JP2005034495A - 遊技機管理システムおよび遊技者カード - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動部位を通常位置から不正に移動する行為を把握しながら、遊技情報の提供も効率良く可能な遊技機管理システムを提供する。
【解決手段】 パチンコ機における閉成位置から移動可能な開閉扉に監視用ICタグ20を設け、その近傍に監視用アンテナ32を設ける。これらは、開閉扉が閉成位置である場合にのみ、互いに非接触の監視用通信が可能となる。また、図柄スタート回数101等の遊技情報104が格納されるカード用ICタグ50を含む遊技者カード6を備える。更に、カード用ICタグ50との間において非接触のカード用通信が可能となるカード用アンテナ55を有するカードホルダ7を備える。加えて、監視用通信が成立しているか判定するとともに、カード用ICタグ50との間におけるカード用通信を実行し、遊技者カード6との間で遊技情報104を入出力するR/Wユニット42を備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシーン等の遊技機を管理するシステム、および当該システムにおいて使用可能な遊技者カードに関する。
パチンコ機における可動部材への不正行為を防止する装置として、以下に示す特許文献1に開示されるものが知られている。特許文献1のものでは、可動部材としての開閉扉とこれを開閉するプランジャとの間に連係ロック機構を設けており、ピアノ線により開閉扉をこじ開ける不正行為が防止されるようになっている。
一方、遊技機に関する遊技情報の提供システムとして、以下に示す特許文献2に開示されるものが知られている。特許文献2のものでは、遊技機毎に設けられるカード情報リードライト手段に会員カードが挿入されている間における遊技機の稼働データに基づいて、還元ポイント数が求められ、会員カードに書込まれる。
特開2002−35339公報 特開2001−96037公報
特許文献1に係る不正行為防止装置では、連係ロック機構を破壊された場合には不正行為を防止できないし、破壊しようとする等といった未遂の不正行為を把握することができない。一方、特許文献2に係る遊技情報提供システムでは、カード情報リードライト手段の制御装置を別途設置する必要があるし、会員カードとして磁気テープもしくは数個の接触子とICメモリを含むICカードしか示されておらず、会員カードの差込み機構にうまく挿入する必要がある等、取扱性が良好でない。
そこで、請求項1に記載の第1発明は、可動部位を通常位置から不正に移動する行為を把握しながら、遊技情報の提供も効率良く可能な遊技機管理システムを提供することを目的としたものである。
また、請求項5に記載の第2発明は、遊技情報につき、遊技機との間におけるやり取りを簡単に行える遊技者カードを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技機管理システムにおいて、遊技機における通常位置から移動可能な可動部材、またはその近傍の一方において設けられる監視用ICタグと、可動部材またはその近傍の他方において設けられ、可動部材が通常位置である場合にのみ、監視用ICタグと非接触の監視用通信が可能となる監視用アンテナと、遊技に関する情報である遊技情報が格納されるカード用ICタグを含む遊技者カードと、遊技者カードを受入可能であり、受入れた場合にのみ、カード用ICタグとの間において非接触のカード用通信が可能となるカード用アンテナを備えたカードホルダと、監視用アンテナを制御して監視用ICタグとの間における監視用通信を実行し、監視用通信が成立しているか判定する管理手段とを備えており、更に、管理手段は、遊技機から遊技情報を取得可能であり、カード用アンテナを制御してカード用ICタグとの間におけるカード用通信を実行し、カード用通信が成立すると、カード用通信により遊技者カードとの間で遊技情報を入出力することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、有用な情報を分り易く取扱う目的を達成するため、上記発明において、遊技情報は、遊技機の識別記号と、図柄スタート回数、大当り回数、確率変動回数、または遊技時間のうちの少なくとも何れかとを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、更に情報の有用性を高め、また遊技者カードと遊技者とを正確に対応づける目的を達成するため、上記発明において、遊技者カードは、遊技者に関する情報である遊技者情報を格納可能であり、遊技者情報を遊技者カードに入力する端末を備えており、管理手段は、カード用通信が成立すると、カード用通信により遊技者カードとの間で遊技者情報をも入出力することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、具体的に情報の有用性を高める目的を達成するため、上記発明において、遊技者情報として、遊技者の年齢、または遊技者の性別を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、遊技者カードにおいて、遊技に関する情報である遊技情報が格納されるカード用ICタグを含み、カード用ICタグが、遊技機側のカードホルダに受入れられることで、カードホルダ内のカード用アンテナと非接触のカード用通信可能となり、カード用通信によって、遊技情報を入出力することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記目的に加えて、有用な情報を分り易く取扱う目的を達成するため、上記発明において、遊技情報は、遊技機の識別記号と、図柄スタート回数、大当り回数、確率変動回数、または遊技時間のうちの少なくとも何れかとを含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記目的に加えて、更に情報の有用性を高め、また遊技者カードと遊技者とを正確に対応づける目的を達成するため、上記発明において、遊技者に関する情報である遊技者情報を格納可能であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、上記目的に加えて、具体的に情報の有用性を高める目的を達成するため、上記発明において、遊技者情報として、遊技者の年齢、または遊技者の性別を含むことを特徴とする。
なお、可動部材には、機器により作動されるものの他、メンテナンス等のために人為的に動かされる(外される)もの等が含まれる。また、可動部材の近傍には、監視用ICタグまたは監視用アンテナの近傍が含まれる。更に、可動部材の近傍は別の可動部材であって良く、監視用ICタグと監視用アンテナとが同一のあるいは別の可動部材に設けられて良い。加えて、可動部材には、その一部が可動するもの、即ち可動部位を有する部材が含まれる。
本発明によれば、可動部材またはその近傍に、非接触通信を繰返し行う監視用ICタグおよび監視用アンテナを設置し、可動部材が通常位置から動いて監視用通信が成立しているか否かを管理手段により判定するとともに、カードホルダまたは遊技者カードに、非接触通信を繰返し行うカード用ICタグおよびカード用アンテナを設置し、遊技者カードがカードホルダに入れられて管理手段によるカード用通信が成立すると、遊技情報や遊技者情報を入出力する。よって、いかなる機器の可動部位においても、通常位置から不正に移動する行為を管理できるとともに、有用な情報を提供することができ、しかもこれら管理や情報提供を効率良く行うことができる、という効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係るパチンコ機管理システム(管理システム)ないし遊技者カードについて、次に示す目次の順序に従い、適宜図面に基づいて説明する。
(1)管理システムないし遊技者カードの大要
(2)管理システムないし遊技者カードの外的側面
(3)管理システムないし遊技者カードの内的側面
(4)管理システムないし遊技者カードの動作内容
(5)管理システムないし遊技者カードの特徴部分の説明
(6)管理システムないし遊技者カードが奏する効果
(7)主に上記実施形態を変更して成る本発明の別実施形態の例示
(1)管理システムないし遊技者カードの大要
本発明の実施形態に係る管理システムの管理対象であるパチンコ機は、所定条件を満たした場合(大当り時)に開成する大入賞装置を、遊技盤において有する。大入賞装置は、開閉扉(可動部材)を前方へ開くことで開成し、上記条件を満たしていない場合は閉成している。大入賞装置は、開成時に入賞してきた遊技球を導く通路と、その通路に設置された遊技球センサを備えている。パチンコ機は、当該遊技球センサにより検出された遊技球毎に所定数の遊技球を遊技者に提供する。
一方、管理システムは、リーダ/ライタユニット(R/Wユニット、監視ユニット)の指令に基づいて監視用通信可能な監視用ICタグと監視用アンテナとを備えている。監視用ICタグと監視用アンテナとは、30mm程度以内の間隔において対峙した場合に非接触通信(監視用通信)が可能となる。なお、監視用通信は、RFID通信(Radio Frequency IDentification、識別情報付無線通信)により行われる。
監視用ICタグと監視用アンテナとは、パチンコ機の開閉扉またはその近傍に、開閉扉の閉成時に互いに所定距離で対峙するように設置する。従って、開閉扉が閉成位置(通常位置)にあると、監視用ICタグと監視用アンテナとが監視用通信可能となる。なお、監視用ICタグと監視用アンテナとは、非接触で通信するので、開閉扉の動作を阻害しない。また、R/Wユニットは、パチンコ機の背面側等に設置される。
そして、管理システムは、パチンコ機の開閉扉が開き、ICタグとアンテナとが対峙しなくなって、監視用通信が不能となった(不成立)か否かを、R/Wユニットにより判定し、通常位置からの不正な移動に係る不正行為を監視する。なお、開閉扉が引離された場合も上記RFID通信が不能となり、監視用通信が不成立と判定される。また、上記条件に基づく大入賞装置の正規開成中である場合には不正行為を検出しないようにすることも可能である。
更に、管理システムのR/Wユニットは、パチンコ機からの出力線を受入可能な入出力端子を備えており、パチンコ機に係る遊技情報(の一部)を取得することができる。なお、遊技情報は、パチンコ機に関する情報であり、当該パチンコ機の識別記号と、図柄スタート回数、大当り回数、確率変動回数、または遊技時間のうちの少なくとも何れかを含む。
パチンコ機は、それぞれ図柄スタート、大当り、確率変動の生起時にパルス信号を発生し、R/Wユニットは、受信したパルス信号をカウントして図柄スタート回数、大当り回数、確率変動回数を取得する。また、R/Wユニットは、自身の識別記号を記憶しており、これをパチンコ機の識別記号として用いる。
加えて、管理システムは、カード用アンテナを備えたカードホルダを備えている。カードホルダは、パチンコ機の正面側の脇等に設置される。カード用アンテナは、R/Wユニットと接続されている。
一方、管理システムは、遊技情報が格納され、カード用アンテナと通信(カード用通信)可能であるカード用ICタグを収めた遊技者カードを備えている。カード用通信は、R/Wユニットにより制御され、非接触のRFID通信として行われる。遊技者カードは、遊技店において発行され、発行時には適宜、遊技店におけるカード用ICタグのリードライト装置(端末)により、遊技者の年齢(年齢層を含む)や性別といった遊技者情報が入力される。
カードホルダは、遊技者カードを起立状態で受入れる受入口を有する。カードホルダの受入口に遊技者カードを立てると、カード用アンテナとカード用ICタグとが30mm以内の距離において対峙し、この場合にのみカード用通信が可能となる。なお、R/Wユニットは、カード用通信が可能となった期間をタイマにより計測し、遊技情報の一つとしての遊技時間を取得する。
そして、管理システムのR/Wユニットは、カード用通信が可能となったことをカード用ICタグからの返信の受信により把握すると、カード用通信において、遊技者カードから遊技者情報や遊技情報を取得したり、パチンコ機からの遊技情報を載せたりして、遊技情報の遊技者カードに対する入出力を行う。
なお、管理システムのR/Wユニットにつき、遊技者カードに(最後に)出力した遊技情報を、適宜(選択した)遊技者情報や時刻を付与して、遊技店の管理コンピュータ(ホールコン)に出力するようにして良い。また、遊技店に遊技者カード内の遊技情報を用いたグラフ等の情報を表示する情報表示装置を設置し、遊技情報、遊技者情報またはこれに基づく情報を遊技者に提供したり、情報表示装置に入力された遊技情報等をホールコンにおいても(選択的に)受入れたりして良い。更に、ホールコン等において、年齢層や性別、遊技時間等、遊技者情報あるいは遊技情報による(他の)遊技情報あるいは遊技者情報の傾向等を分析するようにして良い。
管理システムは、R/Wユニットにおいて、不正行為検出のための監視用通信と、遊技情報提供のためのカード用通信とを制御するため、効率良く複数の重要機能を提供することができる。一方、遊技者カードは、パチンコ機のカードホルダに受入れられることで、カード用ICタグにおいてカード用アンテナとカード用通信可能となり、カード用通信において遊技情報をやり取りするため、極めて取扱い易い。
(2)管理システムないし遊技者カードの外的側面
図1は本発明の実施形態に係る管理システムを搭載したパチンコ機1の正面図であり、図2は図1の中央部の拡大図であり、図3(a)は図2のA−A線における断面図であり、図4は図1のパチンコ機1の背面図である。パチンコ機1は、正面側の上半部に、2枚の透明板2を保持する前枠3を備えている。また、パチンコ機1は、正面側の下半部に、遊技球を載せる上皿4および下皿5を有する。
更に、パチンコ機1の正面脇には、遊技者カード6を受入れるカードホルダ7が設置されている。カードホルダ7は、遊技者カード6を軽く受止める一対のアーム8を有している。遊技者カード6は、ここでは遊技店から購入して遊技者に所持してもらうものであり、遊技店に設置したリードライト装置によって、遊技者の年齢や性別といった遊技者情報が購入時に入力される。なお、当該入力は、遊技店員または遊技者が行う。
また、遊技者カード6は、パチンコ機1に係る遊技の際に、カードホルダ7の各アーム8内に落とすことで、表または裏が遊技者側に向いた起立状態で受入れられる。なお、各アーム8は、遊技者カード6の若干の斜行状態(起立状態に含む)での受入を許容し、遊技者は遊技者カード6を直立させる必要がない。
加えて、パチンコ機1は、前枠3の背面側に、図柄始動口9を始めとする各種入賞口、図柄表示装置10、図示しない釘や風車等を搭載する遊技盤11を備えている。遊技盤11の下部には、下辺を軸にして開閉する開閉扉12を有する大入賞装置14が設置されている。大入賞装置14は、開閉扉12の背面側から下方へ延びる遊技球の通路16、および、通路16の内周部に設けられる遊技球センサ18を備えている。なお、遊技球センサ18は、開閉扉12の閉成により、不正アクセスから保護される。更に、正面側の透明板2の背面であって、大入賞装置14の正面側を含む下部には、装飾帯19が備えられていることもある。
加えて、大入賞装置14における開閉扉12の正面には、小片状(薄板状、扁平状、長方形状)の監視用ICタグ20が貼付されている。図5は監視用ICタグ20の正面図である。監視用ICタグ20は、ポリエステル(合成樹脂)製のフレキシブルなプリント基板21と、プリント基板21内に形成された渦巻状の送受信回路22と、送受信回路22に電気的に接続されたICチップ23を有する。
一方、背面側の透明板2の正面上であって、監視用ICタグ20に対峙する部分には、図6に示すような、周縁に渦巻状の送受信回路30を配線した基板31を主要部とする監視用アンテナ32が固定されている。監視用アンテナ32の送受信回路30には、導線33が電気的に接続されている。また、監視用アンテナ32は、基板31の各角において吸盤34を備えており、透明板2に吸着することで固定される。なお、装飾帯19は、遊技盤11を正面から見た場合において、大入賞装置14、監視用ICタグ20あるいは監視用アンテナ32を目立たないようにする。
また、パチンコ機1の背面側部には、島設備からの遊技球を上皿4または下皿5へ払出す払出装置36が設置されている。また、パチンコ機1の背面下部には、パチンコ機1の動作内容を制御する主制御装置38がカバー付で設置されている。
更に、パチンコ機1の背面中央には、図柄表示装置10の背面側を覆うセンターカバー40が設置されており、センターカバー40の内側には、各種制御素子を搭載した基板であるR/Wユニット42が組込まれている。R/Wユニット42は、監視用アンテナ32と電気的に接続されている。加えて、払出装置36の上側には、主制御装置38と電気的に接続された中継基板44が設置されている。
一方、遊技者カード6には、監視用ICタグ20と同様に成るカード用ICタグ50が埋込まれている。カード用ICタグ50は、プリント基板上に、送受信回路52と、ICチップ53を有する。
また、カードホルダ7は、吸盤を備えないことを除いて監視用アンテナ32と同様に成るカード用アンテナ55を内蔵している。カード用アンテナ55は、送受信回路56を備えている。カード用アンテナ55は、送受信回路56が遊技者側を向いてほぼ直立する状態で内蔵されている。従って、カードホルダ7が遊技者カード6を受入れている場合には、カード用ICタグ50とカード用アンテナ55とが所定距離内で対峙し、これらの間で非接触通信(カード用通信)が可能となっている。ここで、カード用通信は監視用通信と同じ周波数において行われる。
なお、管理システムは、遊技者カード6、カードホルダ7、監視用ICタグ20、監視用アンテナ32、R/Wユニット42、カード用ICタグ50およびカード用アンテナ55から成る。
(3)管理システムないし遊技者カードの内的側面
図7は管理システムのブロック図である。監視用ICタグ20は、ICチップ23内に、管理システム(監視用ICタグ20)固有の識別情報(ID)60等を格納したEEPROM61を有するとともに、送受信回路22に電気的に接続されたRF回路62(無線制御回路、Radio Frequency)を含んでいる。
カード用ICタグ50は、監視用ICタグ20と同様に成り、ID60と同様のID65等を格納したEEPROM66を有するとともに、送受信回路56に電気的に接続されたRF回路67を有する。
R/Wユニット42は、監視用ICタグ20のものと同様になるRF回路72と、プログラムを格納するROM74、一時記憶をするRAM75、およびID60,65と同様のID76,77等の各種設定値を保存するEEPROM78と、外部とのインターフェイス80と、ROM74のプログラムを読出してこれらの制御をするCPU82とを有する。
なお、R/Wユニット42と遊技店の管理コンピュータ(ホールコン)100とが、インターフェイス80を介して電気的に接続されている。また、パチンコ機1の主制御装置38も、インターフェイス80を介してR/Wユニット42と電気的に接続されている。主制御装置38は、パチンコ機1における大入賞装置14に係る開閉扉12付近の図示しないソレノイドや遊技球センサ18、および払出装置36と電気的に接続されている。払出装置36は、主制御装置38の指令に基づいて、図柄始動口9への遊技球の入賞といった所定の払出条件を満たす毎に、所定数の遊技球を払出す。
パチンコ機1は、主制御装置38により、遊技球の図柄始動口9への入賞に基づいて、1/359といった確率における抽選を実行し、当選と判断して始めて、大入賞装置14を所定期間または遊技球の所定個数(十個前後)の入賞まで開成する(図3(b))。
なお、抽選やその結果等は、図柄表示装置10において表示される。抽選は、複数の記号から成る図柄を変動表示することで表示される。変動表示は、記号をスクロール等により次々入替えること(図柄の作動)等で行われる。抽選の結果表示は、当選の場合にのみ所定の図柄を確定表示すること等で行われる(はずれの場合には特定の図柄以外の図柄を確定表示する)。所定の図柄としては、全ての記号が同一であるものを選択することができる。確定表示は、所定時間(2秒等)以上に亘り図柄を停止すること等により行われる。
主制御装置38は、図柄表示装置10における表示を直接または間接に制御するとともに、図柄の変動表示の開始に対応して、中継基板44へパルス信号101を送信する。また同様に、主制御装置38は、所定の図柄に係る確定表示に対応して、パルス信号101を出力する。
中継基板44とホールコン100とは電気的に接続されており、中継基板44からパルス信号101を受信し、パターン毎に受信数をカウントすることで、図柄の変動表示開始回数(図柄の作動回数、図柄スタート回数)102、所定の図柄に係る確定表示回数(大当り回数)103を遊技情報104として取得可能である。
また、R/Wユニット42のインターフェイス80と中継基板44とが電気的に接続されており、R/Wユニット42も同様にパルス信号101を受信可能である。R/Wユニット42のCPU82は、パルス信号101を受信すると、同様にカウントを行って遊技情報103を取得し、RAM75ないしはEEPROM78に記憶する。
更に、主制御装置38は、大入賞装置14の開成にあたり、開閉扉12の近傍に設けたソレノイドに電圧を付与し、開閉扉12を開けるとともに、中継基板44を介してR/Wユニット42へパルス信号101(開成信号110)を送信する。一方、主制御装置38は、所定期間後における大入賞装置14の閉成にあたり、上記ソレノイドへの電圧付与を停止し、開閉扉12を閉めて遊技球センサ18を閉塞するとともに、R/Wユニット42へパルス信号101(閉成信号112)を同様に送信する。
加えて、主制御装置38は、大入賞装置14の遊技球センサ18から検知信号を受信すると、払出条件が満たされたものとして、所定個数(十数個)の遊技球の払出を払出装置36に指令する。通常、大入賞装置14の開成時のみにおいて、遊技球が開閉扉12を経て通路16を通過し、遊技球センサ18に検知される。
なお、パチンコ機1においては、大入賞装置14内の特定のゾーンを遊技球が通過したことを検知して、再び大入賞装置14を開成し、所定上限内(数回から十数回)においてこれを繰返す(特別遊技状態、大当り状態)。パチンコ機1は、特別遊技状態を生起することで、他の状態に比較して多数の遊技球の払出を提供でき、特別遊技状態は遊技者にとって有利となる。
また、抽選に当選して大入賞装置14が開成するので、開閉扉12の通常位置は閉成状態におけるものとなる。
なお、主制御装置38は、更なる抽選において当選と判断された場合に、この当選に係る大当り状態後の大当りに係る抽選において、その確率を上昇すること(確率変動)も行う。主制御装置38は、確率変動回数116についても、パルス信号101の出力が可能である。R/Wユニット42は、確率変動回数116も同様に取得可能である。
他方、監視用ICタグ20のRF回路62は、送受信回路22、監視用アンテナ32の送受信回路30を介して、R/Wユニット42のRF回路72とRFID通信可能である。RF回路62は、所定の無線信号(監視用呼出波122)を送受信回路22において受信すると、EEPROM61において記憶しているID60を含む監視用反射波124を、ICチップ23を介して作成し、送受信回路22から無線信号として送信する。
監視用アンテナ32の導線33は、R/Wユニット42へ延びて、RF回路72に接続される。監視用アンテナ32の送受信回路30が所定の無線信号(監視用反射波124)を受け、これが導線33における有線信号(監視用反射信号125)となってR/Wユニット42に達すると、RF回路72は、CPU82を介してEEPROM78において記憶しているID76を含む監視用呼出信号126を作成し、導線33を介して監視用アンテナ32へ送信する。監視用アンテナ32は、監視用呼出信号126を受信すると、送受信回路30において監視用呼出波122を発生する。
R/Wユニット42のCPU82は、電源投入直後に、RF回路72を通じて監視用呼出信号126を監視用アンテナ32に送信する。また、CPU82は、監視用呼出信号126の送信後、所定時間(数十ミリ秒)以内に、RF回路72における監視用反射信号125の受信があると、監視用反射信号125内のID60とEEPROM78内のID76とを比較し、一致すれば再び監視用呼出信号126の送信を行う。そして、CPU82は、通常、このような動作を繰返す。
一方、R/Wユニット42のCPU82は、RF回路72における監視用反射信号125の受信が所定時間内になされておらず、監視用通信が成立していないことを判定した場合、インターフェイス80を介してホールコン100に警戒信号130を送信する。ただし、閉成信号112に対応しない開成信号110を受信しているときは、警戒信号130を送信しない。
CPU82は、開成信号110を受信した場合に、RAM75内の専用のフラグをONとし、閉成信号112を受信した場合に、当該フラグをOFFとし、警戒信号130の送信の判断に利用する。また、CPU82がID60とID76とが不一致であると判断すると、この場合も通信不成立と判定して、その時点で警戒信号130を送信する。
ホールコン100は、警戒信号130を受信すると、適宜その受信時刻や発信元(の識別記号)とともに受信の旨を記憶する。また、ホールコン100は、正規の抽選における当選に基づかない大入賞装置14の開成が(発信元において)行われた旨のメッセージを表示する。
なお、R/Wユニット42は、パチンコ機1に係る島設備から電源を得る。監視用ICタグ20は、監視用呼出波122に含まれた搬送波部分をRF回路62において整流することで、直流電圧を得ることができ、これによって動作可能である。監視用アンテナ32は、送受信回路32において無線信号を有線信号に変換して出力するものであり、これ自体の電源は不要である。
また、監視用呼出波122や監視用反射波124は、信号を十分に保持した状態での搬送距離が30mm以内となるように搬送波ないし出力等を調整されている。監視用呼出波122や監視用反射波124は、例えば13.56MHzといった周波数においてRF送受信され、ノイズの影響が比較的に極めて少ない。更に、監視用呼出波122や監視用反射波124は、指向性を有する。
他方、カード用ICタグ50は、監視用ICタグ20と同様に、ID65,77、カード用呼出波142、カード用反射波144、カード用反射信号145、カード用呼出信号146によって非接触通信可能である。R/Wユニット42のCPU82は、RF回路72を介して、カード用アンテナ55からカード用呼出波142を所定態様(例えば監視用呼出波122と同様の短時間毎)で送出する。
遊技者カード6がカードホルダ7に受入れられていると、カード用ICタグ50が、送受信回路56やRF回路62を介してカード用呼出波142を受信可能である。カード用呼出波142を受信したカード用ICタグ50は、ID65や遊技者情報148を含むカード用反射波144を送出する。
カードホルダ7は、遊技者カード6を受入れていれば、カード用アンテナ55においてカード用反射波144を受信可能である。カード用反射波144を受信したカード用アンテナ55は、これをカード用反射信号145としてR/Wユニット42のRF回路72に伝え、CPU82がこれを把握する。
R/Wユニット42のCPU82は、カード用反射信号145の受信を把握すると、ID65,77の比較をし、一致していればカード用通信が成立したものとして、遊技者情報148をEEPROM78に格納する。
また、CPU82は、カード用通信が所定態様で成立すると(例えば5秒間の成立)、EEPROM78における遊技情報104、即ち図柄スタート回数102、大当り回数103、確率変動回数116等を参照し、これらを次に送出するカード用呼出信号146に含める。遊技情報104を含むカード用呼出信号146は、カード用呼出波142として、カード用アンテナ55の送受信回路56から送出される。
遊技情報104が含まれるカード用呼出波142を、送受信回路52を介して受信した遊技者カード6のRF回路67は、遊技情報104をEEPROM66において記憶する。
なお、R/Wユニット42のCPU82は、ID65,77が不一致であると、遊技情報104を含まないカード用呼出信号146を作成し、遊技情報104をやりとりしないものの、カード用通信を続けるようにする。
R/Wユニット42のCPU82は、同一のID65,77に係る通信が続く限り、以上を繰返す。パチンコ機1の主制御装置38がパルス信号101を出力した場合には、R/Wユニット42のEEPROM78における遊技情報104が更新され、この直後のカード用呼出波142の生成時には更新された遊技情報104が参照されるから、遊技者カード6のEEPROM66においても遊技情報104が更新される。
また、R/Wユニット42は、EEPROM78内において、自身あるいはパチンコ機1の識別記号149(ここではR/Wユニット42の製造番号)を遊技情報104として格納している。R/Wユニット42のCPU82は、識別記号149をも、カード用呼出波142に含め、遊技者カード6のEEPROM66において記憶させるようにする。
更に、R/Wユニット42のCPU82は、パチンコ機1の電源投入後または所定回数(例えば12回)カード用反射信号145を受信しなかった後において最初にカード用反射信号145を受信した場合には、RAM75においてタイマ150を設定し、以後所定態様で増加していく(例えば0.1秒毎にその値を足す)。そして、所定態様(例えば1秒毎)にEEPROM78にタイマ150の値を遊技情報104(遊技時間152)として書込む。遊技時間152も、カード用呼出波142に載せられ、遊技者カード6のEEPROM66において記憶される。
なお、この場合に、EEPROM78ないしは遊技者カード6のEEPROM66における遊技情報104の一組(ブロック)を設定し、所定回数(例えば12回)カード用反射信号145を受信しなくなるまで同一ブロックに対して遊技情報104を上書きし、更新することとする。ここで、ブロックにおいては、パチンコ機1の識別記号149を必須情報として位置づけ、これに他の遊技情報104が付随するものと位置づける。
また、R/Wユニット42のCPU82は、カード用反射信号145に含まれる遊技者情報を、EEPROM78において記憶する。更に、CPU82は、EEPROM78内の遊技情報104のブロックと遊技者情報148とを、特定態様(例えば60秒毎)でホールコン100へ送信する。ホールコン100は、遊技店員の操作に基づき、年齢層や性別等の遊技者情報148に応じた遊技情報104を、グラフ等の形式で表示する。
(4)管理システムないし遊技者カードの動作内容
R/Wユニット42は、パチンコ機1の状態に関わらず、監視用アンテナ32から監視用呼出波122を送信させる。監視用ICタグ20は、監視用呼出波122を受信すると、すぐに、ID60付の監視用反射波124を送信する。監視用アンテナ32がこの監視用反射波124を受信して監視用反射信号125を発生し、R/Wユニット42が所定時間以内において監視用反射信号125を受信すると、ID60とID76とを比較し、一致していればすぐに監視用呼出波122の送信を指令する。
大入賞装置14が閉成していて通常位置にあれば、監視用ICタグ20や監視用アンテナ32は所定距離においてほぼ平行に対峙しており、指向性を有する監視用呼出波122や監視用反射波124は監視用ICタグ20や監視用アンテナ32に受信され、監視用ICタグ20−監視用アンテナ32間のRF送受信が短時間毎に周期的に行われる。
一方、大入賞装置14が開成していると、図3(b)に示すように監視用ICタグ20が下に向き、監視用ICタグ20と監視用アンテナ32とがほぼ平行に対峙しなくなるので、指向性のある監視用呼出波122が監視用ICタグ20において受信されず、あるいは指向性のある監視用反射波124が監視用アンテナ32において受信されない。よって、R/Wユニット42は、所定時間内に監視用反射波124に係る監視用反射信号125を受信できない。
このとき、R/Wユニット42は、開成信号110等に係るフラグを参照し、フラグがONであれば、警戒信号130の送信処理を行わない。当該フラグは、特別遊技状態の生起(パチンコ機1の抽選処理)に基づく大入賞装置14の開成中にONとなるので、正規の大入賞装置14の開成(正規の可動)に対し、警戒信号130を送信することがない。
一方、更にフラグがOFFであった場合には、主制御装置38から大入賞装置14の開成指令がなかったにも関わらず、監視用ICタグ20と監視用アンテナ32とが監視用呼出波122や監視用反射波124を送受信できない関係になったことになる。送受信不能の関係となるには、図3(b)のように開閉扉12が開いて監視用ICタグ20と監視用アンテナ32とが対峙しなくなるか、監視用ICタグ20が監視用アンテナ32から離されるかが必要になるから、この場合には、パチンコ機1の抽選に基づかずに、不正に大入賞装置14を開成されたか、不正に開閉扉12を外された可能性が高い。なお、監視用アンテナ32は、各透明板2の間に設置されるため、アクセスしづらく、不用意に大入賞装置14周辺から離されることはない。
この場合、R/Wユニット42は、ホールコン100に対して警戒信号130を送信する。これを受信したホールコン100は、警戒すべき旨の出力を行う。従って、不正遊技者が、不正に遊技球の払出を得ようとして、遊技球センサ18(保護対象)に不正にアクセスすべく、パチンコ機1の大入賞装置14をこじ開ける不正行為をすると、すぐさまこれに対応可能にすることができる。
他方、R/Wユニット42は、監視用反射波124に係る監視用反射信号125を受信できたとしても、その内のID60がID76と異なると、開成信号110等に係るフラグに関わらず、警戒信号130を送信し、注意を促す。ID60,76の相違する場合は、ID60,76の不正書換かまたは監視用ICタグ20またはR/Wユニット42の不正交換(不正改造)がなされた場合に対応する可能性が高く、この場合について注意喚起の表示等がされる。なお、これら不正改造は、不正遊技者により、遊技球センサ18の閉塞を検知されずに解除する目的で行われる。またこの場合、ID60,76は相違しても送受信はできているので、R/Wユニット42は当該送受信を継続する。
また、R/Wユニット42は、パチンコ機1の状態に関わらず、カード用アンテナ55からカード用呼出波142を送信させる。カード用ICタグ50は、カード用呼出波142を受信すると、すぐにID65付のカード用反射波144を送信する。カード用アンテナ55がこのカード用反射波144を受信してカード用反射信号145を発生し、R/Wユニット42が所定時間以内においてカード用反射信号145を受信すると、ID65,77とを比較し、一致していれば、カード用通信が成立したものと判定して、遊技情報104を含むカード用呼出信号146を作成し、カード用呼出波142の送信を指令する。
識別記号149等の遊技情報104が含まれたカード用呼出波142を受信したカード用ICタグ50のRF回路67は、遊技情報104をEEPROM66のブロックに格納する。
(5)管理システムないし遊技者カードの特徴部分の説明
即ち、本発明の管理システムにおいては、パチンコ機1における閉成位置から移動可能な大入賞装置14の開閉扉12に監視用ICタグ20が設けられるとともに、その近傍の透明板2に監視用アンテナ32が設けられており、開閉扉12が閉成位置である場合にのみ、所定距離内で対峙するため互いに非接触の監視用通信が可能となる。
また、本発明の管理システムは、図柄スタート回数102、大当り回数103、確率変動回数116、パチンコ機1の識別記号149、遊技時間152といった遊技情報104が格納されるカード用ICタグ50を含む遊技者カード6を備える。
更に、本発明の管理システムは、遊技者カード6を受入可能なカードホルダ7を備えている。カードホルダ7は、遊技者カード6を受入れた場合にのみ、カード用ICタグ50との間において非接触のカード用通信が可能となるカード用アンテナ55を備えている。
加えて、本発明の管理システムは、監視用アンテナ32を制御して監視用ICタグ20との間における監視用通信を実行し、監視用通信が成立しているか判定するR/Wユニット42を備えている。R/Wユニット42は、パチンコ機1から、図柄スタート回数102、大当り回数103、確率変動回数116といった遊技情報104を取得する。また、R/Wユニット42は、カード用アンテナ55を制御してカード用ICタグ50との間におけるカード用通信を実行し、カード用通信が成立すると、カード用通信により、遊技者カード6との間で、識別記号149および遊技時間152をも含む遊技情報104を入出力する。
一方、本発明の遊技者カード6は、遊技に関する情報である遊技情報104が格納されるカード用ICタグ50を含み、カード用ICタグ50が、パチンコ機1側のカードホルダ7に受入れられることで、カードホルダ7内のカード用アンテナ55と非接触のカード用通信が可能となり、カード用通信によって、遊技情報104を入出力するものである。
(6)管理システムないし遊技者カードが奏する効果
以上の管理システムでは、上記のような特徴を備え、特に監視用ICタグ20と監視用アンテナ32とが所定距離外となるかまたは対峙しなくなり、監視用通信が成立しないと、R/Wユニット42がこれを判定し、ホールコン100に警戒信号130を送信するため、大入賞装置14の開閉扉12が不正に通常位置から動かされたことに対して、その時点以降において的確に遊技店員等に注意を促すことができる。
また特に、監視用ICタグ20と監視用アンテナ32とがRF通信を行なうために設置箇所が限定されないし、通信を繰返し行うために不正行為を確実に監視することができる。更に、RFID通信の不成立によって閉塞の解除を電気的に検知するため、取付精度等に依らず信頼性の高い監視を行うことができるし、ID通信によりIDが不一致であっても通信不成立とするために、正規の監視用ICタグ20を不正に製造元から入手したもの等に張替える不正行為や、監視用ICタグ20ないしR/Wユニット42を装着したまま改造する不正行為等についても、的確に監視することができる。
加えて、以上の管理システムないし遊技者カードでは、特にカード用ICタグ50とカード用アンテナ55による非接触通信によって遊技者カード6に対し遊技情報104を入出力するため、カードホルダ7に遊技者カード6を(斜行状態を含む起立状態で)入れるだけで遊技情報104をやり取りすることができ、取扱性に優れる。
そして、以上の管理システムでは、特にR/Wユニット42によって監視とカード入出力とを行っており、効率良く複数の重要機能を提供することができる。
なお、本発明の管理ユニットは、監視用ICタグ20および監視用アンテナ32を監視対象またはその近傍に設置し、カードホルダ7をパチンコ機1正面側に設置し、R/Wユニット42をパチンコ機1の裏側に搭載し、遊技者カード6を発行すれば設置できるため、パチンコ機1の製造元や種類によらず設置可能であるし、後付ないし組込も容易である。
更に、開閉扉12の近傍に設置される監視用アンテナ32が、透明板2の間に設置され、閉塞されるので、開閉扉12ないし遊技球センサ18に直接関係のない監視用アンテナ32が引離される等して、監視用通信が不成立となる事態を防止することができる。加えて、監視用アンテナ32が、吸盤34によって吸着されるため、設置し易く、位置調整し易い。更に、監視用ICタグ20や監視用アンテナ32等について正面の遊技者の直視を遮る装飾帯19が設けられているため、監視用ICタグ20や監視用アンテナ32等を設置しても、遊技盤2のデザインを乱さないし、その存在を一般の遊技者が気にしなくて済む。
また、以上の管理システムないし遊技者カード6では、遊技情報104として、パチンコ機1の識別記号149を必須とし、これと同一ブロックで図柄スタート回数102、大当り回数103、確率変動回数116、または遊技時間152を含むようにしたので、遊技者が関心を持つ有用な情報を整理された構成で扱うことができる。
更に、以上の管理システムないし遊技者カード6では、遊技者に関する情報である遊技者情報148を格納可能であるため、遊技者情報148を遊技情報104の分析に役立てることができ、より有用な情報を提供することができるし、遊技者カード6を真の遊技者に対応させることができ、更に取扱い易くすることができる。
加えて、以上の管理システムないし遊技者カード6では、遊技者情報148を、遊技者の年齢、または遊技者の性別としたので、年齢別ないし性別毎の傾向を把握することができ、有用な情報を提供することができ、真の遊技者に対応させ易くなる。
(7)主に上記実施形態を変更して成る本発明の別実施形態の例示
最後に、主に上記実施形態を変更して成る、本発明の他の実施形態を、それぞれ例示する。ICタグやアンテナにおける送受信回路のパターンを変えたり、R/Wユニットが直接各アンテナを制御するようにしたり、アンテナにRF回路等を組込んだり、RFID通信の各周波数や各指向性の強弱を増減したり、監視用通信とカード用通信とで周波数等を相違させたり、これら通信毎に共通のCPUに対する別々のRF回路を設けたり、同様に別々のCPUを設けたり、装飾帯を省略したり、R/Wユニットやカードホルダを島設備側に配置したりする等、適宜各種部材の形状、数量、材質、電気的構成、設定条件、取付態様等を変更する。
また、遊技者情報を省略したり、遊技情報や遊技者情報の一部を省略したり、別種の遊技情報や遊技者情報を追加したり、カード用反射波に所定の遊技情報を含めたり、所定態様(例えばカード用通信の数十往復に1回)で遊技者カード内の遊技者情報や遊技情報をカード用反射波に含めたり、遊技者情報や遊技情報をホールコンに出力しないようにしたり、少なくとも一方のRF通信を赤外線通信としたり、遊技情報をパルス信号以外から取得したり、R/Wユニットがホールコンとは異なる形式、種類ないし経路において遊技情報を得たり、遊技者カードにおいて通信間隔と遊技情報の入出力タイミングとを合致させたり、遊技情報の入力と出力のタイミングをずらしたり、遊技情報の種類に応じて入出力タイミングを変えたりする等、適宜各種処理ないし情報の内容、通信形式、タイミング等を変更する。
R/Wユニットによる遊技情報の取得につき、パチンコ機側(主制御装置や中継基板等)においてパルス信号をカウントし、カウント値(遊技情報)そのものを受信するようにする。また、パチンコ機において遊技情報を記憶し、所定態様(例えば30秒毎あるいは10カウント毎)に遊技情報を受信するようにする。更にこれらの場合に、遊技情報の発信をもってパチンコ機側の遊技情報を抹消するようにする。また、パチンコ機の識別情報につき、例えばパチンコ機1のシリアルナンバー、島設備における台番号、またはこれらの組合わせを、R/Wユニットがパチンコ機から受信したり、当初にR/Wユニットに記憶させたりする。
R/Wユニットにおいて、主制御装置の開成信号等を受信せず、監視用通信不成立時には常に警戒信号を送信するようにする。また、警戒信号を受信したホールコンが、遊技店の監視カメラを作動させたり、遊技店員呼出装置を作動させたりする。
監視用呼出波が異常に関する情報(エラー情報)を(異常発生時において)含むようにし、監視用ICタグにおいてこれを受信し記憶するようにする。あるいは監視用通信がエラー情報を(異常発生時において)含むようにし、これを受信側で記憶するようにする。エラー情報をチェックすると、不正行為に関する情報の種類や量が増え、一層的確に不正行為を監視することができる。また同様にカード用通信においてもエラー情報の記憶等をし、遊技情報等の入出力状況を的確に把握可能にすることもできる。
各非接触通信の少なくとも一方において、IDを含まず、互いに受信があったことのみをもって送信をするようにする。またはアンテナからの呼出波においてIDを含むようにし、ICタグ側でIDをチェックするか、双方にIDを含ませてこれをチェックするようにする。IDにつきワンタイムパスワードを用いて暗号化し、受信側で復号してチェックする。あるいは送信に公開鍵を含ませ、受信側に当該公開鍵に対応する秘密鍵を保有させ、これらの鍵の対応をもって通信をチェックする。
各非接触通信の少なくとも一方について、IDが相違する場合にすぐに停止したり、IDが所定回相違すると通信不成立であると判断したりする。監視用通信につき、IDが相違する期間だけ警戒信号を送信するかその旨表示するかしたり、特定のID相違による通信不成立時のみ警戒信号を送信したりする。カード用通信について、カード用ICタグにおいてIDが相違すると判定した場合に、遊技情報や遊技者情報を記憶しないようにしたり、カード用通信の不成立時やID相違時にホールコンにその旨を示す信号を送信し、ホールコンにおいて表示等の処理をしたりする。
可動部材を主制御装置のカバーとし、カバーが主制御装置の基板(ROM等を搭載する)を(アクセス不能に)覆う位置を通常位置とする。このようにすれば、ROM不正交換を始めとする主制御装置の不正アクセスの発見あるいは抑止が可能となる。また、可動部材や遊技情報を、スロットマシーンを始めとする他の遊技機に係るものにする。加えて、特に保護物を設けず、位置をずらすことを不正行為とみなして可動部材を監視することもできる。
一方、制御素子(基板)を固定するためのベース部材と、当該ベース部材に固定された制御素子を外部から遮断(閉塞)するカバー部材とからケースを構成し、ベース部材もしくはカバー部材に、監視用ICタグもしくは監視用アンテナを設ける。他方、監視用ICタグと監視用アンテナの設置箇所を入替えたものとする。
遊技者カードにつき、遊技店以外の別業者が発行するようにする。遊技者カードに、交換前に計数した遊技球数等を更に格納する。カードホルダを、上方や正面側の開放したボックス形とする。カードホルダにおいて遊技者カードをどのような向きにおいてもカード用通信が成立し易いようにするため、カード用ICタグを、遊技者カードのほぼ中央に配置する(カードホルダにおける対応位置にカード用アンテナを配置する)。
本発明に係る管理システムを搭載したパチンコ機の正面図である。 図1におけるパチンコ機の中央部拡大図である。 (a)図2におけるA−A線の断面図である。(b)図3(a)において大入賞装置の開閉扉を開成した場合の図である。 図1におけるパチンコ機の背面図である。 図1における管理システムに係るICタグの正面図である。 図1における管理システムに係るアンテナの正面図である。 図1における管理システムに係る内部構成の一部を示すブロック図である。
符号の説明
1 (パチンコ機管理システムを搭載した)パチンコ機
6 遊技者カード
7 カードホルダ
12 開閉扉(可動部材)
20 監視用ICタグ
32 監視用アンテナ
42 R/Wユニット(監視ユニット)
50 カード用ICタグ
55 カード用アンテナ
102 図柄スタート回数(遊技情報)
103 大当り回数(遊技情報)
104 遊技情報
116 確率変動回数(遊技情報)
122 監視用呼出波(監視用通信)
124 監視用反射波(監視用通信)
142 カード用呼出波(カード用通信)
144 カード用反射波(カード用通信)
148 遊技者情報
149 識別記号(遊技情報)
152 遊技時間(遊技情報)

Claims (8)

  1. 遊技機における通常位置から移動可能な可動部材、またはその近傍の一方において設けられる監視用ICタグと、
    可動部材またはその近傍の他方において設けられ、可動部材が通常位置である場合にのみ、監視用ICタグと非接触の監視用通信が可能となる監視用アンテナと、
    遊技に関する情報である遊技情報が格納されるカード用ICタグを含む遊技者カードと、
    遊技者カードを受入可能であり、受入れた場合にのみ、カード用ICタグとの間において非接触のカード用通信が可能となるカード用アンテナを備えたカードホルダと、
    監視用アンテナを制御して監視用ICタグとの間における監視用通信を実行し、監視用通信が成立しているか判定する管理手段と
    を備えており、
    更に、管理手段は、
    遊技機から遊技情報を取得可能であり、
    カード用アンテナを制御してカード用ICタグとの間におけるカード用通信を実行し、カード用通信が成立すると、カード用通信により遊技者カードとの間で遊技情報を入出力する
    ことを特徴とする遊技機管理システム。
  2. 遊技情報は、
    遊技機の識別記号と、
    図柄スタート回数、大当り回数、確率変動回数、または遊技時間のうちの少なくとも何れかと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技機管理システム。
  3. 更に、遊技者カードは、遊技者に関する情報である遊技者情報を格納可能であり、
    遊技者情報を遊技者カードに入力する端末を備えており、
    管理手段は、カード用通信が成立すると、カード用通信により遊技者カードとの間で遊技者情報をも入出力する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機管理システム。
  4. 遊技者情報として、遊技者の年齢、または遊技者の性別を含むことを特徴とする請求項3に記載の遊技機管理システム。
  5. 遊技に関する情報である遊技情報が格納されるカード用ICタグを含み、
    カード用ICタグが、遊技機側のカードホルダに受入れられることで、カードホルダ内のカード用アンテナと非接触のカード用通信可能となり、カード用通信によって、遊技情報を入出力する
    ことを特徴とする遊技者カード。
  6. 遊技情報は、
    遊技機の識別記号と、
    図柄スタート回数、大当り回数、確率変動回数、または遊技時間のうちの少なくとも何れかと
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の遊技者カード。
  7. 更に、遊技者に関する情報である遊技者情報を格納可能である
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の遊技者カード。
  8. 遊技者情報として、遊技者の年齢、または遊技者の性別を含むことを特徴とする請求項7に記載の遊技者カード。
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