JP2008021991A - 磁性シート、これを用いたアンテナ装置および電子情報伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁性塗料を塗布、乾燥して得られる磁性シートであって、軟磁性粉末30〜80体積%と結合剤20〜70体積%とを含有し、20〜60℃における貯蔵弾性率(E’)が109Pa以上(JIS K 7244−1)である。前記結合剤は、数平均分子量(Mn)がMn≧1.5×104であり、且つ20〜60℃における貯蔵弾性率(E’)が107Pa以上(JIS K 7244−1)であるエラストマーまたは樹脂である。
【選択図】なし
Description
こうした磁性体を使用するにおいて、通信周波数域で高い透磁率と絶縁性を併せ持ったシートが要求される。高い透磁率は、軟磁性粉末として球状ではなく扁平な形状を持つものを使用し、かつ、この扁平軟磁性粉末をシートの面に沿って配向させることが知られている(特許文献2)。
(1) 磁性塗料を塗布、乾燥して得られる、実質的に加圧されていない磁性シートであって、軟磁性粉末30〜80体積%と結合剤20〜70体積%とを含有し、乾燥時の乾燥温度における結合剤及び充填剤を含有した状態の貯蔵弾性率(E’)が109Pa以上(JIS K 7244−1)であることを特徴とする磁性シート。
(2)磁性塗料を塗布、乾燥して得られる、実質的に加圧されていない磁性シートであって、軟磁性粉末30〜80体積%と結合剤20〜70体積%とを含有し、前記結合剤は、数平均分子量(Mn)がMn≧1.5×104であり、且つ乾燥時の乾燥温度における溶剤および充填剤を含有しない状態の貯蔵弾性率(E’)が107Pa以上(JIS K 7244−1)であるエラストマーまたは樹脂であることを特徴とする磁性シート。
(3)前記結合剤は架橋が施されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の磁性シート。
(4)電磁誘導方式の無線通信に用いられる周波数で、複素比透磁率の実数部(μ’)が25以上、tanδ(=μ”/μ’)が0.3以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の磁性シート。
(5)同周波数域における複素比誘電率の虚数部(ε”)が500以下であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の磁性シート。
ここで、本発明の磁性シートが実質的に加圧しないものであるとは、プレス加工やカレンダー加工等のような高圧での加圧を受けないで製造されたことを意味し、例えば製造時、貯蔵時、保管時等における製品またはその中間体がロール巻き、積載などにより受ける不可避的な加圧は含まれない。同様に、低圧での簡易なカレンダーも含まれない。
本発明のアンテナ装置および電子情報伝達装置は、以下の構成からなる。
(6)無線通信に用いられる周波数に合わされる共振周波数を有するアンテナ素子と、このアンテナ素子と通信妨害部材との間に設けられた上記(1)〜(7)のいずれかに記載の磁性シートとを備えることを特徴とするアンテナ装置。
(7)前記通信妨害部材が金属材である(6)に記載のアンテナ装置。
(8)電磁誘導方式の無線通信をする一対のアンテナ素子が、(1)〜(7)に記載の磁性シートを介して配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
(9)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の磁性シートおよび導電性反射層がアンテナ素子と積層もしくは一体化され、アンテナ素子の共振周波数が通信周波数に調整されていることを特徴とするアンテナ装置。
(10)導電性反射層の片面もしくは両面に、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の磁性シートを配置したことを特徴とするアンテナ装置。
(11)上記(6)〜(10)のいずれかに記載のアンテナ装置を用いたことを特徴とする電子情報伝達装置。
本発明のアンテナ装置によれば、金属材の様な導電性材料を有する部材や磁性を有する部材(これらが通信妨害部材となる)の近傍にアンテナ素子を設けても、アンテナ素子を無線通信や、電子情報の伝達のために好適に用いることができる。
さらに、本発明の電子情報伝達装置によれば、通信妨害部材の近傍にアンテナ素子を設けても、好適な電子情報伝達を実現することができる。
また、前記樹脂コーティングする樹脂としては、使用する結合剤と同じか、あるいは使用する結合剤との親和性に優れたエラストマー、樹脂(例えば熱可塑性エラストマー、各種プラスチック)等が挙げられる。このエラストマーおよび樹脂としては、後述する結合剤で例示するものと同じものが挙げられる。この樹脂のコーティング量は、軟磁性粉末に対して約0.01〜10重量%であるのがよい。さらに、軟磁性粉末の表面は、上記カップリング剤処理や樹脂コーティングに加えて、その他の添加剤等により表面処理されていてもよい。この場合の処理量は、軟磁性粉末に対して約0.01〜10重量%であるのがよい。他の表面処理材としては、例えばシリカ、Si系化合物、Si系酸化物、有機金属複合体、金属酸化物などがある。これらで軟磁性粉末を被覆することで、分散性の向上とともに、磁性シートの電気抵抗値を増すことが可能である。ZnO、Zn系酸化物、酸化皮膜を付与することで磁性シートの電気抵抗値の増加と耐食性の向上を得ることができる。
結合剤を架橋するための架橋剤としては、例えば過酸化物、硫黄、フェノール樹脂化合物、イソシアナート化合物、金属イオン、アミン化合物、第4級アンモニウム等、結合剤の種類に合わせて適宜の種類を用いることができる。好ましいのは過酸化物であり、例えばジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、α.α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼンなどを用いることができる。架橋剤の添加量は結合剤100重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは1〜7重量部である。また架橋反応は、例えば光照射、UV照射や電子線照射等により達成できるものでも良い。また、これらの架橋剤は、適宜な組合せにより、エラストマーまたはプラスチックに適用することができる。
結合剤として、2種以上のエラストマーまたは樹脂を混合して使用する場合は、各エラストマーまたは樹脂を混合した場合に、上記の数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)を満足しているのが好ましい。
本発明におけるガラス転移点は、前記エラストマーまたは樹脂をDMA(動的粘弾性測定装置)で測定して得られる値である。
内部にエアーが残留して空孔が生じると、磁性シートの効果が大幅に低下してしまうため、空孔の発生をできるだけおさえ軟磁性粉末を高密度で充填することが望まれる。しかし、内部に残留するエアーを完全に排出するのは困難であり、実際には製品中に加工工程や軟磁性粉末の形状および量から、残留エアー(空隙)が必然的に残ることになる。つまりこの状態は本来エアー(空隙)がないとした場合の比重(理論比重)に比べ、一般には比重が低下していることを意味する。
上記のような高級脂肪酸金属塩を含有すると、磁性シートの表面抵抗率及び難燃性が向上すると共に、前記軟磁性金属の分散性及び防錆性が向上する。これらの効果が得られる理由としては、成形加工工程において高級脂肪酸金属塩が軟磁性金属の表面を被覆するように磁性シート中に分散し、軟磁性金属の表面を緻密に被覆しながら、他の軟磁性金属との間に錯体状のネットワークを形成していることによるものと推察される。
なお、通信周波数は認可された周波数が使われるが、タグや非接触ICカードなどの無線通信機器に於いては干渉回避の理由などから、通信周波数と異なる周波数に調整してあるケースもあるが、これらの動作可能な周波数も本発明で示す周波数帯に含まれる。
このような難燃性を得るための難燃剤としては、特に限定されることはないが、例えばリン化合物、ホウ素化合物、臭素系難燃剤、亜鉛系難燃剤、窒素系難燃剤、水酸化物系難燃剤、金属化合物系難燃剤などを適宜用いることができる。リン化合物としては、リン酸エステル、リン酸チタンなどが挙げられる。ほう素化合物としては、ホウ酸亜鉛などが挙げられる。臭素系難燃剤としては、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン、デカブロモベンジルフェニルエーテル、デカブロモベンジルフェニルオキサイド、テトラブロモビスフェノール、臭化アンモニウムなどが挙げられる。亜鉛系難燃剤としては、炭酸亜鉛、酸化亜鉛若しくはホウ酸亜鉛などが挙げられる。窒素系難燃剤としては、例えばトリアジン化合物、ヒンダードアミン化合物、若しくはメラミンシアヌレート、メラミングアニジン化合物といったようなメラミン系化合物などが挙げられる。水酸化物系難燃剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどが挙げられる。金属化合物系難燃剤としては、例えば3酸化アンチモン、酸化モリブデン、酸化マンガン、酸化クロム、酸化鉄などが挙げられる。難燃剤および難燃助剤の組合せおよび量は、所望の難燃性を得るために適宜の組合せおよび量が選択されるが、RoHS指令対象物質を除外しても、十分にUL94V0相当の難燃性を得ることは可能である。
前記塗料調製のための分散および混練装置としては、例えばニーダ、アジタ、ボールミル、サウンドミル、ロールミル、エクストルーダー、ホモジナイザ、超音波分散機、2軸遊星式混練機等を用いることができる。これら分散および混合装置のうち、特に(扁平)軟磁性粉末を破壊、歪みを与えない、アジタ、ボールミル、ロールミル、ホモジナイザ、超音波分散機、2軸遊星式混練機等が好ましい。
また、架橋剤を添加して前記結合剤を架橋させ、磁性シートの耐熱性を向上させてもよい。なお、この場合には、再利用がしにくくなる。
図2(b)、(c)に示すタグは、図2(a)に示すような磁界型のアンテナ素子4と、アンテナ素子4に電気的に接続されアンテナ素子4を用いて通信する通信手段である集積回路(以下「ICチップ」という)5と、本発明にかかる磁性シート7とを備えている。タグは、リーダからの要求信号をアンテナ素子4によって受信すると、ICチップ5内に記憶されている情報を表す信号をアンテナ素子4によって送信するように構成されている。したがって、リーダは、タグに保持されている情報を読取ることができる。タグは、例えば商品に貼着して設けられ、商品の盗難防止および在庫状況の把握など、商品管理に利用されている。アンテナ素子4と磁性シート7とを含んでアンテナ装置が構成される。なお、本発明のシートを用いてアンテナ装置を構成する場合、ICチップ5を用いなくても同様の効果を得ることができる。
また情報管理装置から、記憶部に記憶される情報(以下「記憶情報」という)を送信するように指令する情報(以下「送信指令情報」という)を表す電磁波信号が、アンテナ素子4によって受信されると、送信指令情報を表す電気信号がアンテナ素子4からICチップ5に与えられる。ICタグは、制御部が、送信指令情報に基づいて、記憶部に記憶される情報(記憶情報)を読出し、その記憶情報を表す電気信号をアンテナ素子4に与える。これによってアンテナ素子4から、記憶情報を表す電磁波信号が送信される。
このようなタグは、通信妨害部材となる金属面および磁性体面の近傍で用いることができるようにするために、磁性シート7を備えている。磁性シート7は、アンテナ素子4に対して、送受信方向Aと反対側に設けられる。磁性シート7は、貼着層3を用いて金属等の通信妨害部材8に貼着して用いられる。このタグは、磁性シート7を通信妨害部材8側に配置して、アンテナ素子4と通信妨害部材8との間に磁性シート7が介在するように構成される。磁性シート7はアンテナ素子4と同一形状であっても良いし、同一形状でなくてもよく、例えばアンテナ素子と平面形状がアンテナ素子4と同じ大きさのリング形状や、それ以外のスリットや孔が開いた形状でも良い。磁性シートは、アンテナ素子と同じ形状でも、アンテナ素子より大きい形状でも小さい形状でも取りうる。例えば、アンテナ素子4と通信妨害部材8の間に少なくとも部分的に用いられ、通信改善の効果が得られるものであれば良い。さらに導電性反射層を積層する場合の、導電性反射層の形状も同様である。
これらに対して磁性シート11を用いて磁界を集中及び通過させることによって、磁性シート11に関して通信妨害部材19と反対側の磁界のエネルギが、通信妨害部材19によって吸収及び減衰されてしまうことが防がれる。したがって磁性シート11に関して通信妨害部材19とは反対側であるアンテナ素子16側で、アンテナ素子16によって送受信される電磁波によって形成される磁界のエネルギが、通信妨害部材19によって吸収及び減衰されてしまうことが防がれる。
また通信周波数は、13.56MHz帯や135KHz以下帯等に限定されることはなく、他の周波数においても使用することが可能である。例えば、UHF帯やマイクロ波帯に於いてもループ状アンテナ等を使用して、直接的あるいは間接的に磁界を利用した通信になる場合には本発明の磁性シートを用いることができる。
(a)ウレタン樹脂:日本ポリウレタン工業株式会社製のニッポラン
(b)軟磁性粉末:扁平Fe−Ni−Cr−Si(三菱マテリアル株式会社製のJEM粉)
各ポリマーの数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)は、GPC法によるポリスチレン標準分子量への換算により決定した。
また、貯蔵弾性率(E’)は、セイコーインスルメンツ株式会社製DMA(動的粘弾性測定装置)により測定した。各実施例および比較例で用いたポリマーについての貯蔵弾性率(E’)を図6に示す。なお、比較例1は、貯蔵弾性率(E’)が1.0×106Pa以下であったため、図6には記載されていない。
ポリマーの軟化点は、シート状サンプル(JIS 2号ダンベル形状)に一定荷重の重りを与え、恒温槽内で5℃/分の昇温を行い、シート状サンプルの伸びが最大となった温度により決定している。
<磁性シートの作製>
乾燥時にシートの軟磁性金属粉の含有量が約40体積%となるように、結合剤及びその他の充填剤、そして溶剤(沸点109℃のトルエン)を加えて磁性塗料を作成し、ドクターブレード法にてPET(ポリエチレンテレフタレート支持体)上に塗工および乾燥してシート成形を行った。ついで、支持体をはがし、厚さ100μmの磁性シートを得た。表1において軟磁性金属粉は同一のものを同じ量だけ使っている。それぞれ異なるのは結合剤として用いたポリマーの性状である。表1の中で実施例3は、実施例1の樹脂に硬化剤(TDI系イソシアナート組成物)を加え乾燥時に架橋を施したものである。得られた磁性シートについて材料定数(μ’、μ”、ε’、ε”)、比重、表面抵抗率、13.56MHz帯通信特性をそれぞれ測定した。その結果を表1に併せて示す。上記測定時は室温25℃である。また表1中に乾燥温度を示している。室温乾燥の場合が25℃、強制乾燥の場合が55℃の乾燥温度となる。強制乾燥の場合は、循環雰囲気に一定の風速を与えていて、風乾の効果も加わっている。乾燥時間は、乾燥後シートの溶剤臭がなくなる残存溶剤量が0〜0.01%になる条件で決定した。
なお、表1において、例えば2.32E+0.7は2.32×107を表わしている(図面も同様である)。
本発明の磁性シートは、13.56MHz帯及びそれ以下の周波数にて、複素比透磁率の実数部μ’が高く(25以上)、複素比透磁率の虚数部μ”が低い(6以下)の関係があり、磁界を集めやすく、集めた磁束を損失し難いという性質を有しているといえる。さらに複素比誘電率の実数部ε’の高さ(30以上)から電気力線も集め易いといえ、このε’の高さとμ’の高さが相まって、波長短縮効果を得ることができ、アンテナのサイズ縮小や磁性シートの薄型化にも寄与することができる。そして複素比誘電率の虚数部ε”が低い(500以下)ことから、磁性シート自体の導電率が低い傾向があり、抵抗値が高い傾向があることが判明し、それは磁性シート自身に渦電流が発生しないことを意味している。
実比重は、製造した磁性シートの重量/体積から求められる値であり、理論比重は、各構成成分の重量の総和を、各構成成分の重量を各比重で割って合計した総体積で除して求められる。磁性シートの場合、その理論比重値は、2.5〜7の範囲である。
さらに結合材及び充填剤からなる磁性シートにおいて、乾燥温度(室温乾燥または強制乾燥)にて貯蔵弾性率E’が109Pa以上であることにより、良好な溶剤排出効果を発現して、高い比重その他高性能を得ることができる。図9は各実施例および比較例で得た磁性シートの貯蔵弾性率(E’)の測定結果を示している。なお、図9において、例えば「1.0E+08」とは「1.0×108」であることを示している。
貯蔵弾性率に関しては、25℃と55℃の2点を評価している。これは塗工シートを室温乾燥する場合が、磁性シートの25℃の貯蔵弾性率が当てはまり、塗工シートを強制乾燥する場合が、磁性シートの55℃の貯蔵弾性率が当てはまる関係となる。シートの強制乾燥の温度設定に関しては明確な基準はなく、上限もない。ただし、本発明に於いては溶剤の混入量の多いシートが入る乾燥炉の入口付近の温度設定を溶剤の沸点未満の温度にしており、実際の乾燥温度から55℃としている。この温度は通常、溶剤系(水系も含む)塗工シートが多量に溶剤または水を含む状態において、連続的に、しかも工業的な生産速度で乾燥される場合の一般的な温度であり、客観的な基準となる温度である。室温乾燥および強制乾燥のそれぞれの乾燥温度において、溶剤排出能力を貯蔵弾性率にて評価しており、それぞれの温度で貯蔵弾性率が高いほど、ボイドを発生が少ない乾燥シートを得ることができる。この溶剤排出能力を高めるためには、溶剤乾燥条件に於けるポリマーの凝集力を高めることが必要であり、本発明では分子量及び分子量分布に制限を設けている。
また実施例3は実施例1の樹脂を用い、架橋剤を添加して磁性塗料としたものである。磁性塗料の段階では架橋反応は起きず、実施例1とほぼ同じ性状の塗液として取り扱うことができる。乾燥時あるいは乾燥後に三次元架橋を施すことにより分子量及び分子量分布は実施例1よりも向上しており、ポリマーの凝集力も貯蔵弾性率も向上できている。
実施例5と比較例3は、同じ強制乾燥(55℃)を施したものであるが、透磁率や通信距離で大きな差がでている。この差は、その55℃に於ける結合剤と磁性シートの貯蔵弾性率(E’)の差に起因すると推測される。比較例3の配合であっても室温乾燥(25℃)すれば実施例4となり、透磁率や通信距離に改善がみられるため、乾燥温度での結合剤と磁性シートの貯蔵弾性率(E’)の値が本発明の請求項で示した数値以上であることは重要である。
13.56MHz帯通信特性は、RFIDシステムFeliCaリーダ/ライタ評価キット(13.56MHz帯)による通信距離の測定で評価した。すなわち、SONY(株)製のFeliCaリーダ/ライタ評価キット(図10)を用いて、ICタグとリーダ/ライタ間の通信距離の測定を行った。測定方法は、図10に示すように、基材31とこの基材31の表面に形成されたタグコイル32とからなるICタグ33(厚さ0.76mm)の裏面に磁性シート34、誘導電体層35および金属板36(通信妨害部材)をこの順に配置し、この状態でICタグ33とリーダコイル37(リーダ/ライタ)間の通信距離Lを測定した。なお、磁性シート34は厚さ100μmを用いた。一般に、通信距離Lは、金属板36のない自由空間では約10cmであったものが、金属板36をICタグ33に近接して設置した場合に通信距離が0cmになってしまう。
実施例3の磁性シート(厚さ100μmの場合)を金属板36とICタグ33のアンテナ間に配置した場合には、通信距離が3.7cmとなり、薄型シートにかかわらず顕著な通信距離改善効果が認められた。
ここで、磁性シートの重要な効果として、インピーダンス調整作用がある。これは金属(あるいは磁性体)が近傍にあることでアンテナコイルのインピーダンス(相互インダクタンス)が下がり、自由空間環境にて設計されたアンテナ素子の共振周波数はシフトしてしまう(一般に高くなる)。その金属(あるいは磁性体)とアンテナコイルの間に本発明の磁性シートがあると、シフトした共振周波数を、はじめに設計した周波数(例えば、13.56MHz帯)に接近させることができる。この効果によってもRFIDシステムの無線通信が改善される。
以上の関係をシミュレーションにより示したのが、図11である。シミュレーション・ソフトは、米国Sonnet社製の高周波電磁界解析ソフト「SONNET」を用いた。そのシミュレーションを行った構成も図11中に示している。図11中、通信距離Lは45mmに設定されている。
図11において、Mは自由空間を、Nはシートなし、Pは磁性シートありをそれぞれ示している。また、41はリーダ(Reader)コイル、42はタグ(tag)コイル、43は通信妨害部材、44は磁性シート、45は基材を表している。
シミュレーションでは、リーダ/ライタ側(リーダコイル41)は、周波数は13.56MHzに調整されているとしている。タグ側アンテナ素子が近傍金属の影響を受けると、タグコイル42の共振周波数は高周波数側にシフトする。このシミュレーションでは、13.56MHzから実に28MHz付近までシフトした。理由は、金属が近くに存在することにより、タグ側アンテナ素子のインダクタンスが低下するからである。この結果、リーダ/ライタとタグ間の共振周波数が異なってしまい、通信に必要な電磁誘導結合が弱くなる。
この状態でタグコイル42のアンテナと通信妨害部材43(近傍金属板)の間に磁性シート44(図11のグラフにおいて「シート」として表示)を挿入すると、一転して共振周波数は下がる傾向が見られる。この低下分を金属による周波数上昇分でキャンセルできれば、周波数のシフトは起きないことになるが、現実問題として、磁性シート44の複素比透磁率の実数部を上げるほど、または磁性シート44の厚みを増すほどにタグのアンテナ素子の共振周波数の低下量は大きくなり、ついには13.56MHzよりも低くなってしまう。つまり磁性シート44の性能が良くても(複素比透磁率の実数部が高くても)共振周波数が通信周波数に調整できなければ、磁性シートにより得られるはずの通信距離改善効果は得られないことになる。
磁性シート44を用いた場合に共振周波数を13.56MHz帯に共振回路の修正することが必要な場合がある。しかし、この修正をすれば、金属及び磁性シートがある状態で磁性シート44の効果を最大限に発揮させることができ、無線通信距離を改善できることになる。ただし、上述の磁性シート44により周波数変動分をキャンセルできる状態であれば、このような修正は不要となる。
非接触ICカードと磁性シートを積層した状態で、コイル間の通信を行った場合の非接触ICカードの共振周波数及び相互インダクタンス(インピーダンスの実数部(R))をマテリアルアナライザーE4991Aにループアンテナを装着して測定した。インピーダンスの実数部(R)がコイルのQ値に相当する。
測定試料は、図13(b)および(c)に示すように、導電性反射層9(金属、磁性金属、導電性材料が使用可能であり、この実施例では厚さ50μmの鉄箔を使用)の両面に実施例5で得た磁性シート7を配置し、さらにその両面に非接触ICカード100、100(アンテナコイル外周部)を配置し、一体化したものである。また、対照としてICカード100のみを用い、自由空間にて測定した。
比較例として非接触ICカード100を直接重ね合わせた試料についても同様にして測定した。その結果、比較例では、図12に示すように、共振周波数が二つに分かれ(6MHzと25MHz)、リーダの共振周波数(13.56MHz)とは通信できなかった。
さらに磁性シート7と導電性反射層9を重ね合わせただけの構成(図13(a))とした場合は、磁性シート7側の非接触ICカード100はどの方向からも読みとれるが、導電性反射層9側の非接触ICカード100はどの方向からも読みとれず、このサイドはスキミング防止効果があることがわかった。非接触ICカード100同士が接近している場合には、共振周波数のピークが2つに分かれたが、磁性シート7および導電性反射層9により、ピークを1つにすることができている。
3 貼着層
4 アンテナ素子
5 ICチップ
6 基材
7 磁性シート
8 通信妨害部材
9 導電性反射層
12 通信妨害部材
15 タグ
23 電子装置
30 タグ
43 通信妨害部材
44 磁性シート
54 磁性シート
Claims (11)
- 磁性塗料を塗布、乾燥して得られる実質的に加圧しない磁性シートであって、軟磁性粉末30〜80体積%と結合剤20〜70体積%とを含有し、20〜60℃における貯蔵弾性率(E’)が109Pa以上(JIS K 7244−1)であることを特徴とする磁性シート。
- 磁性塗料を塗布、乾燥して得られる実質的に加圧しない磁性シートであって、軟磁性粉末30〜80体積%と結合剤20〜70体積%とを含有し、前記結合剤は、数平均分子量(Mn)がMn≧1.5×104であり、且つ20〜60℃における貯蔵弾性率(E’)が107Pa以上(JIS K 7244−1)であるエラストマーまたは樹脂であることを特徴とする磁性シート。
- 前記結合剤は架橋が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁性シート。
- 電磁誘導方式の無線通信に用いられる周波数で、複素比透磁率の実数部(μ’)が25以上、tanδ(=μ”/μ’)が0.3以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁性シート。
- 同周波数域における複素比誘電率の虚数部(ε”)が500以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁性シート。
- 無線通信に用いられる周波数に合わされる共振周波数を有するアンテナ素子と、このアンテナ素子と通信妨害部材との間に設けられた請求項1〜5のいずれかに記載の磁性シートとを備えることを特徴とするアンテナ装置。
- 前記通信妨害部材が金属材である請求項6に記載のアンテナ装置。
- 電磁誘導方式の無線通信をする一対のアンテナ素子が、請求項1〜5に記載の磁性シートを介して配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の磁性シートおよび導電性反射層がアンテナ素子と積層もしくは一体化され、アンテナ素子の共振周波数が通信周波数に調整されていることを特徴とするアンテナ装置。
- 導電性反射層の片面もしくは両面に、請求項1〜5のいずれかに記載の磁性シートを配置したことを特徴とするアンテナ装置。
- 請求項6〜10のいずれかに記載のアンテナ装置を用いたことを特徴とする電子情報伝達装置。
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