JP4427962B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店の防犯システムとして、以下に示す特許文献1に開示されるものが知られている。特許文献1のものでは、台間玉貸し機にパチンコ機の周辺を撮像する撮像手段が設けられており、パチンコ機が、遊技時には通常位置として閉塞状態にある裏側や前面ガラスに関し、次に示す不正行為の検出をしてその旨を出力した場合に、撮像手段を動作させるようになっている。
パチンコ機の島設備に対する開放の検出スイッチによる検出(0021段落6〜10行目)
パチンコ機の前面ガラスの開放の検出スイッチによる検出(0022段落1〜5行目)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−263181号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような防犯システムでは、検出スイッチの具体的な提案がなく、よく知られた機械的なスイッチでは設置箇所が限られてしまうし、前面ガラス等が緩んだ場合でも、検出スイッチの検出がなされて、防犯システムが作動してしまう。また、パチンコ機の入替時、上記検出を伝える信号の形式が異なると、同一の防犯システムでは撮像できなくなってしまう。
【0005】
そこで、請求項1に記載の発明は、大入賞装置に設けられた扉を不正に開放する行為があった場合に、最適な状態で確実にその瞬間を撮影することができる遊技機を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技球が入賞可能な入賞口と、開閉可能な扉を有し、該扉が開くことで遊技球が入賞可能になる大入賞装置とが備えられているとともに、遊技球の前記入賞口への入賞をもって所定の確率における抽選を実行し、当該抽選の結果、当選した場合にのみ所定期間にわたり前記扉を開かせる制御装置を備えた遊技機であって、前記扉あるいはその近傍の何れかにおいて設けられ、前記扉が閉じている場合にのみ互いに所定距離内にありかつ対峙してRFID通信可能となるICタグおよびアンテナと、所定の範囲を撮像可能な撮像ユニットと、前記アンテナを介して前記ICタグとのRFID通信を実行するとともに、前記RFID通信が送受信不能になると前記撮像ユニットに撮像を指令する監視ユニットとを備えており、前記制御装置は、前記抽選の結果にもとづいて前記扉を開かせる場合、前記監視ユニットへ開成信号を送信してフラグをONとし、その後、前記所定期間が経過すると、前記扉を閉じると共に前記監視ユニットへ閉成信号を送信して前記フラグをOFFする一方、前記監視ユニットは、前記RFID通信が送受信不能になると前記フラグを参照し、前記フラグがONであると、前記撮像ユニットへの撮像の指令を実行しないことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、撮像範囲を扉に直接対応するものとする目的を達成するため、上記発明において、撮像ユニットが、扉またはその近傍を撮像可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、不正行為の瞬間そのものに撮像する目的を達成するため、上記発明において、監視ユニットが、RFID通信を繰返し実行することを特徴とする。
【0010】
なお、扉の近傍には、ICタグまたはアンテナの近傍が含まれる。更に、扉の近傍は別の可動部材であって良く、ICタグとアンテナとが同一のあるいは別の可動部材に設けられて良い。加えて、「所定距離内」には「所定の距離の範囲内」を含み、即ち特定距離より近い場合にも送受信不能となるようにする事項を含む。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る監視システムを備えたパチンコ機について、次に示す目次の順序に従い説明する。
(1)パチンコ機の大要
(2)パチンコ機の外的側面
(3)パチンコ機の内的側面
(4)パチンコ機の動作内容
(5)パチンコ機の特徴部分の説明
(6)パチンコ機が奏する効果
(7)主に上記パチンコ機を変更してなる本発明の実施形態の例示
【0012】
(1)パチンコ機の大要
本発明の実施形態に係るパチンコ機(遊技機)にあっては、比較的に厳しい条件を満たした場合に開成する大入賞装置を、遊技盤において有する。大入賞装置は、開閉扉(可動部材)を前方へ開くことで開成し、上記条件を満たしていない場合は閉成している。従って、開閉扉は、閉成位置が通常位置である。また、大入賞装置は、開成時に入賞してきた遊技球を導く通路と、その通路に設置された遊技球センサを備えている。パチンコ機は、当該遊技球センサにより検出された遊技球毎に所定数の遊技球を遊技者に提供する。
【0013】
この開閉扉とその近傍に、リーダ/ライタユニット(R/Wユニット、監視ユニット)の指令に基づいて頻繁にRFID通信(識別情報付無線通信)し合うICタグとアンテナとを、開閉扉による閉成時に互いに対峙するように設置する。上記RFID通信は、指向性と出力の調整により、ICタグとアンテナとが所定距離で対峙している場合に限り正常に行われる。
【0014】
そして、大入賞装置の開閉扉が開き、ICタグとアンテナとが対峙しなくなって、上記RFID通信が異常となった場合には、R/Wユニットによりこれを検知し、CCDユニット(撮像ユニット)に大入賞装置付近を撮像させる。なお、大入賞装置の開閉扉が引離された場合も上記RFID通信が異常となる。また、上記条件に基づく大入賞装置の正規開成中である場合には撮像しないようにすることも可能である。
【0015】
(2)パチンコ機の外的側面
図1は本発明の実施形態に係るパチンコ機1の正面図であり、図2は図1の中央部の拡大図であり、図3(a)は図2のA−A線における断面図である。パチンコ機1は、上半部に、2枚の透明板2を保持する前枠3を備えており、前枠3上部の上ランプカバー4の内側に、下方に向いたCCD5(撮像素子)を有するCCDユニット6が設けられている。
【0016】
また、パチンコ機1は、下半部に、遊技球を載せる上皿7および下皿8を有する。
【0017】
更に、パチンコ機1は、前枠3の背面側に、図柄始動口9を始めとする各種入賞口、図柄表示装置10、図示しない釘や風車等を搭載する遊技盤11を備えている。遊技盤11の下部には、下辺を軸にして開閉する開閉扉12を有する大入賞装置14が設置されている。大入賞装置14は、開閉扉12の背面側から下方へ延びる遊技球の通路16、および、通路16の内周部に設けられる遊技球センサ18を備えている。なお、CCD5は、大入賞装置14の正面側周辺を上から撮像する向きとされている。また、遊技球センサ18は、開閉扉12の閉成により、不正アクセスから保護される。更に、正面側の透明板2の背面であって、大入賞装置14の正面側を含む下部には、遮蔽板19が設けられている。
【0018】
加えて、大入賞装置14における開閉扉12の正面には、小片状(薄板状、扁平状、長方形状)のICタグ20が貼付されている。図4はICタグ20の正面図である。ICタグ20は、ポリエステル(合成樹脂)製のフレキシブルなプリント基板21と、プリント基板21内に形成された渦巻状の送受信回路22と、送受信回路22に電気的に接続されたICチップ23を有する。
【0019】
一方、背面側の透明板2の正面上であって、ICタグ20に対峙する部分には、図5に示すような、周縁に渦巻状の送受信回路30を配線した基板31を主要部とするアンテナ32が固定されている。アンテナ32の送受信回路30には、導線33が電気的に接続されている。また、アンテナ32は、基板31の各角において吸盤34を備えており、透明板2に吸着することで固定される。なお、遮蔽板19は、遊技盤11を正面から見た場合において、大入賞装置14、ICタグ20あるいはアンテナ32を目立たないようにする。
【0020】
図6はパチンコ機1の背面図である。パチンコ機1の背面側部には、島設備からの遊技球を上皿7または下皿8へ払出す払出装置36が設置されている。また、パチンコ機1の背面下部には、パチンコ機1の動作内容を制御する主制御装置38がカバー付で設置されている。
【0021】
更に、パチンコ機1の背面中央には、図柄表示装置10の背面側を覆うセンターカバー40が設置されており、センターカバー40の内側には、各種制御素子を搭載した基板であるR/Wユニット42が組込まれている。R/Wユニット42は、CCDユニット6、ICタグ20、およびアンテナ32と通信可能であるよう電気的に接続されている。なお、ICタグ20とアンテナ32とは、物理的には離れている。
【0022】
(3)パチンコ機の内的側面
図7はCCDユニット6、ICタグ20、アンテナ32、主制御装置38およびR/Wユニット42のブロック図である。CCDユニット6は、CCD5において撮影した画像を記憶するメモリ50(情報の格納手段)と、これらを制御するMPU52(撮像制御手段)とを備える。
【0023】
ICタグ20は、ICチップ23内に、パチンコ機1(ICタグ20)固有の識別情報(ID)60等を格納したEEPROM61を有するとともに、送受信回路22に電気的に接続されたRF回路62(無線制御回路、Radio Frequency)を含んでいる。
【0024】
R/Wユニット42は、ICタグ20のものと同様になるRF回路72と、プログラムを格納するROM74、一時記憶をするRAM76、およびID60と同様のID77等の各種設定値を保存するEEPROM78と、外部とのインターフェイス80と、ROM74のプログラムを読出してこれらの制御をするCPU82とを有する。
【0025】
CCDユニット6のMPU52は、インターフェイス80と電気的に接続されている。MPU52は、所定の信号(撮像信号86)を受信すると、CCD5から画像を取得し、メモリ50に保持する。
【0026】
なお、パチンコ機1の主制御装置38も、インターフェイス80と電気的に接続されている。また、主制御装置38は、大入賞装置14に係る開閉扉12付近の図示しないソレノイドや遊技球センサ18、および払出装置36と電気的に接続されている。払出装置36は、主制御装置38の指令に基づいて、図柄始動口9への遊技球の入賞といった所定の払出条件を満たす毎に、所定数の遊技球を払出す。
【0027】
パチンコ機1は、主制御装置38により、遊技球の図柄始動口9への入賞に基づいて、1/359といった確率における抽選を実行し、当選と判断して始めて、大入賞装置14を所定期間または遊技球の所定個数(十個前後)の入賞まで開成する(図3(b))。なお、抽選の結果等は、図柄表示装置10において表示される。
【0028】
主制御装置38は、大入賞装置14の開成にあたり、開閉扉12の近傍に設けたソレノイドに電圧を付与し、開閉扉12を開けるとともに、R/Wユニット42へ所定の信号(大入賞装置開成信号88)を送信する。また、主制御装置38は、所定期間後における大入賞装置14の閉成にあたり、上記ソレノイドへの電圧付与を停止し、開閉扉12を閉めて遊技球センサ18を閉塞するとともに、R/Wユニット42へ所定の信号(大入賞装置閉成信号89)を送信する。
【0029】
また、主制御装置38は、大入賞装置14の遊技球センサ18から検知信号を受信すると、払出条件が満たされたものとして、所定個数(十数個)の遊技球の払出を払出装置36に指令する。通常、大入賞装置14の開成時のみにおいて、遊技球が開閉扉12を経て通路16を通過し、遊技球センサ18に検知される。
【0030】
なお、パチンコ機1においては、大入賞装置14内の特定のゾーンを遊技球が通過したことを検知して、再び大入賞装置14を開成し、所定上限内(数回から十数回)においてこれを繰返す(特別遊技状態)。パチンコ機1は、特別遊技状態を生起することで、他の状態に比較して多数の遊技球の払出を提供でき、特別遊技状態は遊技者にとって有利となる。
【0031】
また、抽選に当選して大入賞装置14が開成するので、開閉扉12の通常位置は閉成状態におけるものとなる。
【0032】
他方、ICタグ20のRF回路62は、送受信回路22、アンテナ32の送受信回路30を介して、R/Wユニット42のRF回路72とRFID通信可能である。RF回路62は、所定の無線信号(呼出波92)を送受信回路22において受信すると、EEPROM61において記憶しているID60を含む反射波94を、ICチップ23を介して作成し、送受信回路22から無線信号として送信する。
【0033】
アンテナ32の導線33は、R/Wユニット42へ延びて、RF回路72に接続される。アンテナ32の送受信回路30が所定の無線信号(反射波94)を受け、これが導線33における有線信号(反射信号95)となってR/Wユニット42に達すると、RF回路72は、CPU82を介してEEPROM78において記憶しているID77を含む呼出信号96を作成し、導線33を介してアンテナ32へ送信する。アンテナ32は、呼出信号96を受信すると、送受信回路30において呼出波92を発生する。
【0034】
R/Wユニット42のCPU82は、電源投入直後に、RF回路72を通じて呼出信号96をアンテナ32に送信する。また、CPU82は、呼出信号96の送信後、所定時間(数十ミリ秒)以内に、RF回路72における反射信号95の受信があると、反射信号95内のID60とEEPROM78内のID77とを比較し、一致すれば再び呼出信号96の送信を行う。そして、CPU82は、通常、このような動作を繰返す。
【0035】
一方、R/Wユニット42のCPU82は、RF回路72における反射信号95の受信が所定時間内になされていないことを判断した場合、インターフェイス80を介して撮像信号86を送信する。ただし、大入賞装置閉成信号89に対応しない大入賞装置開成信号88を受信しているときは、撮像信号86を送信しない。CPU82は、大入賞装置開成信号88を受信した場合に、RAM76内の専用のフラグをONとし、大入賞装置閉成信号89を受信した場合に、当該フラグをOFFとし、撮像信号86の送信の判断に利用する。また、CPU82がID60とID77とが不一致であると判断した場合には、その時点で撮像信号86を送信する。
【0036】
なお、CCDユニット6およびR/Wユニット42は、パチンコ機1に係る島設備から電源を得る。ICタグ20は、呼出波92に含まれた搬送波部分をRF回路62において整流することで、直流電圧を得ることができ、これによって動作可能である。アンテナ32は、送受信回路32において無線信号を有線信号に変換して出力するものであり、これ自体の電源は不要である。
【0037】
また、呼出波92や反射波94は、信号を十分に保持した状態での搬送距離が25〜30mmとなるように搬送波ないし出力等を調整されている。呼出波92や反射波94は、例えば13.56MHzといった周波数においてRF送受信され、ノイズの影響が比較的に極めて少ない。更に、呼出波92や反射波94は、指向性を有する。
【0038】
(4)パチンコ機の動作内容
R/Wユニット42は、パチンコ機1の状態に関わらず、アンテナ32から呼出波92を送信させる。ICタグ20は、呼出波92を受信すると、すぐに、ID60付の反射波94を送信する。アンテナ32がこの反射波94を受信して反射信号95を発生し、R/Wユニット42が所定時間以内において反射信号95を受信すると、ID60とID77とを比較し、一致していればすぐに呼出波92の送信を指令する。
【0039】
大入賞装置14が閉成していて通常位置にあれば、ICタグ20やアンテナ32は所定距離においてほぼ平行に対峙しており、指向性を有する呼出波92や反射波94はICタグ20やアンテナ32に受信され、ICタグ20−アンテナ32間のRF送受信が短時間毎に周期的に行われる。
【0040】
一方、大入賞装置14が開成していると、図3(b)に示すようにICタグ20が下に向き、ICタグ20とアンテナ32とがほぼ平行に対峙しなくなるので、指向性のある呼出波92がICタグ20において受信されず、あるいは指向性のある反射波94がアンテナ32において受信されない。よって、R/Wユニット42は、所定時間内に反射波94に係る反射信号95を受信できない。
【0041】
このとき、R/Wユニット42は、大入賞装置開成信号88等に係るフラグを参照し、フラグがONであれば、撮像信号86の送信処理を行わない。当該フラグは、特別遊技状態の生起(パチンコ機1の抽選処理)に基づく大入賞装置14の開成中にONとなるので、正規の大入賞装置14の開成(正規の可動)に対し、撮像信号86を送信することがない。
【0042】
一方、更にフラグがOFFであった場合には、主制御装置38から大入賞装置14の開成指令がなかったにも関わらず、ICタグ20とアンテナ32とが呼出波92や反射波94を送受信できない関係になったことになる。送受信不能の関係となるには、図3(b)のように開閉扉12が開いてICタグ20とアンテナ32とが対峙しなくなるか、ICタグ20がアンテナ32から離されるかが必要になるから、この場合には、パチンコ機1の抽選に基づかずに、不正に大入賞装置14を開成されたか、不正に開閉扉12を外された可能性が高い。なお、アンテナ32は、各透明板2の間に設置されるため、アクセスしづらく、不用意に大入賞装置14周辺から離されることはない。
【0043】
この場合、R/Wユニット42は、CCDユニット6に対して撮像信号86を送信する。これを受信したCCDユニット6は、大入賞装置14付近について上方から捉えた画像を撮影し、記憶する。従って、不正遊技者が、不正に遊技球の払出を得ようとして、遊技球センサ18(保護物)に不正にアクセスすべく、パチンコ機1の大入賞装置14をこじ開けた瞬間、CCDユニット6がその行為を撮像し、これを保持するものである。
【0044】
他方、R/Wユニット42は、反射波94に係る反射信号95を受信できたとしても、その内のID60がID77と異なると、大入賞装置開成信号88等に係るフラグに関わらず、撮像信号86を送信し、CCDユニット6において画像を取得する。ID60,77の相違する瞬間は、ID60,77の不正書換かまたはICタグ20またはR/Wユニット42の不正交換(不正改造)がなされた瞬間に対応する可能性が高く、この瞬間が撮像される。なお、これら不正改造は、不正遊技者により、遊技球センサ18の閉塞を検知されずに解除する目的で行われる。またこの場合、ID60,77は相違しても送受信はできているので、R/Wユニット42は当該送受信を継続する。
【0045】
(5)パチンコ機の特徴部分の説明
即ち、パチンコ機1は、閉成位置から開成位置へ移動可能な大入賞装置14の開閉扉12を備えている。また、開閉扉12やその周りにおける不正行為者を撮像可能なCCDユニット6を、パチンコ機1の上部に備えている。
【0046】
更に、ICタグ20が、開閉扉12の正面に固定されている。また更に、アンテナ32が、開閉扉12の正面側において、ICタグ20に対し所定距離内にありかつ対峙するように固定されている。
【0047】
そして、ICタグ20およびアンテナ32と電気的に接続され、これらの間においてRFID通信を繰返して監視するR/Wユニット42が設けられている。R/Wユニット42は、CCDユニット6とも電気的に接続されており、通信不能等の通信異常の際には、CCDユニット6に撮像を指令する。
【0048】
従って、パチンコ機1においては、開閉扉12が閉成されている限り、ICタグ20とアンテナ32とが所定距離内で対峙して、短時間毎のRFID通信が正常に行われ、CCDユニット6の撮像には至らない。一方、開閉扉12が器具により不正に開成されまたは外されると、ICタグ20とアンテナ32とが所定距離外となるかまたは対峙しないこととなるから、RFID通信が途絶え、その瞬間にCCDユニット6の撮像が行われる。
【0049】
(6)パチンコ機が奏する効果
以上のパチンコ機1では、上記のような特徴を備えるので、ICタグ20がアンテナ32に対し所定距離外となるかまたは対峙しなくなった瞬間に、即ち大入賞装置14の開閉扉12が通常位置から動かされた瞬間に、CCDユニット6(CCD5)による撮像が行われ、遊技球センサ18のアクセスに直結する、開閉扉の開成という不正行為があった瞬間を含む場合にのみ、不正行為そのものを撮像をすることができる。
【0050】
また特に、ICタグ20とアンテナ32とがRF通信を行なうために設置箇所が限定されないし、通信を繰返し行うために不正行為の瞬間を撮像することができるし、距離範囲外あるいは指向外となることによるRFID通信の断絶をもって閉塞の解除を電気的に検知するために取付精度等に依らず信頼性の高い撮像を行うことができるし、ID通信によりIDが不一致であっても通信異常として撮像をするために、正規のICタグ20を不正に製造元から入手したもの等に張替える不正行為や、ICタグ20ないしR/Wユニット42を装着したまま改造する不正行為等についても、その瞬間を含んで的確に撮像することができる。
【0051】
また、CCDユニット6がパチンコ機1に設置されているので、島設備に対しパチンコ機1を入替えても格別な手間を要せずに撮像環境を提供することができる。なお、CCDユニット6等の存在あるいは不正行為時に撮像を行う旨をアピールすれば、不正行為を抑止することができる。
【0052】
なお、開閉扉12の近傍に設置されるアンテナ32が、透明板2の間に設置され、閉塞されるので、開閉扉12ないし遊技球センサ18に直接関係のないアンテナ32が引離される等して撮影されてしまう事態を防止することができる。また、アンテナ32が、吸盤34によって吸着されるため、設置し易く、位置調整し易い。更に、ICタグ20やアンテナ32等について正面の遊技者の直視を遮る遮蔽板19が設けられているため、ICタグ20やアンテナ32等を設置しても、遊技盤2のデザインを乱さないし、その存在を一般の遊技者が気にしなくて済む。
【0053】
(7)主に上記パチンコ機を変更してなる本発明の実施形態の例示
主に上記形態を変更してなる、本発明の他の実施形態を、それぞれ例示する。ICタグやアンテナにおける送受信回路のパターンを変えたり、R/Wユニットが直接CCDを制御するようにしたり、アンテナにRF回路等を組込んだり、RFID通信の各周波数や各指向性の強弱を増減したり、遮蔽板を省略したりする等、適宜各種部材の形状、数量、材質、電気的構成、設定条件、取付態様等を変更する。
【0054】
撮像する画像を、通信異常となった瞬間を含む動画、または静止画および動画とする。撮像ユニットを、遊技盤、あるいはこれに搭載された、図柄表示装置を始めとする部材に付設する。この場合には、不正行為者の顔面をほぼ正面から捉えた画像を含む撮影、あるいは大入賞装置の開閉扉により近い位置での撮影等、目的に添った撮像を行える。
【0055】
監視ユニットにおいて、主制御装置の大入賞装置開成信号等を受信せず、通信が異常となった場合には常に撮像をするようにする。または、大入賞装置開成信号等を撮像ユニットにおいて受信し、撮像ユニットにおいて、大入賞装置の正規開成時に撮像を中止したり、取得した画像に識別符号を付して格納し、画像チェック時に判別できるようにしたりする。
【0056】
呼出波が異常に関する情報(エラー情報)を(異常発生時において)含むようにし、ICタグにおいてこれを受信し記憶するようにする。あるいは通信がエラー情報を(異常発生時において)含むようにし、これを受信側で記憶するようにする。エラー情報と撮像された画像とをチェックすると、不正行為に関する情報の種類や量が増え、一層的確に不正行為を監視することができる。
【0057】
通信において、IDを含まず、互いに受信があったことのみをもって送信をするようにする。またはアンテナからの呼出波においてIDを含むようにし、ICタグ側でIDをチェックするか、双方にIDを含ませてこれをチェックするようにする。IDにつきワンタイムパスワードを用いて暗号化し、受信側で復号してチェックする。あるいは送信に公開鍵を含ませ、受信側に当該公開鍵に対応する秘密鍵を保有させ、これらの鍵の対応をもって通信をチェックする。
【0058】
通信について、IDが相違する場合にすぐに停止したり、IDが所定回相違すると通信異常であると判断したり、IDが相違する期間だけ撮像をしたり、特定のID相違による通信異常時のみ撮影するようにしたりする。
【0059】
可動部材を主制御装置のカバーとし、カバーが主制御装置の基板(ROM等を搭載する)を(アクセス不能に)覆う位置を通常位置とする。この場合、撮像ユニットはパチンコ機の背面側に設ける。このようにすれば、ROM不正交換を始めとする主制御装置の不正アクセスの発見あるいは抑止が可能となる。また、可動部材を、スロットマシーンを始めとする他の遊技機に係るものにする。更に、可動部材を、他の機器における所定の動作内容を指令する制御素子(基板)を覆うカバーとする。加えて、特に保護物を設けず、位置をずらすことを不正行為とみなして可動部材を監視することもできる。
【0060】
一方、制御素子(基板)を固定するためのベース部材と、当該ベース部材に固定された制御素子を外部から遮断(閉塞)するカバー部材とからケースを構成し、ベース部材もしくはカバー部材に、ICタグもしくはアンテナを設ける。他方、ICタグとアンテナの設置箇所を入替えたものとしたり、ICタグを対の可動部材の一方に設けるとともにアンテナを他方に設けたりする。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、扉またはその近傍に、RFID通信を繰返し行うICタグおよびアンテナを設置し、扉が閉じた状態から動いてRFID通信が送受信不能となった場合に撮像を実行するようにしている。また、制御装置は、抽選の結果にもとづいて扉を開かせる場合、監視ユニットへ開成信号を送信してフラグをONとし、その後、所定期間が経過すると、扉を閉じると共に監視ユニットへ閉成信号を送信してフラグをOFFする一方、監視ユニットは、RFID通信が送受信不能になるとフラグを参照し、フラグがONであると、撮像ユニットへの撮像の指令を実行しない。よって、扉が不正に開放される行為を、その瞬間を確実に含む状態で撮影することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】図1におけるパチンコ機の中央部拡大図である。
【図3】(a)図2におけるA−A線の断面図である。
(b)図3(a)において大入賞装置の開閉扉を開成した場合の図である。
【図4】図1におけるパチンコ機に係るICタグの正面図である。
【図5】図1におけるパチンコ機に係るアンテナの正面図である。
【図6】図1におけるパチンコ機の背面図である。
【図7】図1におけるパチンコ機に係る内部構成の一部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、5・・CCD、6・・CCDユニット(撮像ユニット)、12・・開閉扉(可動部材)、14・・大入賞装置、18・・遊技球センサ、20・・ICタグ、32・・アンテナ、42・・R/Wユニット(監視ユニット)、86・・撮像信号、92・・呼出波(RFID通信)、94・・反射波(RFID通信)。
Claims (3)
- 遊技球が入賞可能な入賞口と、開閉可能な扉を有し、該扉が開くことで遊技球が入賞可能になる大入賞装置とが備えられているとともに、遊技球の前記入賞口への入賞をもって所定の確率における抽選を実行し、当該抽選の結果、当選した場合にのみ所定期間にわたり前記扉を開かせる制御装置を備えた遊技機であって、
前記扉あるいはその近傍の何れかにおいて設けられ、前記扉が閉じている場合にのみ互いに所定距離内にありかつ対峙してRFID通信可能となるICタグおよびアンテナと、
所定の範囲を撮像可能な撮像ユニットと、
前記アンテナを介して前記ICタグとのRFID通信を実行するとともに、前記RFID通信が送受信不能になると前記撮像ユニットに撮像を指令する監視ユニットとを備えており、
前記制御装置は、前記抽選の結果にもとづいて前記扉を開かせる場合、前記監視ユニットへ開成信号を送信してフラグをONとし、その後、前記所定期間が経過すると、前記扉を閉じると共に前記監視ユニットへ閉成信号を送信して前記フラグをOFFする一方、
前記監視ユニットは、前記RFID通信が送受信不能になると前記フラグを参照し、前記フラグがONであると、前記撮像ユニットへの撮像の指令を実行しない
ことを特徴とする遊技機。 - 撮像ユニットが、扉またはその近傍を撮像可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 監視ユニットが、RFID通信を繰返し実行することを特徴とする請求項または請求項2に記載の遊技機。
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