JP5005426B2 - シールド材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド材及びその製造方法に係り、さらに詳しくは、PDP(プラズマディスプレイパネル)から漏洩する電磁波を遮蔽するシールド材及びその製造方法に関する。
近年、広い視野角をもち、表示品質がよく、大画面化ができるなどの特徴をもつPDP(プラズマディスプレイパネル)は、マルチメディアディスプレイ機器などに急速にその用途を拡大している。PDPはその駆動により電磁波を発生するので、PDPの前方にはPDPからの電磁波を遮蔽するためにシールド材が配置される。
従来のシールド材には、PDPの表示画面に直接貼付するタイプのものがある。図1に示すように、そのようなシールド材では、セパレータ100の上に貼付用粘着層120、樹脂層140及び銅メッシュ部160aとそれに繋がるアース部160bとにより構成される金属パターン層160が順に形成されている。金属パターン層160の銅メッシュ部160aの上には粘着層180を介して反射防止/近赤外線吸収フィルム200が形成されており、シールド材の周縁部にアース部160bが露出した状態となっている。
そして、シールド材からセパレータ100が剥離され、露出した貼付用粘着層120がPDPの表示画面に貼付される。さらに、シールド材の周縁部に露出するアース部160bがPDPの筐体のアース端子に導電性テープなどによって接続される。
このようなシールド材に類似したものとして、特許文献1には、電磁波遮蔽層や反射防止層を備えた光学フィルタを、粘着層を介してPDPの表示画面に直接貼付することが記載されている。
特開2005−107199号公報
上記した図1のシールド材では、金属パターン層160のうちの銅メッシュ部160a上にはある程度の剛性を有する反射防止/近赤外線吸収フィルム200が形成され、アース部160bを含む金属パターン層の全体の下には薄膜の樹脂層140及び貼付用粘着層120(トータルで45μm程度)とセパレータ100が形成されている。
そのような構成のシールド材では、セパレータ100を剥離して露出する貼付用粘着層120をPDPに貼付する際、金属パターン層160のアース部160bの下には薄膜の樹脂層120及び粘着層140しか存在しない状態となるので、その部分の剛性が弱くなってカールが発生してめくれ易く、PDPの表示画面に上手く貼付できなくなる場合がある。
本発明は以上の問題点を鑑みて創作されたものであり、PDPの表示画面に直接貼付するシールド材において、セパレータを剥離してPDPに貼付する際に、アース部でのめくれが発生せずに安定してPDPに貼付できるシールド材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明はシールド材に係り、反射防止フィルムと、前記反射防止フィルムの上に形成された粘着層と、前記粘着層の上に形成された樹脂層と、前記樹脂層の上に形成され、金属パターン部と、該金属パターン部に繋がって周縁部に配置された枠状のアース部とにより構成される金属パターン層と、前記アース部が露出する状態で金属パターン部の上に形成された貼付用粘着層とを有することを特徴とする。
本発明のシールド材の好適な態様では、金属パターン層上の全体にわたって形成された貼付用粘着層と、貼付用粘着層上の全体にわたって形成されたセパレータとをさらに有し、アース部上のセパレータ及び貼付用粘着層にアース部を露出させるための切り込み部が設けられている。
本発明のシールド材をPDPの前方に配置する際には、シールド材の切り込み部から外側のセパレータ及び貼付用粘着層を剥離してアース部を露出させる。さらに、シールド材の中央部のセパレータを剥離して貼付用粘着層を露出させ、貼付用粘着層をPDPに貼着する。このとき、金属パターン層のアース部は反射防止フィルム、粘着層、樹脂層の上に配置されているため、アース部上のセパレータ及び貼付用粘着層を剥離した後であっても、アース部は剛性が確保されるようになっており、これによってアース部がめくれるといった不具合が解消される。
また、アース部と貼付用粘着層との間に離型処理を施すことにより、アース部を容易に露出させることが可能となり、信頼の高い電磁波シールド材が得られる。
また、上記課題を解決するため、本発明はシールド材の製造方法に係り、反射防止フィルムの上に、粘着層、樹脂層及び金属層が順に形成された積層体を用意する工程と、前記金属層をパターニングして、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置される枠状のアース部とにより構成される金属パターン層を形成する工程と、前記金属パターン層の上に貼付用粘着層を介してセパレータを形成する工程と、前記アース部上の前記セパレータ及び前記貼付用粘着層に、前記アース部を露出するための切り込み部を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明の製造方法を使用することにより、上記した発明のシールド材を容易に製造することができる。本発明の好適な態様では、積層体の上に貼付用粘着層を介してセパレータを形成する工程は、ロールツーロール法によって行われる。
長尺状に引き出されて複数のシールド材形成領域が配置された積層体にそれと同じ幅の貼付用粘着層及びセパレータを貼着してもよい。あるいは、長尺状の積層体の幅方向に対向するアース部が露出するように、積層体の幅より細い貼付用粘着層及びセパレータを貼着してもよい。後者の場合、枠状のアース部のうち対向する一対のアース部と金属パターン部の境界上のセパレータ及び貼付用粘着層のみに切り込み部を設ければよいので、アース部を露出させる際に容易となる。
以上説明したように、本発明のシールド材では、セパレータを剥離してPDPに貼付する際に、アース部にめくれが発生することなく、安定して取り扱うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図2及び図3は、本発明の実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図、図4及び図5は同じくシールド材を示す断面図及び平面図である。図6は、本発明の実施形態のシールド材をPDPの表示画面に貼付する方法を示す断面図である。
本発明の実施形態のシールド材1の製造方法は、図2(a)に示すように、まず、反射防止/近赤外線吸収フィルム10(膜厚:100μm程度)を用意する。次いで、反射防止/近赤外線吸収フィルム10の上に粘着層12を形成し、粘着層12の上に樹脂層14を形成する。さらに、一方の面が電解めっきによって黒化された銅箔16xを用意し、樹脂層14の上に銅箔16xの黒化された面を配置し、熱プレスによって貼着する。
このようにして、反射防止/近赤外線吸収フィルム10の上に、下から順に、粘着層12、樹脂層14、及び銅箔16xが積層された構造体を用意する。例えば、反射防止/近赤外線吸収フィルム10の膜厚は100μm、粘着層12の膜厚は25μm、樹脂層14の膜厚は15μm、銅箔16xの膜厚は10μmである。
なお、反射防止/近赤外線吸収フィルム10は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの一方の面に反射防止層が形成され、他方の面に近赤外線吸収層が形成されて構成される。図2(a)では、反射防止/近赤外線吸収フィルム10の下面側に反射防止層が形成される。
また、反射防止/近赤外線吸収フィルム10は、反射防止機能のみを備える反射防止フィルムとし、粘着層12に近赤外線吸収機能をもたせても良いし、他の層間に近赤外線吸収フィルムを別に設けるようにしても良い。
次いで、図2(b)に示すように、銅箔16xの上にレジスト膜(不図示)をパターニングし、そのレジスト膜をマスクにして銅箔16xをウェットエッチングすることにより、金属パターン層16(電磁波遮蔽層)を形成する。その後に、レジスト膜が除去される。
金属パターン層16は、中央主要部に配置されるメッシュ状などの金属パターン部16aと、金属パターン部16aに繋がって周縁部に枠状に配置されるアース部16bとによって構成される。
このとき、ロールツーロール法を採用する場合は、反射防止/近赤外線吸収フィルム10と銅箔16xとの間には粘着層12と樹脂層14が存在するので、スプレー状に供給されるエッチング液の圧力に耐えることができ、安定して銅箔16xをエッチングすることができる。また、銅箔16xと粘着層12との間に樹脂層14を配置することにより、エッチング液によって粘着層12が変色することが防止され、粘着層12の透明度を保つことができる。
次いで、金属パターン層16を亜塩素酸ソーダ水溶液とカセイソーダ水溶液との混合液で化成処理することにより、金属パターン層16の露出面を黒化する。金属パターン層16の樹脂層14側の面は既に黒化されているので、この工程が終了した時点で金属パターン層16の両面及び側面はすべて黒化されたことになる。
次いで、図2(c)に示すように、貼付用粘着層18とセパレータ20が一体となったフィルムを金属パターン層16の上に配置し、熱プレスすることにより貼付用粘着層18(膜厚:25μm程度)及びセパレータ20(膜厚:75μm程度)を形成する。貼付用粘着層18は、金属パターン層16の全体を埋設して形成されると共に、その上面が平坦になった状態に形成される。セパレータ20は、PETフィルムの上にシリコーンなどからなる剥離層が形成されて構成され、剥離層側が貼付用粘着層18に貼着されている。
貼付用粘着層18及びセパレータ20は、後述するようにロールツーロール法によって金属パターン層16の上に貼着される。
次に、アース部16b上のセパレータ20の部分にアース部16b上の貼付用粘着層18を剥離してアース部16bを露出させるための切り込み部20xを形成する。本実施形態のシールド材1は、PDPに直接貼付するタイプのものであり、セパレータ20及び切り込み部20xの外側の貼付用粘着層18が剥離された後に、露出する貼付用粘着層18がPDPに貼付される。このように、金属パターン層16のアース部16bが露出する状態でPDPに配置される。
図2(c)に示したように、ロールツーロール法を使用すると、金属パターン層16のアース部16b上にも金属パターン部16a上と同様に貼付用粘着層18及びセパレータ20が形成される。このため、アース部16bと金属パターン部16aの境界上のセパレータ20及び貼付用粘着層18に切り込み部20xを設けておき、アース部16b上のセパレータ20及び貼付用粘着層18を剥離してアース部16bを露出させる。
図3は切り込み部20xを形成する方法を示している。図3に示すように、まず、支持体32に切刃34が装着された切削装置30を用意する。切削装置30の切刃34はセパレータ20及び貼付用粘着層18の切り込み部20xを形成する周縁部に対応する枠状となっている。そして、切削装置30の切刃34をセパレータ20に押圧してセパレータ20及び貼付用粘着層18の周縁部を切削する。これにより、図4に示すように、アース部16bの内側部上のセパレータ20及び貼付用粘着層18の部分に切り込み部20xが形成される。
図5は、セパレータ20に切り込み部20xが設けられた様子を示す平面図である。図5に示すように、アース部16b上のセパレータ20の部分に枠状に繋がった切り込み部20xが設けられている。
アース部16b上の貼付用粘着層18の剥離を容易にするために、セパレータ20からその下の貼付用粘着層18の厚さの途中まで切り込み部20xを形成することが好ましい。また、セパレータ20の下の貼付用粘着層18として引張(粘着)強度が強く剥ぎ取りにくいものを使用する場合は、貼付用粘着層18を貫通するまで切り込み部20xを形成してもよい。
さらに、アース部16bと貼付用粘着層18との間に剥離層を形成するようにしてもよい。この剥離層は、離型処理を施すことによって形成される。離型処理としては、例えば、ポリエステルやシリコーン製の離型フィルムをアース部16bの上に部分的に貼着にしてもよいし、離型剤をアース部16b上にスプレーするようにしてもよい。
これにより、貼付用粘着層18の引張強度が強い場合であっても、切り込み部20xから外側の貼付用粘着層18を容易に剥離して、アース部16bを露出させることが可能となる。
次に、本実施形態のシールド材をPDPの表示画面に貼付する方法について説明する。図6(a)に示すように、まず、切り込み部20xから外側のセパレータ20及び貼付用粘着層18を剥離して、アース部16bの上面を露出させる。さらに、図6(b)に示すように、シールド材のセパレータ20と貼付用粘着層18との界面からセパレータ20を剥離して、貼付用粘着層18を露出させることにより、本実施形態のシールド材1が得られる。
ここで、金属パターン層16のアース部16bに注目すると、その下側には反射防止/近赤外線吸収フィルム10、粘着層12、樹脂層14(トータル膜厚:140μm程度)が存在するため、アース部16bの剛性が確保されている。よって、シールド材1をPDPに貼付する際に、シールド材1のアース部16bがめくれるといった不具合が解消される。
次いで、図6(c)に示すように、PDP3の表示画面(前方に配置されたガラス板)にシールド材1の貼付用粘着層18を貼付することによって、シールド材1をPDP3の前方に設置する。PDP3の表示画面のうち、シールド材1のアース部16bと接触する箇所には電極22(アース端子)が設けられている。これにより、シールド材1をPDP3に設置することによりアース部16bが電極22に接続され、シールド材1によって電磁波をシールドすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態のシールド材1では、金属パターン層16のアース部16bが反射防止/近赤外線吸収フィルム10、粘着層12、樹脂層14の上に形成され、金属パターン層16の上に貼付用粘着層18とセパレータ20が形成される。従って、シールド材1からセパレータ20を剥離してもアース部16bがカールしてめくれるおそれがなく、安定して取り扱うことができる。
次に、前述した図2(b)の構造体の上に貼付用粘着層18及びセパレータ20をロールツーロール法によって貼着する方法について説明する。
図7は、ロールツーロール法によって金属パターン層16の上に貼付用粘着層18及びセパレータ20を貼着する第1の方法を示す図である。
ロールツーロール法では、ロール状の反射防止/近赤外線吸収フィルム10を長尺状に引き出し、各シールド材形成領域に粘着層12、樹脂層14、金属パターン層16を形成する。図7に示すように、第1の方法では、金属パターン層16が形成された積層体26を長尺状に引き出し、その複数のシールド材形成領域(SR1,SR2)に、同様に長尺状に引き出される貼付用粘着層18及びセパレータ20が一体となったフィルムを貼着する。図7の例では、貼付用粘着層18及びセパレータ20と積層体26とは同じ幅に設定される。なお、アース部16bとその上の貼付用粘着層18との間に剥離層を設けて離型処理を施すようにしてもよい。
このようにして、貼付用粘着層18及びセパレータ20は積層体26の隣接するシールド材形成領域(SR1,SR2)間に連続して形成される。この後、各シールド材形成領域に前述した枠状の切り込み部20xを形成した後に、個々のシールド材形成領域(SR1,SR2)が得られるようにセパレータ20、貼付用粘着層18及び積層体26を切断することにより、個々のシールド材1を得る。
図8は、ロールツーロール法によって金属パターン層16の上に貼付用粘着層18及びセパレータ20を貼着する第2の方法を示す図である。
前述したように、アース部16bは、反射防止/近赤外線吸収フィルム10、粘着層12、樹脂層14の上に形成されており、セパレータ20が剥離された状態であっても剛性が確保される。従って、PDP3に貼付する前であってもアース部16bの上にセパレータ20及び貼付用粘着層18を残しておく必要はない。
このような観点から第2の方法では、図8に示すように、金属パターン層16が形成された積層体26を長尺状に引き出し、金属パターン層16のうちの金属パターン部16aと、長尺方向に対向して並ぶアース部16b上に連続して貼付用粘着層18及セパレータ20を貼着する。すなわち、貼付用粘着層18及セパレータ20の幅は、金属パターン層16が形成された積層体26の幅より細く設定され、積層体26の幅方向(長尺方向に対して垂直方向)に対向するアース部16bが露出するように、隣接するシールド材形成領域SR1,SR2の間に連続して貼付用粘着層18及セパレータ20が貼着される。
その後、アース部16bと金属パターン部16aの境界上のセパレータ20及び貼付用粘着層18に切り込み部20yを形成し、シールド材形成領域(SR1,SR2)毎に積層体26を切断することにより、シールド材1を得る。第2の方法では、長尺方向に対向して並ぶ各アース部16bと金属パターン部16aの境界上のセパレータ20及び貼付用粘着層18の部分のみに線状の切り込み部20yが形成される。
このように、第2の方法では、長尺状の積層体26の幅方向に対向するアース部16bは、セパレータ20及び貼付用粘着層18で被覆されずに露出した状態となる。
従って、第2の方法で得られる個々のシールド材では、枠状のアース部16bのうち対向する一対のアース部16bが露出する状態で、他方の対向する一対のアース部16bと金属パターン部16aの境界上に切り込み部20yが設けられた貼付用粘着層18及びセパレータ20が形成される。
これにより、枠状のアース部16bのうち対向する一対のアース部16a上のセパレータ20及び貼付用粘着層18のみを剥離すればよいので、第1の方法よりも剥離の手間を省くことができる。
本実施形態では、ロールツーロール法を採用するため、複数形成された金属パターン層16の上に連続して貼付用粘着層18及びセパレータ20を形成して多面取りができるので、生産性効率を向上させることができ、低コスト化を図ることができる。さらに、ロールツーロール法を採用し、かつ切り込み部20x,20yを利用してアース部16bを容易に露出できるようにしたので、PDPとの接続不良が発生することなく信頼性の高い電磁波シールド材とすることができる。
また、図9に示すように、貼付用粘着層18及びセパレータ20を金属パターン部16aに対応する大きさに予め加工しておき、アース部16bが露出するように金属パターン部16aの上に貼付用粘着層18及びセパレータ20を貼着してシールド材を製造してもよい。この場合には、セパレータ20に切り込み部を設ける必要はないが、粘着フィルムやセパレータを適切な大きさに切断して配置するため、生産効率が悪く、また異物を巻き込むおそれがあり、ロールツーロール法を採用する場合に比べて製造コストや歩留りの点で不利となる場合がある。
図1は、従来技術のシールド材を示す断面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その1)である。 図3は、本発明の実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その2)である。 図4は、本発明の実施形態のシールド材を示す断面図である。 図5は、本発明の実施形態のシールド材を示す平面図である。 図6(a)〜(c)は、本発明の実施形態のシールド材をPDPの表示画面に貼付する方法を示す断面図である。 図7は、本発明の実施形態のロールツーロール法によって金属パターン層の上に貼付用粘着層及びセパレータを貼着する第1の方法を示す平面図である。 図8は、本発明の実施形態のロールツーロール法によって金属パターン層の上に貼付用粘着層及びセパレータを貼着する第2の方法を示す平面図である。 図9は、本発明の実施形態のシールド材の他の製造方法を示す平面図である。
符号の説明
1…シールド材、3…PDP、10…反射防止/近赤外線吸収フィルム、12…粘着層、14…樹脂層、16…金属パターン層、16a…金属パターン部、16b…アース部、16x…銅箔、18…貼付用粘着層、20…セパレータ、20x…切り込み部、20y…切り込み部、30…切削装置、32…支持体、34…切刃。

Claims (9)

  1. 反射防止フィルムと、
    前記反射防止フィルムの上に形成された粘着層と、
    前記粘着層の上に形成された樹脂層と、
    前記樹脂層の上に形成され、金属パターン部と、該金属パターン部に繋がって周縁部に配置された枠状のアース部とにより構成される金属パターン層と、
    前記アース部が露出する状態で金属パターン部の上に形成された貼付用粘着層と
    を有することを特徴とするシールド材。
  2. 反射防止フィルムと、
    前記反射防止フィルムの上に形成された粘着層と、
    前記粘着層の上に形成された樹脂層と、
    前記樹脂層の上に形成され、金属パターン部と、該金属パターン部に繋がって周縁部に配置された枠状のアース部とにより構成される金属パターン層と、
    前記金属パターン層上の全体にわたって形成された貼付用粘着層と、
    前記貼付用粘着層上の全体にわたって形成されたセパレータとを有し、
    前記アース部上の前記セパレータ及び貼付用粘着層に前記アース部を露出させるための枠状の切り込み部が設けられていることを特徴とするシールド材。
  3. 反射防止フィルムと、
    前記反射防止フィルムの上に形成された粘着層と、
    前記粘着層の上に形成された樹脂層と、
    前記樹脂層の上の四角状領域に形成され、金属パターン部と、該金属パターン部に繋がって周縁部に配置された枠状のアース部とにより構成される金属パターン層と、
    前記四角状領域に形成された金属パターン層のうち一方の対向する一対の前記アース部が露出する状態で、前記金属パターン部上から他方の対向する一対の前記アース部上に形成された貼付用粘着層と、
    前記貼付用粘着層上の全体にわたって形成されたセパレータとを有し、
    前記アース部上の前記セパレータ及び貼付用粘着層に、前記他方の対向する一対の前記アース部を露出させるための線状の切り込み部が設けられていることを特徴とするシールド材。
  4. 前記アース部と前記貼付用粘着層との間に剥離層をさらに有することを特徴とする請求項2又は3に記載のシールド材。
  5. 反射防止フィルムの上に、粘着層、樹脂層及び金属層が順に形成された積層体を用意する工程と、
    前記金属層をパターニングして、金属パターン部とそれに繋がって周縁部に配置される枠状のアース部とにより構成される金属パターン層を形成する工程と、
    前記金属パターン層の上に貼付用粘着層を介してセパレータを形成する工程と、
    前記アース部上の前記セパレータ及び前記貼付用粘着層に、前記アース部を露出するための切り込み部を形成する工程と
    を有することを特徴とするシールド材の製造方法。
  6. 前記セパレータを形成する工程は、
    ロールツーロール法により、複数のシールド材形成領域に前記金属パターン層がそれぞれ配置された前記積層体を長尺状に引き出し、前記金属パターン層の上全体に連続して貼付用粘着層及び前記セパレータを貼着する工程であり、
    前記切り込み部を形成する工程は、
    前記アース部と金属パターン部の境界上の前記セパレータ及び貼付用粘着層に枠状の前記切り込み部を形成する工程である
    ことを特徴とする請求項5に記載のシールド材の製造方法。
  7. 前記セパレータを形成する工程は、
    ロールツーロール法により、複数のシールド材形成領域に前記金属パターン層がそれぞれ配置された前記積層体を長尺状に引き出し、前記積層体の幅方向に対向する前記アース部が露出する状態で、前記金属パターン部上及び長尺方向に対向して並ぶ前記アース部上に連続して貼付用粘着層及びセパレータを貼着する工程であり、
    前記切り込み部を形成する工程は、
    前記アース部と金属パターン部の境界上の前記セパレータ及び貼付用粘着層に線状の前記切り込み部を形成する工程である
    ことを特徴とする請求項5に記載のシールド材の製造方法。
  8. 前記切り込み部を形成する工程の後に、個々の前記シールド材形成領域が得られるように、前記セパレータ、前記貼付用粘着層及び前記積層体を切断する工程をさらに有することを特徴とする請求項6又は7に記載のシールド材の製造方法。
  9. 前記貼付用粘着層を形成する工程の前に、
    前記アース部と当該貼付用粘着層の間に剥離層を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項6又は7に記載のシールド材の製造方法。
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