以下、添付図面を参照して、好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「左」及び「右」なる語を使用することがあるが、これは各図の左右方向に対応したものである。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1は、図1に示されるように、略直方体形状である積層体L1と、積層体L1の側面上に形成された複数の外部導体1〜8とを備える。外部導体1〜8は、例えば導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストを積層体の外表面の付与し、焼き付けることによって形成される。必要に応じて、焼き付けられた外部導体の上にめっき層が形成されることもある。これらの複数の外部導体1〜8は、積層体L1の表面上においては互いに電気的に絶縁されて形成されている。
複数の外部導体は、第1〜第4の端子導体1〜4、第1〜第4の外部接続導体5〜8を含む。第1及び第3の端子導体1、3、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7はいずれも、後述する積層体L1の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L1a、すなわち積層体L1の積層方向と直交する側面の長手方向に沿って伸びる側面である第1の側面L1a上に位置する。第1及び第3の端子導体1、3、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7は、図1の左側から右側に向かって、第1の端子導体1、第1の外部接続導体5、第3の外部接続導体7、第3の端子導体3の順で形成されている。
第2及び第4の端子導体2、4、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8はいずれも、後述する積層体L1の積層方向と平行な側面のうち第2の側面L1b、すなわち積層体L1の積層方向と直交する側面の長手方向に沿って伸びる側面であって且つ第1の側面L1aと対向する第2の側面L1b上に位置する。第2及び第4の端子導体2、4、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8は、図1の左側から右側に向かって、第2の端子導体2、第2の外部接続導体6、第4の外部接続導体8、第4の端子導体4の順で形成されている。
積層体L1は、図2に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。各誘電体層11〜19は、例えば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。ここで、積層体L1における誘電体層11〜19の積層方向を、以下単に「積層方向」と称する。なお、実際の積層コンデンサアレイCA1では、誘電体層11〜19の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
積層体L1には、第1及び第2の電極群E1、E2が含まれている。第1の電極群E1は、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する。第2の電極群E2は、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する。第1の電極群E1と第2の電極群E2とは、積層体L1内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。各内部電極21〜24、41〜44、61〜64、81〜84は、例えば、導電性ペーストの焼結体から構成される。
複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向している。複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向している。積層方向で見て、複数の第1の内部電極21〜24は、第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84のいずれとも対向する領域を有していない。積層方向で見て、複数の第2の内部電極41〜44は、第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84のいずれとも対向する領域を有していない。一方、積層方向で見て、複数の第3の内部電極61〜64は、第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44のいずれとも対向する領域を有していない。積層方向で見て、複数の第4の内部電極81〜84は、第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44のいずれとも対向する領域を有していない。
積層コンデンサアレイCA1では、第1及び第3の内部電極21〜24、61〜64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。したがって、第1及び第3の内部電極21、61は誘電体層11と誘電体層12との間に位置する。第1及び第3の内部電極22、62は誘電体層13と誘電体層14との間に位置する。第1及び第3の内部電極23、63は誘電体層15と誘電体層16との間に位置する。第1及び第3の内部電極24、64は誘電体層17と誘電体層18との間に位置する。
また、積層コンデンサアレイCA1では、第2及び第4の内部電極41〜44、81〜84もそれぞれ、積層方向で同層に位置する。したがって、第2及び第4の内部電極41、81は誘電体層12と誘電体層13との間に位置する。第2及び第4の内部電極42、82は誘電体層14と誘電体層15との間に位置する。第2及び第4の内部電極43、83は誘電体層16と誘電体層17との間に位置する。第1及び第3の内部電極44、84は誘電体層18と誘電体層19との間に位置する。
第1及び第3の内部電極21〜24、61〜64はそれぞれ矩形状を呈する。矩形状の第1及び第3の内部電極21〜24、61〜64は、図2の左側から右側に向かってこの順で位置している。第1及び第3の内部電極21〜24、61〜64は、互いに接触しないように位置している。
第2及び第4の内部電極41〜44、81〜84はそれぞれ矩形状を呈する。矩形状の第2及び第4の内部電極41〜44、81〜84は、図2の左側から右側に向かってこの順で位置している。第2及び第4の内部電極41〜44、81〜84は、互いに接触しないように位置している。
第1の内部電極21には、積層体L1の第1の側面L1aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L1の第1の側面L1aに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
引き出し導体31a、31bは、第1の内部電極21と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第1の内部電極21から伸びている。引き出し導体32は、第1の内部電極22と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第1の内部電極22から伸びている。引き出し導体33は、第1の内部電極23と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第1の内部電極23から伸びている。引き出し導体34は、第1の内部電極24と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第1の内部電極24から伸びている。
第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。これにより、第1の内部電極21〜24は、第1の外部接続導体5を介して互いに電気的に接続されることとなる。
4つの第1の内部電極21〜24のうち、1つ以上当該第1の内部電極の総数である4よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極21、すなわち1つの第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24は第1の外部接続導体5を介して互いに電気的に接続されているため、第1の内部電極22〜24も第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。これにより、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L1の第2の側面L1bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L1の第2の側面L1bに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
引き出し導体51は、第2の内部電極41と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第2の内部電極41から伸びている。引き出し導体52は、第2の内部電極42と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第2の内部電極42から伸びている。引き出し導体53は、第2の内部電極43と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第2の内部電極43から伸びている。引き出し導体54a、54bは、第2の内部電極44と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第2の内部電極44から伸びている。
第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。これにより、第2の内部電極41〜44は、第2の外部接続導体6を介して互いに電気的に接続されることとなる。
4つの第2の内部電極41〜44のうち、1つ以上当該第2の内部電極の総数である4よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極44、すなわち1つの第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44は第2の外部接続導体6を介して互いに電気的に接続されているため、第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。これにより、第2の内部電極41〜44は並列接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L1の第1の側面L1aに引き出されるように伸びる引き出し導体71aが形成されている。各第3の内部電極61〜64には、積層体L1の第1の側面L1aに引き出されるように伸びる引き出し導体71b、72〜74が形成されている。
引き出し導体71a、71bは、第3の内部電極61と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第3の内部電極61から伸びている。引き出し導体72は、第3の内部電極62と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第3の内部電極42から伸びている。引き出し導体73は、第3の内部電極63と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第3の内部電極63から伸びている。引き出し導体74は、第3の内部電極64と一体に形成されており、積層体L1の第1の側面L1aに臨むように、第3の内部電極64から伸びている。
第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。これにより、第3の内部電極61〜64は、第3の外部接続導体7を介して互いに電気的に接続されることとなる。
4つの第3の内部電極61〜64のうち、1つ以上当該第3の内部電極の総数である4よりも1つ少ない数以下の第3の内部電極61、すなわち1つの第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64は第3の外部接続導体7を介して互いに電気的に接続されているため、第3の内部電極62〜64も第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。これにより、第3の内部電極61〜64は並列接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L1の第2の側面L1bに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L1の第2の側面L1bに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
引き出し導体91は、第4の内部電極81と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第4の内部電極81から伸びている。引き出し導体92は、第4の内部電極82と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第4の内部電極42から伸びている。引き出し導体93は、第4の内部電極83と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第4の内部電極83から伸びている。引き出し導体94a、94bは、第4の内部電極84と一体に形成されており、積層体L1の第2の側面L1bに臨むように、第4の内部電極84から伸びている。
第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。これにより、第4の内部電極81〜84は、第4の外部接続導体8を介して互いに電気的に接続されることとなる。
4つの第4の内部電極81〜84のうち、1つ以上当該第4の内部電極の総数である4よりも1つ少ない数以下の第4の内部電極84、すなわち1つの第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84は第4の外部接続導体8を介して互いに電気的に接続されているため、第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。これにより、第4の内部電極81〜84は並列接続されることとなる。
以上より、積層コンデンサアレイCA1では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と複数の誘電体層12〜18とによって、より具体的には複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって第1のコンデンサC1が形成される。また、積層コンデンサアレイCA1では、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と複数の誘電体層12〜18とによって、より具体的には複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって第2のコンデンサC2が形成される。
積層コンデンサアレイCA1の第1のコンデンサC1では、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に直接接続される第1の内部電極21の数を1つとし、第1の内部電極21〜24の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に直接接続される第2の内部電極44の数を1つとし、第2の内部電極41〜44の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、第1の端子導体1に着目すると、第1の外部接続導体5の抵抗成分は、第1の端子導体1に対して直列接続されることとなる。また、第2の端子導体2に着目すると、第2の外部接続導体6の抵抗成分は、第2の端子導体2に対して直列接続されることとなる。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている積層コンデンサアレイに含まれる従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。また、等価直列抵抗が大きくなることによって、共振周波数での急激なインピーダンスの低下が防げ、広帯域化が可能となる。
さらに、積層コンデンサアレイCA1の第2のコンデンサC2では、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に直接接続される第3の内部電極61の数を1つとし、第6の内部電極61〜64の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に直接接続される第2の内部電極84の数を1つとし、第2の内部電極81〜84の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、第3の端子導体3に着目すると、第3の外部接続導体7の抵抗成分は、第3の端子導体3に対して直列接続されることとなる。また、第4の端子導体4に着目すると、第4の外部接続導体8の抵抗成分は、第4の端子導体4に対して直列接続されることとなる。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている積層コンデンサアレイに含まれる従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。また、等価直列抵抗が大きくなることによって、共振周波数での急激なインピーダンスの低下が防げ、広帯域化が可能となる。
このように、積層コンデンサアレイCA1では、当該積層コンデンサアレイCA1に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA1では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される第1の内部電極21の数及び引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される第2の内部電極44の数の少なくとも一方の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される第3の内部電極61の数及び引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される第4の内部電極84の数の少なくとも一方の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA1では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、第1のコンデンサC1では、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される第1の内部電極21の積層体L1の積層方向での位置及び引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される第2の内部電極44の積層体L1の積層方向での位置の少なくとも一方の位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、引き出し導体51aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される第3の内部電極61の積層体L1の積層方向での位置及び引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される第4の内部電極84の積層体L1の積層方向での位置の少なくとも一方の位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。
また、積層コンデンサアレイCA1では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。そのため、第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1の静電容量を大きくすることができる。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。そのため、第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2の静電容量を大きくすることができる。これらにより、積層コンデンサアレイCA1に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第2実施形態)
図3及び図4を参照して、第2実施形態に係る積層コンデンサアレイCA2の構成について説明する。第2実施形態に係る積層コンデンサアレイCA2は、積層体上に形成された外部導体の配置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1と相違する。図3は、第2実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図4は、第2実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第2実施形態に係る積層コンデンサアレイCA2は、図3に示されるように、略直方体形状である積層体L2と、積層体L2の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1〜4、及び第1〜第4の外部接続導体5〜8とを備える。
第1及び第4の端子導体1、4、並びに第1及び第4の外部接続導体5、8はいずれも、積層体L2の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L2a上に位置する。第1及び第4の端子導体1、4、並びに第1及び第4の外部接続導体5、8は、図3の左側から右側に向かって、第1の端子導体1、第1の外部接続導体5、第4の外部接続導体8、第4の端子導体4の順で形成されている。
第2及び第3の端子導体2、3、並びに第2及び第3の外部接続導体6、7はいずれも、積層体L2の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L2aと対向する第2の側面L2b上に位置する。第2及び第3の端子導体2、3、並びに第2及び第3の外部接続導体6、7は、図3の左側から右側に向かって、第2の端子導体2、第2の外部接続導体6、第3の外部接続導体7、第3の端子導体3の順で形成されている。
積層体L2は、図4に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L2には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L2内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA2は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA2では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L2の第1の側面L2aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L2の第1の側面L2aに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L2の第2の側面L2bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L2の第2の側面L2bに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L2の第2の側面L2bに引き出されるように伸びる引き出し導体71aが形成されている。各第3の内部電極61〜64には、積層体L2の第2の側面L2bに引き出されるように伸びる引き出し導体71b、72〜74が形成されている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L2の第1の側面L2aに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L2の第1の側面L2aに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA2の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA2の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3と第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデン部に比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA2では、当該積層コンデンサアレイCA2に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA2では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA2では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA2では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA2に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第3実施形態)
図5及び図6を参照して、第3実施形態に係る積層コンデンサアレイCA3の構成について説明する。第3実施形態に係る積層コンデンサアレイCA3は、積層体上に形成された外部導体の配置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1と相違する。図5は、第3実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図6は、第3実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第3実施形態に係る積層コンデンサアレイCA3は、図5に示されるように、略直方体形状である積層体L3と、積層体L3の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1〜4、及び第1〜第4の外部接続導体5〜8とを備える。
第1及び第3の端子導体1、3、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7はいずれも、積層体L3の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L3a上に位置する。第1及び第3の端子導体1、3、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7は、図5の左側から右側に向かって、第1の外部接続導体5、第1の端子導体1、第3の端子導体3、第3の外部接続導体7の順で形成されている。
第2及び第4の端子導体2、4、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8はいずれも、積層体L3の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L3aと対向する第2の側面L3b上に位置する。第2及び第4の端子導体2、4、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8は、図5の左側から右側に向かって、第2の外部接続導体6、第2の端子導体2、第4の端子導体4、第4の外部接続導体8の順で形成されている。
積層体L3は、図6に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L3には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L3内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA3は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA3では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L3の第1の側面L3aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L3の第1の側面L3aに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L3の第2の側面L3bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L3の第2の側面L3bに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L3の第1の側面L3aに引き出されるように伸びる引き出し導体71aが形成されている。各第3の内部電極61〜64には、積層体L3の第1の側面L3aに引き出されるように伸びる引き出し導体71b、72〜74が形成されている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L3の第2の側面L3bに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L3の第2の側面L3bに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA3の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA3の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3と第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA3では、当該積層コンデンサアレイCA3に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA3では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA3では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA3では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA3に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第4実施形態)
図7及び図8を参照して、第4実施形態に係る積層コンデンサアレイCA4の構成について説明する。第4実施形態に係る積層コンデンサアレイCA4は、積層体上に形成された外部導体の配置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1と相違する。図7は、第4実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図8は、第4実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第4実施形態に係る積層コンデンサアレイCA4は、図7に示されるように、略直方体形状である積層体L4と、積層体L4の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1〜4、及び第1〜第4の外部接続導体5〜8とを備える。
第1及び第3の端子導体1、3、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8はいずれも、積層体L4の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L4a上に位置する。第1及び第3の端子導体1、3、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8は、図7の左側から右側に向かって、第2の外部接続導体6、第1の端子導体1、第3の端子導体3、第4の外部接続導体8の順で形成されている。
第2及び第4の端子導体2、4、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7はいずれも、積層体L4の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L4aと対向する第2の側面L4b上に位置する。第2及び第4の端子導体2、4、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7は、図7の左側から右側に向かって、第1の外部接続導体5、第2の端子導体2、第4の端子導体4、第3の外部接続導体7の順で形成されている。
積層体L4は、図8に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L4には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L4内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA4は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA4では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L4の第1の側面L4aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L4の第2の側面L4bに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L4の第2の側面L4bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L4の第1の側面L4aに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L4の第1の側面L4aに引き出されるように伸びる引き出し導体71aが形成されている。各第3の内部電極61〜64には、積層体L4の第2の側面L4bに引き出されるように伸びる引き出し導体71b、72〜74が形成されている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L4の第2の側面L4bに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L4の第1の側面L4aに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA4の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA4の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3と第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA4では、当該積層コンデンサアレイCA4に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA4では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA4では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA4では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA4に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第5実施形態)
図9及び図10を参照して、第5実施形態に係る積層コンデンサアレイCA5の構成について説明する。第5実施形態に係る積層コンデンサアレイCA5は、積層体上に形成された外部導体の配置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1と相違する。図9は、第5実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図10は、第5実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第5実施形態に係る積層コンデンサアレイCA5は、図9に示されるように、略直方体形状である積層体L5と、積層体L5の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1〜4、及び第1〜第4の外部接続導体5〜8とを備える。
第1及び第3の端子導体1、3、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8はいずれも、積層体L5の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L5a上に位置する。第1及び第3の端子導体1、3、並びに第2及び第4の外部接続導体6、8は、図9の左側から右側に向かって、第1の端子導体1、第2の外部接続導体6、第3の端子導体3、第4の外部接続導体8の順で形成されている。
第2及び第4の端子導体2、4、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7はいずれも、積層体L5の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L5aと対向する第2の側面L5b上に位置する。第2及び第4の端子導体2、4、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7は、図9の左側から右側に向かって、第1の外部接続導体5、第2の端子導体2、第3の外部接続導体7、第4の端子導体4の順で形成されている。
積層体L5は、図10に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L5には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L5内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA5は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA5では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L5の第1の側面L5aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L5の第2の側面L5bに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L5の第2の側面L5bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L5の第1の側面L5aに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L5の第1の側面L5aに引き出されるように伸びる引き出し導体71aが形成されている。各第3の内部電極61〜64には、積層体L5の第2の側面L5bに引き出されるように伸びる引き出し導体71b、72〜74が形成されている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L5の第2の側面L5bに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L5の第1の側面L5aに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA5の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA5の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3と第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA5では、当該積層コンデンサアレイCA5に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA5では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA5では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA5では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA5に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第6実施形態)
図11及び図12を参照して、第6実施形態に係る積層コンデンサアレイCA6の構成について説明する。第6実施形態に係る積層コンデンサアレイCA6は、積層体上に形成された外部導体の配置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1と相違する。図11は、第6実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図12は、第6実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第6実施形態に係る積層コンデンサアレイCA6は、図11に示されるように、略直方体形状である積層体L6と、積層体L6の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1、2、3A、3B、4A、4B、並びに第1及び第2の外部接続導体5、6とを備える。
第1及び第4の端子導体1、4A、4B、並びに第1の外部接続導体5はいずれも、積層体L6の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L6a上に位置する。第1及び第4の端子導体1、4A、4B、並びに第1の外部接続導体5は、図11の左側から右側に向かって、第1の端子導体1、第1の外部接続導体5、第4の端子導体4A、第4の端子導体4Bの順で形成されている。
第2及び第3の端子導体2、3A、3B、並びに第2の外部接続導体6はいずれも、積層体L6の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L6aと対向する第2の側面L6b上に位置する。第2及び第3の端子導体2、3A、3B、並びに第2の外部接続導体6は、図11の左側から右側に向かって、第2の端子導体2、第2の外部接続導体6、第3の端子導体3A、第3の端子導体3Bの順で形成されている。
積層体L6は、図12に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L6には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L6内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA6は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA6では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L6の第1の側面L6aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L6の第1の側面L6aに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L6の第2の側面L6bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L6の第2の側面L6bに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
各第3の内部電極61〜64には、積層体L6の第2の側面L6bに引き出されるように伸びる引き出し導体71a〜74a、71b〜74bが形成されている。
第3の内部電極61〜64はそれぞれ、対応する引き出し導体71a〜74aを介して第3の端子導体3Aに電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、対応する引き出し導体71b〜74bを介して第3の端子導体3Bに電気的に接続される。
第4の内部電極81〜84には、積層体L6の第1の側面L6aに引き出されるように伸びる引き出し導体91a〜94a、91b〜94bが形成されている。
第4の内部電極81〜84はそれぞれ、対応する引き出し導体91a〜94aを介して第4の端子導体4Aに電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、対応する引き出し導体91b〜94bを介して第4の端子導体4Bに電気的に接続される。
積層コンデンサアレイCA6の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA6では、当該積層コンデンサアレイCA6に含まれる第1のコンデンサC1において、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して等価直列抵抗を大きくする一方、第2のコンデンサC2において、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている。したがって、積層コンデンサアレイCA6は、等価直列抵抗が大きい第1のコンデンサC1と等価直列抵抗が大きくなるように設定されていない第2のコンデンサC2とを含むことができる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA6では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA6では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA6では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これにより、積層コンデンサアレイCA6に形成されたコンデンサC1では、静電容量を大きくしつつ等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第7実施形態)
図13及び図14を参照して、第7実施形態に係る積層コンデンサアレイCA7の構成について説明する。第7実施形態に係る積層コンデンサアレイCA7は、第1のコンデンサの等価直列抵抗の大きさの点で第2実施形態に係る積層コンデンサアレイCA2と相違する。図13は、第7実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図14は、第7実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第7実施形態に係る積層コンデンサアレイCA7は、図13に示されるように、略直方体形状である積層体L7と、積層体L7の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1〜4、及び第1〜第4の外部接続導体5〜8とを備える。
第1及び第4の端子導体1、4、並びに第1及び第4の外部接続導体5、8はいずれも、積層体L7の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L7a上に位置する。第1及び第4の端子導体1、4、並びに第1及び第4の外部接続導体5、8は、図13の左側から右側に向かって、第1の端子導体1、第1の外部接続導体5、第4の外部接続導体8、第4の端子導体4の順で形成されている。
第2及び第3の端子導体2、3、並びに第2及び第3の外部接続導体6、7はいずれも、積層体L7の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L7aと対向する第2の側面L7b上に位置する。第2及び第3の端子導体2、3、並びに第2及び第3の外部接続導体6、7は、図13の左側から右側に向かって、第2の端子導体2、第2の外部接続導体6、第3の外部接続導体7、第3の端子導体3の順で形成されている。
積層体L7は、図14に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L7には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L7内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA7は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
すなわち、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44はそれぞれ、誘電体層12〜18を間に挟んで積層方向で対向する領域を有する。複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84はそれぞれ、誘電体層12〜18を間に挟んで積層方向で対向する領域を有する。ただし、第1の内部電極21の面積は、同層に積層された第3の内部電極61の面積に比べて小さい。第2の内部電極44の面積は、同層に積層された第4の内部電極84の面積に比べて小さい。これにより、第1及び第2の内部電極21、41が積層方向で対向する領域は第3及び第4の内部電極61、81が積層方向で対向する領域に比べて小さい。第1及び第2の内部電極24、44が積層方向で対向する領域は第3及び第4の内部電極64、84が積層方向で対向する領域に比べて小さい。
積層コンデンサアレイCA7では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L7の第1の側面L7aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。各第1の内部電極21〜24には、積層体L7の第1の側面L7aに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、32〜34が形成されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1に電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L7の第2の側面L7bに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L7の第2の側面L7bに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L7の第2の側面L7bに引き出されるように伸びる引き出し導体71aが形成されている。各第3の内部電極61〜64には、積層体L7の第2の側面L7bに引き出されるように伸びる引き出し導体71b、72〜74が形成されている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L7の第1の側面L7aに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L7の第1の側面L7aに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA7の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA7の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3と第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA7では、当該積層コンデンサアレイCA7に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA7では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、積層コンデンサアレイCA7では、第1の内部電極21の面積は、同層に積層された第3の内部電極61の面積に比べて小さい。第2の内部電極44の面積は、同層に積層された第4の内部電極84の面積に比べて小さい。そのため、第1のコンデンサC1の等価直列抵抗は、第2のコンデンサC2の等価直列抵抗に比べて大きくなる。このように、積層コンデンサアレイCA7では、等価直列抵抗の異なるコンデンサを含むことができる。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA7では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA7では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA7に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第8実施形態)
図15及び図16を参照して、第8実施形態に係る積層コンデンサアレイCA8の構成について説明する。第8実施形態に係る積層コンデンサアレイCA8は、積層体上に形成された外部導体の数及びその配置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサアレイCA1と相違する。図15は、第8実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図16は、第8実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第8実施形態に係る積層コンデンサアレイCA8は、図15に示されるように、略直方体形状である積層体L8と、積層体L8の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1A、1B、2A、2B、3、4、及び第1〜第4の外部接続導体5〜8とを備える。
第1及び第3の端子導体1A、3A、並びに第2及び第3の外部接続導体6、7はいずれも、積層体L8の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L8a上に位置する。第1及び第3の端子導体1A、3A、並びに第2及び第3の外部接続導体6、7は、図15の左側から右側に向かって、第1の端子導体1A、第2の外部接続導体6、第3の外部接続導体7、第3の端子導体3Aの順で形成されている。
第1及び第3の端子導体1B、3B、並びに第1及び第4の外部接続導体5、8はいずれも、積層体L8の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L8aと対向する第2の側面L8b上に位置する。第1及び第3の端子導体1B、3B、並びに第1及び第4の外部接続導体5、8は、図15の左側から右側に向かって、第1の端子導体1B、第1の外部接続導体5、第4の外部接続導体8、第3の端子導体3Bの順で形成されている。
第2の端子導体2は、積層体L8の積層方向と平行な側面のうち第3の側面L8c、すなわち積層体L8の積層方向と直交する側面の短手方向に沿って伸びる側面である第3の側面L8c上に位置する。第4の端子導体4は、積層体L8の積層方向と平行な側面のうち第4の側面L8d、すなわち積層体L8の積層方向と直交する側面の短手方向に沿って伸びる側面であって且つ第3の側面L8cと対向する第4の側面L8d上に位置する。
積層体L8は、図16に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L8には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L8内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA8は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA8では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L8の第1の側面L8aに引き出されるように伸びる引き出し導体31aが形成されている。第1の内部電極21にはさらに、積層体L8の第2の側面L8bに引き出されるように伸びる引き出し導体31b、31cが形成されている。各第1の内部電極22〜24には、積層体L8の第2の側面L8bに引き出されるように伸びる引き出し導体32〜34が形成されている。
引き出し導体31aは積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、引き出し導体31b、31cは積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、それぞれ第1の内部電極21から伸びている。引き出し導体32は、積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、第1の内部電極22から伸びている。引き出し導体33は、積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、第1の内部電極23から伸びている。引き出し導体34は、積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、第1の内部電極24から伸びている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1Aに電気的に接続される。第1の内部電極21は、引き出し導体31bを介して第1の端子導体1Bに電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31c、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1A、1Bに電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L8の第3の側面L8cに引き出されるように伸びる引き出し導体54aが形成されている。各第2の内部電極41〜44には、積層体L8の第1の側面L8aに引き出されるように伸びる引き出し導体51〜53、54bが形成されている。
引き出し導体51は、積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、第2の内部電極41から伸びている。引き出し導体52は、積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、第2の内部電極42から伸びている。引き出し導体53は、積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、第2の内部電極43から伸びている。引き出し導体54aは積層体L8の第3の側面L8cに臨むように、引き出し導体54bは積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、それぞれ第2の内部電極44から伸びている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51〜53、54bを介して第2の外部接続導体6に電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6を介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L8の第1の側面L8aに引き出されるように伸びる引き出し導体71a、71cが形成されている。第3の内部電極61にはさらに、積層体L8の第2の側面L8bに引き出されるように伸びる引き出し導体71bが形成されている。各第3の内部電極62〜64には、積層体L8の第2の側面L8bに引き出されるように伸びる引き出し導体72〜74が形成されている。
引き出し導体71a、71cは積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、引き出し導体71bは積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、それぞれ第3の内部電極61から伸びている。引き出し導体72は、積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、第3の内部電極42から伸びている。引き出し導体73は、積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、第3の内部電極63から伸びている。引き出し導体74は、積層体L8の第1の側面L8aに臨むように、第3の内部電極64から伸びている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3Aに電気的に接続される。第3の内部電極61は、引き出し導体71bを介して第3の端子導体3Bに電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71c、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介してを介して第3の端子導体3A、3Bに電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L8の第4の側面L8dに引き出されるように伸びる引き出し導体94aが形成されている。各第4の内部電極81〜84には、積層体L8の第2の側面L8bに引き出されるように伸びる引き出し導体91〜93、94bが形成されている。
引き出し導体91は、積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、第4の内部電極81から伸びている。引き出し導体92は、積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、第4の内部電極42から伸びている。引き出し導体93は、積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、第4の内部電極83から伸びている。引き出し導体94aは積層体L8の第4の側面L8dに臨むように、引き出し導体94bは積層体L8の第2の側面L8bに臨むように、それぞれ第4の内部電極84から伸びている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91〜93、94bを介して第4の外部接続導体8に電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8を介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA8の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1A、1Bと第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA8の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3A、3Bと第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA8では、当該積層コンデンサアレイCA8に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA8では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA8では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA8では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA8に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
(第9実施形態)
図17及び図18を参照して、第9実施形態に係る積層コンデンサアレイCA9の構成について説明する。第9実施形態に係る積層コンデンサアレイCA9は、積層体上に形成された外部導体の構成及びその配置の点で第8実施形態に係る積層コンデンサアレイCA8と相違する。図17は、第9実施形態に係る積層コンデンサアレイの斜視図である。図18は、第9実施形態に係る積層コンデンサアレイに含まれる積層体の分解斜視図である。
第9実施形態に係る積層コンデンサアレイCA9は、図17に示されるように、略直方体形状である積層体L9と、積層体L9の側面上に形成された複数の外部導体である第1〜第4の端子導体1〜4、及び第1〜第4の外部接続導体5、6A、6B、7、8A、8Bとを備える。
第1及び第3の端子導体1、3、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7はいずれも、積層体L9の積層方向と平行な側面のうち第1の側面L9a上に位置する。第1及び第3の端子導体1、3、並びに第1及び第3の外部接続導体5、7は、図17の左側から右側に向かって、第1の端子導体1、第1の外部接続導体5、第3の外部接続導体7、第3の端子導体3の順で形成されている。
第2及び第4の端子導体2、4、並びに第2及び第4の外部接続導体6B、8Bはいずれも、積層体L9の積層方向と平行な側面のうち、第1の側面L9aと対向する第2の側面L9b上に位置する。第2及び第4の端子導体2、4、並びに第2及び第4の外部接続導体6B、8Bは、図17の左側から右側に向かって、第2の端子導体2、第2の外部接続導体6B、第4の外部接続導体8B、第4の端子導体4の順で形成されている。
第2の外部接続導体6Aは、積層体L9の積層方向と平行な側面のうち第3の側面L9c上に位置する。第4の外部接続導体8Aは、積層体L9の積層方向と平行な側面のうち第3の側面L9cと対向する第4の側面L9d上に位置する。
積層体L9は、図18に示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19が積層されることによって構成される。積層体L9には、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44を有する第1の電極群と、複数(本実施形態では、各4層)の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84を有する第2の電極群とが含まれている。第1の電極群と第2の電極群とは、積層体L9内において誘電体層11〜19の積層方向と直交する方向に併置されている。
積層コンデンサアレイCA9は、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44と、当該複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44の間それぞれに一層ずつ挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第1のコンデンサC1と、さらに複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84と、当該複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84の間それぞれに挟まれた誘電体層12〜18とによって形成される第2のコンデンサC2とを含む。
積層コンデンサアレイCA9では、第1及び第3の内部電極21、61、第1及び第3の内部電極22、62、第1及び第3の内部電極23、63、並びに第1及び第3の内部電極24、64はそれぞれ、積層方向で同層に位置する。また、第2及び第4の内部電極41、81、第2及び第4の内部電極42、82、第2及び第4の内部電極43、83、及び第2及び第4の内部電極44、84も、それぞれ積層方向で同層に位置する。
第1の内部電極21には、積層体L9の第1の側面L9aに引き出されるように伸びる引き出し導体31a、31bが形成されている。各第1の内部電極22〜24には、積層体L9の第1の側面L9aに引き出されるように伸びる引き出し導体32〜34が形成されている。
引き出し導体31a、31bは積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、それぞれ第1の内部電極21から伸びている。引き出し導体32は、積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、第1の内部電極22から伸びている。引き出し導体33は、積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、第1の内部電極23から伸びている。引き出し導体34は、積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、第1の内部電極24から伸びている。
第1の内部電極21は、引き出し導体31aを介して第1の端子導体1Aに電気的に接続される。第1の内部電極21〜24はそれぞれ、引き出し導体31b、32〜34を介して第1の外部接続導体5に電気的に接続される。その結果、第1の内部電極21のみでなく第1の内部電極22〜24も、第1の外部接続導体5を介して第1の端子導体1に電気的に接続されることとなる。
第2の内部電極44には、積層体L9の第2の側面L9bに引き出されるように伸びる引き出し導体54a、54cが形成されている。第2の内部電極44にはさらに、積層体L9の第3の側面L9cに引き出されるように伸びる引き出し導体54bが形成されている。各第2の内部電極41〜43には、積層体L9の第3の側面L9cに引き出されるように伸びる引き出し導体51a〜53aが形成されている。各第2の内部電極41〜43には、積層体L9の第2の側面L9bに引き出されるように伸びる引き出し導体51b〜53bが形成されている。
引き出し導体51aは積層体L9の第3の側面L9cに臨むように、引き出し導体51bは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、第2の内部電極41から伸びている。引き出し導体52aは積層体L9の第3の側面L9cに臨むように、引き出し導体52bは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、第2の内部電極42から伸びている。引き出し導体53aは積層体L9の第3の側面L9cに臨むように、引き出し導体53bは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、第2の内部電極43から伸びている。引き出し導体54aは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、引き出し導体54bは積層体L9の第3の側面L9cに臨むように、引き出し導体54cは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、それぞれ第2の内部電極44から伸びている。
第2の内部電極44は、引き出し導体54aを介して第2の端子導体2に電気的に接続される。第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51a〜53a、54bを介して第2の外部接続導体6Aに電気的に接続される。さらに、第2の内部電極41〜44はそれぞれ、引き出し導体51b〜53b、54cを介して第2の外部接続導体6Bに電気的に接続される。その結果、第2の内部電極44のみでなく第2の内部電極41〜43も第2の外部接続導体6A、6Bを介して第2の端子導体2に電気的に接続されることとなる。
第3の内部電極61には、積層体L9の第1の側面L9aに引き出されるように伸びる引き出し導体71a、71bが形成されている。各第3の内部電極62〜64には、積層体L9の第1の側面L9aに引き出されるように伸びる引き出し導体72〜74が形成されている。
引き出し導体71a、71bは積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、それぞれ第3の内部電極61から伸びている。引き出し導体72は、積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、第3の内部電極42から伸びている。引き出し導体73は、積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、第3の内部電極63から伸びている。引き出し導体74は、積層体L9の第1の側面L9aに臨むように、第3の内部電極64から伸びている。
第3の内部電極61は、引き出し導体71aを介して第3の端子導体3に電気的に接続される。第3の内部電極61〜64はそれぞれ、引き出し導体71b、72〜74を介して第3の外部接続導体7に電気的に接続される。その結果、第3の内部電極61のみでなく第3の内部電極62〜64も、第3の外部接続導体7を介して第3の端子導体3に電気的に接続されることとなる。
第4の内部電極84には、積層体L9の第2の側面L9bに引き出されるように伸びる引き出し導体94a、94cが形成されている。第4の内部電極84にはさらに、積層体L9の第4の側面L9dに引き出されるように伸びる引き出し導体94bが形成されている。各第4の内部電極81〜83には、積層体L9の第4の側面L9dに引き出されるように伸びる引き出し導体91a〜93aが形成されている。各第4の内部電極81〜83には、積層体L9の第2の側面L9bに引き出されるように伸びる引き出し導体91b〜93bが形成されている。
引き出し導体91aは積層体L9の第4の側面L9dに臨むように、引き出し導体91bは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、それぞれ第4の内部電極81から伸びている。引き出し導体92aは積層体L9の第4の側面L9dに臨むように、引き出し導体92bは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、それぞれ第4の内部電極42から伸びている。引き出し導体93aは積層体L9の第4の側面L9dに臨むように、引き出し導体93bは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、それぞれ第4の内部電極83から伸びている。引き出し導体94a、94cは積層体L9の第2の側面L9bに臨むように、引き出し導体94bは積層体L9の第4の側面L9dに臨むように、それぞれ第4の内部電極84から伸びている。
第4の内部電極84は、引き出し導体94aを介して第4の端子導体4に電気的に接続される。第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91a〜93a、94bを介して第4の外部接続導体8Aに電気的に接続される。さらに、第4の内部電極81〜84はそれぞれ、引き出し導体91b〜93b、94cを介して第4の外部接続導体8Bに電気的に接続される。その結果、第4の内部電極84のみでなく第4の内部電極81〜83も第4の外部接続導体8A、8Bを介して第4の端子導体4に電気的に接続されることとなる。
積層コンデンサアレイCA9の第1のコンデンサC1では、第1の端子導体1と第1の内部電極22〜24とを、第1の外部接続導体5及び第1の内部電極21を介して電気的に接続させている。また、第1のコンデンサC1では、第2の端子導体2と第2の内部電極41〜43とを、第2の外部接続導体6A、6B及び第2の内部電極44を介して電気的に接続させている。これらにより、第1のコンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサアレイCA9の第2のコンデンサC2では、第3の端子導体3と第3の内部電極62〜64とを、第3の外部接続導体7及び第3の内部電極61を介して電気的に接続させている。また、第2のコンデンサC2では、第4の端子導体4と第4の内部電極81〜83とを、第4の外部接続導体8A、8B及び第4の内部電極84を介して電気的に接続させている。これらにより、第2のコンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して直接接続されている従来の積層コンデンサアレイのコンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
このように、積層コンデンサアレイCA9では、当該積層コンデンサアレイCA9に含まれる第1及び第2のコンデンサC1、C2の双方について、すべての内部電極が対応する端子導体に引き出し導体を介して接続されている従来のコンデンサに比して、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
以上述べたように、積層コンデンサアレイCA9では、等価直列抵抗を制御することが可能である。
また、第1のコンデンサC1では、第1の内部電極21及び第2の内部電極44の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。第2のコンデンサC2では、第3の内部電極61及び第4の内部電極84の少なくとも一方の数又は積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することができる。そのため、積層コンデンサアレイCA9では、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、積層コンデンサアレイCA9では、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。一方、複数の第3及び第4の内部電極61〜64、81〜84は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向するように位置している。これらにより、積層コンデンサアレイCA9に形成されたコンデンサC1、C2では、静電容量を大きくしつつ、等価直列抵抗を大きくするよう制御することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、積層コンデンサアレイに含まれるコンデンサの数は、上述した実施形態に記載された数に限られず、例えば3つ以上であってもよい。また、誘電体層11〜19の積層数及び第1〜第4の内部電極21〜24、41〜44、61〜64、81〜84それぞれの積層数は、上述した実施形態に記載された数に限られない。したがって、例えば、第1及び第2の内部電極をそれぞれ2層以上、第3及び第4の内部電極をそれぞれ1層以上含んでいればよい。
また、複数の第1の内部電極21〜24のうち少なくとも一つの第1の内部電極と、複数の第2の内部電極41〜44のうち少なくとも一つの第2の内部電極とが、少なくとも一層の誘電体層を間に挟んで互いに対向するように位置すればよい。一方、複数の第3の内部電極61〜64のうち少なくとも一つの第3の内部電極と、複数の第4の内部電極81〜84のうち少なくとも一つの第4の内部電極とが、少なくとも一層の誘電体層を間に挟んで互いに対向するように位置すればよい。したがって、例えば図19、20、21に示すように、第3の内部電極61と第3の内部電極62とが誘電体層12を間に挟んで対向するように位置し、第4の内部電極83と第4の内部電極84とが誘電体層18を間に挟んで対向するように位置してもよい。図19は第2実施形態の変形例を、図20は第6実施形態の変形例を、図21は第7実施形態の変形例をそれぞれ表す。これらの場合、複数の第1及び第2の内部電極21〜24、41〜44は、一層の誘電体層12〜18をそれぞれの間に挟んで互いに対向している。複数の第3及び第4の内部電極62〜64、81〜83は、一層の誘電体層13〜17をそれぞれの間に挟んで互いに対向している。
また、第1及び第3の内部電極21〜24、61〜64は、同層に位置していなくてもよい。第2及び第4の内部電極41〜44、81〜84は、同層に位置していなくてもよい。第1〜第4の内部電極22〜24、41〜43、62〜64、81〜83の形状は、上記実施形態に記載された形状に限らず、対応する外部接続導体と電気的に接続されていればよい。第1〜第4の内部電極21、44、61、84の形状は、上記実施形態に記載された形状に限らず、対応する端子導体及び外部接続導体に電気的に接続されていればよい。
また、端子導体1、1A、1B、2、3、3A、3B、4の数も、上述した実施形態に記載された数に限られない。また、外部接続導体5、6、6A、6B、7、8、8A、8Bの数も、上述した実施形態に記載された数に限られない。第1〜第4の端子導体1、1A、1B、2、3、3A、3B、4は、それぞれ異なる数であってもよい。第1〜第4の外部接続導体5、6、6A、6B、7、8、8A、8Bは、それぞれ異なる数であってもよい。
また、引き出し導体を介して端子導体1、1A、1B、2、3、3A、3B、4に直接接続される内部電極の数及び積層方向での位置は、上述した実施形態に記載された数及び位置に限られない。
また、積層コンデンサアレイに含まれるコンデンサごとに内部電極の積層数が異なっていてもよい。第1及び第3の内部電極21〜24、61〜64は、積層方向で同層に位置していなくてもよい。第2及び第4の内部電極41〜44、81〜84は、積層方向で同層に位置していなくてもよい。
CA1〜CA9…積層コンデンサアレイ、L1〜L9…積層体、C1…第1のコンデンサ、C2…第2のコンデンサ、1、1A、1B…第1の端子導体、2…第2の端子導体、3、3A、3B…第3の端子導体、4、4A、4B…第4の端子導体、5…第1の外部接続導体、6、6A、6B…第2の外部接続導体、7…第3の外部接続導体、8、8A、8B…第4の外部接続導体、11〜19…誘電体層、21〜24…第1の内部電極、41〜44…第2の内部電極、61〜64…第3の内部電極、81〜84…第4の内部電極、31a〜31c、32〜34、51〜53、51a〜54a、51b〜54b、54c、71a〜71c、72〜74、91〜93、91a〜94a、91b〜94b、94c…引き出し導体。