JP2008060629A - キャリブレーション回路及びこれを備える半導体装置、並びに、半導体装置の出力特性調整方法 - Google Patents

キャリブレーション回路及びこれを備える半導体装置、並びに、半導体装置の出力特性調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力インピーダンスを調整するためのキャリブレーション動作の精度を向上させる。
【解決手段】キャリブレーション端子ZQを駆動するレプリカバッファ110と、基準電圧VMIDを生成する基準電圧生成回路160と、キャリブレーション端子ZQに現れる電圧と基準電圧VMIDとを比較する比較回路151と、比較回路151による比較の結果に基づいてレプリカバッファ110の出力インピーダンスを変化させるインピーダンス調整回路141と、基準電圧VMIDを調整する基準電圧調整回路170とを備える。これにより、キャリブレーション端子ZQと外部端子との間に存在する抵抗成分などを考慮して、基準電圧VMIDをオフセットさせることができることから、より正確なキャリブレーション動作を行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明はキャリブレーション回路及びこれを備える半導体装置に関し、特に、出力バッファの出力インピーダンスを調整するためのキャリブレーション回路及びこれを備える半導体装置に関する。また、本発明は、半導体装置の出力特性調整方法に関し、特に、出力バッファの出力インピーダンスを調整するための出力特性調整方法に関する。
近年、半導体装置間(CPUとメモリ間など)におけるデータ転送には、非常に高いデータ転送レートが要求されており、これを実現するため、入出力信号の振幅はますます小振幅化されている。入出力信号が小振幅化すると、出力バッファのインピーダンスに対する要求精度は非常に厳しくなる。
出力バッファのインピーダンスは、製造時のプロセス条件によってばらつくのみならず、実使用時においても、周辺温度の変化や電源電圧の変動の影響を受ける。このため、出力バッファに高いインピーダンス精度が要求される場合には、インピーダンス調整機能を持った出力バッファが採用される(特許文献1〜4参照)。このような出力バッファに対するインピーダンスの調整は、一般に「キャリブレーション回路」と呼ばれる回路を用いて行われる。
特許文献3,4に記載されているように、キャリブレーション回路には出力バッファと同じ構成を有するレプリカバッファが含まれている。そして、キャリブレーション動作を行う場合、キャリブレーション端子に外部抵抗を接続した状態で、キャリブレーション端子に現れる電圧と基準電圧とを比較し、これによってレプリカバッファのインピーダンスを調整する。そして、レプリカバッファの調整内容を出力バッファに反映させることによって、出力バッファのインピーダンスを所望の値に調整する。
特開2002−152032号公報 特開2004−32070号公報 特開2006−203405号公報 特開2005−159702号公報
上述の通り、キャリブレーション動作においては、チップ上のキャリブレーション端子に現れる電圧と基準電圧とを比較する。しかしながら、キャリブレーションに用いられる外部抵抗は、パッケージ上の外部端子に接続されることから、レプリカバッファのインピーダンスは必ずしも外部抵抗のインピーダンスと一致しない。つまり、チップ上のキャリブレーション端子からパッケージ上の外部端子との間には、ある程度の抵抗成分が存在する。このため、レプリカバッファのインピーダンスは、外部抵抗の抵抗値とパッケージ上の抵抗成分との和が目標値となってしまい、所望の値から僅かにずれてしまう。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものである。したがって、本発明の目的は、より正確なキャリブレーション動作が可能なキャリブレーション回路及びこれを備える半導体装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、キャリブレーション動作によって出力バッファのインピーダンスを正確に調整可能な半導体装置の出力特性調整方法を提供することである。
本発明によるキャリブレーション回路は、キャリブレーション端子を駆動するレプリカバッファと、基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、キャリブレーション端子に現れる電圧と基準電圧とを比較する比較回路と、比較回路による比較の結果に基づいてレプリカバッファの出力インピーダンスを変化させるインピーダンス調整回路と、基準電圧を調整する基準電圧調整回路とを備えることを特徴とする。
また、本発明による半導体装置は、データ出力端子と、データ出力端子を駆動する出力バッファと、上記のキャリブレーション回路とを備え、出力バッファの一部がレプリカバッファと同じ回路構成を有していることを特徴とする。尚、本発明においてデータ出力端子とは、データ入出力端子を含む概念である。
さらに、本発明による半導体装置の出力特性調整方法は、レプリカバッファのインピーダンスを調整する第1のステップと、レプリカバッファのインピーダンスを測定する第2のステップと、レプリカバッファのインピーダンスに基づいて、基準電圧を調整する第3のステップとを備えることを特徴とする。
本発明において、基準電圧調整回路による基準電圧の調整方法については特に限定されないが、基準電圧生成回路が互いにレベルの異なる複数の基準電圧を生成し、基準電圧調整回路がその中からいずれか一つの基準電圧を選択する構成とすることが好ましい。この場合、基準電圧調整回路は、選択状態が維持されるよう、不揮発性記憶素子を含むことが好ましい。
不揮発性記憶素子の種類については特に限定されないが、電気的に書き込み可能な素子を用いることが好ましい。電気的に書き込み可能な素子としては、アンチヒューズが挙げられる。
基準電圧生成回路の構成についても特に限定されないが、高抵抗部と低抵抗部を含んでいることが好ましい。この場合、複数の基準電圧は低抵抗部から取り出すことが好ましい。高抵抗部としては拡散層抵抗を用いることができ、低抵抗部としては配線抵抗を用いることができる。
このように、本発明によれば基準電圧の調整が可能であることから、キャリブレーション端子と外部端子との間に存在する抵抗成分などを考慮して、基準電圧をオフセットさせることができる。これにより、レプリカバッファのインピーダンスとして、パッケージ上の抵抗成分などを考慮した値に設定することができることから、より正確なキャリブレーション動作を行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態によるキャリブレーション回路100の回路図である。
図1に示すように、本実施形態によるキャリブレーション回路100は、レプリカバッファ110,120,130と、レプリカバッファ110,120のインピーダンスを制御するインピーダンス調整回路141と、レプリカバッファ130のインピーダンスを制御するインピーダンス調整回路142と、インピーダンス調整回路141,142をそれぞれ制御する比較回路151,152とを備えている。
レプリカバッファ110,120,130は、後述する出力バッファの一部と同じ回路構成を有している。そして、レプリカバッファ110,120,130を用いて出力インピーダンスの調整を行い、その結果を出力バッファに反映させることによって、出力バッファのインピーダンスを所望の値に調整する。これがキャリブレーション回路100の役割である。
図2は、レプリカバッファ110の回路図である。
図2に示すように、レプリカバッファ110は、並列接続された5つのPチャンネルMOSトランジスタ111〜115と、一端がこれらトランジスタのドレインに接続された抵抗119によって構成されている。抵抗119の他端は、キャリブレーション端子ZQに接続されている。レプリカバッファ110はプルアップ機能のみを有し、プルダウン機能は有していない。
トランジスタ111〜115のゲートには、インピーダンス調整回路141よりインピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5がそれぞれ供給されている。これにより、レプリカバッファ110に含まれる5個のトランジスタは、個別にオン/オフ制御を行うことができる。尚、図1及び図2においては、インピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5を纏めてDRZQPと表記している。
トランジスタ111〜115からなる並列回路は、導通時に所定のインピーダンス(例えば120Ω)となるように設計されている。しかしながら、トランジスタのオン抵抗は製造条件によってばらつくとともに、動作時における環境温度や電源電圧によって変動することから、必ずしも所望のインピーダンスが得られるとは限らない。このため、実際にインピーダンスを120Ωとするためには、オンさせるべきトランジスタの数を調整する必要があり、かかる目的のために、複数のトランジスタからなる並列回路を用いている。
インピーダンスを微細且つ広範囲に調整するためには、並列回路を構成する複数のトランジスタのW/L比(ゲート幅/ゲート長比)を互いに異ならせることが好ましく、2のべき乗の重み付けをすることが特に好ましい。この点を考慮して、本実施形態では、トランジスタ111のW/L比を「1」とした場合、トランジスタ112〜115のW/L比をそれぞれ「2」、「4」、「8」、「16」に設定している(W/L比の値は相対値であり、実際のW/L比を表しているものではない。以下同様)。
これにより、インピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5によってオンさせるトランジスタを適宜選択することによって、製造条件によるばらつきや温度変化などにかかわらず、並列回路のオン抵抗をほぼ120Ωに固定させることができる。
また、抵抗119の抵抗値は例えば120Ωに設計されている。これにより、トランジスタ111〜115からなる並列回路がオン状態となれば、キャリブレーション端子ZQからみたレプリカバッファ110のインピーダンスは240Ωとなる。抵抗119としては、例えばタングステン(W)抵抗を用いることができる。
レプリカバッファ120についても、抵抗119の他端が接点Aに接続されている他は、図1に示すレプリカバッファ110と同一の回路構成を有している。したがって、レプリカバッファ120に含まれる5つのトランジスタのゲートには、インピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5が供給される。
図3は、レプリカバッファ130の回路図である。
図3に示すように、レプリカバッファ130は、並列接続された5つのNチャンネルMOSトランジスタ131〜135と、一端がこれらトランジスタのドレインに接続された抵抗139によって構成されている。抵抗139の他端は、接点Aに接続されている。レプリカバッファ130はプルダウン機能のみを有し、プルアップ機能は有していない。
トランジスタ131〜135のゲートには、インピーダンス調整回路142よりインピーダンス制御信号DRZQN1〜DRZQN5がそれぞれ供給されている。これにより、レプリカバッファ130に含まれる5個のトランジスタは、個別にオン/オフ制御を行うことができる。尚、図1及び図2においては、インピーダンス制御信号DRZQN1〜DRZQN5を纏めてDRZQNと表記している。
トランジスタ131〜135からなる並列回路についても、導通時に例えば120Ωとなるように設計されている。また、抵抗139の抵抗値も、例えば120Ωに設計されている。これにより、トランジスタ131〜135からなる並列回路がオン状態となれば、接点Aからみたレプリカバッファ130のインピーダンスは、レプリカバッファ110,120と同様、240Ωとなる。
トランジスタ131〜135についても、トランジスタ111〜115と同様、W/L比に2のべき乗の重み付けをすることが特に好ましい。具体的には、トランジスタ131のW/L比を「1」とした場合、トランジスタ132〜135のW/L比をそれぞれ「2」、「4」、「8」、「16」に設定すればよい。
図1に戻って、インピーダンス調整回路141は、制御信号ACT1が活性化するとカウントアップ又カウントダウンするカウンタ機能を有している。具体的には、比較回路151の出力である比較信号COMP1がハイレベルである場合にはカウントアップを続け、比較信号COMP1がローレベルである場合にはカウントダウンを続ける。
比較回路151の非反転入力端子(+)はキャリブレーション端子ZQに接続されており、反転入力端子(−)は基準電圧生成回路160に接続されている。基準電圧生成回路160は、電源電圧(VDD−VSS)のほぼ半分である基準電圧VMIDを生成する回路である。後述するように、基準電圧VMIDのレベルは、基準電圧調整回路170によって微調整することが可能である。
これにより、比較回路151は、キャリブレーション端子ZQの電位と基準電圧VMIDとを比較し、前者の方が高ければその出力である比較信号COMP1をハイレベルとし、後者の方が高ければ比較信号COMP1をローレベルとする。
一方、インピーダンス調整回路142は、制御信号ACT2が活性化するとカウントアップ又カウントダウンするカウンタ機能を有している。具体的には、比較回路152の出力である比較信号COMP2がハイレベルである場合にはカウントアップを続け、比較信号COMP2がローレベルである場合にはカウントダウンを続ける。
比較回路152の非反転入力端子(+)はレプリカバッファ120,130の出力端である接点Aに接続され、反転入力端子(−)は電源電位(VDD)と接地電位(VSS)間に接続された抵抗181,182の中点に接続されている。かかる構成により、比較回路152は、接点Aの電圧と中間電圧(VDD/2)とを比較し、前者の方が高ければその出力である比較信号COMP2をハイレベルとし、後者の方が高ければ比較信号COMP2をローレベルとする。
そして、インピーダンス調整回路141,142は、制御信号ACT1,ACT2が非活性化するとカウント動作を停止し、現在のカウント値を保持する。上述の通り、インピーダンス調整回路141のカウント値はインピーダンス制御信号DRZQPとして用いられ、インピーダンス調整回路142のカウント値はインピーダンス制御信号DRZQNとして用いられる。
図4は、基準電圧生成回路160及び基準電圧調整回路170の回路図である。
図4に示すように、基準電圧生成回路160は、電源電位VDDと接地電位VSSとの間に直列接続された複数の抵抗161〜163によって構成されている。各抵抗間からは、それぞれ基準電圧VMID1〜VMID5が取り出される。したがって、基準電圧生成回路160は、互いにレベルの異なる複数の基準電圧を生成することになる。
抵抗161〜163のうち、電源電位VDDに接続された抵抗161及び接地電位VSSに接続された抵抗162は、相対的に高抵抗である。一方、抵抗161と抵抗162との間に接続された抵抗163は、相対的に低抵抗である。そして、複数の基準電圧VMID1〜VMID5は、いずれも抵抗163からなる低抵抗部から取り出される。これは、複数の基準電圧VMID1〜VMID5の電圧差を小さくするためである。特に限定されるものではないが、抵抗161,162からなる高抵抗部は拡散層抵抗を用いることが好ましく、抵抗163からなる低抵抗部はタングステン(W)などの配線抵抗を用いることが好ましい。
一方、基準電圧調整回路170は、セレクタ171及び選択信号生成部172によって構成される。セレクタ171は、基準電圧生成回路160によって生成された基準電圧VMID1〜VMID5を受ける回路であり、この中からいずれか一つの基準電圧を出力する。その選択は、選択信号生成部172からの選択信号Sに基づいて行われる。
選択信号生成部172に対しては、製造中又は製造後において書き込み処理が行われる。選択信号生成部172は、書き込み処理が行われた後、選択信号Sの内容が保持されるよう、不揮発性記憶素子を含むことが好ましい。不揮発性記憶素子の種類については特に限定されないが、電気的に書き込み可能な素子を用いることが好ましい。電気的に書き込み可能な素子としては、アンチヒューズが挙げられる。初期状態(後述する基準電圧の調整動作を行う前の状態)においては、基準電圧VMID1〜VMID5のうち、中間電圧(VDD/2)に最も近い電圧が選択される。
以上が本実施形態によるキャリブレーション回路100の構成である。
図5は、キャリブレーション回路100を備える半導体装置200の主要部を示すブロック図である。
図5に示す半導体装置200は、キャリブレーション回路100の他、データ入出力端子DQに接続された出力バッファ210及び入力バッファ220を備えている。入力バッファ220の構成については、本発明の要旨と直接関係がないため、本明細書での説明は省略する。
出力バッファ210の動作は、前段回路230より供給される動作信号230P,230Nによって制御される。図5に示すように、前段回路230には、キャリブレーション回路100より供給されるインピーダンス制御信号DRZQP,DRZQNが供給されている。
図6は、出力バッファ210の回路図である。
図6に示すように、出力バッファ210は、並列接続された5つのPチャンネルMOSトランジスタ211p〜215pと、並列接続された5つのNチャンネルMOSトランジスタ211n〜215nとを備えている。これらトランジスタ211p〜215pとトランジスタ211n〜215nとの間には、抵抗218,219が直列に接続されており、抵抗218と抵抗219の接続点がデータ入出力端子DQに接続されている。
トランジスタ211p〜215pのゲートには、動作信号230Pを構成する5つの動作信号231P〜235Pが供給されている。また、トランジスタ211n〜215nのゲートには、動作信号230Nを構成する5つの動作信号231N〜235Nが供給されている。これにより、出力バッファ210に含まれる10個のトランジスタは、10本の動作信号231P〜235P,231N〜235Nによって、個別にオン/オフ制御がされる。動作信号231P〜235Pは動作信号230Pを構成する信号群であり、動作信号231N〜235Nは動作信号230Nを構成する信号群である。
出力バッファ210のうち、PチャンネルMOSトランジスタ211p〜215p及び抵抗218からなるプルアップ回路PUは、図2に示したレプリカバッファ110(120)と同じ回路構成を有している。また、NチャンネルMOSトランジスタ211n〜215n及び抵抗219からなるプルダウン回路PDは、図3に示したレプリカバッファ130と同じ回路構成を有している。
したがって、トランジスタ211p〜215pからなる並列回路及びトランジスタ211n〜215nからなる並列回路は、いずれも導通時に例えば120Ωとなるように設計されている。また、抵抗218,219の抵抗値は、いずれも例えば120Ωに設計されている。これにより、トランジスタ211p〜215pからなる並列回路及びトランジスタ211n〜215nからなる並列回路の一方がオン状態となれば、データ入出力端子DQからみた出力バッファのインピーダンスは240Ωとなる。
実際の半導体装置においては、このような出力バッファ210が並列に複数個設けられ、使用する出力バッファの数によって出力インピーダンスを選択可能に構成される。つまり、一つの出力バッファのインピーダンスをXとすると、n個の出力バッファを並列に使用することによって出力インピーダンスをX/nとすることが可能となる。
図7は、前段回路230の回路図である。
図7に示すように、前段回路230は、5つのOR回路301〜305と、5つのAND回路311〜315によって構成されている。OR回路301〜305には、出力制御回路240からの選択信号240Pが共通に供給されているとともに、キャリブレーション回路100からのインピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5がそれぞれ供給されている。一方、AND回路311〜315には、出力制御回路240からの選択信号240Nが共通に供給されているとともに、キャリブレーション回路100からのインピーダンス制御信号DRZQN1〜DRZQN5がそれぞれ供給されている。
出力制御回路240の出力である選択信号240P,240Nは、データ入出力端子DQから出力すべきデータの論理値などに応じて制御される。具体的には、データ入出力端子DQからハイレベルの信号を出力する場合には、選択信号240P,240Nがローレベルに設定され、データ入出力端子DQからローレベルの信号を出力する場合には、選択信号240P,240Nがハイレベルに設定される。また、出力バッファ210を終端抵抗として用いるODT(On Die Termination)機能を使用する場合には、選択信号240Pをローレベルとし、選択信号240Nをハイレベルとする。
OR回路301〜305の出力である動作信号231P〜235P(=230P)と、AND回路311〜315の出力である動作信号231N〜235N(=230N)は、図5に示すように、出力バッファ210に供給される。
以上が半導体装置200の構成である。次に、本実施形態によるキャリブレーション回路100の動作について、基準電圧の調整動作及びキャリブレーション動作の順に説明する。
まず、基準電圧の調整動作について説明する。
基準電圧の調整動作は、チップをパッケージングした後、図5に示すように、キャリブレーション端子ZQに外部抵抗Reを接続した状態で行う。外部抵抗Reのインピーダンスは、レプリカバッファ110の設定目標値であり、上記の例で言えば240Ωの抵抗が用いられる。しかしながら、外部抵抗Reはチップ上のキャリブレーション端子ZQに直接接続されるのではなく、図5に示すように、パッケージ上の外部端子ZQeに接続される。
このため、チップ上のキャリブレーション端子ZQからみた抵抗値は、外部抵抗Reとパッケージ上の抵抗Rpの合成値(=Re+Rp)となる。一例として、パッケージ上の抵抗Rpが1Ωであるとすると、キャリブレーション端子ZQには241Ωの抵抗が接続されたことになる。
このため、この状態でキャリブレーション動作を行うと、レプリカバッファ110のインピーダンスはRe+Rp(=241Ω)に調整されてしまう。後述するように、キャリブレーション動作においては、レプリカバッファ110のインピーダンスを設定した後、これを基準としてレプリカバッファ130のインピーダンスを設定し、これらの設定状態を出力バッファ210に反映させる。このため、レプリカバッファ110のインピーダンスが不正確であると、出力バッファ210を構成するプルアップ回路PU及びプルダウン回路PDのインピーダンスも不正確となってしまう。
このようなインピーダンスのずれは、基準電圧の調整動作を行うことによって解消することができる。
図8は、基準電圧の調整動作を説明するためのフローチャートである。
基準電圧の調整動作においては、まず制御信号ACT1を活性化し、キャリブレーション回路100に含まれるインピーダンス調整回路141のカウント動作を開始させる(ステップS11)。電源投入後などの初期状態においては、インピーダンス調整回路141のカウント値は、一例としてオール1(本例では、「11111」)にリセットされており、そのため、インピーダンス調整回路141の出力であるインピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5は、いずれもハイレベルである。したがって、レプリカバッファ110に含まれるトランジスタ111〜115は全てオフ状態となり、その結果、比較回路151の出力である比較信号COMP1はローレベルとなる。
このため、インピーダンス調整回路141はカウントダウンを進め、これに連動してトランジスタ111〜115のオン/オフ状態が切り替わる。具体的には、トランジスタ111〜115のW/L比がそれぞれ「1」、「2」、「4」、「8」、「16」に設定されていることから、インピーダンス調整回路141の出力のうち、最下位ビット(LSB)がインピーダンス制御信号DRZQP1となり、最上位ビット(MSB)がインピーダンス制御信号DRZQP5となる。これにより、レプリカバッファ110のインピーダンスを最小ピッチで変化させることができる。
このようなカウントダウンが進むに連れて、レプリカバッファ110のインピーダンスは徐々に低下し、図9に示すように、キャリブレーション端子ZQの電位は徐々に上昇する。そして、レプリカバッファ110のインピーダンスが目的とするインピーダンスRe(厳密にはRe+Rp)未満まで低下すると、キャリブレーション端子ZQの電位が基準電圧VMIDを超えることから、比較回路151の出力である比較信号COMP1はハイレベルに反転する。これに応答してインピーダンス調整回路141はカウントアップを進め、今度はレプリカバッファ110のインピーダンスを上昇させる。
このような動作を繰り返すことにより、キャリブレーション端子ZQの電位は基準電圧VMID近傍で安定する。その後、制御信号ACT1を非活性化し、インピーダンス調整回路141のカウント動作を停止させる(ステップS12)。これにより、インピーダンス調整回路141のカウント値は固定され、インピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5のレベルが確定する。
以上の動作により、レプリカバッファ110のインピーダンス調整を終了する。
次に、テスタを用いてレプリカバッファ110の実際のインピーダンスを測定する(ステップS13)。レプリカバッファ110の現在のインピーダンスは、外部抵抗Reとパッケージ上の抵抗Rpとの和(=Re+Rp)に等しいはずであり、上記の例では241Ωである。このため、外部端子ZQeから見たレプリカバッファ110のインピーダンスは、Re+2Rpとなり、上記の例では242Ωとなってしまう。本来は、外部端子ZQeから見たレプリカバッファ110のインピーダンスは、外部抵抗Re(=240Ω)と一致していることが求められる。
このようなズレを補正すべく、基準電圧調整回路170を用いて基準電圧VMIDの調整を行う(ステップS14)。基準電圧VMIDの調整は、ステップS13にて測定されたインピーダンスが目標値と比べて高いほど、基準電圧VMIDを高くオフセットさせることにより行う。上述の通り、基準電圧調整回路170は、セレクタ171及び選択信号生成部172を備えていることから、ステップS13にて測定されたインピーダンスに基づいて、選択信号生成部172に対して所定の書き込み処理を行えばよい。
これにより、選択信号Sが変化することから、セレクタ171は、選択信号Sに応じて基準電圧VMID1〜VMID5の選択を切り替える。例えば、初期状態において基準電圧VMID3が選択されているとすれば、より電圧の高い基準電圧VMID1又はVMID2を選択する。具体的にどの基準電圧を選択するかについては、例えば、インピーダンスのズレ量と選択すべき基準電圧との関係を示すテーブルをテスタ側に設けておき、このテーブルを参照することによって基準電圧の選択を行うことができる。この方法によれば、基準電圧の調整を高速に完了させることが可能となる。
若しくは、ステップS13にて測定されたインピーダンスが目標値と比べて高いか低いかだけを判断し、これに基づいて基準電圧の選択を1段階だけ切り替えるという作業を複数回繰り返すことによって、最終的に選択すべき基準電圧を特定しても構わない。この方法によれば、基準電圧の調整に時間がかかるものの、より正確な調整が可能となる。
以上が基準電圧の調整動作である。このような基準電圧の調整動作が完了すると、基準電圧VMIDは中間電圧(VDD/2)からオフセットされた状態となる。
次に、キャリブレーション動作について説明する。キャリブレーション動作は、上述した基準電圧の調整動作を行った後、キャリブレーション動作を指示された場合に実行される。
図10は、キャリブレーション動作を説明するためのフローチャートである。
まず、外部コマンドなどによってキャリブレーション動作が指示されると(ステップS21:YES)、制御信号ACT1を活性化させることによってインピーダンス調整回路141のカウント動作を開始させ(ステップS22)、その後、制御信号ACT1を非活性化させることによってインピーダンス調整回路141のカウント動作を停止させる(ステップS23)。この動作は、基準電圧の調整動作におけるステップS11,S12と同じ動作である。これにより、インピーダンス調整回路141の出力であるカウント値は固定され、インピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5のレベルが確定する。
この時、比較回路151の反転入力端子(−)に供給される基準電圧VMIDは、基準電圧の調整動作によってオフセットされたレベル、例えば、中間電圧(VDD/2)よりも僅かに高い電圧となっている。この場合、レプリカバッファ110のインピーダンス目標値は、外部抵抗Reよりも僅かに低い値となる。したがって、レプリカバッファ110のインピーダンス目標値がRe−Rpとなるよう、基準電圧VMIDをオフセットさせておけば、外部端子ZQeから見たレプリカバッファ110のインピーダンスは、外部抵抗Reのインピーダンスとほぼ一致することになる。
上記の例で言えば、レプリカバッファ110のインピーダンスが239Ωとなるよう、基準電圧VMIDをオフセットさせておけば、外部端子ZQeから見たレプリカバッファ110のインピーダンスは正確に240Ω(=239Ω+1Ω)となる。ここで、加算された1Ωは、パッケージ上の抵抗Rpに相当する。
図1に示すように、インピーダンス制御信号DRZQP1〜DRZQP5はレプリカバッファ120にも供給されることから、レプリカバッファ120のインピーダンスについても同じ値に設定される。
次に、制御信号ACT2を活性化し、キャリブレーション回路100に含まれるインピーダンス調整回路142のカウント動作を開始させる(ステップS24)。初期状態においては、インピーダンス調整回路142の出力であるカウント値は、一例としてオール0(本例では、「00000」)にリセットされている。そのため、インピーダンス調整回路142の出力であるインピーダンス制御信号DRZQN1〜DRZQN5は、いずれもローレベルである。したがって、レプリカバッファ130に含まれるトランジスタ131〜135は全てオフ状態となり、その結果、比較回路152の出力である比較信号COMP2はハイレベルとなる。
これに応答してインピーダンス調整回路142はカウントアップを進め、これに連動して、トランジスタ131〜135のオン/オフ状態が切り替わる。この場合も、トランジスタ131〜135のW/L比がそれぞれ「1」、「2」、「4」、「8」、「16」に設定されていることに対応して、インピーダンス調整回路142の最下位ビット(LSB)がインピーダンス制御信号DRZQN1として用いられ、最上位ビット(MSB)がインピーダンス制御信号DRZQN5として用いられる。これにより、レプリカバッファ130のインピーダンスを最小ピッチで変化させることができる。
このようなカウントアップが進むに連れて、レプリカバッファ130のインピーダンスは徐々に低下し、図11に示すように、接点Aの電位は徐々に低下する。そして、レプリカバッファ130のインピーダンスが目的とするインピーダンス(=Re−Rp)未満まで低下すると、接点Aの電位は中間電圧(VDD/2)を下回るため、比較回路152の出力である比較信号COMP2はローレベルに反転する。これに応答してインピーダンス調整回路142はカウントダウンを進め、今度はレプリカバッファ130のインピーダンスを上昇させる。
このような動作を繰り返すことにより、接点Aの電位は中間電圧(VDD/2)近傍で安定する。その後、制御信号ACT2を非活性化し、インピーダンス調整回路142のカウント動作を停止させる(ステップS25)。これにより、インピーダンス調整回路142の出力であるカウント値は固定され、インピーダンス制御信号DRZQN1〜DRZQN5のレベルが確定する
以上の動作により、レプリカバッファ130のインピーダンスについても、目標値に正しく調整される。
そして、ステップS21に戻り、外部コマンドなどによるキャリブレーション動作の指示を待ち、キャリブレーション動作が指示されると(ステップS21:YES)、上記一連の動作を再び実行する。
以上がキャリブレーション動作である。このようなキャリブレーション動作によって確定したインピーダンス制御信号DRZQP,DRZQNは、図5に示す前段回路230に供給される。このため、前段回路230によって制御される出力バッファ210についても、レプリカバッファの設定内容が反映される。
図5に示すように、チップ上のデータ入出力端子DQとパッケージ上の外部端子DQeとの間には、同様の抵抗成分Rpが存在する。このため、パッケージ上の外部端子DQeから見て、正確に所望のインピーダンス(例えば240Ω)で出力バッファ210を動作させることが可能となる。
このように、本実施形態によるキャリブレーション回路100は、キャリブレーション動作時に使用する基準電圧VMIDをオフセットさせる機能を有していることから、パッケージ上の抵抗Rpなどを考慮した正しいインピーダンスに調整することが可能となる。
尚、上述した基準電圧の調整動作は、全ての半導体装置200に対して行う必要はなく、同一仕様のパッケージを用いる他の半導体装置に対しては、基準電圧の調整動作を行うことなく、選択信号生成部172に共通の内容を書き込んでも構わない。
また、上記実施形態では、比較回路151に供給する基準電圧VMIDをオフセットさせているが、比較回路152に供給する基準電圧をオフセットさせることも可能である。次に、比較回路152に供給する基準電圧をオフセット可能な実施形態について説明する。
図12は、本発明の好ましい第2の実施形態によるキャリブレーション回路500の回路図である。
本実施形態によるキャリブレーション回路500は、図1に示した抵抗181,182が基準電圧生成回路560及び基準電圧調整回路570に置き換えられている点において、第1のキャリブレーション回路100と相違する。その他の点については、図1に示した第1のキャリブレーション回路100と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、比較回路152に供給される基準電圧VMIDaを基準電圧生成回路560及び基準電圧調整回路570を用いてオフセットさせることが可能である。基準電圧生成回路560及び基準電圧調整回路570の回路構成は、図4に示した基準電圧生成回路160及び基準電圧調整回路170の回路構成と同様である。
基準電圧VMIDaをオフセットさせる理由は、データ入出力端子DQより出力される出力信号の立ち上がり波形と立ち下がり波形をより均一とするためである。つまり、出力バッファ210を構成するPチャンネルMOSトランジスタ211p〜215pのI−V特性(電流−電圧特性)と、NチャンネルMOSトランジスタ211n〜215nのI−V特性との間には多少の差があるため、両者のオン抵抗を一致させたとしても、立ち上がり波形と立ち下がり波形が不均一となることがある。このような波形の相違は、出力バッファ210を構成するPチャンネルMOSトランジスタ211p〜215pのオン抵抗と、NチャンネルMOSトランジスタ211n〜215nのオン抵抗との間に僅かな差を設けておくことによって解消することができる。
このような観点から、本実施形態によるキャリブレーション回路500では、レプリカバッファ130のインピーダンス調整に用いる基準電圧についてもオフセット可能に構成している。したがって、本実施形態によるキャリブレーション回路500を用いれば、上記実施形態による効果に加え、出力信号の立ち上がり波形と立ち下がり波形をより均一とすることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、レプリカバッファ110,120,130を構成するトランジスタのサイズとしては、出力バッファ210を構成するトランジスタのサイズと同一である必要はなく、インピーダンスが実質的に同じである限り、シュリンクしたトランジスタを用いても構わない。
また、基準電圧生成回路160の消費電力を低減するためには、例えば、電源電位VDDと抵抗161との間にスイッチを設け、キャリブレーション動作や基準電圧の調整動作を行う時だけオンさせればよい。これによれば、基準電圧VMIDを使用しない期間における消費電力を低減することが可能となる。
この場合、抵抗161〜163の合計抵抗値を高く設定すれば、基準電圧VMIDを使用する期間における消費電力も低減可能であるが、抵抗161〜163の合計抵抗値が高すぎると、スイッチをオンさせてから正しい基準電圧VMIDが出力されるまでの所要時間が長くなってしまう。したがって、抵抗161〜163の合計抵抗値としては、外部コマンドなどによってキャリブレーション動作が指示された後、1回目のカウント動作を開始するまでの期間内に、正しい基準電圧VMIDを出力可能な限度において、できるだけ高く設定することが好ましい。
また、上記実施形態では、出力バッファやレプリカバッファを構成する並列回路として、5つのトランジスタからなる並列回路を用いているが、並列接続するトランジスタ数としてはこれに限定されるものではない。
本発明の好ましい第1の実施形態によるキャリブレーション回路100の回路図である。 レプリカバッファ110の回路図である。 レプリカバッファ130の回路図である。 基準電圧生成回路160及び基準電圧調整回路170の回路図である。 キャリブレーション回路100を備える半導体装置200の主要部を示すブロック図である。 出力バッファ210の回路図である。 前段回路230の回路図である。 基準電圧の調整動作を説明するためのフローチャートである。 キャリブレーション端子ZQの電位変化を示すグラフである。 キャリブレーション動作を説明するためのフローチャートである。 接点Aの電位変化を示すグラフである。 本発明の好ましい第2の実施形態によるキャリブレーション回路500の回路図である。
符号の説明
100 キャリブレーション回路
110,120,130 レプリカバッファ
111〜115,211p〜215p PチャンネルMOSトランジスタ
119,139,218,219 抵抗
131〜135,211n〜215n NチャンネルMOSトランジスタ
141,142 インピーダンス調整回路
151,152 比較回路
160,560 基準電圧生成回路
161〜163 抵抗
170,570 基準電圧調整回路
171 セレクタ
172 選択信号生成部
181,182 抵抗
200 半導体装置
210 出力バッファ
220 入力バッファ
230 前段回路
240 出力制御回路
301〜305 OR回路
311〜315 AND回路

Claims (17)

  1. キャリブレーション端子を駆動するレプリカバッファと、基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、前記キャリブレーション端子に現れる電圧と前記基準電圧とを比較する比較回路と、前記比較回路による比較の結果に基づいて前記レプリカバッファの出力インピーダンスを変化させるインピーダンス調整回路と、前記基準電圧を調整する基準電圧調整回路とを備えることを特徴とするキャリブレーション回路。
  2. 前記基準電圧生成回路は、互いにレベルの異なる複数の基準電圧を生成し、前記基準電圧調整回路は、前記複数の基準電圧の中からいずれか一つの基準電圧を選択することを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション回路。
  3. 前記基準電圧調整回路は、選択信号に基づき前記複数の基準電圧の中からいずれか一つの基準電圧を選択するセレクタと、前記選択信号を生成する選択信号生成部とを含んでおり、前記選択信号生成部は、不揮発性記憶素子によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のキャリブレーション回路。
  4. 前記不揮発性記憶素子は、電気的に書き込み可能な素子であることを特徴とする請求項3に記載のキャリブレーション回路。
  5. 前記不揮発性記憶素子がアンチヒューズであることを特徴とする請求項4に記載のキャリブレーション回路。
  6. 前記基準電圧生成回路は高抵抗部と低抵抗部を含んでおり、前記複数の基準電圧は前記低抵抗部から取り出されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のキャリブレーション回路。
  7. 前記高抵抗部は拡散層抵抗であり、前記低抵抗部は配線抵抗であることを特徴とする請求項6に記載のキャリブレーション回路。
  8. 前記レプリカバッファは、プルアップ機能及びプルダウン機能のいずれか一方を有し、他方を有していないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のキャリブレーション回路。
  9. データ出力端子と、前記データ出力端子を駆動する出力バッファと、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のキャリブレーション回路とを備え、前記出力バッファの一部が前記レプリカバッファと同じ回路構成を有していることを特徴とする半導体装置。
  10. 前記出力バッファの出力インピーダンスは、前記インピーダンス調整回路によって調整されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. キャリブレーション端子を駆動する第1のレプリカバッファと、前記第1のレプリカバッファと同じ回路構成を有する第2のレプリカバッファと、前記第2のレプリカバッファに接続された第3のレプリカバッファと、第1及び第2の基準電圧をそれぞれ生成する第1及び第2の基準電圧生成回路と、前記キャリブレーション端子に現れる電圧と前記第1の基準電圧とを比較する第1の比較回路と、前記第2及び第3のレプリカバッファの接点に現れる電圧と前記第2の基準電圧とを比較する第2の比較回路と、前記第1の比較回路による比較の結果に基づいて前記第1及び第2のレプリカバッファの出力インピーダンスを変化させる第1のインピーダンス調整回路と、前記第2の比較回路による比較の結果に基づいて前記第3のレプリカバッファの出力インピーダンスを変化させる第2のインピーダンス調整回路と、前記第1及び第2の基準電圧をそれぞれ調整する第1及び第2の基準電圧調整回路とを備えることを特徴とするキャリブレーション回路。
  12. 前記第1及び第2のレプリカバッファは、プルアップ機能及びプルダウン機能の一方を有し、前記第3のレプリカバッファは、プルアップ機能及びプルダウン機能の他方を有していることを特徴とする請求項11に記載のキャリブレーション回路。
  13. データ出力端子と、前記データ出力端子を駆動する出力バッファと、請求項11又は12に記載のキャリブレーション回路とを備え、前記出力バッファが前記第2及び第3のレプリカバッファと同じ回路構成を有していることを特徴とする半導体装置。
  14. 前記出力バッファに含まれるプルアップ回路及びプルダウン回路の一方の出力インピーダンスは、前記第1のインピーダンス調整回路によって調整され、前記出力バッファに含まれる前記プルアップ回路及び前記プルダウン回路の他方の出力インピーダンスは、前記第2のインピーダンス調整回路によって調整されることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. キャリブレーション端子を駆動するレプリカバッファと、基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、前記キャリブレーション端子に現れる電圧と前記基準電圧とを比較する比較回路と、前記比較回路による比較の結果に基づいて前記レプリカバッファの出力インピーダンスを変化させるインピーダンス調整回路とを備える半導体装置の出力特性調整方法であって、
    前記レプリカバッファのインピーダンスを調整する第1のステップと、前記レプリカバッファのインピーダンスを測定する第2のステップと、前記レプリカバッファのインピーダンスに基づいて、前記基準電圧を調整する第3のステップとを備えることを特徴とする半導体装置の出力特性調整方法。
  16. 前記第1のステップは、前記キャリブレーション端子に現れる電圧と前記基準電圧とがほぼ一致するよう、前記レプリカバッファのインピーダンスを調整することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の出力特性調整方法。
  17. 前記第3のステップは、前記外部端子から見た前記レプリカバッファのインピーダンスが所定の値となるよう、前記基準電圧をオフセットさせることにより行うことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の出力特性調整方法。
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