JP2005257539A - 光学式エンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合で、パルスカウンタなどの負荷が故障して負荷短絡があった場合でも、出力トランジスタに過電流が連続して流れる期間は短く、出力トランジスタが破壊されることがない光学式エンコーダを提供する。
【解決手段】 光学式エンコーダの出力回路に、充電抵抗と直列に充電方向の電流のみを通すダイオードと、コンデンサと並列に設けられた放電抵抗とを備えたことにより、過電流によって充電されたコンデンサの放電速度は遅くなり、パルス信号オフ期間においてコンデンサは完全に放電されず電荷が残り、さらにコンデンサが充電されてコンデンサの端子電圧が保護トランジスタのVBEに到達すると保護トランジスタがオンとなり、その結果出力トランジスタがオフとなる。
【選択図】 図9

Description

この発明は、光学式エンコーダに関するもので、特にトランジスタ出力回路に関する。
エンコーダの出力保護回路に関する公知文献として、下記特許文献1がある。特許文献1には、過電流が流れたときは過電流検出トランジスタが動作し、かつ出力トランジスタのコレクタ電位を抵抗を介して過電流検出トランジスタのベースに帰還してその出力トランジスタのコレクタ電流に制限を加えるようにして、過電流が流れるのを阻止する構成が記載されている。
実用新案登録第2603215号 公報
しかし、特許文献1には、エンコーダの回転ディスクが高速に回転する場合、すなわち入力パルスの周波数が高い場合における、負荷の短絡によって出力トランジスタに過電流が頻繁に流れる問題を解決することについて配慮されていない。この発明は、光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合における、負荷の短絡によって出力トランジスタに過電流が頻繁に流れる問題を解決することを目的とする。
前記課題を解決するため、この発明による光学式エンコーダは、駆動方向に対して複数の目盛りが形成された目盛り板と、目盛り板に対し光を投光する投光素子と、目盛り板からの反射光または透過光を受光する受光素子と、目盛り板と受光素子との間に配置されるとともに目盛り板に形成された目盛りに対応した開口が形成された遮光板と、受光素子で受光された受光信号を電気信号に変換する受光回路と、受光回路で得られた電気信号からパルス信号を生成する信号処理回路と、信号処理回路で得られたパルス信号を外部へ出力する出力回路とからなる光学式エンコーダであって、出力回路は、外部への接続に用いられる出力端子と、出力端子と接地電位または電源電位との間の出力電流の経路中に直列に設けられた出力スイッチング素子および出力抵抗とを備え、出力スイッチング素子は、信号処理回路で得られたパルス信号を制御入力として出力電流をオン・オフするものであり、さらに出力回路は、出力スイッチング素子の制御入力に接続されてオンしたときに出力スイッチング素子を強制的にオフにする保護スイッチング素子と、出力抵抗に出力電流が流れたときに出力抵抗の両端に発生する電位差によって充電されるコンデンサと、コンデンサに対する充電電流の経路中に設けられた充電抵抗とを備え、保護スイッチング素子は、前記コンデンサの充電量が所定値よりも大きくなるとオンするようにコンデンサの端子電圧が制御入力として与えられ、さらに出力回路は、コンデンサに対する充電電流の経路中に、充電抵抗と直列に充電方向の電流のみを通すダイオードと、コンデンサと並列に設けられた放電抵抗とを備えてなる。
光学式エンコーダは、受光素子が目盛り板からの反射光を受光する反射型であっても、受光素子が目盛り板からの透過光を受光する透過型であってもよい。反射型の光学式エンコーダの場合、複数の目盛りが形成された目盛り板は、正反射部と非正反射部とから形成された反射板で構成することが好ましい。また、透過型の光学式エンコーダの場合、複数の目盛りが形成された目盛り板は、透過部と非透過部とから形成された透過板で構成することが好ましい。
投光素子にはLEDやレーザダイオードなどを用いることができ、受光素子にはフォトICやフォトダイオードなどを用いることができる。また、出力スイッチング素子および保護スイッチング素子はトランジスタなどを用いることができる。
出力端子には、パルスカウンタなどの負荷が接続される。ここで負荷が短絡した場合、信号処理回路で得られたパルス信号がオンの期間、出力スイッチング素子に過電流が流れ、さらにコンデンサに過電流が到達してコンデンサが充電される。次に、パルス信号がオフとなって、出力スイッチング素子に過電流が流れず、充電されたコンデンサが放電を開始するが、コンデンサには放電抵抗が並列接続されているため、コンデンサの放電速度は遅くなる。光学式エンコーダの目盛り板の駆動が低速である場合、パルス信号がオフの期間にコンデンサは完全に放電されるが、目盛り板の駆動が高速である場合、パルス信号がオフの期間が短いため、このパルス信号オフ期間においてコンデンサは完全に放電されず電荷が残る。再度パルス信号がオンになると、コンデンサは電荷が残っている状態から再度充電される。この繰り返しにより、幾パルスかパルス信号がオンとなった時点で、コンデンサの充電量が所定値となり、コンデンサの端子電圧が保護スイッチング素子の制御入力として与えられて保護スイッチング素子がオンとなり、その結果パルス信号がオンとなっても出力スイッチング素子に過電流が流れ続けることはない。従って、この発明によると、光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合でかつ負荷短絡があった場合であっても、出力スイッチング素子が破壊されることはない。
この発明の一実施態様においては、出力回路において、出力スイッチング素子は、エミッタが出力抵抗を介して接地されるNPN型のトランジスタであり、保護スイッチング素子は、エミッタが接地されるNPN型のトランジスタである。
ここで、出力スイッチング素子であるNPN型のトランジスタ(出力トランジスタ)と出力抵抗とは、出力端子と接地電位との間で直列に設けられる。この実施態様においても負荷が短絡した場合、コンデンサの端子電圧が、保護スイッチング素子であるNPN型のトランジスタ(保護トランジスタ)のベース−エミッタ間電圧となると、保護トランジスタがオンとなり、その結果パルス信号がオンとなっても出力トランジスタに過電流が流れ続けることはない。従って、光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合でかつ負荷短絡があった場合であっても、出力トランジスタが破壊されることはない。
また、この発明の一実施態様においては、出力回路において、出力スイッチング素子は、エミッタが出力抵抗を介してエンコーダ駆動電源に接続されるPNP型のトランジスタであり、保護スイッチング素子は、エミッタがエンコーダ駆動電源に接続されるPNP型のトランジスタである。
ここで、出力スイッチング素子であるPNP型のトランジスタ(出力トランジスタ)と出力抵抗とは、出力端子とエンコーダ駆動電源との間で直列に設けられる。この実施態様においても負荷が短絡した場合、コンデンサの端子電圧が、保護スイッチング素子であるPNP型のトランジスタ(保護トランジスタ)のベース−エミッタ間電圧となると、保護トランジスタがオンとなり、その結果パルス信号がオンとなっても出力トランジスタに過電流が流れ続けることはない。従って、光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合でかつ負荷短絡があった場合であっても、出力トランジスタが破壊されることはない。
また、この発明の一実施態様においては、入力電位の接続端子が、保護スイッチング素子の制御入力に接続される比較回路を備え、入力電位と所定の基準電位との比較結果を比較回路の出力端子から外部に出力する。
保護スイッチング素子がトランジスタ(保護トランジスタ)である場合、比較回路の入力電位の接続端子は、保護トランジスタのベースに接続される。この実施態様によると、比較回路において、保護トランジスタのベースに接続された入力電位と、所定の基準電位とを比較して、入力電位が所定の基準電位を超えた場合に、その結果を外部に出力することにより、過電流が出力回路に流れているか否かが判断できる。外部への出力は光学式エンコーダに表示灯を設け、表示灯が点灯または点滅するようにしてもよい。
この発明によれば、光学式エンコーダの出力回路に、充電抵抗と直列に充電方向の電流のみを通すダイオードと、コンデンサと並列に設けられた放電抵抗とを備えたことにより、光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合でかつ負荷短絡があった場合であっても、出力スイッチング素子が破壊されることはない。
図1および図2は、この発明の第一実施形態の光学式エンコーダ1である。光学式エンコーダ1は、回転型で、インクリメント式で、かつ光学式であって、分解能は1000パルス/回転である。図1(a)は平面図、図1(b)は左側面図、図2は、図1(b)のA−A断面図である。
図1(a)、(b)、及び図2において、光学式エンコーダ1は、モータなどに連結されるシャフト101と、シャフト101の軸受け102と、軸受け102を保持する金属製のベース103と、シャフト101に固定される反射板104と、反射板104をシャフト101に固定する際の補助材であるフランジ100と、反射板104と対向して配置される反射型の光学読取り器2と、光学読取り器2が固定される金属製のプレート105と、光学読取り器2から電気信号を取り出し処理する回路基板106と、回路基板106をプレート105に支持するための基板支持棒107と、反射板104や光学読取り器2や回路基板106をカバーし、ベース103に固定される金属製円筒状のケース108と、回路基板106に電気的に接続される電気コード109と、電気コード109をケース108に固定する際の補助材であるブッシュ110とからなる。
図3は、光学式エンコーダ1において、ケース108と電気コード109とブッシュ110とを取り外した状態の斜視図である。図3において、図1および図2にて示された構成要素と同一要素は、同一の符号を付与し説明を一部省略する。
反射板104は、厚さ0.1ミリの金属で形成される回転ディスクで、光学読取り器2と対向する面において、回転方向に沿って正反射部と非正反射部とが交互に形成されている。モータなどに連結されたシャフト101の回転とともに反射板104も回転し、反射板104からの正反射光を光学読取り器2が光学的に読み取り、回路基板106において電気処理され、電気コード109から対応する電気信号が出力される。
図4は、光学式エンコーダ1における主に光学読取り器2と電気処理に係る構成を示す図である。図4において、図1ないし図3にて示された構成要素と同一要素は、同一の符号を付与し説明を一部省略する。光学読取り器2の光学系を形成する主な構成要素は、反射板104に対して光を照射する投光LED310と、投光LED310からの照射光を一部透過し、反射板104からの反射光をフォトIC440へ向かわせるハーフミラー420と、投光LED310からの照射光を平行光にして反射板104に照射し、反射板104からの反射光を集光してフォトIC440で結像させる対物レンズ410と、対物レンズ410の焦点位置に配置されるピンホール401と、反射板104に形成された正反射部と非正反射部とに対応した投光部と遮光部とを有する遮光板430と、フォトIC440とである。電気処理に係る構成要素は、投光LED310を駆動する投光回路330と、フォトIC440が反射板104で反射した光を受光した後、フォトIC440で生成される電気信号を増幅並びに波形整形する受光回路450と、受光回路450で得られた電気信号からパルス信号を生成する信号処理部451と、信号処理部451から得られたパルス信号を外部へ出力する出力回路452とからなる。
図5は、反射板104の平面図である。反射板104は円盤状に形成されており、その周縁部には正反射部と非正反射部とが交互に形成される反射帯域120が設けられ、中央部にはシャフト101を貫通固定するための軸孔121が開設される。光学式エンコーダ1の分解能が1000パルス/回転であるため、反射板104には正反射部と非正反射部とが回転方向に沿ってそれぞれ1000箇所形成されている。
図6は、図5におけるE部拡大である。図5において、反射帯域120は第1の反射帯域122と、第2の反射帯域123と、第3の反射帯域124とからなる3列の反射帯域で構成され、それぞれa部が非正反射部となり、b部が正反射部となる。これらの反射帯域は、レーザ加工機を用いて形成する。すなわち、表面が鏡面状態の金属製ディスクを準備し、この金属ディスクのa部をレーザ照射によって表面を粗面化する。その結果、a部は粗面となって光を拡散反射する非正反射部となり、b部は鏡面状態を維持して正反射部となる。第2の反射帯域123において、この正反射部と非正反射部とが交互に形成され、かつ正反射部の幅と非正反射部の幅が同じ幅で形成されているため、正反射部からの反射光のみを光学読取り器2が受光することにより、後で詳しく説明するが信号処理部451においてデューティ50%のパルス信号を得ることができる。また、第2の反射帯域123がインクリメント式光学式エンコーダにおけるA相とB相とのパルス信号生成に寄与し、第1の反射帯域122と第3の反射帯域124とが、互いに180度の位相差を有し、それぞれZ相と−Z相のパルス信号生成に寄与する。なお、A相とB相とは、後で詳しく説明するが、互いに90度の位相差を有し、どちらの位相が進んでいるかを検出することにより反射板104の回転方向を特定する。
図7は、遮光板430の平面図である。遮光板430は、厚さ0.05ミリの金属製の薄板から成り、反射板104の反射帯域120における正反射部と非正反射部とに対応するスリットパターンが、中央に形成されている。スリットパターンには、第1スリット列432と、第2スリット列A相433と、第2スリット列−A相434と、第3スリット列B相435と、第3スリット列−B相436と、第4スリット列437とが形成されており、これらのスリットパターンを中心として外側に遮光板取付穴431が設けられている。ここで、第1スリット列432と第4スリット列437とは、スリットの並んでいる方向に対して同位相にスリットが形成されており、第1スリット列432は第1の反射帯域122に対応してZ相出力に関わり、第4スリット列437は第3の反射帯域124に対応して−Z相出力に関わる。
第2スリット列A相433と第2スリット列−A相434とは、スリットの並んでいる方向に対して互いに180度の位相差をもってスリットが形成されており、第2スリット列A相433は反射板104の第2の反射帯域123に対応してA相出力に関わり、第2スリット列−A相434は第2の反射帯域123に対応して、A相と180度の位相差をもった−A相出力に関わる。第3スリット列B相435と第3スリット列−B相436とは、スリットの並んでいる方向に対して互いに180度の位相差をもってスリットが形成されており、第3スリット列B相435は第2の反射帯域123に対応してB相出力に関わり、第3スリット列−B相436は第2の反射帯域123に対応して、B相と180度の位相差をもった−B相出力に関わる。また、第2スリット列A相433と第3スリット列B相435とは、互いに90度の位相差を有し、第2スリット列−A相434と第3スリット列−B相436とも、互いに90度の位相差を有し、A相とB相とでどちらの位相が進んでいるかを検出することにより反射板104の回転方向を特定する。
図8は、図4に示すフォトIC440、受光回路450、信号処理部451、出力回路452の電気的構成を概略的に示した回路図である。図4において1つのブロックで示したフォトIC440は、6つの個別のフォトIC25a、25b、26a、26b、27a、27bとから成る。また、図4において1つのブロックで示した受光回路450は、6つの個別のI/V変換器12a、12b、13a、13b、14a、14bとから成る。また、図4において1つのブロックで示した信号処理部451は、3つの個別の差動増幅器15、16、17と3つの個別のコンパレータ18、19、20とから成る。さらに、図4において1つのブロックで示した出力回路452は、3つの個別の出力回路452A、452B、452Cとから成る。
フォトIC25aはA相、フォトIC25bは−A相、フォトIC26aはB相、フォトIC26bは−B相、フォトIC27aはZ相、フォトIC27bは−Z相に対応する光を受光する。A相と−A相とに対応するフォトIC25a、25bの出力電流は、それぞれI/V変換器12a、12bにてI/V変換されたのち、差動増幅器15を介して変化分が強調される。B相と−B相とに対応するフォトIC26a、26bの出力電流は、それぞれI/V変換器13a、13bにてI/V変換されたのち、差動増幅器16を介して変化分が強調される。Z相と−Z相とに対応するフォトIC27a、27bの出力電流は、それぞれI/V変換器14a、14bにてI/V変換されたのち、差動増幅器17を介して変化分が強調される。差動増幅器15、16、17の各出力は、その後段に配置されたコンパレータ18、19、20にてそれぞれ二値化されたのち、出力回路452A、452B、452Cへ入力される。電源回路24は各回路へ電源を供給する。
各相において、−相の出力を用いて差動増幅している理由を、A相の場合を例にとって以下に説明する。A相に対応するフォトIC25aから出力される電気信号は正弦波に近い波形信号となる。仮に−A相を生成せずにA相だけでパルス信号を生成した場合、反射板104のばたつきや、投光LED310の照射光量の減衰などで、A相の出力レベルが変化し、コンパレータで設定した閾値に対して、閾値より大きいオンレベルの時間と閾値より小さいオフレベルの時間が変動してしまい、コンパレータで処理された後のパルス信号はデューティ50%の一定とならず変動してしまう。光学式エンコーダの出力を、回転量計測だけに用いるのでなく、位置計測としても用いる場合、上記パルス信号のデューティが変動することは、オンレベルの時間がばらつき、その結果位置信号がばらつくことになる。従って、−A相の出力を生成してA相の出力と差動増幅し、各相のレベル変動をキャンセルする構成にしている。他の理由は、ノイズ耐性に関してであり、A相と−A相に例えば電気的ノイズが発生しても、差動増幅でノイズ成分を相殺させることができる。上記理由により−相の出力を用いて差動増幅する構成にして、デューティ50%のパルス信号を得ている。
図9は、図8における出力回路452A、452B、452Cの詳細回路図である。出力回路452は、入力端子201、出力トランジスタ202、出力端子203、抵抗値が10Ωの出力抵抗204、保護トランジスタ205、容量が0.1μFのコンデンサ206、抵抗値が1.2kΩの充電抵抗207、順電圧が0.6Vのダイオード210、抵抗値が2.4kΩの放電抵抗211、コンパレータ212、コンパレータ212の出力端と接続されるコンパレータ出力端子213とから成る。出力トランジスタ202は、ベース−エミッタ間電圧VBEが0.6VのNPN型トランジスタであり、保護トランジスタ205は、ベース−エミッタ間電圧VBEが0.6VのNPN型トランジスタである。出力端子203には、パルスカウンタ301の一端が接続され、パルスカウンタ301の他端はパルスカウンタ駆動電源302を介してグランドに接地される。出力回路452A、452B、452Cは、同一構成の回路ですべて前記図9に示す回路から成る。
次に、A相の出力回路452Aを例にとって、反射板104が回転したときの出力回路の動作について説明する。反射板104の回転に伴って、入力端子201からデューティ50%のパルス信号が入力される。反射板104が低速回転のときは長い周期のパルス信号が入力され、反射板104が高速回転のときは、短い周期のパルス信号が入力される。
入力端子201に入力されたパルス信号は、出力トランジスタ202のベースに入力され、パルス信号がハイレベル時に出力トランジスタ202をオンさせる。出力トランジスタ202がオンの間、パルスカウンタ301に接続されたパルスカウンタ駆動電源302からの供給電流が出力トランジスタ202のコレクタへ入力され、同時にパルスカウンタ301のカウンタがアップされてパルスカウンタ301は反射板104の回転量をカウントする。出力トランジスタ202のコレクタに入力された電流は、出力抵抗204を介してグランドに流れる。このとき一部の電流は、ダイオード210と充電抵抗207を介してコンデンサ206に到達し、コンデンサ206の充電が開始される。
次に、前記構成における光学式エンコーダ1において、(ケース1):反射板104が600rpmの低速で回転し、かつパルスカウンタ301が正常な場合、(ケース2):反射板104が600rpmの低速で回転し、かつパルスカウンタ301が故障の場合、(ケース3):反射板104が6000rpmの高速で回転し、かつパルスカウンタ301が正常な場合、(ケース4):反射板104が6000rpmの高速で回転し、かつパルスカウンタ301が故障の場合、の4ケースにおける出力回路の動作を示す。
図10は、(ケース1):反射板104が600rpmの低速で回転し、かつパルスカウンタ301が正常な場合における、入力端子201に入力される10kHz時のパルス信号と、コンデンサ206のグランドに対する電圧(以下単に電圧と示す)VC1との時間変化を表わした図である。ここで、601はパルス信号のパターンを、602はコンデンサ206の電圧波形を示す。なお、反射板104の分解能が1000パルス/回転であるため、反射板104が600rpmで回転すると、得られるパルス信号の周波数は10kHzとなり、パルス信号のハイレベルのパルス幅およびローレベルの幅は50μSとなる。コンデンサ206において、パルス信号がハイレベルの間に充電される量は少なく、VC1が保護トランジスタ205のVBEに到達することはない。また、充電されたコンデンサ206は、パルス信号がローレベルになると同時に放電を開始し、次のパルス信号がハイレベルとなる前にコンデンサ206の放電は完了してVC1は0Vとなる。
図11は、(ケース2):反射板104が600rpmの低速で回転し、かつパルスカウンタ301が故障の場合における、入力端子201に入力されるパルス信号とコンデンサ206の電圧VC1との時間変化を表わした図である。ここで、601はパルス信号のパターンを、603はコンデンサ206の電圧波形を示す。
パルスカウンタ301が故障して、パルスカウンタ駆動電源302と出力端子203とが短絡すると、パルス信号がハイレベルの間、パルスカウンタ駆動電源302から出力トランジスタ202のコレクタに過電流が流れる。この過電流の一部は、出力抵抗204を介してグランドに流れるが、その他の過電流は、ダイオード210と充電抵抗207を介してコンデンサ206に到達し、コンデンサ206の充電が開始される。
コンデンサ206に到達した過電流により、コンデンサ206は図11におけるD1の間急速に充電され、VC1は保護トランジスタ205のVBEに到達する。VC1が保護トランジスタ205のVBEに到達すると、保護トランジスタ205がオンとなり、入力端子201は保護トランジスタ205を介してグランドレベルとなり、入力端子201に入力されたパルス信号は出力トランジスタ202のベースに流れなくなる。その結果、出力トランジスタ202はオフとなり、過電流は出力トランジスタ202を流れない。過電流が出力トランジスタ202を流れないと、過電流によるコンデンサ206の充電は中止され、コンデンサ206は放電を開始する。コンデンサ206の放電が開始され、VC1が低下すると、VC1は保護トランジスタ205のVBEを下回り、保護トランジスタ205がオフとなる。保護トランジスタ205がオフとなると、入力端子201に入力されたパルス信号は再度出力トランジスタ202のベースに流れる。その結果、再度出力トランジスタ202がオンとなり、過電流が出力トランジスタ202を流れ、コンデンサ206が充電される。これを繰り返すことにより、パルス信号のハイレベルが続く期間である図11におけるD2の間において、コンデンサ206の電圧VC1は保護トランジスタ205のVBEと同一値でほぼ一定値となる。
その後、充電されたコンデンサ206は、パルス信号がローレベルになると同時に放電を開始し始めるが、放電抵抗211がコンデンサ206に並列に接続されているため放電速度は低下し、図11におけるD3の間を要して放電は完了する。
ケース2の場合、出力トランジスタ202に過電流が流れる期間はD1の間であり、期間D2は流れる動作と流れない動作が繰り返され、パルス信号がローレベルの期間D4では流れない。従って、出力トランジスタ202に過電流が連続して流れる期間の割合は、過電流が連続して流れない期間の割合に対して小さく、出力トランジスタ202が破壊されることはない。
なお、ダイオード210は、コンデンサ206の放電時における電流の逆流、すなわち電流が出力トランジスタ202のエミッタ側へ流れないようにする機能として働く。
図12は、(ケース3):反射板104が6000rpmの高速で回転し、かつパルスカウンタ301が正常な場合における、入力端子201に入力される100kHz時のパルス信号と、コンデンサ206の電圧VC1との時間変化を表わした図である。ここで、604はパルス信号のパターンを、605はコンデンサ206の電圧波形を示す。なお、反射板104の分解能が1000パルス/回転であるため、反射板104が6000rpmで回転すると、得られるパルス信号の周波数は100kHzとなり、パルス信号のハイレベルのパルス幅およびローレベルの幅は5μSとなる。ケース1と同様に、コンデンサ206において、パルス信号がハイレベルの間に充電される量は少なく、VC1が保護トランジスタ205のVBEに到達することはない。また、充電されたコンデンサ206は、パルス信号がローレベルになると同時に放電を開始し、次のパルス信号がハイレベルとなる前にコンデンサ206の放電は完了してVC1は0Vとなる。
図13は、(ケース4):反射板104が6000rpmの高速で回転し、かつパルスカウンタ301が故障の場合における、入力端子201に入力される100kHz時のパルス信号と、コンデンサ206の電圧VC1との時間変化を表わした図である。ここで、604はパルス信号のパターンを、606はコンデンサ206の電圧波形を示す。
パルスカウンタ301が故障して、パルスカウンタ駆動電源302と出力端子203とが短絡すると、パルス信号がハイレベルの間、ケース2と同様に、パルスカウンタ駆動電源302から出力トランジスタ202のコレクタに過電流が流れる。この過電流の一部は、出力抵抗204を介してグランドに流れるが、その他の過電流はダイオード210と充電抵抗207を介してコンデンサ206に到達し、コンデンサ206の充電が開始される。ケース4では、パルス信号がハイレベルとなる期間が短いために、パルス信号がハイレベルからローレベルになる時点で、コンデンサ206の充電はさほど進んでおらず、コンデンサ206の電圧VC1は保護トランジスタ205のVBEに到達していない(期間D5)。次に、パルス信号がローレベルになると、コンデンサ206は放電を開始する。この時、放電抵抗211よって放電速度は低下し、次のパルス信号がハイレベルになる時点までの間に放電される量は少なく、コンデンサ206には電荷が残る(期間D6)。そして、再度パルス信号がハイレベルになると、コンデンサ206は電荷が残っている状態から再度充電を開始する。このパルス信号のオン・オフが数パルス繰り返されると、電圧VC1はVBEに到達する(D7)。電圧VC1がVBEに到達した後は、パルス信号がハイレベルの間、(ケース2)の期間D2と同様に、電圧VC1はVBEと同一値でほぼ一定値となる。そして、再度パルス信号がローレベルになると、コンデンサ206は放電を開始するが、放電速度は遅く次のパルス信号がハイレベルになるまでの間では少しの量だけ放電する(期間D8)。従って、再度パルス信号がハイレベルになると、電圧VC1はすぐにVBEに到達する。
ケース4の場合、出力トランジスタ202に過電流が連続して流れる期間は、電圧VC1がVBEに到達するD7までの間におけるパルス信号がオンの間だけであり、D7以降は過電流が連続して流れる期間は短い。従って、出力トランジスタ202に過電流が連続して流れる期間は短く、出力トランジスタ202が破壊されることはない。
次に、放電抵抗211が存在することの効果を明らかにするため、放電抵抗211がない場合について詳しく説明する。図14は図9の出力回路に対して、放電抵抗211とダイオード210とを取り除いた比較例の回路図である。
図14の出力回路の場合であって、前記ケース4のように、反射板104が6000rpmの高速で回転し、かつパルスカウンタ301が故障の場合における、入力端子201に入力される100kHz時のパルス信号と、コンデンサ206の電圧VC1との時間変化を図15に示す。ここで、604はパルス信号のパターンを、606はコンデンサ206の電圧波形を示す。
パルスカウンタ301が故障して、パルスカウンタ駆動電源302と出力端子203とが短絡すると、パルスカウンタ駆動電源302から出力トランジスタ202のコレクタに過電流が流れる。この過電流の一部は、出力抵抗204を介してグランドに流れるが、その他の過電流は、充電抵抗207を介してコンデンサ206に到達し、コンデンサ206の充電が開始される。
コンデンサ206に到達した過電流により、コンデンサ206はパルス信号がハイレベルの間急速に充電され、VC1は上昇する。しかし、パルス信号がハイレベルである期間が短いため、パルス信号がハイレベルの間にVC1は保護トランジスタ205のVBEに到達することはない。その後、充電されたコンデンサ206は、パルス信号がローレベルになると同時に放電を開始する。この時、放電抵抗211がないため放電速度は速く、次のパルス信号がハイレベルとなる前にコンデンサ206の放電は完了してVC1は0Vとなる。
この場合、パルス信号がハイレベルである期間は常に出力トランジスタ202に過電流が流れることになり、従って、出力トランジスタ202に過電流が連続して流れる期間がデューティ50%の状態で続くことになる。その結果、出力トランジスタ202に過大な負荷かかかり破壊に至る。
次に、放電抵抗211をコンデンサ206に並列接続させることによりコンデンサ206の放電速度が低下することについて説明する。はじめに、本発明の出力回路におけるコンデンサの放電時間について説明する。図9に戻って、コンデンサ206の容量をC1、出力抵抗204の抵抗値をR0、放電抵抗211の抵抗値をR1、出力抵抗204を流れる電流値をi0とした時の、両端電位VBEのコンデンサ206の放電時間t1は次の(1)式で表される。
t1=−C1*R1*ln{VBE/(i0*R0)}・・・(1)式
次に、放電抵抗211がない場合の出力回路におけるコンデンサの放電時間について説明する。図14に戻って、コンデンサ206の容量をC1、出力抵抗204の抵抗値をR0、充電抵抗207の抵抗値をR2、出力抵抗204を流れる電流値をi0とした時の、両端電位VBEのコンデンサ206の放電時間t2は次の(2)式で表される。
t2=−C1*R2*ln{1−VBE/(i0*R0)}・・・(2)式
ここで、(1)式と(2)式とを比較すると、対数の真数部が異なる。(1)式の場合、過電流が大きくてi0の値が大きいと、対数の絶対値は大きくなり、その結果t1は大きくなる。一方、(2)式の場合、過電流が大きくてi0の値が大きいと、対数の値は0に近づき、その結果t2が小さくなる。従って、放電抵抗211をコンデンサ206に並列接続することにより、コンデンサ206の放電時間が長くなることがわかる。
次に、図9に示される放電抵抗211とダイオード210とを出力回路に備えた場合(図9)と、図14に示される放電抵抗211とダイオード210とを出力回路に備えていない場合(図14)とについて、負荷を短絡させた場合における、反射板104の回転速度に対する、出力トランジスタ202の破壊の有無の検証結果を示す。
反射板104の回転速度600rpm(パルス信号の周波数10kHz):図9、図14共に、出力トランジスタは破壊せず。
反射板104の回転速度3000rpm(パルス信号の周波数50kHz):図9、図14共に、出力トランジスタは破壊せず。
反射板104の回転速度4800rpm(パルス信号の周波数80kHz):図9、図14共に、出力トランジスタは破壊せず。
反射板104の回転速度6000rpm(パルス信号の周波数100kHz):図9は、出力トランジスタは破壊せず。図14は、出力トランジスタは破壊した。
上記検証結果から、負荷が短絡された場合における反射板104の高速回転に対して、図9に示される放電抵抗211とダイオード210とを出力回路に備えた場合の方が、図14に示される放電抵抗211とダイオード210とを出力回路に備えていない場合よりも、出力トランジスタ202の破壊に対して保護されていることがわかる。
図16は、出力トランジスタがPNP型である場合の出力回路の実施例である。PNP型の出力回路は、入力端子531、出力トランジスタ532、出力端子533、出力抵抗504、保護トランジスタ535、コンデンサ506、充電抵抗507、ダイオード510、放電抵抗511とから成る。出力トランジスタ532は、ベース−エミッタ間電圧VBEが0.6VのPNP型トランジスタであり、保護トランジスタ535は、ベース−エミッタ間電圧VBEが0.6VのPNP型トランジスタである。出力端子533には、パルスカウンタ301の一端が接続され、パルスカウンタ301の他端はグランドに接地される。また、12Vのエンコーダ駆動電源(VCC)が出力回路に供給される。
PNP型の出力回路においても、NPN型の出力回路と同様の動作を行う。NPN型の出力回路におけるケース4の場合を例にとって、PNP型の出力回路の動作について説明する。なお、出力トランジスタ532は、ベースへの入力信号がローレベルのときオンとなり、ハイレベルのときオフとなる。
反射板104が6000rpmの高速で回転し、かつパルスカウンタ301が故障して、出力端子533がグランドに短絡すると、VCCから出力抵抗504を介して出力トランジスタ532のエミッタに過電流が流れる。一方、過電流の一部は、コンデンサ506に到達し、コンデンサ506の充電が開始される。ケース4では、パルス信号がオンレベルとなる期間が短いために、パルス信号がオンレベルからオフレベルになる時点で、コンデンサ506の充電はさほど進んでおらず、コンデンサ506の電圧VC1は保護トランジスタ535のVBEに到達していない。次に、パルス信号がオフレベルになると、コンデンサ506は放電を開始する。この時、放電抵抗511よって放電速度は低下し、次のパルス信号がオンレベルになる時点までの間に放電される量は少なく、コンデンサ506には電荷が残る。そして、再度パルス信号がオンレベルになると、コンデンサ506は電荷が残っている状態から再度充電を開始する。このパルス信号のオン・オフが数パルス繰り返されると、電圧VC1はVBEに到達する。VC1が保護トランジスタ535のVBEに到達すると、保護トランジスタ535がオンとなり、入力端子531は保護トランジスタ535を介してVCCレベルとなり、その結果出力トランジスタ532はオフとなり、過電流は出力トランジスタ532を流れなくなる。
過電流が出力トランジスタ532を流れないと、過電流によるコンデンサ506の充電は中止され、コンデンサ506は放電を開始する。放電開始時点では、出力トランジスタ532がオフであるため、出力抵抗504における電圧降下はなく、ダイオード510のカソード側の電位はVCCレベルとなり、アノード側の電位の方がカソード側の電位よりも低くなるため、放電の電流はダイオード510側に流れることなくコンデンサ506に並列に接続された放電抵抗511との間で放電される。コンデンサ506の放電が開始され、VC1が低下すると、VC1は保護トランジスタ535のVBEを下回り、保護トランジスタ535がオフとなる。保護トランジスタ535がオフとなると、再度出力トランジスタ532がオンとなり、過電流が出力抵抗504を介して出力トランジスタ532に流れると共に、コンデンサ506にも到達し、再度充電される。これを繰り返すことにより、パルス信号のオンレベルが続く期間において、コンデンサ506の電圧VC1は保護トランジスタ535のVBEと同一値でほぼ一定値となる。そして、再度パルス信号がオフレベルになると、コンデンサ506は放電を開始するが、放電速度は遅く次のパルス信号がオンレベルになるまでの間では少しの量だけ放電する。従って、再度パルス信号がオンレベルになると、電圧VC1はすぐにVBEに到達する。
従って、PNP型の出力回路においても、NPN型の出力回路と同様に、出力トランジスタ532に過電流が連続して流れる期間は、電圧VC1がVBEに到達するまでの間におけるパルス信号がオンの間だけであり、それ以降は過電流が連続して流れる期間は短い。従って、負荷が短絡した場合であって、反射板104が高速回転している場合であっても、出力トランジスタ532に過電流が連続して流れる期間は短く、出力トランジスタ532が破壊されることはない。
次に、パルスカウンタなどの負荷が故障して短絡した場合、その情報を光学式エンコーダの外部に出力する場合の実施例について説明する。図9に戻って、コンパレータ212は、基準電位が保護トランジスタ205のベース−エミッタ間電圧VBEより低い電圧である0.5Vに設定されている。負荷が短絡して過電流がコンデンサ206に到達し、コンデンサ206が充電されてコンパレータ212の基準電位に到達すると、コンパレータ212はオンとなって、コンパレータ出力端子213からオン信号が出力される。これにより、負荷短絡を検知することができる。なお、コンパレータ出力端子213にLEDなどの表示器を接続すると、LEDの点灯により負荷短絡を視覚的に光学式エンコーダのユーザに知らせることが出来る。
なお、図9のNPN型の出力回路のみならず、図16に示すPNP型の出力回路においても、保護トランジスタ235のベースにコンパレータの入力電位を接続して、所定の基準電位と比較することにより、負荷短絡を検知することができる。
本発明は、光学式エンコーダの出力回路に、充電抵抗と直列に充電方向の電流のみを通すダイオードと、コンデンサと並列に設けられた放電抵抗とを備えたことにより、光学式エンコーダの目盛り板の駆動が速くなった場合でかつ負荷短絡があった場合であっても、出力スイッチング素子が破壊されることはないため、光学式エンコーダ特にトランジスタ出力回路に好適である。
この発明の第一実施形態の光学式エンコーダ1であり、図1(a)は平面図、図1(b)は左側面図である。 図1(b)におけるA−A断面図である。 光学式エンコーダにおいて、ケースと電気コードとブッシュとを取り外した状態の斜視図である。 光学式エンコーダにおける主に光学読取り器と電気処理に係る構成を示す図である。 反射板の平面図である。 図5におけるE部拡大である。 遮光板の平面図である。 図4に示すフォトIC、受光回路、信号処理部、出力回路の電気的構成を概略的に示した回路図である。 図8における出力回路の詳細回路図である。 ケース1における、パルス信号とVC1との時間変化を表わした図である。 ケース2における、パルス信号とVC1との時間変化を表わした図である。 ケース3における、パルス信号とVC1との時間変化を表わした図である。 ケース4における、パルス信号とVC1との時間変化を表わした図である。 図9の出力回路に対して、放電抵抗とダイオードとを取り除いた比較例の回路図である。 ケース4における、図14の出力回路の場合のパルス信号とVC1との時間変化を表わした図である。 出力トランジスタがPNP型である場合の出力回路の実施例である。
符号の説明
1 光学式エンコーダ
2 光学読取り器
12a、12b、13a、13b、14a、14b I/V変換器
15、16、17 差動増幅器
18、19、20 コンパレータ
24 電源回路
25a、25b、26a、26b、27a、27b、440 フォトIC
104 反射板
120 反射帯域
122 第1の反射帯域
123 第2の反射帯域
124 第3の反射帯域
201 入力端子
202 出力トランジスタ
203 出力端子
204 出力抵抗
205 保護トランジスタ
206 コンデンサ
207 充電抵抗
210 ダイオード
211 放電抵抗
212 コンパレータ
213 コンパレータ出力端子
301 パルスカウンタ
302 パルスカウンタ駆動電源
310 投光LED
430 遮光板
432 第1スリット列
433 第2スリット列A相
434 第2スリット列−A相
435 第3スリット列B相
436 第3スリット列−B相
437 第4スリット列
450 受光回路
451 信号処理部
452、452A、452B、452C 出力回路
504 出力抵抗
506 コンデンサ
507 充電抵抗
510 ダイオード
511 放電抵抗
531 入力端子
532 出力トランジスタ
533 出力端子
535 保護トランジスタ

Claims (4)

  1. 駆動方向に対して複数の目盛りが形成された目盛り板と、前記目盛り板に対し光を投光する投光素子と、前記目盛り板からの反射光または透過光を受光する受光素子と、前記目盛り板と前記受光素子との間に配置されるとともに前記目盛り板に形成された前記目盛りに対応した開口が形成された遮光板と、前記受光素子で受光された受光信号を電気信号に変換する受光回路と、前記受光回路で得られた前記電気信号からパルス信号を生成する信号処理回路と、前記信号処理回路で得られたパルス信号を外部へ出力する出力回路とからなる光学式エンコーダであって、
    前記出力回路は、
    外部への接続に用いられる出力端子と、
    前記出力端子と接地電位または電源電位との間の出力電流の経路中に直列に設けられた出力スイッチング素子および出力抵抗とを備え、
    前記出力スイッチング素子は、前記信号処理回路で得られたパルス信号を制御入力として出力電流をオン・オフするものであり、
    さらに前記出力回路は、前記出力スイッチング素子の制御入力に接続されてオンしたときに前記出力スイッチング素子を強制的にオフにする保護スイッチング素子と、
    前記出力抵抗に出力電流が流れたときに前記出力抵抗の両端に発生する電位差によって充電されるコンデンサと、
    前記コンデンサに対する充電電流の経路中に設けられた充電抵抗とを備え、
    前記保護スイッチング素子は、前記コンデンサの充電量が所定値よりも大きくなるとオンするように前記コンデンサの端子電圧が制御入力として与えられ、
    さらに前記出力回路は、前記コンデンサに対する充電電流の経路中に、前記充電抵抗と直列に充電方向の電流のみを通すダイオードと、
    前記コンデンサと並列に設けられた放電抵抗と、
    を備える、光学式エンコーダ。
  2. 前記出力回路において、
    前記出力スイッチング素子は、エミッタが前記出力抵抗を介して接地されるNPN型のトランジスタであり、
    前記保護スイッチング素子は、エミッタが接地されるNPN型のトランジスタである、
    請求項1に記載の光学式エンコーダ。
  3. 前記出力回路において、
    前記出力スイッチング素子は、エミッタが前記出力抵抗を介してエンコーダ駆動電源に接続されるPNP型のトランジスタであり、
    前記保護スイッチング素子は、エミッタがエンコーダ駆動電源に接続されるPNP型のトランジスタである、
    請求項1に記載の光学式エンコーダ。
  4. 入力電位の接続端子が、前記保護スイッチング素子の制御入力に接続される比較回路を備え、
    入力電位と所定の基準電位との比較結果を前記比較回路の出力端子から外部に出力する、請求項1乃至3のいずれかに記載の光学式エンコーダ。
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