JP2010266824A - 画像表示装置 - Google Patents

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Tetsuro Yamazaki
哲朗 山▲崎▼
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Abstract

【課題】画像の歪を良好に補正する。
【解決手段】本発明の画像表示装置1は、光源装置11と、変調装置103と、走査光学系12とを備える。走査光学系12は、第1軸121a周りの回動により光を第1方向に走査させる第1走査ミラー121と、第1走査ミラー121で反射した光が入射する位置に配置され、第1軸121aと非平行な第2軸122a周りの回動により光を第2方向に走査させる第2走査ミラー122と、を有する。第1走査ミラー121で反射した光の第2走査ミラー122における軌跡TRが第2軸122aと略平行になっている。第1走査ミラー121から軌跡TRの中心位置に入射する光の光軸が、第2軸122aと直交しない条件を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
従来から、大画面の画像表示が可能な画像表示装置の1つとして、走査型のプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1)。走査型のプロジェクターは、変調されたレーザー光をスクリーン等の表示画面上でラスタースキャンすることにより、画像を表示するものである。レーザー光をラスタースキャンさせる走査光学系の1つに、1軸のスキャナーを2つ備えたものが知られている。1つのスキャナーは、水平方向にレーザー光をスキャンさせるものであり、もう1つのスキャナーは垂直方向にレーザー光をスキャンさせるものである。
レーザー光は、単一波長であるために色純度が高いこと、コヒーレンスが高いためにビームを整形しやすいこと等の特徴を有している。したがって、レーザー光により画像を表示する画像表示装置にあっては、コントラストや色再現性、解像度等を格段に高めることが可能である。
走査型のプロジェクターあっては、液晶ライトバルブ等の代わりに変調回路により階調調整が可能である。したがって、プロジェクターを小型にすることや、レーザー光の供給停止により完全な黒を表現することができる。また、走査型のプロジェクターにあっては、投射レンズを省くことができる。したがって、装置を格段に小型にすることや、投射レンズでの光損失がなくなることにより光の利用効率を高めることができる。
特開平1−245780号公報
ところで、プロジェクターを使用する場合には、表示画面に対して斜方から光を射出させて画像を表示させることが多い。斜方から画像を表示すると、次に説明するように画像に歪を生じてしまう。
図7(a)、(b)は、従来の走査型のプロジェクターPJのスクリーンSに対する配置・姿勢を示す斜視図である。図7(c)、(d)は、それぞれ、図7(a)、(b)に示した配置のプロジェクターPJにより表示される画像ImA、ImBの形状を示す平面図である。図7(a)では、プロジェクターPJがスクリーンSにおいて画像を表示すべき領域(以下、表示領域と称する)の中央の法線方向にプロジェクターPJが配置されている。この配置により得られる画像ImAの外形(図7(c)参照)は、一対の対辺が略平行になり、他の一対の対辺は画像ImAの外側に向かって凹状に湾曲した形状(糸巻き歪)になる。表示領域中央の正面にプロジェクターPJを配置すると、他の一対の対辺に糸巻き歪を含むものの、副走査方向の一方と他方とで対称的な概略矩形状の画像が得られる。このような画像は、プロジェクターPJの配置を異ならせた場合に、比較的歪み少ない画像(以下、基準画像を称する)である。図7(b)では、プロジェクターPJが表示領域中央の法線方向から主走査方向にずれた位置にプロジェクターPJが配置されている。このような配置により得られる画像ImBの外形(図7(d)参照)は、2対の対辺がいずれも非平行になり、矩形状とかけ離れた形状になってしまう。
液晶パネル等のライトバルブを使用するプロジェクターにあっては、ライトバルブにより形成された像を投射レンズにより投射するので、投射レンズをシフトさせることにより画像の歪を補正することができる。走査型のプロジェクターにおいて、投射レンズを使用する方式を採用すれば、画像の歪を補正することが可能である。しかしながら、走査型のプロジェクターに投射レンズを設けると、シンプルな構成であり光の利用効率が高いという走査型の長所が活かされなくなってしまう。
走査型のプロジェクターにおいて画像の歪を補正する方法として、表示された状態で歪を生じないように、画像信号を補正して画素を再構成する方法が考えられる。例えば、歪んだ表示領域から矩形領域を切り出し、矩形領域に画像が表示されるように、レーザー光源装置の点灯タイミングを調整すればよい。この方法によれば矩形の画像を表示可能になるが、レーザー光源装置の駆動系が複雑になるおそれがある。
本発明は、前記事情に鑑み成されたものであって、画像の歪を補正する必要性を低減して、良好な画像を表示可能な画像表示装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の画像表示装置は、光源装置と、前記光源装置から射出される光を変調する変調装置と、前記変調装置により変調された光を被走査面上で第1方向及び第2方向において走査させる走査光学系と、を備え、前記走査光学系は、前記変調装置により変調された光が入射する位置に配置され、第1軸周りの回動により該光を前記第1方向に走査させる第1走査ミラーと、前記第1走査ミラーで反射した光が入射する位置に配置され、前記第1軸と非平行な第2軸周りの回動により該光を前記第2方向に走査させる第2走査ミラーと、を有し、前記第1走査ミラーで反射した光の前記第2走査ミラーにおける入射位置の前記第1走査ミラーの回動に伴う軌跡が前記第2軸と略平行になっており、前記第1走査ミラーから前記軌跡の中心位置に入射する光の光軸が前記第2軸と直交しない条件を満たすようになっていることを特徴とする。
このようにすれば、変調装置により変調された光が、走査光学系により被走査面上を走査して、画像が表示される。第1走査ミラーで反射した光が、第2走査ミラーに入射する位置は、第1走査ミラーの回動により変化する。入射位置の軌跡が第2軸と略平行になっているので、第2方向の各位置において第1走査ミラーにより走査される光による走査ラインが互いに略平行になる。
通常の走査型の画像表示装置にあっては、画像表示装置が表示領域中心の法線方向に対して第1方向にずれて配置されていると、ずれ量が大きくなるほど表示される画像に生じる歪が大きくなる。
中心光軸が第2軸と直交しないようになっていれば、中心光軸が第2軸と直交する場合と比較して、中心光軸が第2走査ミラーの反射面の法線方向となす角度に応じて、被走査面に光が入射する位置が第1方向に平行移動する。すなわち、表示された画像が表示領域から平行移動する距離に応じて、画像表示装置を第1方向へ平行移動すれば、基準画像と同様に歪の少ない画像を表示することができる。このように、前記条件を満たしていれば、表示領域中心の法線方向から第1方向にずれた位置に画像表示装置を配置しつつ、歪の少ない画像を表示することができる。したがって、画像の歪を電気的に補正する必要性が低くなり、シンプルな構成でありながら歪の少ない良好な画像が得られる画像表示装置になる。
また、前記条件を満たすように、前記第1軸の軸方向を調整可能になっている構成にしてもよい。
第1軸の軸方向を変化させると、第1走査ミラーに入射する光の入射角が変化し、第1走査ミラーで反射した光の光軸が変化する。したがって、第1走査ミラーの回動に伴う軌跡を変化させることができ、前記条件を満たすように中心光軸を調整することができる。また、中心光軸が第2軸となす角度を調整可能であるので、被走査面に対する画像形成装置の位置に応じて、表示される画像を矩形に近づけるように補正することができる。
また、前記第1走査ミラーの回動が前記第1軸周りの正逆方向の振動であり、前記条件を満たすように前記第1走査ミラーの振動の中心位置を調整可能になっている構成にしてもよい。
第1走査ミラーの振動の中心位置を変化させると、軌跡の中心位置が変化するので、前記条件を満たすように中心光軸を調整することができる。これにより、被走査面に対する画像形成装置の位置に応じて、表示される画像を矩形に近づけるように補正することができる。
また、前記条件を満たすように、前記光源装置から射出される光の光軸を調整可能になっている構成にしてもよい。
光源装置から射出される光の光軸を変化させると、第1走査ミラーに入射する光の入射角が変化し、第1走査ミラーで反射した光の光軸が変化する。したがって、前記条件を満たすように中心光軸を調整することができ、被走査面に対する画像形成装置の位置に応じて、表示される画像を矩形に近づけるように補正することができる。
また、前記第1走査ミラーの回動が前記第1軸周りの正逆方向の振動であり、前記条件を満たすように前記第1走査ミラーの振動の振動範囲を調整可能になっている構成にしてもよい。
第1走査ミラーの振動の振動範囲を変化させることにより、中心光軸を変化させることができる。したがって、前記条件を満たすように中心光軸を調整することができ、被走査面に対する画像形成装置の位置に応じて、表示される画像を矩形に近づけるように補正することができる。
また、前記第1走査ミラーの回動が前記第1軸周りの正逆方向の振動であり、前記走査光学系から射出される光の前記第1方向における走査幅が前記第2方向の各位置において同等となるように、前記第1走査ミラーの振動の振幅を調整可能になっている構成にしてもよい。
このようにすれば、走査幅が第2方向の各位置において同等となるので、表示される画像を矩形に近づけることができる。
また、前記走査光学系から射出される光の前記第1方向に走査する走査幅が、前記第2方向における走査の各位置において同等となるように、前記光源装置の点灯期間を調整可能になっている構成にしてもよい。
このようにすれば、走査幅が第2方向の各位置において同等となるので、表示される画像を矩形に近づけることができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図である。 第1実施形態における走査光学系を拡大して示す斜視図である。 (a)〜(c)は、それぞれ光軸の調整方法を示す平面図である。 (a)は、第2実施形態のプロジェクターを示す斜視模式図、(b)は表示される画像の外形を示す平面模式図である。 第3実施形態における走査光学系を拡大して示す斜視図である。 (a)、(b)は、第4実施形態のプロジェクターにおける画像補正方法を示す説明図である。 (a)〜(d)は、従来のプロジェクターの説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造の寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせている場合がある。また、実施形態において同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略する場合がある。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、プロジェクター1は、画像信号処理系10、レーザー光源装置(光源装置)11、走査光学系12を含んでいる。プロジェクター1は、概略すると以下のように動作する。
PC等の信号源8から入力画像に対応した電気信号が供給されると、この電気信号は画像信号処理系10により処理されて、レーザー光源装置11や走査光学系12に出力される。レーザー光源装置11は、電気信号に応じて階調が時間変化する光L1を射出する。光L1は、走査光学系12により壁やスクリーン等の被走査面9に向けて射出される。
走査光学系12は、射出する光L1の光軸を電気信号に応じて主走査方向(第1方向)、副走査方向(第2方向)に時間変化させる。主走査方向は、時間的に連続して画素が描画される方向であり、連続して描画される一連の画素群である走査ラインSLが延在する方向である。副走査方向は、複数の走査ラインSLが並ぶ方向である。ここでは、主走査方向において一方から他方に向かう往路での走査、他方から一方に向かう復路での走査の双方で画像を描画する走査方式になっている。光L1が被走査面9を走査することにより、被走査面9に複数の走査ラインSLからなる画像が描画(表示)される。
次に、プロジェクター1の構成要素を詳しく説明する。以下の説明では、図1に示したXYZ直交座標系に基づいて構成要素の位置関係を説明する。このXYZ座標系において、主走査方向をX方向、副走査方向をY方向、被走査面9の法線方向をZ方向としている。典型的には、X方向が水平方向に設定され、Y方向が鉛直方向に設定される。本実施形態のプロジェクター1は、被走査面9の走査範囲(表示領域)の中心の法線方向から主走査方向における一方(X負方向)に偏った位置に配置されている。
画像信号処理系10は、インターフェース101、画像信号処理回路102、変調回路103、タイミング生成回路104、及びミラー駆動回路105を含んでいる。インターフェース101は、信号源8から画像信号や同期信号を含んだ電気信号を受け取り、この電気信号を画像信号と同期信号とに分離する。画像信号には、入力画像の画素ごとの階調データが含まれている。同期信号には、入力画像の画素数やリフレッシュレート等のデータが含まれている。分離された画像信号は、画像信号処理回路102に出力される。分離された同期信号は、タイミング生成回路104に出力される。
タイミング生成回路104は、入力画像の画素数やリフレッシュレート、走査方式等に応じて、画素ごとの表示タイミングを示すタイミング信号を生成する。タイミング信号により、画像信号をプロジェクター1の走査方式に整合した形式に変換することが可能になっている。タイミング信号は、画像信号処理回路102やミラー駆動回路105に出力される。ミラー駆動回路105は、走査光学系12を駆動する駆動信号をタイミング信号に基づいて生成し、駆動信号を走査光学系12に出力する。
画像信号処理回路102は、画像信号にガンマ処理等の各種画像処理を行う。また、画像信号処理回路102は、画像信号に含まれる階調データが走査方式に整合した時間順次で変調回路103に出力されるように、タイミング信号に基づいて画像信号を調整する。例えば、入力画像の1フレームに含まれる複数の画素について階調データをフレームバッファに記憶させておき、階調データを走査される時間順次で読み出して、変調回路103に出力する。往路の走査と復路の走査とで画像を描画する場合には、例えば、往路と復路とでフレームバッファからデータを読み出す順番を反転させる。
変調回路103は、レーザー光源装置11から射出される光L1の光量が画素ごとの階調に対応して時間変化するように、画像信号に基づいてレーザー光源装置11の出力を調整する。レーザー光源装置11は、その詳細な構成を図示しないが、射出光の波長が異なる複数の半導体レーザー素子を含んでいる。変調回路103は、複数の半導体レーザー素子のそれぞれに対して出力を調整する。複数の半導体レーザー素子から射出された光は、ダイクロイックミラー等の色合成素子により合成され、合成された光L1がレーザー光源装置11から射出される。
走査光学系12は、ミラー駆動部120、第1走査ミラー121、第2走査ミラー122を含んでいる。ミラー駆動部120は、ミラー駆動回路105から駆動信号を受け取り、駆動信号に基づいて第1走査ミラー121や第2走査ミラー122を駆動する。第1走査ミラー121は、レーザー光源装置11から光L1が入射する位置に配置されている。第2走査ミラー122は、第1走査ミラー121で反射した光L1が入射する位置に配置されている。
第1走査ミラー121は、例えばMEMS技術等により形成されるマイクロメカニカルミラーにより構成され、トーションバネ等に支持されている。第1走査ミラー121は、ミラー駆動部120から供給される電圧により生じる静電気力を受けて、第1軸121a周りに正逆方向に振動(回動)させられる。第1走査ミラー121の回動に伴って、第1走査ミラー121に入射する光L1の入射角が変化し、第1走査ミラー121で反射した光L1の光軸が変化する。
第2走査ミラー122は、例えばガルバノミラー等により構成される。第2走査ミラー122は、前記駆動信号に基づいてミラー駆動部120により第2軸122a周りに回動させられる。本実施形態では、プロジェクター1を所定の方向に向けて設置すると第2軸122aが被走査面9と略平行になるように、第2走査ミラー122が配置されている。詳しくは、プロジェクター1は例えば箱状の筐体に各種部品が収容された構造になっており、筐体において光射出口が配置された面を被走査面9に正対させると、第2軸122aが被走査面9と略平行に配置される。
第2走査ミラー122において光L1の入射位置は、第1走査ミラー121の回動に伴って変化する。入射位置の軌跡TRは、第2軸122aと略平行になっている。第2走査ミラー122の回動に伴って、第2走査ミラー122に入射する光L1の入射角が変化し、第2走査ミラー122で反射した光L1の光軸が変化する。
以上のような構成により、プロジェクター1から射出される光の光軸は、第1走査ミラー121の回動により主走査方向に変化し、第2走査ミラー122の回動により副走査方向に変化する。
図2は、走査光学系12における第1走査ミラー121、第2走査ミラー122の位置関係を示す斜視図である。図2には、第2走査ミラー122が回動中心に位置する状態において、第2走査ミラー122に入射する光の光軸変化を模式的に図示している。
以下の説明において、2つの軸が互いになす角度とは、ベクトル空間に拡張された角度である。すなわち、2つの軸が互いになす角度は、2つの軸が、同一平面内又は平面内に配置される場合のいずれにおいても、2つの軸方向を示す2つのベクトルがなす角度により規定される。2つのベクトルがなす角度は、2つベクトルの内積等により求められる。
本実施形態では、光L10が第2走査ミラー122に入射する位置Cが、第2走査ミラー122の反射面の法線方向から第2軸122aを第2走査ミラー122上に投影した投影線D上に位置している。第2走査ミラー122は、面方向の寸法に対して厚み方向の寸法が極めて小さいので、実際には投影線Dは第2軸122aと略一致する。投影線Dは、第2走査ミラー122の反射面において、第2軸122aと略平行な中心線と略一致している。第1走査ミラー121が回動中心に位置している状態での軌跡TRは、表示すべき画像の副走査方向の略中心の画素群と対応している。光L10の光軸が投影線Dとなす角度θは、0°より大きく90°未満になっている。
光L10の光軸が投影線Dと直交していないので、光L10の光軸が投影線Dと直交する配置と比較して、第2走査ミラー122で反射した光は、投影線Dに第2軸122aの軸方向に偏向して進行する。すなわち、第2走査ミラー122で反射した光が偏向して向かう方向に表示領域が位置するように、表示領域中央の法線方向から主走査方向にずれた位置にプロジェクター1を配置することにより、所定の表示領域に画像が表示される。
第2走査ミラー122が回動中心に位置する状態における光L10の光軸が投影線Dとなす角度を調整するには、プロジェクター1の構成要素の位置関係を以下のように調整するとよい。
図3(a)〜(c)は、それぞれ、プロジェクター2内での光軸調整方法を示す説明図である。図3(a)〜(c)には、第1走査ミラー121、第2走査ミラー122が互いに対向する方向の側方のうち、第1軸121aの軸方向から見たレーザー光源装置11、第1走査ミラー121及び第2走査ミラー122の配置を模式的に図示している。また、図6(a)〜(c)には、光L10の光軸が投影線Dと直交する条件の仮想的な配置(基準配置)のレーザー光源装置11C、第1走査ミラー121C、第2走査ミラー122Cを比較用に図示している。
1つ目の方法は、図3(a)に示すようにレーザー光源装置11の位置を調整することにより、光軸を調整する方法である。第2軸122aを含み第1軸121aに直交する面内で、基準配置のレーザー光源装置11Cから射出された光が第1走査ミラー121に入射する位置を中心としてレーザー光源装置11Cを回転させた位置に、レーザー光源装置11が配置されている。レーザー光源装置11から射出された光の第1走査ミラー121に対する入射角が基準配置から変化しており、第1走査ミラー121で反射した光が第2走査ミラー122に入射する位置が変化する。
2つ目の方法は、図3(b)に示すように第1走査ミラー121の姿勢を調整することにより、光軸を調整する方法である。第2軸122aを含み第1軸121aに直交する面内で、レーザー光源装置11から射出された光が第1走査ミラー121Cに入射する位置を中心として第1走査ミラー121Cを回転させた位置に、第1走査ミラー121が配置されている。レーザー光源装置11から射出された光の第1走査ミラー121に対する入射角が基準配置から変化しており、第1走査ミラー121で反射した光が第2走査ミラー122に入射する位置が変化する。
3つ目の方法は、図3(c)に示すように第2走査ミラー122の姿勢を調整することにより、光軸を調整する方法である。第2軸122aを含み第1軸121aに直交する面内で第2走査ミラー122Cを回転させるとともに、この面方向に第2走査ミラー122Cを平行移動させた位置に、第2走査ミラー122が配置されている。
このようにレーザー光源装置11、第1走査ミラー121、第2走査ミラー122のうちの1以上に対して位置調整を行えば、光L10の光軸が投影線Dとなす角度を調整することができる。なお、レーザー光源装置11、第1走査ミラー121、第2走査ミラー122のうちの2以上に対して位置調整を行ってもよい。
また、第1走査ミラーの回動範囲を制御することにより、L10の光軸が投影線Dとなす角度を調整することもできる。例えば、ガルバノミラー等の回動範囲を制御可能なものを第1走査ミラーとして採用する。表示すべき画像の走査方向の中心に対応する光の光軸が投影線Dと直交しないように、第1走査ミラーの回動範囲を設定することにより、位置調整を行う場合と同様の効果が得られる。また、位置調整を行う方法と、回動範囲を制御する方法とを併用することも可能である。
以上のような構成のプロジェクター1にあっては、表示領域中央の法線方向から主走査方向にずれた位置にプロジェクター1を配置した場合に、略矩形状の画像を表示することができる。表示領域中央の法線方向のスペースは、画像全体を鑑賞しやすい位置であり、通常は鑑賞者用のスペースに用いられる。プロジェクター1にあっては、表示領域中央の法線方向から主走査方向にずれた位置にプロジェクター1を配置しても歪が少ない画像が得られるので、設置が容易でありながら良好な画像を表示可能なものになっている。
なお、表示すべき画像の走査方向における中心に対応する光(光L10)の光軸が、投影線Dと異なる平面内に配置される構成を採用してもよく、この構成によっても第1実施形態と同様に画像の歪を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係るプロジェクターの第2実施形態を説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、被走査面に対するプロジェクターの位置に応じて画像の歪を補正可能になっている点である。
図4(a)は、第2実施形態に係るプロジェクター2の概略構成を示す模式図、図4(b)は、プロジェクター2により表示される画像の外形を模式的に示す平面図である。
プロジェクター2は、第1実施形態のプロジェクター1と概ね同様のものであるが、光L10の光軸が投影線Dとなす角度(図2参照)が可変になっている。ここでは、第1走査ミラー121に位置調整機構(図示略)が設けられている。プロジェクター2の筐体表面に、位置調整機構の一部である調整ダイヤルが設けられている。この調整ダイヤルを回すことにより第1走査ミラー121の姿勢を変化させて、図3(b)に示した光軸調整を随時行うことが可能になっている。
プロジェクター2により画像を表示するには、被走査面9における表示領域中央の法線方向から主走査方向にずれた位置にプロジェクター2を設置する。この状態では、プロジェクター2から射出される光により、表示領域よりも主走査方向にずれた位置に画像が表示される。前記の調整ダイヤルを回すと、第1走査ミラー121の姿勢が漸次変化して、表示される画像の位置が主走査方向においてシフトする。所望の表示領域に画像が表示されるまで調整ダイヤルを回転させることにより、図4(b)に示すような略矩形状の画像Im1が表示される。
なお、第1走査ミラー121の位置を調整する位置調整機構が設けられている構成の他にも、レーザー光源装置11、第2走査ミラー122のうちの1以上に位置調整機構が設けられている構成にしてもよい。レーザー光源装置11、第1走査ミラー121、第2走査ミラー122のうちの2以上に位置調整機構が設けられている構成にしてもよい。第1走査ミラー121の回動範囲を制御する制御機構が設けられている構成にしてもよい。この場合には、回動範囲を変化させることにより表示される画像の位置が主走査方向においてシフトするので、所望の表示領域に略矩形状の画像を表示することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明に係るプロジェクターの第3実施形態を説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1走査ミラーとしてポリゴンミラーを採用している点である。
図5は、第3実施形態における走査光学系32を模式的に示す斜視図である。図3に示すように、第1走査ミラー321は、複数の反射面を有するポリゴンミラーにより構成されている。本実施形態のポリゴンミラーは、平面視正6角形の盤状のものである。ポリゴンミラーは、正6角形の面中心を通りこの面に直交する方向を軸方向とする第1軸321a周りに、回転(回動)可能になっている。正6角形の面に対する側面が、それぞれ反射面になっている。
レーザー光源装置11から射出された光L3は、反射面の1つに入射して反射し、反射した光L3が第2走査ミラー122に入射するようになっている。ポリゴンミラーの回転に伴って、反射面に対する光L3の入射角が変化して、反射面で反射した光L3の第2走査ミラー122に対する入射位置が変化する。さらに、ポリゴンミラーが回転すると、レーザー光源装置11からの光L3が次の反射面に入射する。すると、第2走査ミラー122における光の入射位置が、軌跡TRの一端(光L31参照)に戻り、ポリゴンミラーの回転に伴って、軌跡TRの他端(光L32参照)に向かって移動する。このように、ポリゴンミラーの反射面の1つにより反射された光が、走査ラインSLの1つを描画するようになっている。
ところで、第1走査ミラー321を、第1軸321a周りに回転させてポリゴンミラーの姿勢を変化させることにより、第1、第2実施形態で説明した光軸調整を行うことは難しい。このような場合には、レーザー光源装置11の位置や、第2走査ミラー122の位置及び姿勢を調整することにより、光軸調整を行うとよい。
[第4実施形態]
次に、本発明に係るプロジェクターの第4実施形態を説明する。第4実施形態が第1〜第3実施形態と異なる点は、表示される画像の糸巻き歪みを補正可能になっている点である。
図6(a)、(b)は、それぞれ糸巻き歪みの補正方法を示す説明図である。ここでは、図4(b)に示した画像Im1に基づいて補正方法を説明する。
図6(a)に示す糸巻き歪みの補正方法は、走査範囲に対応する画像Im1内に含まれる矩形領域PAを、表示領域PBとすべく画像信号を調整する方法である。この方法により画像補正を行うには、例えばプロジェクター1に領域設定部を設けておき、領域設定部により、予め設定された矩形領域あるいはセンサー等の検出結果に基づいて決定される矩形領域を矩形領域PAに設定する。タイミング生成回路104は、領域設定部の設定結果を受けて、矩形領域PAに表示すべき画像の画素ごとの表示タイミングを示すタイミング信号を生成する。また、画像信号処理回路102は、階調データが矩形領域PAに整合した時間順次で変調回路103に出力されるように、タイミング信号に基づいて画像信号を調整する。これにより、表示領域PBに略矩形状の画像Im2が表示される。前記のように本発明によれば、表示される走査ラインSLが互いに平行になっており、歪が少ない画像が表示されるので、画像信号自体を補正する必要性が低くなっている。したがって、シンプルな処理によりほぼ矩形状の画像を表示することができ、装置の複雑化を招くことなく格段に良好な画像を表示することができる。
図6(b)に示す糸巻き歪みの補正方法は、画像Im1を構成する走査ラインSLの主走査方向の長さを揃えるべく、第1走査ミラー121の回動における振幅を調整する方法である。この方法により画像補正を行うには、第1走査ミラー121を駆動する駆動電圧を走査ラインSLごとに調整するとよい。すなわち、画像Im1において副走査方向の端に近い走査ラインSLであるほど、ミラー駆動部120は、走査ラインSLの描画時に第1走査ミラー121に供給する駆動電圧を低く設定する。これにより、副走査方向の端に近い走査ラインSLであるほど、描画時の第1走査ミラー121の振幅が小さくなる。このような補正方法によれば、画像信号を補正しなくとも、略矩形状の画像を表示することができる。
なお、本発明の技術範囲は前記実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で多様な変形が可能である。例えば、レーザー光源装置11と走査光学系12との間の光路に、レーザー光源装置からの射出光を平行化する平行化光学系や、射出光のスポット形状を調整するビーム整形光学系等を配置してもよい。
1、2・・・プロジェクター(画像表示装置)、9・・・被走査面、11・・・レーザー光源装置(光源装置)、12、32・・・走査光学系、103・・・変調回路(変調装置)、121、321・・・第1走査ミラー、121a、321a・・・第1軸、122・・・第2走査ミラー、122a・・・第2軸、TR・・・軌跡

Claims (7)

  1. 光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を変調する変調装置と、
    前記変調装置により変調された光を被走査面上で第1方向及び第2方向において走査させる走査光学系と、を備え、
    前記走査光学系は、
    前記変調装置により変調された光が入射する位置に配置され、第1軸周りの回動により該光を前記第1方向に走査させる第1走査ミラーと、
    前記第1走査ミラーで反射した光が入射する位置に配置され、前記第1軸と非平行な第2軸周りの回動により該光を前記第2方向に走査させる第2走査ミラーと、を有し、
    前記第1走査ミラーで反射した光の前記第2走査ミラーにおける入射位置の前記第1走査ミラーの回動に伴う軌跡が前記第2軸と略平行になっており、
    前記第1走査ミラーから前記軌跡の中心位置に入射する光の光軸が前記第2軸と直交しない条件を満たすようになっていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記条件を満たすように、前記第1軸の軸方向を調整可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1走査ミラーの回動が前記第1軸周りの正逆方向の振動であり、前記条件を満たすように前記第1走査ミラーの振動の中心位置を調整可能になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記条件を満たすように、前記光源装置から射出される光の光軸を調整可能になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1走査ミラーの回動が前記第1軸周りの正逆方向の振動であり、前記条件を満たすように前記第1走査ミラーの振動の振動範囲を調整可能になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 前記第1走査ミラーの回動が前記第1軸周りの正逆方向の振動であり、前記走査光学系から射出される光の前記第1方向における走査幅が前記第2方向の各位置において同等となるように、前記第1走査ミラーの振動の振幅を調整可能になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7. 前記走査光学系から射出される光の前記第1方向に走査する走査幅が、前記第2方向における走査の各位置において同等となるように、前記光源装置の点灯期間を調整可能になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
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