JP2005342024A - 遊技機用監視システム - Google Patents

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JP2005342024A JP2004162153A JP2004162153A JP2005342024A JP 2005342024 A JP2005342024 A JP 2005342024A JP 2004162153 A JP2004162153 A JP 2004162153A JP 2004162153 A JP2004162153 A JP 2004162153A JP 2005342024 A JP2005342024 A JP 2005342024A
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Hitoshi Kobayashi
仁 小林
Nobuyuki Kato
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Abstract

【課題】パチンコ機に対する不正行為を効果的に監視でき、既存の設備に非常に容易で安価に導入できる上、店員によるメンテナンス作業を許可する状態であるか否かが明確にわかる遊技機用の監視システムを提供する。
【解決手段】各パチンコ機1の上方に設置され、遊技情報等を表示する情報表示装置201は、店員カード249を挿入する店員カード挿入部88と、挿入された店員カード249を検知するとともに、パチンコ機1に設置されたICタグと無線通信を行い、パチンコ機1を監視するR/Wユニット66と、認識したことを報知する報知ランプ210を備え、挿入された店員カード249をR/Wユニット66が検知した際には報知ランプ210が点灯し、点灯中にR/Wユニット66がICタグとの無線通信が中断したことを検出した場合には、エラー処理を行わないよう制御する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に対する不正行為の有無を監視するための遊技機用監視システムに関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ機においては、作動内容を制御するプログラム等が記憶されたROM等の制御素子を偽造されたものにすり替える不正行為が行われることがある。このため、かかる不正行為を防止するために、制御素子を収納した制御基板収納ボックスに封印シールを貼付したり、閉じる方向にのみ回転する封印ビスにより制御基板収納ボックスをかしめたりすることによって、開放を困難にする方法が考案されている(たとえば、特許文献1参照)。
ところが、上記した封印シールを用いるものでは、制御基板収納ボックスを開放して偽造されたROMへの交換が行われた後に、精巧な偽造封印シールを貼られてしまうと不正行為が行われたか否かを判断することができなくなる。また、封印ビスを用いる不正防止方法においては、封印ビスを特殊な工具で強制的に開放方向に回転させることにより制御基板収納ボックスが開放されてしまうおそれがある。
それゆえ、出願人は、制御基板収納ボックスを構成する分割式収納ケースにICタグとアンテナとを別々に設置し、監視制御装置を利用してICタグとアンテナとの間で無線通信を短時間の周期で繰り返し実行させることによって、制御基板収納ボックスの不正開放の有無を監視する自動監視システムについて提案した(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、出願人は、上記の如きICタグとアンテナとを利用した遊技機の自動監視システムにおいて、パチンコホールの店員がパチンコ機のメンテナンス作業を実行する際に警報の発生を一時的に停止させることを可能とすべく、店員が有するカードに内蔵された認証タグと無線通信可能な認証アンテナをパチンコ機の前面に設置し、認証タグと認証アンテナとの無線通信において所定の条件が充足された場合に、監視制御装置による監視態様を非報知態様に切り替える技術についても提案した(特願2003−276164号の明細書および図面参照)。上記したICタグとアンテナにより不正の有無を監視する方法によれば、制御基板収納ボックスに対する不正行為を効率的に監視することができる。
特開平10−216324号公報 特開2004−65801号公報
しかしながら、すでにパチンコホールに設置されている遊技機に、かかる不正監視システムを導入しようとすると、遊技機やそれを設置するパチンコホールの設備の変更を余儀なくされることとなり、設備改造に多大な手間とコストを要してしまう。
一方、認証タグと無線通信可能な認証アンテナをパチンコ機の前面に設置する技術によれば、効率的な不正監視と容易なメンテナンス作業を同時に実現させることができるものの、そのような認証アンテナを既存のパチンコ機の筐体に設置するのは、きわめて困難である。
また、店員が有するカードに内蔵された認証タグと無線通信可能な認証アンテナをパチンコ機の前面に設置し、認証タグと認証アンテナとの無線通信において所定の条件が充足された場合に、監視制御装置による監視態様を非報知態様に切り替える技術についても、監視制御装置による監視態様が非報知態様に切り替わったどうかが外から見て不明なため、切り替わっていないにもかかわらず、店員が遊技機を触ってしまうと、エラーとなってしまうことが想定される。
本発明の目的は、上記従来の不正防止手段が有する問題点を解消し、遊技機に対する不正行為を効果的に監視できるとともに、既存の設備に非常に容易で、かつ安価に導入することができる上、店員によるメンテナンス作業の可能状態である非報知態様状態であることが明確にわかる遊技機用の監視システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技機用監視システムでは、遊技機に取り付けられたICタグと無線通信を行うことで遊技機の監視を行う監視制御装置を有する遊技機用監視システムであって、前記ICタグと繰り返し無線通信を行うICタグ通信制御手段と、前記ICタグと無線通信が中断した場合にエラーと判断するエラー判断手段と、当該エラー判断手段によりエラーと判断された場合に、エラーに対する処理を行うエラー処理手段と、所定の外部入力がなされたことを検知する外部入力検知手段と、前記外部入力検知手段が所定の外部入力を検知した際に報知を開始する報知手段と、当該報知手段による報知中は、前記エラー判断手段によりエラーと判断されても、前記エラー処理手段によるエラー処理を行わないよう制御するエラー処理禁止手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項2に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記エラー処理は、エラーの発生した日付、エラーの発生した時刻、および、エラーが発生したICタグを特定する情報のうちの少なくともひとつを含む、エラー発生に関する情報であるエラー情報を報知することであることを特徴とする構成となっている。
また、請求項3に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、ICタグを備えた認証部材を備えており、前記所定の外部入力は、前記認証部材のICタグからの反射波の受信であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項4に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記外部入力検知手段、前記監視制御装置、もしくは前記報知手段の少なくともひとつが、前記遊技機以外のところに取り付けられていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項5に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技機が設置される設置台に取り付けられ、当該遊技機の遊技に関連する情報を表示する情報表示装置を備え、前記外部入力検知手段、前記監視制御装置、もしくは前記報知手段の少なくともひとつは前記情報表示装置に備えられていることを特徴とする構成となっている。
請求項1に係る発明の遊技機用監視システムでは、ICタグ通信制御手段は、前記ICタグと繰り返し無線通信を行い、エラー判断手段は、ICタグと無線通信が中断した場合にエラーと判断し、エラー処理手段は、エラー判断手段によりエラーと判断された場合に、エラーに対する処理を行うと、外部入力検知手段は、所定の外部入力がなされたことを検知し、報知手段は、外部入力検知手段が所定の外部入力を検知した際に報知を開始し、エラー処理禁止手段は、報知手段による報知中は、エラー判断手段によりエラーと判断されても、エラー処理手段によるエラー処理を行わないよう制御することができる。したがって、遊技機に対する不正行為の有無を効果的に監視することができる上、報知手段により所定の外部入力があったことが報知され、その報知中にはエラー禁止制御手段により、エラー処理が行われない状態となるので、店員がメンテナンス作業前に所定の外部入力を行えば、店員によるメンテナンス作業をエラー発生としてしまうことがない。また、逆に報知手段による報知が行われていなければ、エラー処理が行われてしまうということが明確にわかるので、その状態で店員がメンテナンス作業をしてしまい、不正行為が行われたのではないにもかかわらずエラー処理が行われてしまうミスを防ぐことができる。
また、請求項2に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、エラー処理として、エラーの発生した日付、エラーの発生した時刻、および、エラーが発生したICタグを特定する情報のうちの少なくともひとつを含む、エラー発生に関する情報であるエラー情報を報知することができるので、エラーの発生に関する情報を知ることができる。
また、請求項3に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、ICタグを備えた認証部材を備えており、認証部材のICタグからの反射波の受信を所定の外部入力とすることができるので、認証部材により、報知手段に放置を行わせ、エラー処理を禁止させることができる。
また、請求項4に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、外部入力検知手段、監視制御装置、もしくは報知手段の少なくともひとつが、遊技機以外のところに取り付けられている。したがって、遊技ホールに設置された既存の遊技機を利用してシステムを導入する場合に、遊技機のスペースを利用することなく、非常に容易に監視制御装置、外部入力検知手段、もしくは報知手段の少なくともひとつを設置することができる。
また、請求項5に係る発明の遊技機用監視システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技機が設置される設置台に取り付けられ、遊技機の遊技に関連する情報を表示する情報表示装置を備え、外部入力検知手段、監視制御装置、もしくは報知手段の少なくともひとつは情報表示装置に備えられている。したがって、遊技ホールに設置された既存の遊技機を利用してシステムを導入する場合に、設置スペースを新たに設けることなく、非常に容易に監視制御装置、外部入力検知手段、もしくは報知手段の少なくともひとつを設置することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るパチンコ機用の監視システムについて、以下の順序にしたがい、図面に基づいて詳細に説明する。
(1)監視システムの概要
(2)監視システムの構成
(3)監視システムの動作内容
(4)監視システムの効果
(5)監視システムの変更例
(1)監視システムの概要
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機用の監視システムSを示したものであり、図2は、監視システムSを導入したパチンコホールの外観を示す説明図である。パチンコホールの各設置台(設置島)203,203・・には、パチンコ機1,1・・が、背中合わせに2列に並べられて設置されている。なお、各パチンコ機1,1・・同士の間には、コインや遊技球等の媒体を貸し出すための貸出装置44が設けられている。また、各設置台203,203・・には、各パチンコ機1,1・・と隣接する上方に、遊技情報の表示やパチンコホールの店員の呼び出しのための情報表示装置201が設置されており、その情報表示装置201には、パチンコ機1を監視するための監視制御装置であるR/Wユニット66が内蔵されている。さらに、情報表示装置201には、R/Wユニット66の記憶手段に記憶された「監視履歴情報」を外部に出力するための中継タグ76、および、後述する店員カード249(図19参照)とRF(Radio Frequency)送受信を実行するための認証用アンテナ204が内蔵されている。
各R/Wユニット66,66・・は、パチンコ機1の主制御基板37に接続されており、中継タグ76および認証用アンテナ204とも接続されている。また、各R/Wユニット66,66・・および各パチンコ機1,1・・は、設置台203の端部に設置され、各パチンコ機1,1・・のエラー発生を報知する警報表示器45ともLANケーブル等の配線81を使用して接続されている。なお、警報表示器45の正面には、エラー内容を表示する表示器46が設けられており、上部にエラー時に点灯する警報ランプ47が設けられている。さらに、各警報表示器45,45・・は、パチンコホール全体を管理するホールコンピュータである管理装置300にも接続されている。
かかる監視システムSにおいては、設置台203に設置された各R/Wユニット66,66・・が各パチンコ機1,1・・に設置されたICタグとアンテナとを利用して、各パチンコ機1,1・・に対する不正行為の有無を監視する。また、パチンコホールの店員が、情報表示装置201に内蔵された中継タグ76に携帯型情報端末(以下、PDAという)94(図17参照)を近接させることによって、R/Wユニット66,66・・の初期設定をしたり、過去の「監視履歴情報」を容易にチェックしたりすることができる。さらに、情報表示装置201の店員カード挿入部88(図10参照)に店員カード249を挿入し、内蔵された認証用アンテナ204と近接させることによって、パチンコ機1のメンテナンス作業を実行する際の警報の発生を停止させる。本実施の形態では、監視が行われ不正行為の可能性があった場合に警報表示器45に警報を発生させる状態を「通常モード」と呼び、不正行為の可能性があっても警報を発生させない状態を「認証モード」と呼ぶこととする。また、R/Wユニット66は、店員カード249を検知すると、「通常モード」から「認証モード」へ移行され、店員カード249の検知を報知する報知手段としての報知ランプ210(図10参照)を有している。
また、本実施の形態では、ICタグとアンテナとの通信が切断した場合には、それに関する情報を「監視情報」として、R/Wユニット66に記憶する。また、店員カード249の挿入を検出した際には、それに関する「アクセス履歴情報」を記録する。さらに、「認証モード」中にICタグとアンテナとの通信が切断した場合は、後述する「作業履歴情報」を記録する。なお、本実施の形態では、これらの「監視情報」、「アクセス履歴情報」、「作業履歴情報」をまとめて「監視履歴情報」と呼ぶこととする。
(2)監視システムの構成
a.パチンコ機1の構成
図3〜図5は、パチンコ機1を示したものである。パチンコ機1は、その周囲を機枠2によって支持されており、機枠2の前面には、金属板を折り曲げ形成したミドル枠10が、左端縁を軸として着脱自在に蝶着されている。そして、ミドル枠10の前面上側には、略正方形の遊技盤9が設けられているとともに、その遊技盤9を覆うようにガラス枠4が左端縁を軸として着脱自在に蝶着されている。なお、ガラス枠4の中央には、ガラス板が嵌め込まれている(以下、ミドル枠10、遊技盤9、ガラス枠4等をまとめて遊技枠3という)。また、ガラス枠4の下方には、発射装置5に遊技球を供給するための供給皿6、および供給皿6から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿7が設置されている。さらに、貯留皿7の右側には、発射装置5を操作するための発射ハンドル8が取り付けられている。
また、遊技盤9の前面には、誘導レール12で囲まれた略円形の遊技領域13が設けられている。そして、その遊技領域13の略中央には、図柄表示装置14が設けられており、液晶画面15に種々の動画やメッセージ等を表示することができるようになっている。さらに、図柄表示装置14の下側には、図柄始動口16が設けられており、その図柄始動口16の下側には、扉部材61を開閉させる大入賞装置17が設けられている。また、遊技領域13の最下位置には、非入賞球を回収するためのアウト口53が設けられている。加えて、遊技領域13には、遊技球の落下に変化をもたせるための多数の障害釘や、風車等の遊技部材が設けられているとともに、遊技性を向上させるためのサイドランプ18、18・・等が設けられている。
また、図4に示されているように、遊技枠3の開放側の端面には、RF送受信を行う機枠アンテナ20が固着されているとともに、機枠2の開放側の側面の内側であって遊技枠3を閉じた際に機枠アンテナ20と対峙する部位には、機枠アンテナ20との間でRF送受信を行う機枠タグ21が固着されている。
図6は、機枠タグ21の外観を示したものであり、図7は、機枠タグ21の制御機構を示したブロック図である。機枠タグ21は、ガラスコンポジット基板22上に、RF回路23とEEPROM24とを一体にしたICチップ25、およびアンテナ回路26を設けたものであり、RF回路23にEEPROM24とアンテナ回路26とが接続されている。そして、EEPROM24の上書消去禁止区域には、機枠タグ21を他のICタグと識別するための識別情報が記憶されている。
かかる機枠タグ21は、遊技枠3を閉じた状態で機枠アンテナ20との間で、所定の周波数(たとえば、13.56MHz)を利用して、RF送受信を行うことが可能であり、呼出波を受信すると、予め記憶されている識別情報を含む反射波を、所定の通信範囲(約3mm)内に出力(返信)するように設定されている。また、反射波の返信は、EEPROM24からIDコード等の識別情報を読み出し、その識別情報を反射波にのせてRF回路23から送信することによって行われる。さらに、機枠タグ21は、送信された呼出波をアンテナ回路26が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路23で整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、必要な時にいつでも反射波を返信することができる。
また、図8は、機枠アンテナ20を示したものであり、機枠アンテナ20は、ガラスコンポジット(たとえば、CEM3)で形成された薄い板状の基板27の表面に送受信回路28を渦巻き状に形成したものである。そして、送受信回路28の両端縁の端子29、29に、同軸ケーブル30が接続されている。かかる機枠アンテナ20は、同軸ケーブル30を介して、情報表示装置201内のR/Wユニット66に接続されている。
一方、図4に示されているように、ガラス枠4の開放側の裏面には、ガラス枠タグ77が固着されており、遊技盤9の右上方であってガラス枠4を閉じた際にガラス枠タグ77と対峙する部位には、ガラス枠タグ77との間でRF送受信を行うガラス枠アンテナ78が固着されている。ガラス枠タグ77は、上記した機枠タグ21と略同様に構成されたものであり、内蔵されたEEPROM24の上書消去禁止区域には、ガラス枠タグ77を他のICタグと識別するための識別情報が記憶されている。また、ガラス枠アンテナ78は、機枠アンテナ20と略同様に構成されたものであり、基板27上に送受信回路28を渦巻き状に形成したものである。
また、図5の如く、ミドル枠10の背面側には機構板36が設けられており、その機構板36には、作動内容を制御するための主制御基板ケース38、賞品球や貸球を払い出すための遊技球払出装置63等が設置されている。
図9は、主制御基板ケース38を示したものであり、主制御基板ケース38は、LSI等の各種の制御素子を搭載した主制御基板37、主制御基板37を覆うための分割式の収納ケースの前ケース42および後ケース43、ケースタグ40、ケースアンテナ41等によって構成されている。
主制御基板37は、縦長の長方形状に形成されており、中央部分の表面には、遊技球の払い出し動作や、遊技者にとって有利な「大当たり状態」を生起させるか否かの「抽選」等の遊技者の利益に直接的に関わるパチンコ機1の各種の動作を制御するためのLSI59等の各種の制御素子が搭載されている。なお、LSI59は、各種の演算処理を行うCPU、データやプログラム等を一時的に記憶するRAM、各種のデータや制御プログラム等を記憶したROM等を一体にモールディングしたものであり、配線81によってR/Wユニット66と電気的に接続されている。
分割式の収納ケースの前ケース42および後ケース43は透明な合成樹脂製であり、主制御基板37を覆うカバーとして機能するものである。後ケース43は、アクリル等の透明な合成樹脂によって偏平な直方体状に形成されており、支持翼57の外側には、ケースタグ40が接着剤等によって強固に接着されている。ケースタグ40は、上記した機枠タグ21と略同様に構成されたものであり、ケースタグ40に設けられたEEPROM24の上書消去禁止区域には、ケースタグ40を他のICタグと識別するためのIDコード等の識別情報が記憶されている。また、前ケース42は、アクリル等の透明な合成樹脂によって開口した箱状に形成されており、係合翼48には、ケースアンテナ41が接着剤等によって強固に接着されている。ケースアンテナ41は、機枠アンテナ20と略同様に構成されたものであり、渦巻き状に形成された送受信回路28の両端縁の端子29,29に、同軸ケーブル30が接続されている。
このように組み立てられた主制御基板ケース38においては、前ケース42に固着されたケースアンテナ41が、後ケース43に固着されたケースタグ40を覆い、ケースタグ40と対峙した状態となっている。
b.情報表示装置の構成
図10〜図13は、各パチンコ機1,1・・の上方に設置された情報表示装置201を示したものであり、情報表示装置201は、合成樹脂によって形成された表カバー54および裏カバー55の内部に、発光体102,102・・、LCDユニット52、上ランプ基板50、右ランプ基板65、左ランプ基板64、R/Wユニット66、中継タグ76、店員カード用アンテナ206、遊技者カード用アンテナ205、報知ランプ210等を設置したものである(なお、店員カード用アンテナ206および遊技者カード用アンテナ205とを総称して認証用アンテナ204(図15参照)という)。
表カバー54の中央内側には、LCDユニット52が設置されており、R/Wユニット66内に蓄積(積算記憶)されたパチンコ機1(隣接したパチンコ機1)に関するデータを、液晶表示方式の表示画面(LCD)51に表示することができるようになっている。また、表示画面51の上方には、上ランプ49が設けられており、表示画面51の左右には、表示画面51に表示するデータを切り替えたり、パチンコホールの店員を呼び出す際に上ランプ49を発光させたりするための操作スイッチ56が設けられている。上ランプ49は、操作スイッチ56がプッシュ操作されると、上ランプ基板50の制御に伴って、内蔵された発光体102が発光するようになっている。一方、表示画面51の左右には、右ランプ58、左ランプ60が設けられており、それぞれ、右ランプ基板65、左ランプ基板64の制御に伴って、内蔵された発光体102が発光するようになっている。
また、LCDユニット52の後方の取付板67には、直方体形状のR/Wユニット66が設置されている。R/Wユニット66は、前面に突設された取付爪32,32・・を取付板67の切り欠き部分に係合させることによって、取付板67に前面を当接させた状態で設置されている。また、R/Wユニット66の背面には、アンテナコネクタ33、中継タグコネクタ31、およびLCDコネクタ34が設けられている。さらに、表カバー54の内側における表示画面51の側方には、中継タグ76が設置されている。
また、表カバー54の前面右側には、店員カード249を挿入するための店員カード挿入部88が、扁平な孔状に設けられている。また、店員カード挿入部88の下側には、店員カード用アンテナ206が設置されており、店員カード挿入部88内に挿入された店員カード249と近接するようになっている。なお、店員カード用アンテナ206の構造は、パチンコ機1に設けられた各アンテナと同様であり、基板27の表面に送受信回路28を渦巻き状に形成したものである(図8参照)。また、店員カード挿入部88の右横には、報知ランプ210が設けられており、店員カード挿入部88に所定の店員カード249が挿入されたことをR/Wユニット66が検出した際に、「通常モード」から「認証モード」に切り替えられ、点灯するようになっている。
一方、表カバー54の前面左側には、遊技者カードを挿入するための遊技者カード挿入部89が、扁平な孔状に設けられている。また、遊技者カード挿入部89の下側には、遊技者カード用アンテナ205が設置されており、遊技者カード挿入部89内に挿入された遊技者カードと近接するようになっている。なお、遊技者カード用アンテナ205の構造は、パチンコ機1に設けられた各アンテナおよび店員カード用アンテナ206の構造と同様である(図8参照)。なお、この遊技者カードとは、遊技者が所有するものであり、遊技者を特定する「遊技者カード用ID」である識別情報が記憶されたICタグが内蔵されている。
また、R/Wユニット66は、アンテナコネクタ33を介して、同軸ケーブル30,30によって店員カード用アンテナ206、遊技者カード用アンテナ205と接続されている。また、LCDコネクタ34を介して、ケーブル11によってLCDユニット52と接続されている。さらに、中継タグコネクタ31を介して、伝送線99によって中継タグ76と接続されている。
一方、図12の如く、R/Wユニット66の配線81は、裏カバー55に穿設された配線孔35を通って情報表示装置201の外部に導かれている。そして、図14の如く、設置台203の前面の島壁87に穿設された壁孔90を通って設置台203の内部まで導かれている。設置台203の内部に導かれたR/Wユニット66の配線81の一部は、設置台203の内部においてパチンコ機1の主制御基板37と接続されている。さらに、その他の配線81は、設置台203の内部を通って、設置台203の端部まで導かれて警報表示器45に接続されている。
また、R/Wユニット66のRF回路73(図15参照)から導出された同軸ケーブル30,30・・も、配線81と同様に、図12の如く、裏カバー55に穿設された配線孔35を通って情報表示装置201の外部に導かれており、図14の如く、島壁87に穿設された壁孔90を通って設置台203の内部まで導かれている。そして、設置台203の内部においてパチンコ機1の各アンテナ(機枠アンテナ20、ガラス枠アンテナ78、ケースアンテナ41)と接続されている。
c.R/Wユニット66の構成
図15は、R/Wユニット66の制御機構を示したものである。R/Wユニット66は、CPU68、RAM69、ROM70、EEPROM71、タイマ72、パチンコ機1に設置された各タグとアンテナとの間でのRF送受信を実行させるためのRF回路73等を有している。CPU68は、I/Oインタフェイス74を介して中継タグ76、情報表示装置201の報知ランプ210、パチンコ機1の主制御基板37、警報表示器45に接続している。また、警報表示器45は管理装置300に接続されており、R/Wユニット66は管理装置300とも通信可能となっている。なお、図15には表示しないが、CPU68は、I/Oインタフェイス74を介して図10に示す操作スイッチ56の一部およびLCDユニット52を接続しており、操作スイッチ56からの入力に従い、表示画面51に種々の情報を表示させる制御を行う。
さらに、RF回路73が、パチンコ機1に設置された機枠アンテナ20、ガラス枠アンテナ78、およびケースアンテナ41と同軸ケーブル30を介して接続されている。加えて、RF回路73は、遊技者カード用アンテナ205および店員カード用アンテナ206である認証用アンテナ204と同軸ケーブル30を介して接続された状態になっている。なお、EEPROM71には、各タグに登録されている識別情報が予め記憶されている。かかるR/Wユニット66は、パチンコホールの営業時間内においては、設置台203から電源供給されるようになっている。また、パチンコホールの営業時間外においては、内蔵されたバッテリー(図示せず)に蓄積された電力(営業時間内に蓄積された電力)を利用して作動するようになっている。
このように構成されたR/Wユニット66は、RF回路73を介して各アンテナと各タグとの間で常時(24時間)RF送受信を実行させ、各アンテナから呼出波を発信させ、その呼出波を受信したタグから発信された反射波を受信するという監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で繰り返し実行している。そして、上記のような監視動作において、たとえば反射波を受信しなくなった場合等の異常な状態を検知した場合には、CPU68により異常な状態(エラー)と判断され、タイマ72を利用して、異常な状態を検知した時刻や異常な状態であった時間等を「監視情報」としてEEPROM71に記憶するとともに、警報表示器45に「監視情報」を送信する。
d.中継タグの構成
図16は、中継タグ76の制御機構を示すブロック図である。中継タグ76は、パチンコ機1に設置された各タグと同様に、タグを呼び出す装置側のアンテナとRF送受信するためのRF回路80およびアンテナ回路84を有している。また、中継タグ76は、パチンコ機1に設置された不正監視に利用される各タグとは異なり、各種の演算を実行するためのCPU75を有しているとともに、RF送受信以外の方法によりR/Wユニット66と信号の送受信をするための入出力ポート85を有しており、I/Oインタフェイス82を介してCPU75に接続している。なお、中継タグ76は、合成樹脂等により略直方体状に形成されたブロック体内にRF回路80とCPU75とを一体にしたICチップ83、およびアンテナ回路84を内蔵した構造を有している。
かかる中継タグ76は、PDA94との間で、所定の周波数(たとえば、125kHz)を利用して、RF送受信を行うことが可能である。そして、中継タグ76は、PDA94からの呼出波を受信すると、伝送線99を介してR/Wユニット66から「監視履歴情報」を受信し、PDA94にその「監視履歴情報」を反射波にのせて出力する。なお、中継タグ76とPDA94との間で行われるRF送受信は、上記の如く長波帯で行っているため、通信距離が比較的長くなっている。また、中継タグ76は、PDA94等から送信された呼出波をアンテナ回路84が受信し、呼出波に含まれた搬送波成分をRF回路80で整流することによって直流電圧を得ることができるため、外部からの電源供給を受けることなく、常にRF送受信を実行することができる。また、中継タグ76は、図10の如く、アンテナ回路84を捲回させた面を情報表示装置201の表カバー54の前面の裏側に当接させた状態で接着剤等によって強固に接着されている。
一方、図17は、中継タグ76からパチンコホールの店員が情報を読み取るためのPDA94の外観を示す斜視図であり、図18は、PDA94の制御機構を示すブロック図である。PDA94は、本体上部にスロットが設けられており、そのスロットには、アンテナ91とRF回路92とを備えたRF通信ユニット93が挿入されている。また、PDA94の正面には、メニューや受信した「監視履歴情報」等を表示する表示画面95、操作を行うための操作キー96等が備えられている。さらに、PDA94は、各種の演算処理を行うCPU100、受信した「監視履歴情報」等を記憶するフラッシュメモリ97、外部と通信するためのI/Oインタフェイス98等を備えている。そして、RF通信ユニット93に備えられたRF回路92はI/Oインタフェイス98を介してCPU100に接続している。かかるPDA94は、RF通信ユニット93を中継タグ76へ向けて、たとえば、「監視履歴情報」を要求する「監視履歴情報要求信号」を含む呼出波を中継タグ76へと送信し、中継タグ76から「監視履歴情報」を含んだ反射波を受信することができ、受信した「監視履歴情報」を表示画面95に表示することができる。
e.店員カードの構成
図19は、店員カード249の制御機構を示すブロック図である。店員カード249は、合成樹脂(PVC)製のカードに認証タグである店員カード用タグ250を埋め込んだものである。店員カード用タグ250は、パチンコ機1に設置された各タグと同様に構成されており、アンテナ回路252とICチップ253とを有している。ICチップ253には、EEPROM266と、アンテナ回路252に電気的に接続されたRF回路267とを有している。そして、EEPROM266には、各店員カード249の固有のIDである「店員カードタグID」が書き込まれている。
また、管理装置300には、図20の如く、各店員カード249の「店員カードタグID」がパチンコホールの店員名と対応付けられた状態で記憶されている。すなわち、パチンコホールの“○○一郎”店員が保持すべきNO.1の店員カード249の店員カード用タグ250には、4852・・・79AXという「店員カードタグID」が書き込まれており、パチンコホールの“△△二郎”店員が保持すべきNO.2の店員カード249の店員カード用タグ250には、6957・・・31HYという「店員カードタグID」が書き込まれており、管理装置300の記憶手段(図示せず)には、それらの「店員カードタグID」が“○○一郎”や“△△二郎”等のパチンコホールの店員名と対応付けられた状態で記憶されている。そして、このような店員カード249についての情報は、遊技機用監視システムSの始動時に、管理装置300から各R/Wユニット66,66・・に送信され、R/Wユニット66においても店員カード249を認識することができるようになる。
(3)監視システムの動作内容
a.遊技情報の管理動作
パチンコ機1は、主制御基板ケース38に収納された主制御基板37に記憶されたプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル8の回転操作によって遊技領域13に打ち出された遊技球が図柄始動口16に入賞すると、主制御基板37において「抽選」を実行し、「大当たり」を生起させるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に、図柄表示装置14の液晶画面15に表示された図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」が生起した場合には、図柄の変動後に、予め設定された「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞装置17の扉部材61を所定回数だけ断続的に開放させる。なお、大入賞装置17の扉部材61は、「大当たり状態」生起時以外では開放しないようになっている。さらに、特定の「大当たり図柄」が表示された後には、「大当たり状態」の終了後、次の「大当たり状態」が生起するまで、「抽選」における「大当たり」の生起確率を増大させる「高確率状態」を生起させる。一方、扉部材61の内部の大入賞口や各種の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、遊技球払出装置63の作動によって所定数の遊技球を賞品球として供給皿6に払い出す。
また、パチンコ機1は、電源投入後に図柄変動が実行される毎に、「図柄変動実行信号」をR/Wユニット66に送信する。また、遊技球が遊技領域13の最下位置に設けられたアウト口53を通過する毎に、「アウト球検出信号」をR/Wユニット66に送信し、遊技球払出装置63が賞品球を払い出す毎に、「賞品球払出信号」をR/Wユニット66に送信する。さらに、「大当たり状態」が生起した場合には「大当たり生起信号」をR/Wユニット66に送信し、「高確率状態」が生起した場合には「確変生起信号」をR/Wユニット66に送信する。
また、R/Wユニット66は、パチンコ機1から「図柄変動実行信号」、「アウト球検出信号」、「賞品球払出信号」、「大当たり生起信号」、「確変生起信号」を受信すると、それらの信号の積算受信回数を信号の種類別に「遊技情報」として所定のタイミングでRAM69内に記憶する。また、新たな信号を受信する毎に、記憶している積算受信回数を更新する。そして、情報表示装置201の操作スイッチ56が操作された場合には、操作された操作スイッチ56の種類に応じて、最新の「遊技情報」をEEPROM71内から取り出し、CPU68の機能によって、非入賞球の総数に関する「アウト情報」、払い出したすべての賞品球数に関する「賞球情報」、図柄の積算変動回数に「スタート情報」、「大当たり状態」の積算生起回数に関する「大当たり情報」、「高確率状態」の積算生起回数に関する「確変情報」等に換算して、LCDユニット52の表示画面51に表示する。なお、R/Wユニット66は、CPU68の機能によって、「アウト情報」、「賞球情報」、「スタート情報」、「大当たり情報」、「確変情報」を所定の期間毎(たとえば、前日分等)に区分して、LCDユニット52の表示画面51に表示することができるようになっている。
加えて、R/Wユニット66は、所定時間毎に、EEPROM71内に記憶された「遊技情報」を管理装置300に送信するようになっている。一方、R/Wユニット66から「遊技情報」を受信した管理装置300は、内蔵された記憶手段(図示せず)内に、それらの「遊技情報」をパチンコ機1の機台別に記憶する。かかる動作によって、R/Wユニット66のみならず、管理装置300においても「遊技情報」の管理が可能となる。
b.不正行為の監視動作
各情報表示装置201,201・・に内蔵されたR/Wユニット66は、パチンコ機1に設置された各タグ(機枠タグ21、ガラス枠タグ77、ケースタグ40)とアンテナ(機枠アンテナ20、ガラス枠アンテナ78、ケースアンテナ41)との間におけるRF送受信を利用して、パチンコ機1において不正に遊技枠3等を開放させる不正行為が行われているか否かの監視動作を実行する。なお、かかる監視動作は、図22のフローチャートの如き不正監視プログラムによる各監視場所に設置されたタグとのRF送受信が順次繰り返し行なわれる。
ここでは、機枠タグ21と機枠アンテナ20とのRF送受信による監視を例にして、説明する。かかる不正監視プログラムにおいては、R/Wユニット66は、RF回路73によって、遊技枠3に取り付けられている機枠アンテナ20を介して、パチンコ機1の機枠2に固着されている機枠タグ21へ所定の周波数(13.56MHz)の呼出波を送信(RF送信)する(S1)。そこで、機枠タグ21が呼出波を受けると、直ちにEEPROM24内から「識別情報」を呼び出し、その「識別情報」を含めた反射波を返信(RF送信)する。機枠タグ21が反射波を送信すると、R/Wユニット66は、機枠アンテナ20によって、その反射波を受信する(S2:YES)。そして、R/Wユニット66は、機枠タグ21からの反射波に含まれる「識別情報」が、R/Wユニット66のEEPROM71に予め記憶されている「店員カードタグID]と一致するか否かをCPU68により判断し(S3)、記憶されたものと同一であると確認した場合には(S3:YES)、機枠タグ21と機枠アンテナ20とのRF送受信が正常に行われ、かつ、機枠タグ21は正規のものである「正常な状態」ということになるので、この監視場所についての処理は終了し、次の監視場所の処理又はその他の処理へ進む。
しかしながら、S2において、呼出波を送信してから所定時間(たとえば、50ms)内に反射波を受信しなかった場合には(S2:NO)、R/Wユニット66は、機枠タグ21と機枠アンテナ20とのRF送受信ができない「異常な状態」(エラー)であると判断される。また、S3において、R/Wユニット66は、機枠タグ21からの反射波に含まれる「識別情報」が、予めEEPROM71に登録されているものと一致しなかった場合にも(S30:NO)、R/Wユニット66は、正規のタグでないICタグが応答した「異常な状態」(エラー)であると判断される。そこで、「異常な状態」となったことをEEPROM71に記憶し、警報発生のために警報表示器45へ情報を送信するが、「認証モード」である場合には、警報を発生させないため、「通常モード」とは異なる処理が行われることとなる。そこで、「認証モード」であるか否かの判断が行われる(S4)。
そして、「通常モード」であり「認証モード」でない場合には(S4:NO)、タイマ72を利用して、登録されていない識別情報を含む反射波を受信した時刻、パチンコ機1の台番号、異常な状態となった監視場所を示すコード等を、「監視情報」としてEEPROM71に記憶する(S5)。次いで、警報表示器45および管理装置300に「監視情報」を送信する(S6)。そして、この監視場所についての処理は終了し、次の監視場所の処理又はその他の処理へ進む。また、「認証モード」である場合には(S4:YES)、タイマ72を利用して、登録されていない識別情報を含む反射波を受信した時刻、パチンコ機1の台番号、異常な状態となった監視場所を示すコード、「認証モード」とした「店員カードタグID」等を、「作業履歴情報」としてEEPROM71に記憶する(S7)。次いで、管理装置300に「作業履歴情報」を送信する(S8)。そして、この監視場所についての処理は終了し、次の監視場所の処理又はその他の処理へ進む。
なお、「通常モード」であるか「認証モード」であるかは、フラグやコードなどを用いて管理する。たとえば、「通常モード」では「0」、「認証モード」では「1」とするモードフラグを使用する。このモードフラグは、後に「d.店員カードによる認証動作」で説明するように、正規の店員カード249を認識すると「1」とされ、「認証モード」終了のタイミングとなると「0」とされる。
なお、フローチャートには記載しないが、フラグなどを用いて「異常な状態」であるか、正常な状態であるかを記録しておき、「監視情報」のEEPROM71への記憶(S5)や警報表示器45および管理装置300への「監視情報」の送信(S6)、「作業履歴情報」のEEPROM71への記憶(S7)や管理装置300への「作業履歴情報」の送信(S8)は、「異常な状態」から引き続いて「異常な状態」を検出した場合には、行わないようにする。また、「異常な状態」から「正常な状態」へと復帰した場合には(S2:YES,S3:YES)、正常な状態へと復帰した時刻や、「異常な状態」であった時間を、「監視情報」としてEEPROM71に記憶したり、警報表示器45および管理装置300へ送信したりしてもよい。
また、R/Wユニット66は、遊技枠3の開閉状態の監視動作と同様に、ガラス枠タグ77とガラス枠アンテナ78との間におけるRF送受信を利用してガラス枠4の不正開放に対する監視動作を実行し、ケースタグ40とケースアンテナ41との間におけるRF送受信を利用してパチンコ機1の主制御基板ケース38の監視動作をも実行する。そして、RF送受信において「異常な状態」(エラー)を検知した場合には、上述した「監視情報」をEEPROM71に記憶する。
このようにR/Wユニット66は、パチンコ機1の各監視場所の監視動作を、短時間(約数十ms)の周期で24時間繰り返し実行し、ICタグと繰り返しRF送受信(無線通信)を行っている。そして、前述したように、機枠タグ21と機枠アンテナ20とは、間隔が約3mm以内となっている場合にのみRF送受信ができるように設定されている。したがって、ほんの少しの時間、わずかな隙間だけ遊技枠3やガラス枠4、主制御基板ケース38を開放したとしても、ICタグとのRF送受信は断たれるので「異常な状態」(エラー)となり、その不正行為を検知することができる。
なお、警報表示器45は「監視情報」を受信すると、表示器46に所定のメッセージを表示するとともに、警報ランプ47を所定の態様で発光させる。かかる警報ランプ47の発光によって、パチンコホールの店員の注意が促されることになる。一方、管理装置300は「監視情報」を受信すると、異常な状態となった日時、パチンコ機1の台番号、異常な状態となった監視場所を示す文言を、図21の如き態様で「開放情報」として表示装置(図示せず)に表示する。また、「作業履歴情報」を受信すると、作業が行われた日時、パチンコ機1の台番号、作業が行われた場所、作業を行った店員名等を示す文言を、図21の如き態様で「作業履歴情報」として表示装置に表示する。なお、「開放情報」は、点灯させる、又は、目立つ色を使用するなど、「作業履歴情報」等の他の監視履歴情報とは異なる態様で、店員の目を惹くために目立つように表示される。
c.監視履歴情報の提供動作
一方、監視システムSにおいては、EEPROM71に記憶される「監視履歴情報」を、PDA94を用いて、中継タグ76から取り出し、外部で管理することができる。以下、中継タグ76による「監視履歴情報」の提供動作を説明する。
店員は、PDA94において、表示画面95に表示される画面を操作し、たとえば「監視履歴取得」、「監視履歴クリア」といったメニューを選択する。そして、PDA94のRF通信ユニット93を、情報表示装置201の方へ向け、PDA94と中継タグ76とがRF送受信可能な状態とし、選択したメニューを実行する。
PDA94では、メニューの実行が指示されると、アンテナ91からメニュー内容に従った信号、たとえば、「監視履歴送信要求信号」、「監視履歴クリア信号」を含む呼出波が送信される。そこで、中継タグ76側では、アンテナ回路84がこの呼出波を受信し、各信号に対応した処理が中継タグ76および中継タグ76の接続したR/Wユニット66で行われて、その結果をのせた反射波を送信してくる。そこで、PDA94では、中継タグ76からの反射波を受信すれば、その中にのせられている結果に従った処理が行われる。たとえば、「監視履歴送信要求信号」に対して監視履歴情報が送信されてきた場合には、表示画面95に監視履歴情報が表示される。また、「監視履歴クリア信号」に対して監視履歴情報のクリアを完了した旨の情報が送信されてきた場合には、「監視履歴クリア完了」等のメッセージが表示画面95に表示される。また、エラー情報が送信されてきた場合には、エラー情報が表示画面95に表示される。
一方、中継タグ76では、何らかの信号が含まれている呼出波を受信すると、その信号の指示にしたがった処理を行う。呼出波に含まれている信号が「監視履歴送信要求信号」であれば、中継タグ76はR/Wユニット66のEEPROM71に記憶されている「監視履歴情報」を読み出し、その「監視履歴情報」を反射波にのせて発信する。また、「監視履歴クリア信号」であれば、R/Wユニット66に対して、EEPROM71に記憶されている「監視履歴情報」をクリアする指示が行われる。そして、R/Wユニット66からクリア完了の信号を受け取ったら、クリア完了の情報をのせた反射波を発信する。なお、「監視履歴情報」の読み出しができなかったり、クリア完了の信号を受け取れなかったりした場合には、エラー情報を含む反射波が発信される。
このようにして、店員がPDA94を操作して、中継タグ76と通信することにより、R/Wユニット66の監視履歴情報を閲覧したり、監視履歴情報をクリアしたりすることができる。なお、PDA94で行うことのできるメニューはこれらに限らず、他の処理を行わせるようにしてもよい。
d.店員カードによる認証動作
上述の如く、R/Wユニット66は、通常の状態においては、「b.不正行為の監視動作」において図22のフローチャートを参照して説明したように、ICタグによりパチンコ機1の状態を監視している。
店員カード挿入部88は、店員カード249が挿入されると、店員カード用アンテナ206と店員カード用タグ250との間のRF送受信が可能となるように構成されている。R/Wユニット66では、監視動作を行いつつ、店員カード用アンテナ206から呼出波を短い周期で繰り返し送信している。そこで、店員カード挿入部88に挿入され、RF送受信可能となった店員カード用タグ250は、店員カード用アンテナ206からの呼出波を受信することになり、その店員カード249に固有の「店員カードタグID」(店員用カードタグ250の「識別情報」)を含む反射波を送信する。そして、R/Wユニット66は、送信された反射波を受信することになる。そこで、R/Wユニット66は、その反射波を送信した店員カード用タグ250が有効なものであるか否かを判断する。R/Wユニット66は、監視システムSの始動時に、管理装置300から店員カード249に関する情報を受信しており、管理装置300と同様に、店員カード249の店員カード用タグ250に記憶された「店員カードタグID」を、有効なすべての店員カード249の番号別に、EEPROM71内に記憶している(図20参照)。
そして、R/Wユニット66は、店員カード用タグ250から受信した反射波に含められた「店員カードタグID」がEEPROM71内に記憶されたものであると判断した場合には、「通常モード」から「認証モード」に切り替える。この「認証モード」では、パチンコ機1の各タグとアンテナとが送受信不能になった場合でも警報表示器45で警報を発生させない。具体的には、「b.不正行為の監視動作」で説明したように、モードフラグを設け、店員カード用タグ250から受信した反射波に含められた「店員カードタグID」がEEPROM71内に記憶されたものであると判断した場合には、モードフラグに「1」をセットして「認証モード」とし、その日時および「店員カードタグID」を「監視履歴情報」の一種である「アクセス履歴情報」としてEEPROM71に記憶され、管理装置300へこの「アクセス履歴情報」が送信される。
そして、前述したように、「異常な状態」となったとしても(S2:NO又はS3:NO)、「認証モード」中であれば(S4:NO)、「監視情報」をEEPROM71への記憶(S4)や警報表示器45および管理装置300への送信(S6)を行わず、作業履歴情報をEEPROM71へ記憶し(S7)、作業履歴情報を管理装置300へのみ送信して(S8)、警報表示器45において警報を発生させないようにしている。
なお、店員カード用タグ250が検知され、「認証モード」に切り替えた後、内部クロックであるRTCを用いて、所定時間(たとえば、5分)経過したことを検知して、その後全てのタグとアンテナの送受信が「正常な状態」となったとなった際にモードフラグに「0」をセットして「通常モード」へ移行させている。
このように、監視状態が「認証モード」となることによって、パチンコホールの店員がメンテナンス作業等のためにパチンコ機1の遊技枠3を開放した場合、ガラス枠4を開放した場合、あるいは、主制御基板ケース38を開放した場合に、不正が行われているわけではないにも関わらず、警報表示器45へ「監視情報」が送信されてしまい、警報が発生するという事態が回避される。よって、店員はメンテナンス作業等を行う場合には、店員カード挿入部88に店員カード249を挿入、引き出しして、「認証モード」へ移行させる。
また、店員カード249の店員カード用タグ250店員カード用アンテナ206とが通信を行い、EEPROM71に記憶されている「店員カードタグID」が反射波に含まれており(「店員カードタグID」が入力され)、「認証モード」に切り替わった場合には、それを外からわかるように報知するために、報知ランプ210を点灯させる。よって、「認証モード」となっている場合には、報知ランプ210により店員がそれを認識することができるので、店員は、報知ランプ210が点灯していれば「認証モード」であるということが判り、安心してメンテナンス作業等を行うことができる。また、逆に、報知ランプ210が点灯しておらず「通常モード」である際に、メンテナンス作業等を行ってしまい、不正行為を行ったわけでないにもかかわらず、警報表示器45において警報が発生してしまうことがなくなる。
また、R/Wユニット66は、店員カード用アンテナ206が反射波を受信し、有効なカードであると判断した場合に、「アクセス履歴情報」がEEPROM71に記憶されいる。かかる動作によって、何時にどの店員カードによって「認証モード」に切り替えられたかを履歴として記録することができる。なお、「アクセス履歴情報」としては、有効なカードでなかった場合にも、反射波受信の日時および「店員カードタグID」の他に有効なカードであったか否かの判断結果等を記憶してもよい。これにより、R/Wユニット66に不正の店員カードでアクセスされた記録も残すことができる。
さらに、R/Wユニット66は、「認証モード」中における不正行為の監視動作において「異常な状態」となった場合には、その時刻と、切断されたタグおよびアンテナの種類とを、認証された「店員カードタグID」と対応させて「監視履歴情報」の一種である「作業履歴情報」としてEEPROM71に記憶されている。かかる動作によって、R/Wユニット66において「作業履歴情報」の管理が可能となる。
そして、R/Wユニット66からこれらの「監視履歴情報」を受信した管理装置300は、内蔵された記憶手段(図示せず)内に、それらの「監視履歴情報」をパチンコ機1の機台別に記憶する。かかる動作によって、R/Wユニット66のみならず、管理装置300においても「監視履歴情報」の管理が可能となる。
(4)監視システムの効果
監視システムSは、上記の如く、ICタグとアンテナとが各パチンコ機1,1・・に搭載されているとともに、各パチンコ機に固有の監視制御装置であるR/Wユニット66が設置されているため、パチンコ機1,1・・に対する不正行為の有無を効果的に監視することができる。また、R/Wユニット66,66・・が各パチンコ機1,1・・とは別の位置に設置されているため、パチンコホールに設置された既存のパチンコ機を利用して、改造等を要することなく非常に容易に不正監視システムを導入することができる。さらに、監視システムSによれば、パチンコ機1,1・・の作動を停止させることなく、R/Wユニット66,66・・の設置作業やメンテナンス作業を行うことができる。
また、監視システムSは、R/Wユニット66,66・・が設置台203に設置されているため、パチンコホールに設置された既存のパチンコ機を利用してシステムを導入する場合に、新たなスペースを設けることなく非常に容易にR/Wユニット66,66・・を設置することができる。
さらに、監視システムSは、各パチンコ機1,1・・が機枠(支持部材)2に遊技枠(扉)3を開閉自在に設けたものであり、それらの遊技枠3に機枠アンテナ20が設置されているとともに機枠2に機枠タグ21が設置されており、遊技枠3が開放されると、機枠タグ21と機枠アンテナ20とが無線通信可能な距離を超えて離反するため、各パチンコ機1,1・・の遊技枠3が開放された状態で行われる不正行為を集中的に効率良く監視することができる。
加えて、監視システムSは、パチンコ機1の作動を制御する主制御基板37がカバーである前ケース42および後ケース43に覆われた状態で各パチンコ機1,1・・に設置されており、その前ケース42および後ケース43が取り外された場合には、各パチンコ機1,1・・に搭載されたケースタグ40とケースアンテナ41とが無線可能な距離を超えて離反するため、各パチンコ機1,1・・の主制御基板37に対して行われる不正行為を集中的に効率良く監視することができる。
また、監視システムSは、R/Wユニット66のEEPROM(記憶手段)71に記憶された「監視履歴情報」を外部に出力するための中継タグ76が、R/Wユニット66とともに設置台203に設置されているため、中継タグ76を利用して、各パチンコ機1,1・・の外部からパチンコ機1,1・・に対する不正行為の履歴を効率良く参照することができる。また、新たなスペースを設けることなく非常に容易に中継タグ76を設置することができる。
さらに、監視システムSは、R/Wユニット66による監視状態を「通常モード」から「認証モード」へシフトさせるための店員カード249が所定の距離内に配置された場合にのみ、その店員カード249と無線通信を実行する店員カード用アンテナ206が、R/Wユニット66とともに設置台203に設置されているため、パチンコホールの店員が店員カード用アンテナ206を利用して、パチンコ機1に設置されたICタグとアンテナとによる監視状態を非報知状態(認証モード)に切り替えて、パチンコ機1のメンテナンス作業を実行することができる。さらに、新たなスペースを設けることなく非常に容易に認証用アンテナ204を設置することができる。また、報知ランプ210の点灯により、店員カード249の店員カード用アンテナ206がR/Wユニット66に検知され、監視状態が「通常モード」から「認証モード」に切り替わったことを店員が容易に知ることができるため、店員が「通常モード」時に誤ってメンテナンス作業を行おうとして、パチンコ機1に触って、エラーとなってしまうことを防ぐことができる。
加えて、監視システムSは、各パチンコ機1,1・・の遊技に関連した情報を表示するための情報表示装置201が各パチンコ機1,1・・毎に設置台203に設けられており、各情報表示装置201の内部に各パチンコ機1,1・・に固有のR/Wユニット66が設置されているため、既存設備を利用した不正監視システムの導入をきわめて容易に行うことができる。また、中継タグ76や認証用アンテナ204が情報表示装置201の内部に設置されているので、ホール管理者が中継タグ76を利用する場合や遊技者が認証用アンテナ204を利用する場合の利便性に優れている。
加えて、監視システムSは、各パチンコ機1,1・・の主制御基板37がR/Wユニット66を介して警報表示器45と管理装置300とに接続されており、配線がシンプルであるため、信号の送受信の際にエラーが生じにくい。また、既存のパチンコホールに導入する際に、容易に配線することができる。
(5)実施例の監視システムの変更例
なお、本発明の監視システムの構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、遊技機、R/Wユニット、中継タグ、認証用アンテナ、ICタグ、アンテナ、警報表示器、管理装置等の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、監視システムは、パチンコ機の機枠、ガラス枠、主制御基板ケースにICタグとアンテナとを設けたものに限定されず、大入賞装置の扉部材等の部位にICタグとアンテナとを設けたものでも良い。また、監視システムは、監視履歴情報を管理装置に送信するものに限定されず、インターネット等の回線を通じてパチンコホールの外部に監視履歴情報を送信するもの等でも良い。
また、監視システムは、パチンコ機の主制御基板と監視制御装置と警報表示器と管理装置とを有線によって接続したものに限定されず、それらの装置を無線によって接続したものに変更することも可能である。さらに、監視システムは、監視制御装置を介してパチンコ機の主制御基板と警報表示器あるいは管理装置とを接続したものに限定されず、パチンコ機の主制御基板を直接に警報表示器あるいは管理装置と接続したものに変更することも可能である。加えて、監視システムは、必ずしも警報表示器を有するものに限定されず、パチンコ機の主制御基板、監視制御装置、および管理装置のみを接続したものでも良い。
また、上記実施の形態では、店員カード挿入部88は店員カード249を挿入したまま保持可能な構成ではないが、挿入したまま保持可能な形状としてもよい。また、その場合には、店員カード用タグ250と店員カード用アンテナ206とのRF送受信が開始された(店員カードタグIDも一致)した時点で「認証モード」とし、RF送受信が切断された時点で「通常モード」へ戻すようにしてもよい。また、切断されてから所定時間経過後に「通常モード」へ戻すようにしてもよい。
また、システムは、遊技者カード挿入部に遊技者カードが挿入された場合に、遊技者カードと遊技者カード用アンテナとの間でRF送受信が可能となり、遊技者カードのタグに最新の「遊技情報」を書き込むことができるように構成することも可能である。
一方、R/Wユニットは、パチンコホールの営業時間中に設置台から電源供給を受けるものに限定されず、常時、内蔵したバックアップ電源や外部のバックアップ電源から電源供給を受けるもの等でも良い。また、内蔵されたバッテリーがパチンコホールの営業時間中に蓄えた電力によってパチンコホールの営業時間外に作動するものに限定されず、常時(24時間)設置台から電源供給されるものに変更することも可能である。さらに、R/Wユニットは、消失時刻や復帰時刻等の監視履歴情報をEEPROMに記憶するものに限定されず、ハードディスクや光ディスク等の媒体に記憶するものや、監視履歴情報をRAMに一時的に記憶して外部の管理機等に出力した後に消去するもの等でも良い。また、R/Wユニットは、「遊技情報」をRAMに記憶するものに限定されず、EEPROM等のRAMとは異なる記憶手段に記憶するものでも良い。
加えて、遊技機の各部位に設けるICタグは、上記実施形態の如く、小型で扁平な長方形状のものに限定されず、コイン型やスティック型等の別の形状を有するものでも良い。また、上記実施形態の如く、電磁誘導方式によってアンテナと信号の送受信を行うものに限定されず、電磁結合方式、マイクロ波方式、光方式等の別の方法によって、アンテナと信号の送受信を行うものに変更することができる。さらに、ICタグやアンテナの取付方法は、所定の部材や装置に接着する方法に限定されず、所定の部材や装置に一体的にモールディングする方法等の別の方法を採用することができる。加えて、ICタグやアンテナを、所定の場所から剥がすと機能しなくなるように構成することも可能である。さらに、ICタグは、アンテナからの呼出波を受信すると、予め登録されている識別情報を含む反射波を返信する動作のみを実行するものに限定されず、アンテナからの呼出波にのせて送信されてきた特定のデータを記憶手段に記憶するものに変更することも可能である。
なお、本発明の監視システムは、上記実施形態の如くパチンコ機を監視するものに限定されず、スロットマシーン、スロットマシーン型パチンコ機等の他の遊技機を監視するものに変更することも可能である。
本発明の遊技機用監視システムは、各種の遊技機用の監視システムとして好適に用いることができる。
監視システムを示すブロック図である。 監視システムを導入したパチンコホールの外観を示す説明図である。 パチンコ機の正面図である。 遊技枠および前面枠を開放したパチンコ機の斜視図である。 パチンコ機の背面図である。 ICタグの正面図である。 ICタグの制御機構を示すブロック図である。 アンテナの正面図である。 メイン制御ボックスの分解斜視図である。 情報表示装置の斜視図である。 情報表示装置の分解斜視図(前方からみた分解斜視図)である。 情報表示装置の分解斜視図(後方からみた分解斜視図)である。 情報表示装置の背面図(裏カバーを取り外した状態)である。 情報表示装置の配線状態を示す断面図(設置台を鉛直方向に切断した断面図)である。 R/Wユニットの制御機構を示すブロック図である。 中継タグの制御機構を示すブロック図である。 PDAの斜視図である。 PDAの制御機構を示すブロック図である。 店員カードの制御機構を示すブロック図である。 管理装置に「店員カードタグID」が記憶されている状態を示す説明図である。 管理装置の表示装置に「監視履歴情報」が表示された状態を示す説明図である。 パチンコ機の監視動作を実行するためのプログラムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ機
2 機枠
3 遊技枠
20 機枠アンテナ
21 機枠タグ
37 主制御基板
38 主制御基板ケース
40 ケースタグ
41 ケースアンテナ
66 R/Wユニット(監視制御装置)
68 CPU
71 EEPROM
77 ガラス枠タグ
78 ガラス枠用アンテナ
201 情報表示装置
204 認証用アンテナ
206 店員カード用アンテナ
210 報知ランプ
249 店員カード
250 店員カード用タグ
S 監視システム

Claims (5)

  1. 遊技機に取り付けられたICタグと無線通信を行うことで遊技機の監視を行う監視制御装置を有する遊技機用監視システムであって、
    前記ICタグと繰り返し無線通信を行うICタグ通信制御手段と、
    前記ICタグと無線通信が中断した場合にエラーと判断するエラー判断手段と、
    当該エラー判断手段によりエラーと判断された場合に、エラーに対する処理を行うエラー処理手段と、
    所定の外部入力がなされたことを検知する外部入力検知手段と、
    前記外部入力検知手段が所定の外部入力を検知した際に報知を開始する報知手段と、
    当該報知手段による報知中は、前記エラー判断手段によりエラーと判断されても、前記エラー処理手段によるエラー処理を行わないよう制御するエラー処理禁止手段とを備えたことを特徴とする遊技機用監視システム。
  2. 前記エラー処理は、エラーの発生した日付、エラーの発生した時刻、および、エラーが発生したICタグを特定する情報のうちの少なくともひとつを含む、エラー発生に関する情報であるエラー情報を報知することであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用監視システム。
  3. ICタグを備えた認証部材を備えており、
    前記所定の外部入力は、前記認証部材のICタグからの反射波の受信であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機用監視システム。
  4. 前記外部入力検知手段、前記監視制御装置、もしくは前記報知手段の少なくともひとつが、前記遊技機以外のところに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機用監視システム。
  5. 前記遊技機が設置される設置台に取り付けられ、当該遊技機の遊技に関連する情報を表示する情報表示装置を備え、
    前記外部入力検知手段、前記監視制御装置、もしくは前記報知手段の少なくともひとつは前記情報表示装置に備えられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機用監視システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319260A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技場監視システム及び遊技機
JP2017056290A (ja) * 2016-12-28 2017-03-23 サミー株式会社 スロットマシン

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