JP2007335634A - シールド材及びその製造方法 - Google Patents

シールド材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007335634A
JP2007335634A JP2006165830A JP2006165830A JP2007335634A JP 2007335634 A JP2007335634 A JP 2007335634A JP 2006165830 A JP2006165830 A JP 2006165830A JP 2006165830 A JP2006165830 A JP 2006165830A JP 2007335634 A JP2007335634 A JP 2007335634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal pattern
layer
adhesive layer
separator
pdp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006165830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4733573B2 (ja
Inventor
Shinichi Ishida
伸一 石田
Ryohei Okamoto
良平 岡本
Satoshi Hasebe
聡 長谷部
Yoshiyuki Atsuji
善行 厚地
Tatsuhiko Murai
達彦 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP2006165830A priority Critical patent/JP4733573B2/ja
Publication of JP2007335634A publication Critical patent/JP2007335634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4733573B2 publication Critical patent/JP4733573B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】PDPの表示画面に直接貼付するシールド材において、セパレータを剥離しても、アース部でのめくれが発生せずに安定してPDPの表示画面に貼付できるシールド材を提供する。
【解決手段】PDPに貼付される貼付用粘着層12と、金属パターン部14aとそれに繋がって周縁部に配置されるアース部14bとによって構成されて、貼付用粘着層12に金属パターン部14aが埋設され、アース部14bの下面が露出する状態で、貼付用粘着層12の上に形成された金属パターン層14と、金属パターン層14上の全体を被覆して形成された樹脂層16と、金属パターン層14上の全体に対応して樹脂層16の上に形成された粘着層18と、金属パターン層14上の全体に対応して粘着層18の上に形成された反射防止フィルム20とにより構成され、アース部14bが反射防止フィルム20によって補強されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シールド材及びその製造方法に係り、さらに詳しくは、PDP(プラズマディスプレイパネル)から漏洩する電磁波を遮蔽するシールド材及びその製造方法に関する。
近年、広い視野角をもち、表示品質がよく、大画面化ができるなどの特徴をもつPDP(プラズマディスプレイパネル)は、マルチメディアディスプレイ機器などに急速にその用途を拡大している。
PDPは気体放電を利用した表示デバイスであり、管内に封入されている気体を放電によって励起し、紫外領域から近赤外線領域に至るまで広い波長の線スペクトルを発生する。PDPの管内には蛍光体が配置されており、この蛍光体は紫外線領域の線スペクトルで励起されて可視領域の光を発生する。
PDPの駆動によりマイクロ波や超低周波などの電磁波が発生し、わずかではあるが外部に漏洩する。情報機器装置などにはこれらの電磁波の漏洩の規定が定められているため、電磁波の漏洩を規定値以下に抑える必要がある。
また、PDPは、その表示画面が平滑であることから外部からの光が表示画面に入射するときに入射光が反射して画面のコントラスト比が低下するため、外部からの入射光の反射を抑える必要がある。
また、PDPから放出される近赤外線の波長はリモートコントロール装置及び光通信などで使用される波長(800nm〜1000nm)に近く、これらの機器をPDPの近傍で動作させた場合、誤動作を起こすおそれがあるので、PDPからの近赤外線の漏洩を防止する必要がある。
これらの目的でPDPの表示画面の前方にシールド材が設置される。
従来のシールド材には、PDPの表示画面に直接貼付するタイプのものがある。図1に示すように、そのようなシールド材では、セパレータ100の上に貼付用粘着層120、樹脂層140及び銅メッシュ部160aとそれに繋がるアース(接地)部160bとにより構成される金属パターン層160が順に形成されている。金属パターン層160の銅メッシュ部160aの上には粘着層180を介して反射防止/近赤外線吸収フィルム200が形成されており、シールド材の周縁部にアース部160bが露出した状態となっている。そして、シールド材からセパレータ100が剥離され、露出した貼付用粘着層120がPDPの表示画面に貼付される。さらに、シールド材の周縁部に露出するアース部160bがPDPの筐体のアース端子に接続される。
このようなシールド材に類似したものとして、特許文献1には、電磁波遮蔽層や反射防止層を備えた光学フィルタを粘着性を介してPDPの表示画面に直接貼付することが記載されている。
特開2005−107199号公報
上記した図1のシールド材では、金属パターン層160のうちの銅メッシュ部160aの上にはある程度の剛性を有する反射防止/近赤外線吸収フィルム200が形成され、アース部160bを含む金属パターン層の全体の下には薄膜の樹脂層140及び貼付用粘着層120(トータルで45μm程度)とセパレータ100が形成されている。
そのような構成のシールド材では、セパレータ100を剥離して貼付用粘着層120をPDPに貼付する際、金属パターン層160のアース部160bの下には薄膜の樹脂層120及び粘着層140しか存在しない状態となるので、その部分の剛性が弱くなってカールが発生してめくれ易く、PDPの表示画面に上手く貼付できなくなる場合がある。
本発明は以上の問題点を鑑みて創作されたものであり、PDPの表示画面に直接貼付するシールド材において、セパレータを剥離しても、アース部でのめくれが発生せずに安定してPDPの表示画面に貼付できるシールド材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明はシールド材に係り、PDPに貼付される貼付用粘着層と、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置されるアース部とによって構成される金属パターン層であって、前記貼付用粘着層に前記金属パターン部が埋設され、前記アース部の下面が露出する状態で、前記貼付用粘着層の上に形成された前記金属パターン層と、前記金属パターン層上の全体を被覆して形成された樹脂層と、前記金属パターン層上の全体に対応して前記樹脂層の上に形成された粘着層と、前記金属パターン層上の全体に対応して前記粘着層の上に形成された反射防止フィルムとを有することを特徴とする。
本発明のシールド材は、貼付用粘着層の下面に設けられたセパレータが剥離されて、露出した貼付用粘着層がPDPの表示画面に貼付されて電磁波シールド材として機能する。
本発明のシールド材では、金属パターン層のセパレータが設けられる面と反対面側の全体にわたって樹脂層及び粘着層を介してある程度の剛性を有する反射防止フィルムが形成されている。従って、シールド材からセパレータを剥離しても、金属パターン層のアース部は反射防止フィルムによって補強されて剛性が確保されるので、アース部がカールしてめくれるおそれがなく、安定してPDPに貼付することができる。反射防止フィルムは、近赤外線吸収機能をさらに備えていてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明はシールド材に係り、PDPに貼付される貼付用粘着層と、前記貼付用粘着層の上に形成された近赤外線吸収フィルムと、前記近赤外線吸収フィルム上の全体を被覆して形成された第1粘着層と、前記近赤外線吸収フィルムの全体に対応して前記第1粘着層の上に形成された樹脂層と、前記近赤外線吸収フィルムの全体に対応して前記樹脂層の上に形成され、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置されるアース部とによって構成される金属パターン層と、前記金属パターン層の前記金属パターン部を被覆し、かつ前記アース部が露出した状態で形成された第2粘着層と、前記第2粘着層の上に形成された反射防止フィルムとを有することを特徴とする。
本発明では、金属パターン層のセパレータが設けられる面側に金属パターン層の全体に対応する大きさの近赤外線吸収フィルムが配置されることによって、アース部が補強されて剛性が確保される。従って、上記した発明と同様に、セパレータを剥離した後であっても、金属パターン層のアース部にカールが発生してめくれるといった不具合が解消され、シール材を安定してPDPの表示画面に貼付することができる。
以上説明したように、本発明では、セパレータを剥離しても金属パターン層のアース部が反射防止(又は近赤外線吸収)フィルムによって補強されるようにしたので、シールド材を安定してPDPの表示画面に貼付することができる。
本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図2は本発明の第1実施形態のシールド材を示す断面図、図3は同じくシールド材がPDPの表示画面に貼付される様子を示す断面図、図4及び図5は同じくシールド材の製造方法を示す断面図である。
図2に示すように、本発明の第1実施形態のシールド材1では、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの上にシリコーンなどからなる剥離層が形成されて構成されるセパレータ10(膜厚:75μm程度)の上に貼付用粘着層12(膜厚:25μm程度)が形成されている。貼付用粘着層12の上には電磁波遮蔽層として機能する銅などからなる金属パターン層14(膜厚:10μm程度)が形成されている。金属パターン層14は中央主要部に配置されたメッシュ状の金属パターン部14aとそれに接続されて周縁部にリング状に配置されたアース(接地)部14bとにより構成されている。金属パターン層14は、その金属パターン部14aが貼付用粘着層12に埋設された状態で貼付用粘着層12の上に形成されており、アース部14bの下面が露出した状態となっている。つまり、貼付用粘着層12が金属パターン層14の金属パターン部14aの下側に部分的に形成されて、アース部14bの下面が露出している。
金属パターン層14の上にはその全体にわたって樹脂層16(膜厚:15μm程度)が形成されている。樹脂層16は、二度塗り、三度塗りによって形成されてもよいし、異種の樹脂が積層されて形成されたものであってもよい。さらに、金属パターン層14の全体に対応する樹脂層16の上に粘着層18(膜厚:25μm程度)が形成されている。また、金属パターン層14の全体に対応する粘着層18の上に反射防止/近赤外線吸収フィルム20(膜厚:100μm程度)が形成されている。反射防止/近赤外線吸収フィルム20は、PETフィルムの上面に反射防止層が形成され、下面に近赤外線吸収層が形成されて構成される。あるいは、近赤外線吸収層が形成されたPETフィルムの上に反射防止層が形成されたPETフィルムを貼着して構成してもよい。PETフィルムの代わりにTAC(トリアセチルセルロース)フィルムを使用してもよい。
なお、反射防止/近赤外線吸収フィルム20を反射防止機能のみを備える反射防止フィルムとし、粘着層18に近赤外線吸収機能をもたせてもよいし、他の層間に近赤外線吸収フィルムを別に設けるようにしてもよい。
図3に示すように、本実施形態のシールド材1では、PDPの表示画面に設置される際に、セパレータ10の剥離層と貼付用粘着層12の界面に沿ってセパレータ10が剥離される。そして、下面側に露出した貼付用粘着層12がPDP3の表示画面(前方に配置されるガラス)に貼付されて、電磁波シールド材として機能する。さらに、アース部14bが接続金具などによってPDPの筐体のアース端子に接続される。
本実施形態のシールド材1では、金属パターン層14のセパレータ10が設けられた面と反対面側の全体にわたって樹脂層16及び粘着層18を介してある程度の剛性を有する反射防止/近赤外線吸収フィルム20が形成されている。従って、シールド材1からセパレータ10を剥離しても、金属パターン層14のアース部14bは反射防止/近赤外線吸収フィルム20によって補強されて剛性が確保されるので、アース部分14bがカールしてめくれるおそれがない。
例えば上記したような膜厚構成とすることにより、アース部14bの下面から反射防止/近赤外線吸収フィルム20の上面までの厚みは150μm程度以上得られるので、セパレータ10を剥離した後であっても、アース部14bを含む金属パターン層14の全体の剛性が補強されてアース部14bにめくれが発生することなく安定して取り扱うことができる。
次に、本実施形態のシールド材1の製造方法について説明する。図4(a)に示すように、まず、PETフィルムとその上に形成されたシリコーンなどからなる剥離層とにより構成される第1セパレータ30を用意する。次いで、第1セパレータ30の剥離層の上にアクリル系の粘着層18及びポリエステル系の樹脂層16を順次形成する。なお、樹脂層16、は、二度塗り、三度塗りによって形成してもよく、異種の樹脂を積層して形成してもよい。
さらに、一方の面が電解めっきによって黒化された銅箔14xを用意し、樹脂層16の上に銅箔14xの黒化された面を貼着する。このようにして、第1セパレータ30の上に、下から順に、粘着層18、樹脂層16及び銅箔14xが積層された構造体を用意する。
次いで、図4(b)に示すように、ロールツーロール法によって、銅箔14xの上にレジスト膜(不図示)をパターニングし、そのレジスト膜をマスクにして銅箔14xをウェットエッチングすることにより、金属パターン層14を形成する。その後に、レジスト膜が除去される。金属パターン層14は、中央主要部に配置される金属パターン部14aと、金属パターン部14aに繋がって周縁部にリング状に配置されるアース部14bとによって構成される。
このとき、第1セパレータ30と銅箔14xとの間には樹脂層16の他に補強層として機能する粘着層18が存在するので、スプレー状に供給されるエッチング液の圧力に耐えることができ、安定して銅箔14xをエッチングすることができる。また、銅箔14xと粘着層18の間に樹脂層16を配置することにより、エッチング液によって粘着層18が変色することが防止され、粘着層18の透明度を保つことができる。
次いで、金属パターン層14を亜塩素酸ソーダ水溶液とカセイソーダ水溶液との混合液で化成処理することにより、金属パターン層14の露出面を黒化する。金属パターン層14の樹脂層16側の面は前述した工程で既に黒化されているので、この工程が終了した時点で金属パターン層14の両面及び側面は全て黒化されたことになる。
続いて、図4(c)に示すように、金属パターン層14の金属パターン部14aを被覆し、かつアース部14bが露出する大きさの粘着フィルムを配置し、70℃程度で加熱した状態でプレス(押圧)することにより貼付用粘着層12を形成する。これにより、貼付用粘着層12は、アース部14bが露出した状態で金属パターン部14aを埋設して形成されると共に、その上面が平坦になった状態で形成される。さらに、同じく図4(c)に示すように、貼付用粘着層12の上に第2セパレータ10を貼着する。
次いで、図5(a)に示すように、第1セパレータ30と粘着層18との界面に沿って第1セパレータ30を剥離して粘着層18を露出させる。その後に、図5(b)に示すように、粘着層18の露出面(図5(b)では下面)に金属パターン層14の全体に対応する大きさの反射防止/近赤外線吸収フィルム20を貼着する。
なお、第2セパレータ10を形成する前に、第1セパレータ30を剥離し、反射防止/近赤外線吸収フィルム20を貼着してもよく、製造工程の順番は任意に設定することができる。
以上により、第1実施形態のシールド材1(図2)が形成される。
前述した製造方法において、第1セパレータ30の上に粘着層18、樹脂層16及び銅箔14xが積層された構造体(図4(a))を用意する際に、粘着層18は樹脂層16との接着強度が比較的高いものを使用する必要があり、リワーク(貼り替え)可能な各種のものを自由に選択できないことが多い。
このため、従来技術では、リワークが困難な粘着層が貼付用粘着層120(図1)として使用されてPDPに貼付されるので、貼付する際に貼付用粘着層120に不具合が発生していてもそれを貼り替えることは困難であり、歩留り低下を招くことがある。
しかしながら、本実施形態では、PDPの表示画面に貼付される貼付用粘着層12は、銅箔14xをパターニングする際の補強層として機能する粘着層18とは別のものが使用されることから、リワーク(貼り替え)可能なものを自由に選択して使用できるようになるので、シールド材の製造歩留りを向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図6は本発明の第2実施形態のシールド材を示す断面図、図7は同じくシールド材がPDPの表示画面に貼付される様子を示す断面図、図8及び図9は同じくシールド材の製造方法を示す断面図である。
第2実施形態の特徴は、第1実施形態における金属パターン層14、樹脂層16及び粘着層18が下から順に形成された構造体を上下反転させ、金属パターン層14の下側にアース部14bを補強する近赤外線吸収フィルムを配置することである。
図6に示すように、第2実施形態のシールド材2では、セパレータ10の上に貼付用粘着層12が形成され、その上に近赤外線吸収フィルム22が形成されている。近赤外線吸収フィルム22の上にはその全体を被覆する第1粘着層18が形成されている。また、第1粘着層18の上には近赤外線吸収フィルム22の全体に対応する樹脂層16が形成されている。
さらに、近赤外線吸収フィルム22の全体に対応する樹脂層16の上に、電磁波遮蔽層として機能する金属パターン層14が形成されている。金属パターン層14は中央主要部に配置された金属パターン部14aとそれに繋がって周縁部にリング状に配置されたアース部14bとにより構成され、アース部14bが近赤外線吸収フィルム22の上に粘着層18及び樹脂層16を介して配置されている。
さらに、金属パターン層14の金属パターン部14aを被覆し、かつアース部14bを露出させる状態で、金属パターン層14の上に第2粘着層28が部分的に形成されている。第2粘着層28は金属パターン部14bを埋設して形成され、その上面が平坦になって形成されている。また、第2粘着層28の上には反射防止フィルム24が貼着されており、アース部14bが露出した状態となっている。
このように第2実施形態では、金属パターン層14の下にはその全体にわたって樹脂層16及び第1粘着層18を介してある程度の剛性を有する近赤外線吸収フィルム22が設けられて、アース部14bが補強されている。
図7に示すように、第2実施形態のシールド材2では、PDPの表示画面に設置される際に、第1実施形態と同様に、シールド材2からセパレータ10が剥離される。そして、露出した貼付用粘着層12がPDP3の表示画面(前方に配置されるガラス)に貼付されて、電磁波シールド材として機能する。さらに、アース部14bが導電性テープなどによってPDPの筐体のアース端子に接続される。
第2実施形態では、金属パターン層14のセパレータ10が設けられる面側に、金属パターン層14の全体に対応するように近赤外線フィルム22を配置することによってアース部14bを補強して剛性を確保している。従って、セパレータ10を剥離した後であっても、金属パターン層14のアース部14bにカールが発生してめくれるといった不具合が解消され、シール材を安定してPDPの表示画面に貼付することができる。
第2実施形態のシールド材2の製造方法は、図8(a)に示すように、まず、第1実施形態と同様な方法により、第1セパレータ30の上に第1粘着層18、樹脂層16及び金属パターン層14が積層された構造体を作成する。次いで、図8(b)に示すように、金属パターン層14のアース部14bが露出するように、金属パターン部14aの上に第2粘着層28を介して反射防止フィルム24を貼着する。
次いで、図8(c)に示すように、第1セパレータ30を剥離することにより、第1粘着層18の下面を露出させる。続いて、図9(a)に示すように、第1粘着層18の露出面(図9(a)では下面)に、金属パターン層14の全体に対応する大きさの近赤外線吸収フィルム22を貼着する。さらに、図9(b)に示すように、近赤外線吸収フィルム22の露出面(図9(b)では下面)に、金属パターン層14の全体に対応するように貼付粘着層12を介して第2セパレータ10を貼着する。
なお、反射防止フィルム24を貼着する前に、第1セパレータ30を剥離し、近赤外線フィルム22や第2セパレータ10を貼着してもよく、製造工程の順番は任意に設定することができる。
以上により、第2実施形態のシールド材2(図6)が得られる。
第2実施形態の製造方法においても、PDPに貼付される貼付用粘着層12は、銅箔14xをパターニングする際の補強層として利用される第1粘着層18とは別のものを使用できるので、リワーク(貼り替え)可能なものを自由に選択して使用でき、シールド材の製造歩留りを向上させることができる。
図1は従来技術のシールド材を示す断面図である。 図2は本発明の第1実施形態のシールド材を示す断面図である。 図3は本発明の第1実施形態のシールド材がPDPの表示画面に貼付される様子を示す断面図である。 図4(a)〜(c)は本発明の第1実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その1)である。 図5(a)及び(b)は本発明の第1実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その2)である。 図6は本発明の第2実施形態のシールド材を示す断面図である。 図7は本発明の第2実施形態のシールド材がPDPの表示画面に貼付される様子を示す断面図である。 図8(a)〜(c)は本発明の第2実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その1)である。 図9(a)及び(b)は本発明の第2実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その2)である。
符号の説明
1,2…シールド材、3…PDP、10,30…セパレータ、12…貼付用粘着層、14…金属パターン層、14a…金属パターン部、14b…アース部、16…樹脂層、18,28…粘着層、20…反射防止/近赤外線吸収フィルム、22…近赤外線吸収フィルム、24…反射防止フィルム。

Claims (9)

  1. PDPに貼付される貼付用粘着層と、
    金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置されるアース部とによって構成される金属パターン層であって、前記貼付用粘着層に前記金属パターン部が埋設され、前記アース部の下面が露出する状態で、前記貼付用粘着層の上に形成された前記金属パターン層と、
    前記金属パターン層上の全体を被覆して形成された樹脂層と、
    前記金属パターン層上の全体に対応して前記樹脂層の上に形成された粘着層と、
    前記金属パターン層上の全体に対応して前記粘着層の上に形成された反射防止フィルムとを有することを特徴とするシールド材。
  2. PDPに貼付される貼付用粘着層と、
    前記貼付用粘着層の上に形成された近赤外線吸収フィルムと、
    前記近赤外線吸収フィルム上の全体を被覆して形成された第1粘着層と、
    前記近赤外線吸収フィルムの全体に対応して前記第1粘着層の上に形成された樹脂層と、
    前記近赤外線吸収フィルムの全体に対応して前記樹脂層の上に形成され、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置されるアース部とによって構成される金属パターン層と、
    前記金属パターン層の前記金属パターン部を被覆し、かつ前記アース部が露出した状態で形成された第2粘着層と、
    前記第2粘着層の上に形成された反射防止フィルムとを有することを特徴とするシールド材。
  3. 前記貼付用粘着層の下面に貼着されたセパレータをさらに有し、
    前記貼付用粘着層を前記PDPに貼付する際に、前記セパレータを剥離して前記貼付用粘着層を露出させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド材。
  4. 前記反射防止フィルムは、近赤外線吸収機能をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のシールド材。
  5. 前記貼付用粘着層は、貼り替えが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド材。
  6. 第1セパレータの上に、粘着層、樹脂層及び金属層が順に形成された構造体を用意する工程と、
    前記金属層をパターニングして、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置されるアース部とにより構成される金属パターン層を形成する工程と、
    前記金属パターン部の上に、前記アース部が露出するように貼付用粘着層を介して第2セパレータを形成する工程と、
    前記第2セパレータを形成する工程の前又は後に、前記第1セパレータを剥離して前記粘着層を露出させ、前記粘着層の露出面に前記金属パターン層の全体に対応する反射防止フィルムを形成する工程とを有することを特徴とするシールド材の製造方法。
  7. 第1セパレータの上に、第1粘着層、樹脂層及び金属層が順に形成された構造体を用意する工程と、
    前記金属層をパターニングして、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置されるアース部とにより構成される金属パターン層を形成する工程と、
    前記金属パターン層の前記金属パターン部の上に、前記アース部が露出するように第2粘着層を介して反射防止フィルムを形成する工程と、
    反射防止フィルムを形成する工程の前又は後に、前記第1セパレータを剥離することによって前記第1粘着層を露出させ、前記第1粘着層の露出面に前記金属パターン層の全体に対応する近赤外線吸収フィルムを形成する工程と、
    前記近赤外線吸収フィルムの露出面に貼付用粘着層を介して第2セパレータを形成する工程とを有することを特徴とするシールド材の製造方法。
  8. 前記反射防止フィルムは、近赤外線吸収機能をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載のシールド材の製造方法。
  9. 前記製造方法で得られるシールド材をPDPに設置する際に、前記第2セパレータを剥離し、前記貼付用粘着層の露出面をPDPに貼着することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のシールド材の製造方法。
JP2006165830A 2006-06-15 2006-06-15 シールド材及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4733573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006165830A JP4733573B2 (ja) 2006-06-15 2006-06-15 シールド材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006165830A JP4733573B2 (ja) 2006-06-15 2006-06-15 シールド材及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007335634A true JP2007335634A (ja) 2007-12-27
JP4733573B2 JP4733573B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=38934809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006165830A Expired - Fee Related JP4733573B2 (ja) 2006-06-15 2006-06-15 シールド材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4733573B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010087095A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Gunze Ltd 電磁波シールド材およびそれを装着してなるプラズマディスプレイパネル
WO2016140244A1 (ja) * 2015-03-02 2016-09-09 デクセリアルズ株式会社 シールドテープの製造方法及びシールドテープ
CN110875356A (zh) * 2018-08-30 2020-03-10 上海和辉光电有限公司 一种柔性显示母板、柔性amoled显示面板及柔性显示器件

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000056115A (ja) * 1998-08-05 2000-02-25 Nitto Denko Corp 光学フィルムフィルタおよびプラズマディスプレイ表示装置
JP2003004946A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Nitto Denko Corp 積層光学フィルムとその製造方法及びこれを用いた液晶表示装置
JP2004014538A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Kyodo Printing Co Ltd シールド材
JP2005215554A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd ディスプレイパネル装置
JP2006098749A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd ディスプレイ用フィルタ
JP2007096049A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光学フィルター及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000056115A (ja) * 1998-08-05 2000-02-25 Nitto Denko Corp 光学フィルムフィルタおよびプラズマディスプレイ表示装置
JP2003004946A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Nitto Denko Corp 積層光学フィルムとその製造方法及びこれを用いた液晶表示装置
JP2004014538A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Kyodo Printing Co Ltd シールド材
JP2005215554A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd ディスプレイパネル装置
JP2006098749A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd ディスプレイ用フィルタ
JP2007096049A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光学フィルター及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010087095A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Gunze Ltd 電磁波シールド材およびそれを装着してなるプラズマディスプレイパネル
WO2016140244A1 (ja) * 2015-03-02 2016-09-09 デクセリアルズ株式会社 シールドテープの製造方法及びシールドテープ
CN110875356A (zh) * 2018-08-30 2020-03-10 上海和辉光电有限公司 一种柔性显示母板、柔性amoled显示面板及柔性显示器件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4733573B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6808773B2 (en) Shielding base member and method of manufacturing the same
JP3782250B2 (ja) 電磁波シールド基材の製造方法
JP4733573B2 (ja) シールド材及びその製造方法
KR100746255B1 (ko) 온 사이트형 pdp 전면 필터의 제조 방법 및 이에 의해제조된 전면 필터를 포함하는 플라즈마 디스플레이 패널
JP3923339B2 (ja) シールド材の製造方法
JP4685270B2 (ja) シールド材の製造方法及びシールド材
JP2010147235A (ja) 電磁波遮蔽シート、及び電磁波遮蔽シートの製造方法
JP2003298284A (ja) シールド材及びその製造方法
JP4704282B2 (ja) シールド材及びその製造方法
JP2007264605A (ja) 光学機能フィルム、表示装置、および、光学機能フィルムの製造方法
JP2006310867A (ja) ディスプレイ装置用フィルタ及びそれを含むプラズマディスプレイ装置
JP2011095773A (ja) シールド材
JP5005426B2 (ja) シールド材及びその製造方法
JP2008028152A (ja) シールド材及びその製造方法
JPH11266096A (ja) Emiシールド材料とその製造方法
JP2005302912A (ja) シールド材及びその製造方法
JP4152968B2 (ja) シールド材、その製造方法及び該シールド材を備えたプラズマディスプレイ装置
JP4217720B2 (ja) 電磁波シールド基材、プラズマディスプレイ及びその製造方法
JP2008034590A (ja) ディスプレイ用部材及びディスプレイ用部材の製造方法、ディスプレイ及びディスプレイの製造方法
JP2005252028A (ja) シールド材及びその製造方法
KR100709879B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 필름형 필터
JP2006179946A (ja) 電磁波シールド基材、プラズマディスプレイ及びその製造方法
JP2004014538A (ja) シールド材
JP2006196911A (ja) 電磁波シールド基材、プラズマディスプレイ及びその製造方法
KR100743054B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 장치의 단일 기재 필름형 전면 필터및 이의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110422

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees