JPH0938787A - 光走査異常検出回路および光走査装置 - Google Patents

光走査異常検出回路および光走査装置

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JPH0938787A
JPH0938787A JP7192032A JP19203295A JPH0938787A JP H0938787 A JPH0938787 A JP H0938787A JP 7192032 A JP7192032 A JP 7192032A JP 19203295 A JP19203295 A JP 19203295A JP H0938787 A JPH0938787 A JP H0938787A
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JP
Japan
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optical scanning
voltage
abnormality
detection
coil
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JP7192032A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Hasebe
洋泰 長谷部
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Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガルバノ鏡を用いた光走査装置の光走査異常
を検出することができる光走査異常検出回路およびそれ
を用いた光走査装置を提供することである。 【解決手段】 スキャナ駆動回路7aおよびスキャナ8
a間のノードn1と接地電位との間に抵抗R1を接続す
る。コンパレータ21はノードn1の電圧VAを負の基
準電位と比較して判定信号CP1を出力し、コンパレー
タ22はノードn1の電圧VAを正の基準電位と比較し
て判定信号CP2を出力する。ORゲート23は、判定
信号CP1,CP2を受け、検出信号DP1を出力す
る。CPUは、検出信号DP1に基づいてレーザ制御回
路にイネーブル信号を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置の光走
査異常検出回路およびそれを用いた光走査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザ光を用いて対象物に加
工を行うために種々のレーザ加工装置が用いられてい
る。例えば、レーザ加工装置の一種であるレーザ刻印装
置では、レーザ光を用いて対象物に文字やマークを刻印
する。
【0003】このようなレーザ加工装置には、ガルバノ
鏡を用いた光走査機構を有するものがある。ガルバノ鏡
とは、ガルバノメータの回転軸に鏡を取り付けたもので
ある。ガルバノメータは、通常のモータと同様にコイル
および回転軸を有し、その回転軸がコイルに与える電流
の値に比例した角度だけ回動するものである。したがっ
て、ガルバノメータに正弦波状の電流を与えると、その
回転軸は往復回転(振動)運動を行う。ガルバノメータ
の回転軸の先端に鏡を取り付け、その鏡にレーザ光等の
光を照射することにより、その反射光を対象物に走査さ
せることができる。
【0004】このようなガルバノ鏡が角度センサを内蔵
している場合には、角度センサの角度検出信号に基づい
てガルバノ鏡をフィードバック制御する。すなわち、C
PU(中央演算処理装置)から出力される走査角度信号
と角度センサから出力される角度検出信号とを比較し、
それらが一致するようにガルバノ鏡を駆動する。それに
より、正確な光走査を行うことができる。また、ガルバ
ノ鏡が角度センサを内蔵しない場合には、外部にPSD
(位置検出素子)等の光位置検出器を配置し、その光位
置検出器から出力される位置検出信号に基づいてガルバ
ノ鏡をフィードバック制御することにより、正確な光走
査を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガルバ
ノ鏡のコイル等が断線すると、ガルバノ鏡の回転軸が回
転せず、CPUから出力される走査角度信号と角度検出
信号とが所定の時間を経過しても一致しない。このよう
な場合、光の走査が行われず、光が対象物の一点に照射
されることになる。この状態が続くと、対象物が加熱
し、事故につながるおそれがある。
【0006】なお、ポリゴンミラーを用いて周期的に光
を対象物に走査させる光走査機構では、光走査光の一部
を受光し、その光の周期が所定の周期となっているか否
かを判別することにより光走査異常を検出する技術が提
案されている。しかし、ガルバノ鏡を用いたレーザ加工
装置では、光の走査が一定の周期で行われないので、周
期的な光走査機構における上記の技術を適用することは
できない。
【0007】本発明の目的は、ガルバノ鏡を用いた光走
査装置の光走査異常を検出することができる光走査異常
検出回路およびそれを用いた光走査装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る光走査異常検出回路は、鏡が取り付けられた
回転軸およびコイルを有するガルバノ鏡により対象物に
光を走査させる光走査装置に用いられる光走査異常検出
回路であって、ガルバノ鏡のコイルに電流を供給するた
めの接続点の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出
手段により検出された電圧を所定の電圧と比較する比較
手段と、比較手段の比較結果に基づいて光走査異常が発
生したか否かを判定する判定手段とを備える。
【0009】第2の発明に係る光走査異常検出回路は、
第1の発明に係る光走査異常検出回路の構成において、
判定手段が、電圧検出手段により検出された電圧が所定
の電圧よりも高い状態が所定の時間続いた場合に光走査
異常を示す異常検出信号を出力するものである。
【0010】第3の発明に係る光走査異常検出回路は、
第1または第2の発明に係る光走査異常検出回路の構成
において、ガルバノ鏡が、コイルと直列に接続される電
流検知手段をさらに含み、電圧検出手段が、電流を供給
するための接続点の電圧を検出する第1の電圧検出手段
およびコイルと電流検知手段との間の接続点の電圧を検
出する第2の電圧検出手段を含むものである。
【0011】電圧検出手段を抵抗により構成する場合に
は、抵抗のインピーダンスがガルバノ鏡のコイルのイン
ピーダンスよりも高くなるように抵抗の値を設定する。
ガルバノ鏡のコイルの断線等による光走査異常が発生す
ると、コイルに電流を供給するための接続点の電圧が所
定の電圧よりも上昇する。第1〜第3の発明に係る光走
査異常検出回路においては、電圧検出手段によりコイル
に電流を供給するための接続点の電圧が検出され、検出
された電圧が比較手段により所定の電圧と比較される。
そして、比較手段の比較結果に基づいて判定手段により
光走査異常が発生したか否かが判定される。
【0012】このようにして、光走査異常の有無が検出
されるので、検出結果に基づいて発光を停止させたり、
ユーザに警報を発することにより光走査異常による事故
を防止することができる。
【0013】特に、第2の発明に係る光走査異常検出回
路においては、電圧検出手段により検出された電圧が所
定の電圧よりも高い状態が所定の時間続くと判定手段に
より光走査異常を示す異常検出信号が出力される。それ
により、コイルの断線等によるガルバノ鏡の光走査異常
を確実に検出することができる。
【0014】また、第3の発明に係る光走査異常検出回
路においては、第1の電圧検出手段により電流を供給す
るための接続点の電圧が検出され、第2の電圧検出手段
によりコイルと電流検知手段との間の接続点の電圧が検
出される。それにより、コイルの断線および電流検知手
段の遮断を検出することができる。
【0015】第4の発明に係る光走査装置は、鏡が取り
付けられた回転軸およびコイルを有するガルバノ鏡によ
り対象物に光を走査する光走査手段と、ガルバノ鏡のコ
イルに電流を供給する電流供給手段と、第1、第2また
は第3の発明に係る光走査異常検出回路とを備えたもの
である。
【0016】第5の発明に係る光走査装置は、第4の発
明に係る光走査装置の構成において、ガルバノ鏡の回転
軸の回転角を指定する制御信号を出力する制御信号出力
手段と、ガルバノ鏡の回転軸の回転角に対応する検出信
号を出力する検出信号出力手段と、制御信号出力手段か
ら出力される制御信号と検出信号出力手段から出力され
る検出信号との差を算出する演算手段とをさらに備え、
電流供給手段が演算手段の出力信号に応じた電流をガル
バノ鏡のコイルに供給するものである。
【0017】第4および第5の発明に係る光走査装置に
おいては、電流供給手段によりガルバノ鏡に電流が供給
され、その電流に応じて光走査手段により対象物に光が
走査される。そして、第1、第2または第3の発明に係
る光走査異常検出回路によりガルバノ鏡のコイルの断線
等による光走査異常が検出される。それにより、光走査
異常による事故を防止することができる。
【0018】特に、第5の発明に係る光走査装置におい
ては、制御信号出力手段から出力される制御信号と検出
信号出力手段から出力される検出信号との差が算出さ
れ、その差に応じた電流がガルバノ鏡のコイルに供給さ
れる。それにより、ガルバノ鏡の回転軸の回転角を正確
に制御することができる。
【0019】第6の発明に係るレーザ加工装置は、対象
物にレーザ光を照射して対象物を加工するレーザ加工装
置であって、第4または第5の発明に係る光走査装置を
備えたものである。
【0020】第6の発明に係るレーザ加工装置において
は、第4または第5の発明に係る光走査装置が用いられ
ているので、ガルバノ鏡のコイルの断線等による光走査
異常が検出される。それにより、光走査異常による事故
を防止することができる。
【0021】第7の発明に係る検出装置は、対象物に光
を照射してその反射光の受光状態により対象物の変位ま
たは有無を検出する検出装置であって、第4または第5
の発明に係る光走査装置を備えたものである。
【0022】第7の発明に係る検出装置においては、第
4または第5の発明に係る光走査装置が用いられている
ので、ガルバノ鏡のコイルの断線等による光走査異常が
検出される。それにより、光走査異常による事故を防止
することができる。
【0023】第8の発明に係るバーコード読取装置は、
バーコードに光を照射してその反射光の受光状態により
バーコード情報を読取るバーコード読取装置であって、
第4または第5の発明に係る光走査装置を備えたもので
ある。
【0024】第8の発明に係るバーコード読取装置にお
いては、第4または第5の発明に係る光走査装置が用い
られているので、ガルバノ鏡のコイルの断線等による光
走査異常が検出される。それにより、光走査異常による
事故を防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例によるレ
ーザ刻印装置の構成を示すブロック図である。また、図
2は同実施例のレーザ刻印装置のレーザ光走査機構の斜
視図である。
【0026】図1において、CPU(中央演算処理装
置)1は、レーザ制御回路2a,2bおよびスキャナ制
御回路3a,3bを制御する。レーザ制御回路2aは、
CPU1からの指令に基づいてレーザ駆動回路4aを制
御する。また、レーザ制御回路2bは、CPU1からの
指令に基づいてレーザ駆動回路4bを制御する。レーザ
駆動回路4aは、レーザ制御回路2aの制御に従ってC
2 レーザ装置5を駆動する。それにより、CO2 レー
ザ装置5から加工用のレーザ光が出射される。また、レ
ーザ駆動回路4bは、レーザ制御回路2bの制御に従っ
て半導体レーザ装置6を駆動する。それにより、半導体
レーザ装置6からガイド用の可視レーザ光が出射され
る。
【0027】一方、スキャナ制御回路3aは、CPU1
からの指令に従ってスキャナ駆動回路7aを制御し、ス
キャナ制御回路3bは、CPU1からの指令に従ってス
キャナ駆動回路7bを制御する。スキャナ駆動回路7a
は、ガルバノ鏡からなるX軸回動用のスキャナ8aを駆
動し、スキャナ駆動回路7bは、ガルバノ鏡からなるY
軸回動用のスキャナ8bを駆動する。それにより、スキ
ャナ8a,8bの鏡80a,80bがそれぞれX軸およ
びY軸を中心として回動する。
【0028】特に、本実施例のレーザ刻印装置には、ス
キャナ8a,8bの走査異常を検出するための光走査異
常検出回路20a,20bが設けられている。これらの
光走査異常検出回路20a,20bは、検出信号DT
1,DT2をCPU1にそれぞれ出力する。CPU1
は、検出信号DT1,DT2に基づいてスキャナ8a,
8bの走査異常の有無を判定し、その判定結果をイネー
ブル信号ENとしてレーザ制御回路2a,2bに与え
る。
【0029】レーザ制御回路2a,2bはCPU1から
与えられるイネーブル信号ENが“H”レベルのとき
に、レーザ駆動回路4a,4bによりCO2 レーザ装置
5および半導体レーザ装置6を駆動させ、イネーブル信
号ENが“L”レベルのときに、CO2 レーザ装置5お
よび半導体レーザ装置6をオフさせる。
【0030】図2に示すように、CO2 レーザ装置5か
ら出射された加工用のレーザ光は、ビーム拡張器16お
よびレンズ10を通してスキャナ8aの鏡80aで反射
され、その反射光がスキャナ8bの鏡80bでさらに反
射される。鏡80bからの反射光は窓17を通して対象
物11に走査される。また、半導体レーザ装置6から出
射されたガイド用の可視レーザ光は反射鏡9により反射
された後、加工用のレーザ光と同一の光路で対象物11
に走査される。それにより、対象物11上での加工用の
レーザ光の照射位置をガイド用の可視レーザ光により認
識することができる。
【0031】再び図1において、CPU1には、設定入
力装置12、入出力インタフェース13、記憶部14お
よび通信部15が接続されている。設定入力装置12
は、CPU1に文字の種類、文字の大きさ、文字の位置
等の設定情報を入力する。入出力インタフェース13
は、外部からCO2 レーザ装置5および半導体レーザ装
置6を制御する場合に用いられる。
【0032】記憶部14は、ROM(リードオンリメモ
リ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)からな
り、CPU1の動作を規定するためのプログラムおよび
設定情報入力部12により入力された設定情報等の各種
データを記憶する。CPU1は、記憶部14に記憶され
た設定情報に基づいてレーザ制御回路2a,2bおよび
スキャナ制御回路3a,3bに指令を与える。通信部1
5は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から設定情
報を入力するために用いられる。
【0033】本実施例では、スキャナ8a,8bが光走
査手段を構成し、スキャナ駆動回路7a,7bが電流供
給手段を構成し、CPU1が判定手段を構成する。ま
た、イネーブル信号ENが異常検出信号に相当する。
【0034】図3は図2に示されるスキャナ制御回路3
a、スキャナ駆動回路7a、スキャナ8aおよび光走査
異常検出回路20aの詳細な構成を示す回路図である。
なお、スキャナ制御回路3b、スキャナ駆動回路7b、
スキャナ8bおよび光走査異常検出回路20bの構成も
図3に示す構成と同様である。
【0035】スキャナ制御回路3aは、信号出力回路3
1、加算器32およびディジタルアナログコンバータ
(以下、D/Aコンバータと呼ぶ)33を含む。一方、
スキャナ8aは、コイル82、回転軸(図示せず)およ
び鏡80a(図2参照)を有し、角度センサ83を内蔵
する。ヒューズ81がノードn1,n2間に接続され、
コイル82はノードn2,n3間に接続されている。ヒ
ューズ81およびコイル82は低インピーダンスを有す
る。ノードn3は接地されている。
【0036】信号出力回路31は、CPU1からの指令
に基づいて走査角度信号SAを出力する。一方、角度セ
ンサ83は、スキャナ8aの回転軸の回転角度を検出
し、角度検出信号ADを出力する。加算器32は、信号
出力回路31からの走査角度信号SAと角度センサ83
からの角度検出信号ADとの差を演算し、その演算結果
をディジタル制御信号としてD/Aコンバータ33に与
える。D/Aコンバータ31はディジタル制御信号をア
ナログ制御信号に変換し、スキャナ駆動回路7aに与え
る。
【0037】スキャナ駆動回路7aは、アナログ制御信
号に応答してノードn1に駆動電流を出力する。それに
より、ヒューズ81を介してコイル82に電流が流れ、
回転軸とともに鏡80aが回動する。
【0038】光走査異常検出回路20aは、抵抗R1、
コンパレータ21,22およびORゲート23を含む。
抵抗R1は高抵抗値を有し、ノードn1と接地電位との
間に接続されている。コンパレータ21はノードn1の
電圧VAを直流電源E1により与えられる負の基準電位
−e1と比較し、比較結果を示す判定信号CP1を出力
する。コンパレータ22はノードn1の電圧VAを直流
電源E2により与えられる正の基準電位e1と比較し、
比較結果を示す判定信号CP2を出力する。コンパレー
タ21,22からの判定信号CP1,CP2はORゲー
ト23の入力端子に与えられ、ORゲート23の出力端
子から検出信号DT1が出力される。
【0039】本実施例では、抵抗R1が電圧検出手段を
構成し、コンパレータ21,22が比較手段を構成し、
CPU1が判定手段を構成する。また、ヒューズ81が
電流検知手段を構成し、信号出力回路31が制御信号出
力手段を構成し、角度センサ83が検出信号出力手段を
構成し、加算器32が演算手段を構成する。なお、加算
器32の代わりに減算器を用いてもよい。
【0040】次に、図4の信号波形図を参照しながら図
3の光走査異常検出回路20aの動作を説明する。な
お、光走査異常検出回路20bの動作も、光走査異常検
出回路20aの動作と同様である。
【0041】スキャナ8aの正常時には、ノードn1の
電圧VAが0Vを中心として最大振れ幅15Vで正およ
び負に振動している。電圧VAが負の基準電位−e1よ
りも低くなると、コンパレータ21から出力される判定
信号CP1が“H”レベルに立ち上がり、ORゲート2
3から出力される検出信号DT1も“H”レベルに立ち
上がる。また、電圧VAが正の基準電位e1よりも高く
なると、コンパレータ22から出力される判定信号CP
2が“H”レベルに立ち上がり、ORゲート23から出
力される検出信号DT1も“H”レベルに立ち上がる。
【0042】ヒューズ81またはコイル82の断線時に
は、抵抗R1が高抵抗値を有するので、ノードn1の電
圧VAが例えば+25Vまたは−25Vまで上昇する。
電圧VAが+25Vまで上昇して基準電位e1よりも高
くなった場合、コンパレータ22から出力される判定信
号CP2が“H”レベルとなり、ORゲート23から出
力される検出信号DT1が“H”レベルとなる。
【0043】検出信号DT1が“H”レベルとなってい
る時間が所定時間Tを越えたか否かに基づいてスキャナ
8aの走査異常が発生したか否かが判定される。検出信
号DT1が“H”レベルになってから所定時間Tが経過
すると、スキャナ8aの走査異常が発生したものと判定
され、イネーブル信号ENが“L”レベルに立ち下げら
れる。これにより、図1のレーザ制御回路2a,2bは
レーザ駆動回路4a,4bによるCO2 レーザ装置5お
よび半導体レーザ装置6の駆動を停止させる。
【0044】図5はタイマおよびソフトウエアによるス
キャナ8aの走査異常の判定方法を示すフローチャート
である。なお、スキャナ8bの走査異常の判定方法も、
スキャナ8aの走査異常の判定方法と同様である。
【0045】タイマ(図示せず)は一定時間ごとに図1
のCPU1に割り込みを行う。CPU1は、タイマから
の割り込みがあると(ステップS1)、検出信号DT1
が“H”レベルか否かを判別する(ステップS2)。検
出信号DT1が“H”レベルの場合には、エラー回数に
1を加える(ステップS3)。そして、エラー回数が5
に達したか否かを判別する(ステップS4)。
【0046】エラー回数が5に達すると、スキャナ8a
の走査異常が発生したものと判定し、スキャナ8aの走
査異常時の処理を行う(ステップS5)。すなわち、イ
ネーブル信号ENを“L”レベルに立ち下げてCO2
ーザ装置5および半導体レーザ装置6の発光を停止さ
る。その後、通常の処理に戻る(ステップS6)。
【0047】ステップS4でエラー回数が5に達してい
ない場合には、通常の処理に戻る(ステップS6)。一
方、ステップS2で検出信号DT1が“H”レベルとな
っていない場合には、エラー回数を0に設定し(ステッ
プS7)、通常の処理に戻る(ステップS6)。
【0048】このように、検出信号DT1が“H”レベ
ルに立ち上がってからタイマの割り込みが連続して5回
あると、イネーブル信号ENが“L”レベルに立ち下が
り、CO2 レーザ装置5および半導体レーザ装置6がオ
フにされる。この場合、所定時間Tはタイマの5回の割
り込みに相当する。
【0049】図6はスキャナ8aの走査異常の判定方法
の他の例を示すブロック図である。また、図7は図6に
おける各部の信号波形図である。光走査異常検出回路2
0aから出力される検出信号DT1は、カウンタ24の
イネーブル端子およびリセット回路25に与えられる。
リセット回路25は、カウンタ24のリセット端子にリ
セット信号RSを与える。カウンタ24のクロック端子
にはクロック信号CKが与えられる。カウンタ24から
出力されるオーバーフロー信号OFは図1のCPU1に
与えられる。この場合、カウンタ24、リセット回路2
5およびCPU1が判定手段を構成する。
【0050】検出信号DT1が“H”レベルに立ち上が
ると、リセット回路25がリセット信号RSを立ち下げ
る。それにより、カウンタ24が、クロック信号CKの
パルスのカウントを開始し、カウント値が所定の値を越
えるとオーバーフロー信号OFを“H”レベルに立ち上
げる。
【0051】CPU1は、オーバーフロー信号OFの立
ち上がりに応答してイネーブル信号ENを“L”レベル
に立ち下げる。この場合、リセット信号RSの立ち下が
りからオーバーフロー信号OFの立ち上がりまでの時間
が所定時間Tに相当する。
【0052】図8は光走査異常検出回路の他の例を示す
回路図である。図8の例では、ノードn1と接地電位と
の間に高抵抗値を有する抵抗R1が接続されるととも
に、ノードn2と接地電位との間にも高抵抗値を有する
抵抗R2が接続されている。図8の例では、抵抗R1が
第1の電圧検出手段を検出し、抵抗R2が第2の電圧検
出手段を構成する。
【0053】ヒューズ81が断線すると、ノードn1の
電圧VAが上昇し、ノードn2の電圧VBは0Vに低下
する。一方、コイル82が断線すると、ノードn1の電
圧VAおよびノードn2の電圧VBが共に上昇する。
【0054】したがって、ノードn1の電圧VAおよび
ノードn2の電圧VBを、それぞれ図3の光走査異常検
出回路20aの場合と同様に、コンパレータ(図示せ
ず)を用いて正の基準電位e1および負の基準電位−e
1と比較することにより、ヒューズ81が断線したか、
あるいはコイル82が断線したかを検出することができ
る。
【0055】なお、上記実施例では、スキャナ8a,8
bの走査異常時にCO2 レーザ装置5および半導体レー
ザ装置6をオフにしているが、スキャナ8a,8bの走
査異常時にCO2 レーザ装置5および半導体レーザ装置
6を点滅させて出力を下げてもよく、あるいはCO2
ーザ装置5のみをオフにし、半導体レーザ装置6を点滅
させてもよい。
【0056】また、スキャナ8a,8bの走査異常が検
出された場合に、液晶表示器等の表示装置、ブザー等の
音源を用いてユーザーに警報を与えてもよい。あるい
は、図1の通信部15を通して外部機器に走査異常を示
す信号を伝送してもよい。さらに、走査異常時に、所定
の可視レーザ素子、発光ダイオード(LED)等の発光
素子を点灯させてもよい。
【0057】また、上記実施例では、スキャナ8a,8
bの走査異常の判定のためにタイマおよびCPU1ある
いはカウンタ24を用いているが、積分器等のアナログ
回路を用いてもよい。
【0058】さらに、上記実施例では、スキャナ8a,
8bが角度センサ83を内蔵している場合を説明した
が、スキャナ8a,8bが角度センサ83を内蔵しない
場合には、PSD等の光位置検出器を外付けしてもよ
い。
【0059】上記実施例では、本発明をレーザ刻印装置
に適用した場合を説明したが、本発明は、その他のレー
ザ加工装置やレーザ印刷装置にも同様にして適用するこ
とができる。また、本発明は、変位計、光電センサ等の
検出装置、バーコード読取装置など、光走査機構を有す
る種々の装置やセンサに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるレーザ刻印装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1のレーザ刻印装置のレーザ光走査機構の斜
視図である。
【図3】図2に示されるスキャナ制御回路、スキャナ駆
動回路、スキャナおよび光走査異常検出回路の詳細な構
成を示す回路図である。
【図4】図3における各部の信号波形図である。
【図5】タイマおよびソフトウエアによるスキャナの走
査異常の判定方法を示すフローチャートである。
【図6】スキャナの走査異常の判定方法の他の例を示す
ブロック図である。
【図7】図6における各部の信号波形図である。
【図8】光走査異常検出回路の他の例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2a,2b レーザ制御回路 3a,3b スキャナ制御回路 4a,4b レーザ駆動回路 5 CO2 レーザ装置 6 半導体レーザ装置 7a,7b スキャナ駆動回路 8a,8b スキャナ 11 対象物 20a,20b 光走査異常検出回路 21,22 コンパレータ 24 カウンタ 25 リセット回路 31 信号出力回路 32 加算器 80a,80b 鏡 81 ヒューズ 82 コイル 83 角度センサ R1,R2 抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡が取り付けられた回転軸およびコイル
    を有するガルバノ鏡により対象物に光を走査させる光走
    査装置に用いられる光走査異常検出回路であって、 前記ガルバノ鏡のコイルに電流を供給するための接続点
    の電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電圧を所定の電圧と
    比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて光走査異常が発生し
    たか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とす
    る光走査異常検出回路。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記電圧検出手段によ
    り検出された電圧が前記所定の電圧よりも高い状態が所
    定の時間続いた場合に光走査異常を示す異常検出信号を
    出力することを特徴とする請求項1記載の光走査異常検
    出回路。
  3. 【請求項3】 前記ガルバノ鏡は、前記コイルと直列に
    接続される電流検知手段をさらに含み、 前記電圧検出手段は、電流を供給するための前記接続点
    の電圧を検出する第1の電圧検出手段および前記コイル
    と前記電流検知手段との間の接続点の電圧を検出する第
    2の電圧検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載
    の光走査異常検出回路。
  4. 【請求項4】 鏡が取り付けられた回転軸およびコイル
    を有するガルバノ鏡により対象物に光を走査する光走査
    手段と、 前記ガルバノ鏡のコイルに電流を供給する電流供給手段
    と、 請求項1、2または3に記載の光走査異常検出回路とを
    備えたことを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記ガルバノ鏡の回転軸の回動角を指定
    する制御信号を出力する制御信号出力手段と、 前記ガルバノ鏡の回転軸の回動角に対応する検出信号を
    出力する検出信号出力手段と、 前記制御信号出力手段から出力される前記制御信号と前
    記検出信号出力手段から出力される検出信号との差を算
    出する演算手段とをさらに備え、 前記電流供給手段は、前記演算手段の出力信号に応じた
    電流を前記ガルバノ鏡のコイルに供給することを特徴と
    する請求項4記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 対象物にレーザ光を照射して前記対象物
    を加工するレーザ加工装置であって、 請求項4または5に記載の光走査装置を備えたことを特
    徴とするレーザ加工装置。
  7. 【請求項7】 対象物に光を照射してその反射光の受光
    状態により前記対象物の変位または有無を検出する検出
    装置であって、 請求項4または5に記載の光走査装置を備えたことを特
    徴とする検出装置。
  8. 【請求項8】 バーコードに光を照射してその反射光の
    受光状態によりバーコード情報を読取るバーコード読取
    装置であって、 請求項4または5に記載の光走査装置を備えたことを特
    徴とするバーコード読取装置。
JP7192032A 1995-07-27 1995-07-27 光走査異常検出回路および光走査装置 Pending JPH0938787A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129069A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Denso Corp 2次元光走査装置
US7383995B2 (en) 2001-06-07 2008-06-10 Keyence Corporation Optical information reader and optical information reading method
JP2009034697A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sunx Ltd レーザ加工装置
JP2012148317A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Keyence Corp レーザー加工装置

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