JP4321517B2 - オイルコントロールバルブの取付け構造 - Google Patents
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しかしながら、OCVは以下に説明するように、その取付け構造に関して種々の問題点を有していた。
これら公報の従来技術では、シリンダヘッド上方にOCV取付け部が飛び出るような形となるため、ヘッドカバー上部にインタークーラやレゾネータ等の補機類をレイアウトさせるのが不可能となってしまう。したがって、シリンダヘッドにOCVを直接取付けるのはコンパクトなエンジンにおいてはOCVを収めるスペースが無く実現が困難であるという第1の問題点があった。
図14に示すように、エンジンのチェーンカバーaは、シリンダヘッドb(ヘッドカバーb1)およびシリンダブロックcにボルトdにより締め付け固定されており、動弁駆動用チェーンをカバーしている。
エンジンは作動時に動弁系部品の打音やチェーン騒音を発生する。チェーンカバーaはまた、これらの騒音を低減させる役目も果たしている。
本発明は、エンジンの一側にチェーンカバーを取付け、このチェーンカバー側のエンジンにオルタネータを配置し、クランク軸に配置されるプーリに巻き掛けられたベルトによりこのオルタネータを駆動し、シリンダヘッドに軸支されるカム軸と、このカム軸の端部に設けられるバルブタイミング可変機構用アクチュエータと、このバルブタイミング可変機構用アクチュエータに油圧を供給するオイルコントロールバルブとを備え、前記チェーンカバーの上面と前記シリンダヘッドの上面にシリンダヘッドカバーを取付け、前記チェーンカバーと前記シリンダヘッドカバーの一側に各々前記バルブタイミング可変機構用アクチュエータを収容する膨出部を設けたエンジンのオイルコントロールバルブの取付け構造において、
前記チェーンカバーにエンジンマウントブラケットを配置し、前記オイルコントロールバルブの本体を前記エンジンマウントブラケットに向けて取付け、さらに、前記オイルコントロールバルブをエンジンマウントブラケットの横に並べて配置するとともに、前記オイルコントロールバルブの本体を前記チェーンカバー側の膨出部の下方かつ前記ベルトより上方位置に配置したことを特徴とするオイルコントロールバルブの取付け構造である。
本発明においては、前記エンジンを上方から見た場合に、前記オイルコントロールバルブの取付け位置をエンジン長手方向においてエンジンマウントブラケットの端よりエンジン中央寄りとしたことが好適である。
本発明においては、前記エンジンは、前記シリンダヘッドカバーの上方に補機類を配置したことが好適である。
したがって、シリンダヘッドカバー上方のスペースが自由に使え他の補機類のレイアウトに影響を及ぼさない。
図1は実施形態に係る4サイクルエンジンのチェーンカバー側から見た全体図、図2はクランク軸直角方向側面図、図3はエンジンのチェーンカバーの説明図、図4はエンジンのクランク軸に沿う縦断面図、図5はカムシャフトの説明図、図6はチェーンカバーの裏面図、図7はVVTとOCVの周辺説明図である。
そして、エンジン1の出力軸2の設けられた出力側と反対側にチェーンカバー(チェーンケースとも称する)18が取付けられている。
クランク軸24一側端部には駆動用のクランク軸端プーリ26が固定されており、このクランク軸端プーリ26と前記のプーリ20a、22aとにベルト28が巻き掛かり、このベルト28を介して、クランク軸24の駆動力でオルタネータ20とウォータポンプ22を駆動するようになっている。
なお、エンジン1の下端部には、膨出するようにオイルパン30が取付けられている。
この膨出部46内には各カム軸40、42端部のドリブンスプロケットギア48が位置しかつインテークカム軸40端部にVVT(バルブタイミング可変機構)用アクチュエータ50が設けられる。
なお、符号56は各バルブ、57は点火プラグである。
このOCV64はチェーンカバー18に取付けられており、したがって、シリンダヘッドカバー14上部にはインタークーラやレゾネータ16が位置してOCV64の取付けによる位置変更の影響を受けていない。
なお、OCV64は、前記図15、図16に示したものと同様の構造・機能・作用を有する。
このOCV64にかかる油圧は、図示しない電子制御ユニットからの出力信号にしたがって制御されて、遅角通路(DL)と進角通路(AD)とに分けられて前記オイル通路66を通り、VVT用アクチュエータ50に供給される。
そして、チェーンカバー18の該表面部において、エキゾーストカム軸42側の上端部にはエンジン1のフレーム取付け部(締着用ボルトのブラケット)であるエンジンマウントブラケット68が突出形成されている。
また、OCV64内部にオイルフィルタを装着することにより、OCV64の異物による故障の発生を未然に防いでいるが、チェーンカバー18の表面部に取付けたものであるので、OCV64の取り外しが容易でフィルタ洗浄を簡単に行うことができ、かつOCV64の耐久性が向上する。
これはでき得るだけ、OCV64とVVT用アクチュエータ50の距離を近くにして、オイル通路66を短くしてこのVVT用アクチュエータ50の応答性を向上させるものである。
ボス74cの延びた部分74c1はエンジンマウントブラケット68の外側面部に沿っており概略J字形状を呈しており、ボルト72の貫通孔76はチェーンカバー18外面に平行な箇所とともにその延びた部分74c1にも形成されていて、ボルト72はチェーンカバー18と直角方向に入ると共に平行方向にも入る。
図11に示すように、この変形例2は、OCV64とチェーンカバー18との間にゴムその他の防振材78を介装してOCV64をフローティング構造として締着固定するものである。
また、フローティング構造にすることにより、OCV64自体の振動も小さくなり、OCV64の耐振信頼性を向上させることができる。
図12は実施形態3に係るOCV80の取付け周辺構造の説明図、図13(a)、(b)は取付け構造の詳細を示す部分平面図、図12のXIII−XIII断面図である。
したがって、実施形態3は従来に比べてオイル通路として必要な位置の精度を出すので容易である。
また、OCV80とオイルポンプとのパイプなどのオイル通路をチェーンカバー18に部組みもできるため、位置精度を出し易いと共に、組みつけ調整が容易である。
10 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
14 シリンダヘッドカバー
18 チェーンカバー
38 チェーン収容室
40 インテークカム軸
42 エキゾーストカム軸
46 膨出部
50 バルブタイミング可変機構用アクチュエータ
64 オイルコントロールバルブ(OCV)
66 オイル通路
68 エンジンマウントブラケット
70 ボス
74 オイルコントロールバルブ
74a オイルコントロールバルブのアクチュエータ部
74b オイルコントロールバルブの本体
74c 締め付け用のボス
80 オイルコントロールバルブ
80a オイルコントロールバルブのアクチュエータ部
80b オイルコントロールバルブの本体
Claims (4)
- エンジンの一側にチェーンカバーを取付け、このチェーンカバー側のエンジンにオルタネータを配置し、クランク軸に配置されるプーリに巻き掛けられたベルトによりこのオルタネータを駆動し、シリンダヘッドに軸支されるカム軸と、このカム軸の端部に設けられるバルブタイミング可変機構用アクチュエータと、このバルブタイミング可変機構用アクチュエータに油圧を供給するオイルコントロールバルブとを備え、前記チェーンカバーの上面と前記シリンダヘッドの上面にシリンダヘッドカバーを取付け、前記チェーンカバーと前記シリンダヘッドカバーの一側に各々前記バルブタイミング可変機構用アクチュエータを収容する膨出部を設けたエンジンのオイルコントロールバルブの取付け構造において、
前記チェーンカバーにエンジンマウントブラケットを配置し、前記オイルコントロールバルブの本体を前記エンジンマウントブラケットに向けて取付け、さらに、前記オイルコントロールバルブをエンジンマウントブラケットの横に並べて配置するとともに、前記オイルコントロールバルブの本体を前記チェーンカバー側の膨出部の下方かつ前記ベルトより上方位置に配置したことを特徴とするオイルコントロールバルブの取付け構造。 - 前記エンジンをクランク軸方向から見た場合に、前記オイルコントロールバルブの本体と前記ベルトとをほぼ平行に配置したことを特徴とする請求項1に記載のオイルコントロールバルブの取付け構造。
- 前記エンジンを上方から見た場合に、前記オイルコントロールバルブの取付け位置をエンジン長手方向においてエンジンマウントブラケットの端よりエンジン中央寄りとしたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のオイルコントロールバルブの取付け構造。
- 前記エンジンは、前記シリンダヘッドカバーの上方に補機類を配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のオイルコントロールバルブの取付け構造。
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