JP4517283B2 - 遊技機検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技ホールに設置された遊技機において制御基板やROM等の制御部品の不正交換がなされたか否かを検査する遊技機検査システムに関するものである。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、CPUやROMを実装した制御基板が備えられており、遊技機における遊技動作の内容は、制御基板上のROMに格納されている制御プログラムに基づいて決定される。
そのため、遊技機の流通過程において或いは遊技ホールに夜間に侵入して、制御基板に実装されている制御プログラムを格納するROMを多量の遊技球を獲得できる遊技動作を実行する不正なROMと交換し、その不正ROMが装着された遊技機で遊技を行うことにより、不当な利益を得ようとする不正が行われる場合がある。
そこで、従来、秘密に管理された当該パチンコ機固有のセキュリティ情報を無線ICタグに保持させ、その無線ICタグを遊技機の制御基板に取り付けておき、その無線ICタグより送信されるセキュリティ情報をリーダ装置によって受信し、遊技ホールに設置された管理装置に記憶されたセキュリティ情報と照合するようにした遊技機検査システムが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。かかる遊技機検査システムによれば、セキュリティ情報が一致しないか或いは所定時間内にセキュリティ情報が送信されない場合には、制御基板の不正交換が行われたと判断して、その旨が管理装置に記憶されると共に、必要に応じてモニターにて遊技ホールの管理者への報知等が行われる。このような従来の遊技機検査システムにおいて、無線ICタグはリーダ装置から出力される電波中に自身を指定する送信アドレス等の識別情報があることを条件にセキュリティ情報を外部出力するので、セキュリティ情報が第三者に知られることを防止するようになっている。
特開平11−99270号公報 特開2000−342752号公報
しかしながら、上述した従来の遊技機検査システムでは、送信アドレス等の識別情報やセキュリティ情報が固定的に設定されているため、秘密に管理されているはずの識別情報及びセキュリティ情報が第三者によって盗まれる危険性が全くないと断定することはできない。そして、万が一、識別情報及びセキュリティ情報が悪意のある第三者によって盗まれた場合には、正規の制御基板に取り付けられた無線ICタグと同一の識別情報及びセキュリティ情報を保持する無線ICタグを容易に偽造可能となってしまうという問題がある。すなわち、盗んだ識別情報及びセキュリティ情報をリーダ/ライタを用いて無線ICタグに書き込むことにより正規の無線ICタグの同一の情報を保持する無線ICタグが偽造され、その偽造された無線ICタグが不正な制御基板に取り付けられた場合には、従来の遊技機検査システムによる無線ICタグから取得したセキュリティ情報と管理装置で記憶するセキュリティ情報との照合判定によっては、制御基板の不正交換を発見できない事態が発生する。
解決しようとする課題は、遊技機の制御部品の不正交換を簡単な構成で高いセキュリティを保ちつつ検査可能な遊技機検査システムを提供することである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.遊技機に装着された制御部品の不正交換がなされたか否かを検査する遊技機検査システムであって、
遊技場に設置された個々の遊技機に接続され、各遊技機における遊技の実行に伴って更新される累積情報を記憶する累積情報記憶手段と、
各遊技機の制御部品に取り付けられた無線通信可能な情報保持手段に、前記累積情報記憶手段に記憶された累積情報をセキュリティ情報として書き込むセキュリティ情報書き込み手段と、
前記情報保持手段より前記セキュリティ情報を取得するセキュリティ情報取得手段と、
そのセキュリティ情報取得手段を介して取得されたセキュリティ情報と前記累積情報記憶手段にて記憶される累積情報とを照合して、前記セキュリティ情報と前記累積情報とが一致するか否かを判定する照合判定手段と
を備えたことを特徴とする遊技機検査システム。
手段1によれば、遊技場に設置された個々の遊技機に接続された累積情報記憶手段が、各遊技機における遊技の実行に伴って更新される累積情報を記憶し、セキュリティ情報書き込み手段が、各遊技機の制御部品に取り付けられた無線通信可能な情報保持手段に、累積情報記憶手段に記憶された累積情報をセキュリティ情報として書き込み、セキュリティ情報取得手段が、情報保持手段よりセキュリティ情報を取得し、照合判定手段が、セキュリティ情報取得手段を介して取得されたセキュリティ情報と累積情報記憶手段にて記憶される累積情報とを照合し、セキュリティ情報と累積情報とが一致するか否かを判定する。そして、照合判定手段によりセキュリティ情報と累積情報とが一致すると判定された場合には、制御部品の不正交換がなされていないことが確実に確認される。一方、これらの情報が一致しないと判定された場合には、制御部品の不正交換がなされたことを確実に発見することができる。また、各遊技機における遊技の実行に伴って更新される累積情報がセキュリティ情報として情報保持手段に書き込まれるので、セキュリティ情報を固定値とした従来技術よりもセキュリティ情報が盗まれる危険性が大幅に低減され、遊技機検査システムにおけるセキュリティ性の向上を図ることができる。
2.前記各遊技機に設けられた前記各情報保持手段に予め保持された固有の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
前記セキュリティ情報取得手段は、前記識別情報記憶手段に記憶された当該遊技機の識別情報を前記情報保持手段へ送信し、その送信した識別情報と前記情報保持手段に保持された識別情報とが一致することを条件として前記情報保持手段より送信されるセキュリティ情報を受信することを特徴とする手段1に記載の遊技機検査システム。
手段2によれば、識別情報記憶手段が、各遊技機に設けられた各情報保持手段に予め保持された固有の識別情報を記憶し、セキュリティ情報取得手段は、識別情報記憶手段に記憶された当該遊技機の識別情報を情報保持手段へ送信し、その送信した識別情報と情報保持手段に保持された識別情報とが一致することを条件として情報保持手段より送信されるセキュリティ情報を受信する。よって、秘密に管理される識別情報を送信する正規のセキュリティ情報取得手段以外の装置によっては情報保持手段からセキュリティ情報を読み出すことができないので、遊技機検査システムにおけるセキュリティ性の向上を図ることができる。
3.前記各遊技機における大当りの発生を検出する大当り検出手段を備え、
前記累積情報記憶手段は、前記累積情報の少なくとも一部として、前記大当り検出手段によって大当りの発生が検出されることに基づいて更新される大当り回数を記憶することを特徴とする手段1又は2に記載の遊技機検査システム。
手段3によれば、大当り検出手段が、各遊技機における大当りの発生を検出し、累積情報記憶手段は、累積情報の少なくとも一部として、大当り検出手段によって大当りの発生が検出されることに基づいて更新される大当り回数を記憶する。よって、各遊技機における大当りの発生に伴って更新される大当り回数がセキュリティ情報として情報保持手段に書き込まれるので、セキュリティ情報が盗まれる危険性が大幅に低減されて、遊技機検査システムにおけるセキュリティ性の向上を図ることができる。また、従来よりホール管理コンピュータにおいて管理されている各遊技機における大当りの発生に伴って更新される大当り回数をセキュリティ情報としたので、従来のホール管理コンピュータを利用しつつセキュリティ性の高い遊技機検査システムを容易に実現することができる。
4.前記照合判定手段は、前記大当り検出手段によって大当りの発生が検出されたことに基づいて、前記セキュリティ情報と前記累積情報とが一致するか否かの照合判定を実行することを特徴とする手段3に記載の遊技機検査システム。
手段4によれば、照合判定手段が、大当り検出手段によって大当りの発生が検出されたことに基づいて、セキュリティ情報と累積情報とが一致するか否かの照合判定を実行するので、大当り回数が更新されるタイミングで確実に制御部品の不正交換がなされたか否かを検査することができる。
5.前記各遊技機における図柄変動の発生を検出する変動検出手段を備え、
前記累積情報記憶手段は、前記累積情報の少なくとも一部として、前記変動検出手段によって図柄変動の発生が検出されることに基づいて更新される変動回数を記憶することを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段5によれば、変動検出手段が、各遊技機における図柄変動の発生を検出し、累積情報記憶手段は、累積情報の少なくとも一部として、変動検出手段によって図柄変動の発生が検出されることに基づいて更新される変動回数を記憶する。よって、各遊技機における図柄変動の発生に伴って更新される変動回数がセキュリティ情報として情報保持手段に書き込まれるので、セキュリティ情報が盗まれる危険性が大幅に低減されて、遊技機検査システムにおけるセキュリティ性の向上を図ることができる。また、従来よりホール管理コンピュータにおいて管理されている各遊技機における図柄変動の発生に伴って更新される変動回数をセキュリティ情報としたので、従来のホール管理コンピュータを利用しつつセキュリティ性の高い遊技機検査システムを容易に実現することができる。
6.前記照合判定手段は、前記変動検出手段によって図柄変動の発生が検出されたことに基づいて、前記セキュリティ情報と前記累積情報とが一致するか否かの照合判定を実行することを特徴とする手段5に記載の遊技機検査システム。
手段6によれば、照合判定手段は、変動検出手段によって図柄変動の発生が検出されたことに基づいて、セキュリティ情報と累積情報とが一致するか否かの照合判定を実行するので、変動回数が更新されるタイミングで確実に制御部品の不正交換がなされたか否かを検査することができる。
7.前記累積情報記憶手段にて前記各遊技機について記憶される累積情報は、個々に初期値が設定されることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段7によれば、累積情報記憶手段にて各遊技機について記憶される累積情報は、個々に初期値が設定されるので、例えば、遊技場に遊技機が設置された当初等の累積情報の更新が少ない時期においても、不正を試みようとする第三者によって累積情報が知られる危険性を低減することができる。
8.前記照合判定手段による判定結果を、外部へ通信回線を介して送信する判定結果通報手段を備えたことを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段8によれば、判定結果通報手段が、照合判定手段による判定結果を外部の遊技機検査機関等へ通信回線を介して自動的に送信することができるので、遊技機検査機関等は不正交換の有無をリアルタイムに把握することができる。
9.前記情報保持手段は、書き換え可能な不揮発性メモリを内蔵した無線ICタグによって構成され、
前記セキュリティ情報書き込み手段及び前記セキュリティ情報取得手段は、前記無線ICタグ用のリーダ/ライタによって構成されたことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段9によれば、情報保持手段を、書き換え可能な不揮発性メモリを内蔵した無線ICタグによって、極めて小型且つ安価に構成することができる。また、セキュリティ情報書き込み手段及びセキュリティ情報取得手段が無線ICタグ用のリーダ/ライタによって構成されているので、無線ICタグへのセキュリティ情報の書き込み及び無線ICタグからのセキュリティ情報の取得を無線通信により確実に行うことができる。
10.前記セキュリティ情報書き込み手段は、前記累積情報記憶手段と接続され、その累積情報記憶手段から読み出された累積情報を前記情報保持手段へ無線通信により書き込むことを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段10によれば、累積情報記憶手段と接続されたセキュリティ情報書き込み手段は、累積情報記憶手段から読み出された累積情報を情報保持手段へ無線通信により書き込むので、累積情報記憶手段に記憶された累積情報と同一のセキュリティ情報を情報保持手段へ書き込むことができる。よって、照合判定手段により、セキュリティ情報と累積情報とが一致しないと判定された場合には、制御部品の不正交換がなされたことを確実に発見することができる。
11.前記セキュリティ情報書き込み手段は、前記各遊技機に設けられ且つ遊技の実行に伴って出力される所定の信号の累積入力回数に基づいて前記セキュリティ情報を前記情報保持手段へ書き込むことを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段11によれば、各遊技機に設けられたセキュリティ情報書き込み手段は、遊技の実行に伴って出力される所定の信号の累積入力回数に基づいてセキュリティ情報を情報保持手段へ書き込む。よって、セキュリティ情報がホール管理コンピュータ等を介さずに情報保持手段へ直接書き込まれるので、情報保持手段においてセキュリティ情報を不正に改変することがより確実に防止される。
12.前記セキュリティ情報取得手段は、前記各遊技機に設けられた前記情報保持手段に対して1対1対応で設けられたことを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段12によれば、各遊技機と1対1対応で設けられたセキュリティ情報取得手段によって、各遊技機の情報保持手段より確実にセキュリティ情報を取得することができる。
13.前記セキュリティ情報取得手段は、前記各遊技機に設けられた情報保持手段に対して多対1対応で設けられたことを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載の遊技機検査システム。
手段13によれば、各遊技機に設けられた情報保持手段と多対1対応で設けられたセキュリティ情報取得手段が、複数の情報保持手段から確実にセキュリティ情報を取得することができるので、セキュリティ情報取得手段の設置数が少なくて済み、遊技機検査システムの低コスト化を図ることができる。
本発明によれば、遊技機に設けられた情報保持手段にて保持されたセキュリティ情報と遊技場に設置された個々の遊技に接続された累積情報記憶手段に記憶された累積情報とが一致すると判定されたことに基づいて、遊技機の制御部品の不正交換がなされていないことを確認することができる。一方、これらの情報が一致しないと判定されたことに基づいて、遊技機の制御部品の不正交換がなされたことを発見することができる。また、各遊技機における遊技の実行に伴って更新される累積情報がセキュリティ情報として情報保持手段に書き込まれるので、セキュリティ情報を固定値とした従来技術よりもセキュリティ情報が盗まれる危険性が大幅に低減され、遊技機検査システムにおけるセキュリティ性の向上を図ることができる。
以下、本発明の遊技機検査システムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。最初に、本実施形態の遊技機検査システム1による検査対象となる遊技機P1の概略構成について図1乃至図3を参照しつつ説明する。遊技機P1は、図1乃至図2に示すように、外枠10、本体枠20、遊技板30、前面枠60及び機構板80を備えて構成されるパチンコ機である。なお、図1は遊技機P1を正面から見て示す正面図であり、図2は図1の遊技機P1を背面から見て示す背面図である。また、図3は、遊技板30の正面図である。
外枠10は、遊技機P1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成され、矩形板状の本体枠20よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有している。本体枠20は、遊技板30が取り付けられる枠であり、図1において矩形開口10aの左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着される。また、本体枠20の前面下部20aは、合成樹脂、より具体的には、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂等の熱可塑性樹脂により構成されている。
遊技板30は、前面では、図1及び図3において下端中央から右巻きに概略一回転する外枠レール32に取り囲まれる略円形の領域が遊技球Bを流下させる遊技領域31となっており、遊技領域31には第1種始動口34、図柄変動表示装置35、大入賞口36a、左上入賞口36b、左下入賞口36c、右上入賞口36d及び右下入賞口36eが設けられている。第1種始動口34は遊技球Bの通路を備え、その通路入口に羽根34aが開閉可能に支持されている。
図柄変動表示装置35は、図3に示すように、第1種始動口34の上方に設けられており、液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面35aを備えている。画面35aには多種類の画像が表示されるが、その1つとして、上図柄列38、中図柄列39及び下図柄列40が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列38乃至40は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。例えば、各図柄列38乃至40は、図4に示すように、「0」〜「9」からなる10種類の図柄によって構成される。図柄変動表示装置35では、図柄列38乃至40での図柄変動が、遊技球Bの第1種始動口34への入賞により開始される。図柄変動は上図柄列38、下図柄列40、中図柄列39の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。
全ての図柄列38乃至40での図柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」といい、停止図柄の組合せが大当り図柄となることを「大当り条件が成立した」と表現することとする。本実施形態では、大当りラインとして、垂直方向へ延びるもの(左・中・右の3種類)と、斜め方向へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られない。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているものであってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
大入賞口36aは第1種始動口34の下方に設けられており、1つのVゾーン41、2つの通路42,43及びシャッタ44を備えている。シャッタ44は大入賞口用ソレノイド(以下、単に「ソレノイド」という)45により作動させられ、Vゾーン41及び通路42,43の各入口を開閉する。
また、遊技板30には、図3に示すように、始動口用スイッチ48、Vゾーン用スイッチ49及びカウントスイッチ50が取付けられている。始動口用スイッチ48は、遊技球Bの第1種始動口34への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ49は遊技球BのVゾーン41への入賞を検出し、カウントスイッチ50は遊技球Bの大入賞口36aへの入賞を検出する。また、各スイッチ48乃至50の検出結果に基づきソレノイド45を駆動制御される。
前面枠60は、遊技板30の前面側に設けられる合成樹脂製の枠であり、図1において本体枠20の左端にて枢支される。前面枠60には、遊技領域31を臨むガラス板が嵌め込まれるガラス枠61、ガラス枠61の周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿63が設けられており、遊技板30の前面側となるように本体枠20に取り付けられる。装飾ランプ62は、図示しない電球と、電球を覆うように取り付けられ、電球の光を透過可能な合成樹脂製のランプカバー62aとから構成される。また、上皿63は、払い出された遊技球及び遊技者が投入した遊技球Bを発射機構51へ供給する樹脂からなる受皿部材である。本体枠20の下部には、遊技球の発射機構51と、概略矩形形状に形成された樹脂製流路板53とが取り付けられる。また、流路板53の前面側にて下皿70が本体枠20下部に枢支されて取り付けられる。下皿70は、上皿63より誘導された遊技球を受けて貯留する樹脂からなる受皿部材である。さらに、本体枠前面下部20aには、発射機構51の一部を構成する発射ハンドル52が取り付けられる。発射ハンドル52は、合成樹脂により構成され、遊技球Bを発射するために遊技者の手により回動操作される。
機構板80は、合成樹脂により構成されており、図2に示すように、本体枠20の背面側に設けられたヒンジ金具により支持されて開閉可能に取り付けられる。機構板80は、遊技板30を背面側から覆うカバーの役割を果たすとともに、遊技球タンク81に貯留された遊技球を上皿63や下皿70に払い出す遊技球の流路としての役割も果たすようになっている。遊技球タンク81は、遊技機背面の機構板80上部に設けられて払い出し用の遊技球Bを貯留する樹脂からなるタンク部材である。
本体枠20背面の上下方向中央から上部には、図示しないLED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板等が設けられ、機構板80にはこれらの基板を覆うように、透明の合成樹脂からなる役物カバー85が設けられている。また、本体枠20背面の役物カバー85によって覆われるLED基板等の下方には、透明の合成樹脂からなるメイン基板ボックス82が設けられており、同基板ボックス82にはメイン基板84が収容されている。
メイン基板84は、遊技機P1の主制御を行う制御基板であり、遊技板30の種類に応じたROM83やCPU、RAM等を主要な構成要素として構成される。尚、メイン基板84全体及びROM83が、本発明の制御部品に相当するものである。また、メイン基板84のCPUによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/315.5の低確率で大当り遊技状態を発生させる低確率モードと、その5倍である1/63.1の高確率で大当り遊技状態を発生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替えられる。
すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄であると高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄であると低確率モードに設定される。例えば、図4に示す10種類の図柄において、大当り図柄が、奇数図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」(特別図柄)の場合に高確率モードに設定され、偶数図柄「0」、「2」、「4」、「6」、「8」(通常図柄)の場合に低確率モードに設定される。この場合、大当り発生全体に対する高確率モードの発生割合、すなわち確率変動の発生割合(以下、「確変割合」と称する)は1/2である。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確率の倍数は、前述した値(5)以外の値であってもよい。
ROM83の表面には、無線ICタグ88が取り付けられている。無線ICタグ88は、無線通信により情報の読み出し/書き込みが可能なRFID(Radio Frequency Identification)と称される電子部品である。尚、無線ICタグ88が、本発明の無線通信可能な情報保持手段を構成するものである。図5は、無線ICタグ88の構成を示す平面図であり、図6は、無線ICタグ88の断面図である。無線ICタグ88は、例えば、ポリエチレンフィルムなどの合成樹脂からなる薄いシールフィルム881と、このシールフィルム881の一方面に配置されたICチップ882及びアンテナ883とを備えている。シールフィルム881は、平面形状が略長方形状に形成されている。シールフィルム881の一方面には、接着剤が塗布されることによって第1粘着層881aが形成されており、この第1粘着層881a上にICチップ882及びアンテナ883が配置されている。
ICチップ882は、後述するリーダ/ライタ120との間におけるデータ通信を制御するためのものであり、内蔵されたEEPROM882c(後述する)には、無線ICタグ88に固有の識別情報及びセキュリティ情報が格納されている。アンテナ883は、例えば、銅からなる金属膜をコイル状に形成したループアンテナであり、そのループ外に両端が引き出されてICチップ882に接続されている。
ICチップ882と第1粘着層881aとの間には、例えば、ポリエチレンフィルムなどの合成樹脂からなるシート片881bが介装されている。一方、アンテナ882は、第1粘着層881aが有する粘着力により、第1粘着層881aの表面に直接に貼着されている。また、ICチップ882及びアンテナ883の表面には、接着剤を塗布することにより、第2粘着層881cが形成されている。無線ICタグ88は、第2粘着層881c及びこの第2粘着層881cから露出している第1粘着層881aの粘着力により、上述したようにROM83表面に貼り付けられる。
次に、無線ICタグ88の電気的構成について、図11を参照しつつ説明する。無線ICタグ88に備えられたICチップ882は、図11の右半分に示すように、CPU882a,RAM882b,識別情報及びセキュリティ情報を不揮発的且つ電気的に書き換え可能に記憶するEEPROM882c,通信回路882d,電源回路882eを主体として構成され、アンテナ883とリーダ/ライタ120のアンテナ122との間に誘導されて発生する磁束を利用した電磁誘導方式によりリーダ/ライタ120と無線交信可能となっている。リーダ/ライタ120がアンテナ122から電力搬送波を送信データに基づいて所定の変調方式によって変調し且つ適度に増幅した電磁波を出力すると、通信回路882dがアンテナ883を介してその電磁波を受信し、電源回路882eがICチップ882を動作させるための電力に変換する。つまり、ICチップ882は、バッテリを持たず、リーダ/ライタ120から送信される電磁波による電力供給によって動作するように構成されている。
また、通信回路882dでは、リーダ/ライタ120から出力された電磁波からデータ成分を取り出し、デジタルデータに変換してCPU882aに与える。CPU882aは、リーダ/ライタ120からの受信データが与えられると、EEPROM882cから当該無線ICタグ88の識別情報を読み出し、その読み出した識別情報と受信データとを照合し、識別情報と受信データとが一致するか否かを判定する。そして、受信データが当該無線ICタグ88の識別情報と一致した場合、CPU882aは、EEPROM882cからセキュリティ情報を読み出し、通信回路882dは、その読み出したセキュリティ情報を変調し、電力搬送波に乗せてアンテナ883より送出する。一方、受信データと当該無線ICタグ88の識別情報とが一致しない場合、CPU882aは当該無線ICタグ88へのアクセスではないと判断して、上述したセキュリティ情報の読み出し及び送信を実行しない。
本体枠20背面上部には、遊技機P1から外部へ電気信号を出力する外部端子板65が設けられ、その外部端子板65は信号線66を介してホール管理コンピュータ110と接続されている。より具体的には、外部端子板65は、大当り信号出力端子65aと、図柄確定信号出力端子65bと、確変信号出力端子65cとを有している。大当り信号出力端子65aは、大当り中に大当り信号を出力する。図柄確定信号出力端子65bは、図柄変動表示装置35における図柄の変動が停止するごとに図柄確定信号を出力する。確変信号出力端子65cは、大当り中であり且つ高確率モード中に確変信号を出力する。機構板80には、外部端子板65に対応する位置に矩形状の開口部80aが形成されており、その開口部80aよりこれらの端子65a〜65cが外部に露出し、端子65aには信号線66aが、端子65bには信号線66bが、端子65cには信号線66cがそれぞれ接続されている。
本体枠20背面のメイン基板ボックス82の下方には、透明の合成樹脂からなる払出制御基板ボックス86が設けられており、同基板ボックス86には遊技球の払出し制御を行う払出制御基板87が収容されている。
次に、本発明の実施形態の遊技機検査システム1の構成及び作用について説明する。遊技機検査システム1は、図7に示すように、各遊技機P1の外部端子板65と信号線66を介して接続されたホール管理コンピュータ110と、各遊技機P1に1対1対応で設けられた複数のリーダ/ライタ120と、ホール管理コンピュータ110と各リーダ/ライタ120とを接続する通信線130とを備えている。
次に、ホール管理コンピュータ110の構成について図8乃至図9を参照しつつ説明する。ホール管理コンピュータ110は、遊技ホール内の遊技機島に設置された複数の遊技機P1の遊技状態を管理するコンピュータである。ホール管理コンピュータ110には、図8に示すように、各遊技機P1の端子65a〜65cからそれぞれ出力される大当り信号、図柄確定信号、確変信号が信号線66a〜66cを介してそれぞれ入力される。
ホール管理コンピュータ110は、CPU110a,ROM110b,RAM110c,ハードディスクドライブ110d等を内蔵した本体111と、ディスプレイ112と、キーボード113とを主体として構成される。ディスプレイ112は、ホール管理コンピュータ110が管理する各種データや検査結果等の表示出力する出力装置である。キーボードは、各種コマンドやデータを入力する入力装置である。
また、本体111のハードディスクドライブ110dには、遊技機検査プログラムを含む各種の制御プログラム、及び遊技ホール内に設置された各遊技機P1を管理するための情報をデータベース化した遊技機データベースが記憶されている。図9は、ハードディスクドライブ110dにおける遊技機データベースの記憶例を示している。遊技機データベースは、各遊技機P1の管理番号ごとに、識別情報、大当り回数、変動回数及び検査結果が記憶されている。管理番号は、遊技ホール内に設置された各遊技機P1に対して与えられる固有の番号である。識別情報は、各遊技機P1に取り付けられた無線ICタグ88に保持される固有の識別情報と同一内容であり、遊技ホールにおいて秘密に管理されるデータである。大当り回数は、当該遊技機P1における大当り発生回数の累積値であり、CPU110aにおける大当り信号の入力カウント値である。変動回数は、当該遊技機P1における図柄変動回数の累積値であり、CPU110aにおける図柄確定信号の入力カウント値である。大当り回数及び変動回数も、識別情報と同様に遊技ホールにおいて秘密に管理されるデータである。尚、遊技機データベースにて記憶される大当り回数が、本発明の「各遊技機における遊技の実行に伴って更新される累積情報」に相当するものであり、ハードディスクドライブ110dが、本発明の累積情報記憶手段及び識別情報記憶手段を構成するものである。
リーダ/ライタ120は、無線ICタグ88からの情報の取得及び無線ICタグ88への情報の書き込みを無線通信により行う装置である。尚、リーダ/ライタ120が、セキュリティ情報書き込み手段及びセキュリティ情報取得手段を構成するものである。リーダ/ライタ120は、図10に示すように、本体121と、コイル状のアンテナ122とから構成され、アンテナ122が遊技機P1に取り付けられた無線ICタグ88に対向するように設置される。本体121は、図11の左側に示すように、CPU121aと、ROM121bと、RAM121cと、入出力回路121dと、通信回路121eとを主体として構成される。ホール管理コンピュータ110から通信線130を介して入出力回路121dへデータが入力されると、通信回路121eは電力搬送波を送信データに基づいて所定の変調方式によって変調し且つ適度に増幅した電磁波をアンテナ122より送出する。一方、アンテナ122を介して無線ICタグ88からデータを受信した場合は、通信回路121eがデジタルデータに変換して入出力回路121dより通信線130を介してホール管理コンピュータ110へ送信する。
次に、遊技機検査システム1における遊技機検査処理の流れについて、図12のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、図12のフローチャートに示す遊技機検査処理ルーチンは、ホール管理コンピュータ110のハードディスクドライブ110に記憶された遊技機検査プログラムの内容を示すものであり、CPU110aがハードディスクドライブ110より遊技機検査プログラムを読み出し遊技機検査処理ルーチンて実行する。
まず、大当り信号が検出されたか否かを判定する(ステップ1。以下、S1と略記する。他のステップも同様。)。大当り信号が検出された場合(S1:Yes)、ハードディスクドライブ110dに記憶された遊技機データベースから当該遊技機P1の大当り回数を読み出して、RAM110c上に前回データとして格納し(S2)、遊技機データベースの大当り回数をカウントアップする(S3)。次に、遊技機データベースから識別情報を読み出して、セキュリティ情報の要求コマンドと共に当該遊技機P1に対応するリーダ/ライタ120へ送信する(S4)。リーダ/ライタ120は、電力搬送波を要求コマンド及び識別情報に基づいて変調し且つ増幅した電磁波をアンテナ122より無線ICタグ88へ送出する。
次に、リーダ/ライタ120よりデータ(すなわち、セキュリティ情報)を受信したか否かを判定する(S5)。データを受信していない場合(S5:No)、データ送信時からの経過時間が所定時間内か否かを判定し(S6)、所定時間内である場合(S6:Yes)、S5を繰り返す。リーダ/ライタ120よりデータを受信した場合(S5:Yes)、受信データとRAM110cに格納された前回データとを照合し(S7)、これらが一致するか否かを判定する(S8)。受信データと前回データとが一致する場合(S8:Yes)、遊技機データベースに当該遊技機P1の検査結果が”正常”であることを示すデータを記憶させる。次に、遊技機データベースより大当り回数を読み出して、識別情報、書き込みコマンド及び大当り回数をリーダ/ライタ120へ送信して、S1へ戻る。そして、リーダ/ライタ120が、電力搬送波を識別情報、書き込みコマンド及び大当り回数に基づいて変調した電磁波を無線ICタグ88へ送信すると、無線ICタグ88のEEPROM882cに今回の大当り回数の値が新たなセキュリティ情報として書き込まれる。
S6で所定時間を超えたと判定された場合(S6:No)、又はS8で受信データ(セキュリティ情報)と前回データとが一致していないと判定された場合(S8:No)、遊技機データベースに当該遊技機P1の検査結果が異常であることを示すデータを記憶させると共に(S11)、ディスプレイ112において画面表示を点滅させる等の通常とは異なる表示態様とすることにより、検査結果が異常であることを遊技ホールの管理者等に報知し(S12)、S1へ戻る。すなわち、S6で所定時間を超えたと判定された場合は、当該遊技機P1に無線ICタグ88が取り付けられていないか或いは無線ICタグ88に正しい識別情報が保持されていない場合であり、ROM83或いはメイン基板84全体が不正交換されたと判断される。また、S8で受信データと前回データとが一致していないと判定された場合は、無線ICタグ88が正しい識別情報を保持しているものの正しいセキュリティ情報を保持していない場合であり、この場合もROM83或いはメイン基板84全体が不正交換されたと判断される。尚、S1のステップが、本発明の大当り検出手段として、S7及びS8のステップが、本発明の照合判定手段としてそれぞれ機能するものである。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、遊技場に設置された個々の遊技機P1に接続されたホール管理コンピュータ110が、各遊技機P1における大当りの発生に伴って更新される大当り回数をハードディスクドライブ110d上の遊技機データベースに記憶し、遊技機データベースより当該遊技機P1の大当り回数を読み出してリーダ/ライタ120を介して各遊技機P1のROM83に取り付けられた無線ICタグ88にセキュリティ情報として書き込む。そして、ホール管理コンピュータ110が、リーダ/ライタ120を介して無線ICタグ88よりセキュリティ情報を取得し、そのセキュリティ情報と遊技機データベースにて記憶される前回の大当り回数とを照合し、セキュリティ情報と前回の大当り回数とが一致するか否かを判定する。そして、セキュリティ情報と前回の大当り回数とが一致すると判定された場合には、ROM83が不正交換されていないことが確実に確認される。一方、これらの情報が一致しないと判定された場合には、ROM83が不正交換されたことを確実に発見することができる。また、各遊技機P1における遊技の実行に伴って更新される大当り回数がセキュリティ情報として無線ICタグ88に書き込まれるので、セキュリティ情報を固定値とした従来技術よりもセキュリティ情報が盗まれる危険性が大幅に低減され、遊技機検査システム1におけるセキュリティ性の向上を図ることができる。
また、ハードディスクドライブ110d上の遊技機データベースには、各遊技機P1に設けられた各無線ICタグ88に予め保持された固有の識別情報が記憶され、ホール管理コンピュータ110は、遊技機データベースに記憶された当該遊技機P1の識別情報をリーダ/ライタ120を介して無線ICタグ88へ送信し、その送信した識別情報と無線ICタグ88に保持された識別情報とが一致することを条件として無線ICタグ88より送信されるセキュリティ情報を受信する。よって、秘密に管理される識別情報を送信可能な正規のリーダ/ライタ120以外によっては無線ICタグ88からセキュリティ情報を読み出すことができないので、遊技機検査システム1におけるセキュリティ性の向上をより一層図ることができる。
また、各遊技機P1における大当りの発生を検出し、ハードディスクドライブ110d上の遊技機データベースには大当りの発生が検出されることに基づいて更新される大当り回数を記憶する。よって、従来よりホール管理コンピュータにおいて管理されている各遊技機における大当りの発生に伴って更新される大当り回数が、セキュリティ情報として無線ICタグ88に書き込まれるので、従来のホール管理コンピュータを利用しつつセキュリティ性の高い遊技機検査システム1を容易に実現することができる。また、大当りの発生が検出されたことに基づいて、セキュリティ情報と前回の大当り回数とが一致するか否かの照合判定を実行するので、大当り回数が更新されるタイミングで確実にROM88が不正交換されたか否かを検査することができる。
また、セキュリティ情報を保持する情報保持手段として、書き換え可能な不揮発性メモリを内蔵した無線ICタグ88を用いたので、極めて小型且つ安価に構成することができる。また、リーダ/ライタ120により、無線ICタグ88へのセキュリティ情報の書き込み及び無線ICタグ88からのセキュリティ情報の取得を無線通信により確実に行うことができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。例えば、前記実施形態では、大当り回数をセキュリティ情報として無線ICタグ88に書き込む構成としたが、図柄変動の発生が検出されることに基づいて更新される変動回数をセキュリティ情報として無線ICタグ88に書き込む構成としてもよい。この場合、変動回数が本発明の「遊技の実行に伴って更新される累積情報」に相当する。大当り回数と同様に、変動回数も従来よりホール管理コンピュータにおいて管理されているので、従来のホール管理コンピュータを利用しつつセキュリティ性の高い遊技機検査システム1を容易に実現することができる。また、図柄変動の発生が検出されたことに基づいて、セキュリティ情報と前回の変動回数とが一致するか否かの照合判定を実行するので、変動回数が更新されるタイミングで確実にROM88が不正交換されたか否かを検査することができる。尚、大当り回数及び変動回数の両方をセキュリティ情報として無線ICタグ88に書き込む構成としてもよい。
また、前記実施形態において、ハードディスクドライブ110d上に構築された遊技機データベースにて各遊技機P1について記憶される大当り回数に対して個々に初期値を設定するようにしてもよい。本変形例によれば、例えば、遊技ホールに遊技機P1が設置された当初等の累積情報(大当り回数、変動回数)の更新が少ない時期においても、不正を試みようとする第三者によって累積情報が知られる危険性を低減することができる。
また、前記実施形態において、図12に示す遊技機検査処理ルーチンのフローチャートにおいて、S7〜S8のステップにおける判定結果を外部の遊技機検査機関等へ通信回線を介して自動的に送信するステップ(判定結果通報手段)を設ける構成としてもよい。本変形例によれば、外部の遊技機検査機関等において遊技ホールに設置された各遊技機における制御部品の不正交換の有無をリアルタイムに把握することができる。
また、前記実施形態では、ホール管理コンピュータ110からリーダ/ライタ120へ累積情報を送信して無線ICタグ88へセキュリティ情報として書き込む構成としたが、図13及び図14に示す変形例の遊技機検査システム2のように、外部端子板65の大当り信号出力端子65aと無線ICタグ88とを有線又は無線で接続し、大当り信号出力端子65aから出力される大当り信号を無線ICタグ88へ入力し、大当り信号の累積入力回数をセキュリティ情報として保持するように構成してもよい。尚、図13は、本変形例の遊技機検査システム2の全体構成を示す図であり、図14は、本変形例のホール管理コンピュータ110のシステム構成を示すブロック図である。本変形例によれば、セキュリティ情報がホール管理コンピュータ110等を介さずに無線ICタグ88へ直接書き込まれるので、無線ICタグ88においてセキュリティ情報を不正に改変することがより確実に防止される。また、本変形例では、図13に示すように、複数の遊技機P1に設けられた各無線ICタグ88に対して1台のリーダ/ライタ120を多対1対応で設けて各無線ICタグ88から一斉にセキュリティ情報を取得可能な構成としたので、遊技機検査システム2の低コスト化を図ることができる。
本発明は、パチンコ機、スロットマシン、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット機等、制御部品の不正交換がなされるおそれがある遊技機を検査するシステムに適用可能である。
遊技機検査システムの検査対象である遊技機の一例を示す正面図である。 図1の遊技機の背面図である。 遊技板の正面図である。 図柄変動表示装置において変動表示される図柄パターンの一例を示す図である。 無線ICタグの平面図である。 無線ICタグの断面図である。 遊技機検査システムの全体構成を示す図である。 ホール管理コンピュータのシステム構成を示すブロック図である。 遊技機データベースの記憶例を示す図である。 リーダ/ライタの外観及び設置状態を示す斜視図である。 リーダ/ライタ及び無線ICタグの電気的構成を示すブロック図である。 遊技機検査処理の流れを示すフローチャートである。 変形例における遊技機検査システムの全体構成を示す図である。 変形例におけるホール管理コンピュータのシステム構成を示すブロック図である。
符号の説明
P1 遊技機
1,2 遊技機検査システム
88 無線ICタグ(情報保持手段)
65 外部端子板
65a 大当り信号出力端子
66 信号線
110 ホール管理コンピュータ(累積情報記憶手段、識別情報記憶手段)
110d ハードディスクドライブ(累積情報記憶手段、識別情報記憶手段)
120 リーダ/ライタ(セキュリティ情報書き込み手段、セキュリティ情報取得手段)
130 通信線

Claims (6)

  1. 遊技機に装着された制御部品の不正交換がなされたか否かを検査する遊技機検査システムであって、
    遊技場に設置された個々の遊技機に接続され、各遊技機における遊技の実行に伴って更新される累積情報を記憶する累積情報記憶手段と、
    各遊技機の制御部品に取り付けられた無線通信可能な情報保持手段に、前記累積情報記憶手段に記憶された累積情報をセキュリティ情報として書き込むセキュリティ情報書き込み手段と、
    前記情報保持手段より前記セキュリティ情報を取得するセキュリティ情報取得手段と、
    そのセキュリティ情報取得手段を介して取得されたセキュリティ情報と前記累積情報記憶手段にて記憶される累積情報とを照合して、前記セキュリティ情報と前記累積情報とが一致するか否かを判定する照合判定手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機検査システム。
  2. 前記各遊技機に設けられた前記各情報保持手段に予め保持された固有の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
    前記セキュリティ情報取得手段は、前記識別情報記憶手段に記憶された当該遊技機の識別情報を前記情報保持手段へ送信し、その送信した識別情報と前記情報保持手段に保持された識別情報とが一致することを条件として前記情報保持手段より送信されるセキュリティ情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の遊技機検査システム。
  3. 前記各遊技機における大当りの発生を検出する大当り検出手段を備え、
    前記累積情報記憶手段は、前記累積情報の少なくとも一部として、前記大当り検出手段によって大当りの発生が検出されることに基づいて更新される大当り回数を記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機検査システム。
  4. 前記照合判定手段は、前記大当り検出手段によって大当りの発生が検出されたことに基づいて、前記セキュリティ情報と前記累積情報とが一致するか否かの照合判定を実行することを特徴とする請求項3に記載の遊技機検査システム。
  5. 前記各遊技機における図柄変動の発生を検出する変動検出手段を備え、
    前記累積情報記憶手段は、前記累積情報の少なくとも一部として、前記変動検出手段によって図柄変動の発生が検出されることに基づいて更新される変動回数を記憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機検査システム。
  6. 前記照合判定手段は、前記変動検出手段によって図柄変動の発生が検出されたことに基づいて、前記セキュリティ情報と前記累積情報とが一致するか否かの照合判定を実行することを特徴とする請求項5に記載の遊技機検査システム。
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