JP2008135659A - 記憶素子、記憶装置 - Google Patents

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威之 曽根
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Abstract

【課題】不揮発性を有し、製造や特性の制御が容易である構成の記憶素子を提供する。
【解決手段】2つの電極1,2の間に記憶層3が挟まれて配置され、この記憶層3が、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成である記憶素子5を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの電極に極性の異なる電位を印加することにより、記憶層の抵抗値が変化する記憶素子、並びにこの記憶素子を備えた記憶装置に関わり、不揮発メモリに適用して好適なものである。
半導体不揮発性メモリとしては、フラッシュメモリが最も一般的であり、NOR型フラッシュメモリやNAND型フラッシュメモリが、コードストレージ用途やデータストレージ用途に広く用いられている。
NAND型フラッシュメモリは、書き換え動作にFN(Fowler-Nordheim)トンネル電流を用いているので、原理的に約20Vの高電圧が必要になる。
このため、32nm世代以降では、現在の性能(特に、繰り返し可能回数)を保ったままで、素子の微細化、即ち大容量化を進めることが困難であると言われている。
一方、NOR型フラッシュメモリは、書き換え動作にHE(ホットエレクトロン)注入を用いているので、電子にSi(シリコン)とSiO(二酸化シリコン)との間のエネルギー障壁3.8eVを超えるだけの運動エネルギーを与えることが必要になり、原理的にメモリセルを構成するトランジスタのソース・ドレイン間に5〜6Vの電圧を印加しなければならない。
このため、45nm世代以降では、セルトランジスタを微細化することが困難である。
さらに、性能面では、NAND型もNOR型も、共に書き換え速度が5マイクロ秒〜250マイクロ秒と遅く、書き換え回数が10万回程度までと制限されているので、コードプログラムやデータ格納用途には適していても、汎用の不揮発性メモリとは言い難い。
また、フラッシュメモリに代わるべき新しい不揮発性メモリとして、相変化メモリが提案されている。
ところが、この相変化メモリは、記憶素子に対して600℃以上の温度制御によって書き換え動作を行うため、環境温度の変化に敏感である。
このため、セルを微細化していくと、隣接セルと干渉する恐れがある、という課題を有している。
そこで、素子構造が単純で容易に微細化し得る不揮発性メモリとして、上下の電極の間に記憶素子を挟んだ構造を有する、PMC(Programmable Metallization Cell)やRRAM(Resistive RAM)等の抵抗変化型不揮発性メモリが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これらの抵抗変化型不揮発性メモリのうち、PMCや一部のRRAMでは、熱と電界により、可変抵抗体薄膜中を金属元素が原子又はイオンの状態で移動することで、抵抗値の可逆的変化を実現していると考えられる。
しかしながら、従来提案されている、PMCやRRAM等の抵抗変化型不揮発性メモリでは、今まで半導体製造の経験がない材料が使用されている、スイッチング速度が遅い、データ保持特性が悪い、等の問題を抱えている。
そこで、本出願人は、先に、抵抗が変化することにより情報が記録される記憶層に各種酸化物の薄膜を用いて、比較的高抵抗の記憶層を構成すると共に、記憶層に接してCu,Ag,Znを含有する層を配置した記憶素子を提案している(特許文献2参照)。
記憶層に酸化物の薄膜を用いることにより、この記憶層が電気伝導上のバリアの役割を果たす。
また、この記憶素子において、Cu,Ag,Znを含有する層に、Te,S,Seから選ばれる元素(カルコゲン元素)を含有させることができる。このようにカルコゲン元素を含有させることにより、Cu,Ag,Znの金属元素とカルコゲン元素とが結合して、金属カルコゲナイド層が形成される。
この金属カルコゲナイド層は、主に非晶質構造を有しており、イオン導体としての役割を果たす。
この記憶素子では、Cu,Ag,Znを含む層側の一方の電極に正電位を印加すると、Cu,Ag,Znがイオン化して記憶層(酸化物薄膜)中に拡散し、記憶層側の他方の電極付近で電子と結合して析出することにより、或いは記憶層中に留まり絶縁層の不純物準位を形成することにより、記憶層の抵抗値が低くなり、記憶素子の抵抗値も低くなる。これにより、情報の書き込みが行われる。
一方、この状態から、Cu,Ag,Znを含む層側の一方の電極に負電位を印加すると、他方の電極側に析出していたCu,Ag,Znが再びイオン化して、一方の電極側の層に戻ることにより、記憶層の抵抗値が元の高い状態に戻り、記憶素子の抵抗値も高くなる。これにより、書き込んだ情報の消去が行われる。
そして、例えば、抵抗値の高い状態を「0」の情報に、抵抗値の低い状態を「1」の情報に、それぞれ対応させると、正電圧の印加による情報の書き込み過程で「0」から「1」に変えて、負電圧の印加による情報の消去過程で、「1」から「0」に変えることができる。
この記憶素子では、記憶層に酸化物を用いていることにより、高温環境下或いは長期保存時においても、記録された情報を安定して保持することができ、上述した問題を解決することが可能になる。
特開2005−322942号公報 特開2005−197634号公報
しかしながら、前述の記憶層に酸化物を用いた記憶素子において、記憶層として数nmの膜厚の酸化物の薄膜を形成しようとすると、製造プロセスが複雑になったり、記憶層と金属カルコゲナイド層との特性の合わせ込みが複雑になったりすることがある。
上述した問題の解決のために、本発明においては、不揮発性を有し、製造や特性の制御が容易である構成の記憶素子、並びにこの記憶素子を備えた記憶装置を提供するものである。
本発明の記憶素子は、2つの電極の間に記憶層が挟まれて配置され、この記憶層が、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成であるものである。
また、本発明の記憶装置は、記憶素子を備え、この記憶素子が多数配置されて成り、記憶素子が上記本発明の記憶素子の構成であるものである。
上述の本発明の記憶素子の構成によれば、2つの電極の間に記憶層が挟まれて配置され、この記憶層が、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成であることにより、記憶層の抵抗状態が変化することを利用して、記憶素子に情報を記録することが可能になる。
具体的には、2つの電極のうちの一方の電極側に負電位を印加して記憶素子に電圧をかけると、記憶層に含まれるCu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属イオンが記憶層内で拡散し、電極付近に金属イオンを含まない高抵抗層が形成される。この高抵抗層、即ち高抵抗の金属イオン空乏層を形成して、記憶層の抵抗値を高くすることができ、記憶素子の抵抗値も高くなるので、これにより情報の消去を行うことが可能になる。
また、この状態から、上述の一方の電極側に正電位を印加して記憶素子に電圧をかけると、他方の電極側に偏在していたCu,Ag,Znが再び高抵抗層に戻ることによって記憶層の抵抗値が元の低い状態に戻り、記憶素子の抵抗値も低くなるので、これにより消去した情報の書き込みを行うことが可能になる。
そして、記憶素子にかけた電圧を除去すれば、記憶層の抵抗値を保つことができるので、記憶素子に記録された情報を保持することができる。
記憶層がTe,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素を含有する組成であることにより、イオン源元素のみの層と比較して、抵抗値の変化に対する記憶層の構造の安定化を図ると共に、抵抗値が高い状態の抵抗値をある程度高くして、抵抗値が低い状態との区別をしやすくして、記録した情報を容易に検出(読み出し)することを可能にする。
記憶層が、Si又はGeを含有する組成であることにより、Si又はGeによって記憶層の構造をさらに安定化することが可能になる。また、イオン源元素のイオンの拡散定数を適度に減少させることができるため、記憶層を抵抗値の高い状態にする情報の消去動作を容易に行うことや、記録した情報の保持特性を向上することを、可能にする。
そして、上述の組成を有する記憶層と2つの電極によって記憶素子を構成することが可能になり、酸化物を用いた記憶層とCu,Ag,Znを含有するイオン源層とを積層した構成の記憶素子と比較して、形成する層を少なくすることができる。
上述の本発明の記憶装置の構成によれば、記憶素子が多数配置されて成り、記憶素子が上記本発明の記憶素子の構成であることにより、それぞれの記憶素子に情報を記録することができる。また、記憶素子に記録された情報を保持して、不揮発性の記憶装置とすることができる。
上述の本発明によれば、酸化物を用いた記憶層とCu,Ag,Znを含有するイオン源層とを積層した構成の記憶素子と比較して、形成する層を少なくすることができるため、記憶素子の構造を単純化することができる。
これにより、記憶素子を容易に製造することが可能になり、また記憶素子の特性を容易に制御することが可能になる。
また、構造の単純化により、記憶素子の微細化を容易にする。そして、記憶素子を微細化することにより、例えば、抵抗値の変化、即ち情報の記録に要する、時間や電圧・電流等を低減することが可能になる。
まず、本発明の具体的な実施の形態の説明に先立ち、本発明の概要について説明する。
本発明者等は、前記特許文献2に記載された記憶素子の構成に対して、Cu,Ag,Znを含有する層が特定の条件を満たすように構成すれば、酸化物を用いなくても、Cu,Ag,Znを含有する層の抵抗値を変化させて情報を記録することが可能である、ということを見出した。
即ち、イオンとなるCu,Ag,Znから選ばれる金属元素(イオン源元素)を含む層(イオン源層)が、Te,S,Seから選ばれる元素(カルコゲン元素)と、所定の範囲内のSi(シリコン)又はGe(ゲルマニウム)を含有し、イオン源元素とカルコゲン元素との比率を所定の範囲内とすることにより、酸化物を用いなくても、イオン源層の抵抗値を変化させることができ、イオン源層のみにより記憶層を構成することが可能である。
また特に、電極面積等により規定される、記憶素子のサイズを小さくすることにより、酸化物の記憶層を設けた構成と遜色がない、スイッチング性能を発揮させることが可能になることがわかった。
そこで、本発明は、2つの電極の間に記憶層が挟まれて配置され、この記憶層が、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素(イオン源元素)と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成である記憶素子を構成する。
酸化物から成る記憶層を設けた構成では、例えば図15に記憶素子の概略断面図を示すように、下部電極101及び上部電極102の間に、酸化物から成る記憶層103と、Cu,Ag,Znから選ばれる元素(イオン源元素)を含有して成るイオン源層104とを挟んで記憶素子105を構成する。
この記憶素子105では、情報の書き込みの際に、記憶素子105に電圧を印加することによって、イオン源層104からイオン源元素のイオンが記憶層103に拡散して、酸化物からなる記憶層103内に導電パスができる。
これに対して、本発明の記憶素子の構成では、情報の書き込みの際に、記憶素子に電圧を印加することによって、イオン源元素を含有する記憶層内に導電パスができる。
一方、消去のときには、記憶層内に分布しているCu等のイオン源元素のイオンが記憶層内を低電位側の電極へ向かって移動し、記憶層内のイオンの密度が低くなった領域は非常に高抵抗となる。この領域が酸化物から成る記憶層と同じ役割を担っていると予想される。
記憶層内に形成される導電パスは、5nm以下と考えられ、極めて小さいために、導電パスを出現・消滅させるために必要となるエネルギーを、比較的少なくすることが可能である。これにより、少ない電圧・電流や短い時間で動作する、高性能の記憶素子を実現することが可能になる。
素子サイズが小さくなれば、上述したように、酸化物から成る記憶層を設けた構成と同程度のスイッチング性能が得られるようになり、その場合酸化物がない本発明の記憶素子の方が単純な素子構造のため有利になる。
このように素子サイズが小さい場合にスイッチング特性が向上する理由は、素子サイズ縮小に従って、高抵抗の部分を形成するために動かす必要があるCuイオンの数が、少なくなるためと考えられる。
また、記憶層にSi又はGeを含有させることにより、イオン源元素及びカルコゲン元素を含有する記憶層の構造を安定化して、耐熱性の向上を図ることができる。
また、Si又はGeを含有させることにより、Cu等のイオンの拡散定数を適度に減少させることができるため、消去過程における特性の向上(消去をしやすくして閾値電圧を低減する等)を図ることができる。
そして、特に、イオン源元素とカルコゲン元素とのモル比を、1:2〜3:1の範囲内とすることにより、良好な特性が得られる。
イオン源元素が多過ぎると、記憶層の抵抗値が低くなるため、高抵抗状態を作りにくくなったり、抵抗値の変化の幅が小さくなったりする。
カルコゲン元素が多過ぎると、記憶層の抵抗値が高くなるため、メモリセルへの印加電圧が同じ条件で記憶素子に流せる電流量が少なくなる。電流量が少なくなると、抵抗値の変化に時間がかかるようになる。
続いて、本発明の具体的な実施の形態を説明する。
本発明の記憶素子の一実施の形態として、記憶素子の概略構成図(断面図)を、図1に示す。
この記憶素子5は、2つの電極(下部電極1及び上部電極2)の間に、抵抗状態により情報を保持することができる記憶層3が設けられた構成である。
記憶層3は、前述したように、Cu,Ag,Znから選ばれる金属元素(イオン源元素)と、Te,S,Seから選ばれる元素(カルコゲン元素)と、Si(シリコン)又はGe(ゲルマニウム)とを含有する組成とする。
例えば、CuTeSiGe,CuTeSi,CuTeGeを、記憶層3の材料として使用することができる。
なお、記憶層3を、酸素を全く含有しない構成、もしくは、酸素を僅かに含有する程度である構成とすることが望ましい。酸素をある程度以上含有していると、記憶層3の抵抗値が大きくなったり、イオンが移動する動作を妨げてスイッチングが遅くなったりすると考えられる。
また、好ましくは、記憶層3の金属元素(イオン源元素)とカルコゲン元素とのモル比を、1:2〜3:1の範囲内とする。例えば、CuとTeのモル比Cu/Teを、1:2〜3:1、即ち1/2〜3の範囲内に設定する。
本実施の形態の記憶素子5は、以下のようにして動作させることができる。
まず、記憶層3内に導電パスが形成されていない、高抵抗状態である記憶素子5に対して、下部電極1及び上部電極2に電圧を印加する。これにより、2つの電極1,2のうち低電位側の電極に、イオン源元素(Cu,Ag,Zn)がイオンとして移動する。このイオンが記憶層3内において、拡散もしくは析出することによって導電パスが形成され、記憶層3の抵抗値が低抵抗状態になり、記憶素子5の抵抗値も低抵抗状態へと遷移する。これにより、記憶素子5に情報を書き込むことができる。
一方、低抵抗状態である記憶素子5に対して、下部電極1及び上部電極2に書き込み時の電圧とは逆極性の電圧を印加する。これにより、記憶層3内の導電パスのイオン源元素がイオンとなって、2つの電極1,2のうち低電位側の電極方向に移動することによって、記憶層3内の導電パスが解消されるので、記憶層3の抵抗値が高抵抗状態になり、記憶素子5の抵抗値も高抵抗状態へと遷移する。これにより、記憶素子5に対して、書き込まれた情報を消去することができる。
また、記録された情報の読み出しを行うには、記憶素子5に所定の電圧或いは電流を印加して、記憶素子5の抵抗状態により異なる電流或いは電圧を検出する。
このとき、記憶素子5に印加する電圧或いは電流は、記憶素子5の抵抗値の状態が遷移する電圧或いは電流の閾値よりも小さくする。
上述の本実施の形態の記憶素子5によれば、記憶層3を、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素(イオン源元素)と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成としている。
これにより、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素を含有する組成であることにより、イオン源元素のみの層と比較して、抵抗値の変化に対する記憶層3の構造の安定化を図ると共に、抵抗値が高い状態の抵抗値をある程度高くして、抵抗値が低い状態との区別をしやすくして、記録した情報を容易に検出(読み出し)することを可能にする。
また、記憶層3が、Si又はGeを含有する組成であることにより、Si又はGeによって記憶層の構造をさらに安定化することが可能になる。また、イオン源元素のイオンの拡散定数を適度に減少させることができるため、記憶層3を高抵抗状態にする情報の消去動作を容易に行うことや、記録した情報の保持特性を向上することを、可能にする。
そして、本実施の形態の記憶素子5によれば、図15に示した、酸化物から成る記憶層103と、イオン源元素を含有するイオン源層104とを積層した構成の記憶素子105と比較して、形成する層を少なくすることができるため、記憶素子5の構造を単純化することができる。
これにより、記憶素子5を容易に製造することが可能になり、また記憶素子5の特性を容易に制御することが可能になる。
また、構造の単純化により、記憶素子5の微細化を容易にする。そして、記憶素子5を微細化することにより、例えば、抵抗値の変化、即ち情報の記録に要する、時間や電圧・電流等を低減することが可能になる。
また、記憶素子5の素子サイズ(下部電極1又は上部電極2の面積等)を小さくすることにより、酸化物の記憶層を設けた構成と遜色がない、スイッチング性能を発揮させることが可能になる。
例えば、100μAの電流値で、100nsecのスイッチングスピードを実現することも可能になる。
図1に示した本実施の形態の記憶素子5を用いてメモリセルを構成し、メモリセルを多数設けることにより、記憶装置(メモリ)を構成することができる。
なお、本発明は、図1に示した記憶素子5の構成を変形した形態も可能である。
例えば、図1に示した記憶素子5の下部電極1又は上部電極2を、記憶層3よりも小さい平面パターンにパターニングすると、小さい平面パターンの電極に対応する部分の記憶層3が、メモリセルを構成することになる。このメモリセル以外の部分の記憶層3では、電圧の印加によるイオンの移動が起こらない。
また例えば、図2に概略断面図を示すように、下部電極1と記憶層3との間にSiO層等の絶縁層4を設けて、この絶縁層4に形成された開口4Aを通じて、下部電極1と記憶層3とが接する構成も考えられる。この構成では、絶縁層4の開口4Aを通じて下部電極1と接する部分の記憶層3が、メモリセルを構成することになる。もちろん、図2とは逆に、記憶層と上部電極とが接する部分を絶縁層の開口により規制しても構わない。
従って、これらの構成を採用して、例えば隣接する複数のメモリセルで、記憶層3を共通に大きい平面パターンで形成すると共に、少なくとも一方の電極を各メモリセルに分割して形成することも可能である。
通常の記憶装置(メモリ)では、記憶素子だけでなく、記憶素子に選択用の能動素子(トランジスタやダイオード等)を接続して、メモリセルを構成する。
例えば、図3に回路構成図を示すように、図1に示した記憶素子5と、選択用の能動素子として、電界効果トランジスタ(FET)6、例えばNMOS電界効果トランジスタ(NMOS−FET)とを直列に接続して、メモリセル10を構成する。
図3において、メモリセル10の電界効果トランジスタ6側は、ビット線7に接続されており、メモリセル10の記憶素子5側は、ソース線8に接続されている。また、電界効果トランジスタ6のゲートは、ワード線9に接続されている。
図3の構成のメモリセル10では、電界効果トランジスタ6により、各メモリセル10の記憶素子5へのアクセスが制御される。
<動作実験>
ここで、実際に本発明の構成の記憶素子を作製して、特性を調べた。
(実験1)
本発明の記憶素子として、図2に示した断面構造を有する記憶素子5を作製した。
まず、TEOS(テトラエトキシシラン)から作製した絶縁層21に形成された孔に埋め込んで、タングステンから成るプラグ層22を形成した。
次に、このプラグ層22に接続するように、下部電極1となるWNbZr膜を成膜した。その後、エッチングにより、WNbZr膜の上部を除去して、プラグ層22及びこのプラグ層22の近傍の絶縁層21上のみに、WNbZr膜が残るようにした。なお、WNbZr膜の組成は、モル比でW:Zr:Nb=60:20:20とした。
次に、下部電極1上に、絶縁層4としてSiO層を形成した後に、この絶縁層4に下部電極1に通じる、直径20nmの円形の平面パターンを有する開口4Aを形成した。
次に、絶縁層4の開口4Aを埋めて、CuTeSiGe膜を膜厚30nmで成膜して、これを記憶層3とした。
次に、記憶層3の上に、スパッタリングにより、上部電極2となるZr膜を膜厚8nmで成膜して、記憶素子5の各層を形成した。
配線部の記憶層3をエッチングした後、上部電極2の上に、スパッタリングにより、配線層23としてAl層を厚さ450nmで形成し、フォトリソグラフィを用いてパターニングを行った。
その後、210℃・1時間の真空中アニールを行った。
このようにして、記憶素子5の試料を作製した。
上述の作製方法により、記憶層3のCuTeSiGe膜の組成を変えて、それぞれの組成の記憶層3を有する記憶素子5の試料を作製した。
具体的には、Cu30Te33Si29Geの組成と、Cu35Te27Si31Geの組成(いずれも添え字はモル%)の試料を作製した。前者はモル比Cu/Te=0.9であり、後者はモル比Cu/Te=1.3である。
こうして得られた記憶素子5の各試料に対して、書き換えの繰り返し動作と繰り返し動作後のデータ保持試験とを行った。
これにより、記憶層3の組成と、繰り返し動作特性及びデータ保持特性との関係を調べた。
各試料において、それぞれ図3に示したように、記憶素子5に電界効果トランジスタ6としてNMOSトランジスタを接続して、メモリセル10を構成した。
電界効果トランジスタ6は、そのチャネル幅をW、チャネル長をLとするとき、W/L=0.8となる構成とした。
図3に示したメモリセル10を含む、測定に用いた回路構成図を、図4に示す。
メモリセル10内の構成は、図3に示した回路構成図と同様になっている。図4の回路構成では、ビット線7の途中に、スイッチ11と電流計12とを並列に接続したユニットを設けている。
書き込み、消去、読み出しの各過程における、電圧印加条件は、それぞれ、図5A〜図5Cタイミングチャートに示すように設定した。
図5Aに示すように、書き込み過程では、スイッチ11を閉じて、ソース線8に書き込み電圧Vwを印加した状態で、ワード線9の電位を0VからVgwに変化させて電界効果トランジスタ6をオン状態にしてから、ビット線7の電位をVwから0Vに変化させる。これにより、記憶素子5のソース線8側が高電位となる。
図5Bに示すように、消去過程では、スイッチ11を閉じて、ソース線8の電位を0V(接地電位)とした状態で、ワード線9の電位を0VからVgeに変化させて電界効果トランジスタ6をオン状態にしてから、ビット線7の電位を0Vから消去電圧Veに変化させる。これにより、記憶素子5のソース線8側が低電位となる。
図5Cに示すように、読み出し過程では、スイッチ11を開いて、電流計12の方へ電流が流れるようにする。ソース線8に0.1Vを印加した状態で、ワード線9の電位を0VからVDD(電源電位)に変化させて電界効果トランジスタ6をオン状態にしてから、ビット線7の電位を0.1Vから0Vに変化させる。これにより、記憶素子5のソース線8側が少し高い電位となり、読み出し用の少量の電流が流れる。この読み出し過程では、書き込み過程よりも記憶素子5の両電極1,2にかかる電圧を充分に小さくして、記憶素子5の記憶層3の状態が変化しないようにしている。
そして、読み出し過程において、電流計12により記憶素子5に流れる電流を測定することにより、メモリセル10への印加電圧(0.1V)と電界効果トランジスタ6のオン抵抗値とから、記憶素子5の抵抗値を求めることができる。なお、電界効果トランジスタ6のオン抵抗値が、記憶素子5の抵抗値よりも充分に小さい場合には、オン抵抗値を無視して計算することができる。
具体的な印加電圧条件は、図5A〜図5Cに示した各電圧を、VDD(電源電位):2.5V、書き込み電圧Vw:3.0V、Vgw:1.3V、消去電圧Ve:3.0V、Vge:1.7V、とそれぞれ設定した。パルス電圧の印加時間は、書き込み電圧Vw・消去電圧Veとも、9.6μsecとした。
電界効果トランジスタ6のサイズのパラメータW/Lが0.8であるので、書き込み過程において、書き込み電圧Vwを3.0V、ゲート電圧Vgwを1.3Vとしたときに、記憶素子5に120μAの電流を流すことが可能である。また、消去過程において、消去電圧Veを3.0V、ゲート電圧Vgeを1.7Vとしたときに、記憶素子5に120μAの電流を流すことが可能である。
まず、繰り返し動作特性を調べた。
各試料について、同じメモリセル10に対して、書き込み過程と消去過程とを交互に行い、この2つの過程のセットを1回の書き換え動作として、この書き換え動作を繰り返し行い、繰り返し回数5回毎に1000回まで、記憶素子5の低抵抗状態及び高抵抗状態の各抵抗値を測定した。
測定結果を、それぞれ図6と図7に示す。図6は、記憶層3の組成をCu30Te33Si29Ge(Cu/Te=0.9)とした試料の場合を示している。図7は、記憶層3の組成をCu35Te27Si31Ge(Cu/Te=1.3)とした試料の場合を示している。
図6及び図7より、モル比Cu/Te=0.9の組成及びモル比Cu/Te=1.3の組成の各試料において、いずれも一桁以上の抵抗変化がある良好なスイッチングがなされていることがわかる。
続いて、データ保持特性を調べた。
メモリセル10に対して、書き込み過程と消去過程とを交互に行い、この2つの過程のセットを1回の書き換え動作として、1000回繰り返した。このとき、繰り返しの最後の過程が書き込み過程である(低抵抗状態であるべき)メモリセル10Aと、繰り返しの最後の過程が消去過程である(高抵抗状態であるべき)メモリセル10Bとを、それぞれ30ビットずつ(合計60ビット)用意した。
これら30ビットずつの低抵抗状態であるべきメモリセル10Aと、高抵抗状態であるべきメモリセル10Bとに対して、読み出し過程を行い、図4に示した電流計12を利用して、記憶素子5に流れる電流を測定し、記憶素子5の抵抗値を求めた。
続いて、この繰り返し動作の後に、データ保持試験として、各メモリセル10を、130℃で1時間、真空中に保持した。
そして、データ保持試験の後に、再び同じ30ビットずつ合計60ビットのメモリセル10A,10Bに対して、読み出し過程を行って、記憶素子5の抵抗値を求めた。
実験結果として、データ保持試験前後の記憶素子5の抵抗値の累積確率分布を、図8及び図9に示す。図8は、記憶層3の組成をCu30Te33Si29Ge(Cu/Te=0.9)とした試料の場合を示している。図9は、記憶層3の組成をCu35Te27Si31Ge(Cu/Te=1.3)とした試料の場合を示している。
図8及び図9に示すように、いずれの試料においても、半数以上のメモリセルで良好にデータが保持されており、良好なデータ保持特性を有していると考えられる。
データが保持されたメモリセルの割合は、図8のCu/Te=0.9の試料の方が、やや多くなっている。
即ち、測定した各試料においては、記憶層3をCuTeSiGe膜で形成したことにより、酸化物を用いた記憶層とイオン源層とを積層した構成の記憶素子と比較して、ほぼ同等もしくは近い、スイッチング特性やデータ保持特性が得られることがわかった。
これは、Siを含有させることによって、カルコゲナイドガラスの構造が安定化し、Cuイオンの拡散定数が減少することによって、スイッチングにおける書き込み及び消去のバランスや、データ保持特性が改善することができるためと考えられる。
(実験2)
メモリセル10の記憶素子5のサイズによる、特性への影響を調べた。
絶縁層4の円形の開口4Aの直径を変化させて、また記憶層3をCu35Te27Si31Ge(Cu/Te=1.3)の組成で膜厚26nmとした他は、実験1と同様にして記憶素子5の試料を作製した。
絶縁層4の円形の開口4Aの直径は、設計値を10nm、20nm、50nm、70nmと変えて、開口4Aを形成した後に、AFM(原子間力顕微鏡)によって観察して開口4Aの直径を測定した。得られた測定値は、21個ずつ測定した。それぞれ、10nm〜20nm、20nm〜30nm、50nm〜55nm、70nm〜75nmの範囲内であった。
具体的な印加電圧条件は、消去過程のゲート電圧Vgeを2.0Vとして、書き込み電圧Vwのパルス電圧の印加時間を100nsec〜1msecの範囲内で変えて、消去電圧Veのパルス電圧の印加時間を100nsec〜1msecの範囲内で変えて、その他は実験1と同様とした。
そして、書き込み過程及び消去過程において、それぞれ、上述のパルス電圧の印加時間で抵抗値が変化するかどうか調べて、抵抗値の変化が起こった最短の時間を、書き込み時間及び消去時間とした。
測定を行ったところ、書き込み時間は、どの素子サイズでも100nsec以下であった。そのため、実質的に消去時間によって、スイッチング速度が決定される。
消去時間と素子サイズとの関係を、図10に示す。図10の素子サイズは、絶縁層4の開口4Aの面積(直径Rの設計値に対して、πR/4)で示している。そして、同じ素子サイズ(設計値)の30個のメモリセルにおける、消去時間の最大値と最小値とを、縦の実線で結んでいる。
図10より、素子サイズが小さくなるにつれて、図中破線で概略を示すように、消去時間が短くなり、消去が速くなっていることが分かる。開口4Aを直径10nmとしたときには、100nsec(10−7sec)でスイッチングが可能になっている。
続いて、絶縁層4の開口4Aを直径10nmとした、記憶素子5の試料について、同じメモリセル10に対して、書き込み過程と消去過程とを交互に行い、この2つの過程のセットを1回の書き換え動作として、この書き換え動作を繰り返し行い、繰り返し回数5回毎に1000回まで、記憶素子5の低抵抗状態及び高抵抗状態の各抵抗値を測定した。
印加電圧条件は、図10に示した測定の条件とは異なり、実験1と全く同一の条件(例えば、パルス電圧の印加時間は9.6μsec)とした。
測定結果を、図11に示す。
図11より、図6や図7と比較して抵抗値の変動がやや大きくなっているものの、低抵抗状態及び高抵抗状態の各抵抗値が分離されており、良好なスイッチングがなされていることがわかる。
このように、本発明の記録素子は、フラッシュメモリで予測されている微細化限界(30nm程度)を超えることができ、記憶素子のサイズが小さいほどスイッチング速度が速くなる。
記憶素子のサイズが小さい場合にスイッチング特性が向上する理由は、高抵抗の領域を形成するために動かす必要があるCuイオンの数が、素子サイズの縮小に従って少なくなるためである、と考えられる。
(実験3)
記憶層3の組成のモル比Cu/Teと、特性との関係を調べた。
下部電極1をWNb40膜とし、絶縁層4の開口4Aの直径を280nmとし、記憶層3のCuTeSiGeの膜厚を26nm〜30nmの範囲内とし、記憶層3のCuTeSiGe膜の組成のモル比Cu/Teを様々に変えて、その他は実験1と同様の作製方法によって、それぞれ記憶素子5の試料を作製した。なお、記憶層3のCuTeSiGe膜のSiの量は、モル%で20%に固定した。
電界効果トランジスタ6のサイズから考えられる、スイッチング可能な記憶素子5の抵抗値の限界は、スイッチングに最低必要となる電圧値と流せる電流量との関係から、1kΩ程度である。
各試料について、記憶素子5の抵抗値を測定し、素子サイズ即ち絶縁層4の開口4Aの面積から抵抗率を求めた。
なお、比較対照として、Cuを含まない(Cu/Te=0)組成、即ちTeSiGe膜をCuTeSiGe膜の代わりに成膜した試料についても、同様に抵抗率を求めた。この比較対照の試料は、Cuを含まないので、電圧を印加しても抵抗値が変化せず、メモリとして動作しない。
測定結果として、記憶層3の組成のモル比Cu/Teと、記憶素子5の抵抗率との関係を、図12に示す。
図12より、抵抗率の対数が、モル比Cu/Teに対して、ほぼ直線的に変化することがわかる。また、モル比Cu/Teが大きくなるにつれて、抵抗率が下がっていることが分わる。
(実験4)
次に、どのくらいの組成までスイッチングが可能なのかを知るために、記憶層3の組成を極端に変えて、特性を調べた。
下部電極1をWNb40膜とし、絶縁層4の開口4Aの直径を50nmとし、記憶層3のCuTeSiGeの膜厚を26nm〜30nmの範囲内とし、記憶層3のCuTeSiGe膜を、Cu15Te21Si58Geの組成(モル比Cu/Te=0.7)で膜厚25nmと、CuTe19Si73Geの組成(モル比Cu/Te=0.2)で膜厚30nmとの2つの構成(いずれも添え字はモル%)に変えて、その他は実験1と同様の作製方法によって、それぞれ記憶素子5の試料を作製した。
記憶層3を同じ組成・膜厚として、初期状態を高抵抗状態としたメモリセルを 個用意して、それぞれのメモリセルに異なる電圧印加時間(10−9sec〜1secの範囲内)で、書き込み電圧Vwのパルス電圧を印加した。
そして、それぞれのメモリセルにおいて、パルス電圧を印加した後の抵抗値を測定した。
測定結果として、電圧印加時間と抵抗値との関係を、図13及び図14に示す。図13は、記憶層3の組成をCu15Te21Si58Ge(モル比Cu/Te=0.7)とした試料の場合を示している。図14は、記憶層3の組成をCuTe19Si73Ge(モル比Cu/Te=0.2)とした試料の場合を示している。
図13に示すように、Cu15Te21Si58Geの組成(モル比Cu/Te=0.7)では、パルス電圧の印加時間を10−5sec(10μsec)程度より長くすれば、低抵抗状態に変化して、書き込み動作が可能である。
これに対して、図14に示すように、CuTe19Si73Geの組成(モル比Cu/Te=0.2)では、低抵抗状態に変化せず、書き込みができなかった。
このことから、書き込み可能なモル比Cu/Teの最低値は、0.2〜0.7の間にあると考えられる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明の記憶素子の一実施の形態の概略構成図(断面図)である。 図1の記憶素子を変形した、記憶素子の他の形態の概略断面図である。 図1に示した記憶素子を用いて構成したメモリセルの回路構成図である。 メモリセルを含む、実験に用いた回路構成図である。 A〜C 実験の各過程における電圧印加条件を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=0.9の場合の繰り返し回数と抵抗値との関係を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=1.3の場合の繰り返し回数と抵抗値との関係を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=0.9の場合の記憶素子の抵抗値の分布である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=1.3の場合の記憶素子の抵抗値の分布である。 記憶素子のサイズ(断面積)と消去時間との関係を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=1.3で、直径10nmの場合の繰り返し回数と抵抗値との関係を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Teと記憶素子の抵抗率との関係を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=0.7の場合の書き込み電圧の電圧印加時間と素子抵抗との関係を示す図である。 記憶層の組成のモル比Cu/Te=0.2の場合の書き込み電圧の電圧印加時間と素子抵抗との関係を示す図である。 記憶層とイオン源層とを積層した構成の記憶素子の概略断面図である。
符号の説明
1 下部電極、2 上部電極、3 記憶層、4 絶縁層、5 記憶素子、6 電界効果トランジスタ、7 ビット線、8 ソース線、9 ワード線、10 メモリセル

Claims (3)

  1. 2つの電極の間に記憶層が挟まれて配置され、
    前記記憶層が、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成である
    ことを特徴とする記憶素子。
  2. 前記記憶層において、前記金属元素と前記カルコゲン元素とのモル比が、1:2〜3:1の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。
  3. 2つの電極の間に記憶層が挟まれて配置され、前記記憶層が、Cu,Ag,Znから選ばれるいずれかの金属元素と、Te,S,Seから選ばれるいずれかのカルコゲン元素と、Si又はGeとを含有する組成である記憶素子を備え、
    前記記憶素子が多数配置されて成る
    ことを特徴とする記憶装置。
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