JP2004239987A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一の基板42は、分離溝49により、ミラー50を有するミラー基板44と第一固定電極51と第一固定電極52に分割され、第二の基板43は、第一の基板42と絶縁層48を介して接合され、ミラー基板44の揺動空間59が形成されている。第二の基板43は、分離溝49により、2つの第二固定電極53、54に分割される。温度変化に関わらず一定な振れ角を最大振れ角θmaxと定義し、ミラー基板44の幅を2L、厚さをT0、第一固定電極の厚さをT0とするとき、第二の基板43の厚さTが、以下の関係を満たすように設定する。
T0<T<L・sinθmax−T0/2
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロマシニング技術を応用した微小光学系を有する光走査装置に関し、例えば、デジタル複写機、及びレーザプリンタ等の書込系に用いられる光走査装置、あるいはバーコードリーダー等の読み取り装置などに好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】
従来の振動ミラーでは、同一直線上に設けられた2本の梁で支持されたミラー基板を、ミラー基板に対向する位置に設けた電極との間の静電引力で、2本の梁をねじり回転軸として往復振動させている(例えば、非特許文献1参照)。マイクロマシニング技術で形成されるこの光走査装置は、従来のモーターを使ったポリゴンミラーの回転による光走査装置と比較して、構造が簡単で半導体プロセスでの一括形成が可能なため、小型化が容易で製造コストも低く、また単一の反斜面であるため複数面による精度のばらつきがなく、さらに往復走査であるため高速化にも対応できる等の効果が期待できる。
【0003】
このような静電駆動の振動ミラーとしては、梁をS字型として剛性を下げ、小さな駆動力で大きな振れ角が得られるようにしたもの(例えば、特許文献1参照)、梁の厚さをミラー基板、フレーム基板よりも薄くしたもの(例えば、特許文献2参照)、固定電極をミラー部の振動方向に重ならない位置に配置したもの(例えば、特許文献3、非特許文献2参照)、また、対向電極をミラーの振れの中心位置から傾斜させて設置することで、ミラーの振れ角を変えずに駆動電圧を下げたものがある(例えば、非特許文献3参照)。
【0004】
【非特許文献1】
IBM J.Res.Develop Vol.24 (1980)
【非特許文献2】
The 13th Annual International Workshop on MEMS2000 (2000)p.473−478
【非特許文献3】
The 13th Annual International Workshop on MEMS2000 (2000)p.645−650
【特許文献1】
特許第2924200号公報
【特許文献2】
特開平7−92409号公報
【特許文献3】
特許第3011144号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図1〜図5を参照して、従来の問題点を説明する。図1に示される光偏向素子において、環境温度が変化したとき、光偏向素子の共振周波数が変化し、そのために光偏向素子の振れ角が減少するという問題がある。
【0006】
図1、2に示す、同一直線上に設けた2本の梁を回転軸として支持されたミラー基板44と、ミラー基板44に設けた可動電極46と、可動電極46に対向して設けた固定電極20を有し、可動電極46と固定電極20との間の静電引力で、2本の梁45をねじり回転軸としてミラー基板44を往復振動させる光偏向素子において、
共振周波数は、近似的に以下の式で与えられる。
【0007】
f=(1/2π)√(Kθ/I) (1)
但しKθ=捻りバネ定数、
Kθ=β・t・c^3・E/L(1+v)
t;バネ厚さ、L;長さ、c;幅 v;ポアッソン比
I=ミラー慣性モーメント
Siの温度係数をΔhtとするとき、温度Tにおけるヤング率は、以下の式で与えられる。
【0008】
ヤング率E=E0(1−Δht*T) (2)
但しE0=1.9e+12(dyne/cm2)、
Δht=75e−6/°c
式(2)より、温度Tが高くなれば、ヤング率Eが小さくなることが分かる。これより、(1)において、温度Tが大きくなれば共振周波数は、小さくなることが分かる。
【0009】
図3は、温度と共振周波数の関係の実測結果を示す。同図において、温度変化に応じて共振周波数が変化しているのが分かる。このような特性をもつ光偏向素子の振れ角を、環境温度を変化させて測定した結果が、図4である。図4において、温度変化と共に振れ角が変化しているのがわかる。
【0010】
そこで、図5(a)、(b)に示すように、このような共振周波数のばらつきを抑えるため、弾性変形部13に電気抵抗素子6を設けて、電気抵抗素子6に通電することにより電気抵抗素子6が発熱し、弾性変形部13の温度が変化し、これにより弾性変形部13のバネ定数が変化し、振動の共振周波数を変化させる方法が提案されている(特開平9−197334号公報)。
【0011】
弾性変形部13に電気抵抗素子6を設けることにより、環境温度の変動による共振周波数の変動を抑えることも可能となる。
【0012】
しかし、弾性変形部13に電気抵抗素子6を設けるためのプロセスが複雑でありコストアップの原因となる。また電気抵抗素子6の温度制御回路30が必要となり、同じくコストアップの要因となる。
本発明の目的は、従来例のような電気抵抗素子などによる温度制御を行うことなく、環境温度が変化しても振れ角の変動が少ない光偏向素子構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、同一直線上に設けた梁を捻り回転軸として往復振動するミラー基板を備え、光源からのビームを偏向走査する光走査装置であって、ミラー基板と、前記梁を介して前記ミラー基板を支持する第一の基板と、前記ミラー基板の両端面に可動電極を有し、それと対向して前記第一の基板に第一の固定電極を形成し、前記第一の基板と絶縁層を介して接合し、前記ミラー基板の揺動空間を有する第二の基板と、前記第二の基板上で、前記第一の固定電極と重なる位置に、2つに分割された第二の固定電極を設け、前記第二の基板の厚さTは、前記ミラー基板の最大振れ角をθmax、幅を2L、厚さをT0とするとき、以下の関係を満足することを特徴としている。T0<T<L・sinθmax−T0/2
請求項2記載の発明では、同一直線上に設けた梁を捻り回転軸として往復振動するミラー基板を備え、光源からのビームを偏向走査する光走査装置であって、ミラー基板と、前記梁を介して前記ミラー基板を支持する第一の基板と、前記ミラー基板の両端面に可動電極を有し、それと対向して前記第一の基板に第一の固定電極を形成し、前記第一の基板の両面に絶縁層を介して接合し、前記ミラー基板の揺動空間をそれぞれ有する第二、三の基板と、前記第二、三の基板上で、それぞれ前記第一の固定電極と重なる位置に、2つに分割された第二、三の固定電極を設け、前記第二、三の基板の厚さTは、前記ミラー基板の最大振れ角をθmax、幅を2L、厚さをT0とするとき、以下の関係を満足することを特徴としている。T0<T<L・sinθmax−T0/2
請求項3記載の発明では、前記ミラー基板、第一、第二の基板を備えた光偏向素子、または前記ミラー基板、第一、第二、第三の基板を備えた光偏向素子は、透明で絶縁部材からなるカバー基板と絶縁部材からなるベース基板で封止されていることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明では、前記ベース基板には、前記ミラー基板に設けられたミラーと対向する位置にミラーの振動検出用電極を設けていることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明では、前記ベース基板と前記第二の基板または第三の基板は陽極接合により接合され、前記カバー基板は前記第一の基板または第二の基板と接着剤により接合されていることを特徴としている。
【0016】
請求項6記載の発明では、前記封止された内部の圧力は、大気圧より低い圧力に設定されているとを特徴としている。
【0017】
請求項7記載の発明では、前記封止された内部の圧力は、0.01〜0.2(Torr)の範囲に設定されていることを特徴としている。
【0018】
請求項8記載の発明では、前記絶縁部材からなるベース基板に貫通孔を設け、メッキ等により貫通電極を設けることを特徴としている。
【0019】
請求項9記載の発明では、電子写真プロセスで光書き込みを行って画像を形成する画像形成装置であって、回動可能に保持されて形成画像を担持する画像担持体と、前記画像担持体上を光書き込みを行って潜像を形成する請求項1〜8のいずれかに一つに記載の光走査装置からなる潜像形成手段と、前記潜像形成手段の前記光走査装置によって形成された潜像を顕在化してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段で形成されたトナー画像を被転写体に転写する転写手段と、被転写体に転写されたトナー像を定着する定着手段とを備えたことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
図6は、本発明の実施例1の構成を示す。図7は、図6の断面図である。図6において、42は第一の基板、43は第二の基板である。第一の基板42においては、エッチングによる加工により、ミラー基板44の両側面に、捻りバネ45,45’が設けられている。また、ミラー基板44の両端面に可動電極46,46’が設けられ、それと対向して第一の固定電極(A),(B)を形成している。
【0021】
第一の基板42は、分離溝49により、ミラー50を有するミラー基板44と第一固定電極(A)51と第一固定電極(B)52に分割される。第二の基板43が、第一の基板42と絶縁層48を介して接合され、ミラー基板44の揺動空間59が形成されている。
【0022】
第二の基板43は、分離溝49により、2つの第二固定電極(A)53、(B)54に分割される。
【0023】
図4における温度変化に関わらず一定な振れ角を最大振れ角θmaxと定義し、ミラー基板幅を2L、厚さをT0、同じく第一固定電極の厚さをT0とするとき、第二の基板43の厚さTは、以下の関係を満足するように設定されている(図10(a))。
【0024】
T0<T<L・sinθmax−T0/2
図28は、従来例に示す振れ角θと静電トルクの関係を計算した結果を示す図である。振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrqは増加し、それ以降減少する。θ0よりも大きい角度においては、作用する静電トルクはほぼ0になる。
【0025】
図29において、第一固定電極と可動電極間46に働く静電トルクTrq1と第二固定電極と可動電極46間に働く静電トルクTrq2を示している。
<第一固定電極の静電トルク>
図29は、実施例1に示す構成の振れ角θと静電トルクTrq1の関係を示す図である。振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrq1は増加し、その後ほぼ一定値を保ち、それ以降減少する。θ0よりも大きい角度においては、作用する静電トルクはほぼ0になる。
<第二固定電極の厚さTと静電トルクの関係>
静電トルクTrq2の計算は、第二固定電極の厚さTを以下にに示される3つの場合について計算を行った。
(1)第二固定電極の厚さが
T<T0のとき、
静電トルク計算結果は、
Trq21
(2)第二固定電極の厚さが
T0<T<L・sinθmax−T0/2のとき、
静電トルク計算結果は、
Trq22
(3)第二固定電極厚さが
L・sinθmax−T0/2<Tのとき、
静電トルク計算結果は、
Trq23
となった。
(1)T<T0/2の場合
振れ角θ<θ0の場合
作用する静電トルクTrq1は可動電極を中心から遠ざける方向のトルクが作用する。θが大きくなるにつれて減少し、θ=θ0で静電トルクTrq21は0になる。
【0026】
振れ角θ>θ0の場合
振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrq21は、増大しピーク値を与える角度θを超えると急激に減少する。
(2)T0<T<L・sinθmax−T0/2の場合
振れ角θ<θ0の場合
作用する静電トルクTrq1は可動電極を中心から遠ざける方向のトルクが作用する。θが大きくなるにつれて減少し、θ=θ0で静電トルクTrq21は0になる。
【0027】
振れ角θ>θ0の場合
振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrq21は増大しピーク値を与える角度θを超えると徐々に減少する。
(3)L・sinθmax−T0/2<Tの場合
振れ角θ<θ0の場合
作用する静電トルクTrq1は可動電極を中心から遠ざける方向のトルクが作用する。θが大きくなるにつれて減少し、θ=θ0で静電トルクTrq21は0になる。
【0028】
振れ角θ>θ0の場合
図示されるに区間(θ0〜θ1)において、作用する静電トルクTrq21は0となる。振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrq21は増大しピーク値を与える角度θを超えると徐々に減少する。
【0029】
<最大振れ角θmaxの推定>
図29に最大振れ角θmaxを得るために必要な静電トルクを示す。この直線と静電トルクカーブとの交点が最大振れ角θmaxを与える。これらの結果から、T0<T<L・sinθmax−T0/2の場合、最も大きい最大振れ角θmaxが得られることが分かる。
【0030】
実際に、環境温度を変化させて振れ角を測定した結果を図31に示す。同図より、T0<T<L・sinθmax−T0/2の場合が最大振れ角θmaxが最も大きいことが分かる。
【0031】
(実施例2)
図8は、本発明の実施例2の構成を示す。図9は、図8の断面図である。図8において、42は第一の基板、43は第二の基板、62は第三の基板である。第一の基板42においては、エッチングによる加工により、ミラー基板44の両側面に、捻りバネ45,45’が設けられている。
【0032】
ミラー基板44の両端面に可動電極46,46’を有し、それと対向して第一の固定電極を形成している。第一の基板42の両面に、ミラー基板44の揺動空間59をそれぞれ有する第二、三の基板43,62を、絶縁層48を介して接合されている。
【0033】
第一の基板42は、分離溝49により、ミラー50を有するミラー基板44と第一固定電極(A)51と第一固定電極(B)52に分割される。第二の基板43は、分離溝49により、2つの第二固定電極(A)53、(B)54に分割される。第三の基板62は、分離溝49により、2つの第三固定電極(A)63、(B)64に分割される。
【0034】
第二、三の基板43,62の厚さTは、以下の関係を満足するように設定されている(図10(b))。
【0035】
図4における温度変化に関わらず一定な振れ角を最大振れ角θmaxと定義し、ミラー基板の幅を2L、厚さをT0とするとき、
T0<T<L・sinθmax−T0/2
実施例1の場合と同様の計算を行った。結果は、実施例1の場合とほぼ同等の結果となった。但し、実施例2の場合、第一の基板42と対称な形状となっているため、得られる静電トルクは実施例1の結果に比較して1.5倍ほどの値となっている。
【0036】
図29において、第一固定電極(A),(B)と可動電極間に働く静電トルクTrq1と、第二、第三固定電極(A),(B)と可動電極46間に働く静電トルクTrq2を示している。
<第一固定電極の静電トルク>
図30は、実施例2に示す構成の振れ角θと静電トルクの関係を示す図である。振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrq1は増加し、その後ほぼ一定値を保ち、それ以降減少する。θ0よりも大きい角度においては、作用する静電トルクはほぼ0になる。
<第二,三固定電極の厚さTと静電トルクの関係>
静電トルクTrq2の計算は、第二、三固定電極の厚さTを以下に示される3つの場合について計算を行った。
(1)第二固定電極厚さが
T<T0のとき、
静電トルク計算結果は、
Trq21
(2)第二固定電極の厚さが
T0<T<L・sinθmax−T0/2のとき、
静電トルク計算結果は、
Trq22
(3)第二固定電極の厚さが
L・sinθmax−T0/2<Tのとき、
静電トルク計算結果は、
Trq23
となった。
(1)T<T0/2の場合
振れ角θ<θ0の場合
実施例1の場合と同じである。
【0037】
振れ角θ>θ0の場合
実施例1の場合と同じである。
(2)T0<T<L・sinθmax−T0/2の場合
振れ角θ<θ0の場合
実施例1の場合と同じである。
振れ角θ>θ0の場合
実施例1の場合と同じである。
(3)L・sinθmax−T0/2<T の場合
振れ角θ<θ0の場合
作用する静電トルクTrq1は可動電極を中心から遠ざける方向のトルクが作用する。θが大きくなるにつれて減少し、θ=θ0で静電トルクTrq21は0になる。
【0038】
振れ角θ>θ0の場合
振れ角θが大きくなるにつれて、静電トルクTrq21は増大しピーク値を与える角度θを超えると徐々に減少する。
<最大振れ角θmaxの推定>
図30に最大振れ角θmaxを得るために必要な静電トルクを示す。この直線と静電トルクカーブとの交点が最大振れ角θmaxを与える。これらの結果から、T0<T<L・sinθmax−T0/2の場合、最も大きい最大振れ角θmaxが得られることが分かる。
【0039】
実際に、環境温度を変化させて振れ角を測定した結果を図31に示す。同図より、T0<T<L・sinθmax−T0/2の場合が最大振れ角θmaxが最も大きいことが分かる。
【0040】
(実施例3)
図11は、本発明の実施例3の第1の構成を示す。図12は、図11のアッセンブリーされた状態の断面図である。図11、図12は、実施例1で説明した光偏向素子を用いた場合の構成例である。
【0041】
図12において、67はガラスや樹脂等からなる透明部材からなるカバー基板である。44は、捻り回転軸45とミラー50を有するミラー基板、第一、第二の基板42,43はSiなどの導電性部材で構成されている。カバー基板67は、ミラー基板44、第一固定電極と電気的に接続するための貫通電極68を有する。
【0042】
ベース基板69は、絶縁部材から構成され、固定電極と、可動電極にそれぞれ接続される貫通電極68が設けられている。
【0043】
図12において、ベース基板69に設けられた貫通電極68は、それぞれミラー基板44,第一固定電極に接触しており、電気的に接続されている。同様に、カバー基板67に設けられた貫通電極68は、第一固定電極に接触しており、電気的な接続がとられている。これにより、第一固定電極(A)51,(B)52、第二固定電極(A)53,(B)54、可動電極46は、貫通電極68によりそれぞれ電気的に接続される。
【0044】
図13は、本発明の実施例3の第2の構成を示す。図14は、図13のアッセンブリーされた状態の断面図である。図13、図14は、実施例2で説明した光偏向素子を用いた場合の構成例である。
【0045】
図13において、67はガラスや樹脂等からなる透明部材からなるカバー基板である。第二固定電極(A)53,(B)54と電気的接続を取るための貫通電極68が設けられている。69はガラス等からなるベース基板で、第三固定電極(A)63,(B)64と接続される貫通電極68が設けられている。
【0046】
実施例3における光偏向素子は、透明で絶縁部材からなるカバー基板と絶縁部材からなるベース基板で封止されている。第一、二または三固定電極51,52,53,54,63,64と可動電極46の間に塵埃などが入り、ショートが発生することがある。実施例3では、透明で絶縁部材からなるカバー基板と絶縁部材によって光偏向素子が封止されているため、塵埃等の侵入を防ぐことが出来る。
【0047】
(実施例4)
図15は、本発明の実施例4の構成を示す。図16は、図15のアッセンブリーされた状態の断面図である。カバー基板67、第一基板42、第二基板43または、第三基板62は、実施例3と同じである。
【0048】
実施例4は、ベース基板69のみが異なる。ベース基板69には、2つの振動検出用電極71がミラー50と対向する位置に設けられている。2つの電極71は、例えばCrとAuの薄膜を2層に蒸着した構造になっている。この2つの電極71は、貫通電極68に接続されている。
【0049】
図16において、ベース基板69に設けられ貫通電極68は、可動電極46、第一固定電極(A)51,(B)52、振動検出用電極71に接続される。
【0050】
図32に示すように、ベース基板69上で、ミラー基板44上のミラー50と対向する位置に、振動検出用電極71を設けている。可動電極46に接続されている貫通電極68と、ベース基板上に設けている振動検出用電極71に接続されている貫通電極68間の静電容量Cを測定する。この静電容量Cは、ミラー50と振動検出用電極71の距離に反比例する。
【0051】
従って、静電容量Cから、ミラー50の振動がモニター出来る。82は静電容量増幅用増幅器であり、ミラー50の動作不良などの検出が出来る。
【0052】
(実施例5)
図17は、本発明の実施例5の構成を示す。図17において、カバー基板67はガラスや樹脂などの透明な部材からなり、第一基板42,第二基板43は、Si基板が絶縁層48で接合されているSOI基板が用いられる。ベース基板69はパイレックスガラスから構成されている。
【0053】
カバー基板67、ベース基板69は何れも絶縁性を有する。第一基板42、第二基板43は、実施例3と同じ構成である。
<ベース基板の接合>
実施例5におけるベース基板69の接合工程は以下の陽極接合の方法により接合される。図18により、ベース基板接合装置を説明する。
【0054】
73は接合加重を制御するための重りであり、74は接合電圧をコントロールする電源である。75は、ヒーターであり、接合温度を温度制御装置76によりコントロールする。77は、バキュームポンプであり、内部を負圧に保つ。ベース基板69と、SOI基板70が、図18の陽極接合装置により接合される。
【0055】
接合条件として、加重50gf/cm^2、500°c、500V×25分の接合条件が用いられる。同時に、貫通電極68が、それぞれ、第一固定電極とミラー基板44に接触することによりそれぞれ電気的に接続される。
<カバー基板の接合>
図17において、ベース基板69の接合の後、第二基板43の外周部に接着剤79が塗布される。次に、カバー基板67を、第二基板43に位置合わせして重ねて接合される。
【0056】
実施例5では、カバー基板67は透明な樹脂、ベース基板69はパイレックスガラスから構成され、第一基板42,第二基板43はSi基板が絶縁層48で接合されているSOI基板が用いられる。接合工程は、ベース基板69と第一基板42を陽極接合により接合し、更に接合された基板78にカバー基板67を接合している。
【0057】
パイレックスガラスとSi基板は、陽極接合で良く接合できるため長期間安定な封止が達成できる。
【0058】
(実施例6)
図17は、本発明の実施例6を説明する図である。実施例6のカバー基板の接合工程では、大気圧より低い環境において行われる。そのため、封止された内部80の圧力は、大気より低い圧力となる。
【0059】
図24に示すように、粘性抵抗は、圧力とほぼ比例関係にある。圧力が低くなると粘性抵抗が減り、そのため振れ角θは大きくなる。
【0060】
(実施例7)
実施例6の接合工程は、0.01〜0.2(Torr)に設定された環境で行われる。そのため、封止された内部80の圧力は、0.01〜0.2(Torr)に設定される。以下、本発明の実施例7を、図19〜図24を用いて説明する。
【0061】
<駆動方法>
図7、23により、実施例7の光偏向素子55の駆動方法を説明する。図7において、可動電極46は、GNDに接続されている。第一の固定電極(A)51、(B)52、第二の固定電極(A)53、(B)54はそれぞれ駆動制御回路81に接続されている。
【0062】
第一固定電極(A)(B)に印加される駆動パルスは、図23に示されるようにミラー振動周波数の2倍の周波数である。第二固定電極(A)、(B)に印加される駆動パルスは、位相が180°だけずれ、周波数がミラー振動周波数と同じである。
【0063】
<実験>
実験により、封止内部80の圧力pとミラー50の振れ角θの関係を求めた。測定は、図19に示す評価装置を用いた。図20はその結果を示す。図20の結果に示すように、ある圧力P0で振れ角が最大になることが分かった。この原因を調べるため、以下の項目の測定を行った。
(1)圧力と粘性抵抗係数
(2)駆動パルスとミラー振動波形の位相
圧力−粘性抵抗係数の関係;
粘性抵抗係数の測定は、図19に示す振れ角測定装置を用いた。各圧力で残留振動波形(図21)を測定し、この波形から粘性抵抗係数Cを求めた。
【0064】
図24は、求めた粘性抵抗係数を示す。図24において、粘性抵抗係数Cは、圧力P0以下では、圧力の減少と共に小さくなって行くが変化量は小さく、ほぼ一定である。圧力P0以上では、圧力が高くなるにつれて増大していくのが分かる。
【0065】
各圧力における、駆動パルスとミラー振動波形の位相関係;
位相関係の測定は、同じく振れ角測定装置を用いた。各圧力で、図23に示す第一固定電極駆動パルスとミラー振動波形の位相差を求めた。図24は、その結果をプロットした図である。
【0066】
図24において、位相差Δθは、圧力P0以下では圧力の減少と共に変化し、次第に大きくなっていくことが分かる。圧力P0以上では、位相差Δθが、小さくなって行き、ある値に漸近していくことが分かる。
【0067】
これらの結果から、圧力P0より圧力の低い領域では、粘性抵抗係数cがほぼ一定である。駆動パルスと振動波形の位相ずれΔθが圧力が小さくなるに応じて大きくなる。このため振れ角が小さくなると考えられる。
【0068】
同様に、圧力P0より圧力の高い領域では、圧力に関わらず位相ずれΔθがほぼ一定である。粘性抵抗係数Cは、圧力に比例して大きくなる。これより、圧力が大きくなるにつれて、振れ角θが小さくなっていく。
【0069】
設定される圧力は、捻りバネ45と、ミラー50の慣性できまる共振周波数によって決定される。実施例6において、設定される圧力は、0.01(Torr)〜0.2(Torr)に設定される。
【0070】
振れ角θが最大となる圧力P0が存在し、封止構造内部80の圧力をP0に設定することにより、低い駆動電圧で大きい振れ角を得ることができる。
【0071】
(実施例8)
図25を用いて、ベース基板69に設けられる貫通電極68の作成方法について説明する。ここでは、Niメッキによる貫通電極の形成について説明する。
【0072】
RIE等の加工技術により、貫通電極用の貫通孔を設ける(ステップ101)。ベース基板69を脱脂し(ステップ102)、レジストを塗布する(ステップ103)。その後、貫通電極の開口部パターンを露光する(ステップ104)。現像して(ステップ105)、開口パターンを作成する。
【0073】
次に、このベース基板69を、塩化パラジューム液に浸漬し、Niメッキ液に浸積して、無電界Niメッキを行う(ステップ106)。形成されたNiメッキ層を電極として、電界Niメッキを行う(ステップ107)。
【0074】
これにより、貫通孔はNi層で充填され、貫通電極ができあがる。
【0075】
外部との電気的接続を、ベース基板69に設けられた貫通電極68を用いて行っているので、従来例に見られるワイヤーボンダーによる接続が不要となり、これによりローコスト化が図られる。
【0076】
(実施例9)
図26、図27は、本発明の実施例9を説明する図である。実施例1〜8で説明した光走査装置からなる光書き込み手段は、複数個の光走査装置84を主走査方向に配置している。書き込み幅に対して、複数個の光走査装置84により書き込みを行う。
【0077】
85は半導体レーザーであり、画像信号生成装置(図示せず)による画像信号に基づき発光する。レーザー光86は、実施例1〜8で説明した光偏向素子55に入射する。光走査装置のミラー50により偏向された反射レーザー光は感光体87に静電潜像を形成する。現像手段88により感光体87に形成された静電潜像は、被記録体搬送手段89により給送される記録紙上に、転写手段90によりトナー像を生成し、記録紙上に転写されたトナー像を定着手段91により定着する。
【0078】
レーザープリンタにおいて、一般的に用いられている光走査装置はポリゴンスキャナーである。実施例1〜8記載の光走査装置からなる光書き込み手段は、ポリゴンスキャナーに比較して、部品数が非常に少ないので、ローコスト化が期待できる。
【0079】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1、2記載の発明によれば、第二の基板の厚さTを、T0<T<L・sinθmax−T0/2の関係を満たすようにしているので、最大振れ角θmaxを得ることができる。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、光偏向素子が透明で絶縁部材からなるカバー基板と絶縁部材で封止されているため、塵埃等の侵入を防ぐことができる。
【0081】
請求項4記載の発明によれば、静電容量からミラーの振動をモニターできるので、ミラーの動作不良などの検出ができる。
【0082】
請求項5記載の発明によれば、パイレックスガラスとSi基板は陽極接合で良く接合できるので、長期間安定な封止が達成できる。
【0083】
請求項6記載の発明によれば、封止された内部の圧力が低い圧力であるので、粘性抵抗が減り、そのため振れ角θは大きくなる。
【0084】
請求項7記載の発明によれば、封止構造内部の圧力をP0(振れ角θが最大となる圧力)に設定することにより、低い駆動電圧で大きい振れ角を得ることができる。
【0085】
請求項8記載の発明によれば、外部との電気的接続を、ベース基板に設けられた貫通電極を用いて行っているので、ワイヤーボンダーによる接続が不要となり、ローコスト化が図られる。
【0086】
請求項9記載の発明によれば、従来のポリゴンスキャナーに比較して、部品数が非常に少なくなり、ローコスト化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光偏向素子を示す。
【図2】図1の断面図である。
【図3】温度と共振周波数の関係の実測結果を示す。
【図4】光偏向素子の振れ角を、環境温度を変化させて測定した結果を示す。
【図5】共振周波数のばらつきを抑えた従来の光スキャナを示す。
【図6】本発明の実施例1の構成を示す。
【図7】図6の断面図である。
【図8】本発明の実施例2の構成を示す。
【図9】図8の断面図である。
【図10】実施例1、2の動作を説明する図である。
【図11】本発明の実施例3の第1の構成を示す。
【図12】図11のアッセンブリーされた状態の断面図である。
【図13】本発明の実施例3の第2の構成を示す。
【図14】図13のアッセンブリーされた状態の断面図である。
【図15】本発明の実施例4の構成を示す。
【図16】図15のアッセンブリーされた状態の断面図である。
【図17】本発明の実施例5の構成を示す。
【図18】ベース基板接合装置を示す。
【図19】圧力と振れ角の関係を測定する評価装置を示す。
【図20】圧力と振れ角の測定結果を示す。
【図21】ミラー減衰振動波形を示す。
【図22】各圧力における、駆動パルスとミラー振動波形の位相関係を示す。
【図23】各圧力における、第一、第二固定電極駆動パルスとミラー振動波形の位相関係を示す。
【図24】圧力と粘性抵抗係数、位相差の関係を示す。
【図25】貫通電極の作成方法を説明する図である。
【図26】本発明の光走査装置を備えた光書き込み手段を示す。
【図27】本発明の光走査装置を備えた画像形成装置を示す。
【図28】従来例に示す振れ角θと静電トルクの関係を計算した結果を示す。
【図29】実施例1に示す構成の振れ角θと静電トルクTrq1の関係を示す。
【図30】実施例2に示す構成の振れ角θと静電トルクの関係を示す。
【図31】環境温度を変化させて振れ角を測定した結果を示す。
【図32】実施例4において、ミラーの振動をモニターするために静電容量増幅用増幅器を設けた構成を示す。
【符号の説明】
20 固定電極
42 第一基板
43 第二基板
44 ミラー基板
45 捻りバネ
46 可動電極
48 絶縁層
49 分離溝
50 ミラー
51 第一固定電極(A)
52 第一固定電極(B)
53 第二固定電極(A)
54 第二固定電極(B)
55 光偏向素子
57 可動部
58 固定部
59 揺動空間
61 駆動回路
62 第三基板
63 第三固定電極(A)
64 第三固定電極(B)
67 カバー基板
68 貫通電極
69 ベース基板
70 SOI基板
71 振動検出用電極
72 観測窓
73 重り
74 電源
75 ヒーター
76 温度制御装置
77 バキュームポンプ
78 接合基板
79 接着剤
80 内部
81 駆動制御回路
82 増幅器
84 光走査装置
85 半導体レーザー
86 レーザー光
87 感光体
88 現像手段
89 被記録体搬送手段
90 転写手段
91 定着手段
Claims (9)
- 同一直線上に設けた梁を捻り回転軸として往復振動するミラー基板を備え、光源からのビームを偏向走査する光走査装置であって、ミラー基板と、前記梁を介して前記ミラー基板を支持する第一の基板と、前記ミラー基板の両端面に可動電極を有し、それと対向して前記第一の基板に第一の固定電極を形成し、前記第一の基板と絶縁層を介して接合し、前記ミラー基板の揺動空間を有する第二の基板と、前記第二の基板上で、前記第一の固定電極と重なる位置に、2つに分割された第二の固定電極を設け、前記第二の基板の厚さTは、前記ミラー基板の最大振れ角をθmax、幅を2L、厚さをT0とするとき、以下の関係を満足することを特徴とする光走査装置。
T0<T<L・sinθmax−T0/2 - 同一直線上に設けた梁を捻り回転軸として往復振動するミラー基板を備え、光源からのビームを偏向走査する光走査装置であって、ミラー基板と、前記梁を介して前記ミラー基板を支持する第一の基板と、前記ミラー基板の両端面に可動電極を有し、それと対向して前記第一の基板に第一の固定電極を形成し、前記第一の基板の両面に絶縁層を介して接合し、前記ミラー基板の揺動空間をそれぞれ有する第二、三の基板と、前記第二、三の基板上で、それぞれ前記第一の固定電極と重なる位置に、2つに分割された第二、三の固定電極を設け、前記第二、三の基板の厚さTは、前記ミラー基板の最大振れ角をθmax、幅を2L、厚さをT0とするとき、以下の関係を満足することを特徴とする光走査装置。
T0<T<L・sinθmax−T0/2 - 前記ミラー基板、第一、第二の基板を備えた光偏向素子、または前記ミラー基板、第一、第二、第三の基板を備えた光偏向素子は、透明で絶縁部材からなるカバー基板と絶縁部材からなるベース基板で封止されていることを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
- 前記ベース基板には、前記ミラー基板に設けられたミラーと対向する位置にミラーの振動検出用電極を設けていることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
- 前記ベース基板と前記第二の基板または第三の基板は陽極接合により接合され、前記カバー基板は前記第一の基板または第二の基板と接着剤により接合されていることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
- 前記封止された内部の圧力は、大気圧より低い圧力に設定されているとを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
- 前記封止された内部の圧力は、0.01〜0.2(Torr)の範囲に設定されていることを特徴とする請求項6記載の光走査装置。
- 前記絶縁部材からなるベース基板に貫通孔を設け、メッキ等により貫通電極を設けることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
- 電子写真プロセスで光書き込みを行って画像を形成する画像形成装置であって、回動可能に保持されて形成画像を担持する画像担持体と、前記画像担持体上を光書き込みを行って潜像を形成する請求項1〜8のいずれかに一つに記載の光走査装置からなる潜像形成手段と、前記潜像形成手段の前記光走査装置によって形成された潜像を顕在化してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段で形成されたトナー画像を被転写体に転写する転写手段と、被転写体に転写されたトナー像を定着する定着手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2003026528A JP2004239987A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 光走査装置および画像形成装置 |
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JP2007249174A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-09-27 | Olympus Corp | 可変形状鏡 |
JP2008129069A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-05 | Denso Corp | 2次元光走査装置 |
US7872395B2 (en) | 2005-09-21 | 2011-01-18 | Panasonic Corporation | Actuator with symmetric positioning |
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2003
- 2003-02-03 JP JP2003026528A patent/JP2004239987A/ja active Pending
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