JP2008129069A - 2次元光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低電圧で大きい加振力を得ることができるとともに、精度よく角度変位を検出することができる2次元光走査装置を提供
【解決手段】2次元光走査装置100は、鏡面部が表面に形成された第3フレーム104と、第3フレーム104に対し所定の隙間を介して設けられた第2フレーム103と、第2フレーム103に対し所定の隙間を介して設けられた第1フレーム102と、第1フレーム102に対し所定の隙間を介して設けられた第0フレーム101とを備え、3自由度連成振動系を構成する。更に、第1フレーム102の左側端縁102c及び右側端縁102dには、櫛歯状に形成された櫛歯部が設けられるとともに、第0フレーム101には、この櫛歯部と一定間隔を空けて噛み合うように構成された櫛歯部が設けられている。そして、第1フレーム102の捩じり振動の振幅が、第1フレーム102の板厚に略等しくなるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、2次元的に光ビームの走査を行う2次元光走査装置に関する。
近年、光走査装置の小型化を目的として、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を利用した光走査装置が種々提案されている。
これに対して本願出願人は、3自由度捻り振動系を圧電バイモルフで加振することにより2個の振動モードを励振して、中央に配置されたミラーを2方向に捻り振動させ、2次元の光走査をするように構成した光走査装置を提案している(特許文献1参照)。
また、1次元光走査装置において、圧電バイモルフを加振および振動検出に利用するものを提案している(特許文献2参照)。
また、シリコンで形成したミラー部の両側に設けた櫛歯と、これに対向する固定側に配置した櫛歯との間に静電気力を発生させることでミラー部を加振したり、上記櫛歯間の静電容量の変化によりミラー部の角度を検出したりするものを提案している(特許文献3参照)。
特開平7−199099号公報 特開平9−101474号公報 特開2004−245890号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、3自由度捻り振動子を加振するために、圧電バイモルフアクチュエータと、捻り加振力を得るための変位拡大機構とを採用していた。しかし、圧電バイモルフアクチュエータに用いた圧電素子はセラミックであるために剛性が大きい。このため、変位拡大機構を用いても十分な変位量が得られず、低電圧で大きい振幅を得ることは難しかった。
また、特許文献2に記載の技術では、圧電バイモルフを検出素子として利用して、梃子の原理でミラーの回転角度の変位を圧電素子の曲げ変位に変換している。しかし、圧電素子は剛性が大きいため変形しにくく、S/N比の良好な信号を得ることが難しかった。つまり、精度よくミラー部の角度変位を検出することが難しかった。
また、特許文献3に記載の技術では、ミラーとミラー両側の櫛歯は一体で振動するため、ミラーの角度振幅が大きくなると、ミラー部側の櫛歯(以下、ミラー部櫛歯という)と固定側の櫛歯(以下、固定側櫛歯という)とが対向する期間は、周期運動のうちの一瞬でしかない。即ち、周期内の加振力を与えられる時間が短いため、大きい加振力を与えることができず、大きい走査角を得ることができなかった。また、走査角を大きくするために電圧を大きくしても、櫛歯間で放電してしまうため、印加電圧の大きさには限界があった。また、櫛歯間の容量検出においては、ミラー部側櫛歯と固定側櫛歯とが対向している間は静電容量が検出されるが、角度変位が大きくなりミラー部側櫛歯と固定側櫛歯とが対向しなくなると静電容量はゼロになってしまう。このため、周期運動中において、ミラー部櫛歯と固定側櫛歯とが対向する一瞬でしか静電容量を検出することができず、周期運動の全期間で精度よくミラー部の角度変位を検出することが難しかった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、低電圧で大きい加振力を得ることができるとともに、精度よく角度変位を検出することができる2次元光走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の2次元光走査装置は、光を反射させる反射面を有する板状の第3剛体部材と、前記第3剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた板状の第2剛体部材と、前記第2剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた板状の第1剛体部材と、前記第1剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた板状の第0剛体部材と、前記第3剛体部材と前記第2剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第3剛体部材の重心を通る第3中心軸を回転軸として、前記第3剛体部材を捩じり振動させる第3弾性変形部材と、前記第2剛体部材と前記第1剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第3剛体部材と前記第2剛体部材との重心を通る第2中心軸を回転軸として、前記第2剛体部材を捩じり振動させる第2弾性変形部材と、前記第1剛体部材と前記第0剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第3剛体部材と前記第2剛体部材と前記第1剛体部材との重心を通る第1中心軸を回転軸として、前記第1剛体部材を捩じり振動させる第1弾性変形部材とを備えて、前記第3剛体部材、前記第2剛体部材、前記第1剛体部材、前記第3弾性変形部材、前記第2弾性変形部材及び前記第1弾性変形部材が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する3自由度連成振動系を構成し、更に、前記第0剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第0櫛歯状電極部と、前記第1剛体部材に設けられ、前記第0櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第1櫛歯状電極部とを有し、前記第0櫛歯状電極部に周期的な電気信号を入力することにより、前記3自由度連成振動系に前記固有の周期的外力を作用させる第1外力作用手段と、前記第0剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第2櫛歯状電極部と、前記第1剛体部材に設けられ、前記第2櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第3櫛歯状電極部とを有し、前記第2櫛歯状電極部と前記第3櫛歯状電極部との間の静電容量の変化に基づいて、前記第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出する第1角度検出手段とを備え、前記第3剛体部材及び前記第2剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、前記第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きく、前記第1剛体部材の捩じり振動の振幅が、前記第1剛体部材の板厚に略等しくなるように構成されることを特徴とする。
このように構成された請求項1に記載の2次元光走査装置では、第3剛体部材、第2剛体部材、第1剛体部材、第3弾性変形部材、第2弾性変形部材及び第1弾性変形部材が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する3自由度連成振動系を構成する。
このため、2次元光走査装置は、第0剛体部材を固定端として、第1中心軸,第2中心軸,第3中心軸に対しての捻り自由度を持つ3自由度捻り振動子になっている。
この3自由度捻り振動子は、理論上3つの振動モードを持つ。即ち、3つの振動モードはそれぞれ異なる共振周波数を持ち、各共振周波数に対する各フレームの捻り振動の角度振幅の比はそれぞれ異なる(これは振動モードと呼ばれる)。以下、これら3つの振動モードをそれぞれ、振動モード1、振動モード2、振動モード3という。
そして第1外力作用手段は、第0櫛歯状電極部に周期的な電気信号を入力することにより、第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部との間に静電気力が発生させ、3自由度連成振動系に固有の周期的外力を作用させる。
また第1角度検出手段は、第0剛体部材に設けられた第2櫛歯状電極部と、第1剛体部材に設けられた第3櫛歯状電極部との間の静電容量の変化に基づいて、第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出する。
そして、第1外力作用手段により、振動モード1、振動モード2、振動モード3の各々に対応した周波数の周期的加振力を与えれば、それぞれの振動モードを励振できる。また、複数の周波数の周期的加振力を重畳して与えれば、複数の振動モードを同時に励振できる。
ここで、例えば、
振動モード1の共振周波数f1を1000Hz、
振動モード2の共振周波数f2を5000Hz、
振動モード3の共振周波数f3を40000Hz、
振動モード1における第1剛体部材、第2剛体部材、第3剛体部材の振幅比r1を「1:−20:0.5」、
振動モード2における第1剛体部材、第2剛体部材、第3剛体部材の振幅比r2を「1:0.01:−50」、
振動モード3における第1剛体部材、第2剛体部材、第3剛体部材の振幅比r3を「1:0.02:−0.03」、
として設計した場合の、3自由度捻り振動子の動作を説明する。
尚、各振動モードにおける振幅比は、左から第1剛体部材、第2剛体部材、第3剛体部材の順で記述している。例えば、上記の振幅比r1は、第1剛体部材の振幅が「1」とすると、第2剛体部材の振幅が「−20」、第3剛体部材の振幅が「0.5」となることを示す。
また、3自由度捻り振動子の共振状態においては、理論上、各剛体部材間の位相角は0度または180度となる。そこで、振幅比を記述する際に、位相角の差が0度の場合は符号を「+」、180度の場合は符号を「−」とする。例えば、上記の振幅比r1は、第1剛体部材と第3剛体部材との位相角の差が0度となり、第1剛体部材と第2剛体部材との位相角の差が180度となることを示す。
そして、各振動モードの共振周波数と振幅比を上記のように設計すると、振動モード1では、主に第2剛体部材と、第2剛体部材に繋がった第3剛体部材とが1000Hzで大きく捻り振動する。また、振動モード2では、主に第3剛体部材が5000Hzで大きく捻り振動する。
このため、第3剛体部材の反射面でレーザ光を反射させるとともに、振動モード1と振動モード2とを同時に励振させることにより、振動モード2を主走査方向(5000Hz)、振動モード1を副走査方向(1000Hz)として、2次元的にレーザ光を走査することができる。
そして、本発明の2次元光走査装置は3自由度連成振動系を構成しているため、第3剛体部材及び第2剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなるように構成されている。
例えば、振動モード1における上記の振幅比r1は「1:−20:0.5」である。即ち、第1剛体部材の振幅を「1」とすると第2剛体部材の振幅は「20」であり、第2剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなっている。
また、振動モード2における上記の振幅比r2は「1:0.01:−50」である。即ち、第1剛体部材の振幅を「1」とすると第3剛体部材の振幅は「50」であり、第3剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなっている。
更に、第1剛体部材の捩じり振動の振幅が、第1剛体部材の板厚に略等しくなるように構成されている。
このため、第1剛体部材の捩じり振動の1周期の間で、第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部とが対向しなくなる期間が存在することがなく、第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部との間で静電気力が常に作用する。
一方、第1剛体部材の捩じり振動の振幅が、第1剛体部材の板厚より大きい場合には、第1剛体部材の捩じり振動の1周期で、第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部とが対向しなくなる期間があり、この期間には、第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部との間で静電気力が作用しない。
つまり、第1剛体部材の振幅が第1剛体部材の板厚以下である場合には、捻り振動の1周期の全区間で加振力が作用するが、それより振幅が大きくなると加振力が作用する区間が狭くなる。即ち、第1剛体部材の振幅が第1剛体部材の板厚より大きくなると、加振力が作用しない区間においても、第0櫛歯状電極部に電気信号を入力することになる。このため、無駄に電力を消費することになり、低電圧で大きい加振力を得ることができなくなる。
また、第1剛体部材の振幅が第1剛体部材の板厚より小さくなるほど、0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部とが対向する面積の変化が小さくなる。これにより、第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部との間で作用する静電気力の変化量が小さくなり、大きい加振力を得ることができなくなる。
従って、第1剛体部材の振幅が第1剛体部材の板厚にほぼ等しい場合、静電気力の変化量は最大であり、かつ、加振力の作用する区間が最大となる。つまり、第1剛体部材の捩じり振動の振幅が第1剛体部材の板厚にほぼ等しくなるようにすることによって、低電圧で大きい加振力を得ることができる。
また、第1剛体部材の捩じり振動の振幅が第1剛体部材の板厚に略等しいことにより、第1剛体部材の捩じり振動の1周期の間に第2櫛歯状電極部と第3櫛歯状電極部とが対向しなくなる期間が存在するということがなく、第2櫛歯状電極部と第3櫛歯状電極部との間の静電容量は、第1剛体部材の角度に対して、1対1の関係で変化する。このため、高精度の角度信号が得られ、第1角度検出手段は、第1剛体部材の角度変位を精度よく検出することができる。尚、上述したように、3自由度捻り振動子の共振状態においては、理論上、各剛体部材間の位相角は0度または180度となる。このため、第1剛体部材の角度変位を検出することより、第2剛体部材及び第3剛体部材の角度変位を検出することができる。
また、本発明の2次元光走査装置において、第1外力発生手段は、請求項2に記載のように、第1剛体部材が1周期振動する間に、複数箇所で第0櫛歯状電極部と第1櫛歯状電極部とが噛み合うように、複数箇所に第0櫛歯状電極部及び第1櫛歯状電極部が設けられ、複数箇所に設けられた第0櫛歯状電極部には、それぞれ異なる周波数の電気信号が入力されるようにしてもよい。
このように構成された本発明の2次元光走査装置によれば、1つの第0櫛歯状電極部に入力される電気信号のピーク電圧を低く抑えることができるため、過大電圧による絶縁破壊を回避することができる。
また、本発明の2次元光走査装置において、周期的な電気信号に少なくとも2種類の周波数が重畳されている場合には、請求項3に記載のように、第1外力作用手段が、少なくとも2種類の周波数の位相差を検出し、検出された位相差に基づいて、重畳されている少なくとも2種類の周波数の位相差を調整するように構成されるようにするとよい。
このように構成された本発明の2次元光走査装置によれば、重畳されている少なくとも2種類の周波数の位相差を一定に制御することができる。
また、本発明の2次元光走査装置において、請求項4に記載のように、第0櫛歯状電極部に過大電流が入力するのを遮断する遮断手段を備えるようにしてもよい。
このように構成された本発明の2次元光走査装置によれば、過大電流の入力による第0櫛歯状電極部及び第1櫛歯状電極部の破損を未然に防止することができる。
また、本発明の2次元光走査装置において、請求項5に記載のように、第1剛体部材に平行光を照射する光照射手段と、第1剛体部材で反射されて到達する平行光を受光して、受光した平行光の到達位置を検出する到達位置検出手段とを備えるようにしてもよい。
このように構成された本発明の2次元光走査装置によれば、到達位置検出手段により検出された到達位置に基づいて、第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出することができる。
次に、請求項6に記載の2次元光走査装置は、光を反射させる反射面を有する第8剛体部材と、前記第8剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第7剛体部材と、前記第7剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第6剛体部材と、前記第6剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第5剛体部材と、前記第5剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第4剛体部材と、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材の重心を通る第8中心軸を回転軸として、前記第8剛体部材を捩じり振動させる第8弾性変形部材と、前記第7剛体部材と前記第6剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材の重心を通る第7中心軸を回転軸として、前記第7剛体部材を捩じり振動させる第7弾性変形部材と、前記第6剛体部材と前記第5剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材と前記第6剛体部材の重心を通る第6中心軸を回転軸として、前記第6剛体部材を捩じり振動させる第6弾性変形部材と、前記第5剛体部材と前記第4剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材と前記第6剛体部材と前記第5剛体部材の重心を通る第5中心軸を回転軸として、前記第5剛体部材を捩じり振動させる第5弾性変形部材とを備えて、前記第8剛体部材、前記第7剛体部材、前記第6剛体部材、前記第5剛体部材、前記第8弾性変形部材、前記第7弾性変形部材、前記第6弾性変形部材及び前記第5弾性変形部材が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する4自由度連成振動系を構成し、更に、前記第4剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第4櫛歯状電極部と、前記第5剛体部材に設けられ、前記第4櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第5櫛歯状電極部とを有し、前記4自由度連成振動系に前記固有の周期的外力を作用させる第2外力作用手段と、前記第4剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第6櫛歯状電極部と、前記第5剛体部材に設けられ、前記第4櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第7櫛歯状電極部とを有し、前記第6櫛歯状電極部と前記第7櫛歯状電極部との間の静電容量の変化に基づいて、前記第5剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出する第2角度検出手段とを備え、前記第6剛体部材、前記第7剛体部材及び前記第8剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、前記第5剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して大きく、前記第5剛体部材の捩じり振動の振幅が、前記第5剛体部材の板厚に略等しくなるように構成されることを特徴とする。
このように構成された請求項6に記載の2次元光走査装置では、第8剛体部材、第7剛体部材、第6剛体部材、第5剛体部材、第8弾性変形部材、第7弾性変形部材、第6弾性変形部材及び第5弾性変形部材が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する4自由度連成振動系を構成する。
このため、2次元光走査装置は、第4剛体部材を固定端として、第5中心軸,第6中心軸,第7中心軸,第8中心軸に対しての捻り自由度を持つ4自由度捻り振動子になっている。
そして第2外力作用手段は、第4櫛歯状電極部に周期的な電気信号を入力することにより、第4櫛歯状電極部と第5櫛歯状電極部との間に静電気力が発生させ、4自由度連成振動系に固有の周期的外力を作用させる。これにより、4自由度捻り振動子を共振状態にできる。
また第2角度検出手段は、第4剛体部材に設けられた第6櫛歯状電極部と、第5剛体部材に設けられた第7櫛歯状電極部との間の静電容量の変化に基づいて、第5剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出する。
また、本発明の2次元光走査装置は4自由度連成振動系を構成しているため、第6剛体部材、第7剛体部材及び第8剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、第5剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなるように構成されている。
更に、第5剛体部材の捩じり振動の振幅が、第5剛体部材の板厚に略等しくなるように構成されている。このため、請求項1に記載の2次元光走査装置と同様に、低電圧で大きい加振力を得ることができるとともに、第5剛体部材の角度変位を精度よく検出することができる。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態について図面をもとに説明する。
図1は、本発明が適用された第1実施形態の2次元光走査装置100の構成を示す平面図、図2(a)は図1における領域R1の拡大図、図2(b)は図1における領域R2の拡大図、図3は2次元光走査装置100の断面の構造を説明する図である。
2次元光走査装置100は、SOI(Silicon On Insulator)ウエハを半導体プロセスで加工して製造されたものである。SOIウエハは、図3に示すように、3層構造となっており、本実施形態では、厚さ50umのSOI層11と、厚さ1umのシリコン酸化膜層12と、厚さ400umのベースシリコン層13とからなる。
2次元光走査装置100は、図1に示すように、アルミ薄膜の鏡面部が表面に形成された円形状の第3フレーム104と、SOI層表面からシリコン酸化膜層までトレンチエッチングを行うことで形成された溝(以下、トレンチ溝という)103a及びトレンチ溝103bによって第3フレーム104に対して所定の隙間を介して設けられた八角形状の第2フレーム103と、トレンチ溝102a及びトレンチ溝102bによって第2フレーム103に対して所定の隙間を介して設けられた矩形状の第1フレーム102と、トレンチ溝101aによって第1フレーム102に対して所定の隙間を介して設けられた矩形状の第0フレーム101とを備える。
また、第3フレーム104、第2フレーム103、及び第1フレーム102が形成されている領域には、裏面からベースシリコン層13とシリコン酸化膜層12とをエッチング除去することで形成された凹部108が形成されている(図1及び図3参照)。即ち、第3フレーム104、第2フレーム103、及び第1フレーム102は、SOI層11で構成されている。
更に、第3フレーム104と第2フレーム103との間は、トレンチ溝103a及びトレンチ溝103bによって第2フレーム103に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層107(以下、第3捻りバネ107という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第3捻りバネ107は、第3フレーム104の重心を通る中心軸k上に設けられている。これにより、第3フレーム104は、中心軸kを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
同様に、第2フレーム103と第1フレーム102との間は、トレンチ溝102a及びトレンチ溝102bによって第1フレーム102に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層106(以下、第2捻りバネ106という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第2捻りバネ106は、第3フレーム104と第2フレーム103との重心を通る中心軸j上に設けられている。これにより、第1フレーム102は、中心軸jを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
また、第1フレーム102と第0フレーム101との間は、トレンチ溝101aによって第0フレーム101に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層105(以下、第1捻りバネ105という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第1捻りバネ105は、第3フレーム104と第2フレーム103と第1フレーム102との重心を通る中心軸i上に設けられている。これにより、第1フレーム102は、中心軸iを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
尚、第0フレーム101には、第1フレーム102と連結されていない側の第1捻りバネ105の端部105aが連結される連結部113が形成されている。この連結部113は、トレンチ溝101aによって、第0フレーム101のその他の領域と電気的に絶縁されたSOI層により構成されている。
従って、連結部113と第1フレーム102とは第1捻りバネ105を介して電気的に接続されている。同様に、第1フレーム102と第2フレーム103とは第2捻りバネ106を介して、第2フレーム103と第3フレーム104とは第3捻りバネ107を介して電気的に接続されている。
また、第1捻りバネ105、第2捻りバネ106、及び第3捻りバネ107は、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生するように構成されている。
従って、第0フレーム101が固定されることにより、第3フレーム104、第2フレーム103、及び第1フレーム102は3自由度構造を構成する。
以下、第1フレーム102、第2フレーム103、第3フレーム104、第1捻りバネ105、第2捻りバネ106、第3捻りバネ107、及び連結部113をまとめて振動子領域114という。
また、第1フレーム102の左側端縁102c及び右側端縁102dには、図2(a),(b)に示すように、櫛歯状に形成された櫛歯部112(図2(a)参照)及び櫛歯部110(図2(b)参照)が設けられている。そして、第0フレーム101には、第1フレーム102の櫛歯部112及び櫛歯部110と対向する位置にそれぞれ、櫛歯部112と一定間隔を空けて噛み合う櫛歯状に形成された櫛歯部111(図2(a)参照)、及び櫛歯部110と一定間隔を空けて噛み合う櫛歯状に形成された櫛歯部109(図2(b)参照)が設けられている。
以下、櫛歯部110及び櫛歯部112をまとめて可動側櫛歯部、櫛歯部109及び櫛歯部111をまとめて固定側櫛歯部ともいう。
また、連結部113には端子部115が設けられる。この端子部115は、連結部113のSOI層上に形成されたシリコン酸化膜(図3中のシリコン酸化膜21を参照)をエッチング処理により除去してコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内にアルミ薄膜を堆積することにより形成される(図3中のアルミ薄膜22を参照)。この端子部115を介して電圧を印加することにより、振動子領域114のSOI層全体を等電位にすることができる。
また、トレンチ溝116によって分離形成された領域117のSOI層上にはシリコン酸化膜が形成されており、このシリコン酸化膜上に、櫛歯部109の表面上まで覆ってアルミ薄膜118が形成されている(図3中のアルミ薄膜23を参照)。このアルミ薄膜118に電圧を印加することで、櫛歯部109の表面に電圧を印加することができる。また、領域117には端子部119が設けられている。これにより、端子部119を介して電圧を印加することにより、櫛歯部109のSOI層にも電圧を印加することができる。そして、この領域117に、周期的な電圧を印加することにより、振動子領域114に加振力を印加することができる。
なお、ここでは、端子部とは、SOI層上に形成されたシリコン酸化膜(図3中のシリコン酸化膜21を参照)をエッチング処理により除去してコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内にアルミ薄膜を堆積することにより形成されるものを指すものとする(図3中のアルミ薄膜22を参照)。
また、トレンチ溝120によって分離形成された領域121のSOI層上にはシリコン酸化膜(図3中のシリコン酸化膜21を参照)が形成されており、このシリコン酸化膜上に、櫛歯部111の表面上まで覆ってアルミ薄膜122が形成されている(図3中のアルミ薄膜23を参照)。このアルミ薄膜122を電極として、櫛歯部111と櫛歯部112との間の静電容量を検出することができる。また、領域121には端子部123が設けられており、端子部123を電極として、櫛歯部111のSOI層と櫛歯部112との間の静電容量を検出することができる。
また、トレンチ溝124によって分離形成された領域125は、領域117と領域121とを電気的に隔てるために設けられている。尚、領域125の略全面には端子部が設けられており、この端子部を接地することにより、領域125のSOI層を接地電位に保持することができる。
次に、2次元光走査装置100の動作原理を説明する。
2次元光走査装置100は、第0フレーム101を固定端として、中心軸i,j,kに対しての捻り自由度を持つ3自由度捻り振動子になっている。
3自由度捻り振動子は、理論上3つの振動モードを持つ。即ち、3つの振動モードはそれぞれ異なる共振周波数を持ち、各共振周波数に対する各フレームの捻り振動の角度振幅の比はそれぞれ異なる(これは振動モードと呼ばれる)。以下、これら3つの振動モードをそれぞれ、振動モード1、振動モード2、振動モード3という。
尚、櫛歯部109に電圧を印加すると、櫛歯部110との間に静電気力が発生する。また、第1フレーム102が1周期振動する間に櫛歯部110は櫛歯部109に2回最接近する。このため、共振周波数の2倍に近い周期的静電気力が加われば、3自由度捻り振動子を共振状態にできる(以下、共振状態にするための加振力を周期的加振力という)。また、櫛歯部110が櫛歯部109に最接近する毎に、周期的加振力を作用させることができる。
そして、振動モード1、振動モード2、振動モード3の各々に対応した周波数の周期的加振力を与えれば、それぞれの振動モードを励振できる。また、複数の周波数の周期的加振力を重畳して与えれば、複数の振動モードを同時に励振できる。
ここで、例えば、
振動モード1の共振周波数f1を1000Hz、
振動モード2の共振周波数f2を5000Hz、
振動モード3の共振周波数f3を40000Hz、
振動モード1における第1フレーム102、第2フレーム103、第3フレーム104の振幅比r1を「1:−20:0.5」、
振動モード2における第1フレーム102、第2フレーム103、第3フレーム104の振幅比r2を「1:0.01:−50」、
振動モード3における第1フレーム102、第2フレーム103、第3フレーム104の振幅比r3を「1:0.02:−0.03」、
として設計した場合の、3自由度捻り振動子の動作を説明する。
尚、各振動モードにおける振幅比は、左から第1フレーム102、第2フレーム103、第3フレーム104の順で記述している。例えば、上記の振幅比r1は、第1フレーム102の振幅が「1」とすると、第2フレーム103の振幅が「−20」、第3フレーム104の振幅が「0.5」となることを示す。
また、3自由度捻り振動子の共振状態においては、理論上、各フレーム間の位相角は0度または180度となる。そこで、振幅比を記述する際に、位相角の差が0度の場合は符号を「+」、180度の場合は符号を「−」とする。例えば、上記の振幅比r1は、第1フレーム102と第3フレーム104との位相角の差が0度となり、第1フレーム102と第2フレーム103との位相角の差が180度となることを示す。
そして、各振動モードの共振周波数と振幅比を上記のように設計すると、振動モード1では、主に第2フレーム103と、第2フレーム103に繋がった第3フレーム104とが1000Hzで大きく捻り振動する。また、振動モード2では、主に第3フレーム104が5000Hzで大きく捻り振動する。
このため、第3フレーム104の鏡面部分でレーザ光を反射させるとともに、振動モード1と振動モード2とを同時に励振させることにより、振動モード2を主走査方向(5000Hz)、振動モード1を副走査方向(1000Hz)として、2次元的にレーザ光を走査することができる。
尚、各振動モードの共振周波数と振幅比は、3自由度捻り振動子の運動方程式を導出して、固有値と固有ベクトルを計算することにより求めることができる。固有値が共振周波数に相当し、各固有値に対する固有ベクトルが振幅比に相当する。所望の固有値と固有ベクトルが得られるように、各フレームの慣性モーメントと各捻りバネのバネ定数を設計すればよい。
そして、2次元光走査装置100では、第3フレーム104及び第2フレーム103の捩じり振動の振幅の角度が、第1フレーム102の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きく、第1フレーム102の捩じり振動の振幅が、第1フレーム102の板厚に略等しくなるように設計されている。
次に、2次元光走査装置100を駆動する駆動回路200の構成を図4をもとに説明する。図4は、駆動回路200の構成を示すブロック図である。
駆動回路200は、図4に示すように、レーザ光を発生するレーザ光発生部201と、2次元光走査装置100を振動させるための電気信号を発生させる信号発生部202と、2次元光走査装置100の振動振幅を検出する振幅検出部203と、振幅検出部203により検出された振幅に基づいてレーザ光発生部201及び信号発生部202を制御する制御回路204とから構成される。
これらのうちレーザ光発生部201は、レーザ光の発光源となる半導体レーザ211を、制御回路204からの指示に基づいて半導体レーザ211に駆動信号を伝えるレーザ駆動回路212とから構成される。
また信号発生部202は、振動モード1を励振する周波数の電気信号(以下、モード1励振信号RS1という)及び振動モード2を励振する周波数の電気信号(以下、モード2励振信号RS2という)を発生する信号発生器221と、信号発生器221から入力される2つの周波数の電気信号(モード1励振信号RS1及びモード2励振信号RS2)を加算する加算器222と、加算器222により加算された電気信号を増幅して2次元光走査装置100へ出力する増幅器223と、増幅器223により増幅された電気信号の電流値が過大になった場合にこの電気信号が2次元光走査装置100に入力するのを遮断する過大電流遮断回路224とから構成される。
尚、過大電流遮断回路224は、櫛歯部109,110,111,112の破損を防止するために設けられている。即ち、櫛歯部同士は数ミクロンというきわめて小さい空隙で対向しているため、過大な電流が流入するとスパークが発生し局所的な発熱で破壊する危険性がある。また、操作上の手違い、電波ノイズ、雷等で急激な電位差が発生するとそのような事故の可能性がある。そして、スパークが発生する直前には弱いグロー放電が発生し、定常値より異常に大きい電流が櫛歯間で発生する。そこで、異常電流が検出されたら直ちに回路を遮断することにより、櫛歯部の破損を未然に防止する。
このように構成された信号発生部202によって、振動モード1及び振動モード2の周波数が重畳された加振力(図5(a)参照)が第1フレーム102に与えられる。以下、振動モード1の周波数を振動モード周波数f1、振動モード2の周波数を振動モード周波数f2という。
これにより、図5(b)に示すように、第1フレーム102が振動モード周波数f2で加振され(振動波形SD1参照)、第2フレーム103が振動モード周波数f1で振動する(振動波形SD2参照)ともに、第3フレーム104が振動モード周波数f2で振動する(振動波形SD3参照)。
また振幅検出部203は、櫛歯部間の静電容量変化を電圧信号に変換するCV変換回路231と、CV変換回路により変換された電圧信号(図5(c)参照)を振動モード周波数f1の電気信号(図6(a)参照。以下、モード1検出信号MK1という)と振動モード周波数f2の電気信号(図6(b)参照。以下、モード2検出信号MK2という)とに分離する周波数分離フィルタ232と、モード1検出信号MK1の振動振幅に比例した直流電圧に変換し信号発生器221へ出力する整流回路233と、モード2検出信号MK2の振動振幅に比例した直流電圧に変換し信号発生器221へ出力する整流回路234と、モード1検出信号MK1とモード2検出信号MK2との位相差を測定してこの位相差を示す位相差信号を信号発生器221へ出力する位相差測定回路235と、モード1検出信号MK1をパルス信号に変換し制御回路204へ出力する2値化回路236と、モード2検出信号MK2をパルス信号に変換し制御回路204へ出力する2値化回路237とから構成される。
このように構成された振幅検出部203から出力される信号に基づいて、信号発生部202は、信号発生器221のゲインの調整と、モード1励振信号RS1とモード2励振信号RS2との間の位相差の調整を行う。
具体的には、信号発生器221は、整流回路233及び整流回路234から入力される直流電圧が一定値になるように、信号発生器221のゲインを自動調整する。これにより、第1フレーム102及び第2フレーム103の振動振幅を一定に制御することができる。
また信号発生器221は、位相差測定回路235から入力される位相差信号により示される位相差が一定となるように、モード1励振信号RS1とモード2励振信号RS2との間の位相差を自動調整する。これにより、第1フレーム102の振動と第2フレーム103の振動との間の位相差を一定に制御することができる。
また、振幅検出部203から出力される上記パルス信号に基づいて、制御回路204は、2次元光走査装置100の振動のタイミングに合わせて、半導体レーザ211、レーザ駆動回路212及び光変調器(不図示)を駆動させて、画像生成を行うことができる。
このように構成された2次元光走査装置100では、第3フレーム104、第2フレーム103、第1フレーム102、第3捻りバネ107、第2捻りバネ106及び第1捻りバネ105が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する3自由度連成振動系を構成する。
また、櫛歯部109に周期的な電気信号を入力することにより、櫛歯部109と櫛歯部110との間に静電気力が発生させ、3自由度連成振動系に固有の周期的外力を作用させる。
また、第0フレーム101に設けられた櫛歯部111と、第1フレーム102に設けられた櫛歯部112との間の静電容量の変化に基づいて、第1フレーム102の捩じり振動の振幅の角度を検出する。
そして、2次元光走査装置100は3自由度連成振動系を構成しているため、第3フレーム104及び第2フレーム103の捩じり振動の振幅の角度が、第1フレーム102の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなるように構成されている。
本実施形態では、振動モード1における振幅比r1は「1:−20:0.5」である。即ち、第1フレーム102の振幅を「1」とすると第2フレーム103の振幅は「20」であり、第2フレーム103の捩じり振動の振幅の角度が、第1フレーム102の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなっている。
また、振動モード2における振幅比r2は「1:0.01:−50」である。即ち、第1フレーム102の振幅を「1」とすると第3フレーム104の振幅は「50」であり、第3フレーム104の捩じり振動の振幅の角度が、第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなっている。
そして、第1フレーム102の捩じり振動の振幅が、第1フレーム102の板厚に略等しくなるように構成されている。このため、低電圧で大きい加振力を得ることができるとともに、精度よく第3フレーム104、第2フレーム103及び第1フレーム102の角度変位を検出することができる。
以下に、この理由を説明する。
まず、第1フレーム102は捻り振動しているので、第1フレーム102の角度変位量θ1は、サイン関数で表現できる。そして第1フレーム102の振幅角を「A」、周波数を「f」とすると、角度変位量θ1は式(1)で表される。尚、式(1)における「t」は時間を表す。
θ1=A・sin(2πft) ・・・(1)
ここで、θ1をAで割り正規化角度とすると、 「2πft」は0〜 2πラジアンまでの変化を繰り返す。即ち、角度で表すと0度〜360度までの変化を繰り返すので、位相角で表現することができる。従って、正規化角度は、図7(a)に示すように、「正規化角度=sin(位相角)」と表すことができる。
尚、第1フレーム102は中心軸iを回転軸として捻り振動しているので、櫛歯部112及び櫛歯部110も中心軸iを回転中心とする円運動をしている。そして、第1フレーム102の板厚に対して回転半径が十分大きければ近似的に直線運動をみなすことができる。そこで、計算の簡単化のため、櫛歯部112及び櫛歯部110は板厚方向へ直線運動するものと近似して、以下の計算を行う。
ここで、櫛歯部間の静電力は、櫛歯部間の静電容量に依存する。一般に平行平板間の静電容量Cは式(2)で表される。尚、式(2)における「ε」は真空の誘電率、「S」は対向面積、「d」は対向距離を表す。
C=ε・S/d ・・・(2)
そして、櫛歯部109〜112については、真空の誘電率εと対向距離dが不変であり、櫛歯部112及び櫛歯部110の運動により対向面積Sが変化する。
また、櫛歯の板厚を「w」、櫛歯部同士が対向する部分の長さを「L」とすると、対向面積Sは式(3)で表される。
S=L×w ・・・(3)
更に、櫛歯部112及び櫛歯部110は板厚方向へ直線運動するので、櫛歯部112及び櫛歯部110の移動量を「x」とすると、対向面積Sは式(4),(5)で表される。
S=L(w−|x|), (「0≦x≦w」のとき) ・・・(4)
S=0, (「w<x」のとき) ・・・(5)
ここで、式(5)は、櫛歯部の対向面の重なる部分がないときの対向面積Sを表す。
尚、式(2)及び(5)によれば、「w<x」のときに静電容量Cが「0」になるが、実際には、櫛歯部同士の重なり部分が無くなっても静電容量は「0」にはならない。しかし、ここでは、計算の簡略化のために「0」とする。
次に、対向面積Sと、「x=0」のときの対向面積S(以下、最大対向面積Smaxという)との比H(以下、正規化櫛歯部間対向面積Hという)は式(6),(7)で表される。
H =S/Smax=L(w−|x|)/Lw=(w−|x|)/w=1−|x|/w, (「0≦x≦w」のとき) ・・・(6)
H=0, (「w<x」のとき) ・・・(7)
また、上述のように、第1フレーム102が直線振動していると近似して計算している。このため、移動量xはサイン関数で表される。ここで、サイン運動の振幅を櫛歯の厚さの倍数aで表すと、移動量xは式(8)で表される。
x=awsinθ ・・・(8)
従って、正規化櫛歯部間対向面積Hは式(9),(10)で表される。
H =(1−|awsinθ|)/w=1−a|sinθ|, (「0≦x≦w」のとき) ・・・(9)
H=0, (「w<x」のとき) ・・・(10)
ここで、倍数a=1,1.5,2,4の場合についての正規化櫛歯部間対向面積Hを図7(b)をもとに説明する。図7(b)は、位相角を横軸に取り、正規化櫛歯部間対向面積Hを縦軸に取ったグラフである。
図7(b)に示すように、倍数a=1の場合、即ち、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚にほぼ等しい場合に、正規化櫛歯部間対向面積Hは、位相角が0度の時に最大で、90度に向かって小さくなり、90度の時に「0」になる(図中の曲線SM1参照)。つまり、0度〜90度の範囲で加振力が作用する。即ち、捻り振動の1周期の全区間で加振力が増減しながら作用している。
また、倍数a=1.5の場合、即ち、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚の1.5倍程度の場合に、正規化櫛歯部間対向面積Hは位相角が45度に向かって小さくなり、45度の時に「0」になる(図中の曲線SM2参照)。つまり、0度〜45度の範囲で加振力が作用する。即ち、捻り振動の1周期のほぼ半分の区間で加振力が増減しながら作用している。
また、倍数a=2の場合、即ち、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚の2倍程度の場合、正規化櫛歯部間対向面積Hは位相角が30度に向かって小さくなり、30度の時に「0」になる(図中の曲線SM3参照)。つまり、0度〜30度の範囲で加振力が作用する。即ち、捻り振動の1周期のほぼ1/3の区間で加振力が増減しながら作用している。
また、倍数a=4の場合、即ち、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚の4倍程度の場合、正規化櫛歯部間対向面積Hは位相角が20度に向かって小さくなり、20度の時に「0」になる(図中の曲線SM4参照)。つまり、0度〜20度の範囲で加振力が作用する。即ち、捻り振動の1周期のほぼ1/4.5の区間で加振力が増減しながら作用している。
従って、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚にほぼ等しい場合、捻り振動の1周期の全区間で加振力が増減しながら作用するが、それより振幅が大きくなると加振力が作用する区間が狭くなり、加振力が小さくなる。即ち、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚より大きくなると、加振力が作用しない区間においても、櫛歯部109に電気信号を入力することになる。このため、無駄に電力を消費することになり、低電圧で大きい加振力を得ることができなくなる。
ここで、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚より小さい場合には、正規化櫛歯部間対向面積Hは「0」にはならず、正規化櫛歯部間対向面積Hの変化量は小さくなる。これにより、櫛歯部109と櫛歯部110との間で作用する静電気力の変化量が小さくなり、大きい加振力を得ることができなくなる。
従って、可動側櫛歯部の振幅が第1フレーム102の板厚にほぼ等しい場合、正規化櫛歯部間対向面積Hの変化量は最大であり、かつ、加振力の作用する区間が最大となる。この状態で加振力を作用させる場合に加振力が最も大きくなり、低電圧での加振が可能になる。
また、振幅検出部203は、櫛歯部111と櫛歯部112との間の静電容量変化を検出する。この際、第1フレーム102の角度振幅は第1フレーム102の板厚に等しい程度であるため、加振力を印加する場合と同様の原理で、櫛歯部111と櫛歯部112との間の静電容量は、第1フレーム102の角度に対して、1対1の関係で変化し、高精度の角度信号が得られる。このため、第1フレーム102の角度変位を精度よく検出することができる。尚、上述したように、3自由度捻り振動子の共振状態においては、理論上、各剛体部材間の位相角は0度または180度となる。このため、第1フレーム102の角度変位を検出することより、第2フレーム103及び第3フレーム104の角度変位を検出することができる。
また領域125を接地電位に保持することで、領域121に混入するノイズを低減することができる。櫛歯部109には加振のための電力が供給されており、ノイズ源になる可能性がある。また櫛歯部111の静電容量は比較的に小さいため、ノイズの混入はS/N比の低下をもたらす。従って、領域125でノイズを低減することは好適である。
また、上述したように、第1フレーム102の捩じり振動の振幅が、第1フレーム102の板厚に略等しくなるように設計されているために、低電圧駆動が可能となる。このため、加振用の櫛歯部(櫛歯部109,110)の櫛歯の数を減らして、角度検出用の櫛歯部(櫛歯部111,112)の櫛歯の数を増やしてもよい。これにより、角度検出用の櫛歯部間(櫛歯部111と櫛歯部112との間)の静電容量が大きくなり、さらに高精度でS/N比の高い角度検出信号を得ることができる。
以上説明した実施形態において、第0フレーム101は本発明における第0剛体部材、第1フレーム102は本発明における第1剛体部材、第2フレーム103は本発明における第2剛体部材、第3フレーム104は本発明における第3剛体部材、第1捻りバネ105は本発明における第1弾性変形部材、第2捻りバネ106は本発明における第2弾性変形部材、第3捻りバネ107は本発明における第3弾性変形部材、櫛歯部109と櫛歯部110と信号発生器221と加算器222と増幅器223とは本発明における第1外力作用手段、櫛歯部109は本発明における第0櫛歯状電極部、櫛歯部110は本発明における第1櫛歯状電極部、櫛歯部111と櫛歯部112と振幅検出部203とは本発明における第1角度検出手段、櫛歯部111は本発明における第2櫛歯状電極部、櫛歯部112は本発明における第3櫛歯状電極部、中心軸iは本発明における第1中心軸、中心軸jは本発明における第2中心軸、中心軸kは本発明における第3中心軸である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態について図面をもとに説明する。
図8は、本発明が適用された第2実施形態の2次元光走査装置300の構成を示す平面図である。
2次元光走査装置300は、SOIウエハを半導体プロセスで加工して製造されたものである。SOIウエハは、図3に示すように、3層構造となっており、本実施形態では、厚さ50umのSOI層11と、厚さ1umのシリコン酸化膜層12と、厚さ400umのベースシリコン層13とからなる。
2次元光走査装置300は、図8に示すように、アルミ薄膜の鏡面部が表面に形成された円形状の第4フレーム305と、トレンチ溝によって第4フレーム305に対して所定の隙間を介して設けられた円形状の第3フレーム304と、トレンチ溝によって第3フレーム304に対して所定の隙間を介して設けられた八角形状の第2フレーム303と、トレンチ溝によって第2フレーム303に対して所定の隙間を介して設けられた矩形状の第1フレーム302と、トレンチ溝によって第1フレーム302に対して所定の隙間を介して設けられた矩形状の第0フレーム301とを備える。
また、第4フレーム305、第3フレーム304、第2フレーム303、及び第1フレーム302が形成されている領域には、裏面からベースシリコン層とシリコン酸化膜層とをエッチング除去することで形成された凹部320が形成されている。即ち、第4フレーム305、第3フレーム304、第2フレーム303、及び第1フレーム302は、SOI層で構成されている。
更に、第4フレーム305と第3フレーム304との間は、トレンチ溝によって第3フレーム304に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層309(以下、第4捻りバネ309という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第4捻りバネ309は、第4フレーム305の重心を通る中心軸l上に設けられている。これにより、第4フレーム305は、中心軸lを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
また、第3フレーム304と第2フレーム303との間は、トレンチ溝によって第2フレーム303に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層308(以下、第3捻りバネ308という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第3捻りバネ308は、第4フレーム305と第3フレーム104との重心を通る中心軸k上に設けられている。これにより、第3フレーム304は、中心軸kを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
また、第2フレーム303と第1フレーム302との間は、トレンチ溝によって第1フレーム302に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層307(以下、第2捻りバネ307という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第2捻りバネ307は、第4フレーム305と第3フレーム304と第2フレーム303との重心を通る中心軸j上に設けられている。これにより、第2フレーム303は、中心軸jを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
また、第1フレーム302と第0フレーム301との間は、トレンチ溝によって第0フレーム301に対して所定の隙間を介して設けられたSOI層306(以下、第1捻りバネ306という)により、互いに対向する2箇所で連結されている。これら2つの第1捻りバネ306は、第4フレーム305と第3フレーム304と第2フレーム303と第1フレーム302との重心を通る中心軸i上に設けられている。これにより、第1フレーム302は、中心軸iを回転軸として、捩じり振動可能に構成される。
また、第1捻りバネ306、第2捻りバネ307、第3捻りバネ308、及び第4捻りバネ309は、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生するように構成されている。
従って、第0フレーム301が固定されることにより、第4フレーム305、第3フレーム304、第2フレーム303、及び第1フレーム302は4自由度構造を構成する。
また、第1フレーム302の左側端縁及び右側端縁には、櫛歯状に形成された櫛歯部113及び櫛歯部311が設けられている。そして、第0フレーム301には、第1フレーム302の櫛歯部313及び櫛歯部311と対向する位置にそれぞれ、櫛歯部313と一定間隔を空けて噛み合う櫛歯状に形成された櫛歯部312、及び櫛歯部311と一定間隔を空けて噛み合う櫛歯状に形成された櫛歯部310が設けられている。
そして、2次元光走査装置300では、第4フレーム305、第3フレーム304、及び第2フレーム303の捩じり振動の振幅の角度が、第1フレーム302の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きく、第1フレーム302の捩じり振動の振幅が、第1フレーム302の板厚に略等しくなるように設計されている。
尚、上記以外の構成については、第1実施形態の2次元光走査装置100と同様である。
このように構成された2次元光走査装置300では、第4フレーム305、第3フレーム304、第2フレーム303、第1フレーム302、第4捻りバネ309、第3捻りバネ308、第2捻りバネ307、第1捻りバネ306が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する4自由度連成振動系を構成する。
また、櫛歯部310に周期的な電気信号を入力することにより、櫛歯部310と櫛歯部311との間に静電気力が発生させ、4自由度連成振動系に固有の周期的外力を作用させる。
また、第0フレーム301に設けられた櫛歯部312と、第1フレーム302に設けられた櫛歯部313との間の静電容量の変化に基づいて、第1フレーム302の捩じり振動の振幅の角度を検出する。
そして、2次元光走査装置300は4自由度連成振動系を構成しているため、第4フレーム305、第3フレーム304及び第2フレーム303の捩じり振動の振幅の角度が、第1フレーム302の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きくなるように構成されている。
そして、第1フレーム302の捩じり振動の振幅が、第1フレーム302の板厚に略等しくなるように構成されている。このため、低電圧で大きい加振力を得ることができるとともに、精度よく第4フレーム305、第3フレーム304、第2フレーム303及び第1フレーム302の角度変位を検出することができる。
以上説明した実施形態において、第0フレーム301は本発明における第4剛体部材、第1フレーム302は本発明における第5剛体部材、第2フレーム303は本発明における第6剛体部材、第3フレーム304は本発明における第7剛体部材、第4フレーム305は本発明における第8剛体部材、第1捻りバネ306は本発明における第5弾性変形部材、第2捻りバネ307は本発明における第6弾性変形部材、第3捻りバネ308は本発明における第7弾性変形部材、第4捻りバネ309は本発明における第8弾性変形部材、櫛歯部310と櫛歯部311と信号発生器221と加算器222と増幅器223とは本発明における第2外力作用手段、櫛歯部310は本発明における第4櫛歯状電極部、櫛歯部311は本発明における第5櫛歯状電極部、櫛歯部312と櫛歯部313と振幅検出部203とは本発明における第2角度検出手段、櫛歯部312は本発明における第6櫛歯状電極部、櫛歯部313は本発明における第7櫛歯状電極部、中心軸iは本発明における第5中心軸、中心軸jは本発明における第6中心軸、中心軸kは本発明における第7中心軸、中心軸lは本発明における第8中心軸である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記第1実施形態においては、加算器222で2つの周波数の電気信号(モード1励振信号RS1及びモード2励振信号RS2)を加算して、2つの周波数の電気信号が重畳された信号を生成し、この信号を2次元光走査装置100に印加するものを示した。しかし、複数の電気信号を加算して印加した場合に、加算された電気信号の電圧は、複数の電気信号の電圧が加算された値となり、この電圧が高すぎると絶縁破壊の原因となる。例えば、振幅60Vと振幅40Vの電気信号を加算すれば、加算された電気信号のピーク電圧は100Vとなる。このため、電気信号のピーク電圧が高くならないようにすることが望ましい。
そこで、モード1励振信号RS1とモード2励振信号RS2とを加算することなく2次元光走査装置100に印加するようにしてもよい。
具体的には、例えば、第1フレーム102の左側端縁102c側に設けられた櫛歯部109にモード1励振信号RS1を印加し、右側端縁102d側に設けられた櫛歯部109にモード2励振信号RS2を印加するようにするとよい。このようにすることにより、左右それぞれの櫛歯部109に印加される電気信号のピーク電圧を低く抑えることができるため、過大電圧による絶縁破壊を回避することができる。
また上記第1実施形態においては、櫛歯部111及び櫛歯部112を用いて、第1フレーム102の角度変位を検出するものを示した。しかし、図9(a)に示すように、第1フレーム102に平行光(図中の破線で示される光NK参照)を照射する平行光源401と、第1フレーム102の表面で反射した反射光(図中の破線で示される光HK参照)を受光して、受光した反射光の到達位置を検出する光学的位置検出素子402(例えばPSDなど)とを備えるようにしてもよい。即ち、第1フレーム102が振動すると、反射光の光学的位置検出素子402上での到達位置が変化するため、第1フレーム102の捩じれ角を正確に検出することができる。尚、平行光源401は本発明における光照射手段、光学的位置検出素子402は本発明における到達位置検出手段である。
また第1フレーム102の角度変位を、捻りバネの歪量を測定することで検出するようにしてもよい。具体的には、第1捻りバネ105の表面にイオンドーピング処理を行うことで、図9(b)に示すように、ドーピング領域411,412を形成し、歪ゲージとして利用する。これにより、第1捻りバネ105の捩れ角を検出できる。
また上記実施形態においては、2次元光走査装置を用いた画像生成(ディスプレイ)を例に挙げて説明したが、本発明の2次元光走査装置の用途はこれに限られるものではなく、車載用ヘッドアップディスプレイ、プロジェクタ、リアプロディスプレイ、QRコードリーダ、レンジファインダ、物体検出センサ、レーザレーダなど幅広い用途に応用が可能である。
2次元光走査装置100の構成を示す平面図である。 2次元光走査装置100の領域R1,R2の拡大図である。 2次元光走査装置100の断面の構造を説明する図である。 駆動回路200の構成を示すブロック図である。 加振力の波形、及び各フレームの振動の波形を示す図である。 振幅検出部203で検出される信号の波形を示す図である。 正規化角度及び正規化櫛歯部間対向面積Hの位相角特性を示す図である。 2次元光走査装置300の構成を示す平面図である。 別の実施形態の第1フレーム102の角度検出を説明する図である。
符号の説明
11…SOI層、12…シリコン酸化膜層、13…ベースシリコン層、21…シリコン酸化膜、22,23…アルミ薄膜、100…2次元光走査装置、101…第0フレーム、102…第1フレーム、103…第2フレーム、104…第3フレーム、105…第1捻りバネ、106…第2捻りバネ、107…第3捻りバネ、108…凹部、109,110,111,112…櫛歯部、200…駆動回路、201…レーザ光発生部、202…信号発生部、203…振幅検出部、204…制御回路、211…半導体レーザ、212…レーザ駆動回路、221…信号発生器、222…加算器、223…増幅器、224…過大電流遮断回路、231…CV変換回路、232…周波数分離フィルタ、233,234…整流回路、235…位相差測定回路、236,237…2値化回路、300…2次元光走査装置、301…第0フレーム、302…第1フレーム、303…第2フレーム、304…第3フレーム、305…第4フレーム、306…第1捻りバネ、307…第2捻りバネ、308…第3捻りバネ、309…第4捻りバネ、310,311,312,313…櫛歯部、320…凹部、401…平行光源、402…光学的位置検出素子、411,412…ドーピング領域

Claims (6)

  1. 光を反射させる反射面を有する板状の第3剛体部材と、
    前記第3剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた板状の第2剛体部材と、
    前記第2剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた板状の第1剛体部材と、
    前記第1剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた板状の第0剛体部材と、
    前記第3剛体部材と前記第2剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第3剛体部材の重心を通る第3中心軸を回転軸として、前記第3剛体部材を捩じり振動させる第3弾性変形部材と、
    前記第2剛体部材と前記第1剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第3剛体部材と前記第2剛体部材との重心を通る第2中心軸を回転軸として、前記第2剛体部材を捩じり振動させる第2弾性変形部材と、
    前記第1剛体部材と前記第0剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第3剛体部材と前記第2剛体部材と前記第1剛体部材との重心を通る第1中心軸を回転軸として、前記第1剛体部材を捩じり振動させる第1弾性変形部材と
    を備えて、前記第3剛体部材、前記第2剛体部材、前記第1剛体部材、前記第3弾性変形部材、前記第2弾性変形部材及び前記第1弾性変形部材が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する3自由度連成振動系を構成し、
    更に、前記第0剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第0櫛歯状電極部と、前記第1剛体部材に設けられ、前記第0櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第1櫛歯状電極部とを有し、前記第0櫛歯状電極部に周期的な電気信号を入力することにより、前記3自由度連成振動系に前記固有の周期的外力を作用させる第1外力作用手段と、
    前記第0剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第2櫛歯状電極部と、前記第1剛体部材に設けられ、前記第2櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第3櫛歯状電極部とを有し、前記第2櫛歯状電極部と前記第3櫛歯状電極部との間の静電容量の変化に基づいて、前記第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出する第1角度検出手段とを備え、
    前記第3剛体部材及び前記第2剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、前記第1剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きく、
    前記第1剛体部材の捩じり振動の振幅が、前記第1剛体部材の板厚に略等しくなるように構成される
    ことを特徴とする2次元光走査装置。
  2. 前記第1外力作用手段は、
    前記第1剛体部材が1周期振動する間に、複数箇所で前記第0櫛歯状電極部と前記第1櫛歯状電極部とが噛み合うように、前記複数箇所に前記第0櫛歯状電極部及び前記第1櫛歯状電極部が設けられ、
    前記複数箇所に設けられた前記第0櫛歯状電極部には、それぞれ異なる周波数の電気信号が入力される
    ことを特徴とする請求項1に記載の2次元光走査装置。
  3. 前記周期的な電気信号は、少なくとも2種類の周波数が重畳されており、
    前記第1外力作用手段は、
    前記少なくとも2種類の周波数の位相差を検出し、該検出された位相差に基づいて、上記重畳されている少なくとも2種類の周波数の位相差を調整するように構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の2次元光走査装置。
  4. 前記第0櫛歯状電極部に過大電流が入力するのを遮断する遮断手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の2次元光走査装置。
  5. 前記第1剛体部材に平行光を照射する光照射手段と、
    前記第1剛体部材で反射されて到達する前記平行光を受光して、該受光した平行光の到達位置を検出する到達位置検出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の2次元光走査装置。
  6. 光を反射させる反射面を有する第8剛体部材と、
    前記第8剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第7剛体部材と、
    前記第7剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第6剛体部材と、
    前記第6剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第5剛体部材と、
    前記第5剛体部材に対して所定の隙間を介して設けられた第4剛体部材と、
    前記第8剛体部材と前記第7剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材の重心を通る第8中心軸を回転軸として、前記第8剛体部材を捩じり振動させる第8弾性変形部材と、
    前記第7剛体部材と前記第6剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材の重心を通る第7中心軸を回転軸として、前記第7剛体部材を捩じり振動させる第7弾性変形部材と、
    前記第6剛体部材と前記第5剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材と前記第6剛体部材の重心を通る第6中心軸を回転軸として、前記第6剛体部材を捩じり振動させる第6弾性変形部材と、
    前記第5剛体部材と前記第4剛体部材とを連結させるとともに、回転トルクが作用するときに捩じれ、この捩じれの回転角に応じた大きさで前記捩じれの方向とは逆の方向に回転トルクが発生する弾性体から構成され、前記第8剛体部材と前記第7剛体部材と前記第6剛体部材と前記第5剛体部材の重心を通る第5中心軸を回転軸として、前記第5剛体部材を捩じり振動させる第5弾性変形部材と
    を備えて、前記第8剛体部材、前記第7剛体部材、前記第6剛体部材、前記第5剛体部材、前記第8弾性変形部材、前記第7弾性変形部材、前記第6弾性変形部材及び前記第5弾性変形部材が、固有の周期的外力が作用した場合に大きい回転角で捩じり振動する4自由度連成振動系を構成し、
    更に、前記第4剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第4櫛歯状電極部と、前記第5剛体部材に設けられ、前記第4櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第5櫛歯状電極部とを有し、前記4自由度連成振動系に前記固有の周期的外力を作用させる第2外力作用手段と、
    前記第4剛体部材に設けられ、櫛歯状に形成された第6櫛歯状電極部と、前記第5剛体部材に設けられ、前記第4櫛歯状電極部と噛み合い可能な櫛歯状に形成された第7櫛歯状電極部とを有し、前記第6櫛歯状電極部と前記第7櫛歯状電極部との間の静電容量の変化に基づいて、前記第5剛体部材の捩じり振動の振幅の角度を検出する第2角度検出手段とを備え、
    前記第6剛体部材、前記第7剛体部材及び前記第8剛体部材の捩じり振動の振幅の角度が、前記第5剛体部材の捩じり振動の振幅の角度に対して十分大きく、
    前記第5剛体部材の捩じり振動の振幅が、前記第5剛体部材の板厚に略等しくなるように構成される
    ことを特徴とする2次元光走査装置。
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