JP2003038744A - パチンコ機の再生方法 - Google Patents

パチンコ機の再生方法

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JP2003038744A
JP2003038744A JP2001236195A JP2001236195A JP2003038744A JP 2003038744 A JP2003038744 A JP 2003038744A JP 2001236195 A JP2001236195 A JP 2001236195A JP 2001236195 A JP2001236195 A JP 2001236195A JP 2003038744 A JP2003038744 A JP 2003038744A
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Japan
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pachinko machine
rom
control circuit
circuit board
new
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JP2001236195A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Hattori
辰雄 服部
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中古パチンコ機のROMを交換することによ
り効率的にパチンコ機を再生する方法を提供する。 【解決手段】 遊技場2において使用済みパチンコ機を
回収し、指定運送業者3により再生パチンコ機メーカー
4へ配送する。回収したパチンコ機より制御回路基板を
取外し、指定運送業者3により基板メーカー5へ配送す
る。基板メーカー5で、制御回路基板上のROMを取外
し、新しいROMを装着し、再生基板を製造する。そし
て、再生基板を指定運送業者により再生パチンコ機メー
カー4へ配送してパチンコ機本体に取り付け、再生パチ
ンコ機を製造する。再生パチンコ機を指定運送業者3に
より遊技場2へ配送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中古パチンコ機の
ROMを交換することによりパチンコ機を再生する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技場に設置されたパチンコ機
は、所定期間使用された後、まだ充分に使用可能な状態
でもモデルチェンジ等の理由により新機種のパチンコ機
に入れ替えられることがある。この入れ替えに伴い、遊
技店に設置されていた古い遊技機は、店内の各遊技機席
から取り外され、産業廃棄物として指定業者を通じて廃
棄される。
【0003】一方、廃棄されるパチンコ機には、木材や
金属、ガラス、合成樹脂等の多種類の材料が用いられて
おり、制御基板や電線等の電気部品も装着されているの
で、パチンコ機ごと廃棄してしまうと環境に悪影響を及
ぼすおそれがある。このため、近年では、廃棄しようと
するパチンコ機を解体し、構成部品の種類ごとに分別し
て廃棄する手法が提案されている。また、解体によって
生じた構成部品を樹脂やセメント等の原料として再利用
する手法も提案されている(特開平9−122630
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たパチンコ機の構成部品を原料として再利用する手法で
は、原料として再利用できない構成部品については廃棄
することになり、遊技機の構成部品を広汎に再利用する
ことができなかった。
【0005】また、解体前のパチンコ機や解体によって
生じた構成部品の中には、消耗の程度が低く、新品のパ
チンコ機や新品のパチンコ機の部品としてまだ使用でき
るものもある。こうした部品については、従来におい
て、廃棄したり、あるいは原材料レベルで再利用するに
とどまっており、無駄が多かった。
【0006】一方、パチンコ機は市場における寿命が短
くなりつつあるが、パチンコ機の制御系においてはパチ
ンコ機の表示画面上における図柄の表示態様と、当りの
設定状態とを異ならせれば、新規なパチンコ機を提供す
ることができる構成となってきている。
【0007】これは、パチンコ機の構成上、制御回路基
板と表示制御回路基板とを、ROMを除いてそのまま再
生使用することにより市場の要望に対応し、しかも資源
の効率的利用が図られた再生パチンコ機を市場に提供す
ることにより実現できる。
【0008】また、パチンコ機は機能のされ方によって
は違法な利益を生み出す場合があり、パチンコ機メーカ
ーよりパチンコ機が出荷された後に、不正に改造される
不具合を呈し始めてきた。
【0009】これに対して、不正改造はパチンコ機の制
御系において特に制御回路基板に対する作為により行わ
れるものであるので、この制御回路基板への充分な防護
策と管理とが形成されれば、再生パチンコ機であっても
不正行為から充分な防護を実現できる。
【0010】そこで、本発明は、既に構成されているパ
チンコ機の構成を再び使用するようにするとともに、再
生出荷時から遊技場への納品に至るパチンコ機の制御回
路基板を確認可能とするパチンコ機再生方法を提供する
ことを解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載のパチンコ機の再生方法は、遊技場
から回収したパチンコ機の制御回路基板についての動作
確認を行う回収制御回路基板動作確認工程と、その回収
制御回路基板動作確認工程において確認された異常ある
回路素子についての交換若しくは回路調整を行う回収制
御回路基板調整工程と、前記回収制御回路基板動作確認
工程と前記回収制御回路基板調整工程とにおける動作確
認と調整とにより正常に再生される制御回路基板に新R
OMを交換して搭載する新ROM交換工程とが設けられ
るとともに、前記回収制御回路基板動作確認工程と前記
回収制御回路基板調整工程と新ROM交換工程とを含む
パチンコ機の再生工程において形成される再生情報を入
力する端末装置がパチンコ機再生管理用のパチンコ機再
生管理コンピュータにネットワーク接続されたことを特
徴とする。
【0012】従って、回収制御回路基板動作確認工程で
は遊技場から回収したパチンコ機の制御回路基板につい
ての動作確認を行い、回収制御回路基板調整工程ではそ
の回収制御回路基板動作確認工程において確認された異
常ある回路素子についての交換若しくは回路調整を行
い、新ROM交換工程では前記回収制御回路基板動作確
認工程と前記回収制御回路基板調整工程とにおける動作
確認と調整とにより正常に再生される制御回路基板に新
ROMを交換して搭載する。そして、パチンコ機再生管
理用のパチンコ機再生管理コンピュータにネットワーク
接続された端末装置において、前記回収制御回路基板動
作確認工程と前記回収制御回路基板調整工程と新ROM
交換工程とを含むパチンコ機の再生工程において形成さ
れる再生情報を入力する。
【0013】よって、パチンコ機の動作を電子的に制御
するための構成部材である制御回路基板の回路構成をそ
のまま再生使用して、各種のプログラムやデータを格納
するROMのみを新しいROMと交換することにより、
市場の要望に対応し、安価に且つ資源の無駄なくパチン
コ機を再生製造することができる。更に、パチンコ機再
生管理コンピュータにネットワーク接続された端末装置
において再生情報を入力することにより、ネットワーク
を介して再生情報を管理することができる。
【0014】また、請求項2に記載のパチンコ機の再生
方法は、前記新ROM交換工程が、制御回路基板ボック
スを解体して前記制御回路基板を回収する第1のリサイ
クル工程と、前記制御回路基板上のICソケットより使
用済ROMを取り外す第2のリサイクル工程と、交換し
て搭載する新ROMを管理する為のROM管理記号が添
付される新ROMを前記ICソケットに装着する第3の
リサイクル工程と、新ROMが搭載された制御回路基板
を前記制御回路基板ボックスに開放不能に封印して収納
する第4のリサイクル工程とからなることを特徴とす
る。
【0015】従って、前記新ROM交換工程において、
第1のリサイクル工程では制御回路基板ボックスを解体
して前記制御回路基板を回収し、第2のリサイクル工程
では前記制御回路基板上のICソケットより使用済RO
Mを取り外し、第3のリサイクル工程では交換して搭載
する新ROMを管理する為のROM管理記号が添付され
る新ROMを前記ICソケットに装着し、第4のリサイ
クル工程では新ROMが搭載された制御回路基板を前記
制御回路基板ボックスに開放不能に封印して収納する。
【0016】よって、新ROMにROM管理記号を添付
することにより制御回路基板を管理することができると
ともに、制御回路基板ボックスが開放不能に封印される
ことにより再生パチンコ機における不正行為からの防護
を図ることができる。
【0017】また、請求項3に記載のパチンコ機の再生
方法は、前記新ROM交換工程が、球の払出し制御と表
示制御との出力側部品の制御を併せて行う制御回路基板
のROMについて、当該ROMに記録されるプログラム
中、少なくとも大当りの成立状態を設定するプログラム
モジュールを変更するROM交換工程であることを特徴
とする。
【0018】従って、前記新ROM交換工程において、
球の払出し制御と表示制御との出力側部品の制御を併せ
て行う制御回路基板のROMについて、当該ROMに記
録されるプログラム中、少なくとも大当りの成立状態を
設定するプログラムモジュールを変更する。
【0019】よって、大当りの成立状態を新しい態様に
変更した再生パチンコ機を再生製造することができる。
【0020】また、請求項4に記載のパチンコ機の再生
方法は、前記新ROM交換工程には、少なくとも表示制
御回路基板に搭載されLCDにおける表示内容を設定す
るキャラクタROMを交換するキャラクタROM交換工
程を有することを特徴とする。
【0021】従って、前記新ROM交換工程において、
キャラクタROM交換工程では少なくとも表示制御回路
基板に搭載されLCDにおける表示内容を設定するキャ
ラクタROMを交換する。
【0022】よって、LCDにおける表示内容を新しい
態様に変更した再生パチンコ機を再生製造することがで
きる。
【0023】また、請求項5に記載のパチンコ機の再生
方法は、前記新ROM交換工程において制御回路基板に
装着される新ROMには、当該新ROMを管理する為の
ROM管理記号が添付されるセキュリティシールが設け
られることを特徴とする。
【0024】よって、再生製造された再生パチンコ機の
制御回路基板をROM管理記号により管理することがで
きる。さらに、セキュリティシールによりROMの不正
交換を防止することができるとともに、不正行為を容易
に発見することができる。
【0025】また、請求項6に記載のパチンコ機の再生
方法は、前記新ROMに設けられるROM管理記号がR
OM交換工程に設けられた端末装置よりパチンコ機再生
管理コンピュータに入力されネットワーク管理可能に通
信接続されたことを特徴とする。
【0026】よって、ROM交換工程に設けられた端末
装置においてROM管理記号を入力できるとともに、R
OM管理記号をネットワークを介して容易に管理するこ
とができる。
【0027】また、請求項7に記載のパチンコ機の再生
方法は、パチンコ機再生メーカーのパチンコ機再生管理
コンピュータと遊技店の遊技場管理コンピュータと再生
されたパチンコ機を遊技場に配送する指定運送業者の配
送管理コンピュータとがネットワーク接続されるととも
に、ネットワーク接続されたパチンコ機再生管理コンピ
ュータの表示画面と指定運送業者の配送管理コンピュー
タの画面上とにおいて再生パチンコ機についての配送内
容が表示され選択可能にされたことを特徴とする。
【0028】よって、ネットワークを介して、パチンコ
機再生メーカー、遊技店、及び指定運送業者の3者間で
再生情報の送受信を行い、再生情報を有効に利用し管理
することができる。また、パチンコ機再生メーカー及び
指定運送業者のそれぞれにおいて、所望の再生パチンコ
機の配送内容を参照することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の再生
方法を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説
明する。
【0030】まず、パチンコ機の再生方法が実施される
パチンコ機再生システム1の全体構成について、図1を
参照しつつ説明する。
【0031】パチンコ機再生システム1は、図1に示す
ように、遊技場2と、運送業者3と、再生パチンコ機メ
ーカー4と、基板メーカー5と、解体業者6とから構成
されている。
【0032】遊技場2は、多数のパチンコ機を設置し
て、遊技客にパチンコ機による遊技の場を提供する店舗
であり、一般にはパチンコ店、パチンコホール等と称さ
れている。
【0033】指定運送業者3は、使用済みパチンコ機の
配送、回収基板の配送、再生基板の配送、再生パチンコ
機の配送と配送途中における一時保管時において、当該
パチンコ機及び当該基板についての技術情報を他に洩ら
すことが禁止され、パチンコ機メーカーとの契約により
セキュリティ義務が課され、これを果たす機能を有する
運送業者である。指定運送業者3は、トラック等の輸送
機器を使用してパチンコ機等の搬送を行う。
【0034】再生パチンコ機メーカー4は、使用済みの
パチンコ機を投入して再生パチンコ機を製造するために
パチンコ機再生製造ラインを有する製造業者である。
【0035】基板メーカー5は、パチンコ機に搭載され
ている各種の制御回路基板の製造を行う製造業者であ
る。制御回路基板の新規製造以外に、使用済みの制御回
路基板を用いて部品の交換等を行うことにより制御回路
基板の再生製造も行う。
【0036】尚、再生パチンコ機メーカー4において制
御回路基板25を再生するパチンコ機及び制御回路基板
の動作確認工程の次段に設けることは勿論可能である。
この場合は、基板メーカー5と再生パチンコ機メーカー
4間における静定運送業者3による配送工程は省略され
る解体業者6は、使用済みのパチンコ機を解体して、再
使用可能な部品については運送業者3を介して再生パチ
ンコ機メーカー4へ提供し、再使用不能な部品について
は廃棄処理を行う業者である。
【0037】次に、パチンコ機10の構成部品につい
て、図3の部品展開図と、図4(A)のパチンコ機の正
面図及び(B)側面図と、図5のパチンコ機裏面図と、
図6の制御回路基板ボックスの分解斜視図とを参照しつ
つ説明する。
【0038】パチンコ機10は、本体枠13と、遊技板
15と、制御回路基板ボックス17とから構成されてい
る。
【0039】本体枠13は、前枠13aと、側枠13b
と、基枠と、機構基板とから構成され、各部材には図3
に示すような種々の部品が組付けられている。
【0040】遊技板15は、本体枠13の前枠に取り付
けられ、液晶ディスプレイ(LCD)21が設けられた
表示装置19と、入賞装置と、飾りと、釘と、風車と、
レールと、遊技ベニア板と、球誘導体と、スイッチとか
らなる。各部材には、図3に示すような種々の部品が取
り付けられている。
【0041】ICソケット29aによりROM29を脱
着可能に取り付ける制御回路基板25が制御回路基板ボ
ックス(ケース)23内に収容されている。この制御回
路基板25は、ベース部材17を介してパチンコ機10
に装着される。
【0042】制御回路基板25上には、ICソケット2
9aに装着された大当たり確率設定用ROM29と、C
PUを含むその他の電子素子(回路素子)とが搭載され
ている。ROM29には、大当り確率設定以外に、球払
出し及び賞球制御、入賞及び入賞装置制御、ランプやL
ED等その他の表示制御、音声制御、入出力制御、普通
図柄表示制御装置の制御、普通及び特別電動役物の制
御、ゲートの制御、始動口の制御、エラー制御等をする
プログラムモジュールの集合からなるパチンコ機制御プ
ログラムと、大当り表示及び大当りの出現確率を制御す
るプログラムとが併せて記憶されている。
【0043】尚、図7は、制御回路基板25に搭載され
るROM29に記憶されるプログラムを構成する各モジ
ュールの機能概要を示す表である。これらのプログラム
モジュール中、特別図柄確率乱数処理RMAUP、特別
図柄乱数処理RMZUP、特別図柄乱数抽選処理TZD
RAW等のモジュールについてのプログラムが変更され
た新ROMを搭載することにより、大当りの成立状態を
切換えることが可能となる。
【0044】そして、これらのプログラムがCPUによ
り読み出されて実行されることによりパチンコ機10が
動作する。ROM29を交換することにより、大当たり
発生確率の変更以外に、液晶ディスプレイ21上におけ
る図柄の変動時間の変更、遊技板15面上に配置される
入賞装置の開放継続回数や開放態様の変更、入賞に対応
して賞品球払出し装置より払い出される賞品球数の変
更、その他情報表示や装飾用として遊技板15面上に設
けられたLEDの表示パターンの変更等も行うことがで
きる。この実施例においては、ROM29の交換によっ
て、パチンコ機10の入賞制御、入賞装置の駆動制御、
賞球の払出制御、その他の表示制御は変更されない。
【0045】同様に、ICソケット31aによりキャラ
クタROM31を脱着可能に取り付ける表示制御回路基
板27が表示制御ボックス(ケース)24内に収容され
ている。
【0046】表示制御回路基板27上には、ICソケッ
ト31aに装着されたキャラクタROM31と、その他
の電子素子とが搭載されている。キャラクタROM31
には、液晶ディスプレイ21上に図9(A)の表示例に
示されるようなキャラクタを含む表示をするためのデー
タが格納されている。
【0047】本実施形態のパチンコ機10における制御
回路基板25、表示制御回路基板27及びこれらに装着
するROMを含む周辺回路のブロック図を図8に示し
た。
【0048】即ち、制御回路基板25は、入力側に入賞
球を検出する入力側装置等を接続するとともに、出力側
には払出し装置や電動役物等を駆動するソレノイド等が
接続されるとともに、ROM29と、RAMと、CPU
とが設けられている。
【0049】表示制御回路基板27には、前記制御回路
基板25側のインタフェース回路を介して接続されたC
PUと、表示制御用の制御ROMと、RAMと、ビデオ
プロセッサVDPと、ビデオRAMと、キャラクタRO
Mとが設けられるとともに、出力側にはインタフェース
回路を介して液晶表示板LCD21が接続されている。
【0050】図9(A)は、LCD21にキャラクタR
OMに記憶されたキャラクタデータを読み込んで、左特
別図柄と中特別図柄と右特別図柄と吹き出しと、男子を
模した画像を表示する構成を示した。
【0051】また、図9(B)は、数字「6」を形成す
るキャラクタデータを画素として集合したマトリクスの
表示単位を表すものである。
【0052】次に、本発明のパチンコ機再生方法につい
て、図10乃至図11のフローチャートを参照しつつ説
明する。
【0053】まず、遊技場2において使用済みのパチン
コ機10が回収される(ステップ1,以下S1と略記す
る。他のステップも同様。)回収された使用済みのパチ
ンコ機10は、指定運送業者3によりトラック等の輸送
手段を用いて遊技場2から再生パチンコ機メーカー4へ
配送される(S2)。
【0054】再生パチンコ機メーカー4は、使用済みの
パチンコ機10が搬入されると、まずパチンコ機10の
清掃を行い(S3)、続いて使用済みパチンコ機10に
ついての動作確認を制御回路基板ボックス23に収納さ
れた制御回路基板25と、遊技板に装着される既述のL
CD21に対応して設けられる表示制御回路基板27と
の動作確認が併せて実施される。ここで、LCD21上
で表示される画像の処理状況や、大当り表示の出現状況
についての動作が確認される。続いて、制御回路基板ボ
ックス23をパチンコ機10本体より取外す(S4)。
そして、制御回路基板ボックス23を封印手段としての
改ざん防止用ビス23a(図6)を取り除き解体し、制
御回路基板25や表示制御回路基板27を取り外し再
び、回収した制御回路基板25,表示制御回路基板27
の動作確認を行う(S5)。一方、制御回路基板ボック
ス23については廃棄処理する(S6)。
【0055】次に、指定運送業者3が、制御回路基板2
5,表示制御回路基板27を再生パチンコ機メーカー4
から基板メーカーへ搬送する(S7)。基板メーカー5
では、搬入された制御回路基板25,表示制御回路基板
27について入出力動作確認を行い、正常基板と異常基
板とに選別する(S8、S9)。異常基板については、
異常原因を確認するとともに異常原因とされた電子素子
の交換を行って、正常に動作するようになった基板は正
常基板として扱う(S8)。一方、異常が解消しない基
板は異常な制御回路基板であると判断して(S9:Ye
s)、制御回路基板25,表示制御回路基板27の廃棄
処理が行われる(S10)。
【0056】正常な制御回路基板と判断された場合は
(S9:No)、制御回路基板25,表示制御回路基板
27のICソケット25a,27aよりROM29又は
31を取り外す(S11)。ここで、ROMが交換され
るが新たに搭載されるROMには必要なパチンコ機制御
プログラムのプログラムモジュールやキャラクタデータ
が更新して記録される。即ち、新パチンコ制御のシステ
ム設計を行うとともに(S12)、新パチンコ制御プロ
グラムのコーディングを行う(S13)。新パチンコ制
御プログラムのソースファイルをアセンブル等の処理に
よりプログラムデータ(オブジェクトファイル)を生成
し、ROMライターへ入力する(S14)。
【0057】そして、ROMライターのICソケットに
フォーマット済みの新規ROMを装着し(S15)、R
OMライターの電源を投入して(S16)、プログラム
データをROMへライト(書き込み)する(S17)。
新しいプログラムデータが書き込まれた新ROM29,
キャラクタROM31を制御回路基板25,表示制御回
路基板27のICソケット25a,27aに装着し(S
18)、新ROMの搭載された制御回路基板のI/O動
作チェックを行う(S19)。回路動作が異常であった
場合は、S14へ戻り(S20:Yes)、S14乃至
S19の処理を再度行う。尚、実施形態によってはここ
で回路異常が判定された場合は改めてROMのプログラ
ムやデータを更新することなく、予めROMについて検
査を行い、正常として判定されたROMのみを制御回路
基板25や表示制御回路基板27に装着する処理ステッ
プに進めるものとなる。尚、図12は、制御回路基板2
5上に装着されたICソケット29aから廃棄ROM2
9を取外し、新規ROM29を装着する様子を模式的に
表したものである。
【0058】回路動作が正常であった場合は(S20:
No)、制御回路基板25,表示制御回路基板27上に
ROM29,キャラクタROM31を封印するためにセ
キュリティシールを貼着するとともに(S21)、制御
回路基板25,表示制御回路基板27を制御回路基板ボ
ックス23と表示制御回路基板用の収納ボックスに収納
し(S22)、制御回路基板ボックス23を封印手段と
なる改ざん防止用ビス23aと、図示しない証紙により
封印する(S23、図6参照)。
【0059】より詳細には、再生対象の制御回路基板2
5又は27上に装着されたICソケット29a又は31
aより廃棄するROM(ROM29、又はキャラクタR
OM31)を取外し、新規ROM29又は31をそれぞ
れ装着する。次に、装着されたROMを個別に管理する
ためのセキュリティシールを、制御回路基板25及び表
示制御回路基板27上に設けられたICソケット29a
又は31aと装着されたROMとを封印する形で貼着す
る。
【0060】ここで、セキュリティシールとは、ROM
29又は31が不正交換されることを予防すると共に、
不正の発見を容易とするシール部材であり、ROMの取
外しを防止するための封印機能を有する。セキュリティ
シールには、当該ROMの追跡管理を可能とするROM
管理記号が記録される。
【0061】図12及び図2において、制御回路基板2
5と表示制御回路基板27とに装着したROM29、キ
ャラクタROM31に設けられたROM管理記号は、再
生ライン上におけるROM交換工程に設けられたPOS
端末(スキャナ)装置により読み込まれるとともにネッ
トワーク接続されたパチンコ機再生管理コンピュータ3
3に送信される。
【0062】ROM交換工程において新規に取り付けら
れたROM29とキャラクタROM31は、ROM管理
記号によって識別される。識別される管理記号は、再生
パチンコ機メーカー名と、再生製造年月日と、搭載対象
とするパチンコ機の機種名と、ROMに記録されたパチ
ンコ制御プログラムやデータを識別するためのROM固
体記号(ROM29にあっては大当り特性を、キャラク
タROM31にあっては表示する画像を識別するための
記号)と、ロット番号等が符号化され、必要に応じて暗
号化されて形成されている。符号化によっては前記再生
製造年月日等の各項目がインデックスとなる指標に変換
され、暗号化によっては大当り特性等を解読困難に変換
される。パチンコ機再生管理コンピュータ33へ入力さ
れたROM管理記号はROM管理用データベースを更新
する。
【0063】次に、制御回路基板ボックス23を基板メ
ーカー5より再生パチンコ機メーカー4へ指定運送業者
3により搬送する(S24)。
【0064】尚、再生パチンコ機メーカーにおいて、制
御回路基板25若しくは表示制御回路基板27を再生処
理する場合には基板メーカー5への配送と、再生パチン
コ機メーカーへの配送工程は要せず、このステップは省
略される。
【0065】再生パチンコ機メーカー4においては、前
記再生基板25,表示制御回路基板27が装着された制
御回路基板ボックス23を再生パチンコ機10の機体に
装着する(S25)。続いて、再生基板25,表示制御
回路基板27が装着された再生パチンコ機10の出荷用
動作確認を行う(S26)。
【0066】そして、出荷確認工程において動作確認さ
れた再生パチンコ機10は、前記再生パチンコ機メーカ
ー4から前記遊技場2へ指定運送業者3により配送され
る(S27)。
【0067】このように、遊技場2において使用された
パチンコ機10は、上述した再生方法の各工程を経て再
生され、再び遊技場2に設置されて遊技客により使用さ
れるのである。そして、再生パチンコ機10において
は、新ROM29の搭載により、再生パチンコ機の遊技
板面に装着されたLCD21において出現される大当り
表示が変更され、また新キャラクタROM31の搭載に
より、キャラクタROM31のキャラクタデータがCP
UとVDP及びRAMにより合成編集されて新規な画像
が再生パチンコ機10の遊技板面に装着されたLCD2
1に表示される。
【0068】これにより、再生パチンコ機10の遊技板
における盤面構成、即ち遊技板に設けられる電動役物、
役物、風車、釘、入賞装置、入賞球誘導手段、入賞球や
始動球の検出手段等の構成はそのままに、LCD21に
おける表示態様が新規なものに変更された再生パチンコ
機10を市場に提供することができる。勿論、遊技板に
装飾されるセル柄や、役物や風車等の形状や模様が新規
なものに変換された再生パチンコ機10のLCD21面
上に前記の新規な画像を表示することも可能となる。
【0069】従って、使用済みパチンコ機10の機械構
造や物理的な構成を再生使用するに際して、制御回路基
板25や表示制御回路基板27も併せて再生して使用す
るようにしてパチンコ機の資源を有効に活用することを
可能とした。又、市場の支配を受け短期的寿命で廃棄さ
れるパチンコ機を迅速に再生して使用可能とする再生方
法が提供された。
【0070】次に、パチンコ機の再生システム1におい
て上述した再生方法を実施する際に使用されるネットワ
ークの構成について、図2を参照しつつ説明する。
【0071】再生システム1では、再生パチンコ機メー
カー4に設置されたパチンコ機再生管理コンピュータ3
3と、運送業者3に設置された配送管理コンピュータ3
9と、遊技場2に設置された遊技場管理コンピュータ3
7とがネットワークを介して接続されて構成されてい
る。
【0072】まず、ネットワーク接続された再生パチン
コ機メーカー4のパチンコ機再生管理コンピュータ33
と指定運送業者3の配送管理コンピュータ39とにおけ
る処理について説明する。
【0073】再生パチンコ機メーカー4のパチンコ機再
生管理コンピュータ33及び運送業者3の配送管理コン
ピュータ39におけるの双方の画面上には配送アプリケ
ーションの起動後処理の選択操作を受け配送契約画面が
開かれる。配送アプリケーションは、複数の配送処理プ
ログラムから構成され、この配送処理プログラムには再
生パチンコ機メーカー4と指定運送業者3との相互間に
おいて配送内容を設定するとともに確認するための配送
契約処理プログラムと配送位置表示プログラムとが少な
くとも設けられている。配送契約処理プログラムにより
表示されるこの配送契約画面には、図13乃至図14に
示すように、配送先遊技場名と、配送先住所と、再生パ
チンコ機メーカー出荷年月日と、遊技場納品目と、パチ
ンコ機種名と、台数とが少なくとも表示される一方、
「運送対象とするパチンコ機に関する機密を保護し当該
パチンコ機が不正に改ざんされることから防護すること
を約束する。」旨の、約束条項が表示されていると共
に、再生パチンコ機メーカー4用と指定運送業者3用の
電子署名捺印欄が設けられている。
【0074】運送業者3側における配送契約処理プログ
ラムの起動に伴って、配送管理コンピュータ39の画面
上に立ち上げられた上記指定運送業者用の電子署名捺印
欄に対して、指定運送業者名と、指定運送業者の住所
と、再生パチンコ機メーカー4と指定運送業者3との間
において予め定めた指定運送業者側の電子捺印とを入力
する。
【0075】再生パチンコ機メーカー4側における配送
契約処理の起動に伴って、パチンコ機再生管理コンピュ
ータ33の画面上に立ち上げられた上記再生パチンコ機
メーカー4用の電子署名捺印欄に対して、再生パチンコ
機メーカー名と、再生パチンコ機メーカーの住所と、再
生パチンコ機メーカー4と指定運送業者3との間におい
て予め定めた再生パチンコ機メーカー4側の電子捺印と
をそれぞれ入力する。
【0076】ここで、再生パチンコ機メーカー4と指定
運送業者3とがネットワーク上で電子署名し捺印するデ
ータは、暗号化された公開鍵と秘密鍵とを使用して入力
する構成とすることが好ましい。
【0077】再生パチンコ機メーカー4と運送業者3と
の双方が、上記契約画面を介して電子署名と電子捺印と
の入力を完了することにより、パチンコ機再生管理コン
ピュータ33と配送管理コンピュータ39双方の配送管
理用データベース34には契約された配送内容が更新記
録される。ここで契約された運送業者を指定運送業者と
称する。
【0078】このセキュリティ管理データは、パチンコ
機再生管理コンピュータ33のROM管理データベース
35と配送管理コンピュータ39の記憶部の配送管理デ
ータベース34とにおいて、いつでも検索ロード可能に
記憶される。
【0079】パチンコ機再生管理コンピュータ33若し
くは配送管理コンピュータ39には、配送用トラックに
搭載した再生パチンコ機10(配送対象とされた再生パ
チンコ機の一群、配送ユニットを含む)の再生パチンコ
機メーカー4から配送先遊技場2間の移動途中における
移動位置の検出に追従して図形(地図)表示する配送位
置表示プログラムが設けられている。前記配送トラック
上に搭載された再生パチンコ機10の配送ユニットに付
設された位置信号発信手段(例えば発振器)は経時的に
配送ユニットの位置を発信波として出力する。位置信号
発信手段からの位置信号は、通信事業者が設けた通信網
を介して配送管理コンピュータ39に入力される。配送
管理コンピュータ39で起動された配送位置表示プログ
ラムは、ディスプレイ画面上に配送系統ごとに選択され
る配送地図画面を表示する。
【0080】図15に示されるように、配送アプリケー
ションの起動後配送位置表示プログラムが実行される
と、配送位置表示プログラムの選択に応答して配送現在
地点表示画面が表示される。配送現在地点表示画面上に
表示される、戻る、或いは進むボタンを選択して、配送
先地域を表示する。また、配送現在地点表示画面上にお
ける地図縮尺調整ボタンを操作して配送先遊技場に至る
道路地図上における配送用トラックの現在地を記号化し
て表示するように構成されている。
【0081】前記配送位置表示プログラムは、画面上
に、配送系統に応じ選択して表示した配送地図上に位置
信号発信手段からの位置信号を記号化して表示する。併
せて、配送管理コンピュータのディスプレイ画面上に
は、現時刻と、道路渋滞や交通事故などの交通情報と、
配送経過時間とが併せて表示される。
【0082】再生パチンコ機配送ユニットの記号化して
表示された現在位置と、配送経過時間と、交通情報等か
らのデータを、予め設定された所定の配送データを比較
照査することにより配送内容が正常ではないことが判明
する。
【0083】配送管理コンピュータ39が配送内容が異
常なものと判定した場合には、遊技場2に納品された
後、対象とされる再生パチンコ機10を絞り込み検査す
ることにより(例えば、ROM管理データの照査、再生
パチンコ機の動作確認)、配送途上で、不正処理された
再生パチンコ機10を抜き取り処理することができる。
【0084】次に、パチンコ機再生管理コンピュータ3
3と遊技場管理コンピュータ37とにおいて制御回路基
板25若しくは表示制御回路基板27を管理するネット
ワーク系統について説明する。
【0085】貼着された各セキュリティシール即ち、R
OM管理記号に対応して、ROM管理データが設定され
ている。各ROM毎に設定されたROM管理データは、
制御回路基板再生工程に設備されると共に、パチンコ機
再生管理コンピュータ33にネットワーク接続された端
末装置より、ROMの装着に対応して一つの再生情報と
して入力される。図2において制御回路基板25に装着
されたROM29に添付され、バーコードで表示された
ROM管理番号がPOS端末装置となるスキャナにより
読み込まれる。
【0086】パチンコ機再生管理コンピュータ33は、
入力されたROM管理記号を符号化により展開する。即
ち、再生パチンコ機メーカー名と、再生製造年月日と、
搭載対象とするパチンコ機の機種名と、ROMに記録さ
れたプログラムを識別する為のROM固体記号、この場
合ROM29にあっては大当り特性を、ROM31にあ
っては画像を識別する為の記号と、ロット番号等の符号
化を解き、必要に応じて暗号化されていたデータを復号
化して大当り表示の特性やキャラクタデータにより表示
される画像の態様を示す詳細なデータとしてROM管理
データによってパチンコ機再生管理コンピュータ33の
記憶部に設けられたROM管理データベース35を蓄積
更新する。
【0087】パチンコ機再生管理コンピュータ33の記
憶部に設けられたROM管理データベース35より遊技
場管理コンピュータ37に対して、当該遊技場2に出荷
された再生パチンコ機10についてのROM管理データ
が選択されて配信される。
【0088】再生パチンコ機10が遊技場2に設置され
た後、再生パチンコ機10が(予め設定された大当たり
回数以上の大当たり動作をした場合など)異常な動作を
した場合には、当該再生パチンコ機10の制御回路基板
25上のROM29に付されたセキュリティシール上の
ROM管理データが照査される。
【0089】ネットワーク接続された再生パチンコ機メ
ーカー4のパチンコ機再生管理コンピュータ33より受
信され遊技場管理コンピュータ37の記憶部で記憶され
た当該遊技場2分のROM管理データベース35を対象
として、遊技場管理コンピュータ37に対して異常動作
し照査した再生パチンコ機10のROM管理データを入
力して検索照合する。遊技場管理コンピュータ37に対
する問い合わせに応答して不正ROMの再生パチンコ機
10への搭載を判定することができる。
【0090】即ち、予め正規なものとして記録されたR
OM管理データと異なるデータがセキュリティシールに
記録されていたり、管理データそのものを認識すること
ができない場合には不正ROMの使用が検出される。
【0091】尚、セキュリティシールは、必ずしもシー
ル状のものでなくてもよい。例えば、ROMを形成する
半導体樹脂の表面にROM管理記号を直接印刷する態様
のものでもよい。また、ROMに貼着するROM管理デ
ータは符号化され、暗号化されたROM管理記号とする
のが好ましい。
【0092】また、ROMが交換される再生制御回路基
板の再生工程における作業ライン上を通過する毎に、シ
ーケンスに準備されたROM管理番号を順次、自動的に
制御回路基板再生工程の端末装置によりROM管理デー
タを入力し、ネットワークを介してパチンコ機再生管理
コンピュータ33のROM管理データベース35に向け
て送信し、パチンコ機再生メーカーの製造管理室に設け
られたパチンコ機再生コンピュータ33のROM管理用
データベース35を、再生工場の再生工程における制御
回路基板25若しくは表示制御回路基板27についての
ROM29或いはキャラクタROM31の交換作業に対
応してネットワークを介して更新記録する構成としても
よい。
【0093】尚、上述した実施形態において、S5の処
理が回収制御回路基板動作確認工程に、S8の処理が回
収制御回路基板調整工程に、S11乃至S18の処理が
新ROM交換工程に、S4の処理が第1のリサイクル工
程に、S11の処理が第2のリサイクル工程に、S18
の処理が第3のリサイクル工程に、S23の処理が第4
のリサイクル工程にそれぞれ相当するものである。
【0094】以上詳述したパチンコ機の再生方法によれ
ば、パチンコ機10の動作を電子的に制御するための構
成部材である各制御回路基板25,表示制御回路基板2
7の回路構成をそのまま残して、各種のプログラムやデ
ータを格納するROMのみを新ROMと交換することに
より、安価に且つ資源の無駄なくパチンコ機を再生製造
することができる。
【0095】尚、ROMをCPUとともに集積した半導
体素子を制御回路基板等に搭載する制御回路基板の構成
にあっては、一体化されたROMとCPUとを併せて有
する半導体素子を制御回路基板の再生工程において交換
するものとしてもよい。
【0096】また、実施形態において表示制御回路基板
27に設けられて交換対象としたのはキャラクタROM
31のみで示したが、LCD面上で表示される画像を充
分に切換えるには表示制御回路基板27上の制御ROM
も新規に交換するのが好ましい。
【0097】更に、制御回路基板25の交換対象とする
ROMのプログラムやデータが変更されるのを大当り制
御用のプログラムモジュールとして説明したが、他のプ
ログラムモジュールを含めるのが機能上都合よく、音声
制御用のプログラムモジュールやデータを大当り制御用
のプログラムモジュールに対応して変更するのも効果が
あるものとなる。
【0098】また、大当たり設定用ROM29を交換す
るので、大当たり設定確率を変更することができる。ま
た、キャラクタROM31を交換するので、遊技板15
上に設けられた図柄表示装置19としての液晶ディスプ
レイ21に表示されるキャラクタ(図柄)を変更するこ
とができる。また、これらの各ROMがセキュリティシ
ールにより離脱不能に貼着されるので、ROMが不正交
換されることを予防すると共に、不正を容易に発見する
ことができる。
【0099】以上、ROMの交換とともに添付されるR
OM管理記号からのROM管理データに基づいて、再生
パチンコ機メーカーにおける制御回路基板の再生工程に
おける作業管理と資材管理とが容易且つ正確に行え、ま
た再生制御回路基板の配送に関する障害の識別や、再生
制御回路基板の遊技場設置後における異常判別、例えば
公的なパチンコ機検査機関による照査、遊技場責任者に
よる不正判別、納品した再生パチンコ機メーカーによる
追跡調査とが、パチンコ機再生管理コンピュータと、配
送管理コンピュータと、遊技場管理コンピュータとを介
し迅速且つ確実に行える効果を生じる。
【0100】尚、本発明は上述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種
々の変更を施すことが可能である。
【0101】例えば、前記実施形態では、大当り設定用
ROM29及びキャラクタROM31についてROM交
換を行う例を示したが、片方だけを交換してもよく、他
の制御回路基板に搭載されたROMを交換してもよい。
【0102】また、図10のフローチャートにおいて、
交換用の新規ROMが既に作成済みであれば、S12乃
至S17のステップを省略することができる。
【0103】また、前記各実施形態における各部材の大
きさ、形状、材質等は一例であり、必要に応じ、適宜変
更して実施可能であることは勿論である。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載のパ
チンコ機の再生方法によれば、パチンコ機の動作を電子
的に制御するための構成部材である制御回路基板の回路
構成をそのまま再生使用して、各種のプログラムやデー
タを格納するROMのみを新しいROMと交換すること
により、市場の要望に対応し、安価に且つ資源の無駄な
くパチンコ機を再生製造することができるという効果を
奏する。更に、パチンコ機再生管理コンピュータにネッ
トワーク接続された端末装置において再生情報を入力す
ることにより、ネットワークを介して再生情報を管理す
ることができるという効果を奏する。
【0105】また、請求項2に記載のパチンコ機の再生
方法によれば、新ROMにROM管理記号を添付するこ
とにより制御回路基板を管理することができるととも
に、制御回路基板ボックスが開放不能に封印されること
により再生パチンコ機における不正行為からの防護を図
ることができるという効果を奏する。
【0106】また、請求項3に記載のパチンコ機の再生
方法によれば、大当りの成立状態を新しい態様に変更し
た再生パチンコ機を再生製造することができるという効
果を奏する。
【0107】また、請求項4に記載のパチンコ機の再生
方法によれば、LCDにおける表示内容を新しい態様に
変更した再生パチンコ機を再生製造することができると
いう効果を奏する。
【0108】また、請求項5に記載のパチンコ機の再生
方法によれば、再生製造された再生パチンコ機の制御回
路基板をROM管理記号により管理することができると
いう効果を奏する。さらに、セキュリティシールにより
ROMの不正交換を防止することができるとともに、不
正行為を容易に発見することができるという効果を奏す
る。
【0109】また、請求項6に記載のパチンコ機の再生
方法によれば、ROM交換工程に設けられた端末装置に
おいてROM管理記号を入力できるとともに、ROM管
理記号をネットワークを介して容易に管理することがで
きるという効果を奏する。
【0110】また、請求項7に記載のパチンコ機の再生
方法によれば、ネットワークを介して、パチンコ機再生
メーカー、遊技店、及び指定運送業者の3者間で再生情
報の送受信を行い、再生情報を有効に利用し管理するこ
とができるという効果を奏する。また、パチンコ機再生
メーカー及び指定運送業者のそれぞれにおいて、所望の
再生パチンコ機の配送内容を参照することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のパチンコ機の再生システ
ムの全体構成を示す全体構成図である。
【図2】 パチンコ機再生システムのネットワーク構成
を示す図である。
【図3】 パチンコ機の部品展開図である。
【図4】 (A)はパチンコ機の正面図、(B)は側面
図である。
【図5】 パチンコ機の裏面図である。
【図6】 制御回路基板ボックスの斜視図である。
【図7】 ROMに記憶されるプログラムを構成するモ
ジュールの一覧である。
【図8】 制御回路基板及び表示制御回路基板の回路構
成を示すブロック図である。
【図9】 (A)は液晶ディスプレイにおけるキャラク
タの表示例を示す図であり、(B)はである。
【図10】 パチンコ機再生方法の流れを示すフローチ
ャートの前半部である。
【図11】 パチンコ機再生方法の流れを示すフローチ
ャートの後半部である。
【図12】 ROM交換作業を説明するための模式図で
ある。
【図13】 配送契約画面(1)の表示例を示す図であ
る。
【図14】 配送契約画面(2)の表示例を示す図であ
る。
【図15】 配送現在地点表示画面の表示例を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 遊技場 3 指定運送業者 4 再生パチンコ機メーカー 5 基板メーカー 10 パチンコ機 21 液晶ディスプレイ 25 制御回路基板 27 表示制御回路基板 29 大当たり設定用ROM 29a ICソケット 31 キャラクタROM 31a ICソケット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技場から回収したパチンコ機の制御回
    路基板についての動作確認を行う回収制御回路基板動作
    確認工程と、 その回収制御回路基板動作確認工程において確認された
    異常ある回路素子についての交換若しくは回路調整を行
    う回収制御回路基板調整工程と、 前記回収制御回路基板動作確認工程と前記回収制御回路
    基板調整工程とにおける動作確認と調整とにより正常に
    再生される制御回路基板に新ROMを交換して搭載する
    新ROM交換工程とが設けられるとともに、 前記回収制御回路基板動作確認工程と前記回収制御回路
    基板調整工程と新ROM交換工程とを含むパチンコ機の
    再生工程において形成される再生情報を入力する端末装
    置がパチンコ機再生管理用のパチンコ機再生管理コンピ
    ュータにネットワーク接続されたことを特徴とするパチ
    ンコ機の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記新ROM交換工程が、制御回路基板
    ボックスを解体して前記制御回路基板を回収する第1の
    リサイクル工程と、前記制御回路基板上のICソケット
    より使用済ROMを取り外す第2のリサイクル工程と、
    交換して搭載する新ROMを管理する為のROM管理記
    号が添付される新ROMを前記ICソケットに装着する
    第3のリサイクル工程と、新ROMが搭載された制御回
    路基板を前記制御回路基板ボックスに開放不能に封印し
    て収納する第4のリサイクル工程とからなることを特徴
    とする請求項1に記載のパチンコ機の再生方法。
  3. 【請求項3】 前記新ROM交換工程が、球の払出し制
    御と表示制御との出力側部品の制御を併せて行う制御回
    路基板のROMについて、当該ROMに記録されるプロ
    グラム中、少なくとも大当りの成立状態を設定するプロ
    グラムモジュールを変更するROM交換工程であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機の再生
    方法。
  4. 【請求項4】 前記新ROM交換工程には、少なくとも
    表示制御回路基板に搭載されLCDにおける表示内容を
    設定するキャラクタROMを交換するキャラクタROM
    交換工程を有することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載のパチンコ機の再生方法。
  5. 【請求項5】 前記新ROM交換工程において制御回路
    基板に装着される新ROMには、当該新ROMを管理す
    る為のROM管理記号が添付されるセキュリティシール
    が設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のパチンコ機の再生方法。
  6. 【請求項6】 前記新ROMに設けられるROM管理記
    号がROM交換工程に設けられた端末装置よりパチンコ
    機再生管理コンピュータに入力されネットワーク管理可
    能に通信接続されたことを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載のパチンコ機の再生方法。
  7. 【請求項7】 パチンコ機再生メーカーのパチンコ機再
    生管理コンピュータと遊技店の遊技場管理コンピュータ
    と再生されたパチンコ機を遊技場に配送する指定運送業
    者の配送管理コンピュータとがネットワーク接続される
    とともに、ネットワーク接続されたパチンコ機再生管理
    コンピュータの表示画面と指定運送業者の配送管理コン
    ピュータの画面上とにおいて再生パチンコ機についての
    配送内容が表示され選択可能にされたことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載のパチンコ機の再生方
    法。
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