JP2008174113A - 可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造 - Google Patents

可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008174113A
JP2008174113A JP2007009785A JP2007009785A JP2008174113A JP 2008174113 A JP2008174113 A JP 2008174113A JP 2007009785 A JP2007009785 A JP 2007009785A JP 2007009785 A JP2007009785 A JP 2007009785A JP 2008174113 A JP2008174113 A JP 2008174113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
chain case
mount
variable valve
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007009785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4895021B2 (ja
Inventor
Kensuke Takeuchi
研輔 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2007009785A priority Critical patent/JP4895021B2/ja
Publication of JP2008174113A publication Critical patent/JP2008174113A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4895021B2 publication Critical patent/JP4895021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】チェーンケースの中央部にエンジン本体への締結部を設けることなくマウント取付部周辺の面剛性を高めてチェーンケースの振動とこれによって発生する騒音を低く抑えることができる可変バルブタイミング付エンジンのマウント構造を提供すること。
【解決手段】吸・排気カムシャフトの少なくとも一方に可変バルブタイミング機構のアクチュエータを取り付け、前記チェーンケース18の外表面に、前記アクチュエータを覆うアクチュエータカバー部18Cとマウント取付部34を突設して成る可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造において、前記チェーンケース18に突設された前記マウント取付部34を前記アクチュエータカバー部18Cの下部に繋げ、前記アクチュエータカバー部18Cの外周に形成された段差部18cを前記マウント取付部34に向かって平面状に延ばし、その下端部を前記マウント取付部34に接合する。
【選択図】図5

Description

本発明は、可変バルブタイミング機構のアクチュエータを覆うアクチュエータカバー部とマウントブラケットを取り付けるためのマウント取付部をチェーンケースに突設して成る可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造に関するものである。
DOHCエンジンにおいては、吸・排気カムシャフトの一方又は双方に可変バルブタイミング機構(VVT)を設け、吸・排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングをエエジンの運転状態に応じて制御し、吸・排気バルブのオーバーラップ量を大きくして掃気効率向上によるトルクアップや内部EGR向上による燃費の改善とNO の低減等を図ることは従来から行われている。
上記可変バルブタイミング機構は、油圧によって動作して吸・排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを進角又は遅角させるアクチュエータを備えており、このアクチュエータの動作は、オイルポンプから供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁によって制御される。
斯かる可変バルブタイミング機構を備えたエンジンにおいて、部品点数の削減と組付作業の容易化を目的として可変バルブタイミング機構の油圧制御弁とオイル移送部をユニット化し、このユニットをカムシャフトの前方でエンジン本体の前面に固着する提案がなされている(特許文献1参照)。
又、可変バルブタイミング機構付エンジンにおいて、マウントブラケットを取り付けるためのマウント取付部をチェーンケースの外表面に突設するとともに、このマウント取付部よりも上方のチェーンケースの外表面に油圧制御弁を少なくともその一部がマウント取付部によって覆われるように位置させて取り付けることによって、車体へのエンジンの取り付け及び取り外し時に油圧制御弁が車体に接触して破損するのを防ぐようにした油圧制御弁取付構造が提案されている(特許文献2参照)。
特開平8−100611号公報 特開2000−199409号公報
ところで、タイミングチェーンを覆うチェーンケースにマウント取付部を一体に形成した場合、マウント取付部をチェーンケースの中央部に配置すると、マウント取付部に作用するエンジンからの繰り返し荷重でチェーンケースの中央部が振動して騒音が発生するという問題があった。
そこで、従来はチェーンケースの中央部にエンジン本体に接合されるボス部を形成し、このボス部をボルトによってエンジン本体に締結してチェーンケースの振動を抑える方法や、チェーンケースに形成されたマウント取付部の外周部をチェーンケースと共にエンジン本体のフランジ部に締結することによってチェーンケースの振動を抑える方法が採られていた。
しかしながら、上記前者の方法では、締結点が増加してチェーンケースの生産性が低下するという問題が発生し、後者の方法では、マウント取付部が大型化して周辺部品のレイアウトに制限を加えるという問題が発生していた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、チェーンケースの中央部にエンジン本体への締結部を設けることなくマウント取付部周辺の面剛性を高めてチェーンケースの振動とこれによって発生する騒音を低く抑えるとともに、チェーンケースの生産性の向上を図ることができる可変バルブタイミング付エンジンのマウント構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シリンダブロックにクランクシャフトを回転可能に軸支し、シリンダヘッドに一対の吸・排気カムシャフトを回転可能に軸支するとともに、前記クランクシャフトに取り付けられたクランクスプロケットと前記吸・排気カムシャフトにそれぞれ取り付けられたカムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻装し、該タイミングチェーンを覆うチェーンケースを前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドに取り付ける一方、前記吸・排気カムシャフトの少なくとも一方に可変バルブタイミング機構のアクチュエータを取り付け、前記チェーンケースの外表面に、前記アクチュエータを覆うアクチュエータカバー部とマウントブラケットを取り付けるためのマウント取付部を突設して成る可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造において、
前記チェーンケースに突設された前記マウント取付部を前記アクチュエータカバー部の下部に繋げ、前記アクチュエータカバー部の外周に形成された段差部を前記マウント取付部に向かって平面状に延ばし、その下端部を前記マウント取付部に接合したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記アクチュエータにオイルを供給する油圧制御弁を前記チェーンケースに取り付け、該油圧制御弁を挿入する制御弁取付用筒部を前記段差部から前記アクチュエータカバー部の内面に沿って延びるよう形成したことを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記段差部をエンジンの車載状態において鉛直方向に延びるよう形成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、前記チェーンケースの前記マウント取付部よりも上方の内面に、前記シリンダヘッドに接合可能で、内部に前記油圧制御弁と前記シリンダヘッド内にそれぞれ形成されたオイル通路同士を連通させるオイル通路を備えたオイル通路用ボスを突設したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、チェーンケースに突設されたマウント取付部をアクチュエータカバー部の下部に繋げたため、アクチュエータカバー部によってマウント取付部周辺の面剛性が高められてマウント取付部の動きが規制される。又、アクチュエータカバー部の外周に形成された段差部をマウント取付部に向かって平面状に延ばし、その下端部をマウント取付部に接合したため、段差部によってアクチュエータカバー部周辺の面剛性が高められてチェーンケース全体の変形が抑えられる。
以上の結果、チェーンケースの中央部にエンジン本体への締結部を設けることなくマウント取付部周辺の面剛性を高めてチェーンケースの振動とこれによって発生する騒音を低く抑えることができる。又、チェーンケースの中央部にエンジン本体への締結部を設ける必要がないため、チェーンケースの生産性が高められる。
請求項2記載の発明によれば、チェーンケースに制御弁取付用筒部を段差部からアクチュエータカバー部の内面に沿って延びるよう形成したため、該制御弁取付用筒部によってアクチュエータカバー部の面剛性が高められ、チェーンケースの振動とこれによって発生する騒音を一層低く抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、段差部をエンジンの車載状態において鉛直方向に延びるよう形成したため、エンジンの重量が鉛直方向に作用するマウント取付部の変形を効果的に抑えることができ、チェーンケースの振動とこれによって発生する騒音を一層低く抑えることができる。
請求項4記載の発明によれば、チェーンケースの内面に突設されたオイル通路用ボスによってマウント取付部周辺の面剛性が高められるため、チェーンケースの振動とこれによって発生する騒音が一層低く抑えられる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
先ず、本発明に係る可変バルブタイミング機構付エンジンの基本構成を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの右側面図、図2は同エンジンの正面図、図3は同エンジンの平面図、図4は同エンジンのヘッドカバーとチェーンケースを取り外して示す斜視図であり、図示の可変バルブタイミング付エンジン(以下、単に「エンジン」と略称する)1は、車両用のDOHC直列4気筒エンジンであって、クランクシャフト2を車両の左右方向(図1の紙面垂直方向)に配するとともに、図1に示すように、シリンダ軸線Lを鉛直線Nに対して図示の角度θだけ車両の前方に傾斜させた状態で車両に搭載される。
図1及び図4に示すように、前記クランクシャフト2は、シリンダブロック3に回転可能に軸支されており、シリンダブロック3には不図示の4つのシリンダが車幅方向(図2の左右方向)に並設されている。尚、図示しないが、シリンダブロック3の各シリンダにはピストンがそれぞれ摺動可能に嵌挿されており、各ピストンはコンロッドを介して前記クランクシャフト2に連結されており、各ピストンのシリンダに沿う往復直線運動はコンロッドによってクランクシャフト2の回転運動に変換される。
又、シリンダブロック3の上面にはシリンダヘッド4が被着され、シリンダブロック3の下面にはオイルパン5が取り付けられており、シリンダヘッド4には各気筒毎に吸気ポートと排気ポート(何れも不図示が)がそれぞれ形成されている。そして、シリンダヘッド4の吸気側端面(後端面)には、図1〜図3に示すように、前記吸気ポートに連なる吸気マニホールド6が接続されている。ここで、4本の吸気マニホールド6は集合してサージタンク7に接続されており、図示しないが、サージタンク7の上流側にはスロットルボディを介してエアクリーナが接続されている。
他方、シリンダヘッド4の排気側端面(前端面)には、図1〜図3に示すように、前記排気ポートに連なる排気マニホールド8が接続されており、4本の排気マニホールド8は集合して触媒コンバータ9に接続されている。そして、触媒コンバータ9には排気管10が接続されており、この排気管10は車体後方に向かって延び、その後端部は大気中に開口している。
ところで、シリンダヘッド4に各気筒毎に形成された前記吸気ポートと排気ポートは不図示の吸気バルブと排気バルブによってそれぞれ適当なタイミングで開閉され、これによって各シリンダ内で所要のガス交換がなされる。
而して、上記吸気バルブと排気バルブは、図4に示すように、シリンダヘッド4に回転可能に軸支された吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12にそれぞれ一体に形成された吸気カム11aと排気カム12aによって開閉される。ここで、吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12は、シリンダヘッド4の吸気側(車体後側)と排気側(車体前側)において左右方向に平行に配されており、これらの吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12の右端部には吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14がそれぞれ取り付けられている。
そして、図4に示すように、クランクシャフト2の右端部には小径のクランクスプロケット15が取り付けられており、このクランクスプロケット15と前記吸気カムスプロケット13及び排気カムスプロケット14には無端状のタイミングチェーン16が巻装されている。尚、シリンダヘッド4の上部にはヘッドカバー17が被着されており、このヘッドカバー17内に形成されたカム室内に吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12及び吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14等の一部が収容されている。
而して、クランクシャフト2の回転は、クランクカムスプロケット15、タイミングチェーン16、吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14を経て減速されて吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12にそれぞれ伝達され、これらの吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12がクランクシャフト2の1/2の速度で回転駆動されることによって前述のように吸気バルブと排気バルブがそれぞれ適当なタイミングで開閉されて各シリンダ内で所要のガス交換がなされる。
ここで、タイミングチェーン16は、シリンブブロック3とシリンダヘッド4の各右端面に取り付けられたチェーンケース18によって覆われており、このチェーンケース18内において前記タイミングチェーン16がチェーンガイド19によってガイドされつつ、テンショナ20によって所定のテンションを付与された状態で回転するが、クランクシャフト2が図4の矢印方向(図4の時計方向)に回転するため、タイミングチェーン16も同方向に回転する。従って、タイミングチェーン16においては排気側(チェーンガイド19側)が張り側となり、吸気側(テンショナ20側)が緩み側となる。このため、タイミングチェーン16の緩み側はチェーンケース18内を下方から上方に向って移動することとなる。
ところで、本実施の形態では、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数等に応じて変化させる可変バルブタイミング機構が設けられており、この可変バルブタイミング機構は、吸気カムシャフト11の一端に設けられて油圧によって吸気カムシャフト11の回転位相を進角又は遅角するアクチュエータ21と、チェーンケース18に取り付けられて前記アクチュエータ21に供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁22を含んで構成されている。
又、図4に示すように、シリンダブロック3の吸気側にはウォータポンプハウジング23がシリンダブロック3の中央側(前側)に寄せて一体に形成されており、シリンダブロック3とシリンダヘッド4の右端面には、ウォータポンプハウジング23を避けて中間高さ部分が中央に向かって凹状を成す一対のフランジ3A,3B及び4A,4Bがそれぞれ形成されている。これらのフランジ3A,3B及び4A,4Bは、前記チェーンケース18が被着される接合面を形成するものであって、これには複数のネジ孔24が適当な間隔で形成されている。
更に、シリンダヘッド4の右端面の前記アクチュエータ21に近接する部位であって、タイミングチェーン16で囲まれる領域には、ヘッド側ボス25が突設されており、このヘッド側ボス25には供給側オイル通路26と進角側オイル通路27及び遅角側オイル通路28が形成されている。
ところで、シリンダブロック3に形成された上記ウォータポンプハウジング23には、補機である不図示のウォータポンプが収納されており、該ウォータポンプの入力軸29には図1に示すようにプーリ30が結着されている。又、図1に示すように、クランクシャフト2のチェーンケース18の外方に突出する右端部には駆動プーリ31が結着されており、この駆動プーリ31と前記プーリ30には不図示の駆動ベルトが巻装されており、クランクシャフト2の回転は駆動プーリ31と不図示の駆動ベルト及びプーリ30を経てウォータポンプの入力軸29に伝達され、これによってウォータポンプが駆動される。
次に、本発明の要旨を図5〜図10に基づいて説明する。
図5はチェーンケースの正面図、図6は同チェーンケースの側面図(図5の矢視A方向の図)、図7は同チェーンケースの平面図、図8は同チェーンケースを内側から見た内面図、図9は図8の要部斜視図、図10は図9のB−B線断面図である。
図5に示すように、チェーンケース18の外周縁には複数本のボルト32(図1参照)によって当該チェーンケース18をシリンダブロック3とシリンダヘッド4のフランジ3A,3B及び4A,4B(図4参照)に締結するための左右一対のフランジ18A,18Bが形成されており、これらのフランジ18A,18Bにはボルト32(図1参照)が挿通するための複数の円孔33が適当な間隔で形成されている。これらのフランジ18A,18Bは、図4に示すシリンダブロック3とシリンダヘッド4に形成されたフランジ3A,3B及び4A,4Bと同形状を成しており、その中間高さ部分には、チェーンケース18の中央部に向かって窪む一対の凹部18a,18bが形成されている。そして、図5〜図7に示すように、チェーンケース18の凹部18a,18bの間のフランジ18A,18B同士を連絡する連結壁の外面には、角錐台状のマウント取付部34が一体に突設されており、このマウント取付部34の下部、内部、後部にはそれぞれボルト孔33a,33b,33cが設けられ、これらのボルト孔33a,33b,33cに挿入されるボルト32によってマウント取付部34がシリンダブロック3及びシリンダヘッド4に締結される。そして、このマウント取付部34の上面には、図1〜図3に示すように、マウントブラケット35が複数のボルト36によって取り付けられている。
又、図5に示すように、チェーンケース18の外面の前記マウント取付部34の上方には、前記アクチュエータ21(図4参照)を覆うアクチュエータカバー部18Cが突設されており、マウント取付部34は、アクチュエータカバー部18Cの下部に繋げられている。そして、チェーンケース18のアクチュエータカバー部18Cには段差部18cが形成されており、この段差部18cは、当該エンジン1の車載状態において鉛直方向にマウント取付部34に向かって平面状に延ばされ、その下端部がマウント取付部34に接合されている。そして、この段差部18cから前記油圧制御弁22がチェーンケース18内に挿入されて固定されている。
即ち、図9及び図10に示すように、チェーンケース18の前記マウント取付部34よりも上方の内面には、前記油圧制御弁22を段差部18cから挿入するための制御弁取付用筒37が段差部18cからアクチュエータカバー部18Cの内面に沿って延びるよう一体に形成されている。そして、チェーンケース18の内面の前記制御弁取付用筒37に重なる部分にはオイル通路用ボス38が突設されている。
上記オイル通路用ボス38には供給側オイル通路39と進角側オイル通路40及び遅角側オイル通路41が形成されており、チェーンケース18をシリンダブロック3とシリンダヘッド4の端面に取り付けると、オイル通路用ボス38は、シリンダヘッド4に突設された前記ヘッド側ボス25(図4参照)に接合され、これに形成された前記供給側オイル通路39と進角側オイル通路40及び遅角側オイル通路41は、ヘッド側ボス25に形成された供給側オイル通路26と進角側オイル通路27及び遅角側オイル通路28にそれぞれ接続される。
而して、クランクシャフト2によって駆動される不図示のオイルポンプから所定圧のオイルがシリンダヘッド4に形成された不図示のオイル通路からヘッド側ボス25とチェーンケース18のオイル通路用ボス38に形成された供給側オイル通路26,39から油圧制御弁22に供給されると、油圧制御弁22は、このオイルを分配制御してアクチュエータ21を駆動し、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数等に応じて適切に制御する。
即ち、オイル通路用ボス38とヘッド側ボス25に形成された進角側オイル通路40,27及びシリンダヘッド4内に形成された不図示の進角側オイル通路を経てアクチュエータ21内の進角側の油室にオイルを供給すると、吸気カムシャフト11の回転位相が進角されて吸気バルブの開閉タイミングが早められる。
同様に、オイル通路用ボス38とヘッド側ボス25に形成された遅角側オイル通路41,28及びシリンダヘッド4内に形成された不図示の遅角側オイル通路を経てアクチュエータ21内の遅角側の油室にオイルを供給すると、吸気カムシャフト11の回転位相が遅角されて吸気バルブの開閉タイミングが遅らされる。
以上において、本実施の形態では、前述のようにチェーンケース18に突設されたマウント取付部34をアクチュエータカバー部18Cの下部に繋げたため、アクチュエータカバー部18Cによってマウント取付部34周辺の面剛性が高められてマウント取付部34の動きが規制される。又、アクチュエータカバー部18Cの外周に形成された段差部18cをマウント取付部34に向かって平面状に延ばし、その下端部をマウント取付部34に接合したため、段差部18cによってアクチュエータカバー部18C周辺の面剛性が高められてチェーンケース18全体の変形が抑えられる。
以上の結果、チェーンケース18の中央部にエンジン本体への締結部を設けることなくマウント取付部34周辺の面剛性を高めてチェーンケース18の振動とこれによって発生する騒音を低く抑えることができる。又、チェーンケース18の中央部にエンジン本体への締結部を設ける必要がないため、チェーンケース18の生産性が高められる。
又、本実施の形態では、チェーンケース18に制御弁取付用筒部37を段差部18cからアクチュエータカバー部18Cの内面に沿って延びるよう形成したため、該制御弁取付用筒部37によってアクチュエータカバー部18Cの面剛性が高められ、チェーンケース18の振動とこれによって発生する騒音が一層低く抑えられ。
更に、本実施の形態では、チェーンケース18において段差部18cを当該エンジン1の車載状態において鉛直方向に延びるよう形成したため、エンジン1の重量が鉛直方向に作用するマウント取付部34の変形を効果的に抑えることができ、チェーンケース18の振動とこれによって発生する騒音を一層低く抑えることができる。
又、チェーンケース18の内面に突設されたオイル通路用ボス38によってマウント取付部34周辺の面剛性が高められるため、これによってもチェーンケース18の振動とこれによって発生する騒音が一層低く抑えられる。
本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの右側面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの正面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの平面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのヘッドカバーとチェーンケースを取り 外して示す斜視図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのチェーンケースの正面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのチェーンケースの側面図(図5の矢視A方向の図)である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのチェーンケースの平面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのチェーンケースを内側から見た内面図である。 図8の要部斜視図である。 図9のB−B線断面図である。
符号の説明
1 可変バルブタイミング機構付エンジン
2 クランクシャフト
3 シリンダブロック
3A,3B シリンダブロックのフランジ
4 シリンダヘッド
4A,4B シリンダヘッドのフランジ
5 オイルパン
6 吸気マニホールド
7 サージタンク
8 排気マニホールド
9 触媒コンバータ
10 排気管
11 吸気カムシャフト
11a 吸気カム
12 排気カムシャフト
12a 排気カム
13 吸気カムスプロケット
14 排気カムスプロケット
15 クランクスプロケット
16 タイミングチェーン
17 ヘッドカバー
18 チェーンケース
18A,18B チェーンケースのフランジ
18C チェーンケースのアクチュエータカバー部
18a,18b チェーンケースの凹部
18c アクチュエータカバー部の段差部
19 チェーンガイド
20 テンショナ
21 アクチュエータ
22 油圧制御弁
23 ウォータポンプハウジング
24 ネジ孔
25 ヘッド側ボス
26 供給側オイル通路
27 進角側オイル通路
28 遅角側オイル通路
29 ウォータポンプの入力軸
30 プーリ
31 駆動プーリ
32 ボルト
33 円孔
34 マウント取付部
35 マウントブラケット
36 ボルト
37 制御弁取付用筒
38 オイル通路用ボス
39 供給側オイル通路
40 進角側オイル通路
41 遅角側オイル通路
L シリンダ軸線
N 鉛直線

Claims (4)

  1. シリンダブロックにクランクシャフトを回転可能に軸支し、シリンダヘッドに一対の吸・排気カムシャフトを回転可能に軸支するとともに、前記クランクシャフトに取り付けられたクランクスプロケットと前記吸・排気カムシャフトにそれぞれ取り付けられたカムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻装し、該タイミングチェーンを覆うチェーンケースを前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドに取り付ける一方、前記吸・排気カムシャフトの少なくとも一方に可変バルブタイミング機構のアクチュエータを取り付け、前記チェーンケースの外表面に、前記アクチュエータを覆うアクチュエータカバー部とマウントブラケットを取り付けるためのマウント取付部を突設して成る可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造において、
    前記チェーンケースに突設された前記マウント取付部を前記アクチュエータカバー部の下部に繋げ、前記アクチュエータカバー部の外周に形成された段差部を前記マウント取付部に向かって平面状に延ばし、その下端部を前記マウント取付部に接合したことを特徴とする可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造。
  2. アクチュエータにオイルを供給する油圧制御弁を前記チェーンケースに取り付け、該油圧制御弁を挿入する制御弁取付用筒部を前記段差部から前記アクチュエータカバー部の内面に沿って延びるよう形成したことを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造。
  3. 前記段差部をエンジンの車載状態において鉛直方向に延びるよう形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造。
  4. 前記チェーンケースの前記マウント取付部よりも上方の内面に、前記シリンダヘッドに接合可能で、内部に前記油圧制御弁と前記シリンダヘッド内にそれぞれ形成されたオイル通路同士を連通させるオイル通路を備えたオイル通路用ボスを突設したことを特徴とする請求項2又は3記載の可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造。
JP2007009785A 2007-01-19 2007-01-19 可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造 Active JP4895021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009785A JP4895021B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009785A JP4895021B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008174113A true JP2008174113A (ja) 2008-07-31
JP4895021B2 JP4895021B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=39701457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009785A Active JP4895021B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4895021B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2944562A1 (fr) * 2009-04-15 2010-10-22 Renault Sas Carter de distribution de moteur a combustion interne
WO2011152302A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 スズキ株式会社 エンジンのチェーンケース構造
CN102392753A (zh) * 2011-09-13 2012-03-28 无锡开普动力有限公司 内燃机的齿轮室结构
JP2012172586A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の油圧制御弁の取付け構造
CN103661626A (zh) * 2012-09-21 2014-03-26 重庆长安汽车股份有限公司 一种带悬挂右支架安装结构的发动机前罩盖
CN103707993A (zh) * 2012-09-28 2014-04-09 川崎重工业株式会社 跨乘式车辆
JP2018062322A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 スズキ株式会社 車両のエンジン搭載構造
CN109252974A (zh) * 2017-07-13 2019-01-22 铃木株式会社 车辆用动力传动系的安装装置
JP2020012452A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 スズキ株式会社 内燃機関のカバー構造
FR3084112A1 (fr) * 2018-07-20 2020-01-24 Suzuki Motor Corporation Moteur de vehicule a combustion interne

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11324629A (ja) * 1998-05-13 1999-11-26 Suzuki Motor Corp オイルコントロールバルブの取付け構造
JP2000199409A (ja) * 1998-12-29 2000-07-18 Suzuki Motor Corp エンジンの油圧制御弁取付構造
JP2005048612A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Mitsubishi Motors Corp エンジンの動力伝達機構カバー部材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11324629A (ja) * 1998-05-13 1999-11-26 Suzuki Motor Corp オイルコントロールバルブの取付け構造
JP2000199409A (ja) * 1998-12-29 2000-07-18 Suzuki Motor Corp エンジンの油圧制御弁取付構造
JP2005048612A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Mitsubishi Motors Corp エンジンの動力伝達機構カバー部材

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2944562A1 (fr) * 2009-04-15 2010-10-22 Renault Sas Carter de distribution de moteur a combustion interne
DE112011101854B4 (de) 2010-05-31 2017-08-31 Suzuki Motor Corporation Kettengehäusestruktur für einen Motor
WO2011152302A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 スズキ株式会社 エンジンのチェーンケース構造
CN102918248A (zh) * 2010-05-31 2013-02-06 铃木株式会社 发动机的传动链室构造
DE112011101854T5 (de) 2010-05-31 2013-06-06 Suzuki Motor Corporation Kettengehäusestruktur für einen Motor
US8584646B2 (en) 2010-05-31 2013-11-19 Suzuki Motor Corporation Chain case structure for engine
JP2012172586A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の油圧制御弁の取付け構造
CN102392753A (zh) * 2011-09-13 2012-03-28 无锡开普动力有限公司 内燃机的齿轮室结构
WO2013037191A1 (zh) * 2011-09-13 2013-03-21 无锡开普动力有限公司 内燃机的齿轮室结构
CN103661626A (zh) * 2012-09-21 2014-03-26 重庆长安汽车股份有限公司 一种带悬挂右支架安装结构的发动机前罩盖
CN103707993A (zh) * 2012-09-28 2014-04-09 川崎重工业株式会社 跨乘式车辆
JP2018062322A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 スズキ株式会社 車両のエンジン搭載構造
CN109252974A (zh) * 2017-07-13 2019-01-22 铃木株式会社 车辆用动力传动系的安装装置
CN109252974B (zh) * 2017-07-13 2021-03-16 铃木株式会社 车辆用动力传动系的安装装置
JP2020012452A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 スズキ株式会社 内燃機関のカバー構造
FR3084112A1 (fr) * 2018-07-20 2020-01-24 Suzuki Motor Corporation Moteur de vehicule a combustion interne
JP7107054B2 (ja) 2018-07-20 2022-07-27 スズキ株式会社 内燃機関のカバー構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4895021B2 (ja) 2012-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4895021B2 (ja) 可変バルブタイミング機構付エンジンのマウント構造
JP4873243B2 (ja) 可変バルブタイミング機構付エンジン
JP4868154B2 (ja) 可変バルブタイミング機構付エンジン
JP2000145471A (ja) エンジンのオイルコントロールバルブ配置構造
JP6699368B2 (ja) エンジンのマウント構造
JPH0627486B2 (ja) 自動車用v型エンジン
JPH0333408A (ja) Dohcエンジンのカム軸軸受構造
JP5045887B2 (ja) エンジンのチェーンケース構造
JPH0932575A (ja) 内燃エンジン
JP6729005B2 (ja) エンジンのチェーンカバー構造
JP3856070B2 (ja) 内燃機関のオイル通路構造
KR950003168B1 (ko) 내연기관의 워터펌프장치
JP2007085237A (ja) エンジンの前部構造
JP2016128682A (ja) エンジンの動弁機構
JP7132071B2 (ja) 内燃機関のフロントカバー
JP2009180363A (ja) エンジンのタイミングチェーンカバー構造
JP4900593B2 (ja) 可変バルブタイミング機構付エンジンのオイル通路構造
JP2007063992A (ja) エンジンの前部構造
JP3856082B2 (ja) エンジンのオイル通路構造
JP4068410B2 (ja) 船外機用エンジン
JP6711147B2 (ja) エンジンのチェーンカバー構造
JP2008057516A (ja) カム位相可変型内燃機関
JP2010059854A (ja) 内燃機関
JP2748271B2 (ja) V型エンジンのカムシャフト駆動装置
JP3024344B2 (ja) エンジンのシリンダブロック構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111213

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4895021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3