JP2008152678A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウォッチドッグタイマ回路11を有するマイコンなどの演算装置10と、演算装置10が出力するパルスを入力して演算装置10の異常動作を監視する暴走監視回路25とを有し、演算装置10の動作状態を示す指示信号(Wakeup信号)の状態(ハイレベル、ローレベル)に応じて、演算装置10に異常が発生したことを、ウォッチドッグタイマ回路11と暴走監視回路25のいずれかにより検出する。
【選択図】図1
Description
上記電子制御装置において、前記演算装置の動作状態は前記演算装置により生成され、前記演算装置が起動している状態と停止している状態を含む構成とすることができる。演算装置の動作状態に応じて、ウォッチドッグタイマ回路と前記暴走監視回路のいずれかにより演算装置の暴走を検出することができるので、確実な検出が可能となる。
上記電子制御装置において、電源投入後に、前記演算装置が前記指示信号を出力する信号線を、前記演算装置が起動している状態であることを示す所定電位に固定する回路を有し、前記信号線が前記所定電位にあるときには前記暴走監視回路が前記演算装置の暴走を監視する構成とすることができる。これにより、電源投入後に発生した暴走を暴走監視回路で確実に検出することができる。
上記電子制御装置において、前記演算装置は、起動している状態のときに前記パルスを周期的に出力し、停止している状態のときに前記パルスの出力を停止する構成とすることができる。これにより、演算装置が停止状態に移行したかどうかを確実に監視することができる。
上記電子制御装置において、前記暴走監視回路は、前記パルスを受信する毎にカウント動作を開始するタイマカウンタと、該タイマカウンタが所定状態になったときにリセット信号を前記演算装置に出力するリセット出力回路とを有する構成とすることができる。前記演算装置が暴走すると前記パルスの出力が停止するので、演算装置の暴走を暴走監視回路で確実に検出することができる。
前記電子制御装置は、外部との信号の授受を行う信号処理部を有し、前記暴走監視回路は前記信号処理部内に設けられている構成とすることができる。
図1は、本発明の一実施例による車載用電子制御装置を示すブロック図である。同図において、車載用電子制御装置100は、電子装置の一形態である汎用マイコン(以下、単にマイコンと称す)10及びマイコン10と外部との信号の授受を扱うインタフェース装置20とを含む。インタフェース装置20は例えば、後述する様々な信号を扱う1つのICである。以下、インタフェース装置20を統合IC20と呼ぶ。電子制御装置100には、バッテリ41、イグニッションスイッチ(IG SW)42、スタータスイッチ(ST SW)43、スタータオン/オフ信号44、エンジン回転信号45、スタータリレー46、アクセサリカットリレー47及び通信バス48が接続されている。これらの信号や構成部品は一例であって、電子制御装置100は他の部品や信号に接続可能である。
Wakeup信号は、バッテリ41が接続された後、図1に示すプルアップ抵抗Rの機能により、Vcc(ハイレベル)に固定される。プルアップ抵抗Rの一端はバッテリ41が出力する(又はこれを降圧した)電源電圧Vccに接続され、他端はマイコン10と暴走監視回路25とを接続する配線(以下、Wakeup信号線という)に接続されている。後述するように、マイコン10はWakeup信号線をフローティング状態とするか又はグランドに接続することにより、Wakeup信号を強制的にハイレベル又はローレベルに設定することができる。
イグニッションスイッチ42がオンの場合、マイコン10が暴走していなければWakeup信号はハイレベルにある。ステップS14で、暴走監視回路25はWDCパルスに異常があるかどうかを監視する。異常があると、ステップS15にて、暴走監視回路25は図2(A)、(B)を参照して説明したようにしてリセット信号INITを一定期間出力する。マイコン10はこのリセット信号INITに応答してリセットされることで、ステップS16にて正常に復帰する。ステップS14の判断結果がNOの場合には、マイコン10は正常である(ステップS16)。
イグニッションスイッチ42がオフの場合、ステップS17で、マイコン10はWakeup信号がハイレベル(オン)にあるかどうかをチェックする。ステップS17の判断結果がYESの場合には、ステップS14に進む。ステップS17の判断結果がNOの場合には、マイコン10はステップS18で、ウォッチドッグタイマ回路11のウォッチドッグタイマ111(図3(A))のカウンタ値がオーバーフローしたかどうかを判断する。ステップS18の判断結果がNOであれば、マイコン10は正常である(ステップS16)。YESならば、ステップS19で、マイコン10のウォッチドッグタイマ回路11は内部リセット信号12を出力する。マイコン10はこの内部リセット信号に応答してリセットされることで、ステップS16にて正常に復帰する。
図5は、図1に示すバッテリ41を電子制御装置100に接続した後、リセット信号INITのパワーオンリセットが解除された直後であって、図4のステップS11で行うウォッチドッグタイマ回路11の初期設定前にマイコン10が暴走した場合のタイミング図である。バッテリ41が電子制御装置100に接続されると、電源電圧Vccにプルアップされた抵抗Rで生成されるWakeup信号はVccに立ち上がる(ハードウェアでプルアップされる)。図2(A)に示すリセット出力回路252は、タイマカウンタ251がオーバーフローした場合以外にも、パワーオンリセット機能を持つ。つまり、図5に示すように、リセット信号INITはバッテリ電圧VOMが立ち上がった後一定期間リセット信号INITをローレベルに保ち、その後ハイレベルに立ち上がる(リセット解除)。図5の黒丸のタイミングでマイコン10は暴走したので、マイコン10はWDCパルスを生成しない。よって、図2(A)に示すタイマカウンタ251はオーバーフローし、リセット出力回路252はリセット信号INITをハイレベルからローレベルに立ち下げ、一定時間保持する。このように、マイコン10は統合IC20でリセットされるので、バッテリ41を電子制御装置100に接続した後、リセット信号INITのパワーオンリセットが解除された直後であって、図4のステップS11で行うウォッチドッグタイマ回路11の設定前にマイコン10が暴走しても、マイコン10を確実にリセットすることができる。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
なお、図5のマイコンのモードを示す部分においてOCOとあるのはOn-Chip-Oscillatorの意味であって、マイコン10内部に設けられた図示しない発振器がリセット期間中に動作してクロックを生成する期間を示している。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S18、S19及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S18、S19及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S18、S19及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S18、S19及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S14、S15及びS16の処理により実行される。
上記制御は図4のシーケンスにおいて、ステップS13、S17、S18、S19及びS16の処理により実行される。
また、上記構成とすることにより、正常に低消費電力モードに入ったことが確実に監視できるため、暗電流消費を抑えてマイコン監視をすることができ、車両における暗電流の消費を低減し、バッテリ上がりを防止することができる。
以上、本発明の実施例を説明した。本発明は上記実施例に限定されるものではない。
11 ウォッチドッグタイマ回路(WDT)
12 内部リセット信号
20 統合IC
21 電源回路
22 入力回路
23 出力回路
24 通信ドライバ
25 暴走監視回路
30 暴走監視装置
100 電子制御装置
Claims (6)
- ウォッチドッグタイマ回路を有する演算装置と、前記演算装置が出力するパルスを入力して前記演算装置の異常動作を監視する暴走監視回路とを有し、
前記演算装置の動作状態を示す指示信号の状態に応じて、前記演算装置に異常が発生したことを、前記ウォッチドッグタイマ回路と前記暴走監視回路のいずれかにより検出することを特徴とする電子制御装置。 - 前記演算装置の動作状態は前記演算装置により生成され、前記演算装置が起動している状態と停止している状態を含むことを特徴とする電子制御装置。
- 電源投入後に、前記演算装置が前記指示信号を出力する信号線を、前記演算装置が起動している状態であることを示す所定電位に固定する回路を有し、前記信号線が前記所定電位にあるときには前記暴走監視回路が前記演算装置の暴走を監視することを特徴とする請求項1又は2記載の電子制御装置。
- 前記演算装置は、起動している状態のときに前記パルスを周期的に出力し、停止している状態のときに前記パルスの出力を停止することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の電子制御装置。
- 前記暴走監視回路は、前記パルスを受信する毎にカウント動作を開始するタイマカウンタと、該タイマカウンタが所定状態になったときにリセット信号を前記演算装置に出力するリセット出力回路とを有する請求項1から4のいずれか一項記載の電子制御装置。
- 前記電子制御装置は、外部との信号の授受を行う信号処理部を有し、前記暴走監視回路は前記信号処理部内に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の電子制御装置。
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