JP2008083039A - 温度補償回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度補償出力電圧の温度係数の大きさと正負の極性を任意に調整できる温度補償回路を提供する。
【解決手段】 調整用電圧を発生する手段と、基準電圧を発生する手段と、加減算演算を行う手段とを有する構成とし、前記加減算演算を行う手段の加算入力端子と減算入力端子を接続し、前記加減算演算を行う手段を構成する複数の抵抗のうち少なくとも1つの抵抗の温度係数が異ならせる構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、温度によって出力電圧が変動する信号を補正する回路に関する。
一般にセンサの出力は温度により変動する。そして例えば、圧力センサのようなセンサでは、センサ出力信号のゼロ点オフセット電圧の温度特性は、正の温度特性を持ったり、負の温度特性を持ったりと様々である。これを図5で説明すると、センサ出力は理想的には、曲線50のように、ゼロ点オフセット電圧が温度T に関係なく一定であるべきであるが、実際には曲線51〜53に示すように、規則性なく正あるいは負の両方に変動をする。
このようなセンサに対しては、個々のセンサに対してそれぞれ異なる温度補正をかける必要があり、そのために正の補正と負の補正およびその補正量を自由に可変できる回路が必要である。
このような課題を解決するために、従来の温度補償回路においては、例えば特開平6−174489号公報に示されるような温度補償回路が提案されている。この温度補償回路の回路構成を図12に示す。
図12の温度補償回路1は、電源Vccは端子11に、抵抗R5とR6により分圧された調整用電圧Viは端子12に供給され、調整用電圧Viは2つのオペアンプOP1とOP2の非反転入力端子に供給される。オペアンプOP1はトランジスタTr1と、オペアンプOP2はトランジスタTr2と共にV/I変換器(電圧/電流変換器)を構成する。V/I変換器により調整用電圧Viに比例した電流IaとIbが、それぞれ温度係数の異なる温度補償用抵抗R1とR2に供給される。これらの電流IaとIbは、カレントミラー回路を介してTr5とTr7に流される。さらに、トランジスタTr5の電流Iaは分圧抵抗R3とR4の接続点14に流入し、トランジスタTr7の電流Ibは分圧抵抗R3とR4の接続点14から流出することとなる。接続点14は端子13に接続され、その電圧は温度補償回路1の出力Voとなる。この温度補償回路1の出力Voは、センサ出力が接続されるオペアンプOP3の反転入力端子に接続され、温度により変動するセンサ出力に対して温度補償を行う。
以上の様に構成された温度補償回路の出力電圧Voは式1であらわされる。
Vo=(R3 /(R3+R4))・Vcc+(1/R1−1/R2)・(R3・R4/ (R3+R4))・Vi (式1)
ここで、式1の右辺の第2項は、温度によって電圧が変化する温度補正項であり、温度補償用抵抗R1とR2の抵抗値により温度補正項の正と負の極性を決定し、調整用電圧Viにより、温度補正項の補正量ΔVを任意に調整することが可能である。
温度補償基準温度T0において、温度補償用抵抗R1とR2の抵抗値が等しくなるように抵抗値を選定することにより、温度補償基準温度T0においては、いかなる調整用電圧Viでも温度補正項はゼロとなり、調整用電圧Viによらない温度補償出力電圧Voを得ることが出来る。また、調整用電圧Viをゼロにすることにより、いかなる温度Tでも温度補正項はゼロとなり、温度Tに依らない温度補償出力電圧Voを得ることが出来る。また、調整用電圧Viは電源電圧Vccに比例した電圧であるから、電源電圧Vccに比例した温度補償出力電圧Voを得ることが出来る。
特開平6−174489号公報
以上のように構成された従来の温度補償回路は、補正量ΔVの温度係数の正負の極性は温度補償用抵抗の温度係数の大小関係によって決まるため、補正量ΔVの温度係数の正負の極性を調整用電圧Viで調整することはできない。
また、従来の温度補償回路では、温度補償基準温度T0が狙いからずれる要因が複数ある。例えば、温度補償基準温度T0で温度補償用抵抗R1とR2の抵抗値が等しいとしても、仮にトランジスタTr3、Tr5で構成されるカレントミラー回路のミラー比に誤差が生じると、図12の接続点14に流入する電流と流出する電流が等しくなくなるので、温度補正項はゼロとならず、温度補償基準温度T0が狙いからずれることになる。これはトランジスタTr4、Tr6で構成されるカレントミラー回路、またトランジスタTr7、Tr8で構成されるカレントミラー回路についても同じことである。また例えば、温度補償基準温度T0で温度補償用抵抗R1とR2の抵抗値が等しいとしても、仮にV/I変換器を構成するオペアンプOP1とOP2の入力オフセット電圧に差があると、温度補償用抵抗R1とR2のそれぞれに印加される電圧に差が生じるため、温度補償用抵抗R1とR2のそれぞれに流れる電流に誤差が生じ、図12の接続点14に流入する電流と流出する電流が等しくなくなり、温度補正項はゼロとならず、温度補償基準温度T0が狙いからずれることになる。以上で仮定した誤差要因、すなわちカレントミラー回路のミラー比のずれ、複数のオペアンプ間の入力オフセット電圧のばらつきは、実際の回路においては避けることが困難な問題である。設計上の工夫により、これらのずれやばらつきを抑えることはできるが、回路面積の増大や他の電気的特性、例えば最低動作電圧の上昇といった犠牲を避けられない。また、実際の回路においては、これらの誤差要因が複合して発生するため、温度補償基準温度T0を狙いどおり実現することはさらに困難になる。
また、従来の温度補償回路の構成では、オペアンプOP1とOP2の同相入力電圧範囲は、調整用電圧Viのとりうる電圧範囲よりも広いことが求められる。調整用電圧Viがとりうる最小の電圧はゼロ、すなわちアースGと等しい電位であるから、オペアンプOP1とOP2には、同相入力電圧範囲の低い側の電位がアースGの電位であることが要求される。しかし、一般的にオペアンプは、その回路構成上、電源電圧近傍またはアース電位近傍の入力電圧では、同相入力信号除去比が悪化する、すなわち入力オフセット電圧が変動するため、たとえ調整用電圧Viがゼロであったとしても、温度補償用抵抗R1とR2に印加される電圧はゼロとは限らず、温度補償用抵抗には意図しない電流が流れ、図6の接続点14に流入する電流と流出する電流が等しくなくなり、温度補償基準温度T0が狙いからずれる可能性がある。同相入力電圧範囲の低い側の電位がアースGであるオペアンプを実現するのは不可能ではなく、また実際にそのようなオペアンプも存在するが、同相入力電圧範囲をアースGの電位まで実現することによる回路の追加による面積の増加を避けることは困難である。
以上の様に、従来の温度補償回路においては、温度補償出力電圧の温度係数の正負の極性を調整することができない、また温度補償基準温度が狙いからずれる要因が複数あるために高精度な温度補償基準温度を得ることができない、また回路内で使用されるオペアンプの同相入力電圧範囲への要求が厳しいといった課題がある。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、大幅な面積の増大なく、正負の極性の温度係数を有する高精度な温度補償回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の温度補償回路は、調整用電圧を発生する手段と、基準電圧を発生する手段と、加減算演算を行う手段とを有し、加減算演算を行う手段の加算入力端子と減算入力端子を接続し、加減算演算を行う手段を構成する複数の抵抗のうち少なくとも1つの抵抗の温度係数が異なる構成とした。
本発明により、回路規模が大幅に増大することなく、正負の極性の温度係数を有する高精度な温度補償回路を提供することができる。さらに、使用するオペアンプの同相入力電圧範囲への要求を緩和することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施例を表したブロック図である。
図1において、温度補償回路1は、加減算回路2と、調整用電圧発生回路3と、基準電圧発生回路4とで構成される。
加減算回路2の減算入力端子21と加算入力端子22は短絡接続され、調整用電圧発生回路3の調整用電圧出力端子31に接続される。ここで、加算入力端子と減算入力端子はそれぞれ1つであるので、加減算回路2は減算回路として動作するが、便宜上、加減算回路とする。加減算回路2の基準電圧入力端子23は基準電圧発生回路4の基準電圧出力端子41に接続される。加減算回路2の加減算回路出力端子24は、温度補償回路1の温度補償電圧出力端子11に接続される。
基準電圧出力端子41の電圧を基準電圧V4、調整用電圧出力端子31の電圧を調整用電圧V3、加減算回路出力端子24の電圧、すなわち温度補償電圧出力端子11の電圧を温度補償出力電圧Voとする。
図2は、本発明の第1の実施例を表した回路図である。
また図2において、温度補償回路1は、図1で示したブロック図を回路図で示したものである。温度補償回路1を構成する加減算回路2と、調整用電圧発生回路3と、基準電圧発生回路4とは図1で示したブロック図と同じように接続される。加減算回路2はオペアンプOP1と温度補償用抵抗R1〜R4で構成される。温度補償用抵抗R1は減算入力端子21とオペアンプOP1の反転入力端子の間に接続され、温度補償用抵抗R2は加算入力端子22とオペアンプOP1の非反転入力端子の間に接続され、温度補償用抵抗R3はオペアンプOP1の反転入力端子と出力端子の間に接続され、温度補償用抵抗R4はオペアンプOP1の非反転入力端子と基準電圧入力端子23との間に接続される。オペアンプOP1の出力端子は、加減算回路出力端子24となる。
調整用電圧発生回路3は、抵抗R31、R32とオペアンプOP3で構成される。抵抗R31とR32は電源電圧VDDと接地電圧VSS間に直列に接続され、分圧抵抗を構成する。抵抗R31とR32の接続点は、オペアンプOP3の非反転入力端子に接続される。オペアンプOP3の反転入力端子はオペアンプOP3の出力端子に接続され、ボルテージフォロワを構成する。オペアンプOP3の出力端子は、調整用電圧出力端子31となる。
基準電圧発生回路4は、抵抗R41、R42とオペアンプOP4で構成される。抵抗R41とR42は電源電圧VDDと接地電圧VSS間に直列に接続され、分圧抵抗を構成する。抵抗R41とR42の接続点は、オペアンプOP4の非反転入力端子に接続される。オペアンプOP4の反転入力端子はオペアンプOP4の出力端子に接続され、ボルテージフォロワを構成する。オペアンプOP4の出力端子は、基準電圧出力端子41となる。
温度補償回路1は以上の様に構成されており、次のように動作する。
調整用電圧発生回路3の調整用電圧出力端子31の電圧である調整用電圧V3は、抵抗R31とR32の分圧比によって決まり、次のように表される。
V3=R32/(R31+R32)・VDD (式2)
基準電圧発生回路4の基準電圧出力端子41の電圧である基準電圧V4は、抵抗R41とR42の分圧比によって決まり、次のように表される。
V4=R42/(R41+R42)・VDD (式3)
加減算回路2の減算入力端子21、加算入力端子22、基準電圧入力端子23、加減算回路出力端子24の各端子の電圧をそれぞれV21、V22、V23、V24とすると、加減算回路2は以下の式で示すように動作し、加算回路出力端子24の電圧V24は次のように表される。
V24=R2(R1+R3)/(R1(R2+R4))・V23+R4(R1+R3)/(R1(R2+R4))・V22−(R3/R1)・V22 (式4)
(式4)を変形すると、次式を得る。
V24=V23+R4(R1+R3)/(R1(R2+R4))・(V22−V23)−(R3/R1)・(V21−V23) (式5)
ここで、減算入力端子21と加算入力端子22は、調整用電圧発生回路3の調整用電圧出力端子31に接続され、調整用電圧V3が印加されているので、次式が成り立つ。
V21=V22=V3 (式6)
また、基準電圧入力端子23は、基準電圧発生回路4の基準電圧出力端子41に接続され、基準電圧V4が印加されているので、次式が成り立つ。
V23=V4 (式7)
また、加減算回路出力端子24は、温度補償電圧出力端子11に接続されているので、次式が成り立つ。
V24=Vo (式8)
以上から(式5)に(式6)〜(式8)を代入すると次式を得る。
Vo=V4+(R4(R1+R3))/(R1(R2+R4))・(V3−V4)−(R3/R1)(V3−V4) (式9)
(式9)を変形すると、次式を得る。
Vo=V4+(R1・R4−R2・R3)/(R1(R2+R4))・(V3−V4) (式10)
ここで、(式10)の各項を次のようにおく。
f(R)=(R1・R4−R2・R3)/ (R1(R2+R4)) (式11)
ΔVi=V3−V4 (式12)
f(R)は温度補償用抵抗R1〜R4で決まる項である。また、ΔViは基準電圧V4と調整用電圧V3によって決まる項である。ここで、f(R)を温度補償用抵抗依存項f(R)とし、ΔViを調整用電圧ΔViとする。
(式11)と(式12)を用いると(式10)は次のように表される。
Vo=V4+f(R)・ΔVi (式13)
温度補償用抵抗依存項f(R)が温度依存性を示す場合には、(式13)の右辺第2項f(R)・ΔViは温度依存性をもつ項となる。温度補償用抵抗依存項f(R)が温度依存性をもつようにするには、例えば、温度補償用抵抗R1〜R4の4つの抵抗のうち、いずれか1つの抵抗の温度係数を他の3つの抵抗の温度係数と異ならせればよい。
ここで、(式13)の右辺第2項を補正量ΔVoとおく。つまり次式のようにおく。
ΔVo=f(R)・ΔVi (式14)
(式14)のΔVoを用いると、(式13)は次のように表せる。
Vo=V4+ΔVo (式15)
(式14)から明らかなように、補正量ΔVoは調整用電圧ΔViに比例するので、調整用電圧ΔViによって補正量ΔVoを任意に調整可能である。調整用電圧ΔViは、調整用電圧V3と基準電圧V4によって、正の値にも負の値にも調整可能であるから、温度補償用抵抗依存項f(R)の値が正または負のどちらの極性であっても、(式14)から、調整用電圧ΔViによって補正量ΔVoの絶対値だけでなく、正負の極性を調整可能である。また、調整用電圧ΔViがゼロとなるように調整用電圧V3と基準電圧V4を調整すれば、(式14)から、温度補償用抵抗依存項f(R)がいかなる値であっても、つまりいかなる温度であっても、補正量ΔVoをゼロにすることができる。
ある任意の温度T0で、R1・R4−R2・R3=0となるように、温度補償用抵抗R1〜R4を選定する。以後、この温度T0を温度補償基準温度T0と呼称する。以上のように選定すると、温度補償基準温度T0では温度補償用抵抗依存項f(R)は常にゼロであるから、(式14)から、調整用電圧ΔViがいかなる値であっても補正量ΔVoをゼロにすることができる。
温度補償用抵抗R1〜R4の4つの抵抗のうち、いずれか1つの抵抗の温度係数は、他の3つの抵抗の温度係数と異なるから、温度補償基準温度T0以外の温度では、R1・R4−R2・R3の値はゼロ以外の値をとる。従って、温度補償基準温度T0以外の温度では温度補償用抵抗依存項f(R)はゼロ以外の値をとり、その値は温度補償用抵抗R1〜R4に選定する抵抗の温度係数によって決まる。
ここで、調整用電圧V3と基準電圧V4は(式2)および(式3)に示したように、それぞれ電源電圧VDDに比例した電圧である。従って、(式12)から、調整用電圧ΔViは電源電圧VDDに比例した電圧となり、(式14)から、電源電圧VDDに比例した補正量ΔVoを得ることができる。
また、調整用電圧V3および基準電圧V4は、(式2)および(式3)に示したように、抵抗R31、R32および抵抗R41、R42によって設定可能であるから、これらの抵抗の抵抗比により調整用電圧ΔViを調整可能であり、すなわち補正量ΔVoを調整可能である。
また、オペアンプOP1の反転入力端子および非反転入力端子の電圧をそれぞれVN1、VN2とすると、これらの端子とり得る電圧は、調整用電圧V3と基準電圧V4と温度補償用抵抗R2、R4によって決まる電圧であり、次式で表される。
VN1=VN2=(R2・V4+R4・V3)/ (R2+R4) (式16)
ここで、VN1とVN2の電圧は、オペアンプOP1によりバーチャルショートが成り立っているとし、等しい電圧とした。(式16)から、オペアンプOP1の反転入力端子および非反転入力端子の電圧は、補正量調整用電圧V3と基準電圧V4と温度補償用抵抗R2、R4の選定により、接地電圧VSSまたは電源電圧VDDとならない電圧に設定可能であることが分かる。従って、オペアンプOP1は、接地電圧VSS近傍または電源電圧VDD近傍まで同相入力電圧範囲をもつオペアンプでなくてよいことになる。例えば、基準電圧V4をVDD/2とし、R2とR4の抵抗値を等しくした場合においては、調整用電圧V3が接地電圧VSSから電源電圧VDDまで変化した場合においても、VN1およびVN2のとり得る電圧は、(1/4)・VDD〜(3/4)・VDDとなる。従って、オペアンプOP1の同相入力電圧範囲は(1/4)・VDD〜(3/4)・VDDの範囲より広ければよく、接地電圧VSSまたは電源電圧VDD近傍まで同相入力電圧範囲をもつオペアンプを要求しないことになる。
本回路において、温度補償基準温度T0が狙いからずれる原因として挙げられるのは、温度補償用抵抗R1〜R4の選定ずれのみである。オペアンプOP1の入力電圧オフセットは、出力電圧のオフセットとして現れるが、基準温度補償基準温度T0のずれにはならない。
以下、動作説明のため、ある限定した場合について説明する。
温度補償用抵抗R1〜R4を、例えば図6に示すように、温度補償用抵抗R1の温度係数のみ温度補償用抵抗R2〜R4の温度係数と異なり、かつ温度補償用抵抗R1の温度係数が大きくなるように選定し、かつ温度補償基準温度T0の時に等しい抵抗値になるように選定する。また、基準電圧V4は温度によらずVDD/2の電圧となるように選定する。これは、基準電圧発生回路4の抵抗41と抵抗42を等しい温度係数の抵抗で構成し、かつ抵抗値を等しく選定することで実現できる。
温度補償用抵抗R2とR4は、ある温度補償基準温度T0で抵抗値が等しく、温度係数も等しくなるように選定しているので、図6の曲線62が示すように、いかなる温度でもR2=R4となる。従って、(式11)は次のように表せる。
f(R)=(1−R3/R1)/2 (式17)
この場合の温度補償用抵抗依存項f(R)の温度依存性を図7に示す。温度補償基準温度T0においては、R1・R4−R2・R3=0が成り立つように選定しているので、温度補償用抵抗依存項f(R)はゼロとなる。温度補償基準温度T0以外の温度では、温度補償用抵抗依存項f(R)はゼロ以外の値をとり、温度補償用抵抗依存項f(R)は温度補償用抵抗R1、R3の温度特性によって決まる温度依存性を示す。温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数の正負は、温度補償用抵抗R1とR2〜R4の温度係数の大小によってきまる。この場合では、温度補償用抵抗R1の温度係数が大きくなるように選定しているため、温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数は正に決まる。この場合とは逆に、温度補償用抵抗R1の温度係数が温度補償用抵抗R2〜R4の温度係数よりも小さい場合においては、温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数は負に決まる。
温度補償用抵抗依存項f(R)は前述のように温度依存性を示すので、(式14)により補正量ΔVoは温度依存性を示す。補正量ΔVoは、調整用電圧ΔViによって任意に調整可能であるから、図8の曲線80〜84で示すように、調整用電圧ΔViの調整により、各温度におけるΔVoの補正量と正負の極性を任意に変えることができる。図8では、ΔVi=ΔVi0〜ΔVi4の5条件について、ΔVoの温度特性を示した。この場合では、基準電圧V4はVDD/2であるから、調整用電圧ΔViを調整するには、調整用電圧V3を調整すればよい。調整用電圧V3は、調整用電圧発生回路3の抵抗31と抵抗32の抵抗比を調整することで調整可能である。
図8において、温度補償基準温度T0では温度補償用抵抗依存項f(R)はゼロとなり、いかなる調整用電圧ΔViにおいても補正量ΔVoはゼロとなる。また、調整用電圧V3を基準電圧V4と等しくなるように調整することによりΔVi=0となるから、温度補償用抵抗依存項f(R)がいかなる値であっても、つまりいかなる温度であっても、補正量ΔVoはゼロとなる。
また、温度補償出力電圧Voは(式15)で表されるとおり、基準電圧V4と補正量ΔVoの和で表されるから、この場合においては、図9の曲線90〜94で示すように、調整用電圧V3の電圧V30〜V34に応じて、温度補償出力電圧Voは温度依存性を示すことになる。
ここで上記の説明では便宜上、温度補償用抵抗R2〜R4の温度係数が等しく、温度補償用抵抗R1の温度係数のみ異なるとしたが、温度補償用抵抗R1〜R4のうち、どの温度補償用抵抗の温度係数が異なってもよい。
また本実施例では便宜上、調整用電圧発生回路を抵抗分割回路とボルテージフォロワからなる構成としたが、回路方式についてはこの限りではなく、それぞれ電圧を出力する回路であれば、いかなる構成の回路であってもよい。
図3は、本発明の第2の実施例を表した回路図である。
図3において、温度補償回路1は、実施例1の図2で示した温度補償回路1において、調整用電圧発生回路3の構成を変えたものである。調整用電圧発生回路3の構成および調整用電圧発生回路3と基準電圧回路の接続以外の構成は、図2で示した温度補償回路1の構成と同じである。
調整用電圧発生回路3は、抵抗R31、R32とオペアンプOP3とスイッチSW1で構成される。抵抗R31の端子の一方は、スイッチSW1の端子に接続される。スイッチSW1は抵抗R31の端子の一方を電源電圧VDDまたは接地電圧VSSに接続するように動作するスイッチである。抵抗R31のもう一方の端子は抵抗R32の一方の端子に接続され、抵抗R32のもう一方の端子は、調整用電圧用基準電圧入力端子32に接続される。抵抗R31とR32の接続点は、オペアンプOP3の非反転入力端子に接続される。オペアンプOP3の反転入力端子はオペアンプOP3の出力端子に接続され、ボルテージフォロワを構成する。オペアンプOP3の出力端子は、調整用電圧出力端子31となる。
調整用電圧発生回路3の調整用電圧用基準電圧入力端子32は基準電圧発生回路4の基準電圧出力端子41に接続される。
本実施例における温度補償回路1は以上の様に構成されており、次のように動作する。調整用電圧ΔViに対する温度補償回路1の動作は、実施例1における動作と同じである。本実施例と実施例1の相違点は、調整用電圧ΔViの発生方法にある。
以下、本実施例における調整用電圧ΔViの発生方法を説明する。
スイッチSW1が接続点N5を電源電圧VDDに接続している場合でも、接地電圧VSSに接続している場合でも、調整用電圧V3は基準電圧V4を基準とした電圧となる。スイッチSW1で接続点N5を電源電圧VDDに接続するか接地電圧VSSに接続するかを切り替えることにより、調整用電圧V3は基準電圧V4より高い電圧か低い電圧かを切り替えることができる。
スイッチSW1が接続点N5を電源電圧VDDに接続しているときは、調整用電圧V3は、いかなる抵抗R31と抵抗R32の抵抗比でも、基準電圧V4以上の電圧となる。従って、(式12)から、調整用電圧ΔViはゼロまたは正の値をとる。このとき、例えば実施例1と同様に、図6に示すように温度補償用抵抗R1〜R4を選定し、温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数が図7に示すように正となる場合では、ゼロまたは正の値をとる調整用電圧ΔViに対し、補正量ΔVoは図8の曲線80〜82が示すように、ゼロまたは正の温度係数を示す。
また一方、スイッチSW1が接続点N5を接地電圧VSSに接続しているときは、調整用電圧V3は、いかなる抵抗R31と抵抗R32の抵抗比でも、基準電圧V4以下の電圧となる。従って、(式12)から、調整用電圧ΔViはゼロまたは負の値をとる。このとき、例えば実施例1と同様に、図6に示すように温度補償用抵抗R1〜R4を選定し、温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数が図7に示すように正となる場合では、ゼロまたは負の値をとる調整用電圧ΔViに対し、補正量ΔVoは図8の曲線80、83〜84が示すように、ゼロまたは負の温度係数を示す。
従って、スイッチSW1を切り替えることにより、補正量ΔVoの温度係数の正負の極性を切り替えることが可能である。また、抵抗R31と抵抗R32の抵抗比を調整することにより、調整用電圧V3を調整することができ、調整用電圧ΔViの絶対値を調整できるから、補正量ΔVoの絶対値を任意に調整することができる。また、調整用電圧ΔViをゼロにするには、調整用電圧V3と基準電圧V4を等しくする必要があり、調整用電圧発生回路3の抵抗R32の抵抗値をゼロにすることになる。これは例えば、抵抗R32の両端を短絡するスイッチを設けることによっても実現できる。
また、温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数が図7で示した正の場合とは逆に、温度補償用抵抗依存項f(R)の温度係数が負となるように温度補償用抵抗R1〜R4を選定した場合においても、スイッチSW1を切り替えることにより、補正量ΔVoの温度係数の正負の極性を切り替えることができる。
本実施例では便宜上、調整用電圧発生回路を抵抗分割回路とボルテージフォロワおよびスイッチからなる構成としたが、回路方式についてはこの限りではなく、調整用電圧発生回路が基準電圧を基準として調整用電圧を出力する回路であれば、いかなる構成の回路であってもよい。
図4は、本発明の第3の実施例を表した回路図である。
図4において、温度補償回路1は、実施例2の図3で示した温度補償回路1において、加減算回路を加減算回路2’の構成を変えたものである。加減算回路2’の構成以外は、図3で示した温度補償回路1の構成と同じである。
加減算回路2’は、オペアンプOP1とOP2と、温度補償用抵抗R21〜R24と、抵抗R25〜R27で構成される。温度補償用抵抗R21は減算入力端子21とオペアンプOP2の反転入力端子の間に接続され、温度補償用抵抗R22は加算入力端子22とオペアンプOP1の反転入力端子の間に接続され、温度補償用抵抗R23はオペアンプOP1の出力端子とオペアンプOP2の反転入力端子の間に接続され、温度補償用抵抗R24はオペアンプOP1の非反転入力端子と出力端子との間に接続される。抵抗R25はオペアンプOP2の反転入力端子と出力端子の間に接続され、抵抗R26はオペアンプOP1の非反転入力端子と基準電圧入力端子23との間に接続され、抵抗R27はオペアンプOP2の非反転入力端子と基準電圧入力端子23との間に接続される。オペアンプOP2の出力端子は、加減算回路出力端子24となる。
本実施例における温度補償回路1は以上の様に構成されており、次のように動作する。
加減算回路2’の減算入力端子21、加算入力端子22、基準電圧入力端子23、加減算回路出力端子24の各端子の電圧をそれぞれV21、V22、V23、V24とすると、加減算回路2’は以下の式で示すように動作し、加減算回路出力端子24の電圧V24は次のように表される。
V24=V23+(R24・R25) / (R22・R23)・(V22−V23)−(R25/R21)・(V21−V23)
(式18)
ここで、減算入力端子21と加算入力端子22は、調整用電圧発生回路3の調整用電圧出力端子31に接続され、調整用電圧V3が印加されているので、(式6)が成り立つ。
また、基準電圧入力端子23は、基準電圧発生回路4の基準電圧出力端子41に接続され、基準電圧V4が印加されているので、(式7)が成り立つ。
また、加減算回路出力端子24は、温度補償電圧出力端子11に接続されているので、(式8)が成り立つ。
以上から(式18)に(式6)〜(式8)を代入すると次式を得る。
Vo=V4+(R24・R25) / (R22・R23)・(V3−V4)−(R25/R21)・(V3−V4)
(式19)
(式19)を変形すると、次式を得る。
Vo=V4+(R25・(R21・R24−R22・R23) / (R21・R22・R23))・(V3−V4)
(式20)
ここで、(式20)の各項を次のようにおくと、(式20)は(式13)と同じ式になるから、本実施例の温度補償回路1は実施例1の温度補償回路1と同じように動作することがわかる。
f(R)=(R25・(R21・R24−R22・R23)) / (R21・R22・R23) (式21)
ΔVi=V3−V4 (式22)
また、オペアンプOP1、OP2の反転入力端子および非反転入力端子の電圧は、基準電圧V4となるから、オペアンプOP1、OP2の同相入力電圧範囲は、基準電圧V4の近傍であればよく、接地電圧VSSまたは電源電圧VDD近傍まで同相入力電圧範囲をもつオペアンプを要求しない。
本実施例では便宜上、オペアンプOP1、OP2の非反転入力端子に入力バイアス電流補償用の抵抗R26、R27を接続したが、オペアンプの入力バイアス電流が小さい場合においては、抵抗R26、R27は接続せず、非反転入力端子を基準電圧入力端子に直接接続してもよい。
また本実施例では便宜上、調整用電圧発生回路を抵抗分割回路とボルテージフォロワおよびスイッチからなる構成としたが、回路方式についてはこの限りではなく、基準電圧を基準として電圧を出力する回路であれば、いかなる構成の回路であってもよい。
また本実施例では便宜上、スイッチを単にスイッチとしたが、制御信号によってオン/オフ可能な素子であれば、例えばPMOSトランジスタによるスイッチや、NMOSトランジスタによるスイッチ、トランスミッションゲートによるスイッチ等を用いても良い。
図10は、本発明の第4の実施例を表した回路図である。
図10において、温度補償回路1は、実施例2の図3で示した温度補償回路1において、加減算回路2を2つ並列に設け、減算回路5を追加したものである。並列に設けた加減算回路2bと減算回路5以外の構成および接続は、図2で示した温度補償回路1の構成と同じである。並列に設けられた加減算回路2aおよび2bの出力は、減算回路5の入力に接続され、減算回路5の出力は温度補償回路1の出力Voに接続される。
加減算回路2aおよび2bと調整用電圧発生回路3と基準電圧発生回路4は、図2で示した温度補償回路1と同様に構成され、実施例1と同様に動作する。
減算回路5は、オペアンプOP5と抵抗R51〜R53で構成される。抵抗R51は、減算入力端子51とオペアンプOP5の反転入力端子の間に接続さる。抵抗R52は、減算入力端子52とオペアンプOP5の反転入力端子の間に接続される。抵抗R53は、オペアンプOP5の反転入力端子と出力端子の間に接続される。オペアンプOP5の反転入力端子は、基準電圧入力端子53に接続される。オペアンプOP5の出力端子は、減算回路出力端子54となる。
加減算回路2aと加減算回路2bは、温度補償用抵抗R1a〜R4aと温度補償用抵抗R1b〜R4bの値を異ならせており、加減算回路出力端子24aから出力する温度補正出力電圧Vo1と、加減算回路出力端子24bから出力する温度補正出力電圧Vo2とは、異なる温度係数を有するように設定する。温度補正出力電圧Vo1とVo2は、(式14)からそれぞれ次式で表される。
Vo1=V4+(R1a・R4a−R2a・R3a)/(R1a(R2a+R4a))・(V3−V4) (式23)
Vo2=V4+(R1b・R4b−R2b・R3b)/(R1b(R2b+R4b))・(V3−V4) (式24)
減算回路5の減算入力端子51、減算入力端子52、基準電圧入力端子53、減算回路出力端子54の電圧をそれぞれV51、V52、V53、V54とする。加減算回路2は、以下の式で示すように動作し、減算回路出力端子54の電圧V54は次のように表される。
V54−V53=−(R53/R51)・(V51−V53)−(R53/R52)・(V52−V53) (式25)
また、減算回路5の減算入力端子51、減算入力端子52、基準電圧入力端子53、および減算回路出力端子54は、図から次式が成り立つ。
V51=Vo1 (式26)
V52=Vo2 (式27)
V53=V4 (式28)
V54=Vo (式29)
(式25)に(式26)〜(式29)を代入し次式を得る。
Vo−V4=−(R53/R51)・(Vo1−V4)−(R53/R52)・(Vo2−V4) (式30)
温度補正出力電圧Voは、異なる温度係数を有する温度補正出力電圧Vo1とVo2を抵抗比(R53/R51),(R53/R52)により演算した電圧であり、温度補正出力電圧Vo1とVo2の温度依存特性から、これと異なる任意の温度係数を抵抗比(R53/R51),(R53/R52)の組み合わせにより得ることが可能となる。
本実施例では、加減算回路2bの減算入力端子21bと加算入力端子22bの接続を、加減算回路2aと同様に調整用電圧発生回路3の調整用電圧出力端子31に接続し、調整用電圧V3が印加されるようにしたが、例えば図11に示すように調整用電圧発生回路3bを追加し、調整用電圧出力端子31bにより調整用電圧V3bを印加するようにしてもよい。
また本実施例では、加減算回路2を2つ使用することで異なる温度係数を有する温度補正出力電圧を2つ発生し、この電圧を減算演算することで、任意の温度係数を有する温度補正出力電圧を発生させる構成としたが、使用する加減算回路2の個数はこの限りではなく、3以上であっても良く、また演算は減算だけでなく、加算や積算であってもよい。
実施例1〜4では便宜上、温度補償用抵抗依存項f(R)が温度依存性をもつようにするには、温度補償用抵抗R1〜R4またはR21〜R24の4つの抵抗のうち、いずれか1つの抵抗の温度係数を他の3つの抵抗の温度係数と異ならせればよいとしたが、この限りではなく、例えば、いずれか2つの抵抗の温度係数を他の2つの抵抗の温度係数と異ならせてもよい。
また実施例1〜4では便宜上、加減算回路の加算入力端子と減算入力端子をそれぞれ1つずつとしたが、それぞれ複数あってもよい。
また実施例1〜4では便宜上、加減算回路を構成する温度補償用抵抗の数が4つの場合について説明したが、加算入力端子と減算入力端子の数によっては、この限りではなく、4つ以上であってもよい。
また実施例1〜4では便宜上、調整用電圧と基準電圧をそれぞれ電源電圧に比例して変化する電圧としたが、この限りではなく、例えば電源電圧に依存しない電圧であってもよい。この場合は、電源電圧に依存しない補正量および温度補正出力電圧が得られる。
また実施例1〜4では便宜上、基準電圧発生回路を、抵抗分割回路とボルテージフォロワからなる構成としたが、回路方式についてはこの限りではなく、電圧を出力する回路であれば、いかなる構成の回路であってもよい。
本発明の第1実施例の温度補償回路のブロック図である。 本発明の第1実施例の温度補償回路の回路図である。 本発明の第2実施例の温度補償回路の回路図である。 本発明の第3実施例の温度補償回路の回路図である。 センサ出力の一例を示すグラフである。 図1の温度補償回路の温度補償用抵抗の特性を示すグラフである。 図1の温度補償回路により得られる温度特性を示すグラフである。 図1の温度補償回路により得られる補正量を示すグラフである。 図1の温度補償回路により得られる温度補正出力電圧を示すグラフである。 本発明の第4実施例の温度補償回路の回路図である。 本発明の第4実施例の温度補償回路の回路図である。 従来の温度補償回路を示す回路図である。
符号の説明
1 温度補償回路
2、2’、2a、2b 加減算回路
3、3a、3b 調整用電圧発生回路
4 基準電圧発生回路
V3 調整用電圧
V4 基準電圧
Vo 温度補正出力電圧
ΔVi 調整用電圧
ΔVo 補正量
R1〜R4 温度補償用抵抗
R5〜R7 抵抗
R31、R32 抵抗
R41、R42 抵抗
N1〜N8 接続点
OP1〜OP4 オペアンプ
SW1 スイッチ
50〜51 センサのゼロ点オフセット電圧の温度依存曲線
61、62 温度補償用抵抗R1〜R4の抵抗値の温度依存曲線
71 温度補償用抵抗依存項f(R)の温度依存曲線
80〜84 各調整用電圧ΔViにおける、補正量ΔVoの温度依存曲線
90〜94 各調整用電圧V3における、温度補償出力電圧Voの温度依存曲線

Claims (10)

  1. 温度特性を有する信号の温度特性を補正する温度補償回路であって、
    調整用電圧を発生する調整用電圧発生手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、
    前記基準電圧を基準電圧入力端子に入力し、前記調整用電圧を加算入力端子と減算入力端子に入力し、加減算演算を行う加減算演算手段とを有し、
    前記加減算演算手段を構成する複数の温度補正抵抗のうち少なくとも1つの温度係数が異なることを特徴とする温度補償回路。
  2. 前記調整用電圧発生手段は、
    可変抵抗からなる分圧抵抗回路と、
    前記分圧抵抗回路手段の出力電圧に接続されたボルテージフォロアと、
    からなることを特徴とする請求項1に記載の温度補償回路。
  3. 前記調整用電圧発生手段は、
    前記基準電圧を中心とした調整用電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の温度補償回路。
  4. 前記調整用電圧発生手段は、
    一方の端子を前記調整用電圧手段の出力端子に接続した可変抵抗からなる分圧抵抗回路と、
    前記分圧抵抗回路の他方の端子を電源電圧か接地電圧に切り替えるスイッチ回路と、
    前記分圧抵抗回路の出力電圧に接続されたボルテージフォロアと、
    からなることを特徴とする請求項3に記載の温度補償回路。
  5. 前記加減算演算手段は、
    複数個の演算増幅器で構成され、
    前記複数個の演算増幅器の反転入力端子または非反転入力端子は、温度または前記調整用電圧に依存しない一定の電位であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の温度補償回路。
  6. 前記加減算演算手段を複数個有し、
    前記複数個の加減算演算手段の出力端子を入力端子に接続し、出力端子を前記温語補償回路の出力端子に接続した演算手段と、を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の温度補償回路。
  7. 前記複数個の加減算演算手段は、減算手段である請求項6に記載の温度補償回路。
  8. 前記複数個の加減算演算手段は、加算手段である請求項6に記載の温度補償回路。
  9. 前記複数個の加減算演算手段は、積算手段である請求項6に記載の温度補償回路。
  10. 前記温度補償回路は、
    CMOSトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の温度補償回路。
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