JP2006195181A - 光偏向器・画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で制御も容易なマイクロミラー駆動方式の光偏向器及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】光偏向器20は、支持基板1と、該支持基板1に弾性体2を介して揺動自在に支持された可動板7を有している。捻り軸中心Nを境にして、図中左側には固定電極3と可動電極4が設けられ、右側には可動電極5と固定電極6が設けられている。可動電極5と固定電極6は可動板7を揺動可能な揺動手段21を構成し、可動電極5と固定電極6は可動板7の揺動を検知可能な揺動検知手段を構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】光偏向器20は、支持基板1と、該支持基板1に弾性体2を介して揺動自在に支持された可動板7を有している。捻り軸中心Nを境にして、図中左側には固定電極3と可動電極4が設けられ、右側には可動電極5と固定電極6が設けられている。可動電極5と固定電極6は可動板7を揺動可能な揺動手段21を構成し、可動電極5と固定電極6は可動板7の揺動を検知可能な揺動検知手段を構成している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ビームを走査する光偏向器、該光偏向器を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関する。
従来の光走査装置において、光ビームを走査する光偏向器としてポリゴンミラーが多く用いられている。ポリゴンミラーは高速に回転して光ビームを走査するが、ポリゴンミラーを用いた画像形成では、より高い解像度の画像及び高速の画像形成を達成するには、ポリゴンミラーをさらに高速に回転させる必要がある。
しかしながら、ミラーの高速回転を達成するには、軸受けの耐久性を向上させ、発熱、騒音の対策を行う必要があるという課題を解決しなければならない。したがって、ミラーが形成された回転体を使用した高速走査には限界がある。
しかしながら、ミラーの高速回転を達成するには、軸受けの耐久性を向上させ、発熱、騒音の対策を行う必要があるという課題を解決しなければならない。したがって、ミラーが形成された回転体を使用した高速走査には限界がある。
近年、シリコンマイクロマシニング技術を利用した微小ミラーを揺動させる構成のものが提案されている。このようなマイクロミラーディバイスはその駆動方式から大別して、電磁駆動方式、静電駆動方式が提案されている。
特開2002−78368号公報には、磁界発生手段を用いた方式のものが提案されている。特開平8−211320号公報には、静電誘導発生手段を用いた方式のものが提案されている。
このような従来方式、すなわち、マイクロミラー可動部の駆動方式として、磁界発生手段を用いた駆動方式あるいは静電誘導発生手段を用いた駆動方式では、駆動電圧を正弦波交流信号として定常的に印加して駆動するようになっている。
特開2002−78368号公報には、磁界発生手段を用いた方式のものが提案されている。特開平8−211320号公報には、静電誘導発生手段を用いた方式のものが提案されている。
このような従来方式、すなわち、マイクロミラー可動部の駆動方式として、磁界発生手段を用いた駆動方式あるいは静電誘導発生手段を用いた駆動方式では、駆動電圧を正弦波交流信号として定常的に印加して駆動するようになっている。
静電誘導発生手段を用いた代表的な例としては、特許第3011144号公報に開示された「静電引力によってミラーを揺動させる光走査装置」が挙げられる。
その概略を図20に基づいて説明する。支持基板101に設けられた凹部にミラー102が配置され、ミラー102は一体的に設けられたトーションバー103を介して支持基板101に支持されている。
ミラー102はトーションバー103の捻り作用により、その両側がミラー102の平面に対して垂直方向に揺動可能となっている。トーションバー103は導電性部材で構成され、その両端は支持基板101に設けられたパッド104に電気接接続されている。
支持基板101の凹部の両側には、絶縁体106を介して固定電極107が支持されている。固定電極107はミラー102の両側部のミラー電極(可動電極)との位置関係において、ミラー電極の初期位置よりも揺動方向に沿って高い位置に配置する構成となっている。すなわち、ミラー電極の初期位置においてミラー電極と固定電極107は高低差を持って配置されている。
その概略を図20に基づいて説明する。支持基板101に設けられた凹部にミラー102が配置され、ミラー102は一体的に設けられたトーションバー103を介して支持基板101に支持されている。
ミラー102はトーションバー103の捻り作用により、その両側がミラー102の平面に対して垂直方向に揺動可能となっている。トーションバー103は導電性部材で構成され、その両端は支持基板101に設けられたパッド104に電気接接続されている。
支持基板101の凹部の両側には、絶縁体106を介して固定電極107が支持されている。固定電極107はミラー102の両側部のミラー電極(可動電極)との位置関係において、ミラー電極の初期位置よりも揺動方向に沿って高い位置に配置する構成となっている。すなわち、ミラー電極の初期位置においてミラー電極と固定電極107は高低差を持って配置されている。
この光走査装置は、固定電極107のパッド108と、トーションバー103が接続されたパッド104との間に高電圧を印加し、固定電極107とミラー102との間に静電力を発生させ、その静電引力によってミラー102の一方の側面を固定電極107側に吸引し、この吸引動作によってトーションバー103を捻り変形させながらミラー102をその平面に対して垂直方向に揺動させる。
この揺動動作の直後に固定電極107への電圧印加を解除すると、トーションバー103の捻り復元力によってミラー102は逆方向に揺動される。この電圧印加と停止を繰り返すことにより、ミラー102を揺動させることができ、図示していない光源からの光をミラー102で反射させることで、光を偏向、走査することが可能となる。
この揺動動作の直後に固定電極107への電圧印加を解除すると、トーションバー103の捻り復元力によってミラー102は逆方向に揺動される。この電圧印加と停止を繰り返すことにより、ミラー102を揺動させることができ、図示していない光源からの光をミラー102で反射させることで、光を偏向、走査することが可能となる。
上記のような揺動型ミラーの振れ角は一般的に10°以下程度であり、前記ポリゴンミラーによる光ビームの振れ角40°程度まで走査角を得るのは困難とされている。
このため、揺動型ミラーを備えた光走査装置を用いた画像形成では、走査幅を確保するために光路長を長くとる必要があり、光走査装置のサイズが大きくなってしまうという欠点があった。
そこで、揺動型ミラーを用いた光走査装置の利点である小型化、高速、省電力を生かして、ポリゴンミラーと同等の画像形成の記録幅を確保するために、揺動型ミラーを備えた光走査装置を複数個隣接して配置し、画像形成を実現する方法が提案されている。
すなわち、揺動型ミラーの振れ角が小さくとも、複数個の揺動ミラーを用いることにより所望の画像形成装置が構成可能になっている。
このため、揺動型ミラーを備えた光走査装置を用いた画像形成では、走査幅を確保するために光路長を長くとる必要があり、光走査装置のサイズが大きくなってしまうという欠点があった。
そこで、揺動型ミラーを用いた光走査装置の利点である小型化、高速、省電力を生かして、ポリゴンミラーと同等の画像形成の記録幅を確保するために、揺動型ミラーを備えた光走査装置を複数個隣接して配置し、画像形成を実現する方法が提案されている。
すなわち、揺動型ミラーの振れ角が小さくとも、複数個の揺動ミラーを用いることにより所望の画像形成装置が構成可能になっている。
上述のように、従来方式(マイクロミラー可動部の駆動方式として、磁界発生手段を用いた駆動方式あるいは静電誘導発生手段を用いた駆動方式)では、駆動電圧を正弦波交流信号として定常的に印加して駆動するようになっている。
また、マイクロミラーを安定的に所定の周波数で揺動するために、可動部の揺動に応じた信号を検出し、駆動正弦波信号と揺動検出信号の位相をコントロールする手段を用いている。
検出方法としては、可動部に検出用コイルを配設する方式、あるいはマイクロミラーに光ビームを照射しその光ビームの反射ビーム軌跡を検出する方式がある。
また、マイクロミラーを安定的に所定の周波数で揺動するために、可動部の揺動に応じた信号を検出し、駆動正弦波信号と揺動検出信号の位相をコントロールする手段を用いている。
検出方法としては、可動部に検出用コイルを配設する方式、あるいはマイクロミラーに光ビームを照射しその光ビームの反射ビーム軌跡を検出する方式がある。
しかしながら、検出用コイルを用いた方式では駆動用電極と検出用電極を設ける必要があり、さらに駆動用コイルと検出用コイルの相互誘導の影響を除去するための特別な手段が必要であった。
光ビームの反射ビーム軌跡を検出した信号を用いる方式では、検出用の手段を設ける必要があった。
上記何れの例においても、設けられた電極は駆動目的と揺動検知目的の両目的に共用されている。
このように電極を共用する方式では必要とする検知信号を適正に分離する必要があり、そのための方法が色々提案されているが、回路が複雑になり、コスト高になる傾向があった。
また、揺動状態を外部の間接的信号を用いて検知する方法も提案されているが、信号の遅延等による制御の困難性が問題となっていた。
光ビームの反射ビーム軌跡を検出した信号を用いる方式では、検出用の手段を設ける必要があった。
上記何れの例においても、設けられた電極は駆動目的と揺動検知目的の両目的に共用されている。
このように電極を共用する方式では必要とする検知信号を適正に分離する必要があり、そのための方法が色々提案されているが、回路が複雑になり、コスト高になる傾向があった。
また、揺動状態を外部の間接的信号を用いて検知する方法も提案されているが、信号の遅延等による制御の困難性が問題となっていた。
そこで、本発明は、簡単な構成で制御も容易なマイクロミラー駆動方式の光偏向器及びこれを備えた画像形成装置の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、支持基板に弾性体を介して揺動可能に支持された可動板を有し、前記可動板の少なくも一方の面に反射面が形成され、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、前記可動板と前記支持基板にそれぞれ対向する部位をもって離間して設けられ互いに電気的又は磁気的関係にある可動極と固定極の対構成を2つ備え、一方の対構成を前記可動板を揺動可能な揺動手段とし、他方の対構成を前記可動板の揺動を検知可能な揺動検知手段とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、支持基板に弾性体を介して揺動可能に支持された可動板を有し、前記可動板の少なくも一方の面に反射面が形成され、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、前記可動板を揺動可能な揺動手段と、該揺動手段により揺動せしめられた前記可動板の揺動を検知可能な揺動検知手段を有し、前記揺動手段と前記揺動検知手段はそれぞれ、前記可動板に設けられた可動電極と、該可動電極と離間し前記支持基板の対向部位に設けられた固定電極から構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の光偏向器において、前記揺動手段と前記揺動検知手段は、前記弾性体を結ぶ捻り軸を中心に互いに反対側に位置することを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段は、前記可動電極と前記固定電極間に任意波形の電圧信号を印加して駆動(揺動)する構成を有していることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動検知手段は、前記可動電極と前記固定電極間に発生する信号の変化を捉える構成を有していることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする。
請求項8記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有し、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする。
請求項9記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極とこれに対応する前記可動電極はそれぞれ櫛歯形状を有していることを特徴とする。
請求項10記載の発明では、請求項9記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする。
請求項11記載の発明では、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動検知手段における前記固定電極とこれに対応する前記可動電極はそれぞれ櫛歯形状を有していることを特徴とする。
請求項12記載の発明では、請求項11記載の光偏向器において、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする。
請求項13記載の発明では、画像形成装置において、請求項1乃至12のうちの何れかに記載の光偏向器を有していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、支持基板に弾性体を介して揺動可能に支持された可動板を有し、前記可動板の少なくも一方の面に反射面が形成され、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、前記可動板と前記支持基板にそれぞれ対向する部位をもって離間して設けられ互いに電気的又は磁気的関係にある可動極と固定極の対構成を2つ備え、一方の対構成を前記可動板を揺動可能な揺動手段とし、他方の対構成を前記可動板の揺動を検知可能な揺動検知手段とすることとしたので、可動板に設けられた例えば電極構成が駆動用に用い得る電極と検知用に用いる電極とに分離され、これにより揺動検知手段の自由度が増して構成の簡易化、制御の容易化が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、支持基板に弾性体を介して揺動可能に支持された可動板を有し、前記可動板の少なくも一方の面に反射面が形成され、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、前記可動板を揺動可能な揺動手段と、該揺動手段により揺動せしめられた前記可動板の揺動を検知可能な揺動検知手段を有し、前記揺動手段と前記揺動検知手段はそれぞれ、前記可動板に設けられた可動電極と、該可動電極と離間し前記支持基板の対向部位に設けられた固定電極から構成されていることとしたので、可動板に設けられた電極を全て駆動用に用いずに、駆動用に用いる電極と検知用に用いる電極とに分離され、これにより揺動検知手段の自由度が増して構成の簡易化、制御の容易化が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の光偏向器において、前記揺動手段と前記揺動検知手段は、前記弾性体を結ぶ捻り軸を中心に互いに反対側に位置することとしたので、捻り軸を中心とした可動板の振れ角が同一になり、振れ角を容易に検知することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段は、前記可動電極と前記固定電極間に任意波形の電圧信号を印加して駆動する構成を有していることとしたので、可動板の片側部分の電極のみで可動板を揺動することができ、構成の簡易化、制御の容易化を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動検知手段は、前記可動電極と前記固定電極間に発生する信号の変化を捉える構成を有していることとしたので、揺動検知手段には検知用の電圧のみ印加でき、構成の簡易化、制御の容易化を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることとしたので、複数箇所の振れ位置を検知することができ、揺動手段の電圧印加タイミングが容易となる。
請求項7記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることとしたので、電極面積が大きくなり、振れ角を大きくすることができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有し、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることとしたので、振れ角が大きく、且つ、振れ角の複数位置を検知できるため揺動手段の制御を高精度にできる。
請求項9記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極とこれに対応する前記可動電極はそれぞれ櫛歯形状を有していることとしたので、電極面積が多くなり、振れ角を大きくすることができる。
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の光偏向器において、前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることとしたので、振れ角を一層大きくすることができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項2記載の光偏向器において、前記揺動検知手段における前記固定電極とこれに対応する前記可動電極はそれぞれ櫛歯形状を有していることとしたので、電極面積が多くなり、検知信号の差異がより明確になって揺動検知精度の向上を図ることができる。
請求項12記載の発明によれば、請求項11記載の光偏向器において、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることとしたので、複数の振れ角位置の検知がより容易になり、揺動検知精度のより一層の向上を図ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
まず、図6に基づいて本実施形態における画像形成装置としてのタンデム方式のカラーレーザプリンタの構成の概要を説明する。
カラーレーザプリンタは、並置された4つの像担持体としての感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkと、中間転写ベルト501を有している。感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkは中間転写ベルト501の移動方向に沿って均等間隔で配置されている。
感光体ドラム504に付された符号Yはイエローを、Mはマゼンタを、Cはシアンを、Bkはブラックをそれぞれ示している。
転写ベルト501は、3つの支持ローラ516、517、518間に掛け回されて支持されており、これらの支持ローラのうち1つを駆動ローラ、他の2つを従動ローラとして回転駆動される。転写ベルト501の矢印で示す移動方向に沿って均等間隔で各感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkが配置されている。
まず、図6に基づいて本実施形態における画像形成装置としてのタンデム方式のカラーレーザプリンタの構成の概要を説明する。
カラーレーザプリンタは、並置された4つの像担持体としての感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkと、中間転写ベルト501を有している。感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkは中間転写ベルト501の移動方向に沿って均等間隔で配置されている。
感光体ドラム504に付された符号Yはイエローを、Mはマゼンタを、Cはシアンを、Bkはブラックをそれぞれ示している。
転写ベルト501は、3つの支持ローラ516、517、518間に掛け回されて支持されており、これらの支持ローラのうち1つを駆動ローラ、他の2つを従動ローラとして回転駆動される。転写ベルト501の矢印で示す移動方向に沿って均等間隔で各感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkが配置されている。
各感光体ドラム504Y、504M、504C、504Bkの周囲の構成を、イエロー画像対応の感光体ドラム504Yについて代表して説明する。感光体ドラム504Yの周囲には、その回転方向(反時計回り方向)に沿って順に、感光体ドラム504Yの表面を一様に帯電する帯電装置502Y、帯電した感光体ドラム504Yの表面に画像情報に基づいて静電潜像を形成する光走査装置500Y、静電潜像をトナー像として可視化する現像手段としての現像装置503Y、トナー像が転写される中間転写ベルト501、中間転写ベルト501へのトナー像の転写後感光体ドラム504Y上に残留したトナーをブレードで掻き取って収容するクリーニング装置508Y等が配置されている。光走査装置500Yは、光ビームの射出方向が下向きとなるように配備されている。
現像装置503Yは、感光体ドラム504Yにトナーを供給する現像ローラ503Y−1と、現像剤攪拌部材503Y−2等を有している。
他の感光体ドラム504M、504C、504Bkについては構成が同様であるので、色別の符号を付して説明を省略する。
現像装置503Yは、感光体ドラム504Yにトナーを供給する現像ローラ503Y−1と、現像剤攪拌部材503Y−2等を有している。
他の感光体ドラム504M、504C、504Bkについては構成が同様であるので、色別の符号を付して説明を省略する。
各色画像は、中間転写ベルト501端に形成されたレジストマークを検出するセンサ505の信号をトリガとして副走査方向の書出しタイミングをずらして各光走査装置500Y、500M、500C、500Bkによって静電潜像が形成される。各色画像は各現像装置503Y、503M、503C、503Bkによってトナー像として可視像化され、これらのトナー像は中間転写ベルト501上に順次転写されて重ねられる。
記録媒体としての用紙Sが給紙トレイ507から給紙コロ506により1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された用紙Sは、4色目(Bk)の画像形成にタイミングを合わせてレジストローラ対510により送り出され、転写手段511により中間転写ベルト501から4色重ね合わせ画像を一括転写される。
トナー像を転写された用紙Sは、搬送ベルト515により定着装置512へ送られ、定着ローラ512aと加圧ローラ512bにより挟持搬送されながら熱と圧力によりトナー像を定着され、排紙トレイ514に排出される。
記録媒体としての用紙Sが給紙トレイ507から給紙コロ506により1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された用紙Sは、4色目(Bk)の画像形成にタイミングを合わせてレジストローラ対510により送り出され、転写手段511により中間転写ベルト501から4色重ね合わせ画像を一括転写される。
トナー像を転写された用紙Sは、搬送ベルト515により定着装置512へ送られ、定着ローラ512aと加圧ローラ512bにより挟持搬送されながら熱と圧力によりトナー像を定着され、排紙トレイ514に排出される。
各光走査装置500Y、500M、500C、500Bkは、光源30から射出された光ビームを光偏向器20で偏向走査する構成を有している。
図1に示すように、光偏向器20は、シリコンからなる支持基板1と、該支持基板1に両端の中央部をそれぞれ捻り軸としての弾性体2を介して揺動自在に支持された可動板7を有している。
弾性体2を結ぶ捻り軸の中心Nを境にして、可動板7の図中左側端部には可動電極4が設けられ、該可動電極4に対向する支持基板1の部位には固定電極3が設けられている。可動電極4と固定電極3は、可動板7と支持基板1間の隙間をもって離間している。
可動板7の図中右側端部には、可動電極5が設けられ、該可動電極5に対向する支持基板1の部位には固定電極6が設けられている。可動電極5と固定電極6は、可動板7と支持基板1間の隙間をもって離間している。
図1に示すように、光偏向器20は、シリコンからなる支持基板1と、該支持基板1に両端の中央部をそれぞれ捻り軸としての弾性体2を介して揺動自在に支持された可動板7を有している。
弾性体2を結ぶ捻り軸の中心Nを境にして、可動板7の図中左側端部には可動電極4が設けられ、該可動電極4に対向する支持基板1の部位には固定電極3が設けられている。可動電極4と固定電極3は、可動板7と支持基板1間の隙間をもって離間している。
可動板7の図中右側端部には、可動電極5が設けられ、該可動電極5に対向する支持基板1の部位には固定電極6が設けられている。可動電極5と固定電極6は、可動板7と支持基板1間の隙間をもって離間している。
可動電極4と固定電極3間の隙間(ギャップ)は約5μmに設定されており、この電極間に電圧を印加することにより電極間に静電引力が働き、可動板7の端面が固定電極3に引き寄せられる。
可動電極5と固定電極6間の隙間(ギャップ)も同様に約5μmに設定されており、可動電極5と固定電極6間には静電容量を持つ構造が形成される。
図2に示すように、可動電極4は支持基板1に引き出された図示しないパッドを介して接地されている。固定電極3と可動電極4との間には電圧印加手段10が配設されている。固定電極3、可動電極4、電圧印加手段10は、可動板7を揺動可能な揺動手段21を構成している。
可動電極5と固定電極6間の隙間(ギャップ)も同様に約5μmに設定されており、可動電極5と固定電極6間には静電容量を持つ構造が形成される。
図2に示すように、可動電極4は支持基板1に引き出された図示しないパッドを介して接地されている。固定電極3と可動電極4との間には電圧印加手段10が配設されている。固定電極3、可動電極4、電圧印加手段10は、可動板7を揺動可能な揺動手段21を構成している。
可動電極5も支持基板1に引き出された図示しないパッドを介して接地されている。固定電極6は、容量測定電圧印加手段としての静電容量測定電圧発生器12を有する位置信号検知手段11に接続されている。
可動電極5、固定電極6、位置信号検知手段11は、可動板7の揺動(変位)を検知可能な揺動検知手段22を構成している。
揺動検知手段22はコンデンサ構造をなしている。すなわち、可動電極と固定電極6の構造は、図3に示すように、等価回路としてコンデンサ13に置き換えることができる。
可動電極5、固定電極6、位置信号検知手段11は、可動板7の揺動(変位)を検知可能な揺動検知手段22を構成している。
揺動検知手段22はコンデンサ構造をなしている。すなわち、可動電極と固定電極6の構造は、図3に示すように、等価回路としてコンデンサ13に置き換えることができる。
可動電極5と固定電極6のコンデンサ構造では、固定電極3への電圧印加による可動板7の揺動に伴い、可動電極5と固定電極6の間隙は変化することになる。これは、容量可変コンデンサと見なすことができる。すなわち、可動電極5と固定電極6のコンデンサ構造で生じる静電容量変動を検知することにより、可動板7の揺動状態を把握することができる。
静電容量測定電圧発生器12は、微小電圧値で高い周波数の交番電圧を可動電極5、固定電極6の間に印加する。高周波電圧を印加されたコンデンサ構造の可動電極5、固定電極6の間で静電容量の変化が生じると、可動電極5、固定電極6間での電位の変動が発生し、可動電極5と固定電極6の間隙が小さい位置を検知することができる。この検知信号から可動板7が実際に揺動している周波数を知ることができる。
静電容量測定電圧発生器12は、微小電圧値で高い周波数の交番電圧を可動電極5、固定電極6の間に印加する。高周波電圧を印加されたコンデンサ構造の可動電極5、固定電極6の間で静電容量の変化が生じると、可動電極5、固定電極6間での電位の変動が発生し、可動電極5と固定電極6の間隙が小さい位置を検知することができる。この検知信号から可動板7が実際に揺動している周波数を知ることができる。
このように構成された光偏向器20の動作を図4に基づいて説明する。
固定電極3と可動電極4の位置関係が図4(a)の状態において、固定電極3に、例えば30Vの電圧を印加すると、固定電極3と可動電極4の間に働く静電力と梁(弾性体2)の捻り剛性により、可動板7は図中時計回り方向に振れる。
図4(b)に示すように、可動板7が水平位置に達した時点で固定電極3への電圧印加をOFFにすると、可動板7は慣性モーメントにより時計回り方向に更に振れる。図4(c)に示すように、最終的に慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。
最大振れ角まで到達すると、一時停止しその後振れてきた方向と逆向きに振れを開始する。図4では反時計回り方向に振れ始める。反時計回り方向に振れ始めた後、適時固定電極3に再度電圧を印加すると、固定電極3と可動電極4の間に働く静電力と梁の捻り剛性により、可動板7は図中反時計回り方向に振れる。
再び可動板7が水平位置に達した時点で固定電極3への電圧印加をOFFすると、可動板7は慣性モーメントにより反時計回り方向にさらに振れる。
最終的には、図4(a)に示すように、慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。
固定電極3と可動電極4の位置関係が図4(a)の状態において、固定電極3に、例えば30Vの電圧を印加すると、固定電極3と可動電極4の間に働く静電力と梁(弾性体2)の捻り剛性により、可動板7は図中時計回り方向に振れる。
図4(b)に示すように、可動板7が水平位置に達した時点で固定電極3への電圧印加をOFFにすると、可動板7は慣性モーメントにより時計回り方向に更に振れる。図4(c)に示すように、最終的に慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。
最大振れ角まで到達すると、一時停止しその後振れてきた方向と逆向きに振れを開始する。図4では反時計回り方向に振れ始める。反時計回り方向に振れ始めた後、適時固定電極3に再度電圧を印加すると、固定電極3と可動電極4の間に働く静電力と梁の捻り剛性により、可動板7は図中反時計回り方向に振れる。
再び可動板7が水平位置に達した時点で固定電極3への電圧印加をOFFすると、可動板7は慣性モーメントにより反時計回り方向にさらに振れる。
最終的には、図4(a)に示すように、慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。
このような固定電極3への電圧印加周波数を可動板7の共振周波数に合わせることにより、変位の大きい振れ角で可動板7を揺動させることができる。
揺動手段21における電圧印加タイミングと可動板7の揺動軌跡を図5に示す。図に示すように、振れ角が最大(θH)となる時間から電圧印加タイミングの位相αとして、振れ角最大点から振れ角θ0に向かって振れる方向の任意の時間tの間電圧を印加するとよい。
揺動手段21における電圧印加タイミングと可動板7の揺動軌跡を図5に示す。図に示すように、振れ角が最大(θH)となる時間から電圧印加タイミングの位相αとして、振れ角最大点から振れ角θ0に向かって振れる方向の任意の時間tの間電圧を印加するとよい。
このように、可動板7に設ける可動電極と固定電極の組合せを機能別に分離することにより、より単純な構成とすることができる。本実施形態では揺動手段21により静電引力を発生させ、揺動検知手段22では静電容量変化させる方式としたが、例えば揺動検知手段22を磁気的に検知する構成としてもよい。また、揺動手段21を磁気力で駆動する構成としてもよい。
図7乃至図10に基づいて第2の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
図7及び図8に示すように、本実施形態では、揺動検知手段22の固定電極6を可動電極5より厚くし、さらに3つに分けた構造としたことを特徴としている。
すなわち、固定電極6は、固定電極6a、固定電極6b、固定電極6cの3つに分極され、これらの電極にはそれぞれ個別に位置信号検知手段11a、11b、11cが接続されている。
図7及び図8に示すように、本実施形態では、揺動検知手段22の固定電極6を可動電極5より厚くし、さらに3つに分けた構造としたことを特徴としている。
すなわち、固定電極6は、固定電極6a、固定電極6b、固定電極6cの3つに分極され、これらの電極にはそれぞれ個別に位置信号検知手段11a、11b、11cが接続されている。
このような構成とすることにより、図9に示すように、第1の実施形態における構成よりもより広い振れ角の範囲の信号を検知することができる。また、分割することにより、振れ角の位置と振れ方向も容易に知ることができる。
図10に示すように、位置検知信号として、図5と比較して、可動板7の揺動波形の各振れ角θH、θLの位置での信号を得ることができ、位置検知精度を向上させることができる。
図10に示すように、位置検知信号として、図5と比較して、可動板7の揺動波形の各振れ角θH、θLの位置での信号を得ることができ、位置検知精度を向上させることができる。
図11乃至図17に基づいて第3の実施形態を説明すする。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3を可動電極4より厚くし、さらに2つに分割した構造を特徴としている。
図12に示すように、固定電極3は、固定電極3Aと固定電極3Bの2つに分極され、これらの電極にはそれぞれ個別に電圧印加手段10a、10bが接続されている。
このような構造とすることにより、第1の実施形態における構成よりも大きい振れ角を得ることができる。また、固定電極3を分割することにより、振れ角に応じた電圧印加のタイミングを調節することができ、安定した振れ角を得ることができる。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3を可動電極4より厚くし、さらに2つに分割した構造を特徴としている。
図12に示すように、固定電極3は、固定電極3Aと固定電極3Bの2つに分極され、これらの電極にはそれぞれ個別に電圧印加手段10a、10bが接続されている。
このような構造とすることにより、第1の実施形態における構成よりも大きい振れ角を得ることができる。また、固定電極3を分割することにより、振れ角に応じた電圧印加のタイミングを調節することができ、安定した振れ角を得ることができる。
図13に示すように、固定電極3(A)、(B)と可動電極4の位置関係が図13(a)の状態において、固定電極3(A)、(B)に、例えば30Vの電圧を印加すると、固定電極3(A)、(B)と可動電極4の間に働く静電力と梁の捻り剛性により、可動板7は図中時計回り方向に振れる。
図13(b)に示すように、可動板7が固定電極3(B)と対向する位置に達した時点で固定電極3(B)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は固定電極3(A)と可動電極4とに働く静電力と梁の捻り剛性によりさらに時計回り方向に振れる。図13(d)に示すように、可動板7が固定電極3(A)と対向する位置に達した時点で固定電極3(A)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は慣性モーメントにより時計回り方向にさらに振れる。
図13(b)に示すように、可動板7が固定電極3(B)と対向する位置に達した時点で固定電極3(B)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は固定電極3(A)と可動電極4とに働く静電力と梁の捻り剛性によりさらに時計回り方向に振れる。図13(d)に示すように、可動板7が固定電極3(A)と対向する位置に達した時点で固定電極3(A)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は慣性モーメントにより時計回り方向にさらに振れる。
最終的に、図13(e)に示すように、慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。最大振れ角まで到達すると一時停止しその後振れてきた方向と逆向きに振れを開始する。図13では反時計回り方向に振れ始める。
反時計回り方向に振れ始めた後、適時固定電極3(A)、(B)に再度電圧を印加すると、固定電極3(A)、(B)と可動電極4の間に働く静電力と梁の捻り剛性により、可動板7は図中反時計回り方向に振れる。
再び可動板7が固定電極3(A)と対向する位置に達した時点で固定電極3(A)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は固定電極3(B)と可動電極4とに働く静電力と梁の捻り剛性により、さらに反時計回り方向に振れる。
反時計回り方向に振れ始めた後、適時固定電極3(A)、(B)に再度電圧を印加すると、固定電極3(A)、(B)と可動電極4の間に働く静電力と梁の捻り剛性により、可動板7は図中反時計回り方向に振れる。
再び可動板7が固定電極3(A)と対向する位置に達した時点で固定電極3(A)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は固定電極3(B)と可動電極4とに働く静電力と梁の捻り剛性により、さらに反時計回り方向に振れる。
図13(b)に示すように、可動板7が固定電極3(B)と対向する位置に達した時点で固定電極3(B)への電圧印加をOFFにすると、可動板7は慣性モーメントにより反時計回り方向にさらに振れる。
最終的に、図13(a)に示すように、慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。最大振れ角まで到達すると一時停止しその後振れてきた方向と逆向きに振れを開始する。
このような固定電極3への電圧印加周波数を可動板7の共振周波数に合わせることにより、変位の大きい振れ角で可動板7を揺動させることができる。
本実施形態における電圧印加タイミングと可動板7の揺動軌跡を図14に示す。
最終的に、図13(a)に示すように、慣性モーメントと梁の捻り剛性とが釣り合う位置まで振れる。最大振れ角まで到達すると一時停止しその後振れてきた方向と逆向きに振れを開始する。
このような固定電極3への電圧印加周波数を可動板7の共振周波数に合わせることにより、変位の大きい振れ角で可動板7を揺動させることができる。
本実施形態における電圧印加タイミングと可動板7の揺動軌跡を図14に示す。
図15及び図16に基づいて第4の実施形態を説明する。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3を可動電極4より厚くし、さらに2つに分割した構造とするとともに、揺動検知手段22における固定電極6を可動電極5より厚くし、さらに3つに分割した構造としたことを特徴としている。
このような構成とすることにより、第1の実施形態における構成よりも大きい振れ角を得ることができ、且つ、振れ角の位置と振れ方向も容易に知ることができる。
図16に示すように、位置検知信号として、図5と比較して、可動板7の揺動波形の各振れ角θH、θLの位置での信号を得ることができ、位置検知精度を向上させることができる。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3を可動電極4より厚くし、さらに2つに分割した構造とするとともに、揺動検知手段22における固定電極6を可動電極5より厚くし、さらに3つに分割した構造としたことを特徴としている。
このような構成とすることにより、第1の実施形態における構成よりも大きい振れ角を得ることができ、且つ、振れ角の位置と振れ方向も容易に知ることができる。
図16に示すように、位置検知信号として、図5と比較して、可動板7の揺動波形の各振れ角θH、θLの位置での信号を得ることができ、位置検知精度を向上させることができる。
図17及び図18に基づいて第5の実施形態を説明する。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3と可動電極4、揺動検知手段22における固定電極5と可動電極6の形状をそれぞれ櫛歯形状としたことを特徴としている。
すなわち、固定電極3と可動電極4、固定電極5と可動電極6はそれぞれ、微小ギャップを隔てて噛み合う形で対向している。
このように電極を櫛歯形状にすることにより、電極面積を大きくすることができる。従って駆動トルクをより大きくすることができ、可動板7の振れ角をより大きくすることができる。
また、可動電極5と固定電極6との間においては、電極面積を大きくできることにより電気容量を大きくすることができ、電極間距離の変位による電気容量の変化をより差異のある値として検知可能となる。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3と可動電極4、揺動検知手段22における固定電極5と可動電極6の形状をそれぞれ櫛歯形状としたことを特徴としている。
すなわち、固定電極3と可動電極4、固定電極5と可動電極6はそれぞれ、微小ギャップを隔てて噛み合う形で対向している。
このように電極を櫛歯形状にすることにより、電極面積を大きくすることができる。従って駆動トルクをより大きくすることができ、可動板7の振れ角をより大きくすることができる。
また、可動電極5と固定電極6との間においては、電極面積を大きくできることにより電気容量を大きくすることができ、電極間距離の変位による電気容量の変化をより差異のある値として検知可能となる。
図19に基づいて第6の実施形態を説明する。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3と可動電極4を櫛歯形状とし、且つ、固定電極3を可動電極4より厚くし、さらに複数に分割した構造とするとともに、揺動検知手段22における可動電極5と固定電極6を櫛歯形状とし、且つ、固定電極6を可動電極5より厚くし、さらに複数に分割した構造としたことを特徴としている。
このような構成とすることにより、振れ角の拡大が可能となるとともに、可動板7の揺動位置を細かくより的確に検知することが可能となる。
本実施形態では、揺動手段21における固定電極3と可動電極4を櫛歯形状とし、且つ、固定電極3を可動電極4より厚くし、さらに複数に分割した構造とするとともに、揺動検知手段22における可動電極5と固定電極6を櫛歯形状とし、且つ、固定電極6を可動電極5より厚くし、さらに複数に分割した構造としたことを特徴としている。
このような構成とすることにより、振れ角の拡大が可能となるとともに、可動板7の揺動位置を細かくより的確に検知することが可能となる。
本発明における光偏向器は、バーコードリーダー、ディスプレー等の光学機器に応用することができる。
1 支持基板
2 弾性体
3、6 固定電極
4、5 可動電極
7 可動板
21 揺動手段
22 揺動検知手段
2 弾性体
3、6 固定電極
4、5 可動電極
7 可動板
21 揺動手段
22 揺動検知手段
Claims (13)
- 支持基板に弾性体を介して揺動可能に支持された可動板を有し、前記可動板の少なくも一方の面に反射面が形成され、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、
前記可動板と前記支持基板にそれぞれ対向する部位をもって離間して設けられ互いに電気的又は磁気的関係にある可動極と固定極の対構成を2つ備え、一方の対構成を前記可動板を揺動可能な揺動手段とし、他方の対構成を前記可動板の揺動を検知可能な揺動検知手段とすることを特徴とする光偏向器。 - 支持基板に弾性体を介して揺動可能に支持された可動板を有し、前記可動板の少なくも一方の面に反射面が形成され、前記反射面に入射する入射光を偏向する光偏向器において、
前記可動板を揺動可能な揺動手段と、該揺動手段により揺動せしめられた前記可動板の揺動を検知可能な揺動検知手段を有し、前記揺動手段と前記揺動検知手段はそれぞれ、前記可動板に設けられた可動電極と、該可動電極と離間し前記支持基板の対向部位に設けられた固定電極から構成されていることを特徴とする光偏向器。 - 請求項1又は2記載の光偏向器において、
前記揺動手段と前記揺動検知手段は、前記弾性体を結ぶ捻り軸を中心に互いに反対側に位置することを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動手段は、前記可動電極と前記固定電極間に任意波形の電圧信号を印加して駆動する構成を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動検知手段は、前記可動電極と前記固定電極間に発生する信号の変化を捉える構成を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有し、前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動手段における前記固定電極とこれに対応する前記可動電極はそれぞれ櫛歯形状を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項9記載の光偏向器において、
前記揺動手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項2記載の光偏向器において、
前記揺動検知手段における前記固定電極とこれに対応する前記可動電極はそれぞれ櫛歯形状を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項11記載の光偏向器において、
前記揺動検知手段における前記固定電極は、これに対応する前記可動電極よりも大きな厚さを有し且つ複数に分極化された構造を有していることを特徴とする光偏向器。 - 請求項1乃至12のうちの何れかに記載の光偏向器を有していることを特徴とする画像形成装置。
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JP2005006708A JP2006195181A (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 光偏向器・画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-01-13 JP JP2005006708A patent/JP2006195181A/ja active Pending
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