JP6711147B2 - エンジンのチェーンカバー構造 - Google Patents
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図1は、本発明の適用例として自動車用のエンジン10を右斜め前方から見た状態を示す斜視図である。先ず、図1を用いて、内燃機関であるエンジン10の概略構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては必要に応じて、クランクシャフトの軸線方向に沿ってトランスミッションからエンジンに向かう方向を前方(矢印Frで示す)とし、その逆の方向を後方(矢印Rrで示す)とする。また、シリンダの軸線及びクランクシャフトの軸線に垂直な方向を、後方から見て右側を右方(矢印Rで示す)、左側を左方(矢印Lで示す)とする。なお、エンジン10の配置方向は図示例の場合に限定されず、車種等に応じて適宜選択可能である。
なお、本実施形態ではクランクスプロケット24及びカムスプロケット22,23がカムタイミングチェーン25を介して連結されるが、カムタイミングチェーン25の代替としてタイミングベルト、更にこれに付随するタイミングプーリ等を用いることも可能である。
また、可変バルブタイミング装置30における駆動部の作動方式は本発明の他の態様によれば、例えば電動式であり、即ち車載のバッテリの電力で作動する。この場合、駆動部には電動モータを備え、この電動モータによりカムシャフト20の回転速度をカムスプロケット22の回転速度よりも速く又は遅く回転させ、同様にカム位相を進角あるいは遅角させることができる。
本発明において、それら油圧式及び電動式の可変バルブタイミング装置30のどちらも採用可能であり、例えばエンジン仕様等に応じて油圧式及び電動式のいずれかを適宜使い分けることができる。以下では電動式の可変バルブタイミング装置30の実施例として説明するが、その代替として油圧式の可変バルブタイミング装置30も本発明の範囲に含まれる。
排気側のカムシャフト21の圧入部21aをカムスプロケット23に圧入する場合、両者を剛固に固定することができる。
吸気側の例で説明すると、吸気バルブ44はそのバルブステム44aがバルブガイドによってガイドされることで、バルブステム44aと共にその軸方向に往復動する。バルブステム44aの端部に取り付けられたスプリングリテーナ45とスプリングシート46の間にバルブスプリング47が装着され、このバルブスプリング47の弾力によりバルブステム44aは常時上方へ付勢される。また、タペット42の上部にはシム48が装着され、カム28がバルブスプリング47の弾力に抗してタペット42を押し下げることで、バルブステム44aが下方へ付勢され、即ち吸気バルブ44が開くようになっている。本実施形態の動弁機構において、シム48の交換によりバルブクリアランスを調整することができる。
なお、シリンダブロック12の各気筒のシリンダボア49内にはピストン50がシリンダ軸線方向に移動可能に嵌装される。ピストン50がシリンダボア49内でシリンダ軸線方向に沿って往復運動することで、クランクシャフト18が回転する。
排気側の排気バルブ44′及びそのバルブステム44′aにおいても吸気側と同様なタペット式動弁機構を持ち、ここでは排気側についての説明を省略する。このように吸気側及び排気側ともに直打タペット式の動弁機構を備えている。
カム位相変換部ユニットをカムシャフト20から取り外す際、工具2等を開口部34からアクセスさせることができる。図3に示すように工具2等を挿入し、締結ボルト41を緩めてカム位相変換部ユニットをカムシャフト20から取り外すことができる。
ここで、本実施形態では排気側のカムシャフト21の周面に設けられた圧入部21aには、カムスプロケット23が圧入されている。カム位相変換部31等をカムシャフト20から取り外しておけば、カムスプロケット23が圧入されたままで排気側のカムシャフト21等の取外し等の作業が可能になり、メンテナンス性等の点で効果的に優れている。
直打タペット式の動弁機構においてシム48のシム厚さを選択嵌合して所定のバルブクリアランスにするバルブクリアランス調整を実施するために、吸気側及び排気側のカムシャフト20,21を取外しが容易なり、バルブクリアランス調整をより円滑且つ的確に行うことができる。
可変バルブタイミング装置30をエンジン10に組み込む際、円環部35の開口34に対してモータユニット32を開口34の前方からに容易且つ的確に挿入することができ、組付性等に優れている。その場合、締結ボルトにより円環部35に対してモータユニット32を締結固定することによって、円環部35の剛性を高めることができる。
上述のようにマウント部材取付部36は左右方向の一端側で膨出部33、従って円環部35と結合し、マウント部材取付部36が受けるエンジン10の振動時の荷重は間接的にではあるが、円環部35に対しても伝達される。また、円環部35はその上半部がチェーンカバー16の上端縁16cから上方へ突出し、一方、円環部35の下半部はチェーンカバー16のカバー部16bと一体的に形成されている。マウント部材取付部36を少なくとも円環部35の中心よりも低い位置で結合させ、円環部35における剛性がより高い部位でマウント部材取付部36と結合させる。これによりマウント部材取付部36を介しての円環部35に対するエンジン10の振動時の荷重の影響を小さくする。そして、円環部35の変形等を抑制し、円環部35はモータユニット32の適正作動を確保しながらモータユニット32を保持することができ、ひいては可変バルブタイミング装置30の適正且つ円滑を実現することができる。
チェーンカバー16がエンジン10のエンジン本体に結合されることで、剛性が強化される周縁部16a(右側)と円環部35との間をリブ38により連結し、その結合剛性をより高めることができる。また、円環部35には左右方向両側でマウント部材取付部36及びリブ38と結合することで、この点でもチェーンカバー16の面剛性等の向上に寄与する。
マウント部材取付部36は、チェーンカバー16の面剛性を向上しながら、チェーンカバー16から突出するのをできるだけ抑え、コンパクト化を図っている。
また、排気側のカムシャフト21に可変バルブタイミング装置30を装着することも可能である。
例えば、上記実施形態では3気筒ガソリンエンジンの例を説明したが、2気筒あるいは4気筒以上のエンジン等であってよい。
Claims (4)
- それぞれ軸端部にカムスプロケットが取り付けられる吸気側及び排気側のカムシャフトと、これらのカムシャフトを駆動するカムタイミングチェーンと、前記吸気側及び排気側のカムシャフトの少なくともどちらか一方側のカムシャフトにおける軸端部に装着されてカムタイミングを変更する可変バルブタイミング装置と、前記カムタイミングチェーンを覆うチェーンカバーとを有するエンジンのチェーンカバー構造であって、
前記チェーンカバーは、外方に膨出される膨出部と、前記エンジンのマウント部材を取り付けるマウント部材取付部とが形成され、
前記膨出部は、その内側に前記可変バルブタイミング装置を収容して、外方から前記可変バルブタイミング装置にアクセス可能な開口部が形成され、
前記マウント部材取付部は、前方から見て、前記可変バルブタイミング装置の装着されていないカムシャフトに対応する前記チェーンカバーの領域に形成され、
前記可変バルブタイミング装置の装着されていないカムシャフトは、前記カムスプロケットに圧入される圧入部が設けられ、
前記マウント部材取付部は、前記膨出部に連結するとともに前記チェーンカバーからの突出量が前記膨出部よりも小さいことを特徴とするエンジンのチェーンカバー構造。 - 前記チェーンカバーは、可変バルブタイミング装置をカムシャフトに締結する締結手段を前方から臨むように前記開口部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記吸気側カムシャフト及び前記排気側カムシャフトのそれぞれ下方には、前記吸気側カムシャフト及び前記排気側カムシャフトに設けられたカムの回転により往復動するタペットが当該エンジンのシリンダヘッドに支持され、前記タペットには、バルブクリアランス調整用の交換式シムを着脱自在に嵌合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記可変バルブタイミング装置は、前記チェーンカバーの開口部を覆うように取り付けられた駆動部によって回転駆動され、カムの開閉位相を変更するカム位相変換部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
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