JP5040769B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、積層コンデンサに関するものである。
この種の積層コンデンサとして、複数の内部電極が配置された素体と、当該素体に形成された複数の端子電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
デジタル電子機器に搭載されている中央処理装置(CPU)に供給用の電源においては低電圧化が進む一方で負荷電流及び過渡電流は増大している。従って、負荷電流の急激な変化に対して電源電圧の変動を許容値内に抑えることが非常に困難になったため、デカップリングコンデンサと呼ばれる積層コンデンサが電源に接続されるようになった。そして、負荷電流の過渡的な変動時にこの積層コンデンサからCPUに電流を供給して、電源電圧の変動を抑えるようにしている。
近年、CPUの動作周波数の更なる高周波数化に伴って、負荷電流及び過渡電流は高速でより大きなものとなっており、デカップリングコンデンサに用いられる積層コンデンサには、等価直列インダクタンス(ESL)を小さく抑制しつつ、大容量化と共に等価直列抵抗(ESR)を適度に大きくし、インピーダンス値が広い周波数帯域に対してできるだけ一定となるようにしたいという要求がある。
特開2000−208361号公報
しかしながら、特許文献1では、積層コンデンサの等価直列抵抗については検討されていない。
本発明は、等価直列抵抗を大きくすることが可能な積層コンデンサを提供することを課題とする。
ところで、一般的な積層コンデンサにあっては、すべての内部電極の主電極部分が引き出し電極部分を介して対応する端子電極に接続されている。このため、複数の端子電極に接続される複数の引き出し電極部分が内部電極の数だけ存在することとなり、等価直列抵抗が小さくなってしまう。積層コンデンサの大容量化を図るために素体に配置される内部電極の数を多くすると、引き出し電極部分の数も多くなる。端子電極に接続される引き出し電極部分の抵抗成分は端子電極に対して並列接続されることとなるため、端子電極に接続される引き出し電極部分の数が多くなるに従い、積層コンデンサの等価直列抵抗がさらに小さくなってしまう。このように、積層コンデンサの大容量化と、等価直列抵抗を大きくするということとは、相反する要求である。
そこで、本発明者等は、大容量化と等価直列抵抗を大きくしたいとの要求を満たし得る積層コンデンサについて鋭意研究を行った。その結果、本発明者等は、素体内に配置された内部電極の数を同じとしても、内部電極を素体の表面に形成された外部接続導体及び素体内に配置された内部接続導体で接続ことができれば、等価直列抵抗を大きくすることが可能となるという新たな事実を見出すに至った。また、本発明者等は、素体に配置された第1及び第2の内部電極のうち一方のみを接続導体に接続させることで、積層コンデンサの等価直列抵抗を適度な大きさに調整することが可能となることを見出した。
かかる研究結果を踏まえ、本発明に係る積層コンデンサは、誘電特性を有する素体と、素体の少なくとも一部を挟んで対向するように交互に該素体に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、素体の外表面に配置される第1の外部接続導体、複数の第1の端子電極、及び複数の第2の端子電極とを備え、各第1の内部電極が、第2の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を第1の外部接続導体に接続する引き出し電極部分と、を有し、各第2の内部電極が、第1の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を複数の第2の端子電極のうちの少なくとも何れか1つに接続する引き出し電極部分と、を有し、素体は、複数の第1及び第2の内部電極のうちの少なくとも一組の第1及び第2内部電極の、当該第1及び第2の内部電極の対向方向における外側に配置される第1の内部接続導体を含み、第1の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第1の外部接続導体とに接続されることを特徴とする。
あるいは、本発明に係る積層コンデンサは、誘電特性を有する素体と、素体の少なくとも一部を挟んで対向するように交互に該素体に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、素体の外表面に配置される第1及び第2の外部接続導体、複数の第1の端子電極、及び複数の第2の端子電極とを備え、複数の第1の内部電極がそれぞれ、第2の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を第1の外部接続導体に接続する引き出し電極部分及び主電極部分を第2の外部接続導体に接続する引き出し電極部分の双方又は何れか一方と、を有し、各第2の内部電極が、第1の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を複数の第2の端子電極のうちの少なくとも何れか1つに接続する引き出し電極部分と、を有し、素体は、複数の第1及び第2の内部電極のうちの少なくとも一組の第1及び第2内部電極の、当該第1及び第2の内部電極の対向方向における外側にそれぞれ配置される第1及び第2の内部接続導体を含み、第1の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第1の外部接続導体とに接続され、第2の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第2の外部接続導体とに接続されることを特徴とする。
すなわち、例えば、積層コンデンサは、誘電特性を有する素体と、素体の少なくとも一部を挟んで対向するように交互に該素体に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、素体の外表面に配置される第1及び第2の外部接続導体、複数の第1の端子電極、及び複数の第2の端子電極とを備え、複数の第1の内部電極がそれぞれ、第2の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を第1の外部接続導体に接続する引き出し電極部分と、主電極部分を第2の外部接続導体に接続する引き出し電極部分と、を有し、各第2の内部電極が、第1の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を複数の第2の端子電極のうちの少なくとも何れか1つに接続する引き出し電極部分と、を有し、素体は、複数の第1及び第2の内部電極のうちの少なくとも一組の第1及び第2内部電極の、当該第1及び第2の内部電極の対向方向における外側にそれぞれ配置される第1及び第2の内部接続導体を含み、第1の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第1の外部接続導体とに接続され、第2の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第2の外部接続導体とに接続されていてもよい。
あるいは、例えば、積層コンデンサは、誘電特性を有する素体と、素体の少なくとも一部を挟んで対向するように交互に該素体に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、素体の外表面に配置される第1及び第2の外部接続導体、複数の第1の端子電極、及び複数の第2の端子電極とを備え、1以上であって且つ複数の第1の内部電極の総数よりも少ない第1の数の第1の内部電極がそれぞれ、第2の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を第1の外部接続導体に接続する引き出し電極部分と、を有し、複数の第1の内部電極の総数よりも第1の数だけ少ない第2の数の第1の内部電極がそれぞれ、第2の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を第2の外部接続導体に接続する引き出し電極部分と、を有し、各第2の内部電極が、第1の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を複数の第2の端子電極のうちの少なくとも何れか1つに接続する引き出し電極部分と、を有し、素体は、複数の第1及び第2の内部電極のうちの少なくとも一組の第1及び第2内部電極の、当該第1及び第2の内部電極の対向方向における外側にそれぞれ配置される第1及び第2の内部接続導体を含み、第1の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第1の外部接続導体とに接続され、第2の内部接続導体は、複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と第2の外部接続導体とに接続されていてもよい。
これらの積層コンデンサでは、第1の内部電極が第1の端子電極に直接接続されていない。その代わり、これらの積層コンデンサの第1の内部電極は、外部接続導体及び内部接続導体を介して電気的に接続される。このように、第1の内部電極を第1の端子電極に物理的に接続することなく、接続導体を介して電気的に接続することによって、上記の積層コンデンサでは等価直列抵抗の増大が可能となる。
また、各第2の内部電極の主電極部分は、複数の第2の端子電極のうち何れか1つの第2の端子電極のみに当該第2の内部電極の引き出し電極部分を介して接続されることが好ましい。
この場合、各第2の内部電極の主電極部分は、1つの引き出し電極部分によって1つの第2の端子電極に接続している。そのため、この積層コンデンサでは、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
あるいは、各第2の内部電極は、少なくとも複数の第2の端子電極と同じ数の引き出し電極部分を有し、当該第2の内部電極の主電極部分は当該第2の内部電極の複数の引き出し電極部分それぞれを介して複数の第2の端子電極それぞれに接続されることが好ましい。
この場合、各第2の内部電極には、第2の端子電極の数以上の引き出し電極部分が含まれる。そのため、等価直列抵抗を小さくすることが可能となる。
複数の第1及び第2の端子電極それぞれの少なくとも一部は、一組の第1及び第2の内部電極の対向方向で見たときに、素体の外表面において交互に配置されていることが好ましい。
この場合、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
本発明によれば、等価直列抵抗を非常に高い精度でもって大きくすることが可能な積層コンデンサを提供することができる。
本発明は、以下の説明及び添付図面によって、より一層良く理解されると考えられる。ただし、これらの説明及び添付図面は、本発明の例示であって、本発明を限定するものではない。
本発明の適用例については、以下の説明で明らかになると考えられる。しかし、以下の実施形態は、本発明の好ましい例示ではあるものの、例示に過ぎず、以下の説明から本発明の範囲内における様々な変形が当業者に明らかになるであろう。
以下、添付図面を参照して、好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2に基づいて、第1実施形態に係る積層コンデンサC1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
積層コンデンサC1は、図1に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L1と、コンデンサ素体L1の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L1は、相対向する長方形状の第1の主面L1a及び第2の主面L1bと、相対向する第1の端面L1c及び第2の端面L1dと、相対向する第1の側面L1e及び第2の側面L1fとを含んでいる。第1及び第2の端面L1c、L1dは、第1及び第2の主面L1a、L1b間を連結するように第1及び第2の主面L1a、L1bの短辺方向に伸びている。第1及び第2の側面L1e、L1fは、第1及び第2の主面L1a、L1b間を連結するように第1及び第2の主面L1a、L1bの長辺方向に伸びている。
コンデンサ素体L1の第1の側面L1eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが配置されている。第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bは、第1の側面L1e上において、第1の端面L1c側から第2の端面L1d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第2の端子電極2B、第1の端子電極1Bの順で配置されている。
すなわち、第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2Dそれぞれの一部である第1及び第2の端子電極1A、1B、2A、2Bは、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向で見たときに、第1の側面L1e上において交互に配置されている。
コンデンサ素体L1の第2の側面L1fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが配置されている。第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dは、第1の側面L1f上において、第1の端面L1c側から第2の端面L1d側に向かって、第1の端子電極1C、第2の端子電極2C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。
すなわち、第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2Dそれぞれの一部である第1及び第2の端子電極1C、1D、2C、2Dは、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向で見たときに、第2の側面L1f上において交互に配置されている。
コンデンサ素体L1の第1の端面L1cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L1の第2の端面L1dには、第2の外部接続導体4が配置されている。第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2D、第1及び第2の外部接続導体3、4は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストをコンデンサ素体L1の対応する外表面の付与し、焼き付けることによって形成される。必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
コンデンサ素体L1は、図2に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L1は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
各誘電体層10〜19は、第1及び第2の主面L1a、L1bに平行な方向に伸びており、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向に積層されている。各誘電体層10〜19は、たとえば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層コンデンサC1では、各誘電体層10〜19は、誘電体層10〜19の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L1において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、例えば導電性ペーストの焼結体から構成される。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L1a、L1bの長辺方向を長辺方向としている。
1以上であって且つ第1の内部電極の総数(本実施形態では3)よりも少ない2つ(第1の数)の第1の内部電極30、32の引き出し電極部分30b、32bは、主電極部分30a、32aの第1の端面L1c側の端部から第1の端面L1cに向けて伸びており、第1の端面L1cまで引き出されている。引き出し電極部分30b、32bは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極の総数(本実施形態では3)よりも第1の数、すなわち2だけ少ない1つ(第2の数)の第1の内部電極31の引き出し電極部分31bは、主電極部分31aの第2の端面L1d側の端部から第2の端面L1dに向けて伸びており、第2の端面L1dまで引き出されている。引き出し電極部分31bは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、主電極部分40a〜43aと、引き出し電極部分40b〜43bとを含んでいる。主電極部分40a〜43aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L1a、L1bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40の引き出し電極部分40bは、主電極部分40aの第1の側面L1e側の端部から第1の側面L1eに向けて伸びており、第1の側面L1eまで引き出されている。引き出し電極部分40bは、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極41の引き出し電極部分41bは、主電極部分41aの第1の側面L1e側の端部から第1の側面L1eに向けて伸びており、第1の側面L1eまで引き出されている。引き出し電極部分41bは、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極42の引き出し電極部分42bは、主電極部分42aの第2の側面L1f側の端部から第2の側面L1fに向けて伸びており、第2の側面L1fまで引き出されている。引き出し電極部分42bは、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極43の引き出し電極部分43bは、主電極部分43aの第2の側面L1f側の端部から第2の側面L1fに向けて伸びており、第2の側面L1fまで引き出されている。引き出し電極部分43bは、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
このように、各第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは、複数の第2の端子電極2A〜2Dのうち何れか1つの第2の端子電極のみに引き出し電極部分40b〜43bを介して接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向している。そのため、第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは協働して所定の静電容量成分を形成することとなる。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。内部接続導体層50において第1及び第2の内部接続導体51、52は、第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向に沿って併置されている。内部接続導体層60において第1及び第2の内部接続導体61、62は、第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向に沿って併置されている。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bと、第3導体部分51c、61cとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L1a、L1bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51a、61aの長辺は、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向で見て、第1の端子電極1Aに相当する位置から第1の端面L1cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L1cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。内部接続導体層50上の第1の内部接続導体51の電流経路、つまり第1の端子電極1Cから第1の外部接続導体3への電流経路及び第1の端子電極1Aから第1の外部接続導体3への電流経路は所定の等価直列抵抗を確保するため、一定に保たれる。同様のことが、第2の内部接続導体52の第1の端子電極1Dから第2の外部接続導体4への電流経路及び第1の端子電極1Bから第2の外部接続導体4への電流経路にも当てはまる。さらに、同様のことが、全ての内部接続導体層60上の内部導体61、62にも当てはまる。
第1の内部接続導体51、61の第2導体部分51b、61bは、第1導体部分51a、61aの第1の側面L1e側の長辺における第2の端面L1d側端部から第1の側面L1eに向けて伸びており、第1の側面L1eまで引き出されている。第2導体部分51b、61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体51、61の第3導体部分51c、61cは、第1導体部分51a、61aの第2の側面L1f側の長辺から第2の側面L1fに向けて伸びており、第2の側面L1fまで引き出されている。第3導体部分51c、61cは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向における第2導体部分51bの長さと第3導体部分51cの長さとは等しい。第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向における第2導体部分61bの長さと第3導体部分61cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向における第2導体部分51bの長さと第3導体部分51cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向における第2導体部分61bの長さと第3導体部分61cの長さとは等しい。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bと、第6導体部分52c、62cとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L1a、L1bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分52a、62aの長辺は、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向で見て、第1の端子電極1Dに相当する位置から第2の端面L1dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L1dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L1a、L1bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52、62の第5導体部分52b、62bは、第4導体部分52a、62aの第1の側面L1e側の長辺から第1の側面L1eに向けて伸びており、第1の側面L1eまで引き出されている。第5導体部分52b、62bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62の第6導体部分52c、62cは、第1導体部分52a、62aの第2の側面L1f側の長辺における第1の端面L1c側端部から第2の側面L1fに向けて伸びており、第2の側面L1fまで引き出されている。第6導体部分52c、62cは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。
第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向における第5導体部分52bの長さと第6導体部分52cの長さとは等しい。第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向における第5導体部分62bの長さと第6導体部分62cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向における第5導体部分52bの長さと第6導体部分52cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向における第5導体部分62bの長さと第6導体部分62cの長さとは等しい。
第1の内部電極30、32の主電極部分30a、32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cと電気的に接続される。第1の内部電極31の主電極部分31aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dと電気的に接続される。
積層コンデンサC1では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC1の第1の内部電極30、32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。積層コンデンサC1の第1の内部電極31は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC1では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC1では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC1の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC1では、各第2の内部電極の主電極部分は、1つの引き出し電極部分40b〜43bによって1つの第2の端子電極2A〜2Dに接続している。そのため、積層コンデンサC1では、等価直列抵抗をさらに大きくすることが可能となる。
第2導体部分51b、61bの第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向での長さ及び第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向での長さがそれぞれ、第3導体部分51c、61cの対応する長さと等しいので、第1の内部接続導体51、61に関してどのような電流経路がとられても、ESR(等価直列抵抗)及びESL(等価直列インダクタンス)は一定である。第5導体部分52b、62bの第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向での長さ及び第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向での長さがそれぞれ、第6導体部分52c、62cの対応する長さと等しいので、第2の内部接続導体52、62に関してどのような電流経路がとられても、ESR(等価直列抵抗)及びESL(等価直列インダクタンス)は一定である。このような構成によって、積層コンデンサC1の等価直列抵抗を精度良く制御することが可能となっている。
また、積層コンデンサC1では、第1及び第2の端子電極1A、1B、2A、2Bは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見たときに、第1の側面L2e上において交互に配置されている。この場合、第1の側面L2e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
さらに、積層コンデンサC1では、第1及び第2の端子電極1C、1D、2C、2Dは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見たときに、第2の側面L2f上において交互に配置されている。したがって、第2の側面L2f上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスをさらに小さくすることが可能となる。
(第2実施形態)
図3及び図4を参照して、第2実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第2実施形態に係る積層コンデンサC2は、第2の内部電極と第2の端子電極との接続関係の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図3は、第2実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図4は、第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
積層コンデンサC2は、図3に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L2と、コンデンサ素体L2の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L2は、相対向する長方形状の第1の主面L2a及び第2の主面L2bと、相対向する第1の端面L2c及び第2の端面L2dと、相対向する第1の側面L2e及び第2の側面L2fとを含んでいる。第1及び第2の端面L2c、L2dは、第1及び第2の主面L2a、L2b間を連結するように第1及び第2の主面L2a、L2bの短辺方向に伸びている。第1及び第2の側面L2e、L2fは、第1及び第2の主面L2a、L2b間を連結するように第1及び第2の主面L2a、L2bの長辺方向に伸びている。
コンデンサ素体L2の第1の側面L2eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L2c側から第2の端面L2d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第2の端子電極2B、第1の端子電極1Bの順で配置されている。すなわち、第1及び第2の端子電極1A、1B、2A、2Bは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見たときに、第1の側面L2e上において交互に配置されている。
コンデンサ素体L2の第2の側面L2fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L2c側から第2の端面L2d側に向かって、第1の端子電極1C、第2の端子電極2C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。すなわち、第1及び第2の端子電極1C、1D、2C、2Dは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見たときに、第2の側面L2f上において交互に配置されている。
コンデンサ素体L2の第1の端面L2cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L2の第2の端面L2dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L2は、図4に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L2は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L2において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bと、引き出し電極部分30c〜32cとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L2a、L2bの長辺方向を長辺方向としている。
複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30b〜32bはそれぞれ、主電極部分30a、32aの第1の端面L2c側の端部から第1の端面L2cに向けて伸びており、第1の端面L2cまで引き出されている。引き出し電極部分30b〜32bは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30c〜32cはそれぞれ、主電極部分31aの第2の端面L2d側の端部から第2の端面L2dに向けて伸びており、第2の端面L2dまで引き出されている。引き出し電極部分30c〜32cは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、主電極部分40a〜43aと、引き出し電極部分40b〜43bと、引き出し電極部分40c〜43cと、引き出し電極部分40d〜43dと、引き出し電極部分40e〜43eとを含んでいる。すなわち、各第2の内部電極40〜43は、第2の端子電極2A〜2Dと同じ数(本実施形態では4つ)の引き出し電極部分を含んでいる。主電極部分40a〜43aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L2a、L2bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40b〜43bは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L2e側の端部から第1の側面L2eに向けて伸びており、第1の側面L2eまで引き出されている。引き出し電極部分40b〜43bは、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40c〜43cは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L2e側の端部から第1の側面L2eに向けて伸びており、第1の側面L2eまで引き出されている。引き出し電極部分40c〜43cは、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40d〜43dは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L2f側の端部から第2の側面L2fに向けて伸びており、第2の側面L2fまで引き出されている。引き出し電極部分40d〜43dは、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40e〜43eは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L2f側の端部から第2の側面L2fに向けて伸びており、第2の側面L2fまで引き出されている。引き出し電極部分40e〜43eは、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
したがって、各第2の内部電極40〜43において、引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43cは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見て、第1の端面L2c側から第2の端面L2d側に向かって、引き出し電極部分40b〜43b、引き出し電極部分40c〜43cの順で配置されている。各第2の内部電極40〜43において、引き出し電極部分40d〜43d、40e〜43eは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見て、第1の端面L2c側から第2の端面L2d側に向かって、引き出し電極部分40d〜43d、引き出し電極部分40e〜43eの順で配置されている。
このように、第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは第2の内部電極40〜43の複数の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eそれぞれを介して複数の第2の端子電極2A〜2Dそれぞれに接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向している。そのため、第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは協働して所定の静電容量成分を形成することとなる。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。第1及び第2の内部接続導体51、61、52、62は、第1及び第2の端面L2c、L2dの対向方向に沿って併置されている。具体的には、第1の内部接続導体51、61が第1の端面L2c側に位置し、第2の内部接続導体52、62が第2の端面L2d側に位置している。
積層コンデンサC2の第1の内部接続導体51、61は、第1実施形態に係る積層コンデンサC1の第1の内部接続導体51、61と同様、長方形状の第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bと、第3導体部分51c、61cとを含んでいる。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。第2導体部分51b、61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。第3導体部分51c、61cは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向における第2導体部分51b、61bの長さと第3導体部分51c、61cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向における第2導体部分51b、61bの長さと第3導体部分51c、61cの長さとは等しい。
積層コンデンサC2の第2の内部接続導体52、62は、第1実施形態に係る積層コンデンサC1の第2の内部接続導体52、62と同様、長方形状の第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bと、第6導体部分52c、62cとを含んでいる。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。第5導体部分52b、62bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。第6導体部分52c、62cは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。第1及び第2の端面L1c、L1dの対向方向における第5導体部分52b、62bの長さと第6導体部分52c、62cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L1e、L1fの対向方向における第5導体部分52b、62bの長さと第6導体部分52c、62cの長さとは等しい。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。
積層コンデンサC2では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC2の第1の内部電極30〜32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。積層コンデンサC2の第1の内部電極30〜32は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC2では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC2では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC2の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC2では、各第2の内部電極40〜43は、複数(本実施形態では各4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eを含む。そのため、等価直列抵抗をその分だけ制御することが可能となる。これにより、積層コンデンサC2の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC2では、第1及び第2の端子電極1A、1B、2A、2Bは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見たときに、第1の側面L2e上において交互に配置されている。この場合、第1の側面L2e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
さらに、積層コンデンサC2では、第1及び第2の端子電極1C、1D、2C、2Dは、第1及び第2の主面L2a、L2bの対向方向で見たときに、第2の側面L2f上において交互に配置されている。したがって、第2の側面L2f上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスをさらに小さくすることが可能となる。
(第3実施形態)
図5及び図6を参照して、第3実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第3実施形態に係る積層コンデンサC3は、第1及び第2の内部接続導体と第1の端子電極との接続関係の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図5は、第3実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図6は、第3実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
積層コンデンサC3は、図5に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L3と、コンデンサ素体L3の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L3は、相対向する長方形状の第1の主面L3a及び第2の主面L3bと、相対向する第1の端面L3c及び第2の端面L3dと、相対向する第1の側面L3e及び第2の側面L3fとを含んでいる。第1及び第2の端面L3c、L3dは、第1及び第2の主面L3a、L3b間を連結するように第1及び第2の主面L3a、L3bの短辺方向に伸びている。第1及び第2の側面L3e、L3fは、第1及び第2の主面L3a、L3b間を連結するように第1及び第2の主面L3a、L3bの長辺方向に伸びている。
コンデンサ素体L3の第1の側面L3eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L3c側から第2の端面L3d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第2の端子電極2B、第1の端子電極1Bの順で配置されている。コンデンサ素体L3の第2の側面L3fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L3c側から第2の端面L3d側に向かって、第1の端子電極1C、第2の端子電極2C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。
コンデンサ素体L3の第1の端面L3cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L3の第2の端面L3dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L3は、図6に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L3は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L3において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bと、引き出し電極部分30c〜32cとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L3a、L3bの長辺方向を長辺方向としている。
1以上であって且つ第1の内部電極の総数(本実施形態では3)よりも少ない2つ(第1の数)の第1の内部電極30、32の引き出し電極部分30b、32bは、主電極部分30a、32aの第1の端面L3c側の端部から第1の端面L3cに向けて伸びており、第1の端面L3cまで引き出されている。引き出し電極部分30b、32bは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極の総数(本実施形態では3)よりも第1の数、すなわち2だけ少ない1つ(第2の数)の第1の内部電極31の引き出し電極部分31bは、主電極部分31aの第2の端面L3d側の端部から第2の端面L3dに向けて伸びており、第2の端面L3dまで引き出されている。引き出し電極部分31bは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、第1及び第2の主面L3a、L3bの長辺方向を長辺方向とする長方形状の主電極部分40a〜43aと、引き出し電極部分40b〜43bとを含んでいる。
第2の内部電極40、41それぞれの引き出し電極部分40b、41bは、対応する主電極部分40a、41aの第1の側面L3e側の端部から第1の側面L3eに向けて伸びており、第1の側面L3eまで引き出されている。引き出し電極部分40bは第2の端子電極2Aに、引き出し電極部分41bは第2の端子電極2Bにそれぞれ電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部電極42、43それぞれの引き出し電極部分42b、43bは、対応する主電極部分42a、43aの第2の側面L3f側の端部から第2の側面L3fに向けて伸びており、第2の側面L3fまで引き出されている。引き出し電極部分42bは第2の端子電極2Cに、引き出し電極部分43bは第2の端子電極2Dにそれぞれ電気的且つ物理的に接続されている。
このように、各第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは、複数の第2の端子電極2A〜2Dのうち何れか1つの第2の端子電極のみに対応する引き出し電極部分40b〜43bを介して接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向しており、協働して所定の静電容量成分を形成する。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。内部接続導体層50において第1及び第2の内部接続導体51、52は、第1及び第2の端面L3c、L3dの対向方向に沿って併置されている。内部接続導体層60において第1及び第2の内部接続導体61、62は、第1及び第2の端面L3c、L3dの対向方向に沿って併置されている。具体的には、第1の内部接続導体51、61が第1の端面L3c側に位置し、第2の内部接続導体52、62が第2の端面L3d側に位置している。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L3a、L3bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51a、61aの長辺は、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向で見て、第1の端子電極1Cに相当する位置から第1の端面L3cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L3cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。
第1の内部接続導体51の第2導体部分51bは、第1導体部分51aの第2の側面L3f側の長辺における第2の端面L3d側端部から第2の側面L3fに向けて伸びており、第2の側面L3fまで引き出されている。第2導体部分51bは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体61の第2導体部分61bは、第1導体部分61aの第1の側面L3e側の長辺における第2の端面L3d側端部から第1の側面L3eに向けて伸びており、第1の側面L3eまで引き出されている。第2導体部分61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L3a、L3bの長辺方向を長辺方向としている。第4導体部分52a、62aの長辺は、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向で見て、第1の端子電極1Bに相当する位置から第2の端面L3dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L3dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52の第5導体部分52bは、第4導体部分52aの第1の側面L3e側の長辺における第1の端面L3c側端部から第1の側面L3eに向けて伸びており、第1の側面L3eまで引き出されている。第5導体部分52bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体62の第5導体部分62cは、第4導体部分62aの第2の側面L3f側の長辺における第1の端面L3c側端部から第2の側面L3fに向けて伸びており、第2の側面L3fまで引き出されている。第5導体部分62bは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極30、32の主電極部分30a、32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51を介して、第1の端子電極1Cと電気的に接続される。第1の内部電極30、32の主電極部分30a、32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体61を介して、第1の端子電極1Aと電気的に接続される。第1の内部電極31の主電極部分31aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52を介して、第1の端子電極1Bと電気的に接続される。第1の内部電極31の主電極部分31aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体62を介して、第1の端子電極1Dと電気的に接続される。
積層コンデンサC3では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC3の第1の内部電極30、32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51を介して第1の端子電極1Cに、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体61を介して第1の端子電極1Aに、電気的に接続される。積層コンデンサC3の第1の内部電極31は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52を介して第1の端子電極1Bに、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体62を介して第1の端子電極1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC3では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC3では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC3の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC3では、各第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは、1つの引き出し電極部分40b〜43bによって1つの第2の端子電極2A〜2Dに接続している。そのため、積層コンデンサC3では、等価直列抵抗をさらに大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC3では、第1及び第2の端子電極1A、1B、2A、2Bは、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向で見たときに、第1の側面L3e上において交互に配置されている。さらに、積層コンデンサC3では、第1及び第2の端子電極1C、1D、2C、2Dは、第1及び第2の主面L3a、L3bの対向方向で見たときに、第2の側面L3f上において交互に配置されている。この場合、第1の側面L3e上においてだけでなく、第2の側面L3f上においても、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
(第4実施形態)
図7及び図8を参照して、第4実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。図7は、第4実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。第4実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
第4実施形態に係る積層コンデンサC4は、図7に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L4と、コンデンサ素体L4の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L4は、相対向する長方形状の第1の主面L4a及び第2の主面L4bと、相対向する第1の端面L4c及び第2の端面L4dと、相対向する第1の側面L4e及び第2の側面L4fとを含んでいる。第1及び第2の端面L4c、L4dは、第1及び第2の主面L4a、L4b間を連結するように第1及び第2の主面L4a、L4bの短辺方向に伸びている。第1及び第2の側面L4e、L4fは、第1及び第2の主面L4a、L4b間を連結するように第1及び第2の主面L4a、L4bの長辺方向に伸びている。
コンデンサ素体L4の第1の側面L4eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L4c側から第2の端面L4d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第1の端子電極1B、第2の端子電極2Bの順で配置されている。すなわち、第1及び第2の端子電極1A、2Aは、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第1の側面L4e上において交互に配置されている。第1及び第2の端子電極1B、2Bは、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第1の側面L4e上において交互に配置されている。
コンデンサ素体L4の第2の側面L4fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L4c側から第2の端面L4d側に向かって、第2の端子電極2C、第1の端子電極1C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。すなわち、第1及び第2の端子電極1C、2Cは、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第2の側面L4f上において交互に配置されている。第1及び第2の端子電極1D、2Dは、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第2の側面L4f上において交互に配置されている。
コンデンサ素体L4の第1の端面L4cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L4の第2の端面L4dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L4は、図8に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L4は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L4において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bと、引き出し電極部分30c〜32cとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L4a、L4bの長辺方向を長辺方向としている。
複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30b〜32bはそれぞれ、主電極部分30a〜32aの第1の端面L4c側の端部から第1の端面L4cに向けて伸びており、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30c〜32cはそれぞれ、主電極部分30a〜32aの第2の端面L4d側の端部から第2の端面L4dに向けて伸びており、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、主電極部分40a〜43aと、第2の端子電極2A〜2Dと同じ数(本実施形態では4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eとを含んでいる。主電極部分40a〜43aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L4a、L4bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40b〜43bは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L4e側の端部から第1の側面L4eに向けて伸びており、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40c〜43cは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L4e側の端部から第1の側面L4eに向けて伸びており、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40d〜43dは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L4f側の端部から第2の側面L4fに向けて伸びており、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40e〜43eは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L4f側の端部から第2の側面L4fに向けて伸びており、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
このように、第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは第2の内部電極40〜43の複数の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eそれぞれを介して複数の第2の端子電極2A〜2Dそれぞれに接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向しており、協働して所定の静電容量成分を形成する。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。内部接続導体層50において第1及び第2の内部接続導体51、52は、第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向に沿って併置されている。内部接続導体層60において第1及び第2の内部接続導体61、62は、第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向に沿って併置されている。具体的には、第1の内部接続導体51、61が第1の端面L4c側に位置し、第2の内部接続導体52、62が第2の端面L4d側に位置している。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bと、第3導体部分51c、61cとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L4a、L4bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51a、61aの長辺は、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見て、第1の端子電極1A、1Cに相当する位置から第1の端面L4cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L4cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。
第1の内部接続導体51、61の第2導体部分51b、61bは、第1導体部分51a、61aの第1の側面L4e側の長辺における第2の端面L4d側端部から第1の側面L4eに向けて伸びており、第1の側面L4eまで引き出されている。第2導体部分51b、61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体51、61の第3導体部分51c、61cは、第1導体部分51a、61aの第2の側面L4f側の長辺における第2の端面L4d側端部から第2の側面L4fに向けて伸びており、第2の側面L4fまで引き出されている。第3導体部分51c、61cは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向における第2導体部分51bの長さと第3導体部分51cの長さとは等しい。第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向における第2導体部分61bの長さと第3導体部分61cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L4e、L4fの対向方向における第2導体部分51bの長さと第3導体部分51cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L4e、L4fの対向方向における第2導体部分61bの長さと第3導体部分61cの長さとは等しい。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bと、第6導体部分52c、62cとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L4a、L4bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分52a、62aの長辺は、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見て、第1の端子電極1B、1Dに相当する位置から第2の端面L4dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L4dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52、62の第5導体部分52b、62bは、第4導体部分52a、62aの第1の側面L4e側の長辺における第1の端面L4c側端部から第1の側面L4eに向けて伸びており、第1の側面L4eまで引き出されている。第5導体部分52b、62bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62の第6導体部分52c、62cは、第1導体部分52a、62aの第2の側面L4f側の長辺における第1の端面L4c側端部から第2の側面L4fに向けて伸びており、第2の側面L4fまで引き出されている。第6導体部分52c、62cは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。
第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向における第5導体部分52bの長さと第6導体部分52cの長さとは等しい。第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向における第5導体部分62bの長さと第6導体部分62cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L4e、L4fの対向方向における第5導体部分52bの長さと第6導体部分52cの長さとは等しい。第1及び第2の側面L4e、L4fの対向方向における第5導体部分62bの長さと第6導体部分62cの長さとは等しい。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。
積層コンデンサC4では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC4の第1の内部電極30〜32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。積層コンデンサC4の第1の内部電極30〜32は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC4では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC4では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC4の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
第2導体部分51b、61bの第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向での長さ及び第1及び第2の側面L4e、L4fの対向方向での長さがそれぞれ、第3導体部分51c、61cの対応する長さと等しいので、第1の内部接続導体51、61に関してどのような電流経路がとられても、ESR(等価直列抵抗)及びESL(等価直列インダクタンス)は一定である。第5導体部分52b、62bの第1及び第2の端面L4c、L4dの対向方向での長さ及び第1及び第2の側面L4e、L4fの対向方向での長さがそれぞれ、第6導体部分52c、62cの対応する長さと等しいので、第2の内部接続導体52、62に関してどのような電流経路がとられても、ESR及びESLは一定である。このような構成によって、積層コンデンサC4の等価直列抵抗を精度良く制御することが可能となっている。
また、積層コンデンサC4では、各第2の内部電極40〜43は、複数(本実施形態では各4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eを含む。そのため、等価直列抵抗をその分だけ制御することが可能となる。これにより、積層コンデンサC4の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC4では、第1及び第2の端子電極1A、2Aが、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第1の側面L4e上において交互に配置されている。この場合、第1の側面L4e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
さらに、積層コンデンサC4では、第1及び第2の端子電極1B、2Bが、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第1の側面L4e上において交互に配置されている。したがって、等価直列インダクタンスをさらに小さくすることが可能となる。
さらに、積層コンデンサC4では、第1及び第2の端子電極1C、2Cが、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第2の側面L4f上において交互に配置されている。したがって、等価直列インダクタンスをさらに小さくすることが可能となる。
さらに、積層コンデンサC4では、第1及び第2の端子電極1D、2Dが、第1及び第2の主面L4a、L4bの対向方向で見たときに、第2の側面L4f上において交互に配置されている。したがって、等価直列インダクタンスをさらに小さくすることが可能となる。
(第5実施形態)
図9及び図10を参照して、第5実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第5実施形態に係る積層コンデンサC5は、第1及び第2の内部接続導体と第1の端子電極との接続関係の点で第4実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図9は、第5実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。第5実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
第5実施形態に係る積層コンデンサC5は、図9に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L5と、コンデンサ素体L5の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L5は、コンデンサ素体L4同様、相対向する長方形状の第1の主面L5a及び第2の主面L5bと、相対向する第1の端面L5c及び第2の端面L5dと、相対向する第1の側面L5e及び第2の側面L5fとを含んでいる。
コンデンサ素体L5の第1の側面L5eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L5c側から第2の端面L5d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第1の端子電極1B、第2の端子電極2Bの順で配置されている。
コンデンサ素体L5の第2の側面L5fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L5c側から第2の端面L5d側に向かって、第2の端子電極2C、第1の端子電極1C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。
コンデンサ素体L5の第1の端面L5cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L5の第2の端面L5dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L5は、図10に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L5は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L5において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bと、引き出し電極部分30c〜32cとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L5a、L5bの長辺方向を長辺方向としている。
複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30b〜32bはそれぞれ、主電極部分30a〜32aの第1の端面L5c側の端部から第1の端面L5cに向けて伸びており、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30c〜32cはそれぞれ、主電極部分30a〜32aの第2の端面L5d側の端部から第2の端面L5dに向けて伸びており、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、主電極部分40a〜43aと、第2の端子電極2A〜2Dと同じ数(本実施形態では4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eとを含んでいる。主電極部分40a〜43aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L5a、L5bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40b〜43bは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L5e側の端部から第1の側面L5eに向けて伸びており、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40c〜43cは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L5e側の端部から第1の側面L5eに向けて伸びており、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40d〜43dは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L5f側の端部から第2の側面L5fに向けて伸びており、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40e〜43eは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L5f側の端部から第2の側面L5fに向けて伸びており、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
このように、第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは第2の内部電極40〜43の複数の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eそれぞれを介して複数の第2の端子電極2A〜2Dそれぞれに接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向しており、協働して所定の静電容量成分を形成する。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。内部接続導体層50において第1及び第2の内部接続導体51、52は、第1及び第2の端面L5c、L5dの対向方向に沿って併置されている。内部接続導体層60において第1及び第2の内部接続導体61、62は、第1及び第2の端面L5c、L5dの対向方向に沿って併置されている。具体的には、第1の内部接続導体51、61が第1の端面L5c側に位置し、第2の内部接続導体52、62が第2の端面L5d側に位置している。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L5a、L5bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51aの長辺は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見て、第1の端子電極1Cに相当する位置から第1の端面L5cに向けて伸びている。第1導体部分61aの長辺は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見て、第1の端子電極1Aに相当する位置から第1の端面L5cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L5cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。
第1の内部接続導体51の第2導体部分51bは、第1導体部分51aの第2の側面L5f側の長辺における第2の端面L5d側端部から第2の側面L5fに向けて伸びており、第2の側面L5fまで引き出されている。第2導体部分51bは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体61の第2導体部分61bは、第1導体部分61aの第1の側面L5e側の長辺における第2の端面L5d側端部から第1の側面L5eに向けて伸びており、第1の側面L5eまで引き出されている。第2導体部分61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L5a、L5bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分52aの長辺は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見て、第1の端子電極1Dに相当する位置から第2の端面L5dに向けて伸びている。第1導体部分62aの長辺は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見て、第1の端子電極1Bに相当する位置から第2の端面L5dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L5dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52の第5導体部分52bは、第4導体部分52aの第2の側面L5f側の長辺における第1の端面L5c側端部から第2の側面L5fに向けて伸びており、第2の側面L5fまで引き出されている。第5導体部分52bは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体62の第5導体部分62bは、第4導体部分62aの第1の側面L5e側の長辺における第1の端面L5c側端部から第1の側面L5eに向けて伸びており、第1の側面L5eまで引き出されている。第5導体部分62bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51を介して第1の端子電極1Cに、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体61を介して第1の端子電極1Aに、電気的に接続される。第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52を介して第1の端子電極1Dに、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体62を介して第1の端子電極1Bに電気的に接続される。
積層コンデンサC5では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC5の第1の内部電極30〜32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。積層コンデンサC5の第1の内部電極30〜32は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC5では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC5では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC5の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC5では、各第2の内部電極40〜43は、複数(本実施形態では各4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eを含む。そのため、等価直列抵抗をその分だけ制御することが可能となる。これにより、積層コンデンサC5の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC5は、第1及び第2の主面L5a、L5bの対向方向で見たときに、第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2Dが第1及び第2の側面L5e、L5f上において交互に位置するような配置を含む。この場合、第1の側面L5e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
(第6実施形態)
図11及び図12を参照して、第6実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第6実施形態に係る積層コンデンサC6は、第1及び第2の内部接続導体と第1の端子電極との接続関係の点で第4実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図11は、第6実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。第6実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
第6実施形態に係る積層コンデンサC6は、図11に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L6と、コンデンサ素体L6の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L6は、コンデンサ素体L4同様、相対向する長方形状の第1の主面L6a及び第2の主面L6bと、相対向する第1の端面L6c及び第2の端面L6dと、相対向する第1の側面L6e及び第2の側面L6fとを含んでいる。
コンデンサ素体L6の第1の側面L6eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L6c側から第2の端面L6d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第1の端子電極1B、第2の端子電極2Bの順で配置されている。
コンデンサ素体L6の第2の側面L6fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L6c側から第2の端面L6d側に向かって、第2の端子電極2C、第1の端子電極1C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。
コンデンサ素体L6の第1の端面L6cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L6の第2の端面L6dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L6は、図12に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L6は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L6において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bと、引き出し電極部分30c〜32cとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L6a、L6bの長辺方向を長辺方向としている。
複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30b〜32bはそれぞれ、主電極部分30a、32aの第1の端面L6c側の端部から第1の端面L6cに向けて伸びており、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30c〜32cはそれぞれ、主電極部分31aの第2の端面L6d側の端部から第2の端面L6dに向けて伸びており、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、主電極部分40a〜43aと、第2の端子電極2A〜2Dと同じ数(本実施形態では4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eとを含んでいる。主電極部分40a〜43aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L6a、L6bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40b〜43bは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L6e側の端部から第1の側面L6eに向けて伸びており、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40c〜43cは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L6e側の端部から第1の側面L6eに向けて伸びており、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40d〜43dは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L6f側の端部から第2の側面L6fに向けて伸びており、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40e〜43eは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L6f側の端部から第2の側面L6fに向けて伸びており、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
このように、第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは第2の内部電極40〜43の複数の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eそれぞれを介して複数の第2の端子電極2A〜2Dそれぞれに接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向しており、協働して所定の静電容量成分を形成する。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。内部接続導体層50において第1及び第2の内部接続導体51、52は、第1及び第2の端面L6c、L6dの対向方向に沿って併置されている。内部接続導体層60において第1及び第2の内部接続導体61、62は、第1及び第2の端面L6c、L6dの対向方向に沿って併置されている。具体的には、第1の内部接続導体51、61が第1の端面L6c側に位置し、第2の内部接続導体52、62が第2の端面L6d側に位置している。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L6a、L6bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51aの長辺は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見て、第1の端子電極1Cに相当する位置から第1の端面L6cに向けて伸びている。第1導体部分61aの長辺は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見て、第1の端子電極1Aに相当する位置から第1の端面L6cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L6cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。
第1の内部接続導体51の第2導体部分51bは、第1導体部分51aの第2の側面L6f側の長辺における第2の端面L6d側端部から第2の側面L6fに向けて伸びており、第2の側面L6fまで引き出されている。第2導体部分51bは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体61の第2導体部分61bは、第1導体部分61aの第1の側面L6e側の長辺における第2の端面L6d側端部から第1の側面L6eに向けて伸びており、第1の側面L6eまで引き出されている。第2導体部分61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L6a、L6bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分52aの長辺は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見て、第1の端子電極1Bに相当する位置から第2の端面L6dに向けて伸びている。第1導体部分62aの長辺は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見て、第1の端子電極1Dに相当する位置から第2の端面L6dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L6dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52の第5導体部分52bは、第4導体部分52aの第1の側面L6e側の長辺における第1の端面L6c側端部から第1の側面L6eに向けて伸びており、第1の側面L6eまで引き出されている。第5導体部分52bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体62の第5導体部分62bは、第4導体部分62aの第2の側面L6f側の長辺における第1の端面L6c側端部から第2の側面L6fに向けて伸びており、第2の側面L6fまで引き出されている。第5導体部分62bは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51を介して第1の端子電極1Cに、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体61を介して第1の端子電極1Aに、電気的に接続される。第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52を介して第1の端子電極1Bに、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体62を介して第1の端子電極1Dに電気的に接続される。
積層コンデンサC6では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC6の第1の内部電極30〜32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。積層コンデンサC6の第1の内部電極30〜32は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC6では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC6では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC6の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC6では、各第2の内部電極40〜43は、複数(本実施形態では各4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eを含む。そのため、等価直列抵抗をその分だけ制御することが可能となる。これにより、積層コンデンサC6の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC6は、第1及び第2の主面L6a、L6bの対向方向で見たときに、第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2Dが第1及び第2の側面L6e、L6f上において交互に位置するような配置を含む。この場合、第1の側面L6e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
(第7実施形態)
図13及び図14を参照して、第7実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第7実施形態に係る積層コンデンサC7は、第1及び第2の内部接続導体と第1の端子電極との接続関係の点で第4実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図13は、第7実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。第7実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
第7実施形態に係る積層コンデンサC7は、図13に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L7と、コンデンサ素体L7の外表面に配置された複数(本実施形態では4つ)の第1の端子電極1A〜1D、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L7は、コンデンサ素体L4同様、相対向する長方形状の第1の主面L7a及び第2の主面L7bと、相対向する第1の端面L7c及び第2の端面L7dと、相対向する第1の側面L7e及び第2の側面L7fとを含んでいる。
コンデンサ素体L7の第1の側面L7eには、第1の端子電極1A、1B、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L7c側から第2の端面L7d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第1の端子電極1B、第2の端子電極2Bの順で配置されている。
コンデンサ素体L7の第2の側面L7fには、第1の端子電極1C、1D、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L7c側から第2の端面L7d側に向かって、第2の端子電極2C、第1の端子電極1C、第1の端子電極1D、第2の端子電極2Dの順で配置されている。
コンデンサ素体L7の第1の端面L7cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L7の第2の端面L7dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L7は、図14に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では2層)の第1の内部電極30、31と、複数(本実施形態では3層)の第2の内部電極40〜42とを有している。コンデンサ素体L7は、さらに、複数(本実施形態では各2つ)の第1及び第2の内部接続導体51、61、52、62を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30、31、40〜42は、誘電体層13〜16を介して交互に配置されている。
また、第1及び第2の内部接続導体51、61、52、62は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30、31、40〜42の、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層13〜16を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30、31、40〜42は、第2の内部接続導体52と第1の内部接続導体61との間に位置する。第2の内部接続導体52は、第1の内部接続導体51と第2の内部電極40との間に位置する。第1の内部接続導体61は、第2の内部接続導体62と第2の内部電極42との間に位置する。
第1の内部電極30、31と第2の内部電極40〜42とは、コンデンサ素体L7において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30、31、40〜42はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層13〜16を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30、31は、主電極部分30a、31aと、引き出し電極部分30b、31bと、引き出し電極部分30c、31cとを含んでいる。主電極部分30a、31aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L7a、L7bの長辺方向を長辺方向としている。
複数の第1の内部電極30、31の引き出し電極部分30b、31bはそれぞれ、主電極部分30a、31aの第1の端面L7c側の端部から第1の端面L7cに向けて伸びており、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。複数の第1の内部電極30、31の引き出し電極部分30c、31cはそれぞれ、主電極部分30a、31aの第2の端面L7d側の端部から第2の端面L7dに向けて伸びており、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜42は、主電極部分40a〜42aと、第2の端子電極2A〜2Dと同じ数(本実施形態では4つ)の引き出し電極部分40b〜42b、40c〜42c、40d〜42d、40e〜42eとを含んでいる。主電極部分40a〜42aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L7a、L7bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40〜42の引き出し電極部分40b〜42bは、主電極部分40a〜42aの第1の側面L7e側の端部から第1の側面L7eに向けて伸びており、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜42の引き出し電極部分40c〜42cは、主電極部分40a〜42aの第1の側面L7e側の端部から第1の側面L7eに向けて伸びており、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜42の引き出し電極部分40d〜42dは、主電極部分40a〜42aの第2の側面L7f側の端部から第2の側面L7fに向けて伸びており、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜42の引き出し電極部分40e〜42eは、主電極部分40a〜42aの第2の側面L7f側の端部から第2の側面L7fに向けて伸びており、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
このように、第2の内部電極40〜42の主電極部分40a〜42aは第2の内部電極40〜42の複数の引き出し電極部分40b〜42b、40c〜42c、40d〜42d、40e〜42eそれぞれを介して複数の第2の端子電極2A〜2Dそれぞれに接続されている。
第1の内部電極30、31の主電極部分30a、31aと第2の内部電極40〜42の主電極部分40a〜42aとは、誘電体層13〜16を挟んで対向しており、協働して所定の静電容量成分を形成する。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L7a、L7bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51aの長辺は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見て、第1の端子電極1Cに相当する位置から第1の端面L7cに向けて伸びている。第1導体部分61aの長辺は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見て、第1の端子電極1Aに相当する位置から第1の端面L7cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L7cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。
第1の内部接続導体51の第2導体部分51bは、第1導体部分51aの第2の側面L7f側の長辺における第2の端面L7d側端部から第2の側面L7fに向けて伸びており、第2の側面L7fまで引き出されている。第2導体部分51bは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体61の第2導体部分61bは、第1導体部分61aの第1の側面L7e側の長辺における第2の端面L7d側端部から第1の側面L7eに向けて伸びており、第1の側面L7eまで引き出されている。第2導体部分61bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L7a、L7bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分52aの長辺は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見て、第1の端子電極1Bに相当する位置から第2の端面L7dに向けて伸びている。第1導体部分62aの長辺は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見て、第1の端子電極1Dに相当する位置から第2の端面L7dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L7dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52の第5導体部分52bは、第4導体部分52aの第1の側面L7e側の長辺における第1の端面L7c側端部から第1の側面L7eに向けて伸びており、第1の側面L7eまで引き出されている。第5導体部分52bは、第1の端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体62の第5導体部分62bは、第4導体部分62aの第2の側面L7f側の長辺における第1の端面L7c側端部から第2の側面L7fに向けて伸びており、第2の側面L7fまで引き出されている。第5導体部分62bは、第1の端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極30、31の主電極部分30a、31aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51を介して第1の端子電極1Cに、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体61を介して第1の端子電極1Aに、電気的に接続される。第1の内部電極30、31の主電極部分30a、31aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52を介して第1の端子電極1Bに、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体62を介して第1の端子電極1Dに電気的に接続される。
積層コンデンサC7では、第1の内部電極30、31は第1の端子電極1A〜1Dに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC7の第1の内部電極30、31は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1A、1Cに電気的に接続される。積層コンデンサC7の第1の内部電極30、31は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1B、1Dに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC7では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC7では、第2の内部電極40〜42は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC7の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC7では、各第2の内部電極40〜42は、複数(本実施形態では各4つ)の引き出し電極部分40b〜42b、40c〜42c、40d〜42d、40e〜42eを含む。そのため、等価直列抵抗をその分だけ制御することが可能となる。これにより、積層コンデンサC7の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC7は、第1及び第2の主面L7a、L7bの対向方向で見たときに、第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2Dが第1及び第2の側面L7e、L7f上において交互に位置するような配置を含む。この場合、第1の側面L7e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
(第8実施形態)
図15及び図16を参照して、第8実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。図15は、第8実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。第8実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
第8実施形態に係る積層コンデンサC8は、図15に示すように、直方体状をしたコンデンサ素体L8と、コンデンサ素体L8の外表面に配置された複数(本実施形態では2つ)の第1の端子電極1A、1B、複数(本実施形態では4つ)の第2の端子電極2A〜2D、第1の外部接続導体3、及び第2の外部接続導体4とを備える。コンデンサ素体L8は、相対向する長方形状の第1の主面L8a及び第2の主面L8bと、相対向する第1の端面L8c及び第2の端面L8dと、相対向する第1の側面L8e及び第2の側面L8fとを含んでいる。第1及び第2の端面L8c、L8dは、第1及び第2の主面L8a、L8b間を連結するように第1及び第2の主面L8a、L8bの短辺方向に伸びている。第1及び第2の側面L8e、L8fは、第1及び第2の主面L8a、L8b間を連結するように第1及び第2の主面L8a、L8bの長辺方向に伸びている。
コンデンサ素体L8の第1の側面L8eには、第1の端子電極1A、及び第2の端子電極2A、2Bが、第1の端面L8c側から第2の端面L8d側に向かって、第2の端子電極2A、第1の端子電極1A、第2の端子電極2Bの順で配置されている。
コンデンサ素体L8の第2の側面L8fには、第1の端子電極1B、及び第2の端子電極2C、2Dが、第1の端面L8c側から第2の端面L8d側に向かって、第2の端子電極2C、第1の端子電極1B、第2の端子電極2Dの順で配置されている。
コンデンサ素体L8の第1の端面L8cには、第1の外部接続導体3が配置されている。コンデンサ素体L8の第2の端面L8dには、第2の外部接続導体4が配置されている。
コンデンサ素体L8は、図16に示されるように、複数(本実施形態では10層)の誘電体層10〜19と、複数(本実施形態では3層)の第1の内部電極30〜32と、複数(本実施形態では4層)の第2の内部電極40〜43とを有している。コンデンサ素体L8は、さらに、複数(本実施形態では2層)の内部接続導体層50、60を含んでいる。複数の第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、誘電体層12〜17を介して交互に配置されている。また、内部接続導体層50、60は何れも、交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43の、第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向における外側に配置されている。誘電体層12〜17を介して交互に配置された第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43は、内部接続導体層50と内部接続導体層60との間に位置する。
第1の内部電極30〜32と第2の内部電極40〜43とは、コンデンサ素体L8において、誘電体層10〜19の積層方向、すなわち第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向に交互に配置されている。第1及び第2の内部電極30〜32、40〜43はそれぞれ、少なくとも一つの誘電体層12〜17を挟んで対向するように配置されている。
各第1の内部電極30〜32は、主電極部分30a〜32aと、引き出し電極部分30b〜32bと、引き出し電極部分30c〜32cとを含んでいる。主電極部分30a〜32aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L8a、L8bの長辺方向を長辺方向としている。
複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30b〜32bはそれぞれ、主電極部分30a、32aの第1の端面L8c側の端部から第1の端面L8cに向けて伸びており、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。複数の第1の内部電極30〜32の引き出し電極部分30c〜32cはそれぞれ、主電極部分31aの第2の端面L8d側の端部から第2の端面L8dに向けて伸びており、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
各第2の内部電極40〜43は、主電極部分40a〜43aと、第2の端子電極2A〜2Dと同じ数(本実施形態では4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eとを含んでいる。主電極部分40a〜43aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L8a、L8bの長辺方向を長辺方向としている。
第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40b〜43bは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L8e側の端部から第1の側面L8eに向けて伸びており、第2の端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40c〜43cは、主電極部分40a〜43aの第1の側面L8e側の端部から第1の側面L8eに向けて伸びており、第2の端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40d〜43dは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L8f側の端部から第2の側面L8fに向けて伸びており、第2の端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。第2の内部電極40〜43の引き出し電極部分40e〜43eは、主電極部分40a〜43aの第2の側面L8f側の端部から第2の側面L8fに向けて伸びており、第2の端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。
このように、第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aは第2の内部電極40〜43の複数の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eそれぞれを介して複数の第2の端子電極2A〜2Dそれぞれに接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aと第2の内部電極40〜43の主電極部分40a〜43aとは、誘電体層12〜17を挟んで対向しており、協働して所定の静電容量成分を形成する。
内部接続導体層50、60はそれぞれ、第1の内部接続導体51、61及び第2の内部接続導体52、62を有する。内部接続導体層50において第1及び第2の内部接続導体51、52は、第1及び第2の端面L8c、L8dの対向方向に沿って併置されている。内部接続導体層60において第1及び第2の内部接続導体61、62は、第1及び第2の端面L8c、L8dの対向方向に沿って併置されている。具体的には、第1の内部接続導体51、61が第1の端面L8c側に位置し、第2の内部接続導体52、62が第2の端面L8d側に位置している。
第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L8a、L8bの長辺方向を長辺方向としている。第1導体部分51a、61aの長辺は、第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向で見て、第1の端子電極1Bに相当する位置より第1の端面L8c側から第1の端面L8cに向けて伸びている。そして、第1導体部分51a、61aは、第1の端面L8cに引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1の外部接続導体3に電気的且つ物理的に接続されている。
第1導体部分51a、61aの短辺は、第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向で見て、第1の外部接続導体3に対応する位置に位置する。
第1の内部接続導体51、61の第2導体部分51b、61bは、第1導体部分51a、61aの第2の側面L8f側の長辺における第2の端面L8d側端部から第2の側面L8fに向けて伸びており、第2の側面L8fまで引き出されている。具体的には、第2導体部分51b、61bは、第1導体部分51a、61aから第2の側面L8fに向かい第2の側面L8fの手前まで、第1及び第2の側面L8e、L8fの対向方向に沿って伸びる領域と、当該領域から第2の端面L8dに向かう方向に伸びる領域と、当該領域から第1及び第2の側面L8e、L8fの対向方向に沿って第2の側面L8fまで伸びる領域とを含む。第2導体部分51b、61bは、第1の端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。
第2の内部接続導体52、62は、第4導体部分52a、62aと、第5導体部分52b、62bとを含んでいる。第4導体部分52a、62aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L8a、L8bの長辺方向を長辺方向としている。第4導体部分52a、62aの長辺は、第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向で見て、第1の端子電極1Aに相当する位置より第2の端面L8d側から第2の端面L8dに向けて伸びている。そして、第4導体部分52a、62aは、第2の端面L8dに引き出されている。第4導体部分52a、62aは、第2の外部接続導体4に電気的且つ物理的に接続されている。
第4導体部分52a、62aの短辺は、第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向で見て、第2の外部接続導体4に対応する位置に位置する。
第2の内部接続導体52、62の第5導体部分52b、62bは、第4導体部分52a、62aの第1の側面L8e側の長辺における第1の端面L8c側端部から第1の側面L8eに向けて伸びており、第1の側面L8eまで引き出されている。具体的には、第5導体部分52b、62bは、第4導体部分52a、62aから第1の側面L8fに向かい第1の側面L8fの手前まで、第1及び第2の側面L8e、L8fの対向方向に沿って伸びる領域と、当該領域から第1の端面L8cに向かう方向に伸びる領域と、当該領域から第1及び第2の側面L8e、L8fの対向方向に沿って第1の側面L1eまで伸びる領域とを含む。第5導体部分52bは、第1の端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して第1の端子電極1Bに電気的に接続される。第1の内部電極30〜32の主電極部分30a〜32aは、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して第1の端子電極1Aに電気的に接続される。
積層コンデンサC8では、第1の内部電極30〜32は第1の端子電極1A、1Bに直接接続されていない。その代わり、積層コンデンサC8の第1の内部電極30〜32は、第1の外部接続導体3及び第1の内部接続導体51、61を介して、第1の端子電極1Bに電気的に接続される。積層コンデンサC8の第1の内部電極30〜32は、第2の外部接続導体4及び第2の内部接続導体52、62を介して、第1の端子電極1Aに電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC8では、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
特に、積層コンデンサC8では、第2の内部電極40〜43は第2の端子電極2A〜2Dに直接、物理的に接続されている。そのため、積層コンデンサC8の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC8では、各第2の内部電極40〜43は、複数(本実施形態では各4つ)の引き出し電極部分40b〜43b、40c〜43c、40d〜43d、40e〜43eを含む。そのため、等価直列抵抗をその分だけ制御することが可能となる。これにより、積層コンデンサC8の等価直接抵抗を適度な大きさ、すなわち過度に大きくならない程度に大きくすることが可能となる。
また、積層コンデンサC8は、第1及び第2の主面L8a、L8bの対向方向で見たときに、第1及び第2の端子電極1A、1B、2A〜2Dが第1及び第2の側面L8e、L8f上において交互に位置するような配置を含む。この場合、第1の側面L8e上において、隣り合う端子電極を異極性に接続することが可能となり、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、内部接続導体として、第1の内部接続導体のみを含んでいてもよい。また、第1及び第2の内部接続導体51、61、52、62はそれぞれ1つの外部接続導体のみでなく、複数の外部接続導体に接続してもよい。内部接続導体として第1の内部接続導体のみを含み、第1の内部接続導体が複数の外部接続導体に接続される場合の例として、第1実施形態の変形例を図17に示す。図17は、第1実施形態に係る積層コンデンサの変形例に含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
図17に示されるように、第1実施形態の変形例では、各内部接続導体層50、60が第1の内部接続導体51、61のみを有している。第1の内部接続導体51、61は、第1の端子電極1A〜1Dと第1の外部接続導体3と第2の外部接続導体4とに電気的且つ物理的に接続されている。第1実施形態の変形例では、各第1の内部接続導体51、61は、第1導体部分51a、61aと、第2導体部分51b、61bと、第3導体部分51c、61cと、第4導体部分51d、61dと、第5導体部分51e、61eとを含んでいる。第1導体部分51a、61aは、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面L1a、L1bの長辺方向を長辺方向として、第1の端面L1cから第2の端面L1dに向けて伸びている。第1導体部分51a、61aは、第1及び第2の端面L1c、L1dの双方に引き出されている。第1導体部分51a、61aは、第1及び第2の外部接続導体3、4の双方に電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体51、61の第2及び第4導体部分51b、61b、51d、61dは、第1導体部分51a、61aの第1の側面L1e側の長辺から第1の側面L1eに向けて伸びており、第1の側面L1eまで引き出されている。第2導体部分51b、61bは第1の端子電極1Aに、第4導体部分51d、61dは第1の端子電極1Bに、それぞれ電気的且つ物理的に接続されている。
第1の内部接続導体51、61の第3及び第5導体部分51c、61c、51e、61eは、第1導体部分51a、61aの第2の側面L1f側の長辺から第2の側面L1fに向けて伸びており、第2の側面L1fまで引き出されている。第3及び第5導体部分51c、61cは第1の端子電極1Cに、第3及び第5導体部分51e、61eは第1の端子電極1Dに、それぞれ電気的且つ物理的に接続されている。
第1実施形態に係る積層コンデンサの変形例でも積層コンデンサC1同様、すべての第1の内部電極が第1の端子電極に物理的に接続されている従来の積層コンデンサに比べ、等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
なお、第1実施形態の変形例では、第1の内部接続導体が第1及び第2の外部接続導体3、4の双方に物理的且つ電気的に接続されている。したがって、各外部接続導体に異なる内部接続導体が接続されている第1実施形態に係る積層コンデンサC1と比較して、第1実施形態の変形例では等価直列抵抗を小さくすることが可能である。
また、第1実施形態に係る積層コンデンサの変形例でも積層コンデンサC1同様、等価直列インダクタンスを小さくすることが可能である。
第1実施形態以外の実施形態についても、第1の内部接続導体51、61を複数の外部接続導体に接続させるよう変形することができる。
また、例えば、誘電体層10〜19の積層数、及び第1及び第2内部電極30〜32、40〜43の積層数は、上述した実施形態及び変形例に記載された数に限られない。また、内部接続導体51、52、61、62の数及びコンデンサ素体内での位置は、上述した実施形態及び変形例に記載された数及び位置に限られない。
また、各第2の内部電極の主電極部分が接続される第2の端子電極の数は、上記実施形態及び変形例に記載された数に限られない。
第1の内部接続導体51、61の形状は、上記実施形態及び変形例に記載された形状に限らず、複数の第1端子電極1A〜1Dの少なくとも何れか1つ及び第1の外部接続導体3に接続されていればよい。第2の内部接続導体52、62の形状は、上記実施形態及び変形例に記載された形状に限らず、複数の第2端子電極2A〜2Dの少なくとも何れか
1つ及び第2の外部接続導体4に接続されていればよい。
また、第1及び第2端子電極1A〜1D、2A〜2Dの数も、上述した実施形態及び変形例に記載された数に限られない。したがって、例えば第1及び第2端子電極はそれぞれ1つであっても、あるいはそれぞれ5つ以上であっても、あるいは互いに異なる数であってもよい。また、外部接続導体3、4の数も、上述した実施形態に記載された数に限られない。したがって、例えば外部接続導体は1つであっても、あるいは3つ以上であってもよい。
また、第1及び第2の端子電極1A〜1D、2A〜2D、並びに第1及び第2の外部接続導体3、4の位置も、上述した実施形態及び変形例に記載された位置に限られず、コンデンサ素体の外表面に形成されていればよい。
また、第1及び第2の内部電極の対向方向で見たときに、コンデンサ素体の外表面において交互に配置されている第1及び第2の端子電極を有していなくてもよい。
上記実施形態は、CPU、電力面の鳴きを沈静化させるためのサーバ・ボードへのデカップリング、電力供給回路の安定化等様々に応用可能である。
以上の説明から明らかなように、本発明は様々な変形が可能である。このような変形は、本発明の範囲からの逸脱と見なされるべきではなく、当業者に明らかなこうした変形はすべて、特許請求の範囲の何れかの請求項の範囲内に含まれるものと考えられる。
図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図3は、第2実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図4は、第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図5は、第3実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図6は、第3実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図7は、第4実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図8は、第4実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図9は、第5実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図10は、第5実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図11は、第6実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図12は、第6実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図13は、第7実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図14は、第7実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図15は、第8実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 図16は、第8実施形態に係る積層コンデンサに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 図17は、第1実施形態に係る積層コンデンサの変形例に含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。

Claims (4)

  1. 誘電特性を有する素体と、
    前記素体の少なくとも一部を挟んで対向するように交互に該素体に配置された複数の第1及び第2の内部電極と、
    前記素体の外表面に配置される第1及び第2の外部接続導体、複数の第1の端子電極、及び複数の第2の端子電極とを備え、
    前記複数の前記第1の内部電極がそれぞれ、前記第2の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を前記第1の外部接続導体に接続する引き出し電極部分及び前記主電極部分を前記第2の外部接続導体に接続する引き出し電極部分の双方又は何れか一方と、を有し、
    前記各第2の内部電極が、前記第1の内部電極と協働して静電容量を形成する主電極部分と、該主電極部分を前記複数の第2の端子電極のうちの少なくとも何れか1つに接続する引き出し電極部分と、を有し、
    前記素体は、前記複数の第1及び第2の内部電極のうちの少なくとも一組の第1及び第2内部電極の、当該第1及び第2の内部電極の対向方向における外側にそれぞれ配置される第1及び第2の内部接続導体を含み、
    前記第1の内部接続導体は、前記複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と前記第1の外部接続導体とに接続され、
    前記第2の内部接続導体は、前記複数の第1の端子電極のうち少なくとも何れか1つの第1の端子電極と前記第2の外部接続導体とに接続されることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記各第2の内部電極の前記主電極部分は、前記複数の第2の端子電極のうち何れか1つの前記第2の端子電極のみに当該第2の内部電極の前記引き出し電極部分を介して接続されることを特徴とする請求項記載の積層コンデンサ。
  3. 前記各第2の内部電極は、少なくとも前記複数の第2の端子電極と同じ数の引き出し電極部分を有し、当該第2の内部電極の前記主電極部分は当該第2の内部電極の複数の前記引き出し電極部分それぞれを介して前記複数の第2の端子電極それぞれに接続されることを特徴とする請求項記載の積層コンデンサ。
  4. 前記複数の第1及び第2の端子電極それぞれの少なくとも一部は、前記一組の第1及び第2の内部電極の対向方向で見たときに、前記素体の外表面において交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の積層コンデンサ。
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