d8 = 1.30 nd4 =1.74320 νd4 =49.34
9 = -48.330 d9 = 0.62
10= 6.353 d10= 1.98 nd5 =1.51742 νd5 =52.43
11= 10.770 d11= 0.01 nd6 =1.56384 νd6 =60.67
12= 10.770 d12= 0.50 nd7 =1.92286 νd7 =18.90
13= 3.870 d13= (可変)
14= 13.758 d14= 2.10 nd8 =1.72040 νd8 =35.95
15= -90.822 d15= (可変)
16= ∞ d16= 0.81 nd9 =1.54771 νd9 =62.84
17= ∞ d17= 0.57
18= ∞ d18= 0.47 nd10=1.51633 νd10=64.14
19= ∞ d19= 0.63 r20= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 6.460
4 = -7.11455×10-5
6 = 9.92243×10-7
8 = -2.57596×10-8
10= 2.75332×10-10
第2面
K = -75.251
4 = -6.96671×10-5
6 = 3.92426×10-6
8 = -7.28205×10-8
10= 1.01130×10-9
第3面
K = 1.780
4 = 4.48246×10-4
6 = -5.92149×10-6
8 = -8.87324×10-9
10= 7.59263×10-10
第4面
K = -0.710
4 = 4.31579×10-4
6 = 1.04177×10-5
8 = -1.68802×10-7
10= -8.56841×10-9
第8面
K = -0.629
4 = -2.25414×10-4
6 = 5.08977×10-5
8 = -1.23925×10-5
10= 1.04393×10-6
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.62 14.37 31.89
NO 3.92 5.05 6.00
2ω(°) 63.15 29.34 13.81
2 0.73 5.82 11.62
6 15.64 8.03 1.77
13 3.95 8.30 13.29
15 4.19 5.74 8.29 。

実施例7
1 = 25.228 (非球面) d1 = 3.13 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -39.416 (非球面) d2 = (可変)
3 = -17.053 (非球面) d3 = 0.79 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.915 (非球面) d4 = 1.62
5 = 8.938 d5 = 1.62 nd3 =1.92286 νd3 =18.90
6 = 14.637 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = -0.20
8 = 5.928 (非球面) d8 = 1.42 nd4 =1.74320 νd4 =49.34
9 = -32.457 (非球面) d9 = 0.46
10= 8.740 d10= 1.89 nd5 =1.56883 νd5 =56.36
11= -26.440 d11= 0.01 nd6 =1.56384 νd6 =60.67
12= -26.440 d12= 0.56 nd7 =1.80518 νd7 =25.42
13= 3.865 d13= (可変)
14= 14.479 d14= 2.31 nd8 =1.65412 νd8 =39.68
15= -39.388 d15= (可変)
16= ∞ d16= 0.81 nd9 =1.54771 νd9 =62.84
17= ∞ d17= 0.57
18= ∞ d18= 0.47 nd10=1.51633 νd10=64.14
19= ∞ d19= 0.60 r20= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = -0.694
4 = 6.14212×10-6
6 = 2.65100×10-7
8 = 9.42196×10-9
10= -3.84274×10-12
第2面
K = -24.719
4 = -3.26002×10-5
6 = 1.23035×10-6
8 = -1.54692×10-9
10= 1.34047×10-11
第3面
K = -24.002
4 = 2.28397×10-4
6 = -4.71199×10-6
8 = 1.06101×10-8
10= 4.53768×10-10
第4面
K = -0.448
4 = 6.98069×10-4
6 = 2.90492×10-6
8 = -2.70840×10-8
10= -7.27663×10-9
第8面
K = -0.263
4 = -1.68267×10-4
6 = 4.60773×10-5
8 = -1.56338×10-6
10= 4.67614×10-7
第9面
K = 29.398
4 = 5.45975×10-4
6 = 3.91554×10-5
8 = 5.61313×10-7
10= 3.74597×10-7
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.62 14.44 32.03
NO 3.92 5.09 6.00
2ω(°) 62.87 29.22 13.72
2 0.71 5.73 11.73
6 15.87 8.10 1.77
13 3.88 8.34 13.07
15 4.09 5.74 8.38 。

実施例8
1 = 27.070 (非球面) d1 = 2.85 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = -31.995 (非球面) d2 = (可変)
3 = -15.391 (非球面) d3 = 0.79 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.717 (非球面) d4 = 1.51
5 = 13.743 d5 = 1.68 nd3 =1.92286 νd3 =18.90
6 = 45.153 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = -0.20
8 = 5.286 (非球面) d8 = 1.54 nd4 =1.74320 νd4 =49.34
9 = -41.141 d9 = 0.10
10= 8.319 d10= 1.27 nd5 =1.57099 νd5 =50.80
11= 86.109 d11= 0.01 nd6 =1.56384 νd6 =60.67
12= 86.109 d12= 1.10 nd7 =1.80518 νd7 =25.42
13= 3.328 d13= (可変)
14= 17.711 (非球面) d14= 2.64 nd8 =1.52542 νd8 =55.78
15= -18.916 d15= (可変)
16= ∞ d16= 0.81 nd9 =1.54771 νd9 =62.84
17= ∞ d17= 0.57
18= ∞ d18= 0.47 nd10=1.51633 νd10=64.14
19= ∞ d19= 0.62 r20= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = -0.954
4 = -3.21640×10-5
6 = -1.17107×10-6
8 = 3.37096×10-8
10= -3.95839×10-10
第2面
K = 1.852
4 = 2.70853×10-6
6 = -3.24208×10-7
8 = 2.39365×10-9
10= 0
第3面
K = -1.337
4 = 1.53272×10-4
6 = 3.75051×10-6
8 = -2.58664×10-7
10= 4.18276×10-9
第4面
K = -1.391
4 = -2.69176×10-5
6 = 3.03620×10-5
8 = -1.45128×10-6
10= 2.37199×10-8
第8面
K = -0.615
4 = -2.41219×10-4
6 = -1.54777×10-5
8 = 4.02754×10-6
10= -2.74462×10-7
第14面
K = 1.437
4 = 1.74789×10-5
6 = 4.96700×10-6
8 = -3.76911×10-7
10= 7.93541×10-9
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.62 14.38 31.92
NO 3.82 5.23 6.17
2ω(°) 63.15 30.00 14.25
2 1.08 4.60 10.35
6 16.18 8.04 1.25
13 3.37 9.15 13.36
15 4.47 6.07 10.30 。

実施例9
1 = 25.170 (非球面) d1 = 2.87 nd1 =1.45600 νd1 =90.28
2 = -34.619 (非球面) d2 = (可変)
3 = -17.761 (非球面) d3 = 0.80 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.479 (非球面) d4 = 1.40
5 = 11.066 d5 = 1.64 nd3 =1.92286 νd3 =20.88
6 = 30.143 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 0.20
8 = 5.960 (非球面) d8 = 1.81 nd4 =1.64171 νd4 =39.83
9 = -34.259 (非球面) d9 = 0.12
10= 7.643 d10= 1.90 nd5 =1.72916 νd5 =52.85
11= -43.828 d11= 0.70 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
12= 3.808 d12= (可変)
13= 24.046 d13= 2.50 nd7 =1.70154 νd7 =41.24
14= -19.323 d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.81 nd8 =1.54771 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.57
17= ∞ d17= 0.47 nd9 =1.51633 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.64
19= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -3.98592×10-5
6 = 1.10983×10-6
8 = -1.38799×10-8
10= 2.05789×10-10
第2面
K = 0.000
4 = -2.26413×10-5
6 = 2.33915×10-6
8 = -5.12737×10-8
10= 6.21743×10-10
第3面
K = 0.000
4 = 2.30269×10-4
6 = -1.47119×10-6
8 = -3.88247×10-8
10= 1.20634×10-9
第4面
K = 0.000
4 = -3.23017×10-4
6 = 9.43027×10-6
8 = -8.09017×10-7
10= 1.22215×10-8
第8面
K = 0.000
4 = -1.70490×10-4
6 = -5.22036×10-5
8 = 1.35092×10-5
10= -1.17412×10-6
第9面
K = 0.000
4 = 5.22759×10-4
6 = -5.11852×10-5
8 = 1.21991×10-5
10= -9.50685×10-7
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.60 14.15 31.00
NO 3.91 4.49 6.28
2ω(°) 62.98 29.50 14.01
2 1.00 6.17 12.38
6 15.04 7.53 1.08
12 2.67 8.20 13.56
14 4.86 5.70 7.07 。

実施例10
1 = 24.642 (非球面) d1 = 2.90 nd1 =1.43875 νd1 =94.93
2 = -33.135 (非球面) d2 = (可変)
3 = -17.550 (非球面) d3 = 0.80 nd2 =1.80610 νd2 =40.92
4 = 6.509 (非球面) d4 = 1.40
5 = 11.036 d5 = 1.65 nd3 =1.92286 νd3 =20.88
6 = 30.137 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 0.19
8 = 5.939 (非球面) d8 = 1.82 nd4 =1.64005 νd4 =39.80
9 = -30.831 (非球面) d9 = 0.12
10= 7.767 d10= 1.90 nd5 =1.72916 νd5 =52.85
11= -39.677 d11= 0.70 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
12= 3.807 d12= (可変)
13= 24.465 d13= 2.50 nd7 =1.70154 νd7 =41.24
14= -19.399 d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.81 nd8 =1.54771 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.57
17= ∞ d17= 0.47 nd9 =1.51633 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.64
19= ∞(像面)
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -3.75938×10-5
6 = 1.20753×10-6
8 = -1.46223×10-8
10= 2.14106×10-10
第2面
K = 0.000
4 = -1.88727×10-5
6 = 2.57005×10-6
8 = -5.84582×10-8
10= 7.23429×10-10
第3面
K = 0.000
4 = 2.51042×10-4
6 = -2.30552×10-6
8 = -1.30718×10-8
10= 9.50618×10-10
第4面
K = 0.000
4 = -2.87328×10-4
6 = 7.95321×10-6
8 = -7.04413×10-7
10= 1.02918×10-8
第8面
K = 0.000
4 = -2.85331×10-4
6 = -1.78138×10-5
8 = 5.74287×10-6
10= -6.48494×10-7
第9面
K = 0.000
4 = 4.01044×10-4
6 = -6.65678×10-7
8 = 1.94321×10-8
10= -4.40726×10-8
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 6.60 14.15 31.00
NO 3.91 4.51 6.32
2ω(°) 62.98 29.49 13.98
2 1.00 6.14 12.38
6 15.03 7.51 1.08
12 2.67 8.20 13.53
14 4.81 5.62 7.05 。
以上の実施例1〜10の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図11〜図20に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。各図中、“FIY”は半画角を示す。
次に、上記各実施例における条件式(1)〜(8)、(A)〜(D)の値を示す。
実施例 1 2 3 4 5
(1) 4.7 4.7 4.7 4.81 4.81
(2) 81.54 81.54 81.54 81.54 81.54
(3) 1.620 1.629 1.629 1.587 1.598
(4) 1.012 1.022 1.047 0.986 1.005
(5) -0.284 -0.293 -0.302 -0.267 -0.273
(6) -0.283 -0.3 -0.198 -0.351 -0.048
(7) 0.562 0.562 0.496 0.557 0.215
(8) 2.159 2.129 2.058 2.215 2.732
(A) 0.667 0.644 0.577 0.600 0.573
(B) 0.142 0.137 0.123 0.125 0.119
(C) 0.741 0.765 0.677 0.654 0.669
(D) 0.158 0.163 0.144 0.136 0.139 。

実施例 6 7 8 9 10
(1) 4.81 4.84 4.82 4.69 4.70
(2) 81.54 81.54 81.54 90.28 94.93
(3) 1.599 1.592 1.598 1.629 1.629
(4) 0.987 0.982 0.939 1.047 1.055
(5) -0.267 -0.268 -0.268 0.300 -0.301
(6) -0.363 -0.219 -0.083 0.158 -0.147
(7) 0.530 0.422 0.392 0.465 0.459
(8) 2.357 2.311 2.079 1.949 1.888
(A) 0.600 0.609 0.601 0.581 0.583
(B) 0.124 0.126 0.125 0.124 0.124
(C) 0.666 0.654 0.606 0.687 0.688
(D) 0.138 0.135 0.126 0.146 0.147 。
なお、以上の実施例1〜10では、明るさ絞りSが第3レンズ群G3と一体化されているが、これはコスト面からの配慮であり、光学性能上は明るさ絞りを変倍時に他の群と独立的に移動させると性能の達成が容易となることは自明である。
本発明では、以上の実施例1〜10から明らかなように、第1レンズ群G1は両凸の単レンズ、第2レンズ群G2は比較的強いパワーの両凹の負レンズと物体側に凸のメニスカス形状の正レンズの2枚構成、第3レンズ群G3は明るさ絞りSと正パワーの2つのレンズエレメントからなり、一方は正の単レンズ、もう一方は色収差補正上意味のある正負の接合レンズからなっている。これら2つのレンズエレメントに非常に大きい収差補正機能を持たせている。
明るさ絞りS及びシャッターユニットは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間に配置し、変倍時に第3レンズ群G3と一体で移動させるとよい。入射瞳を物体側から見て近い位置に位置させることができ、射出瞳を像面から遠ざけることができる。また、軸外光線の高さが低くなる場所であるので、シャッターユニットが大型化せずにすみ、明るさ絞りS及びシャッターユニットを移動させるときのデッドスペースが小さくてすむ。
また、ゴースト、フレア等の不要光をカットするために、明るさ絞りS以外にフレア絞りを配置してもかまわない。第1レンズ群G1の物体側、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2間、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3間、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4間、第4レンズ群G4から像面Iの間の何れかの場所に配置してもよい。枠部材によりフレア光線をカットするように構成してもよいし、別の部材で構成してもよい。また、光学系に直接印刷しても、塗装しても、シール等を接着してもかまわない。また、その形状は、円形、楕円形、矩形、多角形、関数曲線で囲まれる範囲等、いかなる形状でもかまわない。また、有害光束をカットするだけでなく、画面周辺のコマフレア等の光束をカットしてもよい。
また、各レンズには反射防止コートを行い、ゴースト、フレアを軽減してもかまわない。マルチコートであれば効果的にゴースト、フレアを軽減できるので望ましい。また、赤外カットコートをレンズ面、カバーガラス等に行ってもかまわない。
また、ピント調節を行うためのフォーカシングは、第4レンズ群G4が望ましい。第4レンズ群G4でフォーカシングを行うと、レンズ重量が軽量なためモータにかかる負荷が少ない。さらに、フォーカシング時に全長が変化しないし、鏡枠内部に駆動モータを配置できるため、鏡枠のコンパクト化に有利である。
上述のように、第4レンズ群G4フォーカシングが望ましいが、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3でフォーカシングを行ってもよい。また、複数のレンズ群を移動してフォーカシングを行ってもよい。また、レンズ系全体を繰り出してフォーカスを行ってもよいし、一部のレンズを繰り出し、若しくは、繰り込みしてフォーカスしてもよい。
また、画像周辺部の明るさのかげり(シェーディング)をCCDのマイクロレンズをシフトすることにより軽減してもよい。例えば、各像高における光線の入射角に合わせてCCDのマイクロレンズの設計を変えてもよい。また、画像処理により画像周辺部の低下量を補正してもよい。
また、意図的に光学系で歪曲収差を出しておき、撮影後に電気的に画像処理を行って歪みを補正してもかまわない。
第4レンズ群G4はプラスチック材料で形成してもよい。第4レンズ群G4の主な役割は、射出瞳位置を適切な位置に配置してCCDやCMOS等の電子撮像素子に効率良く光線を入射させることである。そのような役割のためには、プラスチックレンズのような屈折率の低い硝材を用いて構成することも可能である。第4レンズ群G4にプラスチックレンズを用いればコストを安く抑え、より安価なズームレンズを提供することが可能となる。
図21〜図23は、以上のようなズームレンズを撮影光学系41に組み込んだ本発明によるデジタルカメラの構成の概念図を示す。図21はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図22は同後方正面図、図23はデジタルカメラ40の構成を示す模式的な断面図である。ただし、図21と図23においては、撮影光学系41の非沈胴時を示している。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42上に位置する撮影光学系41、ファインダー用光路44上に位置するファインダー光学系43、シャッターボタン45、フラッシュ46、液晶表示モニター47、焦点距離変更ボタン61、設定変更スイッチ62等を含み、撮影光学系41の沈胴時には、カバー60をスライドすることにより、撮影光学系41とファインダー光学系43とフラッシュ46はそのカバー60で覆われる。そして、カバー60を開いてカメラ40を撮影状態に設定すると、撮影光学系41は図23の非沈胴状態になり、カメラ40の上部に配置されたシャッターボタン45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例4のズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、波長域制限コートを施したローパスフィルターFとカバーガラスCを介してCCD49の撮像面(光電変換面)上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。ファインダー用対物光学系53は、複数のレンズ群(図の場合は3群)と正立プリズム55a、55b、55cからなる正立プリズム系55とから構成され、撮影光学系41のズームレンズに連動して焦点距離が変化するズーム光学系からなり、このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材である正立プリズム系55の視野枠57上に形成される。この正立プリズム系55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、接眼光学系59の射出側にカバー部材50が配置されている。
図24は、上記デジタルカメラ40の主要部の内部回路の構成ブロック図である。なお、以下の説明では、上記の処理手段51は例えばCDS/ADC部24、一時記憶メモリ17、画像処理部18等からなり、記憶手段52は例えば記憶媒体部19等からなる。
図24に示すように、デジタルカメラ40は、操作部12と、この操作部12に接続された制御部13と、この制御部13の制御信号出力ポートにバス14及び15を介して接続された撮像駆動回路16並びに一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21を備えている。
上記の一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21はバス22を介して相互にデータの入力又は出力が可能なように構成され、また、撮像駆動回路16には、CCD49とCDS/ADC部24が接続されている。
操作部12は各種の入力ボタンやスイッチを備え、これらの入力ボタンやスイッチを介して外部(カメラ使用者)から入力されるイベント情報を制御部に通知する回路である。制御部13は、例えばCPU等からなる中央演算処理装置であり、不図示のプログラムメモリを内蔵し、そのプログラムメモリに格納されているプログラムにしたがって、操作部12を介してカメラ使用者から入力される指示命令を受けてデジタルカメラ40全体を制御する回路である。
CCD49は、本発明による撮影光学系41を介して形成された物体像を受光する。CCD49は、撮像駆動回路16により駆動制御され、その物体像の各画素ごとの光量を電気信号に変換してCDS/ADC部24に出力する撮像素子である。
CDS/ADC部24は、CCD49から入力する電気信号を増幅しかつアナログ/デジタル変換を行って、この増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという。)を一時記憶メモリ17に出力する回路である。
一時記憶メモリ17は、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部24から出力される上記RAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。画像処理部18は、一時記憶メモリ17に記憶されたRAWデータ又は記憶媒体部19に記憶されているRAWデータを読み出して、制御部13から指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
記録媒体部19は、例えばフラッシュメモリ等からなるカード型又はスティック型の記録媒体を着脱自在に装着して、それらカード型又はスティック型のフラッシュメモリに、一時記憶メモリ17から転送されるRAWデータや画像処理部18で画像処理された画像データを記録して保持する装置の制御回路である。
表示部20は、液晶表示モニター47を備え、その液晶表示モニター47に画像や操作メニュー等を表示する回路である。設定情報記憶メモリ部21には、予め各種の画質パラメータが格納されているROM部と、そのROM部から読み出された画質パラメータの中から操作部12の入力操作によって選択された画質パラメータを記憶するRAM部が備えられている。設定情報記憶メモリ部21は、それらのメモリへの入出力を制御する回路である。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が、本発明により、十分な広角域を有し、コンパクトな構成としながら、高変倍で全変倍域で結像性能が極めて安定的であるので、高性能・小型化・広角化が実現できる。そして、広角側、望遠側での速い合焦動作が可能となる。
本発明は、以上のような一般的な被写体を撮影する所謂コンパクトデジタルカメラだけでなく、広い画角が必要な監視カメラや、レンズ交換式のカメラに適用してもよい。
本発明のズームレンズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。 本発明のズームレンズの実施例2の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例3の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例4の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例5の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例6の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例7の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例8の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例9の図1と同様の図である。 本発明のズームレンズの実施例10の図1と同様の図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例3の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例4の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例5の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例6の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例7の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例8の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例9の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例10の無限遠物点合焦時の収差図である。 本発明によるデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図21のデジタルカメラの後方斜視図である。 図21のデジタルカメラの断面図である。 図21のデジタルカメラの主要部の内部回路の構成ブロック図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
G4…第4レンズ群
S…明るさ絞り
F…光学的ローパスフィルター
C…カバーガラス
I…像面
E…観察者眼球
12…操作部
13…制御部
14、15…バス
16…撮像駆動回路
17…一時記憶メモリ
18…画像処理部
19…記憶媒体部
20…表示部
21…設定情報記憶メモリ部
22…バス
24…CDS/ADC部
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッターボタン
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…正立プリズム系
55a、55b、55c…正立プリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
60…カバー
61…焦点距離変更ボタン
62…設定変更スイッチ

Claims (12)

  1. 物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群からなり、各群の間隔を変化させることで変倍を行い、前記第1レンズ群は1枚の正レンズ、前記第2レンズ群は2枚のレンズ、前記第4レンズ群は1枚の正レンズからなり、さらに以下の条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。
    0.08<D 2 /f t <0.22 ・・・(B)
    0<SF 2 <0.6 ・・・(7)
    ただし、 2 は第2レンズ群の最も物体側のレンズ面頂から第2レンズ群の最も像側のレンズ面頂までの光軸に沿って測った距離、
    t は望遠端における全系の焦点距離、
    SF 2 =(R 2f +R 2r )/(R 2f −R 2r )で定義され、
    2f は第2レンズ群の物体側のレンズの物体側面の曲率半径、
    2r は第2レンズ群の物体側のレンズの像側面の曲率半径、
    である。
  2. 下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
    0.4<D2 /fw <0.7 ・・・(A)
    ただし、f w は広角端における全系の焦点距離、
    である。
  3. 下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載のズームレンズ。
    4<Z<8 ・・・(1)
    80<ν d <98 ・・・(2)
    ただし、Zはズーム比、
    ν d は第1レンズ群を構成する第1レンズのアッベ数、
    である。
  4. 下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載のズームレンズ。
    0.4<D3 /fw <0.7 ・・・(C)
    ただし、D3 は第3レンズ群の最も物体側のレンズ面頂から第3レンズ群の最も像側のレンズ面頂までの光軸に沿って測った距離、
    w は広角端における全系の焦点距離、
    である。
  5. 下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1から4の何れか何れか1項記載のズームレンズ。
    0.1<D3 t <0.22 ・・・(D)
    ただし、D3 は第3レンズ群の最も物体側のレンズ面頂から第3レンズ群の最も像側のレンズ面頂までの光軸に沿って測った距離、
    である。
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載のズームレンズ。
    1.2<DT/ft <2.0 ・・・(3)
    ただし、DTは光学系の望遠端での第1レンズの物体側のレンズ面頂から結像位置までの光軸に沿った距離、
    である。
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載のズームレンズ。
    0.5<f1 /ft <1.50 ・・・(4)
    ただし、f1 は第1レンズ群の焦点距離、
    である。
  8. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から7の何れか1項記載のズームレンズ。
    −0.1<f2 /ft <−0.40 ・・・(5)
    ただし、f2 は第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  9. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から8の何れか1項記載のズームレンズ。
    −0.5<SF1 <−0.03 ・・・(6)
    ただし、SF1 =(R1f+R1r)/(R1f−R1r)で定義され、
    1fは第1レンズの物体側面の曲率半径、
    1rは第1レンズの像側面の曲率半径、
    である。
  10. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のズームレンズ。
    1.5<R(G1r)/R(G2f)<2.4 ・・・(8)
    ただし、R(G1r)は第1レンズ群の最像側面の曲率半径、
    R(G2f)は第2レンズ群の最物体側面の曲率半径、
    である。
  11. 前記第1レンズ群の最像面側の面が非球面であることを特徴とする請求項10記載のズームレンズ。
  12. 請求項1から11の何れか1項記載のズームレンズと、該ズームレンズの像側に配置された撮像素子とを備えることを特徴とする電子撮像装置。
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