JP3850398B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、構造欠陥等を少なくして信頼性を高くしつつ、等価直列インダクタンス(ESL)を低減して高周波領域でより効果的にノイズ対策を実行可能としてノイズフィルタ等に用いられる積層コンデンサに係り、特に情報処理機器や通信機器の回路に好適なものである。
近年の大半の情報処理機器や通信機器はディジタル化され、さらに情報処理能力の高速化よってこれらの機器で取り扱われるディジタル信号の高周波化が進んでいる。従って、これらの機器から発生するノイズも同様に高周波領域で増大する傾向にあり、多くの機器には、ノイズ対策をして電磁波障害の防止や不要な電圧変動の抑止を図る為の電子部品が使用されている。そして、このノイズ対策の為の電子部品として、一般的に積層コンデンサが採用されている。
しかし、積層コンデンサの寄生成分であるESL(等価直列インダクタンス)が、高周波領域のノイズ除去効果を阻害する為、機器の動作周波数等の一層の高周波化に伴って、その効果が不十分になっている。つまり、従来の積層コンデンサのように大きなESLを有したものでは、最近の高周波化には適応できなくなっている。
そこで、高周波領域でのノイズ対策を図る為に、ESLを低減したコンデンサとして積層型の貫通コンデンサである積層貫通型コンデンサが製品化され用いられており、この積層貫通型コンデンサ110を図6及び図7に示し、以下に説明する。
この積層貫通型コンデンサ110は、図7に示すように相互に対向する二側面に引き出された第1内部導体112を配置した誘電体シート122及び、この二側面と異なる二側面に引き出された第2内部導体114を配置した誘電体シート124が、それぞれ積層された図6に示す積層体120とされるような構造になっている。
さらに、積層体120の両端部には、第1内部導体112とそれぞれ繋がる一対の端子電極132が配置され、また、積層体120の両側部には、第2内部導体114とそれぞれ繋がる一対の端子電極134が配置されていて、一対の端子電極132が信号線路側に接続され得るようになると共に、一対の端子電極134が接地側に接続され得るようになっている。
しかし、最近の機器は著しく高周波化し、ノイズはますます増加する一方、機器の低消費電力化から動作電圧が低下しており、機器のノイズに対する耐久性は低下している。この為、ノイズ対策用の電子部品には、より高い周波数域での高いノイズ除去効果が要求されるようになった。こうした現状に対応する為、積層貫通型コンデンサにおいても更なるESLの低減化が重要な課題となった。
従って、上記構造の積層型貫通コンデンサでESLをより低減するには、図8に示すように接地側と繋がる端子電極134に接続された第2内部導体114の引出部114Aの幅寸法をできるだけ広く設計し、これに合わせてこの端子電極134も同様に広くすることが一般的に行われてきた。
特開2003−100552公報 特開2002−231559公報 特開2002−151349公報 特開2001−210544公報 特開平11−329894号公報 実開昭59−93123号公報
しかし、第2内部導体の引出部の幅寸法を広くした場合、その部位において誘電体同士の接合強度が低下することになる。この結果として、誘電体を積層体に加工する際のセラミックス焼結時において、当該部位にクラックなどの構造欠陥が生じたり、或いは積層体の素体強度が著しく低下したりして、基板の撓みなどの外部からの応力に対する耐力が低下してしまい、信頼性が低下する虞を有する。
本発明は上記事実を考慮し、構造欠陥等を少なくして信頼性を高くしつつ、ESLを低減して高周波領域でより効果的にノイズ対策を実行できる積層コンデンサを提供することを目的とする。
請求項1による積層コンデンサは、第1内部導体と第2内部導体との間に少なくとも一枚の誘電体シートが挟まれつつこの誘電体シートを複数枚積層してコンデンサ本体を形成し、
第1内部導体に接続される信号用端子電極及び第2内部導体に引出部を介して接続されるグランド用端子電極が、コンデンサ本体の側面にそれぞれ配置され、
グランド用端子電極に接続される引出部が複数に分割された分割引出部の形で、第2内部導体からそれぞれ引き出され
この複数の分割引出部の内の最外側に位置する分割引出部が、内側に位置する分割引出部より広幅に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る積層コンデンサによれば、第1内部導体と第2内部導体との間に少なくとも一枚の誘電体シートが挟まれつつ誘電体シートを複数枚積層してコンデンサ本体を形成しており、この第1内部導体に接続される信号用端子電極及び第2内部導体に引出部を介して接続されるグランド用端子電極が、コンデンサ本体の側面にそれぞれ配置されている。そして、本請求項では、グランド用端子電極に接続される引出部が複数に分割された分割引出部の形で、第2内部導体からそれぞれ引き出されており、この複数の分割引出部の内の最外側に位置する分割引出部が、内側に位置する分割引出部より広幅になるように形成されている。
つまり、グランド用端子電極に繋がる第2内部導体の引出部が複数の分割部分とされる分割引出部に分割された形になっているので、分割された引出部である分割引出部間の隙間でも誘電体シート同士が接するようになり、第2内部導体の引出部の幅寸法を単純に広くした場合と比較して、接合面積が大きくなるのに伴って、誘電体同士の接合強度が低下することが無くなる。
この結果として、誘電体シートが積層されたものを積層体に加工する際のセラミックス焼結時において、引出部が存在する部分にクラックなどの構造欠陥が生じないようになると共に、積層体の素体強度が強化されて基板の撓みなどの外部からの応力に対する耐力が高まり、積層コンデンサの信頼性が向上する。
従って、本請求項に係る積層コンデンサによれば、引出部が複数に分割されたことで、構造欠陥等を少なくして信頼性を高くしつつ、ESLを低減して高周波領域でより効果的にノイズ対策を実行できるようになる。
請求項2に係る積層コンデンサによれば、請求項1の積層コンデンサと同様の構成の他に、第1内部導体と第2内部導体とが相互に交差する方向に延びるように形成され、信号用端子電極とグランド用端子電極とがコンデンサ本体の相互に異なる側面に配置されるという構成を有している。
従って、請求項1と同様の作用が生じるだけでなく、コンデンサ本体の側面にこれら端子電極が最適に配置されて積層コンデンサの小型化を図ることも可能となる。
また、請求項3に係る積層コンデンサによれば、第1内部導体と第2内部導体との間に少なくとも一枚の誘電体シートが挟まれつつこの誘電体シートを複数枚積層してコンデンサ本体を形成し、
第1内部導体に接続される信号用端子電極及び第2内部導体に引出部を介して接続されるグランド用端子電極が、コンデンサ本体の側面にそれぞれ配置され、
グランド用端子電極に接続される引出部が複数に分割された分割引出部の形で、第2内部導体からそれぞれ引き出され、
この複数の分割引出部の内の最外側に位置する分割引出部が、コンデンサ本体の二側面に跨って形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、構造欠陥等を少なくして信頼性を高くしつつ、ESLを低減して高周波領域でより効果的にノイズ対策を実行できる積層コンデンサを得ることが可能となる。
以下、本発明に係る積層コンデンサの第1の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1から図3に示すように、誘電体シートであるセラミックグリーンシートを複数枚積層したものを焼成することで得られた直方体状の積層体である誘電体素体12を主要部として、本発明の第1の実施の形態に係る積層コンデンサである積層貫通型コンデンサ10が構成されている。
図1及び図3に示すように、この誘電体素体12内の所定の高さ位置には、誘電体素体12の図1の左側と右側との間で延びる内部電極21が配置されている。また、誘電体素体12内において、セラミックグリーンシートが焼結されたものであるセラミック層12Aを隔てた内部電極21の下方には、誘電体素体12の図1の手前側と奥側との間で延びる内部電極22が配置されている。
さらに、誘電体素体12内においてセラミック層12Aを隔てた内部電極22の下方には、内部電極21と同様に誘電体素体12の図1の左側と右側との間で延びる内部電極23が、配置されている。また、誘電体素体12内においてセラミック層12Aを隔てた内部電極23の下方には、内部電極22と同様に誘電体素体12の図1の手前側と奥側との間で延びる内部電極24が、配置されている。
この為、これら内部電極21から内部電極24までの内部電極が誘電体素体12内において誘電体層とされるセラミック層12Aで隔てられつつ相互に対向して配置されることになる。つまり、内部電極21と内部電極22との間に少なくとも一枚のセラミック層12Aが挟まれ、また、内部電極23と内部電極24との間に少なくとも一枚のセラミック層12Aが挟まれつつ、これらセラミック層12Aを複数枚積層してコンデンサ本体である誘電体素体12が形成されている。
また、第1内部導体である内部電極21、23で信号を伝達する経路を構成すると共に、これら内部電極21、23に対して相互に交差する方向に延びる第2内部導体である内部電極22、24でコンデンサを構成する形とされている。尚、これら内部電極は単に4層だけでなく、さらに多数層配置しても良く、また、これら内部電極の材質としては、例えばニッケル、ニッケル合金、銅或いは、銅合金が考えられる。
ここで、図1に示す内部電極21、23からは、内部電極21、23より細く形成された引出部21A、23Aが図1の左右側に引き出されるように、それぞれ形成されている。また、図1に示す内部電極22からは、複数に分割された形の分割引出部である引出部22A、22Bが図1の手前側及び奥側に引き出されるように、それぞれ形成されている。但し、複数の引出部22A、22Bの内の最も外側の左右端に位置する引出部22Bは、内側に位置する引出部22Aより広幅に形成されている。
同じく内部電極24からも、複数に分割された形の分割引出部である引出部24A、24Bが図1の手前側及び奥側に引き出されるように、それぞれ形成されており、同じく複数の引出部24A、24Bの内の最も外側の左右端に位置する引出部24Bは、内側に位置する引出部24Aより広幅に形成されている。
さらに、図1から図3に示すように、内部電極21、23の両端部に引出部21A、23Aを介してそれぞれ接続されるように、一対の信号用端子電極31、32が、図2に示す誘電体素体12の左側の側面12Bと右側の側面12Bにそれぞれ配置されている。また、内部電極22の両端部に引出部22A、22Bを介してそれぞれ接続され且つ、内部電極24の両端部に引出部24A、24Bを介してそれぞれ接続されるように、一対のグランド用端子電極33、34が、図2に示す誘電体素体12の奥側の側面12Cと手前側の側面12Cにそれぞれ配置されている。
以上の結果、本実施の形態では、図2に示すように、積層貫通型コンデンサ10の左右の側面12Bに信号用端子電極31、32がそれぞれ配置され、奥と手前の側面12Cにグランド用端子電極33、34がそれぞれ配置されることで、直方体である六面体形状とされる誘電体素体12の4つの側面12B、12Cに端子電極31〜34がそれぞれ配置される4端子の構造になっている。そして、これら一対の信号用端子電極31、32が信号線路側に接続され得るようになると共に、一対のグランド用端子電極33、34が接地側に接続され得るようになっている。
次に、本実施の形態に係る積層貫通型コンデンサ10の作用を説明する。
本実施の形態に係る積層貫通型コンデンサ10によれば、相互に交差する方向に延びるように形成される内部電極21と内部電極22との間及び、同じく相互に交差する方向に延びるように形成される内部電極23と内部電極24との間に、一層づつのセラミック層12Aがそれぞれ挟まれている。また、内部電極22と内部電極23との間にも一層のセラミック層12Aが挟まれている。そして、これらセラミック層12Aが複数層積層されて誘電体素体12を形成している。
この内部電極21、23に引出部21A、23Aを介して接続される信号用端子電極31、32及び、内部電極22、24に引出部22A、22B、24A、24Bを介して接続されるグランド用端子電極33、34が、誘電体素体12の相互に異なる側面12B、12Cにそれぞれ配置されている。
そして、本実施の形態では、これらグランド用端子電極33、34に接続される引出部22A、22Bが複数に分割された形で、内部電極22の両端部からそれぞれ引き出されるように形成されると共に、同じくこれらグランド用端子電極33、34に接続される引出部24A、24Bが複数に分割された形で、内部電極24の両端部からそれぞれ引き出されるように形成されている。
つまり、グランド用端子電極33、34に繋がる内部電極22、24の引出部が、複数の分割部分に分割された形になっているので、分割された引出部22A、22B間の隙間S及び、同じく分割された引出部24A、24B間の隙間Sでも、セラミックグリーンシート同士が接するようになり、内部導体の引出部の幅寸法を単純に広くした場合と比較して、接合面積が大きくなるのに伴って、セラミックグリーンシート同士の接合強度が低下することが無くなる。
この結果として、セラミックグリーンシートが積層されたものを誘電体素体12に加工する際のセラミックス焼結時において、引出部が存在する部分にクラックなどの構造欠陥が生じないようになると共に、誘電体素体12の素体強度が強化されて、積層貫通型コンデンサ10が搭載される基板の撓みなどの外部からの応力に対する耐力が高まり、積層貫通型コンデンサ10の信頼性が向上する。
従って、本実施の形態に係る積層貫通型コンデンサ10によれば、引出部22A、22B及び引出部24A、24Bがそれぞれ複数に分割されていることで、構造欠陥等を少なくして信頼性を高くしつつ、ESLを低減して高周波領域でより効果的にノイズ対策を実行できるようになる。
さらに、本実施の形態では、内部電極21、23と内部電極22、24とが相互に交差する方向に延びるように形成され、信号用端子電極31、32とグランド用端子電極33、34とが誘電体素体12の相互に異なる側面に配置されているので、誘電体素体12の側面12B、12Cにこれら端子電極31〜34が最適に配置されて積層貫通型コンデンサ10の小型化を図ることも可能となる。
次に、本発明に係る積層コンデンサの第2の実施の形態を図4及び図5に基づき説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図4及び図5に示すように本実施の形態では、内部電極22の引出部22A、22Bの替わりに、引出部22A、22Bより幅広とされ且つ複数に分割された形の引出部22C、22Dが、図4の手前側及び奥側に内部電極22から引き出されるように、それぞれ形成されている。また、内部電極24の引出部24A、24Bの替わりに、同じく引出部24A、24Bより幅広とされ且つ複数に分割された形の引出部24C、24Dが、図4の手前側及び奥側に内部電極24から引き出されるように、それぞれ形成されている。
これに伴って本実施の形態では、一対のグランド用端子電極33、34の替わりに、これらより幅広く形成された図5に示す一対のグランド用端子電極35、36が、誘電体素体12の奥側の側面12Cと手前側の側面12Cにそれぞれ配置されている。そして、これら一対のグランド用端子電極35、36が、分割引出部である引出部22C、22Dを介して内部電極22の両端部にそれぞれ接続されると共に、分割引出部である引出部24C、24Dを介して内部電極24の両端部にそれぞれ接続されるようになっている。
従って、本実施の形態に係る積層貫通型コンデンサ10によれば、引出部をそれぞれ幅広い引出部22C、22D及び引出部24C、24Dとし、これに合わせて接地側に繋がる一対のグランド用端子電極35、36を幅広くしたことで、第1の実施の形態にも増してESLが低減され、高周波領域でより効果的にノイズ対策を実行できるようになる。
次に、以下の各試料の剥離及びクラックの不良率を評価した結果と、ネットワークアナライザによりESLを測定した結果を説明する。つまり、従来例の積層貫通型コンデンサ110、図1から図3に示す第1の実施の形態の積層貫通型コンデンサ10及び、図4及び図5に示す第2の実施の形態の積層貫通型コンデンサ10を試料とし、これら各試料の剥離及びクラックの不良率をそれぞれ評価すると共にESLをそれぞれ測定した。尚、これらの評価及び測定に用いた試料は各1000個ずつであった。
そして、この測定の結果として、従来例の積層貫通型コンデンサ110では剥離及びクラックの不良率が全体の1.3%であるのに対して、第1及び第2の実施の形態の積層貫通型コンデンサ10では同様の不良率がそれぞれ0%であった。従って、本発明の各実施の形態の積層貫通型コンデンサ10に関する剥離及びクラックの不良率が、従来例の積層貫通型コンデンサ110の不良率と比較して、何れも大きく改善されていることが確認された。
また、従来例の積層貫通型コンデンサ110ではESLが78pHであるのに対して、第1の実施の形態の積層貫通型コンデンサ10ではESLが83pHであり、第2の実施の形態の積層貫通型コンデンサ10ではESLが79pHであった。従って、本発明の各実施の形態による積層貫通型コンデンサ10のESLが、従来例の積層貫通型コンデンサ110のESLと比較して何れもほぼ同様の値となり、積層貫通型コンデンサ10がESLを著しく増加しないことが確認された。
尚、このESLは2πf0 =1/√(ESL・C)の式より求められるものであり、f0 は自己共振周波数でCは静電容量である。また、ここで用いた各試料の寸法としては、縦寸法Lが2.0mmで横寸法Wがl.25mmとされ、静電容量としては、従来例の積層貫通型コンデンサが1.06μFであり、本実施の形態の積層貫通型コンデンサ10が1.02μFであった。
さらに、上記実施の形態に係る積層貫通型コンデンサ10は、4枚の内部電極21〜24及び4個の端子電極31〜34を有する構造とされているものの、層数、内部電極の枚数及び、端子電極の数は、これらの数に限定されず、さらに多数としても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る積層貫通型コンデンサの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る積層貫通型コンデンサを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る積層貫通型コンデンサを示す断面図であって、図2の3−3矢視線断面に対応する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層貫通型コンデンサの分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層貫通型コンデンサを示す斜視図である。 第1の従来例の積層貫通型コンデンサを示す斜視図である。 第1の従来例の積層貫通型コンデンサの分解斜視図であって、(A)は信号線路側に接続され得る第1内部導体を配置した誘電体シートの斜視図であり、(B)は接地側に接続され得る第2内部導体を配置した誘電体シートの斜視図である。 第2の従来例の積層貫通型コンデンサの分解斜視図であって、(A)は信号線路側に接続され得る第1内部導体を配置した誘電体シートの斜視図であり、(B)は接地側に接続され得る第2内部導体を配置した誘電体シートの斜視図である。
符号の説明
10 積層貫通型コンデンサ(積層コンデンサ)
12 誘電体素体(コンデンサ本体)
12B、12C 側面
21、23 内部電極(第1内部導体)
22、24 内部電極(第2内部導体)
22A、22B 引出部
22C、22D 引出部
24A、24B 引出部
24C、24D 引出部
31、32 信号用端子電極
33、34 グランド用端子電極
35、36 グランド用端子電極

Claims (3)

  1. 第1内部導体と第2内部導体との間に少なくとも一枚の誘電体シートが挟まれつつこの誘電体シートを複数枚積層してコンデンサ本体を形成し、
    第1内部導体に接続される信号用端子電極及び第2内部導体に引出部を介して接続されるグランド用端子電極が、コンデンサ本体の側面にそれぞれ配置され、
    グランド用端子電極に接続される引出部が複数に分割された分割引出部の形で、第2内部導体からそれぞれ引き出され
    この複数の分割引出部の内の最外側に位置する分割引出部が、内側に位置する分割引出部より広幅に形成されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 第1内部導体と第2内部導体とが相互に交差する方向に延びるように形成され、信号用端子電極とグランド用端子電極とがコンデンサ本体の相互に異なる側面に配置されたことを特徴とする請求項1記載の積層コンデンサ。
  3. 第1内部導体と第2内部導体との間に少なくとも一枚の誘電体シートが挟まれつつこの誘電体シートを複数枚積層してコンデンサ本体を形成し、
    第1内部導体に接続される信号用端子電極及び第2内部導体に引出部を介して接続されるグランド用端子電極が、コンデンサ本体の側面にそれぞれ配置され、
    グランド用端子電極に接続される引出部が複数に分割された分割引出部の形で、第2内部導体からそれぞれ引き出され、
    この複数の分割引出部の内の最外側に位置する分割引出部が、コンデンサ本体の二側面に跨って形成されていることを特徴とする積層コンデンサ。
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