JP2005302912A - シールド材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射防止機能や近赤外線吸収機能が付加されたシールド材を短手番でかつ低コストで製造することができるシールド材の製造方法を提供する。
【解決手段】 基材上に、加熱により流動化するホットメルト接着樹脂層12を形成し、ホットメルト接着樹脂層12の上に導電層パターン14を形成する。その後に、導電層パターン14の上に、反射防止機能を備えたフィルム20を配置し、加熱した状態でフィルム20を加圧することにより、流動化したホットメルト接着樹脂層12内に導電層パターン14を埋設すると共に、フィルム20をホットメルト接着樹脂層12に接着することを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シールド材及びその製造方法に係り、さらに詳しくは、PDP(プラズマディスプレイパネル)から漏洩する電磁波を遮断できるシールド材及びその製造方法に関する。
近年、広い視野角をもち、表示品質がよく、大画面化ができるなどの特徴をもつPDP(プラズマディスプレイパネル)は、マルチメディアディスプレイ機器などに急速にその用途を拡大している。
PDPは気体放電を利用した表示デバイスであり、管内に封入されている気体を放電によって励起し、紫外領域から近赤外線領域に至るまで広い波長の線スペクトルを発生する。PDPの管内には蛍光体が配置されており、この蛍光体は紫外線領域の線スペクトルで励起されて可視領域の光を発生する。
PDPの駆動によりマイクロ波や超低周波などの電磁波が発生し、わずかではあるが外部に漏洩する。情報機器装置などにはこれらの電磁波の漏洩の規定が定められているため、電磁波の漏洩を規定値以下に抑える必要がある。
また、PDPは、その表示画面が平滑であることから外部からの光が表示画面に入射するときに入射光が反射して画面のコントラスト比が低下するため、外部からの入射光の反射を抑える必要がある。
また、PDPから放出される近赤外線の波長はリモートコントロール装置及び光通信などで使用される波長(800nm〜1000nm)に近く、これらの機器をPDPの近傍で動作させた場合、誤動作を起こすおそれがあるので、PDPからの近赤外線の漏洩を防止する必要がある。
これらの目的でPDPの表示画面の前方にシールド材が設置される。
従来のシールド材は、透明基材上に電磁波を遮断するための導電層パターンが形成されて基本構成される。
例えば、特許文献1には、透明基材上に加熱・加圧により流動する接着剤及び導電層を順次形成し、これらの積層体を加熱プレスして導電層を接着剤中に埋設することが記載されている。
特開2000−323891号公報
ところで、シールド材には、必要に応じて近赤外線吸収層や反射防止層が別途形成されることが多い。この場合、導電層パターンを形成した後に、導電層パターン上に粘着層を介して近赤外線吸収フィルムや反射防止フィルムを別途貼着する必要がある。このため、シールド材の製造工程が煩雑になり、製造コストの上昇を招くおそれがある。
なお、上述した特許文献1では、反射防止フィルムや近赤外線吸収機能フィルムを簡易な方法で形成することに関しては何ら考慮されていない。
本発明は以上の問題点を鑑みて創作されたものであり、反射防止機能や近赤外線吸収機能が付加されたシールド材を短手番でかつ低コストで製造することができるシールド材の製造方法及びシールド材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明はシールド材の製造方法に係り、基材上に、加熱により流動化するホットメルト接着樹脂層を形成する工程と、前記ホットメルト接着樹脂層の上に導電層パターンを形成する工程と、前記導電層パターンの上に、少なくとも反射防止機能を備えたフィルムを配置し、加熱した状態で前記フィルムを加圧することにより、流動化した前記ホットメルト接着樹脂層に前記導電層パターンを埋設すると共に、前記フィルムを前記ホットメルト接着樹脂層に接着する工程とを有することを特徴とする。
本発明では、まず、基材上のホットメルト接着樹脂層上に導電層パターンが形成された後に、反射防止機能を備えたフィルムが導電層パターン上に配置される。このフィルムは、さらに近赤外線吸収機能を備えていてもよい。その後に、加熱した状態でこのフィルムを導電層パターン側に加圧する。これにより、流動化したホットメルト接着樹脂層の中に導電層パターンが埋め込まれてその段差が解消されると共に、反射防止機能を備えたフィルムがホットメルト接着層上にその上面が平坦化された状態で接着される。
このように、ホットメルト接着樹脂層を使用することにより、粘着層を使用することなく、銅層パターンの埋め込み(平坦化)と反射防止機能などを備えたフィルムの接着とを同時に行うことができるので、短手番でかつ低コストで光学特性の優れたシールド材を製造することができる。
上記した発明において、前記基材は、ホットメルト接着樹脂層から剥離可能な仮基材であり、フィルムをホットメルト接着樹脂層に接着する工程の後に、ホットメルト接着樹脂層から仮基材を剥離するようにしてもよい。
また、上記した発明において、前記基材が、近赤外線吸収機能を備えた透明のプラスチックフィルムであってもよい。
また、上記した課題を解決するため、本発明はシールド材に係り、ホットメルト接着樹脂層と、前記ホットメルト接着樹脂層の中に埋設された導電層パターンと、前記ホットメルト接着樹脂層及び導電層パターンの上に形成され、少なくとも反射防止機能を備えたフィルムと、前記導電層パターンが埋設された領域から外側周辺側の前記ホットメルト接着樹脂層の上に形成され、前記導電層パターンに繋がる通電部とを有することを特徴とする。
本発明のシールド材では、導電層パターンはホットメルト接着樹脂層に埋設されており、好適には、導電層パターンとホットメルト接着樹脂層との上面は同一面となって平坦化されている。このため、導電層パターン及びホットメルト接着樹脂層上に形成された反射防止機能などを備えたフィルムもその上面が平坦化された状態で形成されている。そして、シールド材の周縁部のホットメルト接着樹脂層上には、導電層パターンと同一材料で形成されてそれに繋がる通電部が設けられている。
反射防止機能を備えたフィルムは、さらに近赤外線吸収機能を備えていてもよいし、あるいは、近赤外線吸収機能を備えたプラスチックフィルムがホットメルト接着樹脂層の下に設けられた構成としてもよい。
このように、本発明では、導電層パターンの段差が解消され、最上の反射防止フィルムの上面が平坦化されているので、PDPからの放出光や外光が凹凸に基づいて屈折・散乱することがなくなるためシールド材は透明なものとなり、PDPの表示品質を向上させることができる。
本発明のシールド材は、例えば、上記したシールド材の製造方法によって容易に製造される。
以上説明したように、本発明では、短手番でかつ低コストで光学特性の優れたシールド材を製造することができる。
本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明の第1実施形態のシールド材の製造方法を順に示す断面図、図3及び図4は本発明の第1実施形態の第1のシールド材を示す断面図、図5は同じく第2のシールド材を示す断面図である。
本発明の第1実施形態のシールド材の製造方法は、まず、図1(a)に示すように、プラスチックフィルム10a(PETフィルムなど)とその片面に形成された剥離層10bとにより構成される仮基材10を用意する。剥離層10aは例えば膜厚1μm程度のシリコーン層よりなる。
その後に、図1(b)に示すように、仮基板10の剥離層10a上にホットメルト接着樹脂層12を形成する。ホットメルト接着樹脂層12は、常温では固形であり、それを加熱溶融することにより流動性を示し、冷却されると元の固形に戻る特性を有する接着性樹脂である。そのようなホットメルト接着樹脂層12の材料として、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)系、オレフィン系、ポリエステル系などがある。ホットメルト接着樹脂層12の形成方法としては、例えば、ペースト状のものを塗布したり、フィルム状のものを貼着する方法などが採用される。また、ホットメルト接着樹脂層12は好適には25〜120μmの膜厚で形成される。
次いで、図1(c)に示すように、膜厚が例えば10〜50μmの銅箔14aを用意する。続いて、この銅箔14aの一方の面を、例えば、ピロリン酸銅水溶液とピロリン酸カリウム水溶液とアンモニア水溶液との混合液に浸漬し、電流密度5A/dm2の条件下で、10秒間、電解めっきを行う。これにより、銅箔14aの一方の面に微視的なこぶ状の凹凸が形成されることで黒色層13が得られる。
続いて、同じく図1(c)に示すように、銅箔14aの黒色層13の面がホットメルト接着樹脂層12に対向するようにして、銅箔14aをホットメルト接着樹脂層12上に貼着する。このとき、銅箔14aの黒色層13の面には凹凸が形成されているので、アンカー効果によって銅箔14aはホットメルト接着樹脂層12上に密着性よく貼着される。
次いで、図1(d)に示すように、銅膜パターンを形成するためのレジスト膜15を銅箔14a上にフォトリソグラフィによりパターニングした後、そのレジスト膜15をマスクにして銅箔14aをエッチングする。その後に、レジスト膜15が除去される。
これにより、図1(e)に示すように、ホットメルト接着樹脂層12上に銅膜パターン14(導電層パターン)が形成される。銅膜パターン14はPDPから漏洩する電磁波を遮断するものであり、例えばメッシュ状に形成される。このとき同時に、シールド材となる領域のホットメルト接着樹脂層12上の周縁部に銅膜パターン14に繋がる通電部14xが形成される。
次いで、図2(a)に示すように、図1(e)の構造体を亜塩素酸ソーダ水溶液とカセイソーダ水溶液との混合液により化成処理することにより、銅層パターン14の上面及び両側面を黒化処理して黒色層13を形成する。これによって、銅層パターン14及び通電部14xの上面、下面及び両側面(裏面を含む全面)に黒色層13が形成されたことになる。
次いで、図2(b)に示すように、PETフィルムなどのプラスチックフィルム20aと、その一方の面に形成された反射防止層20bと、その他方の面に形成された近赤外線吸収層20cとにより構成される反射防止/近赤外線吸収フィルム20を用意する。プラスチックフィルム20aは紫外線(UV)吸収機能を備えている。あるいは、反射防止/近赤外線吸収フィルムとして、反射防止層が形成されたプラスチックフィルムと、近赤外線吸収層が形成されたプラスチックフィルムとが貼着されたものを使用してもよい。
続いて、同じく図2(b)に示すように、反射防止/近赤外線吸収フィルム20の近赤外線吸収層20cの面を上記した図2(a)の銅層パターン14に対向させて配置して積層体23とする。さらに、上側金属板25a及び下側金属板25bを備えた金型25を用意し、この積層体23を、上側金属板25aと下側金属板25bとの間に配置し、金型25により積層体23を加熱した状態で加圧する。加熱/加圧条件の一例としては、温度:100〜160℃、圧力:0.3〜0.5MPa/cm2、処理時間:1〜5分の条件が採用される。
図2(b)の積層体23の様子を平面的にみると、図6に示すように、反射防止/近赤外線吸収フィルム20は、銅層パターン14がメッシュ状に形成された領域(破線Aで囲まれた領域)を覆うように配置される。あるいは、反射防止/近赤外線吸収フィルム20が、銅層パターン14が形成された領域から外側周辺部の通電部14xの内側部までの領域(破線Bで囲まれた領域)を覆うように配置されるようにしてもよい。
このとき、ホットメルト接着樹脂層12は加熱溶融することにより流動性を示し、さらに金型20によって反射防止/近赤外線吸収フィルム20が銅層パターン14側に押圧される。これによって、図2(c)に示すように、銅層パターン14は流動性のホットメルト接着樹脂層12の中に埋設されると共に、反射防止/近赤外線吸収フィルム20の近赤外線吸収層20cの面がホットメルト接着樹脂層12の上面に接着される。
しかも、銅層パターン14は反射防止/近赤外線吸収フィルム20を介して上側金属板20aにより押圧されるので、銅層パターン14の上面はホットメルト接着樹脂層12の上面と同一面となって形成される。さらには、反射防止/近赤外線吸収フィルム20はその上面が平坦化された状態でホットメルト接着樹脂層12上に接着される。
なお、反射防止/近赤外線吸収フィルム20の厚みは銅層パターン14の膜厚より厚く設定されるので、通電部14xはホットメルト接着樹脂層12に埋め込まれずに、ホットメルト接着樹脂層12上に残される。
また、銅層パターン14と通電部14xは、それらの連結部又は通電部14xの内側部が下側に延びた状態で繋がって接続が確保されるので、銅層パターン14と通電部14xとが断線するおそれはない。
本実施形態と違って、反射防止/近赤外線吸収フィルム20を粘着層を介して貼着する場合、銅層パターン14の段差の影響により反射防止/近赤外線吸収フィルム20の上面に段差が生じやすいため、光の屈折・散乱によりシールド材が不透明なものとなり、PDPの表示品質を低下させてしまうおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、銅層パターン14はホットメルト接着樹脂層12の中に埋め込まれてその段差が解消されるので、銅層パターン14上に形成される反射防止/近赤外線吸収フィルム20もその上面が平坦化されて形成される。
しかも、ホットメルト接着樹脂層12を使用することにより、粘着層を使用することなく、銅層パターン14の埋め込み(平坦化)と反射防止/近赤外線吸収フィルム20の接着とを同時に行うことができるので、短手番でかつ低コストで光学特性の優れたシールド材を製造することができる。
その後に、図3に示すように、仮基板10の剥離層10bとホットメルト接着樹脂層12との界面から剥離することにより、図1(c)の構造体から仮基板10を除去する。これにより、第1実施形態の第1のシールド材1が得られる。
第1実施形態の第1シールド材1では、図3に示すように、ホットメルト接着樹脂層12の中に銅層パターン14が埋設されている。ホットメルト接着樹脂層12の周縁部上には、銅層パターン14に繋がる通電部14xが形成されている。また、銅層パターン14の上面とホットメルト接着樹脂層12の上面は同一面となっており、銅層パターン14の段差が解消されて平坦化されている。さらに、ホットメルト接着樹脂層12及び銅層パターン14上には、反射防止/近赤外線吸収フィルム20がその上面が平坦化された状態で形成されている。銅層パターン14に繋がる通電部14xは反射防止/近赤外線吸収フィルム20を取り囲むように配置されている。
なお、前述した図2(b)の工程において、反射防止/近赤外線吸収フィルム20が、銅層パターン14が埋設された領域から通電部14xの内側部までの領域(図6の破線Bで囲まれた領域)を覆って配置される場合は、反射防止/近赤外線吸収フィルム20の下の通電部14xの部分が選択的にホットメルト接着樹脂層12に埋設される。
第1実施形態の第1のシールド材1は、図4に示すように、ホットメルト接着樹脂層12の下面に粘着層18が貼着され、その粘着層18を介してPDPの表示画面にシールド材1が貼着される。そして、周辺部に露出する通電部14xが帯電防止のためPDPの筐体の接地端子に電気的に接続される。銅層パターン14は良導体であるので、PDPの表示画面から放出されるマイクロ波や超低周波などの電磁波を遮断することができる。
本実施形態のシールド材1では、銅層パターン14はその裏面を含む全面に黒色層13が形成されているため、外部からの入射光やPDPからの放出光の反射が低減され、PDPの表示性能を向上させることができる。
また、最外部に反射防止層20bを備えているので外光やPDPからの出射光の反射を抑えることができ、PDPの表示画像のコントラスト比を向上させることができる。また、近赤外線吸収層20cを備えているので、リモートコントロール装置などをPDPの近傍で操作しても誤動作を起こすおそれがなくなる。
さらには、反射防止/近赤外線吸収フィルム20を構成するプラスチックフィルム20aが紫外線(UV)吸収機能を備えているので、人体に有害な紫外線を遮断することができる。
また,必要に応じて近赤外線吸収層20cにネオンの発光を抑える色の顔料を含有させてもよい。この場合、ネオンのオレンジ色の発光が補正されてPDPのカラー表示性能を向上させることができる。
また、反射防止/近赤外線吸収フィルム20はその上面が平坦化されて形成されるので、PDPからの放出光や外光が凹凸に基づいて屈折・散乱することがなくなるためシールド材は透明なものとなり、PDPの表示品質を向上させることができる。
図5には第1実施形態の第2のシールド材1aが示されている。図5に示すように、第2のシールド材1aは、下面の周縁部に黒枠層22aが設けられた透明のガラス基板22の上面に、上記した図4のシールド材1の粘着層18の露出面が貼着されて構成されている。
第2のシールド材1aは、ガラス基板20の黒枠層22aが設けられた面がPDPの表示画面側に対向してPDPの表示画面の前方に設置される。そして、同様に、帯電防止のために、周辺部に露出する通電部14xがPDPの筐体の接地端子に電気的に接続される。
(第2の実施の形態)
図7は本発明の第2実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図、図8本発明の第2実施形態の第1のシールド材を示す断面図、図9、図10及び図11は同じく第2実施形態の第2、第3及び第4のシールド材をそれぞれ示す断面図である。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、近赤外線吸収機能を備えたプラスチックフォルムを基材として使用することにある。第2実施形態において第1実施形態と同様な工程についてはその説明を省略する。
第2実施形態のシールド材の製造方法は、図7(a)に示すように、まず、第1プラスチックフィルム30aとその片面に形成された近赤外線吸収層30bとにより構成される近赤外線吸収フィルム30を用意する。第2実施形態では、近赤外線吸収フィルム30が基材として使用される。
その後に、図7(b)に示すように、近赤外線吸収フィルム30の近赤外線吸収層30b側の面に、第1実施形態と同様に、ホットメルト接着樹脂層12を形成した後に、銅箔14aの黒色層13側の面をホットメルト接着樹脂層12上に貼着する。
次いで、図7(c)に示すように、第1実施形態と同様に、銅箔14aをパターニングして銅層パターン14及び通電部14xを得た後に、銅層パターン14の上面及び両側面を黒化処理することにより黒色層13を形成する。これにより、第1実施形態と同様に、銅層パターン14の裏面を含む全面に黒色層13が形成される。
続いて、図7(d)に示すように、第2プラスチップフィルム40aとその片面に形成された反射防止層40bとにより構成される反射防止フィルム40を、銅層パターン14上に配置した状態で、第1実施形態と同様な方法により、その積層体を加熱/加圧する。これにより、同じく図7(d)に示すように、第1実施形態と同様に、銅層パターン14がホットメルト接着樹脂層12に埋設されると共に、上面が平坦化された状態で反射防止フィルム40が銅層パターン14及びホットメルト接着樹脂層12上に接着される。これにより、第2実施形態の第1のシールド材2が得られる。
第2実施形態の第1シールド材2では、近赤外線吸収フィルム30の近赤外線吸収層30b側の面にホットメルト接着樹脂層12が形成されており、その中に銅層パターン14が埋設されている。銅層パターン14に繋がる通電部14xがホットメルト接着樹脂層12の周縁部上に形成されている。また、銅層パターン14の上面とホットメルト接着樹脂層12の上面は同一面となっており、銅層パターン14の段差が解消されて平坦化されている。また、ホットメルト接着樹脂層12及び銅層パターン14上には反射防止フィルム40がその上面が平坦化された状態で形成されている。
第2実施形態の第1シールド材2では、図8に示すように、近赤外線吸収フィルム30の下面に粘着層18が形成され、シールド材2の粘着層18の面がPDPの表示画面に貼着される。
また、図9には第2実施形態の第2のシールド材2aが示されている。図9に示すように、第2実施形態の第2のシールド材2aは、下面の周縁部に黒枠層22aが設けられた透明のガラス基板22の上面に、上記した図8のシールド材1の粘着層18の露出面が貼着されて構成されている。第2のシールド材2aは、ガラス基板22の黒枠層22aが設けられた面がPDPの表示画面の前方に配置される。
また、図10には第2実施形態の第3のシールド材2bが示されている。図10に示すように、第3のシールド材2bでは、前述した図7(b)の工程において、近赤外線吸収フィルム30の第1プラスチックフィルム30aの露出面上にホットメルト接着樹脂層12が形成される。従って、図10に示すように、第3のシールド材2bでは、上述した図8において近赤外線吸収フィルム30の第1プラスチックフィルム30aと近赤外線吸収層30bとが上下反転して配置された構成となっている。そして、同様に、第3のシールド材2bの粘着層20がPDPの表示画面に貼着される。他の要素は図8と同一であるのでその説明を省略する。
さらに、図11には第2実施形態の第4のシールド材2cが示されている。図11に示すように、第2実施形態の第4のシールド材2cは、下面の周縁部に黒枠層22aが設けられたガラス基板22の上面に、上記した図10の第3のシール材2bの粘着層18の露出面が貼着されて構成されている。第4のシールド材2cは、ガラス基板22の黒枠層22aが設けられた面がPDPの表示画面の前方に配置される。
第2実施形態の第1〜第4のシールド材2,2a,2b,2cは、第1実施形態と同様な効果を奏すると共に、反射防止層40bから発生する干渉縞(色むら)を抑制する場合に都合がよい。
すなわち、反射防止層40bは、屈折率の異なる膜を積層し、その光学的干渉作用を利用するものであるので、干渉縞(色むら)が発生することがある。
第1実施形態では、プラスチックフィルム20aの上面及び下面に反射防止層20bと近赤外線吸収層20bとがそれぞれ設けられた構成であるので、反射防止層20aから発生する干渉縞(色むら)がその直下の近赤外線吸収層20cの色によって増強される場合が想定される。
しかしながら、第2実施形態の第1〜第4のシールド材2,2a,2b,2cでは、反射防止層40bと近赤外線吸収フィルム30bとは、第1実施形態よりもホットメルト接着樹脂層12の厚み分だけ離れて配置されるので、反射防止層40bの干渉縞(色むら)が近赤外線吸収層30bによって増強されることが抑制され、シールド材の光学特性の劣化が防止される。
このような観点からは、第3及び第4のシールド材2b,2cのように、近赤外線吸収層30bがプラスチックフィルム30aの下面に配置されて、反射防止層40bと近赤外線吸収フィルム30bとがさらに離れて配置されるようにする方が都合がよい。
なお、前述した第1及び第2実施形態では、銅層パターン14の下面側にホットメルト接着樹脂層12が残存する状態で銅層パターン14がホットメルト接着樹脂層12中に埋設されているが、銅層パターン14の下面がホットメルト接着樹脂層12の下面と同一面になるように銅層パターン14が埋設されるようにしてもよい。
図1(a)〜(e)は本発明の第1実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その1)である。 図2(a)〜(c)は本発明の第1実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図(その2)である。 図3は本発明の第1実施形態の第1のシールド材を示す断面図(その1)である。 図4は本発明の第1実施形態の第1のシールド材を示す断面図(その2)である。 図5は本発明の第1実施形態の第2のシールド材を示す断面図である。 図6は図2(b)の積層体の様子を平面的にみた模式図である。 図7(a)〜(d)は本発明の第2実施形態のシールド材の製造方法を示す断面図である。 図8は本発明の第2実施形態の第1のシールド材を示す断面図である。 図9は本発明の第2実施形態の第2のシールド材を示す断面図である。 図10は本発明の第2実施形態の第3のシールド材を示す断面図である。 図11は本発明の第2実施形態の第4のシールド材を示す断面図である。
符号の説明
1,1a,2,2a,2b,2c…シールド材、10…仮基材、10a…プラスチックフィルム、10b…剥離層、12…ホットメルト接着樹脂層、13…黒色層、14a…銅箔、14…銅層パターン(導電層パターン)、14x…通電部、18…粘着層、20…反射防止/近赤外線吸収フィルム、20a…プラスチックフィルム、20b…反射防止層、20c…近赤外線吸収層、22…ガラス基板、22a…黒枠層、30…近赤外線吸収フィルム、30a…第1プラスチックフィルム、30b…近赤外線吸収層、40…反射防止フィルム、40a…第2プラスチックフィルム、40b…反射防止層。

Claims (15)

  1. 基材上に、加熱により流動化するホットメルト接着樹脂層を形成する工程と、
    前記ホットメルト接着樹脂層の上に導電層パターンを形成する工程と、
    前記導電層パターンの上に、少なくとも反射防止機能を備えたフィルムを配置し、加熱した状態で前記フィルムを加圧することにより、流動化した前記ホットメルト接着樹脂層に前記導電層パターンを埋設すると共に、前記フィルムを前記ホットメルト接着樹脂層に接着する工程とを有することを特徴とするシールド材の製造方法。
  2. 前記基材は、前記ホットメルト接着樹脂層から剥離可能な仮基材であって、前記フィルムを前記ホットメルト接着樹脂層に接着する工程の後に、前記ホットメルト接着樹脂層から前記仮基材を剥離する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のシールド材の製造方法。
  3. 前記少なくとも反射防止機能を備えたフィルムは、プラスチックフィルム一方の面に反射防止層が形成され、他方の面に近赤外線吸収層が形成されたものであり、前記導電層パターンの上に前記フィルムを配置する際に、前記導電層パターンの上に前記赤外線吸収層の面を対向させて配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド材の製造方法。
  4. 前記基材は、近赤外線吸収機能を備えた透明のプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1に記載のシールド材の製造方法。
  5. 前記近赤外線吸収機能を備えたプラスチックフィルムは、該プラスチックフィルムの片面に近赤外線吸収層が設けられたものであって、
    前記基材上にホットメルト接着樹脂層を形成する工程において、前記プラスチックフィルムの露出面、又は近赤外線吸収層の露出面に前記ホットメルト接着樹脂層を形成することを特徴とする請求項4に記載のシールド材の製造方法。
  6. 前記導電層パターンを形成する工程は、
    片面に黒色層が形成された銅箔の該黒色層の面を前記ホットメルト接着樹脂層の上に貼着する工程と、
    前記銅箔をパターニングして銅層パターンを形成する工程と、
    前記銅層パターンの上面及び両側面を黒化する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載のシールド材の製造方法。
  7. 前記導電層パターンを前記ホットメルト接着樹脂層内に埋設する際に、前記導電層パターンの上面と前記ホットメルト接着樹脂層の上面とが同一面になって平坦化されることを特徴とする請求項1乃至6に記載のシールド材の製造方法。
  8. 前記導電層パターンを形成する工程において、該導電層パターンが形成される領域の周縁部に前記導電層パターンに繋がる通電部を同時に形成し、
    前記導電層パターンの上に前記フィルムを配置する際に、前記フィルムは、導電層パターンが形成された領域、又は導電層パターンが形成された領域から通電部の内側部までの領域を覆って配置されることを特徴とする請求項1に記載のシールド材の製造方法。
  9. ホットメルト接着樹脂層と、
    前記ホットメルト接着樹脂層に埋設された導電層パターンと、
    前記ホットメルト接着樹脂層及び導電層パターンの上に形成され、少なくとも反射防止機能を備えたフィルムと、
    前記導電層パターンが埋設された領域から外側周辺側の前記ホットメルト接着樹脂層の上に形成され、前記導電層パターンに繋がる通電部とを有することを特徴とするシールド材。
  10. 前記反射防止機能を備えたフィルムは、前記導電層パターンが埋設された領域、又は該導電層パターンが埋設された領域から前記通電部の内側部までの領域を覆って形成されていることを特徴とする請求項9に記載のシールド材。
  11. 前記少なくとも反射防止機能を備えたフィルムは、近赤外線吸収機能をさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載のシールド材。
  12. 前記ホットメルト接着層の下に近赤外線吸収フィルムが貼着されていることを特徴とする請求項9に記載のシールド材。
  13. 前記ホットメルト接着層の下に粘着層を介してガラス基板が配置されていることを特徴とする請求項9に記載のシールド材。
  14. 前記近赤外線吸収フィルムの下に粘着層を介してガラス基板が配置されていることを特徴とする請求項12に記載のシールド材。
  15. 前記少なくとも反射防止機能を備えたフィルムは、プラスチックフィルムの上面に反射防止層が形成され、該プラスチックフィルムの下面に近赤外線吸収層が形成されたものであることを特徴とする請求項11に記載のシールド材。
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