JP2009180896A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】往路、復路の走査線を表示に利用すると共に、表示乱れを簡単に防止することができコスト低減を図ることができる光走査装置を得る。
【解決手段】光源2からの光ビームを互いに交差する主走査方向と副走査方向とに偏光する光偏光器1と、光偏光器による偏光位置を検出する位置検出部48とを備え、主走査方向の主走査駆動信号と副走査方向の副走査駆動信号とに応じて光偏光器1を制御して光ビームを偏光し、主走査方向と副走査方向とで往復させると共に、往路の走査線と復路の走査線とを表示領域52上で交互に形成させる。往路と復路とを含む3本の走査線上の斜めに連続する3画素のタイミング信号に基づいて、検出される3画素の偏光位置を取得し(S110)、3画素の偏光位置に応じて3画素が斜めに連続するように駆動信号の位相を制御して(S120〜S150)、表示の乱れを防止する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、光ビームを主走査方向と副走査方向とに偏向して表示領域上に画像を表示する光走査装置に関する。
従来より、光ビームを主走査方向と副走査方向とに偏光する光偏光器を利用して、光ビームを走査し表示を行う光走査装置が知られている。例えば、特許文献1にあるように、1フレームを3以上のフィールドに分けて走査して表示を行い、往路、復路の走査線を表示に利用した光走査装置が知られている。この装置によれば、必要主走査周波数の低下と必要副走査周波数の増加と走査線数の増加とのうちの少なくとも一つを可能にできる。
また、特許文献2には、往復走査される光ビームを走査線上の特定位置で通過時刻を計測し、計測された往復2つの通過時刻から、光偏光器の往復走査の時間的遅れに対応する遅延時間データを算出し、1走査期間内における光ビームの変調開始時刻または終了時刻に対応するタイミングデータを算出して制御する光走査装置が提案されている。この装置によれば、振幅、位相、オフセットなどの変動に対して表示が乱れる問題を解決できる。
特開2006−215201号公報 特開2003−131151号公報
しかしながら、こうした従来の特許文献1の装置では、往路及び復路の走査線を表示に利用するため、環境変化、経時変化等により、主走査周波数信号や副走査周波数信号の位相に対する光偏光器の位置ずれが生じると、表示に著しい乱れが発生してしまうという問題があった。
また、特許文献2の装置では、表示の乱れの問題を解決するため、光ビームを走査線上の特定位置で通過時刻を計測し、計測された往復2つの通過時刻に基づいて煩雑な演算を行わなければならず、コスト高を招くという問題があった。
本発明の課題は、往路、復路の走査線を表示に利用すると共に、表示乱れを簡単に防止することができコスト低減を図ることができる光走査装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
光源からの光ビームを互いに交差する主走査方向と副走査方向とに偏光する光偏光器と、
前記主走査方向の主走査駆動信号と前記副走査方向の副走査駆動信号とに応じて前記光偏光器を制御して前記光ビームを偏光し、前記主走査方向と前記副走査方向とで往復させると共に、往路の走査線と復路の走査線とを表示領域上で交互に形成させる光偏光器駆動制御手段と、
表示領域への画素による表示に応じたタイミング信号を生成する表示タイミング生成手段と、
前記表示タイミング生成手段により生成された前記タイミング信号に基づいて前記光源を画素毎に制御する光源駆動手段と、
前記光偏光器による偏光位置を検出する位置検出手段と、
前記表示タイミング生成手段からの前記往路と前記復路とを含む3本の前記走査線上の位置関係が既知の3画素の前記タイミング信号に基づいて、前記位置検出手段により検出される前記3画素の前記偏光位置を取得し、前記3画素の前記偏光位置に応じて前記光偏光器駆動制御手段の前記駆動信号の位相を制御する位相制御手段とを備えたことを特徴とする光走査装置がそれである。
また、3本の前記走査線は前記表示領域上で前記副走査方向に連続し、かつ、前記3画素は前記表示領域上で斜めに連続し、前記位相制御手段は、前記光偏光器駆動制御手段の前記駆動信号の位相をシフトさせて前記3画素が斜めに連続するように前記位相を制御するようにしてもよい。更に、前記位相制御手段は、前記位置検出手段により検出される前記偏光位置を取得するタイミングを調整可能な構成としてもよい。
本発明の光走査装置は、往路、復路の走査線を表示に利用すると共に、位置関係が既知の3画素の偏光位置を取得し、3画素の偏光位置に応じて駆動信号の位相を制御するので、表示の乱れを簡単に防止することができ、コストの低減を図ることができるという効果を奏する。また、表示領域上で斜めに連続する3画素により位相を制御するようにすると、より簡単に表示の乱れを防止できる。更に、偏光位置を取得するタイミングを調整可能とすることにより、より正確に表示の乱れを防止できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は光偏光器で、光偏光器1は半導体レーザ等の光源2からの光ビームをスクリーンや網膜等の表示領域に向けて偏光する。光偏光器1は、本実施形態では、図2に示すように、図示しないミラー等が貼り付けられた第1可動部4を備え、第1可動部4の外周側には四角枠状の第2可動部6が設けられている。第1可動部4と第2可動部6とは第1可動部4の左右両側に設けられた一対の主走査ねじりバネ部8,10により連結されている。一対の主走査ねじりバネ部8,10は同一直線上に配置されており、弾性変形することにより、第1可動部4を図2に矢印Aで示すように、第1可動部4を一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動させて、光ビームを主走査方向に偏光することができるように構成されている。
また、第2可動部6の外周側には四角枠状の固定部12が設けられており、第2可動部6と固定部12とは第2可動部6の上下両側に設けられた一対の副走査ねじりバネ部14,16により連結されている。一対の副走査ねじりバネ部14,16は同一直線上に配置されており、かつ、一対の主走査ねじりバネ部8,10に直交するように配置されている。一対の副走査ねじりバネ部14,16は、弾性変形することにより、第2可動部6を図2に矢印Bで示すように、第2可動部6を一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動させて、光ビームを副走査方向に偏光することができるように構成されている。
更に、第1可動部4と第2可動部6との間には、一対の主走査櫛歯電極18,20が設けられている。一対の主走査櫛歯電極18,20は第1可動部4から第2可動部6に向かって、一対の主走査ねじりバネ部8,10と直交方向に突出された多数の櫛歯部18a,20aを備えると共に、第2可動部6から第1可動部4に向かって、一対の主走査ねじりバネ部8,10と直交方向に突出された多数の櫛歯部18b,20bを備えている。
第1可動部4側の多数の櫛歯部18a,20aと第2可動部6側の多数の櫛歯部18b,20bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、図3に示すように、一方の櫛歯部18a,18bは、それぞれ電極18a1,18b1と絶縁膜18a2,18b2と薄膜電極18a3,18b3とが順に積層されて形成されている。
第1可動部4の薄膜電極18a3と第2可動部6の電極18b1との間に電圧を印加すると、静電気力により第1可動部4の薄膜電極18a3が第2可動部6の電極18b1に引き寄せられて、第1可動部4が一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動する。この第1可動部4の揺動により、主走査方向に光ビームを偏光することができる。
一方、図4に示すように、他方の櫛歯部20a,20bも、それぞれ電極20a1,20b1と絶縁膜20a2,20b2と薄膜電極20a3,20b3とが順に積層されて形成されている。第1可動部4が一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動した際、第1可動部4の電極20a1と第2可動部6の薄膜電極20b3との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第1可動部4による主走査方向の偏光位置を検出することができる。
第2可動部6と固定部12との間にも、一対の副走査櫛歯電極22,24が設けられている。一対の副走査櫛歯電極22,24は、一対の主走査櫛歯電極18,20と同様の構成で、第2可動部6から固定部12に向かって、一対の副走査ねじりバネ部14,16と直交方向に突出された多数の櫛歯部22a,24aを備えると共に、固定部12から第2可動部6に向かって、一対の副走査ねじりバネ部14,16と直交方向に突出された多数の櫛歯部22b,24bを備えている。
第2可動部6側の多数の櫛歯部22a,24aと固定部12側の多数の櫛歯部22b,24bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、櫛歯部22a,22b,24a,24bは、それぞれ電極と絶縁膜と薄膜電極とが順に積層されて形成されている。
第2可動部6の薄膜電極と固定部12の電極との間に電圧を印加すると、静電気力により第2可動部6の薄膜電極が固定部12の電極に引き寄せられて、第2可動部6が一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動する。この第2可動部6の揺動により、副走査方向に光ビームを偏光することができる。
第2可動部6が一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動した際、第2可動部6の電極と固定部12の薄膜電極との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第2可動部6による副走査方向の偏光位置を検出することができる。
光偏光器1と光源2とは制御回路31に接続されており、制御回路31は図示しないスクリーン等の表示領域への表示に応じた各画素の表示のタイミング信号を生成する表示タイミング生成部32を備えている。表示タイミング生成部32からのタイミング信号は光駆動部34に出力され、光駆動部34はこのタイミング信号を受けて、光源2を画素毎に駆動制御し、光源2から光ビームを光偏光器1に向けて出射する。
表示タイミング生成部32は、タイミング信号を主走査駆動周波数生成部36と副走査駆動周波数生成部38とに出力するように接続されている。主走査駆動周波数生成部36はこのタイミング信号を受けて、予め設定された正弦波の主走査駆動信号を生成して主走査位相シフター部40に出力する。副走査駆動周波数生成部38も同様にこのタイミング信号を受けて、予め設定された正弦波の副走査駆動信号を生成して副走査位相シフター部42に出力する。
主走査位相シフター部40は正弦波の主走査駆動信号の位相をシフト可能で、後述する位相制御部50からの信号に応じて主走査駆動信号の位相をシフトして主走査駆動回路部44に出力する。主走査駆動回路部44は主走査駆動信号に応じて主走査櫛歯電極18に駆動信号を出力し、第1可動部4を一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動する。これにより、正弦波の主走査駆動信号に応じて、第1可動部4が正弦波運動をし、光源2からの光ビームを主走査方向に偏光する。
同様に、副走査位相シフター部42は正弦波の副走査駆動信号の位相をシフト可能で、後述する位相制御部50からの信号に応じて副走査駆動信号の位相をシフトして副走査駆動回路部46に出力する。副走査駆動回路部46は副走査駆動信号に応じて副走査櫛歯電極22に駆動信号を出力し、第2可動部6を一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動する。これにより、正弦波の副走査駆動信号に応じて、第2可動部6が正弦波運動をし、光源2からの光ビームを副走査方向に偏光する。
主走査櫛歯電極20と副走査櫛歯電極24とは位置検出部48に接続されており、位置検出部48は主走査櫛歯電極20の電極と薄膜電極との間の静電容量の変化に基づいて、第1可動部4による主走査方向の偏光位置を検出すると共に、副走査櫛歯電極24の電極と薄膜電極との間の静電容量の変化に基づいて、第2可動部6による副走査方向の偏光位置を検出する。
位置検出部48は、検出した主走査方向の偏光位置と副走査方向の偏光位置との検出信号を位相制御部50に出力する。位相制御部50は表示タイミング生成部32からのタイミング信号と位置検出部48からの主走査方向の偏光位置と副走査方向の偏光位置との検出信号とに基づいて、主走査位相シフター部40と副走査位相シフター部42とに、それぞれ正弦波の主走査駆動信号の位相と正弦波の副走査駆動信号の位相との変更信号を出力する。
図5,図6に示すように、本実施形態では、主走査駆動周波数生成部36は表示領域52に1フレーム分の画像を表示する際、1表示周期で21周期分の正弦波の主走査駆動信号を出力する。この主走査駆動信号に応じて、第1可動部4が揺動し、光ビームを偏光して、主走査方向に往復走査させ、1表示周期で21回往復走査する。
また、副走査駆動周波数生成部38は表示領域52に1フレーム分の画像を表示する際、1表示周期で2周期分の正弦波の副走査駆動信号を出力する。この副走査駆動信号に応じて、第2可動部6が揺動し、光ビームを偏光して、副走査方向に往復させ、1表示周期で2回往復する。
本実施形態では、表示領域52には走査線がほぼ等間隔でほぼ直線となる領域が用いられる。図6に示すように、主走査駆動信号の21周期分の正弦波に、それぞれ始めの1周期分の正弦波から順に(1)〜(21)の番号を付す。また、図6に矢印で示すように、下から上に向かう走査線を往動の走査線とし、上から下に向かう走査線を復動の走査線とする。
表示領域52での表示には、(1)(2)の往動の走査線、(5)(6)の復動の走査線、(11)(12)の往動の走査線、(16)(17)の復動の走査線、(21)の往動の走査線が用いられている。また、本実施形態では、1走査線上に10個の画素が等間隔で割り当てられて、画素により画像が表示される。
表示タイミング生成部32には、予め表示に用いる走査線や画素の位置関係、往動の走査線か復動の走査線かの別等の関係が予め記憶されており、表示タイミング生成部32は表示する画像の内容に応じて適切なタイミングで光源2を駆動制御し、光ビームによる表示を行わせる。
また、表示タイミング生成部32は、斜めに連続する3画素の表示タイミング信号を位相制御部50に出力する。この斜めに連続する3画素とは、本実施形態では、連続する3本の走査線、図5の(6)(1)(16)の3本の走査線上のそれぞれの画素であり、かつ、このそれぞれの画素は(6)の走査線上の下から5つ目の画素A、(1)の走査線上の下から6つ目の画素B、(16)の走査線上の下から7つ目の画素Cであり、斜めに連続する3つの画素A,B,Cである。
連続する3本の走査線(6)(1)(16)には、往動の走査線と復動の走査線が含まれる。そして、この走査線(6)(1)(16)上の画素で、かつ、斜めの位置関係にある3画素A,B,Cは、既知の位置関係であり、予めこの3画素A,B,Cの表示タイミングが表示タイミング生成部32に記憶されている。光偏光器1は、正弦波運動により偏光するので、中央部での走査速度が最も速く、画素間の位置に差ができる。そのため、斜めに連続する3画素A,B,Cを表示領域52の中央に設定することで、偏光位置を取得する際の誤差の影響を少なくして、表示の乱れを防ぎやすくしている。
副走査方向をX方向、主走査方向をY方向とすると、画素Aの座標を(XA ,YA )、画素Bの座標を(XB ,YB )、画素Cの座標を(XC ,YC )でそれぞれ表すことができる。図6に示すように、副走査駆動信号の正弦波の最も低い位置をX方向の原点0とすると、図5では最も左側がX方向の原点0となる。従って、連続する3本の走査線(6)(1)(16)上の各画素A,B,CのX方向の座標位置関係は、XA <XB <XC となる。図6に示す副走査駆動信号の正弦波の最も低い位置からの高さがそれぞれの座標位置(XA ,XB ,XC )となる。
また、図6に示すように、主走査駆動信号の正弦波の最も低い位置をY方向の原点0とすると、図5では最も下側がY方向の原点0となる。従って、斜めに連続する3つの画素A,B,CのY方向の座標位置関係は、YA <YB <YC となる。図6に示す主走査駆動信号の正弦波の最も低い位置からの高さがそれぞれの座標位置(YA ,YB ,YC )となる。
図5の最も左側の走査線による表示領域52上の表示を表示位置1とし、最も右側の走査線による表示領域52上の表示を表示位置9とすると、走査線(21)により表示位置1の表示が、走査線(17)により表示位置2の表示が行われる。また、走査線(11)により表示位置3の表示が、走査線(6)により表示位置4の表示が、走査線(1)により表示位置5の表示が、走査線(16)により表示位置6の表示が行われる。更に、走査線(12)により表示位置7の表示が、走査線(5)により表示位置8の表示が、走査線(2)により表示位置9の表示が行われる。本実施例では、1フレームを複数フィールドで表示する。
光偏光器1の環境変化や経時変化等により、図7,図8に示すように、表示タイミング生成部32からのタイミング信号のみに応じて光偏光器1を駆動制御すると、副走査方向で副走査駆動信号と実際の光ビームを偏光した位置とにずれが発生する。図7に示すように、走査線の位置がずれて、走査線(6)が走査線(1)よりも図7の右側にずれ、各走査線の間隔も均等でなくなる場合がある。これにより、表示領域52内での画像の表示は大きく乱れてしまう。
図8では、副走査駆動信号を実線で示し、そのときの位置検出部48により検出される検出信号を破線で示す。位置ずれ(図8の場合では、XB <XA <XC の座標位置関係)が生じると、各画素A,B,CのX方向の正常な表示の座標位置関係(XA <XB <XC )を満足しなくなる。
そこで各画素A,B,CのX方向の座標位置関係(XA <XB <XC )を満足するように、位相制御部50が副走査位相シフター部42により、副走査駆動信号の位相をシフトする。副走査駆動信号の位相をシフトする簡単な制御で、図5に示すように、表示領域52の画像が正しく表示される。
また、同様に、光偏光器1の環境変化や経時変化等により、図9,図10に示すように、主走査方向で主走査駆動信号と実際の光ビームを偏光した位置とがずれ、画像の表示が大きく乱れてしまう。
図10では、主走査駆動信号を実線で示し、そのときの位置検出部48により検出される検出信号を破線で示す。位置ずれ(図10の場合では、YB <YA <YC の座標位置関係)が生じると、各画素A,B,CのY方向の座標位置関係(YA <YB <YC )を満足しなくなる。そこで各画素A,B,CのY方向の座標位置関係(YA <YB <YC )を満足するように、位相制御部50が主走査位相シフター部40により、主走査駆動信号の位相をシフトする。主走査駆動信号の位相をシフトする簡単な制御で、図5に示すように、表示領域52の画像が正しく表示される。
本実施形態では、斜めに連続する3つの画素A,B,Cを用い、3画素A,B,CのX方向の座標位置関係(XA <XB <XC )及び3画素A,B,CのY方向の座標位置関係(YA <YB <YC )を満足すように、駆動信号の位相をシフトしている。これに限らず、3画素は位置関係が既知であればよく、往路と復路とを含む3本の走査線上の位置関係が既知の3画素を用いて、その位置関係を満足するように、駆動信号の位相をシフトしても実施可能である。
往路と復路との走査線が交互に形成されるので、駆動信号の位相に対する偏光位置にずれが生じると、走査線の表示は1本おきに同一方向にずれる。既知の3画素A,B,Cの座標位置関係を満足するように、駆動信号の位相をシフトすると、簡単な制御で、図5に示すように、表示領域52の画像が正しく表示される。3画素A,B,Cの絶対位置を取得する必要はなく、簡単な構成で表示の乱れを防止できる。
次に、制御回路31において行われる位相制御処理について図11に示すフローチャートによって説明する。
まず、表示タイミング生成部32から光偏光器1を駆動するタイミング信号を主副走査駆動周波数生成部36,38に出力し、主走査駆動周波数生成部36から主走査駆動信号を主走査駆動回路部44に、副走査駆動周波数生成部38から副走査駆動信号を副走査駆動回路部46に出力して、光偏光器1を駆動する(ステップ100(以下、S100という。以下同様。))。
これにより、光偏光器1の第1可動部4と第2可動部6とが揺動し、位置検出部48が主走査櫛歯電極20と副走査櫛歯電極24との静電容量の変化から、偏光位置を検出する。表示タイミング生成部32からの各画素A,B,Cのタイミング信号に基づいて、各画素A,B,Cの偏光位置(XA ,YA )、(XB ,YB )、(XC ,YC )を位相制御部50が取得する(S110)。
次に、副走査方向(X方向)での各画素A,B,Cの座標位置関係(XA <XB <XC )を満足するか否かを判断する(S120)。各画素A,B,CのX方向の座標位置関係(XA <XB <XC )を満足しないときには(S120:NO)、位相制御部50が副走査位相シフター部42に変更信号を出力して、副走査駆動周波数の位相を、各画素A,B,Cの座標位置関係(XA <XB <XC )を満足するようにシフトする(S130)。
副走査方向(X方向)での各画素A,B,Cの座標位置関係(XA <XB <XC )を満足すると判断したとき(S120:YES)、あるいは、S130の処理を実行した後、次に、主走査方向(Y方向)での各画素A,B,Cの座標位置関係(YA <YB <YC )を満足するか否かを判断する(S140)。
各画素A,B,CのY方向の座標位置関係(YA <YB <YC )を満足しないときには(S140:NO)、位相制御部50が主走査位相シフター部40に変更信号を出力して、主走査駆動周波数の位相を、各画素A,B,Cの座標位置関係(YA <YB <YC )を満足するようにシフトする(S150)。
主走査方向(Y方向)での各画素A,B,Cの座標位置関係(YA <YB <YC )を満足すると判断したとき(S140:YES)、あるいは、S150の処理を実行した後、表示タイミング生成部32から光駆動部34にタイミング信号を出力して、光源2からの光ビームを光偏光器1により偏向して、表示領域52に画像を表示させる(S160)。
そして、S110以下の処理を繰り返して、各画素A,B,Cの偏光位置(XA ,YA )、(XB ,YB )、(XC ,YC )が座標位置関係(XA <XB <XC )(YA <YB <YC )を満足するように主副走査駆動周波数の位相をシフトして、画像の表示のずれを防止する。
本実施形態では、最初の1表示周期にS100〜S150の処理を実行する際、光源2を駆動することなく、光偏光器1を駆動してずれを検出し、各画素A,B,Cの偏光位置(XA ,YA )、(XB ,YB )、(XC ,YC )が座標位置関係(XA <XB <XC )(YA <YB <YC )を満足するように主副走査駆動周波数の位相をシフトする。その後、光源2を駆動して画像を表示するので、ずれた状態での画像が表示されるのを防止できる。
また、光源2を駆動して画像を表示しているときにも、S110以下の処理を繰り返し実行して、各画素A,B,Cの偏光位置(XA ,YA )、(XB ,YB )、(XC ,YC )が座標位置関係(XA <XB <XC )(YA <YB <YC )を満足するように主副走査駆動周波数の位相をシフトする。
位置検出部48により、偏光位置を検出する際、処理の時間遅れが発生する場合、図12に示すように、斜めに連続する3画素A,B,Cの表示タイミングにおいて、位相制御部50が位置検出部48から出力された信号により偏光位置を取得すると、取得した偏光位置と実際の光偏光器1の位置とにずれが発生する。その際、斜めに連続する3画素A,B,Cの表示タイミングに位置検出部48の処理の時間遅れ分だけ、調整時間を設けたタイミングで、位置検出部48から出力された信号により偏光位置を位相制御部50が取得する。主走査、副走査で位置検出部48の処理の時間遅れが異なれば、主走査と副走査とで調整時間も異なるようにすればよい。
尚、本実施形態では、主副走査駆動周波数生成部36,38、主副走査位相シフター部40,42、主副走査駆動回路部44,46が光偏光器駆動制御手段を構成し、表示タイミング生成部32が表示タイミング生成手段を構成し、光駆動部34が光源駆動手段を構成し、主走査櫛歯電極20、副走査櫛歯電極24、位置検出部48が位置検出手段を構成し、位相制御部50が位相制御手段を構成する。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
本発明の一実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 本実施形態の光偏光器の概略構成図である。 図2のCC断面図である。 図2のDD断面図である。 本実施形態の表示領域での走査線と画素との説明図である。 本実施形態の主副走査駆動信号、光ビーム駆動信号、表示位置、走査線の方向を示す説明図である。 本実施形態の表示領域での副走査方向においてずれが発生した場合の走査線と画素との説明図である。 本実施形態の副走査方向においてずれが発生した場合の主副走査駆動信号、光ビーム駆動信号を示す説明図である。 本実施形態の表示領域での主走査方向においてずれが発生した場合の走査線と画素との説明図である。 本実施形態の主走査方向においてずれが発生した場合の主副走査駆動信号、光ビーム駆動信号を示す説明図である。 本実施形態の制御回路において行われる位相制御処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の位置検出部による偏光位置検出の時間遅れによるずれを示す説明図である。
符号の説明
1…光偏光器 2…光源
4…第1可動部 6…第2可動部
12…固定部 18,20…主走査櫛歯電極
22,24…副走査櫛歯電極
31…制御回路 32…表示タイミング生成部
34…光駆動部 36…主走査駆動周波数生成部
38…副走査駆動周波数生成部
40…主走査位相シフター部
42…副走査位相シフター部
44…主走査駆動回路部
46…副走査駆動回路部
48…位置検出部 50…位相制御部
52…表示領域

Claims (3)

  1. 光源からの光ビームを互いに交差する主走査方向と副走査方向とに偏光する光偏光器と、
    前記主走査方向の主走査駆動信号と前記副走査方向の副走査駆動信号とに応じて前記光偏光器を制御して前記光ビームを偏光し、前記主走査方向と前記副走査方向とで往復させると共に、往路の走査線と復路の走査線とを表示領域上で交互に形成させる光偏光器駆動制御手段と、
    表示領域への画素による表示に応じたタイミング信号を生成する表示タイミング生成手段と、
    前記表示タイミング生成手段により生成された前記タイミング信号に基づいて前記光源を画素毎に制御する光源駆動手段と、
    前記光偏光器による偏光位置を検出する位置検出手段と、
    前記表示タイミング生成手段からの前記往路と前記復路とを含む3本の前記走査線上の位置関係が既知の3画素の前記タイミング信号に基づいて、前記位置検出手段により検出される前記3画素の前記偏光位置を取得し、前記3画素の前記偏光位置に応じて前記光偏光器駆動制御手段の前記駆動信号の位相を制御する位相制御手段とを備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 3本の前記走査線は前記表示領域上で前記副走査方向に連続し、かつ、前記3画素は前記表示領域上で斜めに連続し、前記位相制御手段は、前記光偏光器駆動制御手段の前記駆動信号の位相をシフトさせて前記3画素が斜めに連続するように前記位相を制御することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記位相制御手段は、前記位置検出手段により検出される前記偏光位置を取得するタイミングを調整可能なことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の光走査装置。
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