JP4689321B2 - ズームレンズ及びそれを有する光学機器 - Google Patents
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Description
物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、前記4つのレンズ群を移動させてズーミングを行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は一つのレンズ成分からなり、
広角端から望遠端のズーミングに際し前記第2レンズ群は像側に凸の軌跡で移動し、
広角端に比べ望遠端で、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は狭まり、
広角端から望遠端へのズームに伴う前記第1レンズ群と第2レンズ群の移動量を各々m1、m2、前記第2レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β2w、β2t、前記第3レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β3w、β3tとするとき、
|m2/m1|<0.15
1.75<β2T/β2w<2.30
1.2<(β2w・β3t)/(β2t・β3w)<2.0
の条件を満足することを特徴としている。
物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、前記4つのレンズ群を移動させてズーミングを行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は一つのレンズ成分からなり、
広角端から望遠端のズーミングに際し前記第2レンズ群は像側に凸の軌跡で移動し、
広角端に比べ望遠端で、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は狭まり、
広角端から望遠端へのズームに伴う前記第1レンズ群と第2レンズ群の移動量を各々m1、m2、前記第2レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β2w、β2t、前記第3レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β3w、β3t、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面頂点から最も像面側にあるレンズ面頂点までの距離をd3、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
|m2/m1|<0.15
1.2<(β2w・β3t)/(β2t・β3w)<2.0
0.50<d3/fw<0.75
の条件を満足することを特徴としている。
なお、ここで移動量m1、m2は、物体側から像面側への移動を「正」符合とし、その逆を「負」符号としている。また、レンズ群の移動が略往復又は凸状の軌跡に沿った移動のときは広角端の位置に対する望遠端の位置の差分を表し、完全往復移動の場合はゼロとなる。
|m2/m1|<0.13 (1a)
を満足すると尚良い。更に好ましくは、
|m2/m1|<0.12 (1b)
を満足すると良い。
条件式(2)はズーミング時の第2レンズ群L2の変倍効果を適切に設定し、レンズ全長を短く保ちながら十分な変倍比を達成する為のものである。条件式(2)の下限を超えて第2レンズ群L2の変倍作用が小さくなり過ぎると、第3レンズ群L3の変倍作用の負担が大きくなり、第3レンズ群L3の正の屈折力を大きくする必要が生じ、第3レンズ群L3の偏芯に対する敏感度が高くなり製造誤差の影響による性能劣化が大きくなり、かつペッツバール和が正の方向に大きくなり過ぎて像面湾曲が負に増大するので良くない。逆に上限を超えて第2レンズ群L2の変倍作用が大きくなり過ぎると、第2レンズ群L2の屈折力を大きくする必要が生じて第2レンズ群L2の敏感度が高くなり製造上の誤差の影響が大きくなると共に、第1レンズ群L1のズーミング時の移動量を大きくする必要が生じて、望遠端でのレンズ全長が長くなるので良くない。
1.75<β2T/β2w<2.10 (2a)
を満足すると尚良い。更に好ましくは、
1.76<β2T/β2w<2.00 (2b)
を満足すると良い。
条件式(3)は第2レンズ群L2に対する第3レンズ群L3の変倍効果の比を表す式で、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の変倍効果を適切に配分する為のものである。条件式(3)の上限を超えて第3レンズ群L3の変倍作用が大きくなり過ぎると、第3レンズ群L3の正の屈折力を大きくする必要が生じ、第3レンズ群L3の偏芯に対する敏感度が高くなり製造誤差の影響による性能劣化が大きくなり、かつペッツバール和が正の方向に大きくなり過ぎて像面湾曲が負に増大するので良くない。条件式(3)の下限を超えて第2レンズL2の変倍作用が大きくなり過ぎると、第2レンズ群L2の屈折力を大きくする必要が生じて第2レンズ群L2の敏感度が高くなり製造上の誤差の影響が大きくなると共に、第1レンズ群のズーミング時の移動量を大きくする必要が生じて、望遠端でのレンズ全長が長くなるので良くない。
1.3<(β2w・β3t)/(β2t・β3w)<1.8 (3a)
を満足すると尚良い。更に好ましくは、
1.4<(β2w・β3t)/(β2t・β3w)<1.75 (3b)
を満足すると良い。
条件式(4)は第3レンズ群L3の全長を適切に設定し、高い光学性能を維持しながらレンズ全長の小型化を達成する為のものである。条件式(4)の上限を超えて第3レンズ群L3の全長が大きくなり過ぎると、レンズ全長が長くなり、特に沈胴時のレンズ全長を短くすることができず良くない。逆に条件式(4)の下限を超えて第3レンズ群L3の全長が短くなり過ぎると、主たる変倍作用を持つ第3レンズ群L3の変倍時の収差変動が大きくなり過ぎ、ズーム全域に渡って良好な光学性能を得ることが困難となる。
0.55<d3/fw<0.75 (4a)
を満足すると尚良い。更に好ましくは、
0.60<d3/fw<0.75 (4b)
を満足すると良い。
条件式(5)は広角端でのズームレンズの小型化を達成する為のものである。条件式(5)の上限を超えて広角端における第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が大きくなり過ぎると、広角端でのレンズ全長が大きくなり前玉径も大型化し良くない。条件式(5)の下限を超えて広角端における第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が小さくなり過ぎると、第3レンズ群L3のズーミングの際の移動距離が小さくなり第3レンズ群L3の正の屈折力を大きくする必要が生じ、第3レンズ群L3の偏芯に対する敏感度が高くなり製造誤差の影響による性能劣化が大きくなり、かつペッツバール和が正の方向に大きくなり過ぎて像面湾曲が負に増大するので良くない。
2.2<d23w/fw<2.7 (5a)
を満足すると尚良い。更に好ましくは、
2.3<d23w/fw<2.7 (5b)
を満足すると良い。
また前述の各条件式と数値実施例の関係を表1に示す。
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
d d線
g g線
△M メリジオナル像面
△S サジタル像面
SP 絞り
FP フレアーカット絞り
IP 結像面
G CCDのフェースプレートやローパスフィルター等のガラスブロック
ω 半画角
Fno Fナンバー
Claims (13)
- 物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、前記4つのレンズ群を移動させてズーミングを行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は一つのレンズ成分からなり、
広角端から望遠端のズーミングに際し前記第2レンズ群は像側に凸の軌跡で移動し、
広角端に比べ望遠端で、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は狭まり、
広角端から望遠端へのズームに伴う前記第1レンズ群と第2レンズ群の移動量を各々m1、m2、前記第2レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β2w、β2t、前記第3レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β3w、β3tとするとき、
|m2/m1|<0.15
1.75<β2T/β2w<2.30
1.2<(β2w・β3t)/(β2t・β3w)<2.0
の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面頂点から最も像面側にあるレンズ面頂点までの距離をd3、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
0.50<d3/fw<0.75
の条件を満足することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。 - 物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、前記4つのレンズ群を移動させてズーミングを行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は一つのレンズ成分からなり、
広角端から望遠端のズーミングに際し前記第2レンズ群は像側に凸の軌跡で移動し、
広角端に比べ望遠端で、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は狭まり、
広角端から望遠端へのズームに伴う前記第1レンズ群と第2レンズ群の移動量を各々m1、m2、前記第2レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β2w、β2t、前記第3レンズ群の広角端と望遠端における横倍率を各々β3w、β3t、前記第3レンズ群の最も物体側のレンズ面頂点から最も像面側にあるレンズ面頂点までの距離をd3、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
|m2/m1|<0.15
1.2<(β2w・β3t)/(β2t・β3w)<2.0
0.50<d3/fw<0.75
の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第1レンズ群の一つのレンズ成分は、1枚の正レンズであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群の一つのレンズ成分は、1枚の正レンズと1枚の負レンズとを接合した接合レンズであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群は、2枚の負レンズと1枚の正レンズの独立のレンズより成ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第4レンズ群によりフォーカスを行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第3レンズ群は1以上の非球面を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第4レンズ群は1以上の非球面を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 広角端における前記第2レンズ群の最も像面側にあるレンズ面頂点から前記第3レンズ群の最も物体側にあるレンズ面頂点までの距離をd23w、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
2.0<d23w/fw<2.7
の条件を満足することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第3レンズ群と一体で移動可能な絞りを有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 固体撮像素子上に像を形成することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 請求項1から12のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする光学機器。
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- 2005-03-31 JP JP2005102593A patent/JP4689321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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