JP2010038599A - ロータリエンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】上位装置のCPUの負担を軽減し、ロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システム全体の安全性、信頼性、安定性を向上することができるロータリエンコーダを提供する。
【解決手段】本ロータリエンコーダREは、監視用CPU111により、監視項目をエンコーダの回転停止中では内部割込みによる監視項目で監視を行い、エンコーダの回転動作中では外部割込みで監視する監視項目で監視を行うようになっており、監視用CPU111は、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態を、エンコーダの最高回転数に相当する1パルス分の出力周期よりも短い周期のタイミングで比較判定し、その中で異常判定カウント回数が、一定数以上のときに、出力回路の状態を異常であると確定する。
【選択図】図1

Description

本発明にかかる技術分野は、アブソリュート型やインクリメンタル型のロータリエンコーダにかかり、より詳しくは、該ロータリエンコーダの状態を監視すると共にその監視結果を該ロータリエンコーダの上位装置に伝えるに際して、特に、エンコーダ出力を出力する出力回路の異常を検出できるようにしたロータリエンコーダに関するものである。
図9ないし図11を参照してアブソリュート型やインクリメンタル型のロータリエンコーダのうち例えばインクリメンタル型のロータリエンコーダREを説明する。図9は、インクリメンタル型のロータリエンコーダREの機構構成、図10はロータリエンコーダREの電気構成、図11は、A相、B相のパルス信号の波形を示す。
図9を参照して、ロータリエンコーダREは、投光素子LEDと、複数(この例では2つ)の受光素子PDa、PDbとの間に、円周方向等間隔に投光素子LEDからの光を透過させることができる複数のスリット(以下回転スリットと言う)を有する回転スリット板RSと、この回転スリット板RSの一方側に上記スリットと同様に投光素子LEDからの光を透過させることができるスリット(以下固定スリットと言う)を有する固定スリット板FSとを対向配置している。
この固定スリット板FSの固定スリットは、投光素子LEDからの光を電気角で順次90度ずつずれさせて回転スリット板RSの回転スリットを通過させて光信号を形成するようになっている。
図10を参照して、受光素子PDa、PDbそれぞれの出力は、比較回路CPa,CPbを含むA相、B相のコンパレータ回路106,108のところで基準値(ref)と比較し、図11(a)(b)で示すようなA相、B相のパルス信号を生成する。このA相、B相のパルス信号はコンパレータ出力として出力回路107,109に入力される。出力回路107,109では、そのコンパレータ出力を例えば180度レベル反転してA相、B相のエンコーダ出力として出力するようになっている。
以上の構成を備えたロータリエンコーダREを、例えばエレベータを電子制御する電子制御システムに組み込む場合、その乗りかごを昇降駆動する駆動用モータの回転軸にロータリエンコーダREを取り付けると共にそのロータリエンコーダREからのA相、B相のエンコーダ出力をその上位装置である電子制御装置に入力する。電子制御装置はロータリエンコーダREからのA相、B相のエンコーダ出力により駆動用モータを駆動制御して乗りかごを昇降制御するようになっている(例えば特許文献1参照)。この電子制御システムでは、主に、電子制御装置に内蔵する制御用CPUの制御動作により電子制御システムの安全性を図る。制御用CPUは、制御プログラムや各種制御定数や各種入力センサの動作状態に応答して各種の負荷を制御するようになっている。
以上の構成において、電子制御装置側では制御用CPUにロータリエンコーダRE側の異常状態をA相、B相のパルス信号の有無、パルス信号の波形等により一定の判定を行う判定プログラムを追加搭載することが考えられるが、そのような判定プログラムの追加搭載とその判定プログラムの実行は電子制御装置側制御用CPUには負担増となるうえに電子制御速度の遅延化やコスト増をもたらす。また、エレベータ製造者側とエンコーダ製造者側とが分かれていてエレベータ製造者側で上記判定プログラムの追加等を行うのはロータリエンコーダREの詳細が明確でない限り困難である。まして、既に建屋等に設置済みのエレベータ装置においては、殆どの例では放置される状態となりかねない。
このような現状下で、ロータリエンコーダREが突然的に異常にならないよう、ロータリエンコーダRE側でその状態を常時監視すると共に、その監視状態を上位装置である電子制御装置に即座に伝えることで当該電子制御装置側が所要の対応を迅速に講じることができるようにすることが望ましい。
そこで、本出願人は、ロータリエンコーダRE側に監視用CPUを内蔵させることにする一方、当該監視用CPUがロータリエンコーダREの状態を監視する項目を多数想定し、各項目ごとの監視信号を監視用CPUに取り込み、この監視用CPUで、この取り込んだ各項目ごとの監視信号により監視処理した結果を上位装置に送信することを考えた。
上記した監視項目には、主電源の状態、投光素子の状態、受光素子の状態、A相、B相のパルス信号の出力回路等の内部回路の状態や、A相、B相のパルス信号のデューティの状態等、多数ある。この場合、内部回路では、内部割込みで監視処理し、パルス信号では、外部割込みで監視処理しようとする場合、監視用CPUには、過大な負担がかかるようになり、実際上、監視に影響してくる。そのため、ロータリエンコーダREを組み込んだ上記電子制御システム全体に対してもその安全性や安定性に影響してくることになる。
特開平09−077412号公報
本発明では、上述に鑑みて、監視用CPUによる監視項目を回転停止中では内部割込みで監視する監視項目とし、回転動作中では外部割込みで監視する監視項目とする制御を行うようにしている。
これにより、回転停止中では、監視項目を内部割込みで監視することができる監視項目に切り換えることで、外部割込みに影響されずに、確実に監視することができ、また、回転動作中では、監視項目を外部割込みで監視する監視項目に切り換えることで、監視を内部割込みによる監視項目を考慮することなく、監視することができる。
加えて、本発明においては、回転停止中での監視項目の1つに、出力回路107,109の異常監視を行うものとし、その異常監視を、基本的には、コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態に基づいて行うようにしている。
しかしながら、このような出力回路107,109の異常監視には、以下に述べるような課題がある。その課題を、図12および図13を参照して説明する。図12は、出力回路107,109が正常時でのコンパレータ出力レベルと、エンコーダ出力レベルと、タイマ出力タイミングとの関係、図13は、出力回路107,109が異常時でのコンパレータ出力レベルと、エンコーダ出力レベルと、タイマ出力タイミングとの関係を示す。
図示略の監視用CPUでは、図12で示すように、コンパレータ出力とエンコーダ出力とのレベルがハイレベルとローレベルとの関係にあるとき出力回路107,109が正常であると判定する。このとき監視用CPUは、エンコーダREが回転停止とみなす回転数例えば14.3rpm以下(エンコーダ出力周期では32.7ms以上)において、2msのタイマ出力タイミング(図12では黒三角印)で上記両レベルを比較すると仮定する。そして、コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルが反転状態(ハイレベル⇔ローレベル)であれば、出力回路107,109は正常であると判定し、そうでなければ異常であると判定する。以上の判定はエンコーダREが回転停止中にあるモードのときに行われる。
一方、回転動作中であっても、出力回路107,109が例えば壊れていたりする場合では、コンパレータ出力はハイレベルとローレベルとを交互に繰り返しているのに、エンコーダ出力はハイレベルキープまたはローレベルキープの状態となってしまう。そして、監視用CPUは、エンコーダ出力がハイレベルキープまたはローレベルキープしてその状態が一定時間内にレベル反転しない場合、回転停止とみなすので、監視項目は出力回路107,109の異常監視項目になる。この場合、エンコーダ出力は例えば図13で示すようにローレベルキープになっているときに、2msのタイマ出力タイミング(図13中の黒三角印)ではコンパレータ出力が図13で丸印で囲むタイミングでは、エンコーダ出力とコンパレータ出力とがレベル反転の関係(図13では8箇所)となり、監視用CPUは、出力回路107,109は正常であると誤判定し、出力回路107,109の異常を検出することができない。
以上により、本発明においては、ロータリエンコーダに監視用CPUを実装して、当該ロータリエンコーダの状態の監視項目を上記のように分けて監視することで監視用CPUの負担を軽減すると共に、かつ、回転停止中であっても、回転動作中であっても、出力回路の異常を確実に判定して確定できるようにして、上記した電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることを、解決すべき課題とする。
本発明によるロータリエンコーダは、円周方向複数の回転スリットに対する投光素子からの投光の通過、遮断に応じた受光素子出力から回転状態検出に用いる検出信号を生成する検出回路と、上記検出信号と基準信号とを比較し各種相のパルス信号を生成するコンパレータ回路と、上記コンパレータ回路からパルス信号を外部へ出力する出力回路と、当該ロータリエンコーダ内部の状態監視を行う監視用CPUと、を備え、
上記監視用CPUは、その監視項目を当該エンコーダの回転停止中では内部割込みによる監視項目で監視を行い、当該エンコーダの回転動作中では外部割込みで監視する監視項目で監視を行うようになっているロータリエンコーダにおいて、
上記監視用CPUは、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、上記コンパレータ回路出力(コンパレータ出力という)と上記出力回路出力(エンコーダ出力という)との電圧レベルの状態を、当該エンコーダの最高回転数に相当する1パルス分の周期よりも短い周期のタイミングで比較判定し、その中で異常判定カウント回数が、一定数以上のときに、上記出力回路の状態を異常であると確定することを特徴とするものである。
本発明では、回転停止中では、監視項目を内部割込みで監視することができる監視項目に切り換えるので、外部割込みに影響されずに、確実に監視することができる。そして、回転動作中では、監視項目を外部割込みで監視する監視項目に切り換えるので、監視を内部割込みによる監視項目を考慮することなく、監視することができる。これにより、本発明では、監視用CPUは、ロータリエンコーダの状態を安定かつ確実に監視制御すると共に、上位装置に対しては、その監視結果を安定して伝えることができるようになる。
そして、本発明では、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、上記コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態を、当該エンコーダの最高回転数に相当する1パルス分の出力周期よりも短い周期のタイミングで比較判定し、その中で異常判定カウント回数が、一定数以上のときに、上記出力回路の状態を異常であると確定するようにしたから、回転停止中であっても、回転動作中であっても、出力回路の異常を確実に判定し確定できる結果、さらに電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることができるようになる。
本発明において、好ましくは、上記監視用CPUが、上記エンコーダ出力周期が、上記エンコーダ回転数が一定回転数以下に対応する周期の時を回転停止とみなすと共に、該みなしのエンコーダ出力周期に相当する時間で上記した異常判定カウント数が一定数未満である時は、異常判定カウントを一度クリアする、ことである。
本発明では、ロータリエンコーダに監視用CPUを実装して、当該ロータリエンコーダの状態の監視項目を上記のように分けて監視することで監視用CPUの負担を軽減すると共に、かつ、回転停止中であっても、回転動作中であっても、出力回路の異常を確実に判定し確定できるから、上記した電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係るロータリエンコーダを詳細に説明する。図1は、実施の形態のロータリエンコーダREのブロック構成、図2は同ロータリエンコーダREの電気的なハードウェア構成を示す。
これらの図において、101は、外部端子Vcc,0Vから電源の供給を受け、ロータリエンコーダREの電源を生成する電源回路、102は、電源回路101の電源を監視する電源電圧監視回路である。
103は、電源回路101からの電源で投光素子LEDを駆動する投光素子駆動回路、104は、電源回路101からの電源で内部電源を生成する内部電源、105は、受光素子PDa、PDbを含む検出回路である。
検出回路105はa相、b相、ref相の信号を出力する。a相信号は受光素子PDaの出力、b相信号は受光素子PDbの出力、ref相信号は、基準信号である。
106は、比較回路CPaで構成されてa相信号とref相信号とを比較してA相のコンパレータ出力を出力するA相コンパレータ回路、107はA相コンパレータ回路6からのA相のコンパレータ出力からA相のエンコーダ出力を出力するA相出力回路である。
108は、比較回路CPbで構成されてb相信号とref相信号とを比較することでB相のコンパレータ出力を出力するB相コンパレータ回路、109はB相のコンパレータ出力からB相のエンコーダ出力を出力するB相出力回路である。
110は、検出回路105出力から受光素子PDa、PDbの動作を判定する受光素子動作判定回路である。
111は監視用CPUである。監視用CPU111のAD変換ポートA/Dには、電源電圧監視回路102から電源電圧監視信号(1)、投光素子LEDの監視信号(2)、受光素子PDaのa相信号(3)、受光素子PDbのb相信号(4)、ref相信号(5)が入力され、汎用ポートI/Oには、A相のコンパレータ出力(6)、B相のコンパレータ出力(7)、A相出力回路107からのエンコーダ出力OUTA(8)、B相出力回路109からのエンコーダ出力OUTB(9)、が入力され、割り込みポートINTには、A相出力回路107からのエンコーダ出力OUTA(8)、B相出力回路109からのエンコーダ出力OUTB(9)が入力される。
監視用CPU111は、図3で示す監視項目表に従いロータリエンコーダREを監視する。この監視項目表において、ロータリエンコーダREの監視項目を内部回路監視と、パルス信号監視とに大きくわける。そして内部回路の監視項目をさらに電源電圧異常、投光素子電流異常、受光素子出力異常、出力回路異常に細分し、パルス信号監視をさらに、デューティ(duty)異常、高速異常に分ける。
内部回路監視において、投光素子LEDでは図外の定電流回路の電圧監視信号(2)により判定し、受光素子では受光素子動作判定回路110からの信号(3)−(5)により、例えば、受光素子PDa,PDbの電源コモン端子CTが接続されているか否かとか、受光素子PDa,PDbのワイヤボンディングが切断されているか否かとか、投光素子LEDの初期故障等を判定する。また、出力回路異常では、各相コンパレータ回路106,108のコンパレータ出力(6)(7)と、出力回路107,109のエンコーダ出力(8)(9)との比較で判定する。
パルス信号監視において、回転スリット板RSが回転動作中とみなす回転数以上で回転している場合でA相とB相のエンコーダ出力の出力周期をカウントし、そのカウント結果からA相とB相のエンコーダ出力のデューティの正常、異常を判定する。このデューティ異常では、A相、B相のエンコーダ出力のデューティが規定範囲か否かにより判定する。
以上により、監視用CPU111では、内部回路の監視に関しては、回転停止中に、パルス信号の監視に関しては、回転動作中に監視する。そして、監視用CPU111は、回転停止中には、内部回路の監視項目に切り替えて上位装置である電子制御装置207に当該内部回路が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行い、回転動作中ではパルス信号が正常に出力されているか否かの監視項目に切り替えて電子制御装置207にパルス信号が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行う。この場合、監視用CPU111は、フェイル(FAIL)出力回路112を介して電子制御装置207に、上記監視結果を例えばフェイル信号として出力する。
図4ないし図7を参照して出力回路107,109の異常監視について説明する。図4はみなし回転停止中で出力回路正常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力との関係を示すタイミングチャート、図5はみなし回転停止中で出力回路異常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力との関係を示すタイミングチャート、図6は回転動作中で出力回路異常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力との関係を示すタイミングチャート、図7は動作説明に供するフローチャートである。
この実施の形態では、監視用CPU111は、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、エンコーダの最高回転数に相当するA相、B相のパルス信号の1パルス分の出力周期よりも短い周期のタイマ出力タイミングでもって、コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態を監視する。エンコーダの最高回転数が例えば1500rpm、すなわち、パルス信号であるエンコーダ出力の1パルス分の周期が400μs周期であれば、少なくとも400μs周期の半分以下の周期、例えば100μs周期のタイマ出力タイミングで監視する。このコンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態は、実施の形態では電圧レベルがハイレベルとローレベルの状態であるが、本発明の趣旨からこの状態に限定されるものではなく、適宜の電圧レベルでよい。また、タイマ出力タイミングも上記100μs周期に限定されない。
図4を参照して説明する。図4の例ではエンコーダ回転数が最高回転数1500rpmにおいて一定回転数14.3rpm以下に対応するエンコーダ出力周期32.7ms以下のときで回転停止とみなされて内部回路の監視になっている状態において、監視項目が出力回路107,109の監視のためコンパレータ出力とエンコーダ出力とが交互に電圧レベルが反転する関係で、出力回路107,109が正常であることを示す。そして、監視用CPU111は、回転停止とみなしてコンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態から出力回路107,109を監視する。このとき、図4の例では、本来、コンパレータ出力とエンコーダ出力とがレベル反転関係なので正常であると判定するはずである。
しかしながら、コンパレータ出力とエンコーダ出力とが立ち上がりまたは立ち下り中で変化点となる図中の黒印では、電圧レベルが不安定な時間であるために、この変化点を監視用CPUのタイマが異常判定カウントする可能性がある。この場合、回転停止とみなすエンコーダの1出力周期32.7ms内ではタイマ出力タイミング100μsであるから、最悪すべての変化点を異常判定カウントしたとしても、最多で3回である。もちろん、実施の形態では上記最多で3回であるが、回転停止とみなすエンコーダの1出力周期、タイマ出力タイミングの設定等、により、上記最多の異常判定カウント数は相違してくる。
そこで、異常判定カウント数が3回以下であれば監視用CPU111は出力回路107,109が異常であるとは確定しない。そして、エンコーダ出力周期32.7ms内でタイマ出力タイミング100μsでもって327カウント後に、その327カウント内で異常判定カウント数が3回以下であれば、カウントを一度、クリアし、次のエンコーダ出力周期32.7msでの出力回路107,109異常の監視に移行する。
図5を参照して説明する。図5の例ではエンコーダ回転数が最高回転数1500rpmにおいて、エンコーダ回転数14.3rpm以下に対応するエンコーダ出力周期32.7msのときに回転停止とみなされている状態において、コンパレータ出力は32.7msの間にレベルが反転しているが、出力回路107,109が壊れてエンコーダ出力はレベル反転せず、この例ではローレベルのままである。もちろん、出力回路107,109が壊れてハイレベルのままの場合もあるが、実施の形態では説明の都合でローレベルとしている。
このとき、コンパレータ出力とエンコーダ出力とがレベル反転のところでは出力回路107,109が異常であるのに正常と判定されてしまうが、コンパレータ出力とエンコーダ出力とが共にローレベル関係となる期間では、その期間内では100μsタイマでは異常判定カウントを4回以上カウントすることができる期間の長さがあり、その期間内での異常判定カウント数が少なくとも5回以上となると、出力回路107,109異常と確定する。もちろん、異常判定カウント数は上記5回以上に限定されない。
図6を参照して説明する。図6の例ではエンコーダREは回転動作中であるため、出力回路107,109が例えば壊れるなどしてそのエンコーダ出力がローレベルとなっても、コンパレータ出力はエンコーダREが回転動作中であるからそのレベル反転回数が多くなっている。
そして、監視用CPU111は、100μsタイマで327回ごとにカウントクリアするようになっているから、異常判定カウントを少なくとも5回以上はカウントすることができ、監視用CPUは、この異常判定カウント数が5回以上になると出力回路107,109の状態が異常であると確定する。
このように監視用CPU111は、エンコーダ出力周期が、回転停止とみなされる周期のときは、みなしのエンコーダ出力周期に相当する時間で所定数カウントすると、カウントを一度クリアするので、正常時でのパルス変化点での誤判定を防止し、一方、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態を、エンコーダの最高回転数に相当する1パルス分の出力周期よりも短い周期のタイマ出力タイミングで比較判定し、その中で異常判定カウント回数が、一定数以上のときに、出力回路107,109の状態を異常であると確定することができる。
以上を図7のフローチャートを参照して説明すると、ステップn1でエンコーダに電源が投入され、ステップn2でエンコーダが回転しているかを判定する。
ステップn2で、エンコーダが回転していると判定すれば、ステップn3で回転動作中での監視モードに移行する。ステップn2でエンコーダが回転停止であると判定すると、ステップn4で回転停止中での監視モードに移行し、ステップn5でタイマ出力を開始する。
ステップn6でコンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルが一致しているか否かを判定し、一致していなければステップn7でエンコーダの出力周期内で327回カウントするまで行い、327回カウントしても異常が無ければステップn8で異常無しと確定し、ステップn9で次の327回カウントに移行する。
ステップn6で一致していると判定すると、ステップn10で異常判定カウント数が5回に達するとNGであるとしステップn11で異常と確定しFAIL出力回路112に出力し、異常判定カウント数が5回になっていなければ、327回中4回以下のNGであれば異常判定カウントはクリアされてステップn5に戻る。
図8を参照して実施の形態のロータリエンコーダREを組み込んだ電子制御システムを説明する。この電子制御システムは、エレベータ装置を制御するシステムであり、エレベータ装置201は、巻上機202を駆動用モータ203により駆動してロープ204を介して乗りかご205を昇降させる一方、被検出軸である駆動用モータ203の回転軸206に取り付けた実施の形態のロータリエンコーダREからの検出信号であるA、B相両信号を電子制御装置207に入力する。電子制御装置207は、制御用CPUを内蔵しており、ロータリエンコーダREからの検出信号により駆動用モータ203を駆動制御するようになっている。
そして、実施の形態のロータリエンコーダREの場合、監視用CPU111は、回転停止中では、汎用ポートI/Oに取り込んだコンパレータ出力(6)(7)、エンコーダ出力(8)(9)や、AD変換ポートA/Dに取り込んだ信号(1)−(5)で上記図3の表に従う正常、異常の判定処理すると共に、その判定結果を電子制御装置207に伝える一方、回転動作中では、割り込み端子INTに取り込んだエンコーダ出力(8)(9)で上記図3の表に従う正常、異常の判定処理すると共に、その判定結果を電子制御装置207に伝える。
以上のように本実施の形態では、ロータリエンコーダREの監視項目を回転停止中では内部割込みで信号処理する監視項目(図3表の内部回路監視)に、回転動作中では外部割込みで信号処理する項目(図3表のパルス信号監視)に切り換えるようにしたので、回転動作中において、内部割込みによる監視項目が外部割込みに影響されずに行うことができるようになる。
そして本実施形態では、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、上記コンパレータ出力とエンコーダ出力との電圧レベルの状態を、当該エンコーダの最高回転数に相当する1パルス分の出力周期よりも短い周期のタイミングで比較判定し、その中で異常判定カウント回数が、一定数以上のときに、上記出力回路の状態を異常であると確定するようにしたから、回転停止中であっても、回転動作中であっても、出力回路の異常を確実に判定し確定できる結果、さらに電子制御システム全体の安全性、安定性、信頼性の向上を図ることができるようになる。
図1は本発明の実施の形態に係るロータリエンコーダの概略構成を示す図である。 図2はロータリエンコーダの電気的な構成を示すである。 図3は監視用CPUによる監視項目を示す表図である。 図4はみなし回転停止中で出力回路正常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力とタイマ出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 図5はみなし回転停止中で出力回路異常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力とタイマ出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 図6は回転動作中で出力回路異常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力とタイマ出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 図7は動作説明に供するフローチャートである。 図8は実施の形態のロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システムの構成を示す図である。 図9はロータリエンコーダの一般的な構成を示す図である。 図10は従来のロータリエンコーダの電気的な構成を示す図である。 図11はA相、B相のパルス信号の波形を示す図である。 図12はみなし回転停止中で出力回路正常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力とタイマ出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 図13は回転動作中で出力回路異常時でのコンパレータ出力とエンコーダ出力とタイマ出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。
符号の説明
106 A相コンパレータ回路
107 A相出力回路
108 B相コンパレータ回路
109 B相出力回路
111 監視用CPU

Claims (2)

  1. 円周方向複数の回転スリットに対する投光素子からの投光の通過、遮断に応じた受光素子出力から回転状態検出に用いる検出信号を生成する検出回路と、上記検出信号と基準信号とを比較し各種相のパルス信号を生成するコンパレータ回路と、上記コンパレータ回路からパルス信号を外部へ出力する出力回路と、当該ロータリエンコーダ内部の状態監視を行う監視用CPUと、を備え、
    上記監視用CPUは、その監視項目を当該エンコーダの回転停止中では内部割込みによる監視項目で監視を行い、当該エンコーダの回転動作中では外部割込みで監視する監視項目で監視を行うようになっているロータリエンコーダにおいて、
    上記監視用CPUは、回転停止中および回転動作中のいずれにおいても、上記コンパレータ回路出力(コンパレータ出力)と上記出力回路出力(エンコーダ出力)との電圧レベルの状態を、当該エンコーダの最高回転数に相当する1パルス分の周期よりも短い周期のタイミングで比較判定し、その中で異常判定カウント回数が、一定数以上のときに、上記出力回路の状態を異常であると確定する、ことを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 上記監視用CPUは、上記エンコーダ出力周期が、上記エンコーダ回転数が一定回転数以下に対応する周期の時を回転停止とみなすと共に、該みなしのエンコーダ出力周期に相当する時間で請求項1の異常判定カウント数が一定数未満である時は、異常判定カウントを一度クリアする、ことを特徴とする請求項1に記載のロータリエンコーダ。
JP2008199229A 2008-08-01 2008-08-01 ロータリエンコーダ Active JP5079622B2 (ja)

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