JP4072276B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズに関し、特にビデオカメラ、フィルム用カメラ、テレビカメラに等に用いられる大口径比で高変倍比を有し、特に色収差が良好に補正されたズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、ホームビデオカメラ等の小型軽量化に伴い、撮像用のズームレンズの小型化にもめざましい進歩が見られ、特に高倍率化やレンズ全長の短縮化や前玉径の小型化、レンズ構成の簡略化に力が注がれている。
【0003】
これらの目的を達成するひとつの手段として、物体側の第1レンズ群以外のレンズ群を移動させてフォーカスを行う、所謂リアフォーカス式のズームレンズが知られている。
【0004】
一般にリアフォーカス式のズームレンズは、第1レンズ群を移動させてフォーカスを行うズームレンズに比べて、第1レンズ群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小型化が容易になる。又近接撮影、特に極近接撮影が可能となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動させて行っているので、レンズ群の駆動力が小さくてすみ迅速な焦点合わせができる。
【0005】
この様なリアフォーカス式のズームレンズとして例えば、特開昭62−24213号公報では物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群の4つのレンズ群を有し、前記第1、第3レンズ群を固定とし、前記第2レンズ群を一方向に移動させて変倍を行い、前記第4レンズ群を変倍に伴う像面変動を補正するように移動させると共に該第4レンズ群を移動させて合焦を行い、第1レンズ群を4枚のレンズで構成し、材質のアッベ数が80以上のガラスを用いたズームレンズを開示している。
【0006】
本出願人は、特開平6−337353号公報において、物体側より順に、正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、絞り、正の屈折カの第3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍に際には該第2群を像面側に移動させると共に該第4群を物体側に凸状の軌跡を有するように移動させ、合焦の際には該第4群を移動させて行ったことを特徴とするリアフォーカス式のズームレンズを提案している。
【0007】
この特開平6−337353号公報においても第1レンズ群中に材質のアッベ数80以上のレンズを用いた実施例が開示されている。
【0008】
又、本出願人は特開平8−82743号公報において物体側より順に、正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、絞りを有する正の屈折力の第3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍の際には該第2群を像面側に移動させると共に該絞りと第3群を一体的に物体側に凸状の軌跡を有するように移動させ、かつ第4群を物体側に凸状の軌跡を有するように移動させ、合焦の際には該第4群を移動させて行ったことを特徴とする、変倍比20倍程度の高変倍比のリヤーフォーカス式のズームレンズを提案している。
【0009】
また、本出願人は変倍比を20倍程度にした小型のズームレンズとして、特開平8−005913号公報や、特開平8−190051号公報で物体側より順に静止しており、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、静止しており正の屈折力を有する第5レンズ群を有し、前記第2レンズ群と第4レンズ群を少なくとも移動させてズーミングを行うと共に、前記第4レンズ群を移動させてフオーカシングを行う、5群よりなるズームレンズを開示している。
【0010】
この他、レンズ構成を簡素にして比較的高倍なズームレンズを本出願人は特開平8−201695号公報や特開平9−021954号公報で提案している。
【0011】
これらでは物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍に伴う像面変動を該第4群が物体側に凸状の軌跡を有しつつ移動して補正すると共に該第4群を移動させてフォーカスを行い、該第3群は正の第31レンズと像面側に凸面を向けたメニスカス状の負の第32レンズを有し、該第4群は物体側に凸面を向けたメニスカス状の負の第41レンズと正の第42レンズよりなるリアフォーカ式のズームレンズを開示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一般にズームレンズにおいてリアフォーカス方式を採用すると、前述のごとくレンズ系全体が小型化され又迅速なるフォーカスが可能となり、さらに近接撮影が容易となる等の特長が得られる。
【0013】
しかしながら反面、フォーカスの際の収差変動が大きくなり、無限遠物体から近距離物体に至る物体距離全般にわたりレンズ系全体の小型化を図りつつ高い光学性能を得るのが大変むずかしくなってくるという問題が生じてくる。
【0014】
特に近年の映像のデジタル記録化に伴い、要求される色収差を始めとするレンズ性能はかなりハイレベルのものとなってきている。
【0015】
本発明はリアフォーカス方式に好適なズームレンズであって、大口径比及び高変倍比を図る際、レンズ系全体の大型化を防止しつつ非常に簡易な構成とすることで製造を容易にし、広角端から望遠端にいたる物体距離全般にわたり良好なる光学性能、特に色収差が非常に良好な、簡易な構成のズームレンズの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、そして正の屈折力の第4レンズ群より構成され、広角端から望遠端への変倍に際して、該第2レンズ群を像面側に移動させると共に、該第4レンズ群を物体側に凸状の軌跡で移動させるズームレンズにおいて、該第1レンズ群は物体側より順に負の第11レンズ、正の第12レンズ、正の第13レンズの3枚の単レンズより構成され、該第1レンズ群中の一方の正レンズの材質のアッベ数をνd1p、該第12レンズの焦点距離をf12、全系の望遠端における焦点距離をft、全系の広角端における焦点距離をfw、第iレンズ群の焦点距離をFiとしたとき
νd1p>80 ‥‥‥(1)
0.804≦f12/ft≦0.931 ‥‥‥(2)
【数3】
なる条件を満足することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の数値実施例1のリアフォーカス式のズームレンズのレンズ断面図、図2,図3は数値実施例1のリアフォーカス式のズームレンズの広角端と望遠端の収差図である。
【0018】
図4は本発明の数値実施例2のリアフォーカス式のズームレンズのレンズ断面図、図5,図6はリアフォーカス式のズームレンズの数値実施例2の広角端と望遠端の収差図である。
【0019】
図7は本発明の数値実施例3のリアフォーカス式のズームレンズのレンズ断面図、図8,図9は数値実施例3のリアフォーカス式のズームレンズの広角端と望遠端の収差図である。
【0020】
図10は本発明の参考例1のリアフォーカス式のズームレンズのレンズ断面図、図11,図12は参考例1のリアフォーカス式のズームレンズの広角端と望遠端の収差図である。
【0021】
図13は本発明の数値実施例4のリアフォーカス式のズームレンズのレンズ断面図、図14,図15は数値実施例4のリアフォーカス式のズームレンズの広角端と望遠端の収差図である。
【0022】
図16は本発明の数値実施例5リアフォーカス式のズームレンズのレンズ断面図、図17,図18は数値実施例5のリアフォーカス式のズームレンズの広角端と望遠端の収差図である。
【0023】
図19は本発明のリアフォーカス式のズームレンズを用いた撮像装置の要部概略図である。
【0024】
図中L1は正の屈折力の第1群、L2は負の屈折力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、L4は正の屈折力の第4群である。SPは開口絞りであり、第3群L3の前方に配置されている。Gは必要に応じて設けられるフェースプレートやフィルター等のガラスブロックである。IPは像面であり、CCD等の撮像素子が配置されている。
【0025】
本実施形態では広角端から望遠端への変倍に際して矢印のように第2群を像面側へ移動させると共に、変倍に伴う像面変動を第4群を物体側に凸状の軌跡を有しつつ移動させて補正している。
【0026】
又、第4群を光軸上移動させてフォーカスを行うリアフォーカス式を採用している。同図に示す第4群の実線の曲線4aと点線の曲線4bは各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端への変倍に伴う際の像面変動を補正する為の移動軌跡を示している。尚、第1群と第3群は変倍及びフォーカスの際、固定である。
【0027】
本実施形態においては第4群を移動させて変倍に伴う像面変動の補正を行うと共に第4群を移動させてフォーカスを行うようにしている。特に同図の曲線4a,4bに示すように広角端から望遠端への変倍に際して物体側へ凸状の軌跡を有するように移動させているので、第3群と第4群との空間の有効利用を図りレンズ全長の短縮化を効果的に達成している。
【0028】
本実施形態において、例えば望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は同図の直線4cに示すように第4群を前方へ繰り出すことにより行っている。
【0029】
本実施形態では従来の4群構成のズームレンズにおいて第1レンズ群を繰り出してフォーカスを行う場合に比べて前述のようなリアフォーカス方式を採ることにより第1レンズ群のレンズ有効径の増大化を効果的に防止している。
【0030】
そして前述の如く第1群のレンズ構成と条件式(1),(2), (4)を設定することにより、レンズ系全体の大型化を防止しつつ、広角端から望遠端にいたる全変倍範囲にわたり、良好なる光学性能を得ている。
【0031】
特に色収差を良好に補正し、変倍比が20以上という高倍比のリアフォーカス式のズームレンズを得ている。
【0032】
次に前述の条件式の技術的な意味について説明する。条件式(1)は第1レンズ群の硝材の分散値に関するものである。この条件式を満足するような硝材は異常分散性を有し、このような硝材を使用することで超望遠の焦点距離を有するレンズで問題となる2次スペクトルの除去が容易にしている。
【0033】
条件式(1)の下限を超えてνd1pの値が小さくなると望遠端近傍での色収差の補正が十分ではなくなり、ボケ像に色がついてしまうなどの問題が生じる。
【0034】
条件式(2)は第1レンズ群中の正レンズの屈折力に関するものであり、とくに異常分散性を有するレンズの屈折力に関するものである。条件式(2)の下限を超えてレンズの屈折力を強くすると、望遠端近傍での球面収差が悪化するという問題が生じる。逆に屈折力を弱くすると望遠端近傍での色収差の補正が十分ではなくなるという問題が生じる。条件式(4)は第2レンズ群の焦点距離に関するものである。条件式(4)の下限を超えて、第 2 レンズ群の焦点距離が短くなるとペッツバール和がアンダーに大きくなり、像面の倒れ等の収差補正が困難になる。逆に下限を超えて、第2レンズ群の焦点距離が長くなると第2レンズ群の移動量が増え、前玉径が大きくなりすぎるという問題が生じる。
【0035】
本実施形態では以上のようにレンズ構成を設定することにより、全変倍範囲にわたり、また物体距離全般にわたり高い光学性能を得ている。
【0036】
尚、本発明のリアフォーカス式のズームレンズにおいて、更に良好なる光学性能を得るには次の構成のうち、少なくとも1つを満足させるのが良い。
【0037】
(ア-1) 前記第11レンズは物体側に凸面を向けたメニスカス形状をしており、前記第12レンズは像側に比べて物体側に強い屈折力の凸面を向けた両レンズ面が凸面形状をしており、前記第13レンズは物体側に強い凸面を向けたメニスカス形状をしていることである。
【0038】
(ア-2) 前記第3レンズ群および第4レンズ群は各々少なくとも1枚の非球面を有することである。
【0039】
(ア-3) 前記第3レンズ群は正レンズと負レンズからなる接合レンズ、前記第4レンズは負レンズと正レンズからなる接合レンズから構成されることである。
【0040】
(ア-4) 前記第2レンズ群は物体側より順に負レンズ、負レンズ、正レンズ、そして負レンズから構成されることである。
【0041】
(ア-5) 望遠端で無限遠物体時の第1レンズ群から第3レンズ群までの合成焦点距離をft13、第iレンズ群の焦点距離をFi、全系の広角端における焦点距離をfwとするとき0.1<ft/ft13<0.7 ‥‥‥(3)
【0042】
【0043】
なる条件式を満足することである。
【0044】
条件式(3)は第3レンズ群から射出する軸上光束の平行度(アフォーカル度)に関するものである。条件式(3)の上限を超えて、軸上光束の収斂度が強くなると至近距離物体での非点隔差が大きくなると共にメリディオナル像面が補正不足になってくる。
【0045】
また十分な長さのバックフォーカスの確保も困難になる。逆に下限値を超えて軸上光束の発散度が強くなると第4レンズ群に入射する入射高が高くなり、球面収差が多く発生してくる。さらに第4レンズ群が大型化し、迅速なるフォーカスが困難になるという問題が生じる。
【0046】
【0047】
【0048】
(ア-6)第i群の焦点距離をFi、全系の広角端と望遠端における焦点距離をfw,ftとするとき
【0049】
【数4】
【0050】
−8.0<F1/F2<−5.0 (6)
なる条件を満足することである。
【0051】
条件式(5)は第4レンズ群の焦点距離に関するものである。条件式(5)の上限を超えると第4レンズ群の移動量が増え、ズーミング時やフォーカス時の収差変動が大きくなる。逆に下限を超えると第4レンズ群の敏感度が大きくなり、制御が困難になる。
【0052】
条件式(6)は第1レンズ群と第2レンズ群の焦点距離に関するものであり、高変倍でありながらコンパクト化を達成しつつ、上弦を超えて第2レンズ群の焦点距離が長くなり、第1レンズ群の焦点距離が短くなると第2レンズ群の移動量が増大し、全長や前玉径を小型化することが困難になる。
【0053】
また、望遠端近傍での第4レンズ群の移動量が大きくなり、ズーミング時の収差の変動がおおきくなるといった問題も生じる。逆に下限を超えると、歪曲などの諸収差を良好に補正することが困難になる。
【0054】
(ア-7)また、特に効果的に前玉径を小さくするには、絞りは第3レンズ群の最も物体側に配置されていることが好ましい。このような構成をすることにより、入射瞳が第1レンズ群から最も近い(浅い)所になるため、第1レンズ群の外径を最も小さくするのに有効である。
【0055】
(ア-8)小型化を図りつつ高変倍比であり、かつ良好な色収差補正を達成するには、前述の条件式(3),(6)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
【0056】
0.1<ft/ft13<0.6 ‥‥‥(3a)
【0057】
【0058】
−7.5<F1/F2<−5.5 ‥‥‥(6a)
(ア-9)前玉径を小型化しつつ、ズーミングによる色収差の変動を小さくするには、第2レンズ群を物体側から順に凸面を有するメニスカス状の負レンズ、両レンズ面が凹面の負レンズ、空気間隔を挟んで両レンズ面が凸面の正レンズ、負レンズの順に配置することである。この空気間隔によって第2レンズ群の物体側主点が第1レンズ群よりになり、広角側における第1レンズ群と第2レンズ群の主点感覚を短く取りやすくなり第1レンズ群寄りになり、広角側における第1レンズ群と第2レンズ群の主点間隔を短く取りやすくなり、第1レンズ群の小型化に有効であり、色消しを対称に近づけることで、ズーミングによる色収差の変動を抑えるのにも有効である。
【0059】
(ア-10)さらに高変倍比でありながら簡易な構成の小型で良好な色収差補正を得るには、前述の条件式(3),(6)の数値範囲を
0.15<ft/ft13<0.55 ‥‥‥(3b)
【0060】
【0061】
−6.8<F1/F2<−6.0 ‥‥‥(6b)
の如く設定するのが良い。
【0062】
次に本発明と参考例の数値実施例を示す。尚、数値実施例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半径、Diは物体側より順に第i番目のレンズ厚又は空気間隔、Niとνiはそれぞれ物体側より順に第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。
【0063】
また数値実施例における最後の二つもしくは三つの平面は光学フィルター、フェースプレート等を示す。
【0064】
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき
【0065】
【数5】
【0066】
なる式で表している。fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角である。又「e−0x」は「10 -x 」を意味している。
【0067】
【数6】
【0068】
【数7】
【0069】
【数8】
【0070】
【数9】
【0071】
【数10】
【0072】
【数11】
【0073】
【表1】
【0074】
次に数値実施例1〜5のズームレンズを撮影光学系として用いた撮影装置(ビデオカメラ)の実施形態を図19を用いて説明する。
【0075】
図19において、10は撮影装置本体、11は数値実施例1〜5のズームレンズによって構成された撮影光学系、12は撮影光学系11によって形成される被写体像を受光するCCD等の撮像素子、13は撮像素子12が受光した被写体像を記録する記録手段、14は被写体像を観察するためのファインダーである。ファインダー14としては、光学ファインダーや液晶パネル等の表示素子に表示された被写体像を観察するタイプのファインダーが考えられる。
【0076】
このように数値実施例1〜5のズームレンズをビデオカメラ等の撮影装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮影装置が実現できる。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、レンズ系全体の小型化を図りつつ、全変倍範囲にわたって良好なる収差補正、特に非常に良好な色収差を達成し、バックフォーカスの充分に長い大口径比のズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値実施例1のズームレンズのレンズ断面図
【図2】本発明の数値実施例1のズームレンズの広角端の収差図
【図3】本発明の数値実施例1のズームレンズの望遠端の収差図
【図4】本発明の数値実施例2のズームレンズのレンズ断面図
【図5】本発明の数値実施例2のズームレンズの広角端の収差図
【図6】本発明の数値実施例2のズームレンズの望遠端の収差図
【図7】本発明の数値実施例3のズームレンズのレンズ断面図
【図8】本発明の数値実施例3のズームレンズの広角端の収差図
【図9】本発明の数値実施例3のズームレンズの望遠端の収差図
【図10】本発明の参考例1のズームレンズのレンズ断面図
【図11】本発明の参考例1のズームレンズの広角端の収差図
【図12】本発明の参考例1のズームレンズの望遠端の収差図
【図13】本発明の数値実施例4のズームレンズのレンズ断面図
【図14】本発明の数値実施例4のズームレンズの広角端の収差図
【図15】本発明の数値実施例4のズームレンズの望遠端の収差図
【図16】本発明の数値実施例5のズームレンズのレンズ断面図
【図17】本発明の数値実施例5のズームレンズの広角端の収差図
【図18】本発明の数値実施例5のズームレンズの望遠端の収差図
【図19】本発明のズームレンズを有した撮影装置の要部概略図
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
SP 絞り
d d線
g g線
ΔM メリディオナル像面
ΔS サジタル像面
Claims (7)
- 物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、そして正の屈折力の第4レンズ群より構成され、広角端から望遠端への変倍に際して、該第2レンズ群を像面側に移動させると共に、該第4レンズ群を物体側に凸状の軌跡で移動させるズームレンズにおいて、該第1レンズ群は物体側より順に負の第11レンズ、正の第12レンズ、正の第13レンズの3枚の単レンズより構成され、該第1レンズ群中の一方の正レンズの材質のアッベ数をνd1p、該第12レンズの焦点距離をf12、全系の望遠端における焦点距離をft、全系の広角端における焦点距離をfw、第iレンズ群の焦点距離をFiとしたとき
νd1p>80
0.804≦f12/ft≦0.931
- 前記第11レンズは物体側に凸面を向けたメニスカス形状をしており、前記第12レンズは像側に比べて物体側に強い屈折力の凸面を向けた両レンズ面が凸面形状をしており、前記第13レンズは物体側に強い凸面を向けたメニスカス形状をしていることを特徴とする請求項1のズームレンズ。
- 前記第3レンズ群および第4レンズ群は各々少なくとも1枚の非球面を有することを特徴とする請求項1又は2のズームレンズ。
- 前記第3レンズ群は正レンズと負レンズからなる接合レンズ、前記第4レンズ群は負レンズと正レンズからなる接合レンズから構成されることを特徴とする請求項1,2又は3のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群は物体側より順に負レンズ、負レンズ、正レンズ、そして負レンズから構成されることを特徴とする請求項1、2、3又は4のズームレンズ。
- 請求項1から6のいずれか1項のズームレンズを有することを特徴とする撮影装置。
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