JP2008141330A - 増幅回路、電流計測回路及び集積回路素子 - Google Patents
増幅回路、電流計測回路及び集積回路素子 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】第1増幅器OP1の第1入力端を接地され出力電位を第1帰還抵抗R11を介して第2入力端に印加し第2入力端に第1入力抵抗R10を介して入力電位を与えられた第1増幅部と、第2増幅器OP2の第3入力端を接地され出力電位を第2帰還抵抗R13を介して第4入力端に印加し第4入力端に第2入力抵抗R12を介して第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部とを備え、第2増幅器のオフセット電圧の温度係数値を第1増幅器のオフセット電圧の温度係数値で除した値を第1増幅部の増幅率とした場合に第1増幅器のオフセット電圧成分によって第2入力抵抗を流れる電流値を、0を含む略一定値とするべく第1入力抵抗、第1帰還抵抗及び/又は第2入力抵抗の抵抗値を調整したとき、第2出力端の出力電位のオフセット電圧成分が温度補償される。
【選択図】図1
Description
さらに、上記の増幅器により構成された増幅回路において、増幅器のオフセット電圧及び温度変化による増幅誤差を補正することを目的とする。
さらにまた、上記の電流計測回路または増幅回路を内蔵した集積回路素子を提供することを目的とする。
なお、本発明の理解の容易性の観点から、回路図及び明細書においてオペアンプ(演算増幅器)を使用した例を用いて説明する。
1)請求項1に係る増幅回路は、(a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1入力端に接地電位を与えられ、該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加し、該第2入力端に第1入力抵抗素子を介して入力電位を与えられた第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、を備え、
(c)前記第2増幅器のオフセット電圧の温度係数値を前記第1増幅器のオフセット電圧の温度係数値で除した値を前記第1増幅部の増幅率とした場合に該第1増幅器のオフセット電圧成分によって前記第2入力抵抗素子を流れる電流値を、0を含む略一定値とするべく前記第1入力抵抗素子、前記第1帰還抵抗素子及び/又は前記第2入力抵抗素子の抵抗値を調整したとき、前記第2出力端から得られる出力電位におけるオフセット電圧成分が温度補償されることを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、を備え、
(c)前記第1出力端における前記第1増幅器のオフセット電圧成分の温度変化分により前記第2増幅器の出力端におけるオフセット電圧の温度変化分を相殺するべく前記第1入力抵抗素子、前記第1帰還抵抗素子及び/又は前記第2入力抵抗素子の抵抗値を調整したとき、前記第2出力端から得られる出力電位における前記第1増幅器及び前記第2増幅器のオフセット電圧成分が温度補償されることを特徴とする。
(a)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に接地電位を与えられ他端が被計測電流の入出力端である第1FETと、
(b)前記第1入力抵抗素子に替えて、オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第2入力端に印加され他端が前記被計測電流の入出力端である第2FETと、を備え、
(c)前記被計測電流が分流し前記第1FET及び前記第2FETの各々の電流路にそれぞれ流れるとき、前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)第5入力端、第6入力端及び第3出力端を備える第3増幅器の該第5入力端に接地電位を与えられ、該第3出力端の出力電位を第3帰還抵抗素子を介して該第6入力端に印加し該第3出力端の出力電位を前記第2増幅器の前記第3入力端に印加した第3増幅部と、
(d)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に接地電位を与えられ他端が被計測電流の入出力端である第1FETと、
(e)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第2入力端に印加され他端が前記被計測電流の入出力端である第2FETと、
(f)オン状態とする所定の第3の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に接地電位を与えられ他端に前記第3増幅器の前記第6入力端の電位が印加された第3FETと、を備え、
(g)前記被計測電流が分流し前記第1FET及び前記第2FETの各々の電流路にそれぞれ流れるとき、前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)前記第2FETの他端に前記第4FETの他端の電位を印加され、
(c)前記第1増幅器の前記第1入力端に対し、前記接地電位に替えて前記第4FETの前記電位検出端の電位を印加したことを特徴とする。
(b)前記第2FETの一端に前記第5FETの前記電位検出端の電位を印加され、
(c)前記第1増幅器の前記第2入力端に対し、前記第2FETの一端の電位に替えて該第2FETの他端の電位を印加したことを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)第5入力端、第6入力端及び第3出力端を備える第3増幅器の該第5入力端に接地電位を与えられ、該第6入力端に第3入力抵抗素子を介して接地電位を与えられるとともに該第3出力端の出力電位を第3帰還抵抗素子を介して該第6入力端に印加した第3増幅部と、
(d)第7入力端、第8入力端及び第4出力端を備える第4増幅器の該第7入力端に接地電位を与えられ、該第4出力端の出力電位を第4帰還抵抗素子を介して該第8入力端に印加し、該第8入力端に第4入力抵抗素子を介して前記第2出力端の出力電位を与えられると同時に該第8入力端に第5入力抵抗素子を介して前記第3出力端の出力電位を与えられた第4増幅部と、
(e)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(f)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(g)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第4増幅器の前記第4出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備え、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)第5入力端、第6入力端及び第3出力端を備える第3増幅器の該第5入力端に接地電位を与えられ、該第6入力端に第3入力抵抗素子を介して接地電位を与えられるとともに該第3出力端の出力電位を第3帰還抵抗素子を介して該第6入力端に印加し該第3出力端の出力電位を第5入力抵抗素子を介して前記第2増幅器の第3入力端に印加した第3増幅部と、
(d)第7入力端、第8入力端及び第4出力端を備える第4増幅器の該第7入力端に接地電位を与えられ、該第4出力端の出力電位を第4帰還抵抗素子を介して該第8入力端に印加し、該第8入力端に第4入力抵抗素子を介して前記第2出力端の出力電位を与えられた第4増幅部と、
(e)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(f)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(g)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第4増幅器の前記第4出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(e)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2抵抗素子を介して該第4入力端に印加した第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、
(e)オン状態とする所定の第3の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第2増幅器の前記第4入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第3FETと、
(f)前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を前記第1増幅器の前記第2入力端に降圧して印加する第4抵抗素子と、を備え
(g)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端は第3抵抗素子を介して接地された第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、
(e)前記第2増幅器の前記第2出力端からの出力電流を、前記第1抵抗素子を介して流れる第2FETの電流に重畳して流す第4抵抗素子と、を備え
(f)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に前記第1増幅器の第1出力端の出力電位を第1抵抗素子を介して印加し、該第2出力端の出力電位を該第4入力端に印加し、該第2出力端の出力電位を該第1増幅器の第2入力端に第2抵抗素子を介して印加した第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第2増幅器の前記第3入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(e)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に前記第1増幅器の第1出力端の出力電位を第1抵抗素子を介して印加し、該第4入力端に第2抵抗素子を介して接地電位を与えられるとともに該第2出力端の出力電位を第3抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第2出力端の出力電位を直列接続された第4抵抗素子及び第5抵抗素子により接地電位との間で分圧するとともに、該分圧電位を該第1増幅器の第2入力端に印加した第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第2増幅器の前記第3入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(e)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする。
前記第9抵抗素子を並列接続または直列接続された前記FETの温度係数と該第9抵抗素子の温度係数とは合成され、該FETと該第9抵抗素子の抵抗値とが合成され、該FETの温度係数が補正されることにより、前記第1、第4もしくは第5FETと前記第2FETの温度係数が一致するように補償され、または、前記第1、第4もしくは第5FETと前記第2FETと前記第3FETの温度係数が一致するように補償されることを特徴とする。
(b)前記所定の直流電位が変動するとき、その他の制御電位も連動して変動し、かつ、該所定の直流電位が変動する一定の電位範囲において該その他の制御電位の変動率を該所定の直流電位の変動率より小さくすべく、該その他の制御電位の変動率を調整可能な調整電位生成手段を備え、
(c)前記所定の直流電位が変動するとき、前記第1、第4もしくは第5FETのオン抵抗の変動率と前記第2FETのオン抵抗の変動率、または、前記第1、第4もしくは第5FETのオン抵抗の変動率と前記第2FETのオン抵抗の変動率と前記第3FETのオン抵抗の変動率とを略同一に保持することを特徴とする。
本項で説明する増幅回路は、主として特許請求の範囲における請求項1、2に関連する。
(1−1)回路構成
図1(A)は、本発明による増幅回路の実施形態を示す回路構成図である。2つの演算増幅器である第1増幅器OP1と第2増幅器OP2を有し、それぞれが反転増幅回路(第1増幅部と第2増幅部)を構成している。
図1(B)を参照しつつ、図1(A)の増幅回路の動作を説明する。
第1増幅部の増幅率A1は、第1帰還抵抗素子R11と第1入力抵抗素子R10の比で決定され、第2増幅部の増幅率A2は、第2帰還抵抗素子R13と第2入力抵抗素子R12の比で決定される。(A1=R11/R10、A2=R13/R12)
Y1(所定の温度)=A1・b1 ・・・(101)
Y2(所定の温度)=A2・b2 ・・・(102)
Yo2=−A2・Y1+A2・b2 =A2(b2−A1・b1) ・・・(103)
y1=α1・T+b1 ・・・(104)
y2=α2・T+b2 ・・・(105)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(106)
Y2=A2(α2・T+b2) ・・・(107)
Yo2=−A2・Y1+A2(α2・T+b2)
=A2(−A1・α1+α2)T+A2(−A1・b1+b2) ・・・(108)
−A1・α1+α2=0、 A1=α2/α1 ・・・(109)
−A1・b1+b2=0、 A1=b2/b1 ・・・(110)
上式(110)の条件は、第1増幅器OP1と第2増幅器OP2が本来的にこのようなオフセット電圧を有しているときに満足される。しかしながら、いかなる増幅器においても第1増幅器OP1と第2増幅器OP2のオフセット電圧が必ず上式(110)を満たしているとは限らない。そこで、図1(C)の方法を採ることが一般的かつ簡易な解決手段である。
−A1・b1+b2+ΔV=0、ΔV=A1・b1−b2 ・・・(111)
上記の通り、図1(A)の増幅回路は、第1増幅部の増幅率A1が上式(109)のA1=α2/α1の条件を満たす場合には、第2増幅部の増幅率A2に関わらず温度補償される。
次に、A1の増幅率の値を変えてk倍にしたとすると、第1増幅器OP1の出力電位のオフセット電圧成分Y1もk倍となる。これに対して、第2入力抵抗素子R12の値もk倍にすれば、これに流れる電流Iconを元の値のまま保持できる。あるいは、増幅率A1の値を1/k倍とする場合には、第2入力抵抗素子R12の値も1/k倍とすれば、第1増幅器OP1のオフセット電圧成分によってこれに流れる電流Iconを元の値に保持できる。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲における請求項5及び請求項6に関連する。
(2−1)回路構成
図2(A)は、図1(A)に示した増幅回路の原理を利用して構成した本発明による電流計測回路の第1の実施形態を示す回路構成図である。電流計測回路の入力段は、nチャネル型である第4FET(以下、「FETQ4」と称する)と第2FET(以下、「FETQ2」と称する)により構成される。端子1は被計測電流Iinの入出力端(交流電流が計測できるため、入出力端であるが、図示の方向の直流が入力する場合を例として「入力端」と称して説明する。以下、他の実施形態についても同様)であり、同じく入出力端である端子2は接地されている。
(2−2−1)電流計測動作
図2(A)の電流計測回路は、被計測電流Iinが直流及び交流のいずれでも計測可能であるが、一例として端子1から矢印の方向に直流の被計測電流Iinが流れ込む場合について説明する。
上記のように、電流計測の便宜上、被計測電流Iinが分流する際に、検知用である電流I2を電流I1に比べて微小電流とするために、FETQ2のオン抵抗は大きく、FETQ4のオン抵抗は小さく設定する。このため、FETQ4を使用しないでケルビン端子S2のない通常のFETを用いた場合、そのオン抵抗がソース電位を取り出すリード線抵抗rと同程度であると、リード線抵抗rによる電圧降下が無視できなくなる。その場合、通常のソース端子を接地しても、真のソース電位と接地電位との間にこの電圧降下分の違いが生じる。
図2(A)の増幅部の回路である第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2におけるオフセット電圧の温度補償動作と増幅率の設定については、図1(A)の増幅回路と同様である。また、温度補償された端子3の残留オフセット電圧成分は、可変抵抗VR2による最終オフセット調整によりゼロとされる。
(2−3−1)回路構成
図2(B)の部分回路図を参照して第1の実施形態の変形形態を説明する。図2(B)は、図2(A)の回路において、第4FETであるFETQ4のドレインDとソースS1、S2とを入れ替えて接続した第5FETであるFETQ5を備えた実施形態である。
図2(B)の部分回路とした変形形態においても、電流計測の原理は、図2(A)の回路と同様である。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲における請求項3に関連する。
(3−1)回路構成
図3(A)は、本発明による電流計測回路の第2の実施形態を示す回路構成図である。電流計測回路の入力段は、2つのnチャネル型FETであるFETQ1とFETQ2により構成される。本回路は、図2(A)、(B)の回路におけるFETQ4またはFETQ5を、通常のFETであるFETQ1に置き換えた形態である。
なお、FETQ1及び/またはFETQ2のソースとドレインを入れ替えて接続してもよく、nチャネルFETではなくpチャネルFETを用いてもよい。
図3(A)の回路の電流計測の原理は、FETQ1のソース端子Sの電位とその真のソース電位の誤差が出力電位Vo1に含まれることを除いて、図2(A)(B)の回路と同様である。
図3(B)は、図3(A)の回路の点線で囲んだ入力段の部分の変形形態を示す部分回路図である。図3(A)のFETQ1のオン抵抗に替えて第6抵抗素子R34とする。第6抵抗素子R34は、一端が端子1に接続され他端を端子2に接続される(すなわち接地電位とされる)。また、図3(A)のFETQ2のオン抵抗に替えて第7抵抗素子R30とする。第7抵抗素子R30は、一端が第1増幅器OP1の第2入力端(2)に接続され、他端が端子1に接続されており、図1(A)の増幅回路における第1入力抵抗素子R10に相当するものである。第6抵抗素子R34と第7抵抗素子R30は、略同じ温度係数をもつように選択されかつ温度結合されることが望ましい。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲における請求項4に関連する。
(4−1)回路構成
図4(A)は、本発明による電流計測回路の第3の実施形態を示す回路構成図である。入力段の2つのnチャネル型FETであるFETQ1及びFETQ2と、第1増幅部(第1増幅器OP1を含む)とからなる部分の構成は、上記の図3(A)の回路と同じである。
図4の回路の電流計測の原理については、図3(A)の回路と同様であり、第1増幅器OP1の第1出力端の出力電位Vo1を用いて被計測電流を計測でき、第2増幅部により適宜の増幅率で増幅され各増幅器のもつオフセット電圧を温度補償して端子3から最終的な電流計測出力電位Vo2が得られる。なお、図1〜3に示す残留オフセット電圧を消去する回路を付加することで、残留オフセット電圧を消去できる。
第2増幅部の増幅率A2は、第2帰還抵抗素子R43と第2入力抵抗素子R42の比で決定される。
第3増幅部の増幅率A3は、第3帰還抵抗素子R44とFETQ3のオン抵抗の比で決定される。
y2=α2・T+b2 ・・・(402)
y3=α3・T+b3 ・・・(403)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(404)
Y2=A2(α2・T+b2) ・・・(405)
Y3=A3(α3・T+b3) ・・・(406)
Yo2=−A2・Y1+A2(α2・T+b2)+A2・Y3
=A2(−A1・α1+α2+A3・α3)T+A2(−A1・b1+b2+A3・b3) ・・・(407)
−A1・α1+α2+A3・α3=0、 A3・α3=A1・α1−α2
・・・(408)
−A1・b1+b2+A3・b3=0、 A3・b3=A1・b1−b2 ・・・(409)
上式(409)の条件は、第1〜第3増幅器OP1〜OP3が本来的にこのようなオフセット電圧を有しているときに満足される。しかしながら、いかなる増幅器においても第1増幅器OP1、第2増幅器OP2及び第3増幅器OP3のオフセット電圧が必ず上式(409)を満たしているとは限らない。
−A1・b1+b2+A3・b3+ΔV=0、ΔV=A1・b1−b2−A3・b3 ・・・(410)
−A1・α1+α2+A3・α3=0、 A3・α3=A1・α1−α2 ・・・(408)
−A1・b1+b2+A3・b3=0、 A3・b3=A1・b1−b2 ・・・(409)
第2増幅部の増幅率を小さくすると、第2増幅器のオフセット電圧の影響が(α2、b2共に)小さくなる。さらに、第2増幅器の増幅率を1としたときオフセット電圧の影響は、ほどんど無くなる。したがって、このときα2、b2を無視できる。
よって、温度係数については、上式(408)から、次式が成立する。
A3・α3=A1・α1 ・・・(410)
A3/A1=α1/α3 ・・・(411)
よって、上式(411)により温度補償できる。残留オフセット電圧についても、上式(409)から、次式が成立する。
A3・b3=A1・b1 ・・・(412)
A3/A1=b1/b3 ・・・(413)
よって上式(413)により残留オフセット電圧を消去できるが、A1、A3はα1、α3により拘束されるので、図1(C)に示す回路により第3増幅器の第5入力端(5)にΔVを印加し残留オフセット電圧を消去する。この場合、次式が成立する。
ΔV=A3・b3−A1・b1 ・・・(414)
図4(A)の回路には図示していないが、図4(A)においても、図3(A)の点線で囲んだ入力段のFET部分に相当する図4(A)の回路を、図3(B)のように抵抗素子に置き換えた形態とすることが可能である。その場合、FETQ1またはFETQ2の一方のみを抵抗素子に置き換えてもよい。また、上記のFETQ1とFETQ2の抵抗素子への置き換えとは独立して、図4(B)に示すように、FETQ3を第8抵抗素子R45に置き換えてもよい。
本項の電流計測回路は、主として特許請求の範囲における請求項7及び請求項13に関連する。
(5−1)回路構成
図5は、本発明による電流計測回路の第4の実施形態を示す回路構成図である。本回路は、4つの演算増幅器である第1増幅器OP1、第2増幅器OP2、第3増幅器OP3及び第4増幅器OP4を有し、それぞれ第1〜第4増幅部を構成している。電流計測回路の入力段は、第5FETであるnチャネル型のFETQ5により構成される。端子1は入出力端子であり被計測電流(交流電流も可能)Iinの入出力点となっている。説明の便宜上、被計測電流Iinの向きを図示の通りとし、端子1を「入力端」と称する。同じく入出力端子である端子2は接地されている。
(5−2−1)電流計測動作
図5の電流計測回路は、上記の図2〜図4に示した電流計測回路とは電流計測の原理が異なる。なお、図5の回路においても、被計測電流Iinが直流及び交流のいずれでも計測可能であるが、一例として端子1から矢印の方向に流れ込む直流の場合について説明する。
図5の回路では、FETQ2に比べてFETQ5のオン抵抗の値を小さく設定する。従って、仮にFETQ5を通常のFETとした場合は、大きな電流が流れると、金属線であるリード線抵抗rによる電圧降下が無視できなくなる。また、半導体材料で構成される抵抗値に金属材料の抵抗値が合成されることでFET本来のVd−Id特性が損なわれることに加えて、金属線抵抗と半導体素子抵抗の合成温度係数となるためにFET本来の温度係数が損なわれる。したがって、通常のソースである端子S1の電位を用いるとFETQ4とFETQ2の諸特性に微妙にずれが生じる。このような事象を回避するため、FETQ5の真のソース電位情報(上記の3つの混成要因を排除したもの)を得るため、FETQ5の端子S2の電位を第1増幅器OP1の第1入力端(1)に印加する。なお、FETQ5の端子S2からは電位のみ取得し、ほとんど電流を流さないためこの端子から真のソース電位情報を得ることが可能である。なお、FETQ2はFETQ5に比較しオン抵抗が大きく、微小電流しか流さないため、リード線抵抗の影響は無視できる。
ここで真のソース電位情報の阻害要因とは、以下の(i)〜(iii)に記載する要因に関連して、(i)においては温度係数(半導体素子と金属線の合成温度係数)が変化することに起因するオン抵抗の変化によるソース端子電位の変化、(ii)においては金属線(リード線)に電流が流れることによる電圧降下、(iii)においては半導体素子と金属線(リード線)の合成抵抗に電流が流れることによるVd−Id特性の変化が挙げられる。
(i)FETQ5の温度係数がFETQ2と一致し温度結合による温度補償がより向上する。
(ii)正しいソース電位を得ることが可能。
(iii)FET本来のVd−Id特性を得ることが可能。
図5の回路では、第1増幅器OP1、第2増幅器OP2、第3増幅器OP3及び第4増幅器OP4のオフセット電圧の温度補償条件が、上記の図1〜図4の回路とは異なる。
第2増幅部の増幅率A2は、第2帰還抵抗素子R53と第2入力抵抗素子R52の比で決定される。
第3増幅部の増幅率A3は、第3帰還抵抗素子R57と第3入力抵抗素子R56の比で決定される。
第4増幅部の増幅率A4(第2増幅部の出力電位Vo2に対する増幅率)は、第4帰還抵抗素子R55と第4入力抵抗素子R54の比で決定される(A4=R55/R54)。なお、第4増幅部における第3増幅部の出力電位Y3に対する増幅率はβとし、βは第4帰還抵抗素子R55と第5入力抵抗素子R58の比で決定される(β=R55/R58)。
y2=α2・T+b2 ・・・(502)
y3=α3・T+b3 ・・・(503)
y4=α4・T+b4 ・・・(504)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(505)
Y2=A2(α2・T+b2) ・・・(506)
Y3=A3(α3・T+b3) ・・・(507)
Y4=A4(α4・T+b4) ・・・(508)
Yo2=−A2・Y1+A2(α2・T+b2)
=A2(−A1・α1+α2)T+A2(−A1・b1+b2) ・・・(509)
=A4((A1・A2・α1−A2・α2−γA3・α3+α4)T
+A1・A2・b1−A2・b2−γA3・b3+b4) ・・・(510)
(但し、γ=β/A4=(R55/R58)/(R55/R54)=R54/R58)
A1・A2・α1−A2・α2−γA3・α3+α4=0 ・・・(511)
A1・A2・b1−A2・b2−γA3・b3+b4=0 ・・・(512)
A1・A2・b1−A2・b2−γA3・b3+b4+ΔV=0、
ΔV=−A1・A2・b1+A2・b2+γA3・b3−b4 ・・・(513)
上式(511)及び(512)は、4つの演算増幅器を含む図5の回路におけるオフセット電圧の温度補償の一般的条件であるが、特別な条件として、以下のようにも実施できる。
Yo4’=−A4・γY3+A4(α4・T+b4)
=A4((−γA3・α3+α4)T−γA3・b3+b4) ・・・(514)
(但し、γ=R54/R58)
−γA3・α3+α4=0、γA3=α4/α3 ・・・(515)
−γA3・b3+b4=0、γA3=b4/b3 ・・・(516)
−γA3・b3+b4+ΔV’=0、
ΔV’=γA3・b3−b4 ・・・(517)
−A1・b1+b2+ΔV”=0、
ΔV”=A1・b1−b2 ・・・(518)
上式(517)及び(518)を満たすようにΔV’及びΔV”を印加することにより、実際の最終オフセット電圧成分Yo4がゼロに調整される。
A1・A2・α1−A2・α2−γA3・α3+α4=0 ・・・(511)
A1・A2・b1−A2・b2−γA3・b3+b4=0 ・・・(512)
上式において、第2及び第4増幅部の増幅率A2及びA4を、A2=1、A4=1とすることができる。つまり、それぞれの入力抵抗素子と帰還抵抗素子の比を1とすると、第2及び第4増幅器のもつオフセット電圧の影響を無視することができ、以下の式が成立する。
A1・α1−γA3・α3=0 ・・・(519)
γA3/A1=α1/α3 ・・・(520)
このように、第1増幅部と第3増幅部の増幅率とγで温度補償でき、変動変数を減らすことが可能である。
A1・b1−γA3・b3=0 ・・・(521)
γA3/A1=b1/b3 ・・・(522)
このようになるが、次式のように外部からのオフセット電圧調整回路からΔVを印加することで、残留オフセット電圧を消去できる。
A1・b1−γA3・b3+ΔV=0 ・・・(523)
図示しないが、図5の回路において、FETQ5を通常のFETQ1に置き換えてもよい。また、FETQ5またはFETQ2のいずれかまたは双方を抵抗素子に置き換えてもよく、それらの抵抗素子は、FETのオン抵抗と同じ役割を果たす。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲の請求項8及び請求項13に関連する。
(6−1)回路構成
図6は、本発明による電流計測回路の第5の実施形態を示す回路構成図である。本回路は、上述の図5の回路とほぼ同じ構成である。電流計測に関する主要部であるFETQ5、FETQ2及び第1増幅部(第1増幅器OP1を含む)の構成は同じである。図6の回路は、図5の回路とは第3増幅部(第3増幅器OP3を含む)を設ける位置が異なる。以下、図6の回路の構成について、図5の回路との相違点を中心に説明する。
図6の回路は、電流計測の原理については図5の回路と同様である。図6の回路は、第1〜第4増幅器OP1〜OP4のオフセット電圧の温度補償条件が図5の回路とは異なる。
第2増幅部の増幅率A2は、第2帰還抵抗素子R63と第2入力抵抗素子R62の比で決定される。
第3増幅部の増幅率A3は、第3帰還抵抗素子R67と第3入力抵抗素子R66の比で決定される。
第4増幅部の増幅率A4は、第4帰還抵抗素子R65と第4入力抵抗素子R64の比で決定される。
y2=α2・T+b2 ・・・(602)
y3=α3・T+b3 ・・・(603)
y4=α4・T+b4 ・・・(604)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(605)
Y2=A2(α2・T+b2) ・・・(606)
Y3=A3(α3・T+b3) ・・・(607)
Y4=A4(α4・T+b4) ・・・(608)
Yo2=−A2・Y1+A2・Y3+A2(α2・T+b2)
=A2(−A1・α1+A3・α3+α2)T+A2(−A1・b1+A3・b3+b2)
・・・(609)
Yo4=−A4・Yo2+A4(α4・T+b4)
=A4((A1・A2・α1−A2・A3・α3−A2・α2+α4)T
+A1・A2・b1−A2・A3・b3−A2・b2+b4)
・・・(610)
A1・A2・α1−A2・A3・α3−A2・α2+α4=0 ・・・(611)
A1・A2・b1−A2・A3・b3−A2・b2+b4=0 ・・・(612)
A1・A2・b1−A2・A3・b3−A2・b2+b4+ΔV=0、
ΔV=−A1・A2・b1+A2・A3・b3+A2・b2−b4 ・・・(613)
A1・A2・α1−A2・A3・α3−A2・α2+α4=0 ・・・(611)
A1・A2・b1−A2・A3・b3−A2・b2+b4=0 ・・・(612)
これも図5の回路と同様に、第2増幅部と第4増幅部の増幅率A2とA4を1とし、変動要素を減少させると、次式が成立する。
A1・α1−A3・α3=0 ・・・(613)
A1・b1−A3・b3=0 ・・・(614)
図5の回路に存在したγが、図6の回路では1となる点が相違するのみで、図5の回路において説明した温度補償と残留オフセット電圧消去と同様になる(式(519)〜(523)参照)。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲の請求項9及び請求項13に関連する。
(7−1)回路構成
図7は、本発明による電流計測回路の第6の実施形態を示す回路構成図である。本回路は、図5及び図6の回路の簡易型であり、2つの演算増幅器である第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2を有する構成である。本回路は、いわば図5の回路の前半部のみを有する構成である。図5の回路の前半部の第2増幅器OP2の第3入力端(3)にはオフセット電圧調整回路を付加できることを上記のとおり説明した。そのようにすることで同様な構成となる。図6の回路の前半部との相違点は、温度補償されたオフセット電圧成分を最終的に調整するための可変抵抗VR7の中間端子の電位を、第2増幅器OP2の非反転入力端である第3入力端(3)に印加している点である。
図7の回路は、電流計測の原理については図5の回路と同様である。被計測電流Iinの大きさに比例した電位が、第1増幅器OP1の出力電位Vo1として得られる。しかしながら、第1増幅器OP1のオフセット電圧の温度補償のために第2増幅器OP2を設けているため、端子3から出力される第2増幅器OP2の出力電位Vo2は、被計測電流Iinの大きさに比例はするが、逆相となる。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲における請求項10、11及び請求項14に関連する。
(8−1)回路構成
図8(A)は、本発明による電流計測回路の第7の実施形態を示す回路構成図である。電流計測の原理は、図5〜図7の回路における第1増幅部(第1増幅器OP1、FETQ5、FETQ2、帰還抵抗素子)と同様である。図8(A)の回路では、図5〜図7の回路のFETQ5に替えて通常のケルビン端子を有しないFETであるFETQ1を用いているが、FETQ5のようなケルビン端子付きのFETを用いてもよい。ケルビン端子付きのFETQ5を使用する場合、図5〜図7の回路におけるFETQ5と第1増幅器OP1の接続と同様にする。
図8(A)の回路の電流計測の原理については、図5〜図7の回路と同様(すなわち、同図におけるFETQ5、FETQ2、第1増幅器OP1及び第1帰還抵抗素子において)であり、本回路においては、FETQ1(FETQ5も可)、FETQ2、第1増幅器OP1及び第1抵抗素子R81(帰還抵抗素子である)が同様の作用を担い、第1増幅器OP1の第1出力端の出力電位Vo1を用いて被計測電流を計測できる。
y1=α1・T+b1 ・・・(801)
y2=α2・T+b2 ・・・(802)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(803)
Y2=A2(α2・T+b2) ・・・(804)
Yo1=−A1・γ1・Y2+A1(α1・T+b1)
=A1(−γ1・A2・α2+α1)T+A1(−γ1・A2・b2+b1) ・・・(805)
(但し、γ1=Rp/(Rp+R83) Rp=Rq2・R81/(Rq2+R81))
−γ1・A2・α2+α1=0、 γ1・A2=α1/α2 ・・・(806)
−γ1・A2・b2+b1=0、 γ1・A2=b1/b2 ・・・(807)
上式(807)の条件は、第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2が本来的にこのようなオフセット電圧を有しているときに満足される。しかしながら、いかなる増幅器においても第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2のオフセット電圧が必ず上式(807)を満たしているとは限らない。また、γ1・A2は、α1/α2の温度補償により拘束される。そこで、外部からオフセット調整電位ΔVを、第2増幅器OP2の第3入力端(3)に印加することにより、最終オフセット電圧成分Yo1をゼロに調整できる。オフセット調整電位ΔVを外部から印加(図8における可変抵抗素子VR8を調整)することは、上式(807)に替えて実質的に以下の式が成立することを意味する。
−γ1・A2・b2+b1+ΔV=0、ΔV=γ1・A2・b2−b1 ・・・(808)
図8(B)は、図8(A)の回路の変形形態である。図8(A)の回路において、FETQ1、FETQ2またはFETQ3のうち一部または全部を、図8(B)に示すように第6抵抗素子R84、第7抵抗素子R85または第8抵抗素子R86に置き換えてもよい。置き換えられた抵抗素子は、FETのオン抵抗と同じ働きをする。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲の請求項12及び請求項14に関連する。
(9−1)回路構成
図9は、本発明による電流計測回路の第8の実施形態を示す回路構成図である。電流計測の原理は、図5〜図8の回路と基本的に同様である。図9の回路では、図5〜図7の回路と同様にケルビン端子付きのFETQ5を用いているが、図8の回路のように通常のFETであるFETQ1に置き換えてもよい。
(9−2−1)電流計測動作
図9の回路は、電流計測の原理については図5〜図7の回路と基本的に同様であるが、第1増幅器OP1の帰還経路に第2増幅部が挿入されている点で若干相違がある。図9の回路は、被計測電流Iinが直流及び交流のいずれでも計測可能であるが、一例として端子1から矢印の方向に流れ込む直流の場合について説明する。
図9の回路では、第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2のオフセット電圧の温度補償条件が、上記の図5〜図8の回路とは異なる。
y1=α1・T+b1 ・・・(901)
y2=α2・T+b2 ・・・(902)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(903)
Y2=α2・T+b2 ・・・(904)
Yo1=−A1・Y2+A1(α1・T+b1)
=A1(−α2+α1)T+A1(−b2+b1) ・・・(905)
−α2+α1=0、 α1=α2 ・・・(906)
−b2+b1=0、 b1=b2 ・・・(907)
上式(907)の条件は、第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2が本来的にこのようなオフセット電圧を有しているときに満足される。しかしながら、いかなる増幅器においても第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2のオフセット電圧が必ず上式(907)を満たしているとは限らない。
−b2+b1+ΔV=0、ΔV=b2−b1 ・・・(908)
図示しないが、図9の回路において、FETQ5またはFETQ2のいずれかまたは双方を抵抗素子に置き換えてもよい。置き換えられた抵抗素子は、FETのオン抵抗と同じ働きをする。
本項で説明する電流計測回路は、主として特許請求の範囲における請求項13及び請求項14に関連する。
(10−1)回路構成
図10は、本発明による電流計測回路の第9の実施形態を示す回路構成図である。電流計測の原理は、図5〜図9の回路と基本的に同様である。図10の回路では、図5〜図7及び図9の回路と同様にケルビン端子付きのFETQ5を用いているが、これを図8の回路のように通常のFETであるFETQ1に置き換えてもよい。図10の回路は、図9の回路とほぼ同じであるが、第2増幅部の構成が図9の回路と相違する。
(10−2−1)電流計測動作
図10の回路は、電流計測の原理については図9の回路と基本的に同様であるが、第1増幅器OP1の帰還経路に挿入された第2増幅部の構成に相違がある。回路動作については、図9と相違する部分、主にオフセット電圧の温度補償について説明し、重複する部分は省略する。
図10の回路では、第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2のオフセット電圧の温度補償条件が、上記の図9回路とは若干異なる。
y1=α1・T+b1 ・・・(1001)
y2=α2・T+b2 ・・・(1002)
Y1=A1(α1・T+b1) ・・・(1003)
Y2=A2(α2・T+b2) ・・・(1004)
Yo1=−A1・γ2・Y2+A1(α1・T+b1)
=A1(−γ2・A2・α2+α1)T+A1(−γ2・A2・b2+b1) ・・・(1005)
(但し、γ2=R105/(R104+R105))
−γ2・A2・α2+α1=0、 γ2・A2=α1/α2 ・・・(1006)
−γ2・A2・b2+b1=0、 γ2・A2=b1/b2 ・・・(1007)
上式(1007)の条件は、第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2が本来的にこのようなオフセット電圧を有しているときに満足される。しかしながら、いかなる増幅器においても第1増幅器OP1及び第2増幅器OP2のオフセット電圧が必ず上式(1007)を満たしているとは限らない。
−γ2・A2・b2+b1+ΔV=0、ΔV=γ2・A2・b2−b1 ・・・(1008)
図示しないが、図10の回路において、FETQ5またはFETQ2のいずれかまたは双方を抵抗素子に置き換えてもよい。置き換えられた抵抗素子は、FETのオン抵抗と同じ働きをする。
本項で説明する電流計測回路のその他の変形形態は、主として特許請求の範囲における請求項18及び請求項19に関連する。
図11(A)は、図2〜図4の電流計測回路のさらに別の変形形態を示す部分回路図である。図11(B)は、図5〜図10の電流計測回路のさらに別の変形形態を示す部分回路図である。なお、図11(A)及び図11(B)には、FETQ1とFETQ2を有する形態の場合を示しているが、図4または図8のようにFETQ3も存在する形態、FETQ1がFETQ4またはFETQ5に置き換わった形態、並びにFETの一部が抵抗素子に置き換わった形態についても、その回路に存在する各FETに対して同様に適用できるものとする。ただし、FETが抵抗素子に置換された場合は、ゲート電位の印加は当然不要となる。
図11(A)の電流計測回路では、FETQ1に抵抗素子R111が並列接続され、FETQ1のオン抵抗と抵抗素子R111の並列合成抵抗が、上述の図2〜図4の各回路のFETQ1のオン抵抗と同じ役割を果たす。同様に、FETQ2と並列に抵抗素子R112が接続されており、FETQ2のオン抵抗と抵抗素子R112の並列合成抵抗が、上述の各回路のFETQ2のオン抵抗と同じ役割を果たす。
温度変化に対しては、FETQ1とFETQ2(あるいはFETQ3が存在する場合はFETQ3も含む)のそれぞれのオン抵抗が同一温度係数をもつことが理想であるが、必ずしも全てが一致しない場合がある。この理由は様々であるが、例えば、FETQ1とFETQ2はオン抵抗が異なるように製造するために素子内部の半導体や配線量の違いから抵抗の温度係数に違いを生じることがある。抵抗素子R111及び/またはR112は、それぞれ温度変化によるFETQ1とFETQ2(あるいはFETQ3が存在する場合はFETQ2とFETQ3、FETQ3とFETQ1)のオン抵抗変化率の差、というように全ての組み合わせのオン抵抗変化率の差を補償するために設けられる。
図11(A)の電流計測回路では、FETQ1のゲートG1には正電源電位(+Vcc)が印加されるのに対し、FETQ2のゲートG2(あるいはFETQ3の存在する場合にはそのゲート)には、定電圧ダイオードZDに一端を直列接続され他端に正電源電位(+Vcc)を印加された可変抵抗VR13の中間端子の電位が印加されるように構成している。
各FETのゲートに電源の直流電位(+Vcc)を直接印加すると、オン抵抗を十分小さくすることができる。しかしながら、直流電位(+Vcc)に変動が生じた場合、各FETのゲート電位もまた変動する。各種FETでの実験結果では、ゲート電位が同じ変動幅で変動した場合でも、オン抵抗の変動率にばらつきがあるという結果が出た。また、電源の僅かな変動であっても、FETのゲートに印加される電圧であるため、計測出力に大きな影響を与えることになる。
図12は、図3に示した電流計測回路における電流計測の誤差を計測した結果を示すグラフである。横軸を電流(A)とし、上図が比誤差(%)を示すグラフであり、下図がフルスケール誤差を示す図である。いずれも、良好な結果が得られている。なお、上図において電流0.20Aの比誤差が大きいのは、出力電位を計測した計測装置のレンジ切替点となったためレンジ切替時点において発生した計測装置の計測誤差が現れたものであり、本回路の動作に起因するものではない。
以上に説明した本発明の増幅回路または電流計測回路には、これらの回路を内蔵した集積回路素子として実施した形態も含まれるものとする。
Q1〜Q3 FET
Q4、Q5 FET(ケルビン端子付き)
Claims (21)
- (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1入力端に接地電位を与えられ、該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加し、該第2入力端に第1入力抵抗素子を介して入力電位を与えられた第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、を備え、
(c)前記第2増幅器のオフセット電圧の温度係数値を前記第1増幅器のオフセット電圧の温度係数値で除した値を前記第1増幅部の増幅率とした場合に該第1増幅器のオフセット電圧成分によって前記第2入力抵抗素子を流れる電流値を、0を含む略一定値とするべく前記第1入力抵抗素子、前記第1帰還抵抗素子及び/又は前記第2入力抵抗素子の抵抗値を調整したとき、前記第2出力端から得られる出力電位におけるオフセット電圧成分が温度補償されることを特徴とする増幅回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1入力端に接地電位を与えられ、該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加し、該第2入力端に第1入力抵抗素子を介して入力電位を与えられた第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、を備え、
(c)前記第1出力端における前記第1増幅器のオフセット電圧成分の温度変化分により前記第2増幅器の出力端におけるオフセット電圧の温度変化分を相殺するべく前記第1入力抵抗素子、前記第1帰還抵抗素子及び/又は前記第2入力抵抗素子の抵抗値を調整したとき、前記第2出力端から得られる出力電位における前記第1増幅器及び前記第2増幅器のオフセット電圧成分が温度補償されることを特徴とする増幅回路。 - 請求項1または請求項2に記載の増幅回路を用いた電流計測回路において、
(a)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に接地電位を与えられ他端が被計測電流の入出力端である第1FETと、
(b)前記第1入力抵抗素子に替えて、オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第2入力端に印加され他端が前記被計測電流の入出力端である第2FETと、を備え、
(c)前記被計測電流が分流し前記第1FET及び前記第2FETの各々の電流路にそれぞれ流れるとき、前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1入力端に接地電位を与えられ、該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加した第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)第5入力端、第6入力端及び第3出力端を備える第3増幅器の該第5入力端に接地電位を与えられ、該第3出力端の出力電位を第3帰還抵抗素子を介して該第6入力端に印加し該第3出力端の出力電位を前記第2増幅器の前記第3入力端に印加した第3増幅部と、
(d)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に接地電位を与えられ他端が被計測電流の入出力端である第1FETと、
(e)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第2入力端に印加され他端が前記被計測電流の入出力端である第2FETと、
(f)オン状態とする所定の第3の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に接地電位を与えられ他端に前記第3増幅器の前記第6入力端の電位が印加された第3FETと、を備え、
(g)前記被計測電流が分流し前記第1FET及び前記第2FETの各々の電流路にそれぞれ流れるとき、前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)前記第1FETに替えて、電流路の一端、電位検出端、該電流路の他端及び制御端を備え、オン状態とする所定の第1の制御電位を該制御端に印加され該電流路の一端に接地電位を与えられ該電流路の他端が被計測電流の入出力端である第4FETを備え、
(b)前記第2FETの他端に前記第4FETの他端の電位を印加され、
(c)前記第1増幅器の前記第1入力端に対し、前記接地電位に替えて前記第4FETの前記電位検出端の電位を印加したことを特徴とする請求項3または4に記載の電流計測回路。 - (a)前記第1FETに替えて、電流路の一端、電位検出端、該電流路の他端及び制御端を備え、オン状態とする所定の第1の制御電位を該制御端に印加され該電流路の他端に接地電位を与えられ該電流路の一端が被計測電流の入出力端である第5FETを備え、
(b)前記第2FETの一端に前記第5FETの前記電位検出端の電位を印加され、
(c)前記第1増幅器の前記第2入力端に対し、前記第2FETの一端の電位に替えて該第2FETの他端の電位を印加したことを特徴とする請求項3または4に記載の電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加した第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)第5入力端、第6入力端及び第3出力端を備える第3増幅器の該第5入力端に接地電位を与えられ、該第6入力端に第3入力抵抗素子を介して接地電位を与えられるとともに該第3出力端の出力電位を第3帰還抵抗素子を介して該第6入力端に印加した第3増幅部と、
(d)第7入力端、第8入力端及び第4出力端を備える第4増幅器の該第7入力端に接地電位を与えられ、該第4出力端の出力電位を第4帰還抵抗素子を介して該第8入力端に印加し、該第8入力端に第4入力抵抗素子を介して前記第2出力端の出力電位を与えられると同時に該第8入力端に第5入力抵抗素子を介して前記第3出力端の出力電位を与えられた第4増幅部と、
(e)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(f)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(g)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第4増幅器の前記第4出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加した第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備え、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)第5入力端、第6入力端及び第3出力端を備える第3増幅器の該第5入力端に接地電位を与えられ、該第6入力端に第3入力抵抗素子を介して接地電位を与えられるとともに該第3出力端の出力電位を第3帰還抵抗素子を介して該第6入力端に印加し該第3出力端の出力電位を第5入力抵抗素子を介して前記第2増幅器の第3入力端に印加した第3増幅部と、
(d)第7入力端、第8入力端及び第4出力端を備える第4増幅器の該第7入力端に接地電位を与えられ、該第4出力端の出力電位を第4帰還抵抗素子を介して該第8入力端に印加し、該第8入力端に第4入力抵抗素子を介して前記第2出力端の出力電位を与えられた第4増幅部と、
(e)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(f)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(g)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第4増幅器の前記第4出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1出力端の出力電位を第1帰還抵抗素子を介して該第2入力端に印加した第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2帰還抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端に第2入力抵抗素子を介して前記第1出力端の出力電位を与えられた第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(e)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1出力端の出力電位を第1抵抗素子を介して該第2入力端に印加した第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2抵抗素子を介して該第4入力端に印加した第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、
(e)オン状態とする所定の第3の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第2増幅器の前記第4入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第3FETと、
(f)前記第2増幅器の前記第2出力端の出力電位を前記第1増幅器の前記第2入力端に降圧して印加する第4抵抗素子と、を備え
(g)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備える第1増幅器の該第1出力端の出力電位を第1抵抗素子を介して該第2入力端に印加した第1増幅部と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に接地電位を与えられ、該第2出力端の出力電位を第2抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第4入力端は第3抵抗素子を介して接地された第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第1増幅器の前記第2入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、
(e)前記第2増幅器の前記第2出力端からの出力電流を、前記第1抵抗素子を介して流れる第2FETの電流に重畳して流す第4抵抗素子と、を備え
(f)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備えた第1増幅器と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に前記第1増幅器の第1出力端の出力電位を第1抵抗素子を介して印加し、該第2出力端の出力電位を該第4入力端に印加し、該第2出力端の出力電位を該第1増幅器の第2入力端に第2抵抗素子を介して印加した第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第2増幅器の前記第3入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(e)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - (a)第1入力端、第2入力端及び第1出力端を備えた第1増幅器と、
(b)第3入力端、第4入力端及び第2出力端を備える第2増幅器の該第3入力端に前記第1増幅器の第1出力端の出力電位を第1抵抗素子を介して印加し、該第4入力端に第2抵抗素子を介して接地電位を与えられるとともに該第2出力端の出力電位を第3抵抗素子を介して該第4入力端に印加し、該第2出力端の出力電位を直列接続された第4抵抗素子及び第5抵抗素子により接地電位との間で分圧するとともに、該分圧電位を該第1増幅器の第2入力端に印加した第2増幅部と、
(c)オン状態とする所定の第1の制御電位を制御端に印加され電流路の一端の電位が前記第1増幅器の前記第1入力端に印加され他端に接地電位を与えられた第1FETと、
(d)オン状態とする所定の第2の制御電位を制御端に印加され電流路の一端に前記第2増幅器の前記第3入力端の電位が印加され他端に接地電位を与えられた第2FETと、を備え、
(e)被計測電流が前記第1FETの電流路に流れるとき、前記第1増幅器の前記第1出力端の出力電位を用いて該被計測電流を計測することを特徴とする電流計測回路。 - 前記第1FETに替えて、電流路の一端、電位検出端、該電流路の他端及び制御端を備え、オン状態とする所定の第1の制御電位を該制御端に印加され該電流路の他端に接地電位を与えられ該電流路の一端が被計測電流の入出力端であり該電位検出端の電位を前記第1増幅器の前記第1入力端に印加した第5FETを備えたことを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記載の電流計測回路。
- 前記1FET、第4FETまたは第5FETに替えて第6抵抗素子を備えたこと及び/または前記2FETに替えて第7抵抗素子を備えたことを特徴とする請求項3〜14のいずれかに記載の電流計測回路。
- 前記3FETに替えて第8抵抗素子を備えたことを特徴とする請求項4または10に記載の電流計測回路。
- 温度補償されたオフセット電圧成分を相殺するためのオフセット調整電位を生成する手段を備え、前記第1〜第4のいずれかの増幅器が存在する場合に、いずれかの増幅器のいずれかの入力端に前記オフセット調整電位を印加することにより温度補償されたオフセット電圧成分を相殺することを特徴とする請求項3〜16のいずれかに記載の電流計測回路。
- 前記第1、第4もしくは第5FETおよび前記第2FETを備えた場合、または、前記第1、第4もしくは第5FET、前記第2FETおよび第3FETを備えた場合において、これらのFETのうち1または複数の各々に対し並列接続または直列接続された1または複数の第9抵抗素子をさらに備え、
前記第9抵抗素子を並列接続または直列接続された前記FETの温度係数と該第9抵抗素子の温度係数とは合成され、該FETと該第9抵抗素子の抵抗値とが合成され、該FETの温度係数が補正されることにより、前記第1、第4もしくは第5FETと前記第2FETの温度係数が一致するように補償され、または、前記第1、第4もしくは第5FETと前記第2FETと前記第3FETの温度係数が一致するように補償されることを特徴とする請求項3〜17のいずれかに記載の電流計測回路。 - (a)前記第1の制御電位及び前記2の制御電位を生成する場合、または、前記第1の制御電位、前記第2の制御電位及び前記第3の制御電位を生成する場合において、これら複数の制御電位のうち少なくとも1つの制御電位として所定の直流電位を印加され、
(b)前記所定の直流電位が変動するとき、その他の制御電位も連動して変動し、かつ、該所定の直流電位が変動する一定の電位範囲において該その他の制御電位の変動率を該所定の直流電位の変動率より小さくすべく、該その他の制御電位の変動率を調整可能な調整電位生成手段を備え、
(c)前記所定の直流電位が変動するとき、前記第1、第4もしくは第5FETのオン抵抗の変動率と前記第2FETのオン抵抗の変動率、または、前記第1、第4もしくは第5FETのオン抵抗の変動率と前記第2FETのオン抵抗の変動率と前記第3FETのオン抵抗の変動率とを略同一に保持することを特徴とする請求項3〜17のいずれかに記載の電流計測回路。 - 請求項1または2の増幅回路を内蔵したことを特徴とする集積回路素子。
- 請求項3〜19のいずれかに記載の電流計測回路を内蔵したことを特徴とする集積回路素子。
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