JP3592211B2 - ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、ズームレンズ及びそれを用いた光学機器に関し、特にビデオカメラやフィルムカメラ、そして放送用カメラ等に好適に用いられる高変倍比でありながら構成レンズ枚数が比較的少ないレンズ系全体の小型化を図ったズームレンズ及びそれを用いた光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の光学機器の高機能化に伴い、それに用いる撮影系としてコンパクトで高解像なズームレンズが要求されている。
【0003】
これらの要求に答える為、物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、そして正の屈折力の第4レンズ群の4つのレンズ群を有し、第2レンズ群を移動させて変倍を行い、第4レンズ群にて変倍に伴なう像面変動を補正すると共に、フォーカシングを行う所謂リアフォーカス式のズームレンズが、例えば特開昭62−206516号公報、特開昭62−215225号公報、特開昭62−24213号公報、特開平4−43311号公報、特開平5−72472号公報、特開平6−34882号公報等に開示されている。
【0004】
一般的にリアフォーカス式のズームレンズは、第1レンズ群を移動させてフォーカスを行うズームレンズに比べて、第1レンズ群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小型化が容易になる。又近接撮影が可能となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動させているので、レンズ群の駆動力が小さくてすみ迅速な焦点合わせが出来るという特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般にズームレンズにおいてリアフォーカス方式を採用すると前述の如くレンズ系全体が小型化され、又迅速なるフォーカスが可能となり更に近接撮影が容易となる等の特徴が得られる。
【0006】
又、一般的な正,負,正,正の屈折力のレンズ群構成の4群ズームレンズでは、第2レンズ群を光軸に沿って移動させることにより高い変倍作用を発生させている。レンズ全長の短縮化を図る場合、第2レンズ群の光軸上の移動量を減少させることが最も有効であるが、移動量を減少させる為には、第2レンズ群の屈折力を強くせざるを得ない。一般に屈折力を強くすると、結像性能(光学性能)が悪化してくる。
【0007】
また、一般的な正,負,正,正の屈折力のレンズ群構成の4群ズームレンズでは、最もレンズ径が大きくなる第1レンズ群に負レンズ(凹レンズ)1枚・正レンズ(凸レンズ)2枚の3枚のレンズを使用している場合が多く、第1レンズ群の径方向及び光軸方向のコンパクト化が阻害されていた。
【0008】
この間題に対して、通常、負レンズ1枚・正レンズ2枚の3枚で構成される第1レンズ群を1枚の正レンズにて構成した4群ズームレンズが、例えば特開昭62−247317号公報や、特開平10−62687号公報等に開示されている。
【0009】
このうち特開昭62−247317号公報では、変倍動作中で固定の単一の正レンズからなる正の屈折力の第1レンズ群、1枚のメニスカス状の正レンズと両レンズ面が凹面の負レンズとを貼り合せた一組の接合レンズからなり、広角端から望遠端への変倍に際して像面側に単調移動する負の屈折力の第2レンズ群、一組の接合レンズと1枚の正レンズからなり、広角端から望遠端への変倍に際して物体側に単調移動する正の屈折力の第3レンズ群、変倍に際して固定の正の屈折力の第4レンズ群にて構成している。
【0010】
しかしながら、特開昭62−247317号公報のズームレンズにおいては、第2レンズ群の移動が広角端から望遠端の変倍に際して単調に像面側に移動して、その変倍分担が大きいため第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が広くなってレンズ全長が長くなる傾向があった。
【0011】
また、特開平10−62687号公報は、変倍に際して第2、第3、第4レンズ群をを移動させることにより、各レンズ群に変倍作用を分担させ、結像性能を悪化させることが無く、各レンズ群の移動量を少なくしている。しかしながら第2レンズ群が3枚のレンズであるため第2レンズ群自体がかなりの厚さを持ってしまい、沈胴時のレンズ全長が長くなる傾向があった。
【0012】
本発明はレンズ系全体を小型化し、高変倍比であるにもかかわらず高い光学性能を有し、かつレンズの構成枚数を減らした簡易な構成のズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0013】
本発明の更なる目的は、固体撮像素子を用いた撮影系に好適な、構成レンズ枚数の少ない、コンパクトで、優れた光学性能を有するズームレンズの提供にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群から成り、ズーミングに際し、該第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群が移動するズームレンズであって、該第2レンズ群は負レンズと正レンズから成り、このうち少なくとも1面は非球面であり、第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、負レンズ、負レンズ、正レンズから成り、物体側から数えて1番目の正レンズと2番目の負レンズ、3番目の負レンズと4番目の正レンズとをそれぞれ貼合わした2組の貼合わせレンズで構成すると共に、広角端における全系の焦点距離をfW、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、
1.7<f3/fW<2.4
なる条件を満足することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1レンズ群は単一の正レンズから成りその物体側と像側のレンズ面の曲率半径を各々R11,R12とするとき
−4.5<(R11+R12)/(R11−R12)<−0.8
なる条件を満足することを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、広角端における全系の焦点距離をfW、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
1.8<|f2/fW|<2.5
なる条件を満足することを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記第4レンズ群を移動させてフォーカシングを行い、望遠端で、無限遠物体距離での該第4レンズ群の横倍率をβ4tとするとき
0.6<β4t<0.85
なる条件を満足することを特徴としている。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記第4レンズ群は単一の正レンズよりなることを特徴としている。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項の発明において、固体撮像素子に像を形成することを特徴としている。
【0020】
請求項7の発明の撮像装置は、請求項1から6のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを備えることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態1(後述の数値実施例1)のズームレンズの要部断面図、図2、図3、図4は実施形態1のズームレンズの広角端、中間焦点距離、望遠端のズーム位置における収差図である。
【0024】
図5は本発明の実施形態2(後述の数値実施例2)のズームレンズの要部断面図、図6、図7、図8は実施形態2のズームレンズの広角端、中間焦点距離、望遠端のズーム位置における収差図である。
【0025】
図9は本発明の実施形態3(後述の数値実施例3)のズームレンズの要部断面図、図10、図11、図12は実施形態3のズームレンズの広角端、中間焦点距離、望遠端のズーム位置における収差図である。
【0026】
各レンズ断面図中、Llは正の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2は負の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L3は正の屈折力の第3群(第3レンズ群)、L4は正の屈折力の第4群(第4レンズ群)である。SPは開口絞りであり、第3群L3の前方に配置している。Gは色分解プリズムやフェースプレートやフィルター等のガラスブロックである。IPは像面であり、CCD等の撮像素子が配置されている。
【0027】
本実施形態では、広角端から望遠端への変倍に際して、図中の矢印に示す如く第2レンズ群L2が像面側に凸状の軌跡で移動する領域を含むように移動し、第3レンズ群L3が物体側に単調に移動し、第4レンズ群L4が物体側に凸の軌跡を含むように移動する。
【0028】
絞りSPは、第3レンズ群L3と一体で移動する。本実施形態のズームレンズを、例えばデジタルスチルカメラ等の光学機器に応用する場合にはこの絞りにシャッター機能を持たせても良い。このようにすればより構造が簡略化できる。
【0029】
本実施形態では、第2レンズ群を物体側に比べ像面側に強い屈折力の凸面を向けた負レンズと像面側に比べ物体側に強い屈折力の凸面を向けた正レンズの全体として2枚のレンズで構成することにより、第2レンズ群の厚みを薄くして沈胴時のレンズ全長の短縮化に寄与させている。尚、本実施形態においては第2レンズ群にレンズ中心からレンズ周辺に行くに従って負の屈折力が弱くなる形状の非球面を導入するのが良い。これによれば光学機器での歪曲収差や望遠端での球面収差を良好に補正するのが容易となる。特に非球面は球面収差やコマ収差の発生が大きい負レンズの強い屈折力の凹面に導入するのが最も効果的で望ましい。
【0030】
本実施形態では第3レンズ群を2組の貼合わせレンズで構成している。これによる利点は、所謂トリプレットタイプにおける負レンズ成分の屈折力を2成分の屈折力に分離し、トリプレットタイプの様な単一の負レンズ成分による収差補正法に対して収差補正上の、自由度を増やすことである。これにより負レンズ成分のガラス厚を増大させることにより補正していた軸外フレアの補正や、負レンズ前後に設けた2つの負の空気レンズによる球面収差の補正を行うことをなくしている。そしてトリプレットタイプに比較して第3レンズ群の光軸上の厚みを小さくすることを可能とし、光学全長の短縮及び沈胴時のレンズ全長短縮に寄与している。また第3レンズ群のレンズ内部偏心による収差の敏感度もこれによって低減することが出来、調整の必要が無くなるためコストダウンも達成している。
【0031】
第4レンズ群は、撮像素子の小型化に伴う撮影レンズの屈折力の増大を分担すると共に、特に固体撮像素子等を用いた光学機器に必要な像側のテレセントリックな結像を行っている。即ち第4レンズ群にフィールドレンズの役割を持たせている。
【0032】
本実施形態では以上のようにレンズ構成を設定することにより、全変倍範囲にわたり、又、物体拒離全体にわたり高い光学性能を得ている。
【0033】
本発明のズームレンズは、以上のような構成を満足することにより実現されるが、更に高変倍比を維持しつつ光学性能を良好に維持する為には、以下の条件のうち少なくとも1つを満足することが望ましい。
【0034】
(アー1)前記第1レンズ群は単一の正レンズで構成されその物体側と像側のレンズ面の曲率半径を各々R11、R12とするとき、
−4.5<(R11+R12)/(R11−R12)<−0.8 ・・・(1)
なる条件を満足することを特徴とすることである。第1レンズ群を条件式(1)を満足するような形状の単一レンズで構成することにより、レンズ構成枚数の低減化による光学性能の低下を必要最小限度に抑えつつ、レンズ全長の短縮化とレンズ構成の簡素化を容易にしている。条件式(1)の下限値を超えると広角端での歪曲収差の補正が困難になり、また上限値を超えると望遠端での球面収差の補正が因難になるので良くない。
(ア−2) 広角端における全系の焦点距離をfW、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、
1.7<f3/fW<2.4 ・・・(2)
なる条件を満足することを特徴とすることである。条件式(2)の下限値を超えて第3レンズ群の屈折力が強くなり過ぎるとペッツバール和が正の方向に大きくなりすぎて像面湾曲の補正が困難になる。逆に上限値を超えて屈折力が弱くなり過ぎると変倍に伴う第3レンズ群の光軸上の移動量が増大し、レンズ全長もそれに伴って長くなるのでよくない。
【0035】
条件式(2)を好ましくは
1.9<f3/fw<2.2 ・・・(2a)
にすると更に全長と収差のバランスが良くなる。
(ア−3)広角端における全系の焦点距離をfW、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
1.8<|f2/fW|<2.5 ・・・(3)
なる条件を満足することを特徴とすることである。
【0036】
条件式(3)の上限値を超えて第2レンズ群の屈折力が小さくなりすぎると変倍に伴う第2レンズ群の光軸上の移動量が増大し、第2レンズ群を移動させる為のメカ構造の移動機構が長くなり好ましくない。
【0037】
条件式(3)の下限値を超えて第2レンズ群の屈折力が強くなり過ぎると変倍に伴う収差変動が増大してくるのでよくない。
【0038】
(アー4)第4レンズ群を移動させてフォーカシングを行い、望遠端における無限遠物体距離での第4レンズ群の横倍率をβ4tとするとき、
0.6<β4t<0.85 ・・・(4)
なる条件を満足することを特徴とすることである。
【0039】
条件式(4)の下限値を超えて横倍率β4tを小さくすると第1レンズ群から第3レンズ群の合成焦点距離が長くなりすぎてレンズ全長の短縮が困難になる。逆に上限値を超えると第4レンズ群の敏感度が小さくなりすぎてフォーカシングに必要な第4レンズ群の移動量が大きくなり過ぎてくるのでよくない。
【0040】
(ア−5)前記第4レンズ群は単一の正レンズよりなることを特徴とするものである。
【0041】
(ア−6)前記第3レンズ群は物体側から正レンズと負レンズの貼合わせレンズ、負レンズと正レンズの貼合わせレンズで構成されていることを特徴とすることである。
【0042】
第3レンズ群を2組の貼合わせレンズで構成するとき物体側から順に物体側に強い凸面を有する正のレンズ31、像面側に強い凹面を有するレンズ32の貼合わせレンズ、更に負のレンズ33と正のレンズ34の貼合わせレンズで構成するのが良い。
【0043】
レンズ31とレンズ32の組み合わせで第3レンズ群全体をテレフォト構成とすることでレンズ全長の小型化を達成している。正レンズ31の物体側面には非球面を用いるのが球面収差の補正に効果的である。
【0044】
(ア−7)無限遠物体から近距離物体ヘフォーカスをする場合には第1レンズ群を物体側へ移動しても良いが、さらに望ましくは、第4レンズ群を物体側に移動した方が良い。これによれば、最も物体側に配置した第1レンズ群をフォーカシングさせた場合に生じる、前玉径の増大、レンズ重量が比較的重い第1レンズ群を移動させることによるアクチュエーターの負荷の増大を防ぎ、さらに第4レンズ群以外の群をカム等で単純に連携してズーミング時に移動させることが可能となり、メカ構造の簡素化及び精度向上を達成できる。
【0045】
(ア−8)第4レンズ群でフォーカシングをするときフォーカシング群の重量を軽減するには第4レンズ群を単一の正レンズ41のみで構成するのが望ましい。そして正レンズ41の材質のアッベ数をν41とするとき、
ν41>55 ・・・(5)
とするのが良い。これによればフォーカシングの際の倍率色収差の変動を小さくすることができる。
【0046】
(ア−9)第3レンズ群の正レンズの材質の平均屈折力をN3とするとき
N3>1.72 ・・・(6)
とするのが良い。これによれば正の方向のペッツバール和の増大を抑えることが容易となる。
【0047】
本発明のズームレンズでは前述の如くレンズ構成を特定することにより、
・特に広角側での非点収差・歪曲収差を良好に補正することができる。
・最小のレンズ構成を取りつつ、移動するレンズ群の収差分担を減らし、製造誤差によるレンズ群相互の偏心等での光学性能の劣化を少なくし、製造の容易なものとすることができる。
・構成レンズ枚数を最小としながら、固体撮像素子を用いた撮影系に好適な良好な像側テレセントリック結像をもたせることができる。
・沈胴ズームレンズに要求される各レンズ群の光軸上の長さや各レンズ群のズーミング及びフォーカシングによる光軸上の移動量を短くすることができる。
・広角端のみならずズーム全域で歪曲収差を良好に補正することができる。
・テレセントリック結像を保ったまま変倍レンズ群の移動量を減らし、さらなる小型化を達成することができる。
・近距離物体へのフオーカシング機構を簡素化することができる。
等の効果を得ている。
【0048】
次に本発明のズームレンズを撮影光学系として用いたビデオカメラ(光学機器)の実施形態を図13を用いて説明する。
【0049】
図13において、10はビデオカメラ本体、11は本発明のズームレンズによって構成された撮影光学系、12は撮影光学系11によって被写体像を受光するCCD等の撮像素子、13は撮像素子12が受光した被写体像を記録する記録手段、14は不図示の表示素子に表示された被写体像を観察するためのファインダーである。
【0050】
上記表示素子は液晶パネル等によって構成され、撮像素子12上に形成された被写体像が表示される。15は、前記ファインダーと同等の機能を有する液晶表示パネルである。
【0051】
このように本発明のズームレンズをビデオカメラ等の光学機器に適用することにより、小型で高い光学性能を有する光学機器を実現している。
【0052】
次に、本発明のズームレンズの数値実施例を示す。各数値実施例においてiは物体側からの光学面の順序を示し、Riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径、Diは第i面と第i+1面との間の間隔、niとνiはそれぞれd線に対する第i番目の光学部材の材質の屈折率、アッベ数を示す。また、もっとも像側の2面はフェースプレート等のガラス材である。またkを離心率、B,C,D,E‥‥‥を非球面係数光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき、非球面形状は、
x=(h2/R)/[1+{1−(1+k)(h/R)2}1/2 ]+Bh4+Ch6+Dh8+Eh10・・・
で表示される。但しRは曲率半径である。又、各数値実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。
【0053】
【外1】
【0054】
【外2】
【0055】
【外3】
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】
本発明のズームレンズは、以上のように各要素を設定することにより、レンズ系全体を小型化し、高変倍比であるにもかかわらず高い光学性能を有し、かつレンズの構成枚数を減らした簡易な構成のズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】数値実施例1のズームレンズのレンズ断面図である。
【図2】数値実施例1のズームレンズの広角端における収差図である。
【図3】数値実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。
【図4】数値実施例1のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図5】数値実施例2のズームレンズのレンズ断面図である。
【図6】数値実施例2のズームレンズの広角端における収差図である。
【図7】数値実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。
【図8】数値実施例2のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図9】数値実施例3のズームレンズのレンズ断面図である。
【図10】数値実施例3のズームレンズの広角端における収差図である。
【図11】数値実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。
【図12】数値実施例3のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図13】本発明の光学機器の要部概略図である。
【符号の説明】
L1 第1群
L2 第2群
L3 第3群
L4 第4群
SP 絞り
G ガラスブロック
IP 像面
d d線
g g線
△M メリディオナル像面
△S サジタル像面
Claims (7)
- 物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群から成り、ズーミングに際し、該第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群が移動するズームレンズであって、該第2レンズ群は負レンズと正レンズから成り、このうち少なくとも1面は非球面であり、第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、負レンズ、負レンズ、正レンズから成り、物体側から数えて1番目の正レンズと2番目の負レンズ、3番目の負レンズと4番目の正レンズとをそれぞれ貼合わした2組の貼合わせレンズで構成すると共に、広角端における全系の焦点距離をfW、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、
1.7<f3/fW<2.4
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第1レンズ群は単一の正レンズから成りその物体側と像側のレンズ面の曲率半径を各々R11,R12とするとき
−4.5<(R11+R12)/(R11−R12)<−0.8
なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズームレンズ。 - 広角端における全系の焦点距離をfW、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
1.8<|f2/fW|<2.5
なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズームレンズ。 - 前記第4レンズ群を移動させてフォーカシングを行い、望遠端で、無限遠物体距離での該第4レンズ群の横倍率をβ4tとするとき
0.6<β4t<0.85
なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズームレンズ。 - 前記第4レンズ群は単一の正レンズよりなることを特徴とする請求項1のズームレンズ。
- 固体撮像素子に像を形成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項のズームレンズ。
- 請求項1から6のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
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