以下、本発明の実施の形態について、一実施の形態を、図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.パチンコ機及びパチンコ機付属機器の説明
3.島管理装置の説明
4.ホールコンピュータの説明
5.ICタグ及びアンテナの説明
6.監視情報の説明
7.報知画面の説明
8.モード設定画面の説明
9.監視設定情報の説明
10.RWの動作の説明
11.島管理装置の動作の説明
12.ホールコンピュータの動作の説明
13.請求項との対比
14.変形例の説明
1.システム構成の概要説明
まず、図1及び図2を参照して、遊技場監視システムの全体構成について説明する。図1は、遊技場監視システムを示す構成図である。図2は、遊技場監視システムを導入した遊技場内の外観を示す説明図である。
遊技場には、パチンコ機1が設置される設置台である遊技島200が複数設置されている。遊技島200では、パチンコ機1が背中合わせに2列に並べられて設置されている。そして、各遊技島200の内部には、パチンコ機1を監視するための監視制御装置であるリーダライタ(以下、RWと称する)30が、1台のパチンコ機1に1台ずつ設置されている。また、RW30は通信ユニット300を備えており、遊技島200の外面、パチンコ機1の前面上部に設置されている。この通信ユニット300には、RW30が外部と通信するための種々のアンテナが備えられている。そして、各通信ユニット300の上側には、遊技者が個々のパチンコ機1の遊技内容(本日の大当たり回数など)に関する情報を入手するための情報表示器201が設置されている。
また、遊技島200にはそれぞれ1台ずつ島管理装置100が設置されている。この島管理装置100は、無線LANである店内ネットワーク150に接続しており、RW30が店内ネットワーク150へ接続するためのアクセスポイントとしての機能も有している。また、店内ネットワーク150には遊技者端末400及びホールコンピュータ600も接続している。
かかる遊技場監視システムにおいては、各RW30により、各パチンコ機1に設置された後述の監視タグ86と監視アンテナ68と(図3〜図5参照)のRFID通信を利用して、両者の通信状態に基づいて開閉部材の開閉状態が監視される。RW30は、継続的に監視アンテナ68から監視タグ86を呼び出す呼出波を送信しており、予めRW30に登録されているIDコードを含む反射波を送信する監視タグ86とのRFID通信が成立している状態では、監視場所は閉じられている(正常)と判断される。そして、監視タグ86と監視アンテナ68とのRFID通信が断たれた場合や、予めRW30に登録されている監視タグでないICタグとRFID通信をした場合には異常と判断され、RW30から島管理装置100へ「異常情報」が送信される。
また、遊技場の係員は係員カード510を所持している。係員カード510は、係員の身分を証明するためのカードである。係員はパチンコ機1の玉詰まりの除去等の作業を行う際に、パチンコ機1の前面枠11や本体枠10(図3参照)を開放する。しかしながら、この係員による開放は作業のための開放であり、不正者による不正開放ではない。そこで、係員は係員カード510を用いてRW30に作業を行う旨を認識させる(「認証状態」とさせる)。
この係員カード510には、係員を識別可能なIDコード(ICタグ固有の識別コード)を記憶したICタグである認証タグ511が内蔵されており、RW30にはこの認証タグ511と通信するための認証アンテナ301が備えられ、通信ユニット300に内蔵されている(図5参照)。そこで、係員は作業を行う前に係員カード510を通信ユニット300にかざす。すると、認証アンテナ301と認証タグ511とのRFID通信が成立するので、RW30は「認証状態」とされ、監視タグ86と監視アンテナ68とのRFID通信が断たれても係員による「作業中」であると判断される。そして、島管理装置100へは「異常情報」でなく、「作業情報」が送信されることとなる。なお、この「認証状態」はパチンコ機1の前面枠11及び本体枠10が閉じられた際に解除される。
また、本実施の形態では、異常が発生してから所定時間(例えば、1分)経過しても異常が継続している場合には、「継続情報」が作成される。これは、継続して異常が発生していることを島管理装置100及びホールコンピュータ600へ知らせるための情報である。
また、RW30から「異常情報」、「継続情報」及び「作業情報」を受信した島管理装置100は、それらの情報をホールコンピュータ600へ送信する。そして、各パチンコ機1についての「異常情報」、「継続情報」及び「作業情報」はホールコンピュータ600において集計、記憶される。さらに、不正開放が行われた際には、その行為に対して係員が対処する必要がある。そこで、「異常情報」又は「継続情報」を受信した島管理装置100では、自身に設けられているランプ(図示外)を点灯させて、異常の発生を係員に報知する。なお、「作業情報」を受信した際には、報知は行わない。さらに、ホールコンピュータ600では、「異常情報」及び「継続情報」を受信するとエマージェンシメッセージ画面500(図11参照)を表示して、不正行為の発生が係員に報知される。また、「作業情報」を受信した場合には報知動作は行われない。なお、本発明の遊技場監視システムでは、RW30は夜間や休日も継続して稼動し、パチンコ機1の監視を行う。しかし、ホールコンピュータ600や島管理装置100は夜間に電源がOFFされる。なお、本実施の形態では「異常情報」、「継続情報」、「作業情報」をまとめて「監視情報」と呼ぶこととする。
したがって、ホールコンピュータ600の稼働が開始された際に島管理装置100を経由してRW30から「異常情報」及び「継続情報」が送信されることになる。これらの監視情報を受信したホールコンピュータ600では、受信した監視情報を記憶すると共に報知が行われる。しかし、継続情報は1分ごとに作成されるので、多量の継続情報を受信することになり、多量のエマージェンシメッセージ画面500を表示することとなり、過剰な負荷がかかることとなる。このような場合に、係員がホールコンピュータ600において何らかの作業を行おうとしても、エマージェンシメッセージ画面500が立て続けに表示されることとなるので、ホールコンピュータ600への入力が行えない状態となってしまう。また、夜間に係員が遊技場内の複数のパチンコ機1の作業を行うような場合、1台1台のパチンコ機1に対して係員カード510をかざして認証処理を行うのが手間なため、認証状態とせずに作業を行ってしまうような場合がある。このような場合にも多量の「異常情報」及び「継続情報」が作成されてしまう。
そこで、本発明の遊技場管理システムでは、「営業中モード」と「営業外モード」との2つのモードを設けている。ホールコンピュータ600では、予め定められた営業開始時刻となると「営業中モード」とされ、予め定められた営業終了時刻となると「営業外モード」とされ、その情報は島管理装置100へ送信され、各RW30へ送信される。また、各モードにおいてどの監視場所を監視するのかの設定をホールコンピュータ600で行うことができ(図13参照)、その設定の情報(監視設定情報、図14参照)はRW30へ送信される。そして、RW30では、現在のモードにおいて監視設定情報で「監視しない」と設定されている監視場所については、RF回路38のアンテナ68から監視タグ86へ呼出波を送信して、監視タグ86との正常な通信を行えるか否かの監視を行う監視処理(図16参照)を行わないようにしている。
例えば、前面枠11を開放する不正行為は、営業時間内に所定の入賞口へ遊技球を導くために行われることが多い。また、営業時間外における前面枠11の開放は、係員による作業によるものが多く、仮に係員でない者により前面枠11が開けられたとしても、それだけでは直接的に被害を蒙ることも少ない。そこで、前面枠11の開放を監視する監視場所(第三監視場所)については、営業中モードでは監視する設定とし、営業外モードでは監視しない設定とする。これにより、営業時間外に係員が作業を行う場合であっても、第三監視場所については「異常情報」及び「継続情報」が作成されないので、翌朝のホールコンピュータ600の起動時に受信する異常情報や継続情報が削減され、ホールコンピュータ600への負担が軽くなる。そこで、監視しないと設定されている監視場所については、「異常情報」及び「継続情報」の生成は行わないようにしている
また、遊技者は、遊技者を識別可能なIDコードを記憶したICタグである遊技者タグ411を内蔵した遊技者カード410を所有している。この遊技者タグ411には、遊技者を識別可能なIDコードの他に、その遊技者の過去の遊技情報が記憶されている。遊技者は、遊技を開始する前に、通信ユニット300に遊技者カード410をセットする。通信ユニット300には、RW30が遊技者タグ411とRFID通信を行うための遊技者アンテナ302(図5参照)が備えられている。そして、RW30では、繰り返し遊技者タグ411を呼び出す呼出波を送信しており、遊技者タグ411とのRFID通信が成立し、遊技者を認識すると、その後のパチンコ機1の遊技情報(打ち込み球数、払出球数、大当たり抽選回数、大当たり回数など)が所定時間(例えば、1分)ごとに遊技者タグ411へ送信され、遊技者タグ411のEEPROM(図示外)に書き込まれる。また、遊技者タグ411に書き込まれる遊技情報は、RW30から島管理装置100を経由して、ホールコンピュータ600へ送信され、集計、記憶される。
また、遊技者端末400にも、遊技者タグ411とRFID通信するためのアンテナが設けられており、遊技者端末400は遊技者カード410(遊技者タグ411)に記憶されている遊技情報を読み出すことができる。そこで、遊技者は、遊技者カード410を遊技者端末にセットすることにより、記憶されている遊技情報を閲覧することができる。
2.パチンコ機及びパチンコ機付属機器の説明
次に、図3乃至図5を参照して、パチンコ機1について説明する。図3は、パチンコ機1の前面枠11及び本体枠10を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図4は、パチンコ機1の背面図である。図5は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、機枠12と、本体枠10と、前面枠11とから構成されている。機枠12は、パチンコ機1を遊技島200に固定するためのものである。また、本体枠10は、前面側に遊技領域4を有する遊技盤2、遊技球を貯留するための上皿5や下皿6等を備え、裏面側には機構部としての機構板、パチンコ機1の制御を司る種々の基板等が設置されている。そして前面枠11は、遊技盤を覆うためのガラス板を保持している。さらに、遊技領域4には、図柄表示装置や各種入賞口等が設けられている。
図4に示すように、パチンコ機1背面の下部には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41を収納した主基板ケース81、遊技球の払い出しを制御する払出制御基板45を収容した払出制御基板ケース82等が配置されている。また、機構板は、遊技球を払い出すための払出装置67を備えている。
次に、図5を参照してパチンコ機1の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41、遊技球の払い出しを制御する払出制御基板45が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや遊技領域4に設けられた図柄表示装置への表示内容のデータ等を記憶したROM53とを備えている。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には払出制御基板45、遊技情報を出力するための出力ポート55が接続している。なお、図5には図示しないが、パチンコ機1には、主基板41、払出制御基板45の他にも、電源基板、音基板、図柄表示基板、電飾基板、中継基板、発射基板、サブ統合基板等が設けられている。
また、図3及び図4に示すように、監視タグ86a〜86cが主基板ケース81、機枠12、前面枠11に貼り付けられている。そして、主基板ケース81、機枠12と本体枠10、本体枠10と前面枠11の開閉の監視が行われている。そして、各監視場所が閉じられた状態において、監視タグ86と対峙し、RFID通信が可能な位置に監視アンテナ68が備えられている。そこで、主基板ケース81に貼り付けられた監視タグ86をケースタグ86a、機枠12に貼り付けられた監視タグ86を機枠タグ86b、前面枠11に貼り付けられた監視タグ86を前面枠タグ86cとする。なお、ケースタグ86aと通信する監視アンテナ68をケースアンテナ68a(図5参照)、機枠タグ86bと通信する監視アンテナ68を機枠アンテナ68b、前面枠タグ86cと通信する監視アンテナ68を前面枠アンテナ68cとする。なお、主基板41が収容されている主基板ケース81を第一監視場所とし、本体枠10と機枠12を第二監視場所とし、前面枠11と本体枠10を第三監視場所とする。
次に、図5を参照してRW30について説明する。RW30には、RW30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32にはフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、監視タグ86へ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、時間管理を行うReal Time Clock(以下、RTCと称する)71、I/Oインタフェイス37が接続している。I/Oインタフェイス37には、パチンコ機1の主基板41の出力ポート55と接続する入力ポート39、島管理装置100を介して店内ネットワーク150に接続するため通信回路36が接続されている。また、EEPROM35には、監視情報を記憶する監視情報記憶エリア351(図8参照)と、営業中モードであるか営業外モードであるかの情報、各モードにおける監視場所の情報を記憶する監視設定情報記憶エリア352(図14参照)が設けられている。
そして、RF回路38には、係員カード510の認証タグ511とRFID通信するための認証アンテナ301、及び、遊技者カード410の遊技者タグ411とRFID通信するための遊技者アンテナ302がケーブルで接続しており、当該パチンコ機1の前面に設置されている通信ユニット300内に設けられている。また、パチンコ機1の各監視場所に貼り付けられている監視タグ86a〜86cとRFID通信するための監視アンテナ68a〜68cもRF回路38に接続している。
3.島管理装置の説明
次に、図6を参照して島管理装置100について説明する。図6は島管理装置100の電気的構成を示すブロック図である。図6に示すように、島管理装置100は、各種の演算を行うCPU101と、各種フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM102と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM103と、RW30から受信した監視情報、パチンコ機1の台番号等の登録情報を記憶したEEPROM104と、データの受け渡しを行うI/Oインタフェイス105と、店内ネットワーク150に接続するための通信回路106と、RW30から受信した監視情報を表示するための表示器107と、その監視情報に基づいて点灯される警告ランプ108と、表示器107の表示を消去及び警告ランプ108の消灯を行うためのクリアボタン109とから構成されている。
島管理装置100の主な機能は監視情報の報知である。ROM103に格納されている制御プログラムにより、RW30から監視情報を受信すると、表示器107に「101番台、前面枠が不正に開放されています!(14:45:03)」等の障害の発生や回復を示す報知メッセージが表示され、さらに、遊技場の係員の注意を惹くために警告ランプ108が点灯される。そして、係員によりクリアボタン109が押下されると、報知メッセージが消され、警告ランプ108が消灯される。また、受信した監視情報は、自身で報知のためのデータとして使用されるとともに、受信の都度、ホールコンピュータ600へ送信もされる。この島管理装置100は、遊技場の営業が開始される前に起動され、遊技場の営業が終了した後にパワーオフされる。
4.ホールコンピュータの説明
次に、ホールコンピュータ600について説明する。図7は、ホールコンピュータ600の電気的構成を示すブロック図である。図7に示すように、ホールコンピュータ600には、ホールコンピュータ600の制御を司るCPU601が設けられ、CPU601には、各種のデータを一時的に記憶するRAM602と、BIOS等を記憶したROM603と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス604とが接続されている。I/Oインタフェイス604には、ハードディスク装置680が接続され、当該ハードディスク装置680には、監視情報記憶エリア681と、遊技情報記憶エリア682と、監視設定情報記憶エリア683と、プログラム記憶エリア684と、その他の情報記憶エリア685とが設けられている。
なお、監視情報記憶エリア681には、遊技場内の全てのパチンコ機1の監視情報が記憶されており(図10参照)、遊技情報記憶エリア682には、遊技場内の全てのパチンコ機1の遊技情報が記憶されている。そして、監視設定情報記憶エリア683には、営業中モードであるか、営業外モードであるかの情報と、夫々のモードの場合に監視する監視場所の情報とが記憶されている。また、プログラム記憶エリア684には、CPU601で実行されるプログラムが記憶されており、その他の情報記憶エリア685には、監視に関する種々の設定情報やパチンコ機1に関する情報などが記憶されている。
また、I/Oインタフェイス604には、通信装置608と、マウス633と、ビデオコントローラ614と、キーコントローラ615と、CD−ROMドライブ616と、FDドライブ617とが接続され、ビデオコントローラ614にはディスプレイ634が接続され、キーコントローラ615にはキーボード635が接続されている。そして、通信装置608は店内ネットワーク150に接続可能となっている。なお、CD−ROMドライブ616に挿入されるCD−ROM636には、制御プログラムが記憶されており、導入時に、印刷データ編集プログラムは、CD−ROM636からハードディスク装置680にセットアップされてプログラム記憶エリア684に記憶されるようになっている。また、FDドライブ617では、フレキシブルディスク637の読み取りや書き込みが可能となっている。
5.ICタグ及びアンテナの説明
次に、監視タグ86、遊技者タグ411、認証タグ511について説明する。監視タグ86、遊技者タグ411は13.56MHzの短波帯でRFID通信を行うICタグである。
例えば、主基板ケース81は上蓋部及び下蓋部の中に主基板41が収納され、上蓋部と下蓋部とは開かないようにかしめられている。そして、ケースアンテナ68aは主基板ケース81の下蓋部に設置されており、ケースタグ86aは上蓋部に設置されている。そして、ケースアンテナ68aとケースタグ86aとの距離は、主基板ケース81の上蓋部と下蓋部を組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRFID通信が可能であり、ケースアンテナ68aとケースタグ86aとの距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部のわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。
また、機枠タグ86bと機枠アンテナ68bとの通信可能距離についても、機枠12と本体枠10とを閉じた状態では通信可能となり、少しでも開けられた状態(例えば、5mmを超えた状態)では通信不能となるように、機枠アンテナ68bのコイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。そして、前面枠タグ86cと前面枠アンテナ68cとの通信可能距離についても、前面枠11と本体枠10とを閉じた状態では通信可能となり、少しでもあけられた状態(例えば、3mmを超えた状態)では通信不能となるように、前面枠アンテナ68cのコイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。
また、認証アンテナ301及び遊技者アンテナ302は通信ユニット300の内部に設置されている。そして、係員が係員カード510をかざすと、認証タグ511とRFID通信を行う。また、通信ユニット300は遊技者カード410を保持できるように、その上面にカード差込口が設けられている。そして、遊技者カード410がカード差込口に挿入された状態でRFID通信が可能なようにコイルの巻き数やリアクタンス値の調節が行われている。
6.監視情報の説明
次に、図8乃至図10を参照して、監視情報について説明する。ここでは、2005年8月10日に次のような作業が行われた場合を例に挙げる。営業モード中に島番号「1」、台番号「528」のパチンコ機1において、係員により本体枠10と機枠12(第二監視場所)が開放され、前面枠11と本体枠10(第三監視場所)が開放され、それぞれが閉じられるという作業が行われている。島番号「15」、台番号「802」のパチンコ機1においては何も行われていない。そして、営業外モード中に、遊技場の全てのパチンコ機1において、係員が認証作業を行わずに、本体枠10と機枠12(第二監視場所)を開放し、前面枠11と本体枠10(第三監視場所)を開放し、作業を行い、本体枠10と機枠12(第二監視場所)を閉じ、前面枠11と本体枠10(第三監視場所)を閉じれるという作業を行っている。
また、第一監視場所(主基板ケース81)は、営業モード中及び営業外モード中の両方にて監視を行う設定となっており、第二監視場所(本体枠10と機枠12)及び第三監視場所(前面枠11と本体枠10)は、営業モード中においてのみ監視を行う設定となっているものとする。
図8は、2005年8月10日の台番号528のパチンコ機1に設置されているRW30の監視情報351であり、図9は、島管理装置100のEEPROM104に設けられている監視情報記憶エリア1041の構成を示す模式図であり、図10は、ホールコンピュータ600の監視情報記憶エリア681の構成を示す模式図である。RW30で作成された監視情報は、島管理装置100へ送信され、さらにホールコンピュータ600へ送信される。そして、島管理装置100及びホールコンピュータ600では、監視情報が異常情報又は継続情報であれば異常の発生が報知される。
図8乃至図10に示すように、監視情報記憶エリア351,1041,681には、島番号欄、台番号欄、日付欄、時刻欄、区分欄、監視場所欄、内容欄、状態欄、IDコード欄が設けられており、RW30の監視情報記憶エリア351及び島管理装置100の監視情報記憶エリア1041には送信欄も設けられている。
島番号欄には異常が発生したパチンコ機1の設置されている遊技島200の番号がセットされ、台番号欄には異常が発生したパチンコ機1の台番号がセットされ、日付欄及び時刻欄には、異常が発生した日時がセットされる。そして、区分欄には監視情報の種類を示すコードがセットされる。本実施の形態では異常情報では「1」、作業情報では「2」、継続情報では「3」である。そして、監視場所欄には、異常が発生した監視場所を示すコードがセットされる。本実施の形態では、主基板41が収容されている主基板ケース81(第一監視場所)が「1」、本体枠10と機枠12(第二監視場所)が「2」、前面枠11と本体枠10(第三監視場所)が「3」である。そして、内容欄には異常の種類がセットされる。監視タグが応答しない「応答エラー」では「1」、IDの異なる監視タグと更新した「IDエラー」では「2」である。そして、状態欄には異常の発生であるか回復であるかを示すコードがセットされる。本実施の形態では発生は「1」、回復は「2」である。そして、IDコード欄には認証状態とした認証タグ511のIDがセットされる。
そして、送信欄には当該監視情報の送信(RW30であれば島管理装置100への送信、島管理装置100であればホールコンピュータ600への送信)が正常に行われたか否かを示すコードがセットされる。本実施の形態では、送信が正常に行われた場合には「1」、送信が正常に行われず再送信を行う必要がある場合には「0」がセットされる。
図8に示すように、台番号528のパチンコ機1に設置されているRW30の監視情報記憶エリア351では、島番号「1」、台番号「528」のパチンコ機1において、
2005年8月10日の19:08:46に第三監視場所(前面枠11と本体枠10)に応答エラーが発生していることを示す作業情報が作成されており、19:09:32に第二監視場所(本体枠10と機枠12)に応答エラーが発生していることを示す作業情報が作成されており、19:11:14に第二監視場所に応答エラーが回復したことを示す作業情報が作成されており、19:11:16に第三監視場所に応答エラーが回復したことを示す作業情報が作成されている。これらの作業はIDコード「84T6R8546R84R59T」の認証タグ511の係員によるものである。そして、この時間帯はまだ遊技場の営業時間内であるので、島管理装置100は稼動しており、RW30と島管理装置100との通信は成立している。そこで、これらの作業情報の送信欄は「1」となっており、島管理装置100への送信が正常に行われたことがわかる。
営業外モード中に、前面枠11及び機枠12が本体枠10から開放されているが、第二監視場所(本体枠10と機枠12)及び第三監視場所(前面枠11と本体枠10)は、営業外モード中には監視が行われないので、異常情報や継続情報は作成されていない。よって、係員が認証処理を行う手間を省いて作業を行ったとしても、大量の監視情報(異常情報及び継続情報)が作成されることがないので、翌営業日において島管理装置100及びホールコンピュータ600との通信が成立した後に、ホールコンピュータ600において多量のエマージェンシメッセージ画面500が表示されてしまうことがない。そして、この時間帯は遊技場の営業時間外であるので、島管理装置100は稼動していない。そこで、RW30と島管理装置100との通信は成立しておらず、これらの作業情報の送信欄は「0」となっており、島管理装置100への送信が行われていないことがわかる。なお、19:08:46より前の監視情報については省略されている。
そして、図9に示すように、島管理装置100の監視情報記憶エリア1041では、2005年8月10日の19:11:16までの島番号「1」、台番号「528」のパチンコ機1の監視情報のみが記憶されている。
また、図10に示すように、ホールコンピュータ600の監視情報記憶エリア681においても同様に、2005年8月10日の19:11:16までの島番号「1」、台番号「528」のパチンコ機1の監視情報のみが記憶されている。
7.報知画面の説明
次に、図11及び図12を参照して、ホールコンピュータ600に表示される報知画面について説明する。図11は、エマージェンシメッセージ画面500のイメージ図であり、図12は、エマージェンシデータ画面501のイメージ図である。
エマージェンシメッセージ画面500は、異常情報又は継続情報を受信した際にポップアップ表示され、係員へ異常発生や異常の継続を報知するための画面である。図11に示すように、異常が発生したパチンコ機1の台番号と、発生日時、異常の内容が表示されている。また、パチンコ機1の異常が回復した際に選択するための復帰ボタンが設けられており、復帰ボタンが選択されると当該エマージェンシメッセージ画面500は閉じられる。図11に示す例では、台番号101のパチンコ機1において、2005年8月10日の14:45:03に前面枠11に異常が発生していることが報知されている。
エマージェンシデータ画面501は、監視情報の一覧を示す画面であり、図12に示すように、島番号選択コンボボックス、台番号選択コンボボックス、表示ボタン、終了ボタン、一覧表示欄が設けられている。一覧表示欄には監視情報記憶エリア681に記憶されている監視情報が表示される。そして、島番号選択コンボボックスで島番号を選択すると、その島番号の遊技島200に設置されているパチンコ機1の監視情報のみが表示され、台番号選択コンボボックスで台番号を選択すると、その台番号のパチンコ機1の監視情報のみが表示される。また、一覧表示欄の1つの行を選択して表示ボタンを選択すると、その監視情報のパチンコ機1に関するその他の情報が表示される。
図12に示す例では、島番号や台番号は選択されていないので、監視情報記憶エリア681に記憶されている遊技場の全てのパチンコ機1の異常情報及び作業情報が表示されている。一覧表示欄の1,2行目は、区分欄が「1」であり異常情報であることがわかる。さらに、タグID欄に認証タグ511のIDコードが登録されていないことからも作業情報でなく異常情報であることがわかり、島番号3番の台番号156番のパチンコ機1で前面枠11が2005年8月10日の14:45:03に開けられ、14:45:15に閉じられたことがわかる。そして、3行目〜6行目の情報は区分欄が「2」であることから作業情報であることがわかり、島番号1番の台番号528番のパチンコ機1で19:08:46に前面枠11が開けられ、19:09:32に本体枠10が開けられ、19:11:14に本体枠10が閉められ、19:11:16に前面枠11が閉められたという作業がタグID「84T6R8546R84R59T」という認証タグ511を所有する係員により行われたことがわかる。
8.モード設定画面の説明
次に、図13を参照して、モード設定画面550について説明する。図13は、モード設定画面500のイメージ図である。このモード設定画面550は、ホールコンピュータ600において営業中モードと営業外モードでの監視場所の設定、及び、どちらのモードで稼働させるかの設定を行うものである。
図13に示すように、モード設定画面550には、営業中モード欄と営業外モード欄とが設けられている。そして、選択されているモードが「営業中モード」と「営業外モード」とのいずれであるかを表示し、また選択変更するためのラジオボタンが設けられており、ラジオボタンにより選択されている方のモードで監視が実行される。また、モードごとに監視場所を設定するためのチェックボックスが設けられている。図13に示す例では、第一監視場所として「基板ケース」、第二監視場所として「本体枠・機枠」、第三監視場所として「前面枠・本体枠」が挙げられており、営業中モードでは全ての監視場所についてチェックボックスにチェックされており、営業外モードでは第一監視場所にのみチェックボックスにチェックされており、チェックされている監視場所について監視が行われることとなる。また、「営業中モード」のラジオボタンが選択されているので、現在は「営業中モード」であることがわかる。ここで、「営業外モード」のラジオボタンを選択し、OKボタンを選択すると「営業外モード」とされる。なお、このモード設定画面550での設定内容は監視設定情報記憶エリア683に記憶される。そして、島管理装置100へ設定された情報が送信され、さらに島管理装置100から各RW30へ送信されて、RW30の監視設定情報記憶エリア352(図14参照)に記憶される。
9.監視設定情報の説明
次に、図14を参照して、ホールコンピュータ600の監視設定情報記憶エリア683及びRW30のEEPROM35に設けられている監視設定情報記憶エリア352について説明する。監視設定情報記憶エリア683,352は同様の内容を記憶しており、本実施の形態では同様の構成をしているので、説明を共用する。図14は、監視設定情報記憶エリア683,352の構成を示す模式図である。
図14に示すように、監視設定情報記憶エリア683,352には、営業中モード、営業外モードごとに、当該モードが設定されているか否かの情報をセットする設定欄、第一監視場所を監視するか否かの情報をセットする第一監視場所欄、第二監視場所を監視するか否かの情報をセットする第二監視場所欄、第三監視場所を監視するか否かの情報をセットする第三監視場所欄が設けられている。本実施の形態では、設定欄に「1」が記憶されている場合には当該モードが設定されていること、「0」が記憶されている場合には当該モードが設定されていないことを示している。また、各監視場所欄には、「1」が記憶されている場合には監視を行うこと、「0」が記憶されている場合には監視を行わないことを示している。図14に示す例では、営業中モードが設定されており、営業中モードでは、第一監視場所、第二監視場所、第三監視場所を監視し、営業外モードでは、第一監視場所のみを監視する設定となっている。
10.RWの動作の説明
次に、図15乃至図18のフローチャートを参照して、RW30の動作の説明を行う。図15は、RW30で行われるメイン処理のフローチャートであり、図16は、メイン処理の中で行われる監視処理のフローチャートであり、図17は、監視処理の中で行われる発生処理のフローチャートであり、図18は、監視処理の中で行われる回復処理のフローチャートである。
図15に示すように、まず、各エラーフラグ及び経過時間カウンタに初期値の「0」がセットされる等の初期処理が行われる(S1)。エラーフラグは、「0」が記憶されている場合には監視タグ86との通信が正常に行われており、「1」が記憶されている場合には監視タグ86との通信が正常に行われていないこと、つまり異常が発生していることを示している。そして、第一監視場所〜第三監視場所毎に応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが設けられている。なお、応答エラーは監視アンテナ68から送信された呼出波に対して、監視タグ86が反射波を返信してこなかった場合を示し、IDエラーは反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと異なっている場合を示している。また、経過時間カウンタは、異常が発生して監視情報を送信してからの経過時間を計測するための時間カウンタであり、0より大きい値の場合に所定時間(例えば、0.2ms)ごとに減算されて、経過時間が計測される。
そして、島管理装置100との通信が行える状態であるか否かの確認処理が行われる(S2)。そして、通信が成立していれば(S3:YES)、送信されていない監視情報があるか否かの判断が行われる(S4)。監視情報記憶エリア351の送信欄が「0」であるデータが存在すれば、未送信の監視情報があるので(S4:YES)、それらの未送信の監視情報が島管理装置100へ送信される(S5)。なお、通信が成立していなければ(S3:NO)、未送信の監視情報の送信は行われない。
そして、監視設定情報を受信したか否かの判断が行われる(S6)。島管理装置100から監視設定情報を受信したら(S6:YES)、監視設定情報記憶エリア352へ受信した情報が記憶される(S7)。受信していない場合には(S6:NO)、何も行われない。
そして、認証処理が行われる(S8)。この認証処理では、認証アンテナ301から呼出波を送信して、係員カード510とRFID通信が成立する場合には「認証状態」とされる。また、認証状態とされた場合には所定時間(例えば、20秒)経過後、前面枠11、本体枠10、機枠12が閉じられれば(第二監視場所,第三監視場所が正常であれば)、認証状態は解除される。
次いで、第一監視場所について現在のモードにおいて監視する設定がなされているか否かの判断が行われる(S9)。具体的には、監視設定情報記憶エリア352に記憶されている監視設定情報において、営業中モードと営業外モードとのいずれのモードであるかが読み出され、さらに、そのモードにおいて第一監視場所(主基板ケース81)を監視するとして「1」が記憶されているか否かの判断が行われる。そして、監視する場合には(S9:YES)、主基板ケース81(第一監視場所)の監視処理が行われる(S10)。この監視処理については、図16乃至図18を参照して後述する。そして、監視しない場合には(S9:NO)、何も行われない。
次いで、第二監視場所について現在のモードにおいて監視する設定がなされているか否かの判断が行われ(S11)、監視する場合には(S11:YES)、本体枠10と機枠12(第二監視場所)の監視処理が行われる(S12)。監視しない場合には(S11:NO)、何も行われない。そして、第三監視場所について現在のモードにおいて監視する設定がなされているか否かの判断が行われ(S13)、監視する場合には(S13:YES)、前面枠11と本体枠10(第三監視場所)の監視処理が行われる(S14)。監視しない場合には(S13:NO)、何も行われない。そして、S3へ戻り、繰り返し、未送信の監視情報の送信のための処理(S3〜S5)、監視設定情報の処理(S6,S7)、認証処理(S8)、監視処理(S9〜S14)が行われる。
このようにして、ホールコンピュータ600で設定された監視設定情報が島管理装置100から送信されてくると、監視設定情報記憶エリア352に記憶され、監視設定情報記憶エリア352に記憶されているモードと監視場所との情報に基づいて、各監視場所の監視が行われる。また、島管理装置100との通信が成立していない状態で発生した監視情報については、島管理装置100との通信が成立後に送信されている。
次に、図16乃至図18を参照して、監視処理について詳述する。この監視処理では、メイン処理から指定された監視場所の監視アンテナ68から呼出波が送信され、予め登録されているIDコードの監視タグ86とRFID通信が成立すれば、その監視場所は「正常」であるとされ、RFID通信が成立しなければ「異常」とされる。そして、「異常」とされた場合には、「異常情報」が作成され、経過時間の計測が開始される。また、「異常」が回復した際には異常の回復を示す「異常情報」が作成、送信される。また、「異常」と判断されても「認証状態」であれば、それは係員による作業であると判断され、「作業情報」が作成される。同様に「異常」の回復においても「認証状態」であれば、「作業情報」が作成される。また、異常情報が送信されてから所定時間(例えば、1分)が経過しても、「異常」が回復指定ない場合には「異常」が継続していることを示す「継続情報」が送信される。
まず、監視アンテナ68から呼出波が送信される(S41)。そして、所定時間(例えば、5秒)以内に監視タグ86から反射波を受信するか否かの判断が行われる(S42)。反射波を受信したら(S42:YES)、IDコードが予めEEPROM35の監視IDコード記憶エリアに記憶されているIDコードと一致するか否かの判断が行われる(S44)。IDコードが一致していれば(S44:YES)、「正常」と判断される。そこで、現在エラー中であれば回復の処理をする必要があるので、応答エラーフラグがONであるか否かの判断(S46)、IDエラーフラグがONであるか否かの判断(S48)が行われる。応答エラー中でも、IDエラー中でもなければ(S46:NO,S48:NO)、正常な状態が継続しているので、そのままメイン処理へ戻る。
また、異常(開放)が発生しており、監視タグ86から反射波の返送がなければ(S42:NO)、「異常」と判断され「応答エラー」となる。そこで、発生処理が行われる(S43)。この発生処理では、図17に示すように、まず、すでに応答エラーとなっているか否かが、応答エラーフラグがONであるか否かにより判断される(S61)。すでに応答エラーとなっていなければ(S61:NO)、応答エラーに対する処理を行う必要がある。そこで、応答エラーフラグがONとされる(S62)。そして、認証フラグがONであるか否かにより、認証状態であるか否かの判断が行われる(S63)。認証状態であれば(S63:YES)、作業中であることを示す作業情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶され(S65)、認証状態でなければ(S63:NO)、異常が発生中であることを示す異常情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶される(S64)。
そして、S64,S65で作成された異常情報又は作業情報が監視情報として島管理装置100へ送信される(S69)。島管理装置100からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できているので(S70:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S71)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S70:NO)、送信欄には「0」がセットされる(S72)。そして、経過時間カウンタに1分を計測するための値(0.2msごとに1減算される場合は、300000)がセットされ(S73)、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
そして、再び、当該監視場所の監視処理(図16参照)が実施されて、異常(開放)が継続した場合には、監視アンテナ68から呼出波が送信されても(S41)、反射波の応答がない(S42:NO)。そこで、発生処理(図17参照)において、応答エラーフラグはONであると判断される(S61:YES)。そして、まだ1分が経過していないので(S66:NO)、そのまま監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
そして、メイン処理(図15参照)が繰り返し実施されて、異常(開放)が継続したまま1分が経過した際には、監視処理において、監視アンテナ68から呼出波が送信されても(S41)、反射波の応答がなく(S42:NO)、発生処理において、応答エラーフラグはONであり(S61:YES)、1分が経過したと判断される(S66:YES)。そこで、認証状態でなければ(S67:NO)、継続情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶され(S68)、継続情報が監視情報として島管理装置100へ送信される(S69)。島管理装置100からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できているので(S70:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S71)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S70:NO)、送信欄には「0」がセットされる(S72)。なお、認証状態であれば(S67:YES)、係員の作業中であるので継続情報は作成されない。そこで、そのままS73へ進む。そして、経過時間カウンタに1分を示す値がセットされ(S73)、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
また、応答エラー中に「正常」に回復した場合には(S41,S42:YES,S44:YES)、応答エラーフラグがONとなっている(S46:YES)。そこで、回復処理が行われる(S47)。図18に示すように、回復処理では、まず、応答エラーフラグがOFFされ(S81)、そして、認証フラグがONであるか否かにより、認証状態であるか否かの判断が行われる(S82)。認証状態であれば(S82:YES)、作業が終了したことを示す作業情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶され(S84)、認証状態でなければ(S82:NO)、異常が回復したことを示す異常情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶される(S83)。そして、S83,S84で作成された異常情報又は作業情報が監視情報として島管理装置100へ送信される(S85)。そして、島管理装置100からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できているので(S86:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S87)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S86:NO)、送信欄には「0」がセットされる(S88)。そして、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
このようにして、応答エラーが発生した際には、発生を示す異常情報または作業情報が作成、送信され、1分以上異常が継続した場合には継続情報が作成、送信され、応答エラーが回復した際には回復を示す異常情報または作業情報が作成、送信される。また、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できなかった場合には、島管理装置100との通信が成立した時点で再送信が行われる。
また、監視アンテナ68からの呼出波の送信に対して(S41)、反射波を受信しても(S42:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものでなかった場合には(S44:NO)、「異常」と判断され「IDエラー」となる。そこで、発生処理が行われる(S45)。図17に示すように、発生処理では、すでにIDエラーとなっているか否かが、IDエラーフラグがONであるか否かにより判断される(S61)。すでにIDエラーとなっていなければ(S61:NO)、IDエラーに対する処理を行う必要がある。そこで、IDエラーフラグがONとされ(S62)、そして、認証フラグがONであるか否かにより、認証状態であるか否かの判断が行われる(S63)。認証状態であれば(S63:YES)、作業中であることを示す作業情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶され(S65)、認証状態でなければ(S63:NO)、異常が発生中であることを示す異常情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶される(S64)。
そして、S64,S65で作成された異常情報又は作業情報が監視情報として島管理装置100へ送信される(S69)。島管理装置100からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できているので(S70:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S71)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S70:NO)、送信欄には「0」がセットされる(S72)。そして、経過時間カウンタに1分を計測するための値がセットされ(S73)、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
そして、再び、当該監視場所の監視処理が実施されて、異常(ID相違)が継続した場合には、監視アンテナ68から呼出波が送信され(S41)、反射波を受信しても(S42:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものでないと判断される(S44:NO)。そこで、発生処理(図17参照)において、IDエラーフラグはONであると判断される(S61:YES)。まだ1分が経過していないので(S66:NO)、そのまま監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
そして、メイン処理が繰り返し実施されて、異常(ID相違)が継続した場合には、監視アンテナ68から呼出波が送信され(S41)、反射波を受信しても(S42:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものでなく(S44:NO)、発生処理において、IDエラーフラグはONであり(S61:YES)、1分が経過したと判断される(S66:YES)。そこで、認証状態でなければ(S67:NO)、継続情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶され(S68)、継続情報が監視情報として島管理装置100へ送信される(S69)。島管理装置100からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できているので(S70:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S71)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S70:NO)、送信欄には「0」がセットされる(S72)。なお、認証状態であれば(S67:YES)、係員の作業中であるので継続情報は作成されない。そこで、そのままS73へ進む。そして、経過時間カウンタに1分を示す値がセットされ(S73)、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
また、IDエラー中に「正常」に回復した場合には(S41,S42:YES,S44:YES,S46:NO)、IDエラーフラグがONとなっている(S48:YES)。そこで、回復処理が行われる(S49)。図18に示すように、回復処理では、まず、IDエラーフラグがOFFされ(S81)、そして、認証フラグがONであるか否かにより、認証状態であるか否かの判断が行われる(S82)。認証状態であれば(S82:YES)、作業が終了したことを示す作業情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶され(S84)、認証状態でなければ(S82:NO)、異常が回復したことを示す異常情報が作成されて監視情報記憶エリア351に記憶される(S83)。そして、S83,S84で作成された異常情報又は作業情報が監視情報として島管理装置100へ送信される(S85)。そして、島管理装置100からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できているので(S86:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S87)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S86:NO)、送信欄には「0」がセットされる(S88)。そして、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
このようにして、IDエラーが発生した際には、発生を示す異常情報又は作業情報が作成、送信され、1分以上異常が継続した場合には継続情報が作成、送信され、応答エラーが回復した際には回復を示す異常情報又は作業情報が作成、送信される。また、監視情報が島管理装置100へ正常に送信できなかった場合には、島管理装置100との通信が成立した時点で再送信が行われる。さらに、監視設定情報記憶エリア352に記憶されている設定情報に基づいて、監視処理が行われる時点のモードにおいて、その監視場所が監視しないという設定になっていれば、監視は行われない。
11.島管理装置の動作の説明
次に、図19を参照して、島管理装置100で行われる島管理装置処理について説明する。図19は島管理装置処理のフローチャートである。図19に示す処理は、島管理装置100が起動され、初期処理等が終了すると開始される。
まず、ホールコンピュータ600との通信が成立するか否かの確認が行われる(S101)。そして、通信が成立していれば(S101:YES)、送信されていない監視情報があるか否かの判断が行われる(S102)。監視情報記憶エリア1041の送信欄が「0」であるデータが存在すれば、未送信の監視情報があるので(S102:YES)、それらの未送信の監視情報がホールコンピュータ600へ送信される(S103)。なお、通信が成立していなければ(S101:NO)、未送信の監視情報の送信は行われない。また、未送信の監視情報がなければ(S102:NO)、未送信の監視情報の送信は行われない。
そして、島管理装置100から監視情報を受信したか否かの判断が行われる(S104)。監視情報を受信した場合には(S104:YES)、受信した監視情報の区分欄が「1」であり異常情報であれば(S105:YES)、監視情報記憶エリア1041に監視情報が記憶され(S107)、表示器107及び警告ランプ108に異常発生が報知される(S108)。また、受信した監視情報の区分欄が「2」であり作業情報であれば(S105:NO,S106:YES)、監視情報記憶エリア1041に監視情報が記憶されるのみで(S109)、報知は行われない。また、受信した監視情報の区分欄が「3」であり継続情報であれば(S105:NO,S106:NO)、監視情報記憶エリア1041に監視情報は記憶されず、表示器107及び警告ランプ108での異常発生の報知のみが行われる(S110)。
そして、ホールコンピュータ600へ監視情報が送信される(S111)。そして、ホールコンピュータ600からアクノリッジ(受信完了信号)が送信されてきたら、監視情報がホールコンピュータ600へ正常に送信できているので(S112:YES)、当該監視情報の送信欄に「1」がセットされる(S113)。また、アクノリッジが送信されてこない場合には、正常に監視情報が送信できていないので(S112:NO)、この監視情報を後に再送信する必要がある。そこで、S104で受信した監視情報が継続情報である場合には(S114:YES)、監視情報記憶エリア1041に情報が記憶されていないので、監視情報記憶エリア1041に継続情報が記憶される(S115)。しかし、継続情報でない場合には(114:NO)、すでに監視情報記憶エリア1031に情報が記憶されているので何もしない。そして、監視情報がいずれの情報である場合にも監視情報記憶エリア1041の送信欄に「0」がセットされる(S116)。そして、S101へ戻る。
そして、RW30から監視情報を受信していない場合には(S104:NO)、監視設定情報をホールコンピュータ600から受信したか否かの判断が行われる(S117)。監視設定情報を受信していれば(S117:YES)、受信した監視設定情報が自身が設置されている遊技島200に設置されている全てのRW30へ送信される(S118)。そして、S101へ戻る。また、監視設定情報も受信していない場合には(S117:NO)、その他の島管理装置100の処理(例えば、報知の停止処理や各種設定処理など)が行われ(S119)、S101へ戻る。
このようにして、島管理装置100は、RW30から監視情報を受信すると、ホールコンピュータ600へ受信した監視情報を送信し、異常情報又は作業情報である場合には報知を行っている。また、ホールコンピュータ600との通信が成立していない場合には、未送信監視情報として管理し、ホールコンピュータ600との通信が成立した時点で再送信を行っている。
12.ホールコンピュータの動作の説明
次に、図20及び図21を参照して、ホールコンピュータ600で行われる処理について説明する。図20は、ホールコンピュータ処理のフローチャートであり、図21は、ホールコンピュータ処理の中で行われる受信処理のフローチャートである。図20に示す処理は、ホールコンピュータ600が起動され、初期処理等が終了すると開始される。ここでは、営業フラグが使用される。この営業フラグは、営業時間中であるか否かを示すフラグであり、営業開始時刻になると「1」が記憶されてONとされ、営業終了時刻となると「0」が記憶されてOFFとされる。初期値は「0」である。
まず、営業フラグの値により営業時間中であるか否かの判断が行われる(S201)。ホールコンピュータ600の起動時には営業時間中でないので(S201:NO)、次いで、営業開始時刻であるか否かの判断が行われる(S202)。具体的には、RAM602にあらかじめ記憶されている営業開始時刻を経過したか否かの判断が行われる。営業開始時刻となっていなければ(S202:NO)、S220へ進む。
そして、エマージェンシデータ画面501の表示が指示されたか否かの判断が行われる(S220)。そして、エマージェンシデータ画面501の表示指示が行われていれば(S220:YES)、監視情報記憶エリア681に記憶されている監視情報を表示したエマージェンシデータ画面501(図12参照)が表示される(S226)。そして、S201へ戻る。また、エマージェンシデータ画面501の表示指示が行われていなければ(S220:NO)、モード設定画面550(図13参照)の表示が指示されたか否かの判断が行われる(S221)。モード設定画面550の表示指示が行われていれば(S221:YES)、監視設定情報記憶エリア683に記憶されている情報を反映したモード設定画面550が表示される(S227)。そして、S201へ戻る。
また、モード設定画面550の表示指示が行われていなければ(S221:NO)、モード設定画面550が表示されており、OKボタンが選択され、表示されている内容を記憶する指示が行われたか否かの判断が行われる(S222)。OKボタンが選択されていれば(S222:YES)、モード設定画面550に表示されている内容が監視設定情報記憶エリア683に記憶され(S228)、同様の情報が島管理装置100へ送信される(S229)。そして、S201へ戻る。
また、モード設定画面550が表示されていなかったり、表示されていてもOKボタンが選択されなかったりした場合には(S222:NO)、営業終了時刻であるか否かの判断が行われる(S223)。具体的には、RAM602にあらかじめ記憶されている営業終了時刻を経過したか否かの判断が行われる。そして、まだ営業終了時刻にはなっていないので(S223:NO)、終了指示が行われたか否かの判断が行われる(S224)。終了指示が行われれば(S224:YES)、終了のための処理が行われて(S234)、本処理は終了するが、終了指示も行われていなければ(S224:NO)、その他のホールコンピュータ600の処理(エマージェンシメッセージ画面500やエマージェンシデータ画面501を閉じる処理、遊技情報の閲覧等)が行われ(S225)、S201へ戻る。
そして、営業開始時刻となったら、営業時間中でなく(S201:NO)、営業開始時刻となったと判断され(S202:YES)、まず、営業フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S203)。そして、監視設定情報記憶エリア683の営業中モードの設定欄に「1」が記憶され、営業外モードの設定欄に「0」が記憶されて、営業中モードへの切り替えが行われる(S204)。そして、島管理装置100との通信を開始させる処理が行われ(S205)、島管理装置100へ監視設定情報記憶エリア683の情報が送信される(S206)。そして、S220へ進み、エマージェンシデータ画面501の表示指示の判断(S220)、モード設定画面550の表示指示の判断(S221)、モード設定画面550のOKボタン選択の判断(S222)、営業終了時刻の判断(S223)、終了指示の判断(S224)、その他の処理(S255)が行われ、それに対応した処理が行われて、S201へ戻る。
そして、営業時間中とされているので、営業時間中であると判断され(S201:YES)、監視情報を島管理装置100から受信したか否かの判断が行われる(S213)。監視情報を受信していなければ(S213:NO)、そのままS220へ進み、S220〜S233の処理が行われ、終了指示が行われていなければ(S224:NO)、その他の処理が行われ(S225)、S201へ戻る。
また、監視情報を島管理装置100から受信していれば(S213:YES)、受信処理が行われる(S214)。図21に示すように、受信処理では、まず、監視情報が継続情報であるか否かの判断が行われ(S251)、継続情報でなければ(S251:NO)、受信した監視情報が異常情報又は作業情報である場合にのみ監視情報記憶エリア681へ記憶される(S252)。継続情報は(S251:YES)、監視情報記憶エリア681へは記憶されない。そして、報知を行わない作業情報であるか否かの判断が行われ(S254)、作業情報でなく異常情報又は継続情報であれば(S254:NO)、エマージェンシメッセージ画面500が表示される(S255)。なお、ここで監視情報が作業情報である場合には(S254:YES)、エマージェンシメッセージ画面500は表示されない。そして、エマージェンシデータ画面501が表示されている状態であれば(S256:YES)、S252で監視情報記憶エリア681へ記憶された監視情報の内容がエマージェンシデータ画面501へ反映されて、表示が更新される(S257)。そして、S201へ戻る。なお、エマージェンシデータ画面501が表示されていない場合には(S256:NO)、そのままS201へ戻る。
なお、営業終了時刻となった際には(S223:YES)、営業フラグがOFFとされ(S230)、監視設定情報記憶エリア683の営業中モードの設定欄に「0」が記憶され、営業外モードの設定欄に「1」が記憶されて、営業中モードへの切り替えが行われる(S231)。そして、島管理装置100へ監視設定情報記憶エリア683の情報が送信され(S232)、島管理装置100との通信を終了させる処理が行われ(S233)、S201へ戻る。また、終了指示が行われた際には(S224:YES)、ホールコンピュータ600の処理を終了させるための種々の処理が行われて(S234)、本処理が終了される。
以上のように、ホールコンピュータ600では、営業中モードと営業外モードの管理が行われており、予め設定された営業開始時刻及び営業終了時刻において、モードの切り替えが行われている。そして、モード設定画面550にて各モードにおける監視場所を設定することができるので、本実施の形態での第二監視場所,第三監視場所のように、営業時間外には監視の不要な監視場所については監視を行わないようにできる。また、逆に営業時間外のみ監視を行いたいような監視場所を設けることもできる。したがって、必要のない監視場所を監視することにより発生する監視情報を生成してしまうことがないので、必要のない監視情報をホールコンピュータ600が受信して、過剰な負荷がかかることがない。また、モード設定画面550において、モードの変更を行うこともできるので、営業時間内に営業外モードで監視を行ったり、営業時間外に営業中モードで監視を行ったりすることもできる。
13.請求項との対比
なお、上記実施の形態の島管理装置100及びホールコンピュータ600が「外部装置」に該当し、図12に示すエマージェンシデータ画面501が「異常情報表示手段」に該当し、図11に示すエマージェンシメッセージ画面500が「報知手段」に該当し、図13に示すモード設定画面550が「モード設定手段」に該当し、ハードディスク装置680の監視情報記憶エリア681「異常情報記憶手段」に該当する。また、図20に示すホールコンピュータ処理のS213の処理を行うCPU601が「監視情報受信手段」に相当し、図13に示すモード設定画面550及び図20に示すホールコンピュータ処理のS202、S204、S223,S231、S222,S228の処理を行うCPU601が「監視場所設定手段」に相当する。また、監視設定情報が「監視場所情報」に該当し、図20に示すホールコンピュータ処理のS206,S232,S229の処理を行うCPU601が「監視場所情報送信手段」に相当する。
RW30のRF回路38が「通信手段」に該当し、図16に示す監視処理のS42,S44の処理を行うCPU32が「判断手段」に相当し、図17に示す発生処理のS64、図18に示す回復処理のS83の処理を行うCPU32が「異常情報作成手段」に相当し、図17に示す発生処理のS69、図18に示す回復処理のS85の処理を行うCPU32が「異常情報送信手段」に相当し、図15に示すメイン処理のS6の処理を行うCPU32が「監視場所情報受信手段」に相当し、S9〜S14の処理を行うCPU32が「監視制御手段」に相当する。
14.変形例の説明
なお、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
なお、上記実施の形態では、作業情報についてはエマージェンシメッセージ画面500による報知を行っていないが、作業情報も異常情報として報知を行うようにしてもよい。また、上記実施の形態では、継続情報は監視情報記憶エリア681に記憶していないが、これを記憶してもよい。
また、上記実施の形態では、監視設定情報記憶エリア352に記憶されている情報にしたがって、各監視場所について、監視されると設定されている場合にのみ監視処理を実施して、RF回路38から監視タグ86へ呼出波を送信して監視を行い、監視すると設定されていない場合には、監視処理を実施しないことで監視タグ86への呼出波を送信しないようにして監視を行わないようにし、監視情報の生成量を減らしている。しかしながら、監視すると設定されていない場合には、監視処理を実施しないのではなく、監視処理において、異常情報及び作業情報を生成しないようにしたり、作業情報のみを生成しないようにしたり、異常情報及び作業情報を生成するが外部に送信しないようにしたり、作業情報を生成するが外部に送信しないようにしたりしてもよい。
また、上記実施の形態では、あらかじめ登録された営業開始時刻となった場合に営業開始指示が行われた(営業開始指示手段)としているが、これは時間による判断でなく、ホールコンピュータ600において、種々の操作の入力を受け付ける画面において、営業開始指示の入力を行うメニューやボタンを「営業開始指示手段」として設け、営業開始指示の入力の受付により営業開始の指示と判断させても良い。また、営業終了については、あらかじめ登録された営業終了時刻となった場合に営業終了の指示が行われたとしているが、これについても時間による判断でなく、営業終了の入力を行うメニューやボタンを設けて、営業終了指示の入力の受付により営業終了の指示と判断させてもよい。
また、上記実施の形態では、「営業中モード」と「営業外モード」の2つのモードを設け、営業開始時刻及び営業終了時刻を予め登録し、登録営業時間内であるか、営業時間外であるかによりモードの切り替えを行ったが、モードの切り替えは営業時間に左右されるものでなくともよく、係員がモードの切り替えの必要な場合にのみ設定(例えば、上記実施の形態のモード設定画面550のラジオボタン)を行うようなものであってもよい。
また、上記実施の形態では、営業外モードにおいても継続情報を作成したが、営業外モードでは継続情報を作成しないようにしてもよい。また、継続情報を作成する間隔を1分としたが、この時間はこれに限らない。