JP2008113687A - 衛生薄用紙ロール - Google Patents

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Abstract

【課題】たとえ手が濡れていたり汚れていたりしても使用し易い衛生薄葉紙ロールとする。
【解決手段】シート1aがこれと実質的に同幅の管芯2に巻かれ、シート1aがシート長手方向の所定間隔Mおきにシート幅方向に亘るミシン目1bを有するキッチンロール10において、シート1aの幅H/管芯2の外径Lが2.0〜4.7とされ、かつ所定間隔M/管芯2の外周長が0.5〜1.2とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、1枚又は2枚以上重ねたシートがこれと実質的に同幅の紙管などからなる管芯に巻かれており、前記シートがシート長手方向の所定間隔おきにシート幅方向に亘るミシン目を有する、すなわち、家庭用や業務用のキッチンロールやペーパーロール、機械設備や器具を拭き取るためのロール状に巻かれたワイプやウェス等の衛生薄葉紙ロールに関するものである。
例えば図3及び図4に示すように、キッチンロール100では、一般に、長尺なシート101aがこれと実質的に同幅の紙管などからなる管芯102に巻かれてできている。通常、シート101a(管芯102)の幅Hは、220〜280mmである。また、管芯102の外径Lは、30〜50mmである。そして、長尺なシート101aの巻長さは、10〜13mであり、シート101aの管芯102に対する巻き付けにより、キッチンロール100は、外径90〜130mmとされている。
このようなキッチンロール100は、通常、一方の手でキッチンロール100を持ち、他方の手でキッチンロール100からシート101aを必要な長さだけ連続的に巻き出し切断して使用される。この使用に際しての切断をし易くするために、通常、シート101aには、シート長手方向の所定間隔Mおきに、シート幅方向に亘るミシン目101b、101b…が形成されている。
もっとも、例えば、料理中で手が濡れていたり汚れていたりする場合は、キッチンロール100を、キッチン台などに縦置き(シート幅方向が垂直方向を向く置き方)し、一方の手側の肘などでキッチンロール100の上面100Aを押さえ、他方の手でキッチンロール100からシート101aを必要な長さだけ連続的に巻き出し切断して使用する。
しかしながら、従来のキッチンロール100は、縦置きした場合の安定性が悪いため、肘などでキッチンロール100の上面100Aを押さえる際や、シート101aを巻き出す際に、キッチンロール100が倒れてしまうことがあり、使用しづらかった。また、従来のキッチンロール100は、シート101aの先端縁101cが、内側において巻かれているシート101aに貼り付いたり、接触した状態となってしまったりすることがあった。したがって、シート101aの先端部を摘むのに手間取り、場合によっては内側において巻かれているシート101aが汚れたり、手や指についた水滴で濡れてしまったりすることがあった。この点でも、従来のキッチンロール100は、使用しづらかった。
特開2004−49261号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、たとえ手や指が濡れていたり汚れていたりしても使用し易い衛生薄葉紙ロールを提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
1枚又は2枚以上重ねたシートがこれと実質的に同幅の管芯に巻かれ、前記シートがシート長手方向の所定間隔おきにシート幅方向に亘るミシン目を有する、衛生薄葉紙ロールにおいて、
前記シートの幅/前記管芯の外径が2.0〜4.7とされ、かつ前記所定間隔/前記管芯の外周長が0.5〜1.2とされている、ことを特徴とする衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
「シートの幅/管芯の外径」が4.7以下とされていると、衛生薄葉紙ロールを、キッチン台やテーブルなどに縦置きした際の安定性が増す。したがって、肘などで衛生薄葉紙ロールの上面を押さえる際や、シートを巻き出す際に、衛生薄葉紙ロールが倒れてしまうことがなく、他方の手で衛生薄葉紙ロールからシートを必要な長さだけ連続的に確実に巻き出し切断して使用することができる。
「シートの幅/管芯の外径」が2.0以上とされていると、巻き出し切断して使用に供するシートは、最低限必要な大きさを有することになる。
「所定間隔/管芯の外周長」が1.2以下とされていると、基本的に衛生薄葉紙ロールの外周面に少なくとも1つはミシン目が露出することになり、このミシン目からシート先端縁までが、内側において巻かれているシートから若干浮き上がった状態になる。したがって、シートの先端部を摘むに手間取ることがなく、内側において巻かれているシートが汚れてしまうことがない。
「所定間隔/管芯の外周長」が0.5以上とされていると、衛生薄葉紙ロールの外周面に露出するミシン目が多過ぎて、衛生薄葉紙ロールの外周面を構成するシートが内側において巻かれているシートから剥がれ、巻き崩れてしまうといったおそれがない。
〔請求項2記載の発明〕
前記シート自体のシート長手方向の引張り強さに対する、前記ミシン目におけるシート長手方向の引張り強さの比率が、1.0〜50%である、請求項1記載の衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
引張り強さの比率が50%以下であると、シートの切断時に、ミシン目以外のシート部分で、シートが分断されてしまうことが抑制され、ミシン目にて確実に切断することができる。
他方、引張り強さの比率が1.0%以上であると、ミシン目の間隔を短くしたことにより、ミシン目が増えたとしても、シート巻出し時におけるミシン目での不本意な分断を確実に防ぐことができる。
〔請求項3記載の発明〕
前記ミシン目におけるシート長手方向の引張り強さが、10〜 200cNである、請求項1又は請求項2記載の衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
ミシン目におけるシート長手方向の引張り強さが10cN以上であると、ミシン目の間隔を短くしたことにより、ミシン目が増えたとしても、シート巻出し時におけるミシン目での不本意な分断は、確実に防止される。
他方、ミシン目におけるシート長手方向の引張り強さが200cN以下であると、切断したい所望のミシン目にて確実かつ容易にシートを切断することができる。
〔請求項4記載の発明〕
前記シート自体の、シート長手方向の引張り強さに対するシート幅方向の引張り強さの比率が、10〜80%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
引張り強さの比率が10〜80%であると、当該シートの繊維配向性が、長手方向と幅方向とで適度にバランスが取れる。したがって、シート巻出し時にかかるせん断力に対し、シートが長手方向及び幅方向に自在に伸びて、長手方向や幅方向の裂けが生じ難くなる。よって、所望のミシン目できれいに切断することができ、シートは使いやすい状態で分断される。
〔請求項5記載の発明〕
前記シート自体の引張強さが、シート長手方向において200〜2200cN、シート幅方向において100〜800cNである、請求項4記載の衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
シート自体の引張強さが、シート長手方向において200cN未満であると、紙力が低いので、シート取出し時に破れたり、水に濡れたときに破れてしまったりする。他方、シート自体の引張強さが、シート長手方向において2200cNを超えると、紙力が強すぎるため、シートに柔軟性がなくなり、使い勝手が悪くなる。
一方、シート自体の引張強さが、シート幅方向において100cN未満であると、紙力が低いのでシート取出し時に破れたり、水に濡れたときに破れてしまったりする。他方、シート自体の引張強さが、シート幅方向において800cNを超えると、紙力が強すぎるため、シートに柔軟性がなくなり、使い勝手が悪くなる。
〔請求項6記載の発明〕
前記シート自体の、シート幅方向と平行な方向での折れやすさに対する前記ミシン目での折れやすさの比率が、5〜50%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
ミシン目で折れやすいことによって、シート末端が浮き上がりやすくなり、摘みやすくなる。また、ミシン目で折れた接地点が支点となり、ミシン目から後側のシートが崩れてしまうのを防止する。
ここで折れやすさとは、「幅10cmの衛生薄葉紙を端子によって幅20mmの隙間に押し込んだときの抵抗値を、シート幅方向と平行な方向についてハンドルオメーター法(JIS L 1096:1999 E法)によって測定した値(g)」である。
〔請求項7記載の発明〕
前記ミシン目は、少なくとも二重である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙ロール。
(主な作用効果)
ミシン目が少なくとも二重であると、前述したこのミシン目からシート先端縁までの浮き上がりが生じやすくなる。また、ミシン目が少なくとも二重であると、シート長手方向に断紙するおそれが減少する。
本発明によると、たとえ手が濡れていたり汚れていたりしても使用し易い衛生薄葉紙ロールとなる。
次に、本発明の実施の形態に関し、キッチンロールを例にして説明する。
なお、本明細書において、衛生薄葉紙ロールとは、長尺な衛生薄葉紙がロール状に巻かれたものであり、衛生薄葉紙とは、使い捨ての衛生紙をいう。衛生薄葉紙としては、例えば、ナプキン紙及び化粧紙、トイレットペーパー、ちり紙、ティシューペーパー、ペーパータオル、キッチンタオル、紙製ワイプ、紙製ウェスなどを、例示することができる。
図1に、本実施の形態のミシン目付きキッチンロール10を示した。このキッチンロール10は、帯状のシート1aがこれと実質的に同幅の紙管などからなる管芯2に巻かれてロール状とされたものである。図2に示すように、シート1aは、シート長手方向の所定間隔Mおきにシート幅方向に亘るミシン目1bを有する。このミシン目1b,1b…によって、シート1aを切断し易くしている。
ミシン目1bは、パーフォレーションロール(ミシン刃ロール)によって形成することができる。パーフォレーションロールは、シート1aの幅Hより幅広のロール上に、多数の刃を幅方向に沿って配設して刃列を形成し、この刃列を所定間隔Mと同じピッチでロールの円周方向に複数設けてなるものである。そして、走行するシート1aを、回転するパーフォレーションロールに当接させることにより、シート1aの幅方向に亘るミシン目1bを、長手方向の所定間隔Mおきに形成する。
本形態においては、「シートの幅H/管芯の外径L」が2.0〜4.7(好ましくは3.6〜4.6)とされ、かつ「所定間隔M/管芯の外周長(πL)」が0.5〜1.2(好ましくは0.8〜1.1)とされている。
「シートの幅H/管芯の外径L」が4.7以下とされていると、キッチンロール10を、キッチン台やテーブルなどに縦置きした際の安定性が増す。したがって、肘などでキッチンロール10の上面10Aを押さえる際や、シート1aを巻き出す際に、キッチンロール10が倒れてしまうことがなく、他方の手でキッチンロール10からシート1aを必要な長さ連続的に確実に巻き出し切断して使用することができる。他方、「シートの幅H/管芯の外径L」が2.0以上とされていると、巻き出し切断して使用に供するシート1aは、最低限必要な大きさを有することになる。
一方、「所定間隔M/管芯の外周長(πL)」が1.2以下とされていると、基本的にキッチンロール10の外周面に少なくとも1つはミシン目1bが露出することになり、図1に示すように、このミシン目1bからシート先端縁1cまでが、内側において巻かれているシート1aから若干浮き上がった状態になる。したがって、シート1aの先端部を摘むに手間取ることがなく、内側において巻かれているシート1aが汚れたり、手や指についた水滴で濡れてしまったりすることがない。他方、「所定間隔M/管芯の外周長(πL)」が0.5以上とされていると、キッチンロール10の外周面に露出するミシン目1bが多過ぎて、キッチンロール10の外周面を構成するシート1aが内側において巻かれているシート1aから剥がれ、巻き崩れてしまうといったおそれがない。
なお、管芯の外径Lは、通常、30〜50mm、シート1aの巻長さは、10〜13mであり、この場合、本形態のキッチンロール10は、シート1a(管芯2)の幅Hが、100〜183mm、所定間隔Mが48〜188mm、キッチンロール10の外径が、90〜130mmとなる。
本形態のキッチンロール10は、ミシン目1bにおけるシート長手方向の引張り強さが、10〜200cN(好ましくは40〜60cN)であると好適である。
ミシン目1bにおけるシート長手方向の引張り強さが10cN以上であると、ミシン目1bの間隔を短くしたことにより、ミシン目1bが増えたとしても、シート巻出し時におけるミシン目1bでの不本意な分断は、確実に防止される。他方、ミシン目1bにおけるシート長手方向の引張り強さが200cN以下であると、切断したい所望のミシン目1bにて確実かつ容易にシート1aを切断することができる。
ここで「引張り強さ」とは、JIS P 8113に規定される引張り特性試験方法に準拠して測定される乾燥時引張り強さを意味する。シート1a自体、つまりミシン目1bのないシート1aの引張り強さではなく、ミシン目1bのあるシート1aを対象とする。
このミシン目1bにおける長手方向の引張り強さの調節は、ミシン目1bにおける接続部であるタイ長さと、同分断部であるカット長さとを調節することにより、あるいはこのタイ長さとカット長さとの比であるタイカット比を調節することにより、行うことができる。より具体的には、所望のタイカット長さ及びタイカット比の刃列を具備するパーフォレーションロールに交換することにより調節することができる。また、この引張り強さの調節は、パーフォレーションロールのシート1aへの押付け線圧(シート単位幅当たりのシート1aへの押付け力(kgf/cm))の調節や、ワインダー速度(シート1aの巻取り速度)の調節によっても調節することができる。
本形態のキッチンロール10は、シート1a自体のシート長手方向の引張り強さに対する、ミシン目1bにおけるシート長手方向の引張り強さの比率が、1.0〜50%(好ましくは2.0〜10%)であると好適である。
引張り強さの比率が50%以下であると、ミシン目1bのないシート部分の引張り強さが相対的に高くなるので、シート1aの切断時に、ミシン目1b以外のシート部分で、シート1aが分断されてしまうことが抑制され、ミシン目1bにて確実に切断することができる。他方、引張り強さの比率が1.0%以上であると、相対的にミシン目1bの引張り強さが高くなるので、ミシン目1bの間隔を短くしたことにより、ミシン目1bが増えたとしても、シート巻出し時におけるミシン目1bでの不本意な分断を確実に防ぐことができる。
ここでシート1a自体の長手方向の引張り強さも、前述JIS P 8113に規定される引張り特性試験方法に準拠して測定されるものであるが、もちろんミシン目1bのないシート部分の乾燥時引張り強さである。この引張り強さの比率の調節は、前述したタイカット比の調節などによって容易に行うことができる。
なお、ミシン目1bにおけるシート長手方向の引張り強さを10〜200cNに設定し、引張り強さの比率を、1.0〜50%に設定するためには、ミシン目1bのタイ長さを0.9〜2.5mmに、カット長さを0.9〜37.5mmにするとともに、タイカット比(タイ:カット)を1:15〜1:1に設定する。
本形態のキッチンロール10のシート1aとしては、1枚当りの坪量が20〜40g/m2である1枚(1プライ)のもの又は2枚重ね(2プライ)のものが好適である。
坪量が20g/m2未満であると、シート1aの腰がなくなり、シート1a自体が分断し易く、切断したい所望のミシン目1bで切断することができないことがありうる。また、特に、本形態では、前述したように「ミシン目1bからシート先端縁1cまでの浮き上がり」を利用するものであるところ、シート1aの腰がなくなると、ミシン目1bから後側が内側において巻かれているシート1aから剥がれ、巻き崩れてしまい、かかる浮き上がりの利用が困難になる。他方、米坪が40g/m2を超えると、柔軟性が悪くなり、シート1aの柔らかさがなくなる。
本形態のキッチンロール10は、シート1a自体の、シート長手方向の引張り強さに対するシート幅方向の引張り強さの比率が、10〜80%(好ましくは10〜40%)であると好適である。
引張り強さの比率が10〜80%であると、当該シート1aの繊維配向性が、長手方向と幅方向とで適度にバランスが取れる。したがって、シート巻出し時にかかるせん断力に対し、シート1aが長手方向及び幅方向に自在に伸びて、長手方向や幅方向の裂けが生じ難くなる。よって、所望のミシン目1bできれいに切断することができ、シート1aは使いやすい状態で分断される。
このように引張り強さの比率を調節する場合においては、シート1a自体の引張強さが、シート長手方向において200〜2200cN(好ましくは1000〜2000cN)、シート幅方向において100〜800cN(好ましくは300〜 600cN)であると好適である。
シート1a自体の引張強さが、シート長手方向において200cN未満であると、紙力が低いのでシート取出し時に破れたり、水に濡れたときに破れてしまったりする。他方、シート1a自体の引張強さが、シート長手方向において2200cNを超えると、紙力が強すぎるため、シートに柔軟性がなくなり、使い勝手が悪くなる。
一方、シート1a自体の引張強さが、シート幅方向において100cN未満であると、紙力が低いので、シート取出し時に破れたり、水に濡れたときに破れてしまったりする。他方、シート1a自体の引張強さが、シート幅方向において800cNを超えると、紙力が強すぎるため、シートに柔軟性がなくなり、使い勝手が悪くなる。
以上での「引張り強さ」も、JIS P 8113に規定される引張り特性試験方法に準拠して測定されるものであり、ミシン目1bのないシート部分1aの乾燥時の引張り強さである。
このような引張り強さの比率は、抄き出し水流速度/ワイヤー速度の比(J/W比)を調節し、適宜長手方向に配向した繊維の量を幅方向に配向した繊維の量よりも多くするなどによって、調節することができる。
ここで、シート1a自体の、シート幅方向と平行な方向での折れやすさに対するミシン目1bでの折れやすさの比率が、5〜50%(好ましくは10〜35%)であると、好適である。ミシン目で折れやすいことによって、シート末端が浮き上がりやすくなり、摘みやすくなる。また、ミシン目で折れた接地点が支点となり、ミシン目から後側のシートが崩れてしまうのを防止する。
ここで折れやすさとは、「幅10cmの衛生薄葉紙を端子によって幅20mmの隙間に押し込んだときの抵抗値を、シート幅方向と平行な方向についてハンドルオメーター法(JIS L 1096:1999 E法)によって測定した値(g)」である。
シート1aは、具体的には、例えば、原料が、パルプ繊維である場合、このパルプ繊維(原料パルプ)としては、木材パルプ、非木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプなどから、より具体的には、砕木パルプ(GP)、ストーングランドパルプ(SGP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ブリーチドケミサーモメカニカルパルプ(BCTMP)等の機械パルプ(MP)、化学的機械パルプ(CGP)、半化学的パルプ(SCP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)等のクラフトパルプ(KP)、ソーダパルプ(AP)、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)等の化学的パルプ(CP)、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)等を原料とする合成パルプ、脱墨パルプ(DIP)、ウエストパルプ(WP)等の古紙パルプ、かすパルプ(TP)、木綿、アマ、麻、黄麻、マニラ麻、ラミー等を原料とするぼろパルプ、わらパルプ、エスパルトパルプ、バガスパルプ、竹パルプ、ケナフパルプ等の茎稈パルプ、靭皮パルプ等の補助パルプなどから、一種又は数種を選択して使用することができる。
ただし、NBKP及びLBKPを、100:0〜40:60の質量比率で用いると好適である。この形態によると、NBKPを用いたことによる強度向上と、LBKPを用いたことによる柔軟性向上とを両立させたシート1aを形成することができ、もってシート1aの柔らかさなどを損なわずに、シート巻出し時におけるミシン目1bでの不本意な分断が抑制される。
本形態のキッチンロール10は、ミシン目1bが、少なくとも二重であると、好適である。ミシン目1bが少なくとも二重であると、このミシン目1bからシート先端縁1cまでの浮き上がりが生じやすくなる。また、ミシン目1bが少なくとも二重であると、シート長手方向に断紙するおそれが減少するとの効果もある。
ミシン目1bは、二重ではなく、例えば、三重、四重又はそれ以上の複数重とすることもできる。また、この場合のミシン目1bは、シート幅方向全体にわたって二重に形成されている必要はなく、例えば、シート1aの側部のみが二重に形成されていてもよい。さらに、ミシン目1bを二重とする場合において、特開2003−276936号公報などを参考に、例えば、カット部分を千鳥状としたり、あるいは一方のミシン目のカット部分の端部とこのカット部分の端部に最も近接した他方のミシン目のカット部分の端部とを結ぶ直線に対する、ミシン目のなす角を直角又は鋭角としたりして、切断の容易化などを図ることもできる。
本発明に基づくキッチンロールにて、手や指が濡れていたり汚れていたりしても、手間取ることなくシート先端部を摘めるかどうか、ミシン目での切れ易さ等について、米坪や重ね(プライ)枚数、ミシン目の形態(一重又はニ重)等を変えて評価し、結果を表1にまとめた。評価は、「とても良い(◎)」、「良い(○)」、「普通(△)」、「悪い(×)」の4段階で行った。
Figure 2008113687
実施例1〜4はいずれにおいても、比較例1〜5に比べ、シート先端部が浮き上がり易い上に摘み易く、ミシン目において切り取り易いという良好な評価となった。
本発明は、1枚又は2枚重ね以上のシートがこれと実質的に同幅の紙管などからなる管芯に巻かれており、前記シートがシート長手方向の所定間隔おきにシート幅方向に亘るミシン目を有する、衛生薄葉紙ロールとして、適用可能である。
本形態のキッチンロールの斜視図である。 本形態の巻き出したシートの平面図である。 従来のキッチンロールの斜視図である。 従来の巻き出したシートの平面図である。
符号の説明
1a,101a…シート、1b,101b…ミシン目、1c,101c…シート先端縁、2,102…管芯、10,100…キッチンロール、10A,100A…上面、H…シートの幅、L…管芯の外径、M…所定間隔。

Claims (7)

  1. 1枚又は2枚以上重ねたシートがこれと実質的に同幅の管芯に巻かれ、前記シートがシート長手方向の所定間隔おきにシート幅方向に亘るミシン目を有する、衛生薄葉紙ロールにおいて、
    前記シートの幅/前記管芯の外径が2.0〜4.7とされ、かつ前記所定間隔/前記管芯の外周長が0.5〜1.2とされている、ことを特徴とする衛生薄葉紙ロール。
  2. 前記シート自体のシート長手方向の引張り強さに対する、前記ミシン目におけるシート長手方向の引張り強さの比率が、1.0〜50%である、請求項1記載の衛生薄葉紙ロール。
  3. 前記ミシン目におけるシート長手方向の引張り強さが、10〜 200cNである、請求項1又は請求項2記載の衛生薄葉紙ロール。
  4. 前記シート自体の、シート長手方向の引張り強さに対するシート幅方向の引張り強さの比率が、10〜80%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙ロール。
  5. 前記シート自体の引張強さが、シート長手方向において200〜2200cN、シート幅方向において100〜800cNである、請求項4記載の衛生薄葉紙ロール。
  6. 前記シート自体の、シート幅方向と平行な方向での折れやすさに対する前記ミシン目での折れやすさの比率が、5〜50%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙ロール。
  7. 前記ミシン目は、少なくとも二重である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙ロール。
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