JP2011150071A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最大振幅の領域を使用することができる光走査装置を得る。
【解決手段】制御信号による静電気力により可動部6を梁10,12の廻りに捩り振動させるスキャナ1と、スキャナ1を駆動するための駆動信号Vd を生成する駆動信号生成部34と、可動部6の捩り状態を検出する状態検出部32と、駆動信号Vd 及び捩り状態信号を用いて、駆動信号Vd による可動部6の駆動トルク付与方向に対して可動部6の捩り進行方向が逆方向となる駆動信号Vd の成分を除去した制御信号Vinを生成して、制御信号Vinをスキャナ1に出力し、スキャナ1の静電気力の発生タイミングを制御する駆動力制御部30とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振揺動する可動部に設けた反射面により光源からの光ビームを反射して画像を表示する光走査装置に関する。
従来より、共振揺動する可動部に設けた反射面により光源からの光ビームを反射して反射光により走査し、画像の表示を行なう光走査装置が知られている。可動部を弾性を有する梁により捩り振動可能に支持して、可動部を共振振動させると、ハードスプリング現象やソフトスプリング現象を示す。
ハードスプリング現象は、図13(a)に示すように、可動部を振動させる駆動周波数を高くしながら可動部の振幅角θを大きくしていくと、共振点近傍で急激に振幅が小さくなる現象である。また、ソフトスプリング現象は、図13(b)に示すように、可動部を振動させる駆動周波数を低くしながら可動部の振幅角θを大きくしていくと、共振点近傍で急激に振幅が小さくなる現象である。
そこで、例えば、特許文献1にあるように、第1の固定電極を絶縁層を介して第2の固定電極と接合する。駆動信号の周波数と可動部の慣性および梁のばね定数で定まる共振周波数を比較し、駆動周波数が共振周波数より大きい場合には、第1の固定電極に駆動信号を印加して可動電極と第1の固定電極間に作用する静電気力により可動部を振動させ、駆動周波数が共振周波数より小さい場合には、第2の固定電極に駆動信号を印加して可動電極と第2の固定電極間に作用する静電気力により可動部を振動させている。
これにより、図13(c)に示すように、ハードスプリング現象とソフトスプリング現象との曲線を合わせたものにできるので、共振点近傍を使用しなければ振幅のばらつきを抑えられる。
特開2007−226108号公報
しかしながら、こうした従来のものでは、共振点近傍の最大振幅が得られる領域を使用することができず、大きな振幅が得られないという問題があった。
例えば、図14に示すように、共振周波数よりも高いA点の駆動周波数の制御信号Vinにより駆動すると、静電気力に応じた駆動トルクが梁の廻りに発生し、可動部が振動する。図15(a)(b)に示すように、可動部の振幅角θの変化に伴う静電気力による駆動トルクの変化を(1)(2)(3)(4)の順に追って説明する。
静電気力により可動部を引き寄せる方向に電圧を印加するので、可動部の振幅角θが頂点を少し過ぎたタイミング(1)では、可動部の進行方向と駆動トルクの方向とが一致し、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクにより可動部の回転が加速される。可動部の振幅角θが0点を通過した直後のタイミング(2)では、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクは発生せず、可動部は慣性により同方向に回転を続ける。
可動部の振幅角θが頂点の手前のタイミング(3)では、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクは発生せず、まだ、可動部は慣性により同方向に回転を続ける。そして、可動部の振幅角θが頂点を通過したタイミング(4)では、可動部の回転方向が逆方向に変わると共に、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクにより可動部が同方向に加速される。このように、A点では可動部の回転方向と駆動トルクの方向とが一致している。
振幅角θを大きくするために、駆動周波数を下げると、図14のB点では、可動部の振幅角θと駆動トルクとの関係は図16に示すようになる。図16(a)(b)に示すように、可動部の振幅角θが頂点を少し過ぎたタイミング(1)では、可動部の進行方向と駆動トルクの方向とが一致し、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクにより可動部の回転が加速される。
しかし、可動部の振幅角θが0点を通過した直後のタイミング(2)では、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクがまだ作用しており、可動部の慣性による回転方向と駆動トルクの方向とは逆方向となる。
可動部の振幅角θが頂点の手前のタイミング(3)では、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクは発生せず、可動部は慣性により同方向に回転を続ける。そして、可動部の振幅角θが頂点を通過したタイミング(4)では、可動部の回転方向が逆方向に変わると共に、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクにより可動部が同方向に加速される。
ソフトスプリング現象を示す振動系(光走査装置)は、このように駆動周波数を下げながら駆動すると、共振点近傍で急激に振幅が低下し、振動が停止する。その際、可動部の振幅角θが0点を通過した後でも、制御信号Vinの静電気力に基づく駆動トルクが、可動部の慣性による回転方向と逆方向に作用するため、急激な振幅の低下を招く。
急激な振幅の低下が生じ、振動が停止した後に再駆動するには、駆動周波数をA点等の高い周波数に一旦上げてから再び駆動周波数を下げて振幅を大きくする必要があり、最大振幅で駆動させることが困難である。
本発明の課題は、最大振幅の領域を使用することができる光走査装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
光ビームを反射させる反射面を有する可動部を梁の廻りに捩り振動可能に支持し、入力される制御信号による静電気力により前記可動部を前記梁の廻りに捩り振動させる走査手段と、前記走査手段を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記走査手段の前記可動部の捩り状態を検出する状態検出手段と、前記駆動信号生成手段から出力される前記駆動信号及び前記状態検出手段から出力される捩り状態信号を用いて、前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した制御信号を生成して、前記制御信号を前記走査手段に出力し、前記走査手段の前記静電気力の発生タイミングを制御する駆動力制御手段とを備えたことを特徴とする光走査装置がそれである。更に、前記光ビームを発射する光ビーム照射手段と、描画する画像のタイミング信号を生成するタイミング生成手段と、前記タイミング生成手段で生成された前記タイミング信号に基づき、前記光ビーム照射手段を駆動する光ビーム駆動手段とを備え、前記タイミング生成手段からの前記タイミング信号と前記駆動信号生成手段からの前記駆動信号とを同期させた構成としてもよい。
前記駆動信号生成手段は、前記タイミング生成手段で生成する前記タイミング信号に前記駆動信号を同期させ、また、前記状態検出手段は前記捩り状態として前記タイミング信号に対する前記可動部の捩り振動の位相を検出し、更に、前記駆動力制御手段は、前記状態検出手段で検出した前記位相を用いて、前記駆動信号生成手段で生成された前記駆動信号の位相を調整する位相制御手段と、前記位相制御手段で調整した位相を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記位相及び前記位相制御手段で新たに調整する前記位相の差を用いて、前記駆動信号のデューティー比を調整して前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した前記制御信号を生成する駆動電圧制御手段とを備え、前記駆動電圧制御手段で生成した前記制御信号で前記走査手段を駆動する構成としてもよい。その際、前記駆動電圧制御手段は、前記デューティー比が50%より小さい場合に、その大きさに反比例して電圧を増加させる構成としてもよい。
また、前記状態検出手段は前記捩り状態として前記可動部の振幅角を検出し、前記駆動力制御手段は、前記状態検出手段で検出した前記振幅角の符号を判定した振幅角符号信号を生成する符号判定手段と、前記駆動信号生成手段で生成した前記駆動信号の周波数を半分にした分周信号を生成する分周手段と、前記駆動信号及び前記分周信号を乗算した第1乗算信号を生成する第1の乗算手段と、前記第1乗算信号及び前記振幅角符号信号を乗算する第2乗算信号を生成する第2の乗算手段と、前記第2乗算信号が正数か否かを判定して前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した前記制御信号を生成する正数判定手段とを備え、前記正数判定手段で生成した前記制御信号で前記走査手段を駆動する構成としてもよい。
あるいは、前記状態検出手段は前記捩り状態として前記可動部の振幅角を検出し、前記駆動力制御手段は、前記状態検出手段で検出した前記振幅角を微分して角速度を算出する微分手段と、前記微分手段で算出された前記角速度の符号を判定した角速度符号信号を生成する第1の符号判定手段と、前記状態検出手段で検出した前記振幅角の符号を判定した振幅角符号信号を生成する第2の符号判定手段と、前記角速度符号信号及び前記振幅角符号信号の排他的論理和を算出した排他的論理和信号を生成する排他的論理和算出手段と、前記排他的論理和信号及び前記駆動信号を乗算して前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した前記制御信号を生成する乗算手段とを備え、前記乗算手段で算出した前記制御信号で前記走査手段を駆動する構成としてもよい。
前記走査手段は、光ビームを反射させる反射面を有する第1可動部の外側に第2可動部を設け、前記第1可動部と前記第2可動部とを弾性を有する第1梁により連結して前記第1可動部を前記第1梁の廻りに捩り振動可能に支持し、また、前記第2可動部の外側に固定部を設け、前記第2可動部と前記固定部とを弾性を有すると共に前記第1梁の長手方向に交差する第2梁により連結して前記第2可動部を前記第2梁の廻りに捩り振動可能に支持し、更に、前記第1可動部と前記第2可動部との間に静電気力を発生させる第1駆動力発生部を設けると共に、前記第2可動部と前記固定部との間に静電気力を発生させる第2駆動力発生部を設けた構成としてもよい。あるいは、前記走査手段は、光ビームを反射させる反射面を有する第1可動部の外側に第2可動部を設け、前記第1可動部と前記第2可動部とを弾性を有する第1梁により連結して前記第1可動部を前記第1梁の廻りに捩り振動可能に支持し、また、前記第2可動部の外側に第3可動部を設け、前記第2可動部と前記第3可動部とを弾性を有すると共に前記第1梁の長手方向に交差する第2梁により連結して前記第2可動部を前記第2梁の廻りに捩り振動可能に支持し、更に、前記第3可動部の外側に固定部を設け、前記第3可動部と前記固定部とを弾性を有すると共に前記第1梁及び前記第2梁の長手方向にそれぞれ交差する第3梁により連結して前記第3可動部を捩り振動可能に支持し、かつ、前記第3可動部と前記固定部との間に静電気力を発生させる駆動力発生部を設けた構成としてもよい。
本発明の光走査装置は、周波数を下げた際、走査手段の可動部の振幅角が0を通過しても、静電気力による駆動トルクが逆方向に加わらないので、周波数を調整して最大振幅で駆動することが容易で、最大振幅の領域を使用することができると共に、走査手段の振動が停止していなければ、再び周波数を上げることで元の振幅に戻すことができ、環境温度の変化等により、走査手段の共振点がずれた場合でも走査手段が急に停止することを防ぐことができるという効果を奏する。
駆動力制御手段が位相制御手段、駆動電圧制御手段、記憶手段を備えたものでは、タイミング信号と駆動信号とを同期させ、位相の差から静電気力の発生タイミングを容易に制御できる。また、駆動力制御手段が分周手段、符号判定手段、第1の乗算手段、第2の乗算手段、正数判定手段を備えたものでは、振幅角を用いて静電気力の発生タイミングを容易に制御できる。更に、駆動力制御手段が微分手段、第1の符号判定手段、第2の符号判定手段、排他的論理和算出手段を備えたものでは、振幅角と角速度とを用いて静電気力の発生タイミングを容易に制御できる。走査手段が2次元方向に光ビームを偏光するものでも静電気力の発生タイミングを容易に制御できる。
本発明の一実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 本実施形態のスキャナの拡大正面図である。 図2のaa拡大断面図である。 本発明の第1実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 本第1実施形態の各信号波形を示す説明図である。 本第1実施形態での駆動周波数を下げたときの振幅角と駆動トルクとの関係をを示す説明図である。 本発明の第2実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 本第2実施形態の各信号波形を示す説明図である。 本発明の第3実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 本第3実施形態の各信号波形を示す説明図である。 本発明の第4実施形態としてのスキャナの拡大正面図である。 本発明の第5実施形態としてのスキャナの拡大正面図である。 従来の振幅角と駆動周波数との関係を示す説明図である。 従来のソフトスプリング現象時の振幅角と駆動周波数との関係を示す説明図である。 従来の共振周波数よりも高い駆動周波数で駆動した際の制御信号と駆動トルクとの関係を示す説明図である。 従来の共振周波数近傍の駆動周波数で駆動した際の制御信号と駆動トルクとの関係を示す説明図である。
以下本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は走査手段としてのスキャナで、スキャナ1は半導体レーザ等を有する光ビーム照射部2からの光ビームをスクリーンや検出するバーコード等に向けて反射する。スキャナ1は、本実施形態では、図2に示すように、ミラー等の反射面4が設けられた可動部6を備え、可動部6の外周側には四角枠状の固定部8が設けられている。
可動部6と固定部8とは可動部6の上下両側に設けられた一対の梁10,12により連結され、可動部6を一対の梁10,12により捩り振動可能に支持している。一対の梁10,12は同一直線上に配置されており、弾性変形することにより、図2に矢印Aで示すように、可動部6を一対の梁10,12の廻りに捩り振動させて、光ビームを偏向することができるように構成されている。
更に、可動部6と固定部8との間には、駆動力発生部としての一対の櫛歯電極14,16が設けられている。一対の櫛歯電極14,16は可動部6から固定部8に向かって、一対の梁10,12と直交方向に突出された多数の櫛歯部14a,16aを備えると共に、固定部8から可動部6に向かって、一対の梁10,12と直交方向に突出された多数の櫛歯部14b,16bを備えている。
可動部6側の多数の櫛歯部14a,16aと固定部8側の多数の櫛歯部14b,16bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、図3に示すように、可動部6側の櫛歯部14a,16aは一体の可動電極18,20として形成され、固定部8側の櫛歯部14b,16bは、それぞれ固定電極22,24と絶縁膜26,27と薄膜電極28,29とが順に積層されて形成されている。
可動部6側の櫛歯部14a,16aの可動電極18,20と、固定部8側の櫛歯部14b,16bの固定電極22,24との間に電圧を印加すると、静電気力により可動部6側の可動電極18,20が固定部8側の固定電極22,24に引き寄せられて、可動部6が一対の梁10,12の廻りに図2の矢印Aのように捩られる。可動部6を引き寄せる方向に電圧を印加するので、1往復の振動では2回、静電気力が付与される。
また、その際、可動部6側の可動電極18,20と固定部8側の薄膜電極28,29との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化を検出することにより、可動部6の梁10,12廻りの振幅角や位相等の捩り状態を検出することができる。
図1に示すように、可動部6側の可動電極18,20と固定部8側の固定電極22,24とは、駆動力制御部30に接続されている。また、可動部6側の可動電極18,20と固定部8側の薄膜電極28,29とは、状態検出部32に接続されている。
駆動力制御部30には駆動信号生成部34が接続されて、駆動信号生成部34で生成された駆動信号Vd が駆動力制御部30に出力される。駆動信号生成部34にはタイミング生成部36が接続されており、タイミング生成部36からのタイミング信号VT に同期した駆動信号Vd を出力する。タイミング生成部36は図示しないスクリーン等の表示領域へ描画する画像の表示に応じた各画素の表示のタイミング信号VT を生成する。
タイミング生成部36からのタイミング信号VT は光ビーム駆動部38にも出力され、光ビーム駆動部38はこのタイミング信号VT を受けて、光ビーム照射部2を画素毎に駆動制御し、光ビーム照射部2から光ビームをスキャナ1に向けて出射する。
駆動力制御部30は駆動信号Vd に応じて一対の櫛歯電極14,16に制御信号Vinを出力し、可動部6を一対の梁10,12の廻りに揺動する。この捩り振動により、光ビーム照射部2からの光ビームを偏向する。
状態検出部32は可動部6側の可動電極18,20と固定部8側の薄膜電極28,29との間の静電容量の変化に基づいて、可動部6の捩り状態を検出する。捩り状態として、可動部6の捩り振動の振幅角θやタイミング信号VT に対する可動部6の捩り振動の位相φを検出し、捩り状態信号として駆動力制御部30に出力する。
第1実施形態(請求項3に対応する実施形態)の駆動力制御部30は、図4に示すように、位相制御部40と駆動電圧制御部42とメモリ44とを備えている。位相制御部40には、状態検出部32から出力される捩り状態信号と、駆動信号生成部34から出力される駆動信号Vd が入力される。位相制御部40はタイミング信号VT と可動部6の振動が同期するように、駆動信号Vd をシフトして、駆動電圧制御部42に出力する。
駆動電圧制御部42はメモリ44に記憶された位相φ0 と駆動周波数変更後の新たな位相φとに基づいて、後述する駆動信号Vd のデューティー比を算出し、それを制御信号Vinとして一対の櫛歯電極14,16に出力し、可動電極18,20と固定電極22,24との間に電圧を印加する。
詳述すると、スキャナ1の起動時には、図5(a)に示すように、タイミング生成部36から駆動信号生成部34にタイミング信号VT が出力され、駆動信号生成部34はタイミング信号VT に同期した駆動信号Vd を位相制御部40に出力する。静電気力により可動部6を引き寄せる方向に電圧を印加する際、1往復の振動では2回、静電気力が付与される。従って、本実施形態では、可動部6の1往復動(1周期=360度)に対して、駆動信号Vd は2パルス分(1パルス分の周期=180度)が対応する。
位相制御部40はその駆動信号Vd を駆動電圧制御部42に出力し、駆動電圧制御部42は駆動信号Vd を制御信号Vinとしてスキャナ1に出力する。これにより、制御信号Vinに応じた電圧が可動電極18,20と固定電極22,24との間に印加されて、可動部6が梁10,12の廻りに捩り振動する。
状態検出部32は可動電極18,20と薄膜電極28,29との間の静電容量の変化に基づいて、可動部6の捩り状態を検出する。捩り状態信号として、タイミング信号VT の立ち上がりと振幅角θが負から正に0となる位置との位相φ0 を検出し、位相制御部40に出力する。位相制御部40では、検出した位相φ0 に基づいて駆動信号Vd をシフトする。メモリ44は、このときの位相φ0 を記憶する。
図5(b)に示すように、タイミング信号VT に対して、スキャナ1の振幅が位相φ0 だけ遅れているときには、駆動信号Vd を位相φ0 だけ進める方向にシフトする。シフトした駆動信号Vd を制御信号Vinとしてスキャナ1に出力する。これにより、タイミング信号VT とスキャナ1の振動とが同期する。
図15(a)(b)に示すように、制御信号Vinによる静電気力により、可動部6の梁10,12の廻りに駆動トルクが発生し、この駆動トルク付与方向と可動部6の捩り進行方向とはどのタイミング(1)〜(4)でも一致する。よって、可動部6が梁10,12の廻りに捩り振動を続ける。
一方、光ビーム駆動部38は、タイミング生成部36からのタイミング信号VT を受けて、光ビーム照射部2を制御し、タイミング信号VT に基づいて光ビームをスキャナ1に照射させる。タイミング信号VT の立ち上がりと、可動部6の振幅角θが負から正に0となる位置との位相φを合わせることにより、可動部6の捩り振動と光ビームの照射とが同期されて、正常な画像がスクリーン等に描画される。
図5(c)に示すように、振幅を大きくするために、周波数を下げていくと、駆動信号Vd とスキャナ1の振幅との位相関係がずれる。前述したのと同様に、状態検出部32は、タイミング信号VT の立ち上がりと振幅角θが負から正に0となる位置との位相φを検出し、位相制御部40に出力する。位相制御部40では、タイミング信号VT の立ち上がりと、可動部6の振幅角θが0となる位置とを合わせるために、駆動信号Vd をシフトする。
周波数を下げて、タイミング信号VT の立ち上がりと可動部6の振幅とが位相φだけ正側にずれると、位相制御部40は、駆動信号Vd を位相φ分遅らせるようにシフトする。駆動電圧制御部42は、メモリ44に記憶された位相φ0 と今回の新しい位相φとから、下記条件式により駆動信号Vd のデューティー比を算出し、算出したデューティー比に応じて駆動信号Vd を変化させて制御信号Vinをスキャナ1に出力する。算出される制御信号Vinは、立ち上がり位置は駆動信号Vd と同じタイミングで、立ち下がり位置が算出したデューティー比に応じて変化する。
もし(φ0 −φ)>90度ならデューティー比=50%
もし(φ0 −φ)<90度ならデューティー比=((φ0 −φ)/180)×100%
即ち、(φ0 −φ)>90度のとき、可動部6の振幅角θが0となる位置では、駆動信号Vd は電圧がすでに0であり、可動電極18,20と固定電極22,24との間に静電気力は作用しない。よって、駆動信号Vd のデューティー比(=50%)のままで制御信号Vinとしてスキャナ1に出力する。
一方、図5(d)に示すように、(φ0 −φ)<90度のとき、可動部6の振幅角θが0となる位置では、駆動信号生成部34からの駆動信号Vd のままでは可動電極18,20と固定電極22,24との間に電圧が印加される。そこで、駆動信号Vd のデューティー比が((φ0 −φ)/180)×100%となるように、制御信号Vinを算出する。この制御信号Vinをスキャナ1に出力し、制御信号Vinの電圧を可動電極18,20と固定電極22,24との間に印加して静電気力を発生させる。
これにより、振幅角θが負から正に、または正から負に、0となる位置を通過した後に、静電気力によるトルクが加わることはない。また、その際、メモリ44には位相φ0 から今回の新たな位相φを減算して、位相φ0 (=φ0 −φ)として記憶する。
図6(a)のA点に示すように、スキャナ1の共振周波数よりも高い駆動周波数で起動すると、図5(a)に示すように、タイミング生成部36からタイミング信号VT が出力され、駆動信号生成部34はタイミング信号VT に同期した駆動信号Vd を出力する。位相制御部40、駆動電圧制御部42は駆動信号Vd を制御信号Vinとしてスキャナ1に出力し、可動部6が梁10,12の廻りに捩り振動する。図5(b)に示すように、スキャナ1の振幅が位相φ0 だけ遅れているときには、駆動信号Vd を位相φ0 だけ進める方向にシフトする。
振幅を大きくするために、周波数を下げて、タイミング信号VT の立ち上がりと可動部6の振幅とがずれると、図5(c)に示すように、駆動信号Vd をシフトする。その際、図5(d)に示すように、(φ0 −φ)<90度のとき、駆動信号Vd のデューティー比が((φ0 −φ)/180)×100%となるように、制御信号Vinを算出する。
即ち、駆動信号Vd 及び捩り状態としての位相φを用いて、駆動信号Vd による可動部6の駆動トルク付与方向に対して可動部6の捩り進行方向が逆方向となる駆動信号Vd の成分を除去した制御信号Vinを生成して、制御信号Vinをスキャナ1に出力し、スキャナ1の静電気力の発生タイミングを制御する。これにより、振幅角θが負から正に、または正から負に、0となる位置を通過するときに、静電気力による駆動トルクが加わることがない。
従って、図15(b)に示すタイミング(2)の場合と同様、振幅角θが負から正に、または正から負に、0となる位置を通過するときに、可動部6の捩り進行方向と逆方向に、静電気力による可動部6の梁10,12廻りの駆動トルクが発生しないため、捩り振動を抑制する力が作用しない。
このような構成にすることにより、図6(a)のE点よりも駆動周波数を下げた場合でも、スキャナ1の振幅は急激に低下せず、徐々に低下する。図6(b)は図6(a)のF点でのスキャナ1の過渡応答(時間軸に対する動作)を示す。周波数を下げても、スキャナ1の可動部6の振幅角θが0を通過した後に、静電気力による駆動トルクは加わらない。
従って、スキャナ1の振動が停止していなければ、駆動周波数を上げることでA点に戻ることができる。従って、環境温度の変化等により、スキャナ1の共振点がずれた場合でもスキャナ1が急に停止することを防ぐことができる。また、周波数を調整して最大振幅で駆動することが可能である。
次に、前述した第1実施形態と異なる第2実施形態(請求項5に対応する実施形態)の光走査装置について、図7によって説明する。尚、前述した第1実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。以下同様。
本第2実施形態では、前述した第1実施形態の駆動力制御部30が異なり、本第2実施形態の駆動力制御部50は分周部52を備え、分周部52は、図8に示すように、駆動信号生成部34からの駆動信号Vd の周波数を半分にした分周クロックを生成し電圧をシフトして分周信号Vp を生成する。
また、駆動力制御部50は符号判定部54を備え、符号判定部54は状態検出部32からの捩り状態としての振幅角θから振幅角符号信号Sθを算出する。振幅角符号信号Sθは可動部6の振幅角θが0より正側にあるか、負側にあるかを示すもので、符号が変わるときに振幅角θが0を通過するパルス信号である。
分周部52は生成した分周信号Vp を第1の乗算器56に出力し、第1の乗算器56はこの分周信号Vp と駆動信号Vd とを乗算した第1乗算信号V1 を算出し、第1乗算信号V1 を第2の乗算器58に出力する。
分周信号Vp は振幅角符号信号Sθと同様、正と負とが交互に表れ、分周信号Vp と駆動信号Vd とを乗算した第1乗算信号V1 は、駆動信号Vd に対して正と負とが交互に表れるパルス信号となる。
第2の乗算器58は第1乗算信号V1 と符号判定部54からの振幅角符号信号Sθとを乗算した第2乗算信号V2 を算出し、第2乗算信号V2 を正数判定部59に出力する。正数判定部59は、第2乗算信号V2 から正数成分を算出して、制御信号Vinとしてスキャナ1に出力し、制御信号Vinの電圧を可動電極18,20と固定電極22,24との間に印加して静電気力を発生させる。
第1乗算信号V1 と振幅角符号信号Sθとを乗算した第2乗算信号V2 は、第1乗算信号V1 と振幅角符号信号Sθとの正負が同じときに、正側の成分として算出され、これに対し、第1乗算信号V1 と振幅角符号信号Sθとの正負が逆のときに、負側の成分として算出される。これにより、振幅角θが0を通過するとき、第1乗算信号V1 の成分が負側の成分として算出される。
第2乗算信号V2 の正数成分を取り出すことにより、振幅角θが0を通過するときの駆動信号Vd の成分を除去し、可動部6の振幅角θが0を通過した後には静電気力を発生させない制御信号Vinを算出して、制御信号Vinをスキャナ1に出力する。
即ち、駆動信号Vd 及び捩り状態としての振幅角θを用いて、駆動信号Vd による可動部6の駆動トルク付与方向に対して可動部6の捩り進行方向が逆方向となる駆動信号Vd の成分を除去した制御信号Vinを生成して、制御信号Vinをスキャナ1に出力し、スキャナ1の静電気力の発生タイミングを制御する。これにより前述した第1実施形態と同様に、振幅角θが負から正に、または正から負に、0となる位置を通過した後に、静電気力による駆動トルクが加わることがない。
次に、前述した第1、第2実施形態と異なる第3実施形態(請求項6に対応する実施形態)の光走査装置について、図9によって説明する。
本第3実施形態では、前述した第1、第2実施形態の駆動力制御部30,50が異なり、本第3実施形態の駆動力制御部60は微分器62を備え、微分器62は、図10に示すように、状態検出部32からの捩り状態としての振幅角θを微分して角速度信号dθ/dtを算出する。微分器62は算出した角速度信号dθ/dtを第1の符号判定部64に出力し、第1の符号判定部64は角速度信号dθ/dtから角速度符号信号S1 を算出する。角速度符号信号S1 は可動部6の振幅角θが頂点を通過したか否かを示すもので、符号が変わるときに振幅角θが頂点を通過したことを示すパルス信号である。
また、駆動力制御部60は第2実施形態の符号判定部54と同じ第2の符号判定部65を備え、第2の符号判定部65は状態検出部32からの捩り状態としての振幅角θから振幅角符号信号Sθを算出する。図10に示すように、振幅角符号信号Sθは可動部6の振幅角θが0より正側にあるか、負側にあるかを示すもので、符号が変わるときに振幅角θが0を通過するパルス信号である。
第1の符号判定部64は角速度符号信号S1 を排他的論理和回路66に出力し、排他的論理和回路66には第2の符号判定部65からの振幅角符号信号Sθも入力される。排他的論理和回路66は、振幅角符号信号Sθと角速度符号信号S1 との排他的論理和をとり、振幅角符号信号Sθと角速度符号信号S1 との一方が正で他方が負のときに正とするXOR信号V4 を生成する。このXOR信号V4 は可動部6の振幅角θが頂点(最下点と最上点)から0までの区間を正とするパルス信号である。
排他的論理和回路66はXOR信号V4 を乗算器68に出力し、乗算器68には駆動信号生成部34からの駆動信号Vd も入力される。乗算器68はXOR信号V4 と駆動信号Vd とを乗算した制御信号Vinを算出し、制御信号Vinをスキャナ1に出力し、制御信号Vinの電圧を可動電極18,20と固定電極22,24との間に印加して静電気力を発生させる。
即ち、駆動信号Vd 及び捩り状態としての振幅角θを用いて、駆動信号Vd による可動部6の駆動トルク付与方向に対して可動部6の捩り進行方向が逆方向となる駆動信号Vd の成分を除去した制御信号Vinを生成して、制御信号Vinをスキャナ1に出力し、スキャナ1の静電気力の発生タイミングを制御する。これにより、前述した第1、第2実施形態と同様に、振幅角θが負から正に、または正から負に、0となる位置を通過した後に、静電気力による駆動トルクが加わることがない。
前述した第1〜第3実施形態では、光ビームを一方向(1次元)に偏向するスキャナ1を例にしたが、スキャナ1は1次元に限らず2次元方向に光ビームを偏向するものでも同様に実施可能である。次に、2次元方向に光ビームを偏向する第4実施形態のスキャナ100について図11によって説明する。
第4実施形態(請求項7に対応する実施形態)の2次元方向に光ビームを偏向するスキャナ100は、図11に示すように、図示しないミラー等の反射面が設けられた第1可動部104を備え、第1可動部104の外周側には四角枠状の第2可動部106が設けられている。第1可動部104と第2可動部106とは第1可動部104の左右両側に設けられた一対の第1梁108,110により連結されている。一対の第1梁108,110は同一直線上に配置されており、弾性変形することにより、図11に矢印Bで示すように、第1可動部104を一対の第1梁108,110の廻りに揺動させて、光ビームを主走査方向に偏向することができるように構成されている。
また、第2可動部106の外周側には四角枠状の固定部112が設けられており、第2可動部106と固定部112とは第2可動部106の上下両側に設けられた一対の第2梁114,116により連結されている。一対の第2梁114,116は同一直線上に配置されており、かつ、一対の第1梁108,110に直交するように配置されている。一対の第2梁114,116は、弾性変形することにより、図11に矢印Cで示すように、第2可動部106を一対の第2梁114,116の廻りに揺動させて、光ビームを副走査方向に偏向することができるように構成されている。
更に、第1可動部104と第2可動部106との間には、第1駆動力発生部としての一対の第1櫛歯電極118,120が設けられている。一対の第1櫛歯電極118,120は第1可動部104から第2可動部106に向かって、一対の第1梁108,110と直交方向に突出された多数の櫛歯部118a,120aを備えると共に、第2可動部106から第1可動部104に向かって、一対の第1梁108,110と直交方向に突出された多数の櫛歯部118b,120bを備えている。
第1可動部104側の多数の櫛歯部118a,120aと第2可動部106側の多数の櫛歯部118b,120bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、前述した実施形態と同様、第1可動部104側の櫛歯部118a,120aは一体の電極として形成され、第2可動部106側の櫛歯部118b,120bは、それぞれ電極と絶縁膜と薄膜電極とが順に積層されて形成されている。
第1可動部104側の櫛歯部118a,120aの電極と第2可動部106側の櫛歯部118b,120bの電極との間に電圧を印加すると、静電気力により第1可動部104側の電極が第2可動部106側の電極に引き寄せられて、第1可動部104が一対の第1梁108,110の廻りに揺動する。この第1可動部104の揺動により、主走査方向に光ビームを偏向することができる。
また、第1可動部104が一対の第1梁108,110の廻りに揺動した際、第1可動部104側の櫛歯部118a,120aの電極と第2可動部106側の櫛歯部118b,120bの薄膜電極との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第1可動部104の第1梁108,120廻りの振幅角や位相等の捩り状態を検出することができる。
第2可動部106と固定部112との間にも、第2駆動力発生部としての一対の第2櫛歯電極122,124が設けられている。一対の第2櫛歯電極122,124は、一対の第1櫛歯電極118,120と同様の構成で、第2可動部106から固定部112に向かって、一対の第2梁114,116と直交方向に突出された多数の櫛歯部122a,124aを備えると共に、固定部112から第2可動部106に向かって、一対の第2梁114,116と直交方向に突出された多数の櫛歯部122b,124bを備えている。
第2可動部106側の多数の櫛歯部122a,124aと固定部112側の多数の櫛歯部122b,124bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、前述したのと同様に、第2可動部106側の櫛歯部122a,124aは一体の電極として形成され、櫛歯部122b,124bは、それぞれ電極と絶縁膜と薄膜電極とが順に積層されて形成されている。
第2可動部106側の櫛歯部122a,124aの電極と固定部112側の櫛歯部122b,124bの電極との間に電圧を印加すると、静電気力により第2可動部106側の電極が固定部112側の電極に引き寄せられて、第2可動部106が一対の第2梁114,116の廻りに揺動する。この第2可動部106の揺動により、副走査方向に光ビームを偏向することができる。
また、第2可動部106が一対の第2梁114,116の廻りに揺動した際、第2可動部106側の櫛歯部122a,124aの電極と固定部112側の櫛歯部122b,124bの薄膜電極との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第2可動部106の第2梁114,116廻りの振幅角や位相等の捩り状態を検出することができる。
第1櫛歯電極118,120と第2櫛歯電極122,124にはそれぞれ個別に、前述した第1〜第3実施形態の駆動力制御部30,50,60のいずれかを接続し、第1可動部104と第2可動部106との揺動を制御すればよい。また、第1可動部104側の櫛歯部118a,120aの電極および第2可動部106側の櫛歯部118b,120bの薄膜電極と、第2可動部106側の櫛歯部122a,124aの電極および固定部112側の櫛歯部122b,124bの薄膜電極にはそれぞれ個別に、状態検出部32を接続し、第1可動部104の捩り状態と第2可動部106の捩り状態をそれぞれ検出すればよい。
次に、第4実施形態と異なる第5実施形態(請求項8に対応する実施形態)のスキャナ200について図12によって説明する。
第5実施形態の2次元方向に光ビームを偏向するスキャナ200は、図12に示すように、光ビームを反射する反射面202が設けられた第1可動部204を備え、第1可動部204の外側には四角枠状の第2可動部206が設けられている。第1可動部204と第2可動部206とは一対の第1梁208,210により連結されている。
一対の第1梁208,210は弾性を有すると共に、一対の第1梁208,210は同一直線上に配置されており、第1梁208,210の長手方向の中心線上に第1可動部204の重心が配置されて、図12に矢印Dで示すように、第1可動部204を第1梁208,210の廻りに捩り振動可能に支持している。この捩り振動により、反射面202で光ビームを反射して主走査方向に偏向することができるように構成されている。
また、第2可動部206の外側には四角枠状の第3可動部212が設けられている。第2可動部206と第3可動部212とは一対の第2梁214,216により連結されている。一対の第2梁214,216は弾性を有すると共に、同一直線上に配置されている。
第2梁214,216の長手方向と第1梁208,210の長手方向とは直交して形成されており、第1梁208,210の長手方向の中心線と第2梁214,216の長手方向の中心線との交点上に、第1可動部204の重心と第2可動部206の重心とが配置されて、図12に矢印Eで示すように、第2可動部206を第2梁214,216の廻りに捩り振動可能に支持している。
この捩り振動により、反射面202で光ビームを反射して副走査方向に偏向することができるように構成されている。
更に、第3可動部212の外側には四角枠状の固定部218が設けられている。第3可動部212と固定部218とは一対の第3梁220,222により連結されている。一対の第3梁220,222は弾性を有すると共に、同一直線上に配置されている。第3梁220,222の長手方向と第1梁208,210及び第2梁214,216の長手方向とはそれぞれ45度をなすように交差して形成されている。
また、第3梁220,222の長手方向の中心線は第1梁208,210の長手方向の中心線と第2梁214,216の長手方向の中心線との交点を通るように配置されて、図12に矢印Fで示すように、第3可動部212を第3梁220,222の廻りに捩り振動可能に支持している。
第3可動部212と固定部218との間には、駆動力発生部としての一対の櫛歯電極224,226が対向して設けられている。一対の櫛歯電極224,226は第3可動部212から固定部218に向かって、一対の第3梁220,222の長手方向と直交方向に突出された多数の櫛歯部224a,226aを備えると共に、固定部218から第3可動部212に向かって、一対の第3梁220,222の長手方向と直交方向に突出された多数の櫛歯部224b,226bを備えている。
第3可動部212側の櫛歯部224a,226aと固定部218側の櫛歯部224b,226bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、第3可動部212側の櫛歯部224a,226aは一体の可動電極として形成され、固定部218側の櫛歯部224b,226bは固定電極と絶縁膜と薄膜電極とが順に積層されて形成されている。
第3可動部212側の可動電極と、固定部218側の固定電極との間に電圧を印加すると、静電気力により第3可動部212側の可動電極が固定部218側の固定電極に引き寄せられて、第3可動部212が一対の第3梁220,222の廻りに図12の矢印Fのように捩られる。
また、その際、第3可動部212側の可動電極と第3可動部212側の薄膜電極との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第3可動部212の第3梁220,222廻りの振幅角や位相等の捩り状態を検出することができる。
第3可動部212側の可動電極と固定部218側の固定電極とは、前述した第1〜第3実施形態の駆動力制御部30,50,60のいずれかに接続される。また、第3可動部212側の可動電極と固定部218側の薄膜電極とは、状態検出部32に接続される。
第3可動部212の捩り振動の成分に、主走査周波数と副走査周波数との成分を含ませれば、主走査周波数の振動成分により、第1可動部204が共振して、第1可動部204が一対の第1梁208,210の廻りに大きな振幅で捩り振動する。これにより、反射面202に照射された光ビームは主走査方向に偏向される。
また、副走査周波数の振動成分により、第2可動部206が共振して、第2可動部206が一対の第2梁214,216の廻りに大きな振幅で捩り振動する。これにより、反射面202に照射された光ビームは副走査方向に偏向される。
状態検出部32により検出される第3梁220,222廻りの振幅角には、第1可動部206の振幅角と第2可動部212の振幅角との成分が含まれ、検出される振幅角からそれぞれの振幅角信号を分離する。分離したそれぞれの振幅角信号に基づいて、主走査周波数の駆動信号と副走査周波数の駆動信号とからそれぞれの制御信号を生成して、これらの制御信号を合成した制御信号Vinをスキャナ200に出力すれば、前述した第1〜第3実施形態と同様に制御できる。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1,100,200…スキャナ 2…光ビーム照射部
4,202…反射面 6…可動部
8,112,218…固定部 10,12…梁
14,16,224,226…櫛歯電極
30,50,60…駆動力制御部
32…状態検出部 34…駆動信号生成部
36…タイミング生成部 38…光ビーム駆動部
40…位相制御部 42…駆動電圧制御部
44…メモリ 52…分周部
54…符号判定部 56…第1の乗算器
58…第2の乗算器 59…正数判定部
62…微分器 64…第1の符号判定部
65…第2の符号判定部 66…排他的論理和回路
68…乗算器 104,204…第1可動部
106,206…第2可動部
108,110,208,210…第1梁
114,116,214,216…第2梁
118,120…主走査櫛歯電極 122,124…副走査櫛歯電極
212…第3可動部 220,222…第3梁

Claims (8)

  1. 光ビームを反射させる反射面を有する可動部を梁の廻りに捩り振動可能に支持し、入力される制御信号による静電気力により前記可動部を前記梁の廻りに捩り振動させる走査手段と、
    前記走査手段を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記走査手段の前記可動部の捩り状態を検出する状態検出手段と、
    前記駆動信号生成手段から出力される前記駆動信号及び前記状態検出手段から出力される捩り状態信号を用いて、前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した制御信号を生成して、前記制御信号を前記走査手段に出力し、前記走査手段の前記静電気力の発生タイミングを制御する駆動力制御手段とを備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 更に、前記光ビームを発射する光ビーム照射手段と、
    描画する画像のタイミング信号を生成するタイミング生成手段と、
    前記タイミング生成手段で生成された前記タイミング信号に基づき、前記光ビーム照射手段を駆動する光ビーム駆動手段とを備え、
    前記タイミング生成手段からの前記タイミング信号と前記駆動信号生成手段からの前記駆動信号とを同期させたことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記駆動信号生成手段は、前記タイミング生成手段で生成する前記タイミング信号に前記駆動信号を同期させ、また、前記状態検出手段は前記捩り状態として前記タイミング信号に対する前記可動部の捩り振動の位相を検出し、
    更に、前記駆動力制御手段は、
    前記状態検出手段で検出した前記位相を用いて、前記駆動信号生成手段で生成された前記駆動信号の位相を調整する位相制御手段と、
    前記位相制御手段で調整した位相を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記位相及び前記位相制御手段で新たに調整する前記位相の差を用いて、前記駆動信号のデューティー比を調整して前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した前記制御信号を生成する駆動電圧制御手段とを備え、
    前記駆動電圧制御手段で生成した前記制御信号で前記走査手段を駆動することを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記駆動電圧制御手段は、前記デューティー比が50%より小さい場合に、その大きさに反比例して電圧を増加させることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記状態検出手段は前記捩り状態として前記可動部の振幅角を検出し、
    前記駆動力制御手段は、
    前記状態検出手段で検出した前記振幅角の符号を判定した振幅角符号信号を生成する符号判定手段と、
    前記駆動信号生成手段で生成した前記駆動信号の周波数を半分にした分周信号を生成する分周手段と、
    前記駆動信号及び前記分周信号を乗算した第1乗算信号を生成する第1の乗算手段と、
    前記第1乗算信号及び前記振幅角符号信号を乗算する第2乗算信号を生成する第2の乗算手段と、
    前記第2乗算信号が正数か否かを判定して前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した前記制御信号を生成する正数判定手段とを備え、
    前記正数判定手段で生成した前記制御信号で前記走査手段を駆動することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 前記状態検出手段は前記捩り状態として前記可動部の振幅角を検出し、
    前記駆動力制御手段は、
    前記状態検出手段で検出した前記振幅角を微分して角速度を算出する微分手段と、
    前記微分手段で算出された前記角速度の符号を判定した角速度符号信号を生成する第1の符号判定手段と、
    前記状態検出手段で検出した前記振幅角の符号を判定した振幅角符号信号を生成する第2の符号判定手段と、
    前記角速度符号信号及び前記振幅角符号信号の排他的論理和を算出した排他的論理和信号を生成する排他的論理和算出手段と、
    前記排他的論理和信号及び前記駆動信号を乗算して前記駆動信号による前記可動部の駆動トルク付与方向に対して前記可動部の捩り進行方向が逆方向となる前記駆動信号の成分を除去した前記制御信号を生成する乗算手段とを備え、
    前記乗算手段で算出した前記制御信号で前記走査手段を駆動することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記走査手段は、
    光ビームを反射させる反射面を有する第1可動部の外側に第2可動部を設け、前記第1可動部と前記第2可動部とを弾性を有する第1梁により連結して前記第1可動部を前記第1梁の廻りに捩り振動可能に支持し、また、前記第2可動部の外側に固定部を設け、前記第2可動部と前記固定部とを弾性を有すると共に前記第1梁の長手方向に交差する第2梁により連結して前記第2可動部を前記第2梁の廻りに捩り振動可能に支持し、更に、前記第1可動部と前記第2可動部との間に静電気力を発生させる第1駆動力発生部を設けると共に、前記第2可動部と前記固定部との間に静電気力を発生させる第2駆動力発生部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光走査装置。
  8. 前記走査手段は、
    光ビームを反射させる反射面を有する第1可動部の外側に第2可動部を設け、前記第1可動部と前記第2可動部とを弾性を有する第1梁により連結して前記第1可動部を前記第1梁の廻りに捩り振動可能に支持し、また、前記第2可動部の外側に第3可動部を設け、前記第2可動部と前記第3可動部とを弾性を有すると共に前記第1梁の長手方向に交差する第2梁により連結して前記第2可動部を前記第2梁の廻りに捩り振動可能に支持し、更に、前記第3可動部の外側に固定部を設け、前記第3可動部と前記固定部とを弾性を有すると共に前記第1梁及び前記第2梁の長手方向にそれぞれ交差する第3梁により連結して前記第3可動部を捩り振動可能に支持し、かつ、前記第3可動部と前記固定部との間に静電気力を発生させる駆動力発生部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光走査装置。
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