JP2001052054A - 物品持ち出し管理システム - Google Patents

物品持ち出し管理システム

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JP2001052054A
JP2001052054A JP22068099A JP22068099A JP2001052054A JP 2001052054 A JP2001052054 A JP 2001052054A JP 22068099 A JP22068099 A JP 22068099A JP 22068099 A JP22068099 A JP 22068099A JP 2001052054 A JP2001052054 A JP 2001052054A
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JP22068099A
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Yasunori Oda
保憲 黄田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の出入り口等を通らず物品の貸出、返却
を登録可能とする。 【解決手段】 管理対象の薬品瓶105にRFID11
5を貼付し、利用者にRFID114を携帯させる。陳
列棚106にアンテナ101を設け、コントローラ10
0の制御により、微小間隔ごとに質問波を発する。RF
ID114や115からの応答波がアンテナ101で検
知されると、コントローラ100は、その応答波からI
D情報を求め、それを管理コンピュータ102に送る。
管理コンピュータ102は、送られてきたID情報に基
づき、現在アンテナ検知範囲内にあるIDを示す最新リ
ストを作成し、これを直前リスト、すなわち1読み取り
サイクル前の最新リスト、と比較することにより、アン
テナ検知範囲における薬品瓶105、利用者の存在状態
を把握し、薬品瓶と利用者が同時にその範囲から消えた
ことを検知すると、持ち出しの旨を管理データベース1
03に登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】書籍その他の物品の持ち出し
を管理するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図書館で書籍を借りる場合、一般
に利用者は、目的とする書籍を書架から取り出し、出入
り口付近にあるカウンタに持って行き、自分のIDカー
ド(通常会員証の形である。近年は磁気カードである場
合が多い)と共にその書籍を図書館員に提示する。図書
館員は、貸出管理システムに付属するカードリーダなど
でIDカードから利用者のIDを読み取ると共に、書籍
に貼付されたID(光学的バーコードの場合が多い)と
をバーコードリーダなどで読み取り、その書籍と利用者
の貸出状態を調べ、それらが共に貸出可能な場合のみ、
貸出処理を行う。この貸出処理では、その書籍をいつ、
誰に貸し出したかなどの情報をデータベースに登録す
る。また書籍には、不正持ち出し防止のために特殊な磁
気タグを貼付している場合があり、その場合係員は貸出
処理のあとその磁気タグの磁気を消去する。利用者が貸
出処理を経ずに不正に書籍を持ち出そうとすれば、図書
館の出入り口に設けられた磁気検出ゲートが磁気タグの
磁気を検出し、警報を発する。また、書籍の返却は、一
般に利用者がその書籍をカウンタに返すことで行われて
いた。この場合、返却された書籍のIDを図書館員がバ
ーコードリーダ等で読み取って、データベースにおける
その書籍の貸出しステータスを変更することにより、返
却処理が行われていた。
【0003】また近年、識別情報を記憶した非接触のI
Cカードを書籍に貼付するとともに、利用者のIDカー
ドとしても同様に非接触のICカードを用いることが提
案されている。このようなシステムには、例えば特開平
4-313146号公報に示されるものがある。また、同様の図
書管理システムは、特開平5-263558号公報、特開平9-21
2547号公報、特開平9-212564号公報、特開平9-274630号
公報、特開平10-273208号公報、特開平10-275183号公
報、特開平10-307871号公報にも開示されている。これ
らのシステムでは、出入り口のゲートに非接触ICカー
ドの情報を読み取るリーダを設置し、利用者が書籍を持
ってそのゲートを通過するときに、リーダが利用者及び
書籍のICカードからそれぞれの識別情報を読み取り、
自動的に貸出登録、返却登録を行う。このシステムで
は、図書館員が貸出、返却の操作をする必要がない。
【0004】さて、このようは非接触読取型のICカー
ドは、データキャリアやRFID(Radio Frequency Ide
ntification)とも呼ばれる。また、記憶容量の少ないも
のはトランスポンダーとも呼ばれている。
【0005】非接触型ICカードはその通信方式(利用
する通信周波数等)によって、主に4種類のものに分類
される。この分類は、実用上の簡便さからカードとそれ
を読み取るリーダとの間の通信距離に応じて名付けられ
ており、通信距離が短い順に、密着型、近接型、近傍
型、マイクロ波型と呼ばれている。密着型は短波の静電
誘導を利用したもので、その通信距離は数ミリである。
近接型は短波の電磁誘導を利用したもので、その通信距
離は1cmから30cmくらいである。近傍型は長波の電磁誘
導を利用したもので、その通信距離は30cmから70cmくら
いである。マイクロ波型は文字どおりマイクロ波の電磁
誘導を利用したもので、通信距離は3mから10mくらいで
ある。マイクロ波型のICカードは電源として電池を利
用する場合が多いが、他の3つの型のカードはリーダ・
ライタからの電磁誘導等により電力を得る無電池のもの
が普通である。
【0006】電磁誘導方式では、ICカード内にループ
アンテナが埋め込まれており、その直径や導線の巻き
数、リーダ・ライタのアンテナから受け取る電波の強さ
によって起電力の大きさが決まる。その起電力でもって
応答波をリーダ・ライタへ送り返す。
【0007】また、物品貸出管理の別の例として研究室
その他における薬品管理がある。薬品管理では、管理対
象の薬品は特定の部屋・場所に保管され、その入り口に
おいて入室・退室の管理が一般に行われている。また、
薬品の持ち出しや返却の際に薬品名、日時、利用者名を
ノートに書くことが義務づけられている場合が多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】書籍に磁気タグを貼り
付ける従来技術でも、非接触ICカードを用いる従来技
術でも、システムが有効に機能するためには、書籍をあ
る限定された領域内に配置し、その領域に出入りするた
めの出入り口を特定の1個所または数個所に限定する必
要があった。すなわち、利用者が書籍配置領域に出入り
する際、磁気検出器や無線カードリーダなどを持つゲー
トを必ず通るような建物構造にする必要があった。
【0009】図書館などでは、昔からカウンタで貸出処
理を行っていたという歴史的経緯から、そのような出入
り口制限が自然に受け入れられているが、閉鎖的なシス
テムであることは否めない。利用者の利便性や貸出施設
(建物)の構造の自由度などを高めようとすれば、その
ような制限がない方が好ましいのは言うまでもない。
【0010】例えば、企業の所有する社内図書は、閉鎖
的にしつらえられた図書室におかれる場合だけでなく、
一般オフィスの書棚に開放して置かれている場合も多
い。後者の場合、書籍の借出しや返却は利用者に任せら
れており、利用者が返却を忘れているとその書籍が書棚
にない状態が続くことになる。後者の場合でも、貸出カ
ウンタを設け、図書館と同様係員に対して借り出し等の
手続を行うようにしているケースはあるが、出入り口が
限定されていない以上、そのような正当な手続を踏むか
どうかは各利用者の良心に任せられており、また、人に
よってはうっかりその借出し処理を忘れる場合もある。
【0011】以上、書籍の貸出管理システムを例にとっ
て説明したが、同様の問題は、ビデオテープやCDなど
の各種レンタル業にも当てはまる。
【0012】また、従来の薬品持ち出し管理は、利用者
の良心に負うところが大きく、必ずしも万全な管理とは
言い難い面があった。
【0013】また、RFIDの利用技術の一つとして、
鉄道などの自動改札やETC(Electronic Toll Collect
or、自動自動車料金所)があるが、これらは適用対象の
性質上、利用者がある一定の方向から来てある一定の方
向に出て行くことを前提としている。しかしながら、書
籍その他の物品の貸出管理の場合、自動改札等のように
利用者の移動の向きを限定することはできないし、仮に
そうしたとしたら利用者にとって非常に使いにくいシス
テムとなってしまう。
【0014】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、貸出物の配置スペースに対する出入り口を
制限することなく、そのスペースからの貸出物の無断持
ち出しや紛失を防止する貸出管理システムを提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るシステムは、陳列棚に陳列される各物
品に付加され、当該物品の識別情報を記憶したデータキ
ャリアと、各利用者に携帯され、当該利用者の識別情報
を記憶したデータキャリアと、陳列棚に設けられ、所定
間隔ごとに繰り返し質問波を発し、この質問波に対する
前記物品及び利用者のデータキャリアからの応答波から
識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取
られた前記物品及び利用者の識別情報のリストを保持す
る手段であって、少なくとも最新の読取時のリストとそ
の直前の読取時のリストとを保持するリスト保持手段
と、読取のたびに前記直前読取時リストと最新読取時リ
ストとを比較し、前記直前読取時リストにある利用者の
識別情報と物品の識別情報の両方が前記最新読取時リス
トにないことを検出した場合、その利用者がその物品を
持ち出した旨を記録する持ち出し管理手段とを有する。
【0016】この構成では、直前読取時リストと最新読
取時リストとの比較により、直前の読取サイクルで読み
取られていた利用者及び物品の両方の識別情報が、今回
の読取サイクルでなくなっていることが検出された場
合、これはその利用者がその物品を持って立ち去ったと
判断でき、物品持ち出しが行われた旨を自動的に登録す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施形態1]ここでは、薬品の
持ち出し管理システムを例にとって、本発明の好適な実
施の形態(以下単に「実施形態」と呼ぶ)について説明
する。このシステムの概念的構成が図1に表わされてい
る。
【0018】図において、各薬品瓶105には、RFI
D(データキャリア)115が貼り付けられている。こ
のRFID115は、データ処理回路、メモリ、通信用
のアンテナを内蔵し、タグまたはラベルの形態をとる。
RFID115のメモリには、当該薬品瓶105の識別
情報(ID番号など)が記憶されると共に、中身の薬品
についての各種情報を記憶させることもできる。一方、
薬品の取扱を認められた利用者104は、自己のID番
号等の識別情報を記憶したRFID114を携帯する。
このRFID114は、例えばカードなどの形態をと
り、前記識別情報の他、利用者の各種情報を記憶させる
こともできる。
【0019】薬品瓶105は、ガラスケース等の陳列棚
106に保管されている。この陳列棚106に、利用者
のRFID114及び薬品瓶のRFID115を検知す
るIDリーダが設けられる。IDリーダは、アンテナ1
01及びコントローラ100から構成される。アンテナ
101は、陳列棚106に取り付けられており、その通
信距離内に薬品瓶105が置かれる。
【0020】本システムでは、利用者及び薬品瓶のRF
ID114、115として、近傍型(通信距離約30〜
70cm)のものを用いる。したがって、陳列棚106
の大きさや形状に合わせて必要な数のアンテナ101を
適切な分布で設け、各薬品瓶105の置き場所はかなら
ずいずれかのアンテナ101の検知範囲(通信距離)内
に来るようにする。また、アンテナ101の配設位置
は、利用者104がケースの前に立ったときに、そのR
FID114がその通信距離内に入るという条件も考慮
して定める。
【0021】コントローラ100は、アンテナ101を
駆動して質問波を出力させたり、アンテナ101で受信
したRFID114、115の応答波から識別情報を認
識したりするための装置である。コントローラ100
は、1乃至複数のアンテナ101に対して1つ設けられ
る。1台のコントローラ100で複数のアンテナ101
を制御する場合、各アンテナ101ごとに時分割処理を
行う。
【0022】各コントローラ100は、LANなどのネ
ットワークを介して、管理コンピュータ102に接続さ
れており、このコンピュータ102から種々の情報や命
令を受け取ったり、あるいはRFID114、115か
ら読み取ったデータをそのコンピュータ102に送った
りする。管理コンピュータ102は、例えばパーソナル
コンピュータなどである。管理コンピュータ102は、
管理下にある各薬品瓶105の状態(保管中、持出中な
ど)や、各利用者の持出状態(持出個数、貸出薬品名)
などの情報を管理する管理データベース103に接続さ
れている。1台の管理コンピュータ102で複数のコン
トローラ100を制御することが可能である。
【0023】このシステムでは、薬品の持出登録は、R
FID114を携帯した利用者が陳列棚106から薬品
瓶105を持ち出して立ち去る際に自動的に行われる。
すなわち、コントローラ100が、常時一定周期でアン
テナ101に質問波を発信させ、その質問波に対する薬
品瓶105のRFID115、利用者104のRFID
114の応答波の有無を検知することにより、アンテナ
101の検知範囲内にどの薬品瓶105、利用者104
が存在するかを調べ、その情報を時々刻々管理コンピュ
ータ102に知らせる。貸出管理コンピュータ102で
は、その情報に基づき、アンテナ101の検知範囲内に
ある薬品瓶105及び利用者104の識別情報のリスト
を作成、更新し、このリスト中の識別情報の増減を調べ
ることにより薬品瓶105の持ち出し、返却を判定す
る。
【0024】図2〜図4を参照して、このシステムの処
理手順を説明する。図2は、全体的な処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0025】なお、以下の例では、利用者及び薬品瓶の
識別情報として番号(ID番号)を用い、あらかじめ決
めたある定数"K"以下の番号を利用者の識別情報として
用い、Kを越える番号を薬品瓶の識別情報として用いる
ものとする。管理コンピュータ102では、RFID1
14及び115からIDリーダに対する応答を、変数X
(J)に格納する。ここでJはID番号である。X
(J)は、アンテナ101からの最新(すなわちカレン
ト)の質問波に対する番号JのRFIDからの応答波の
有無を表すフラグであり、応答波があれば1、そうでな
ければ0に設定される。以下、Xのことを最新リストと
呼ぶ。
【0026】一方、Y(J)は、1サイクル前に発した
質問波に対するJ番目のRFIDからの応答波の有無を
表すフラグである。Yのことを直前リストと呼ぶ。ここ
で、1サイクルは、前述のように数ミリ秒〜数十ミリ秒
という間隔である。
【0027】なお、以下の説明では、ID番号が定数K
以下の場合、これを特にID_Hと表し、利用者のID
であることを強調する。同様にID番号が(K+1)以
上の場合、これをID_Bと表し、薬品瓶のIDである
旨を強調する。
【0028】さて、図2の手順において、コントローラ
100は、アンテナ101を介して一定間隔で質問波を
送り、この質問波に対するRFID114、115から
応答波を検知し、その応答波に基づき、検知範囲内にあ
る薬品瓶及び利用者のID番号を確認する。これら検知
されたID番号の情報は、管理コンピュータ102に送
られる。
【0029】管理コンピュータ102は、コントローラ
100から送られてきたID番号の情報(図2では「re
cord status」と標記)を、最新リストX(J)に登録
する(ステップ201)。なお、同様な処理をハードウ
エア的に実現するには、レジスタHx(*)(*はレジスタ
の番号)を各ID番号に対応づけ、コントローラ100
であるID番号Jが確認されたならばHx(J)=1とし、
そうでなければHx(J)=0とすればよい。
【0030】なお、X(J)=1であるID番号のみを公
知の手法でリンクで結ぶことによって無駄を省くことも
できる。以下では、このリンク手法を用いない手順を例
にとって説明するが、同様の手順はリンクのデータ構造
を使っても簡単に実現することができる。
【0031】ステップ201は、システム起動時に最初
に読み取られたIDを最新リストXに初期設定するステ
ップである。このときの最新リストXの内容は、すぐに
直前リストYにコピーされる(ステップ202)。これ
も初期動作であり、以降は、次のステップ203〜21
4の処理が繰り返し行われるなかで、最新リストX及び
直前リストYが更新されていくことになる。
【0032】システム起動時の最初のID読取の後で
は、読み取られたID列がステップ203で最新リスト
Xに反映されることになる。すなわち、管理コンピュー
タ102は、コントローラ100から検知IDの情報re
cord statusが送られてくるごとに、それまでの最新リ
ストXの情報をまず直前リストYに反映させ(ステップ
202)、そののちコントローラ100から送られてき
た情報record statusを最新リストXに反映させる(ス
テップ203)。そして、ステップ202及び203が
完了すると、管理コンピュータ102は、最新リストX
と直前リストYとを比較し、1読取サイクルの間にアン
テナ101の検知範囲内に新たなID番号(RFID)
が出現したか、あるいは直前まであったID番号が消失
したかを判定する(ステップ204)。
【0033】ステップ204の詳細手順の一例が図3に
示される。この処理は、2つのステージからなる。第1
ステージ(ステップ215〜217)では、今回の読取
で新たに出現したID番号を検出する。一方第2ステー
ジ(ステップ218〜220)では、今回の読取の際に
消失しているID番号を検出する。以下、各ステージを
順に説明する。
【0034】第1ステージでは、最新リストXにおける
X(ID)=1であるID(すなわち、現サイクルで検知さ
れているID)について、1サイクル前の検知状態を示
す直前リストYの中の値Y(ID)が1か否かを調べる(ス
テップ216)。
【0035】もし、Y(ID)=1(ステップ216の判定
結果Yes)であれば、そのIDは1サイクル前に既に
検知されていたものであり、直前サイクルの読取時も現
サイクルの読取時も変わらずそのIDはアンテナ101
の検知範囲にある。したがって、新規出現IDを検出す
る第1ステージでは、このようなIDについては注目し
ない。したがって、この場合にはステップ215に戻
る。
【0036】ステップ216の判定でY(ID)=0であれ
ば(ステップ216の判定結果No)、直前サイクルの
読取時になかったIDが現サイクルで新たに読み取られ
たことを示し、これは新規出現IDである。この場合、
このIDをリストLtemp1に追加する(ステップ21
7)。このリストLtemp1は、新規出現IDのリストで
ある。
【0037】以上の処理が、最新リストX内のすべての
ID番号(すなわち、検査対象のすべてのID番号)に
ついて繰り返される(ステップ215)。
【0038】全てのID番号について上記第1ステージ
の処理が完了すると、次に第2ステージで消失IDのリ
ストアップを行う。
【0039】第2ステージでは、すべてのIDについ
て、ステップ219、220の処理を繰り返す(ステッ
プ218)。ステップ219では、Y(ID)=1なるID
についてX(ID)=1か否かを判定する。X(ID)=1であれ
ば(ステップ219の判定結果Yes)、このIDは直
前のサイクルでアンテナ101の検知範囲内に存在し、
かつ現サイクルでも存在するものなので、ここでは何も
行わずステップ218に戻る。
【0040】逆にX(ID)=0(ステップ219の判定結
果No)であれば、このIDは直前サイクルではアンテ
ナ101の検知範囲にあったのに、現サイクルでは検知
範囲からなくなっているということになる。したがっ
て、この場合、そのIDを、消失ID番号のリストであ
るLtemp2に追加する(ステップ220)。
【0041】すべてのIDについてステップ219、2
20の処理が終わると(ステップ218の判定結果Ye
s)、図2に示したメインルーチンのステップ204に
戻る(ステップ222)。
【0042】なお、以上に示した第2ステージの処理
は、次のような効率化が可能である。すなわち、この効
率化手法では、Y_flag(ID)なるリストを補助的に用い
る。X(ID)=1でありかつY(ID)の値が0、1のい
ずれであるか確認済みのIDについて、Y_flag(ID)
=1と設定する。それ以外の場合は、Y_flag(ID)=
0とする。この補助リストは、第1ステージのステップ
216にてX(ID)=1と判定されたIDについて、Y_f
lag(ID)=1と設定する。そして、第2ステージで
は、各IDを順に検査していく際、Y_flag(ID)=1
の場合はステップ219(及び当然ながらステップ22
0)の処理をスキップする。上述の補助リスト構成法か
ら明らかなように、Y_flag(ID)=1ならばX(ID)
=1(すなわち最新リストXに存在する)なので、最新
リストXから消えているIDを検出する第2ステージで
は、このIDは改めてステップ219の検査を行う必要
がない。このように、補助リストY_flagを用いること
により、ステップ219の検査を大幅に減らすことがで
きる。なお、補助リストY_flagは、ステップ204の
詳細処理(図3)に入る際に、全IDについてY_flag
(ID)=0に初期化される。
【0043】以上では、新規出現IDを検出する第1ス
テージ(ステップ215〜217)の後に消失IDを検
出する第2ステージ(ステップ218〜220)を実行
する例を示したが、これら両ステージの実行順序は入れ
替え可能である。
【0044】さて、図2のメインルーチンにおいて、ス
テップ205では、このようなリストLtemp1及びLtem
p2を調べ、そのいずれかにID番号が存在するかどうか
を調べる。上記ステップ204の処理で新規出現IDが
検出された場合はリストLtemp1にID番号が存在し、
消失IDが検出された場合はリストLtemp2にID番号
が存在することになる。したがって、それら両リストに
新規出現ID又は消失IDがあれば、ステップ205の
判定結果はYes(肯定)となる。逆に、それら両リス
トにまったくエントリがなければ(ステップ205の判
定結果No)、現在の読取サイクルにおけるアンテナ検
知範囲内の薬品瓶及び利用者の存在状態は、直前の読取
サイクルから変わっていないということになり、薬品の
持ち出しも返却も行われていないと判定できる。したが
って、この場合にはステップ203に戻ってコントロー
ラ100から次の読取結果が来るのを待つ。
【0045】ステップ205の判定結果がYesの場
合、利用者104又は薬品瓶105がアンテナ101の
検知範囲内に新たに出現したか、又はその検知範囲内か
ら消失したかのいずれかである。これは、次の4つのケ
ースに分類できる。
【0046】(1)新しく現れたのが利用者のみの場合
(ステップ206の判定結果がYes)。Ltemp1(ID)
が利用者のID(以下、ID_Hと記述)だけの場合であ
る。この例では、利用者のID番号は定数K以下と定め
ているので、Ltemp1(ID)に存在するすべてのIDがK
以下であれば、この第1のケースに該当する。この場合
は、単に利用者がアンテナ101の検知範囲内に入って
きただけであり、返却も持ち出しも行われていない。こ
の場合、Ltemp1内の各ID_Hを直前リストY(ID)に登
録する(ステップ207)。この処理が終わるとステッ
プ203に戻る。
【0047】(2)新しく現れたのが利用者と薬品瓶の
両方である場合(ステップ208の判定結果がYe
s)。このケースは、リストLtemp1に利用者のIDと
薬品瓶のIDの両方が含まれている場合である。この場
合、それまでアンテナ101の検知範囲になかった薬品
瓶が今回新たにその検知範囲に現れたということなの
で、薬品瓶の返却が行われたと判断する。
【0048】この場合、ステップ209で、Ltemp1に
含まれる各利用者のID_Hについて直前リストYをY
(ID_H)=1と設定し、同様にLtemp1に含まれる各薬品瓶
のID(ID_B)について直前リストYを、Y(ID_B)=
1と設定する。そして、その上で、Ltemp1にあったI
D_Bの薬品瓶(複数の場合もありうる。1人が同時に
複数を返却した場合である)が、同じくLtemp1にあっ
たID_Hの利用者により返却された旨の登録処理を行
う(返却処理)。この返却処理は、管理データベース1
03に持ち出し中と登録されているそれら各ID_Bの
薬品瓶のデータに対し、その状態を保管中に変更する等
の処理である。
【0049】なお、一般的な物品貸出のシステムでは、
貸し出した物品を誰が返却するかを問題にしない場合も
多い。そのような場合には、ステップ208や返却登録
の処理において利用者のIDを考慮しなくてもよい。
【0050】なお、ステップ209の処理が終わると、
再びステップ203に戻る。
【0051】(3)利用者のみが立ち去った場合(ステ
ップ210の判定結果がYes)。このケースは、リス
トLtemp2の中身が利用者のID_Hのみである場合であ
る。この場合は、ID番号がID_Hの利用者が、薬品
瓶を持たずに陳列棚106の前から立ち去ったと判断で
きる。この場合、持ち出しでも返却でもないので、単に
直前リストYにおいて、当該ID_HのエントリをY(ID
_H)=0に設定する。(ステップ211)。このステップ2
11の処理が終わると、ステップ203に戻って次の読
取結果の到来を待つ。
【0052】(4)利用者と薬品瓶の双方が確認されな
くなった場合(ステップ212の判定結果がYes)。
これは、リストLtemp2の中に利用者のID(ID_H)
と薬品瓶のID(ID_B)の両方が含まれる場合であ
る。この場合、利用者と薬品瓶の両方がアンテナ101
の検知範囲から同時に消えたということなので、正当な
利用者により薬品瓶が持ち出されたと判断できる。この
場合直前リストYのそれらリストLtemp2中の各ID_H
(利用者)のエントリをY(ID_H)=0とリセットすると
ともに、同リスト中の各ID_B(薬品瓶)に対するエ
ントリについてもY(ID_B)=0とリセットする。さら
に、Ltemp2にあるID_Bの薬品瓶(複数の場合もあり
うる。1人が同時に複数を持ち出した場合である)が、
同じくLtemp2にあるID_Hの利用者により持ち出され
た旨を管理データベース103に登録する(持ち出し処
理)。この持ち出し処理は、管理データベース103内
に、Ltemp2内の各ID_Bごとについて、そのIDの薬
品瓶が同じくLtemp2内のID_Hの利用者によって持ち
出された旨を示す持ち出しレコードを作成するなどであ
る。この処理が終わると、ステップ203に戻る。
【0053】以上の4つのケースのいずれにも該当しな
い場合、管理コンピュータ102は例外処理(ステップ
214)を行う。このケースに該当するのは、例えば、
立ち去った利用者のID_Hが確認されないのに、薬品
瓶のID_Bが消失したことが検出された場合である。
これは、RFIDを持たない者やRFIDを持っていた
としてもそのID(識別情報)が薬品取扱許可者のもの
でない場合である。いずれも、薬品の持ち出しが許可さ
れていないものにより薬品が持ち出されたことになるの
で、ステップ214にて無断持ち出しに係る所定の処置
を行う。この処置としては、管理データベース103に
当該薬品瓶が無断持ち出しされた旨を登録すると共に、
警報を発したり、あるいは出入口のドアを閉鎖したりす
るなどの処理である。管理コンピュータ102は、ステ
ップ214で、警報装置やドアロック装置に対しては必
要な命令を送る。この処理が終わるとステップ203に
戻る。
【0054】このようにして薬品瓶の持ち出し、返却が
判定され、必要な登録処理がなされる。なお、以上の手
順では、1読取サイクルの中で同時に2人以上の利用者
がアンテナ検知範囲から消えたり、アンテナ検知範囲内
への利用者の出現とその範囲からの別の利用者の退出が
1読取サイクル内で同時に起こったりすることがないこ
とを前提としている。本実施形態では、1読取サイクル
が人間の動作速度から見て十分に短い時間(数ミリ秒〜
数十ミリ秒)であり、かつアンテナ101の検知範囲が
30〜70cm程度という限られた範囲であることを考
えると、この前提は妥当なものと言える。
【0055】以上、本実施形態の処理手順について説明
した。次に、ステップ204(新規出現ID又は消失I
Dの検出処理)を具体例を用いて説明する。この例では
1〜10までの10個の通し番号をID番号とし、その
うち1〜3番までは利用者のID、4〜10番までは薬
品瓶のIDとする(K=3である)。そして、直前リス
トY及び最新リストXが図4に示すようになっていると
する。
【0056】この例では、直前の読取サイクルで、利用
者の2番、薬品瓶の5、7、8番が確認されている。そ
れらは、直前リストYに記憶されている。すなわち、直
前リストYでは、Y(2)=Y(5)=Y(7)=Y(8)=1と設
定されており、その他のIDについては0と設定されて
いる。これに対し、現読取サイクルで、ID1、4、6
番の増加が検出されたとする。すなわち、最新リストX
では、1、2、4、5、6、7、8番が値1になってい
る。この場合、2、5、7、8番の各IDについては、
X(2)=1=Y(2)、X(5)=1=Y(5)、X(7)=1=Y(7) X(8)=
1=Y(8)なので、直前リストYと最新リストXとの間に
変化はない。一方、利用者について写像mapH:X→
Y(Hは利用者を表す添え字)を考えると、X(1)=1≠0
=Y(1)であり、リストYとXとで値が異なるので、ID
1番の者は直前サイクルには居なかった利用者であるこ
とが分かる。また、薬品瓶について写像mapB:X→
Y(Bは薬品瓶を表す添え字)を考えると、X(4)=1≠0
=Y(4)、X(6)=1≠0=Y(6)であることから、4、6番の
薬品瓶は新たに持って来られたことになる。これらか
ら、利用者ID1番の者が、薬品瓶ID4及び6番の薬
品を返却に来たと判断できる。
【0057】さて、次の読取サイクルでは、今回の最新
リストXの内容が直前リスト(ここでは区別のために
Y’とする)にステップ209(返却処理)によりコピ
ーされていることになる。ここで、このとき新たに得ら
れた最新リストX’で、利用者の2番、薬品瓶の6番が
消えたとする。ここで写像mapH:X’→Y’、ma
pB:X’→Y’を行うと、X’(2)=0≠1=Y’(2)、
X’(6)=0≠1=Y’(6)であることが検知され、これらか
らIDが2番の利用者は6番の薬品瓶を持ち出したと判
断でき、ステップ213が行われる。
【0058】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、IDリーダにより、陳列棚近傍に存在する利用者及
び薬品瓶を常時監視し、そのリストを現在とその直前と
で比較することにより、薬品瓶の持ち出し、返却を検知
してデータベースに登録することができる。なお、本実
施形態のシステムは、薬品管理のみならず、危険物管
理、宝飾店などにおける貴重品管理、図書の貸出管理な
どにも応用可能である。
【0059】[実施形態2]上記実施形態1では、1読
取サイクルの間で、(2)返却処理か(4)持出貸借処
理か、或いは、(1)利用者のみの出現検出、または
(3)退出検出の4つの処理のいずれかを行っていた。
すなわち、それらいずれかの処理が終了すると次の読取
結果の待機状態(ステップ203に移っていた。このよ
うな方式でも、前述のように、数ミリ秒〜数十ミリ秒と
いう非常に短い読取サイクルで、狭いアンテナ検知範囲
を監視する場合には十分実用的であった。この実施形態
2では、これらすべての処理を同一の読取サイクル内で
行うことにより、処理の効率化を図る。
【0060】すなわち、この実施形態は、1読取サイク
ルの間に、同一物品(例えば薬品瓶)について返却と持
出の両方が起こることはほとんど考えられない、という
ことを基礎にしている。すなわち、1読取サイクルを数
ミリ秒〜数十ミリ秒と短く設定しておけば、ある利用者
によって返却された物品(薬品瓶)が同じ読取サイクル
(すなわち数〜数十ミリ秒の間)に別の利用者によって
持ち出されたり、あるいはその逆が起こったりすること
は、現実問題としてあまり考えられない。
【0061】仮に1読取サイクルの間に、ある利用者が
物品を返却し(すなわち物品をもってアンテナ検知範囲
内に進入し)、別の利用者が物品を持ち出した(すなわ
ち物品をもってアンテナ検知範囲から離脱した)とした
とする。このような事態は読取サイクルの短さを考えれ
ばそもそも起こりにくいことである。そして、その返却
と持出が同じ物品を対象として起こることは更に起こり
にくいと考えられる。
【0062】また、利用者は、ある質問波が発せられた
後、1読取サイクル後の次の質問波が発信されるまでの
間に、アンテナ検知範囲外から検知範囲内に入って物品
を返却(又は持出)し、アンテナ検知範囲外に出ること
ができれば、本システムではその利用者の存在が検知で
きないが、本実施形態の非常に短い読取サイクルの間に
そのようなことが起こるとは考えがたい。
【0063】したがって、ここでは、異なる利用者によ
る異なる物品に対する返却と持出については1読取サイ
クル内で起こる可能性を考慮しつつ、同じ物品に対する
返却と持出が1読取サイクル内で起こることはあり得な
いと仮定して処理手順を構築する。
【0064】本実施形態の処理手順を図5に示す。実施
形態2の手順は、実施形態1の手順に対し、ステップの
実行順序を工夫しているだけで個々のステップの処理内
容は基本的に変わらない。そこで、実施形態1の手順と
実行順序が変わらないステップについては実施形態1
(図2)のステップと同一の参照符号を付し、実行順序
が変わるステップについては実施形態1のステップの番
号の後に記号“a”を付加してそれを明示した。
【0065】この実施形態2の手順は、最新リストXと
直前リストYとの比較によりIDの増減を検出するまで
(ステップ201〜ステップ205)の処理は、実施形
態1とまったく同じである。ステップ205でIDの増
減を検出した場合、まずステップ206aで増加したI
Dが利用者のもの(ID_H)のみであるか否かを判定す
る。この判定の結果がYes(肯定)の場合、直前リス
トYへそのIDの追加を行い(ステップ207a)、そ
の後実施形態1とは異なりステップ203に戻らず、ス
テップ210aに進む。同様に、ステップ206aの判
定結果がNoで、その次のステップ208aで、増加し
たIDが利用者と物品の両方であるかどうかを判定す
る。この判定結果がYesの場合は、ステップ209a
でそれらIDを直前リストYに反映させ、返却処理を行
った上で、ステップ210aに進む。なお、ステップ2
08aの判定結果がNo(否定)の場合は、利用者につ
いても物品についてもIDの増加がなかったということ
であり、ステップ210aに進む。
【0066】次にステップ210aでは、直前リストY
にあって最新リストXから消えたIDが、利用者のもの
のみか否かを判定する。この判定結果がYesの場合、
ステップ211aで直前リストYからそのIDを消去
し、ステップ203に戻る。一方、ステップ210aの
判定結果がNoの場合は、ステップ212aで、消失し
たIDが利用者と物品の両方であるかどうかを判定し、
この判定結果がYesの場合は、ステップ213aで、
それらIDを直前リストYから消去すると共に、管理デ
ータベース103に持ち出しの旨の登録を行った上でス
テップ203に戻る。なお、ステップ212aの判定結
果がNoの場合は、無断持ち出し等が起こったと判定し
て例外処理(ステップ214)を実行してステップ20
3に戻る。
【0067】この処理手順では、同じ物品についての返
却と持ち出しが同サイクル内で起こることはないと仮定
しているので、ステップ209aの返却処理とステップ
213aの持ち出し処理を独立に行うことができる。す
なわち、直前リストYと最新リストXとの比較で物品の
IDが増えていれば、それは増えている利用者IDに該
当する者が返却した者と判断できる。また、物品のID
が減っていれば、それは減っている利用者IDに該当す
る者が持ち出したと判断できる。このような考え方か
ら、返却処理と持ち出し処理を独立に、一続きに処理す
ることができる。
【0068】[実施形態3]この実施形態では、図書室
等における書籍の貸出管理を取り上げる。本実施形態の
システム構成を図6に示す。
【0069】図6において、各書籍310には、そのI
D番号を記憶したRFID302を貼付する。また、利
用者には、自分のID番号を記憶したRFID303を
携帯させる。書架312には、これらRFID302、
303に対してデータのリード、ライトを行うリーダ・
ライタが設けられる。リーダ・ライタは、RFID30
2、303と通信を行うアンテナ304と、アンテナ3
04の駆動及びその受信信号(応答波)の識別等の処理
を行うコントローラ301から成り立っている。このコ
ントローラ301は、ネットワークを介して管理コンピ
ュータ305に接続されており、この管理コンピュータ
305から情報や命令を受け取ったり、あるいはRFI
Dから読み取ったデータを管理コンピュータ305に送
ったりする。管理コンピュータ305は、貸出管理のた
めの各種データを記憶する管理データベース306に接
続されている。
【0070】この例での書架は、雑誌などを1冊ずつ平
置きにするタイプの書架であり、アンテナ304は書架
の背板に配設される。アンテナ304は書籍1冊の配置
スペースに1個ずつ設けられる。
【0071】なお、アンテナ配置は書架の形式やリーダ
の形式によって適宜適切なものにする。例えば、書籍の
取り出し経路上にアンテナを設け、取り出す際に必ずア
ンテナの近傍を通るようにしてもよい。また、複数のア
ンテナ304を1つのコントローラ301により時分割
で制御することも可能である。
【0072】このように、この例では、1冊の書籍の置
き場所が1つのアンテナ304でカバーされる場合を考
える。そして、この一冊の書籍に対する貸出、返却の判
定手順を説明する。
【0073】このシステムでは、書籍の貸出は、RFI
D303を携帯した利用者が書架312から書籍310
を取り出す際に自動的に行われる。すなわち、コントロ
ーラ301が、常時一定周期でアンテナ304から質問
波を発し、その質問波に対する書籍のRFID302、
利用者のRFID303からの応答波の有無を検知する
ことにより、アンテナ304のカバー範囲内にどの書
籍、利用者が存在するかを調べ、その情報を時々刻々管
理コンピュータ305に知らせる。管理コンピュータ3
05では、その情報をモニタし、アンテナ304の範囲
内から書籍と利用者とが同時に消えた(すなわち両者の
IDが消えた)ことを検出すると、その利用者がその書
籍を借り出したと判断して、貸出処理を行う。返却処理
は、利用者が書籍を所定の書架に戻した時に行われる。
すなわち、アンテナ304が、それまでなかった書籍3
10のRFID302を検知すると、その書籍が返却さ
れたものと判断して返却処理を行う。もちろん、従来通
り、利用者がカウンタに返却した書籍を係員が書架に戻
した時に返却処理を行うことも可能である。
【0074】なお、図6には書架及びコントローラ30
1が1つずつしか示されていないが、書架及びコントロ
ーラ301を複数個設け、これらを1つの管理コンピュ
ータ305で時分割等の手法で管理することはもちろん
可能である。
【0075】この実施例では、1つのアンテナ304で
書籍310のRFID302と利用者のRFID303
の両方を検出する。RFID302及び303は共に近
傍型(通信距離30〜70cm程度)である。管理デー
タベース306で管理する書籍のステータスには、基本
的に、書籍が所定の配架位置にあるか否かの2つの状態
があり、貸出と返却とによってこの2つの状態が交互に
切り替わる。以下、この2つの状態の変遷と管理コンピ
ュータ305が行う動作を説明する。
【0076】図7において、X,Yは、それぞれ実施形
態1で説明した最新リストX、直前リストYである。
【0077】このルーチンにおいて、リーダ・ライタ
は、一定のサイクルで質問波を発し、書籍及び利用者の
RFIDからの応答波を検知する。この手順において、
リーダ・ライタは、まず質問波を送信する。これを受け
た書籍及び/又は利用者のRFID302、303は、
メモリに記憶している識別情報で質問波を変調し、応答
波として再発射する。コントローラ301は、そのRF
ID302、303からの応答波を受信し、それを信号
処理してアンテナ304の検知範囲内にあるID群を割
り出す。そして、コントローラ301は、それらID群
のデータを管理コンピュータ305に送る。このとき、
コントローラ301は、送受信に用いたアンテナ304
の識別情報(符号または番号)もあわせて送る。1つの
コントローラ301が1つのアンテナ304のみにしか
接続されていない場合は、コントローラ301自身の識
別情報を送ってもよい。1つのコントローラ301が複
数のアンテナ304を時分割で駆動している場合は、そ
の時分割駆動制御に従って、そのとき送受信を行ったア
ンテナ304の識別情報を送る。コントローラ301
は、以上の送信、受信、データ転送を所定の読取サイク
ルごとに定期的に繰り返す。管理コンピュータ305で
は、各コントローラ301から送られてくるID群のデ
ータを元に、それぞれの書架で貸出又は返却が行われた
か否かを判断する。
【0078】リーダによる質問送信・応答受信は、用い
る電波の周波数にも依存するが、一般に数ミリ秒〜数十
ミリ秒程度のサイクルで繰り返すことができる。一方、
コンピュータ内の判断処理は、ナノ秒オーダで非常に高
速に行うことができる。したがって、管理コンピュータ
305は、アンテナ304の数が数万程度までであれ
ば、原理上、それら各アンテナ304の検知範囲内に存
在するID群を実時間で管理することができる。
【0079】以下、図7を参照して、貸出、返却等の各
局面での管理コンピュータ305の判断手順を説明す
る。
【0080】<貸出>図7に示す手順は、同じ処理ルー
プを繰り返すかたちのものなので、どこのステップから
処理を開始してもよいが、ここではわかりやすくするた
め、注目するアンテナ304の検知範囲内に、そこに置
かれるべき書籍310が置かれている状態(ステップ4
00)から説明を開始する。なお、ここでは、ある1つ
のアンテナ304に注目し、そのアンテナ304で検知
した状態についての処理を説明するが、管理コンピュー
タ305は、この処理をすべてのアンテナ304につい
て時分割等で繰り返し実行するものとする。
【0081】さて、管理コンピュータ305は、1読取
サイクルごとに、コントローラ301から送られてくる
ID群(すなわちアンテナ304で検出された利用者及
び/又は書籍のIDのリスト)を最新リストXに反映さ
せる(ステップ401)。次に管理コンピュータ305
は、新たに読み込まれたIDが正当かどうか判定する
(例外処理、テップ402)。この例外処理としては、
認知した書籍が正当な場所に置かれているか、或いは、
信号が不明瞭かなどをテストしそれに対する処理を行う
ことなどが考えられる。
【0082】この例外処理の後、書籍や利用者などがリ
ーダ・ライタの通信距離内にあるかどうかを検知する動
作に入る。まずステップ403で新たな利用者が出現し
たかどうかを調べる。この処理は、MapH:X→Y(新
到着者登録)で表現されている。すなわち、MapHは、
最新リストXのIDの内、利用者のID(ID_H)に
ついて直前リストYのID_Hへの写像比較を行い、も
しそのID_Hが直前リストYの中に無ければ(即ちY
(ID_H)=0)、そのIDの利用者が新たに出現したと判断
し、そのIDを直前リストYに登録する処理(Y(ID_H)
=1とすること)を行うことである(ステップ40
3)。
【0083】次に、直前リストYのうちの書籍のID
(ID_B)から、最新リストXへの写像を行い、その
ID_BがXにあるかどうかを確認する。もしX(ID_B)=
0であれば、その書籍が持ち出されたと判断するととも
に、その書籍のIDを直前リストYから削除する(ステ
ップ404)。次に、ステップ405で、Y(ID_H)=1
なるID_Hについて、X(ID_H)=0であるかどうかを調
べ、もしそうであれば、そのIDの利用者がアンテナ検
知範囲から退出したと判断し、このIDを直前リストY
から消去する。この利用者が、なくなった書籍を借り出
した者の候補者となる。
【0084】そして、次にステップ406で、ステップ
404及び405の処理結果を検査し、書籍の貸出が行
われたかを判定する。ここでは、ステップ404の結果
にて書籍310が書架312にまだ存在することが確認
されたならば、ステップ406の判定結果がYesとな
り、ステップ407に移る。ステップ407では、ステ
ップ405で分かった借り出し候補者のIDを直前リス
トYから消去する。ここで、ステップ405で借り出し
候補者が検出されなければ、ステップ407では何も行
わず、ステップ401に戻る。
【0085】ステップ406で、書籍310が書架31
2から無くなっていることが確認されたならば、ステッ
プ408の処理に移行する。ステップ408は、貸出処
理又は例外処理を行うステップである。貸出処理は、ス
テップ405で検出された借り出し候補者が、ステップ
404で持ち出されたと判断された書籍を借り出した旨
管理データベース306に登録する処理である。例外処
理は、ステップ404で書籍が持ち出されたと判断され
たにもかかわらず、ステップ405で借り出し候補者が
検出できなかった場合等に、無断持ち出し等の行為が行
われたと判断して所定の処置をとる処理である。
【0086】ステップ408で貸出処理を行う場合(す
なわち借り出し候補者が正規の利用者である場合)、管
理コンピュータ305は、管理データベース306にア
クセスし、図8に示すような貸出情報を作成する。貸出
情報には、当該書籍の書籍ID(すなわち識別情報)5
00、貸し出した利用者のID(識別情報)502、貸
出年月日504、貸出ステータス506が含まれる。こ
のうち、書籍ID500及び貸出利用者ID502に
は、ステップ404及びステップ405で求められた書
籍及び利用者のID情報がそれぞれ登録される。貸出ス
テータス506は、この書籍の貸出が正常なものである
か、ルール違反のものであるかを示すフラグである。管
理データベース306に登録された正規の利用者以外の
ものが書籍を持ち出した場合や、定められた貸出上限冊
数を超えて借り出された書籍については、この貸出ステ
ータス506に異常貸出を示す値0(この値は一例であ
る)がセットされる。もちろん正規の利用者以外による
無断持ち出しと、正規の利用者による超過借り出しとを
異なる値としてもよい。一方、そのような違反がなく正
常に貸し出された書籍については、貸出ステータス50
6に正常貸出を示す値1(これも一例である)がセット
される。このような貸出の正常、異常の判断は、管理コ
ンピュータ305が管理データベース306に登録され
た個々の利用者情報等に基づき行う。図9はこの利用者
情報のデータ内容の一例を示すものであり、この図に示
すように利用者情報には、当該利用者の利用者ID(す
なわち識別情報)510、利用者名512、これまでの
貸出合計冊数514、その他の個人情報516が含まれ
る。管理コンピュータ305は、書籍の持ち出しを検出
すると、管理データベース306で利用者情報を調べ、
書籍を持ち出した利用者がそのデータベースに登録され
た正規の利用者であるかを判定し、この判定が満たされ
ない場合は異常貸出と判断する。また、書籍を持ちだし
た者が正規の利用者であった場合には、更に現在の貸出
合計冊数514を調べ、今回の貸出により貸出合計冊数
が所定の上限値を超えないかどうかを判定する。この結
果上限値を超えていれば異常貸出と判定し、超えていな
ければ正常貸出と判定する。なお、貸出が行われると、
貸出合計冊数514に1が加えられる。また、管理デー
タベース306には、個々の書籍について図10に示す
ような書籍情報が登録されている。この書籍情報には、
書籍ID(識別情報)520、検索その他の目的で用い
るキーワード522、その書籍が置かれるべき所定位置
524(例えばアンテナ304の識別番号を用いる)、
書誌情報526、紛失情報(紛失の有無、紛失した日時
など)528等の情報が含まれる。
【0087】なお、一人の利用者が同時に2冊以上の書
籍を持ち出す場合もありうるが、その場合には、図8に
示す貸出情報が各書籍ごとに作成される。
【0088】貸出管理データベース306は、例えばリ
レーショナル・データベースとして構築できる。この場
合、例えば図8の貸出情報と図10の書籍情報とは、同
じ書籍IDに対応する関係情報として作成される。もち
ろん、管理データベース306は他の方式のデータベー
スでもよい。
【0089】この貸出処理のあと又は貸出処理と並行し
て、貸出を行った利用者のRFID303と、貸し出さ
れた書籍のRFID302とに、リーダ・ライタを介し
て所定の貸出記録を書き込むこともできる(ステップ4
09)。貸出記録としては、例えば利用者のRFIDに
は貸出日時、貸出書籍のIDなどを記録し、書籍のRF
IDには貸出日時、貸し出された利用者のIDなどを記
録することが考えられる。このようにRFIDに貸出記
録を書き込むことにより、RFIDを検査することによ
り、利用者の借り出し状況や、書籍が誰に借りられてい
るかなどを調べることができる。
【0090】<無断持ち出し>なお、ステップ408で
は、ステップ405で借り出し候補者が検出できなかっ
た場合、又はステップ405で検出した借り出し候補者
のIDが管理データベース306に登録された正規の利
用者の者でない場合などには、無断持ち出しと判定して
例外処理を行う。
【0091】この無断持ち出し処理では、管理コンピュ
ータ305は、ステップ404で検出した持ち出された
書籍のIDをキーとして管理データベース306を検索
し、この書籍IDとそのときの日時(これはコンピュー
タ305のOS等から取得できる)などの有益な情報と
に基づき、図8に示す貸出情報を作成する。この場合、
貸出ステータス506は0(又は無断持ち出しを示す所
定値)にセットされ、貸出利用者ID502は無定義の
ままとなる。このような管理データベース306の処置
と共に、管理コンピュータ305は、無断持ち出しが起
こったことを知らせる警告音などを発するとともに、担
当の係員の遠隔の場所にいる場合などには、その場所
(のコンピュータなど)にも無断持ち出しが起こった旨
とその場所(書架)を示す警告通知を送る。書架312
に警報装置を設けておき、その書架で無断持ち出しが起
こった場合には、その警報装置から警報を発するように
してもよい。
【0092】なお、ここでは無断持ち出しの場合につい
て説明したが、正規の利用者の貸出合計冊数が上限値を
超えたことを検出した場合にも、無断持ち出しの場合と
同様、何らかの警告を書架や図書館員に知らせるように
してもよい。
【0093】<返却>書架312の所定位置から書籍3
10がなくなり、ステップ408の処理がなされると、
本実施形態の手順は、ステップ410(書籍なしの状
態)に進む。このステップ410は、説明を明瞭にする
ためのダミーのステップであり、ただちにそれ以下のス
テップ411以降の返却処理に進む。
【0094】書架312に書籍310がない状態(返却
待ち状態)でも、アンテナ304は質問波を周期的に送
信し続ける。この質問波に対する応答波により状態が検
知できる。この結果検知されたアンテナ検知範囲内のI
D群の情報が管理コンピュータ305に送られる。管理
コンピュータ305では、このID群の情報(recordst
atus)を基に最新リストXを更新する(ステップ41
1)。次に、MapB:X→Yの操作を行うことにより、
最新リストXにあって直前リストYにない書籍ID(I
D_B)があるか否かを確認する(ステップ412)。こ
のような書籍IDがあれば、それは書架312にRFI
D付きの書籍が新たに置かれたと判断される。
【0095】ステップ413では、ステップ412の結
果を検査して書架312に書籍が置かれたか否かを判定
する。この判定結果がNoならば、ステップ411にも
どり、リーダ・ライタから次の読み取り結果が来るのを
待つ。ステップ413の判定結果がYesならば、書籍
が書架310に置かれたということであり、ステップ4
14の処理に移行する。ステップ414では、Map
H:X→Yの操作を行うことにより、最新リストXにあ
って直前リストYにない利用者ID(ID_H)があるか
否かを確認する(ステップ414)。もしそのような利
用者IDがあれば、そのIDを持つ利用者がその書籍の
返却者と判断できる。なお、誰が書籍を返却してもよい
システムであれば、ステップ414の処理は不要であ
る。
【0096】ステップ413の判定結果がYesの場合
(ステップ414を行う場合にはその後)、ステップ4
15に移行して返却処理又は例外処理を行う。返却処理
は、管理データベース306内の当該書籍の貸出情報を
クリアし、書籍をデータベース上で貸出可能な状態とす
る処理である。例外処理は、書架312に置かれた書籍
がその書架312に置かれるべきでない書籍である場合
の処理である。
【0097】ステップ415では、まずその書架に置か
れた書籍が、そのアンテナ304の場所にあるべき正し
い書籍であるか確認する。すなわち、管理コンピュータ
305は、管理データベース306にアクセスし、その
書籍のIDをキーとして検索を行うことにより、その書
籍の書籍情報(図10参照)を求め、その書籍情報の所
定位置524の情報と、現在処理している当該アンテナ
304の識別情報とを比較する。比較の結果両者が一致
すれば、正しく返却されたと判断できる。この場合、管
理コンピュータ305は、貸出時に作成した当該書籍に
ついての貸出情報(図8参照)を参照し、例えば貸出日
から所定の期間内に返却が行われたかどうかなどの判断
を行い、期間超過の場合には、その貸出情報の利用者I
D502に示された利用者の利用者情報(図9参照)の
個人情報516などに返却遅延の旨を記述する。また、
貸出合計冊数514の値を1つ減らす。そして、その書
籍についての貸出情報(貸出利用者IDや貸出年月日、
貸出ステータス)を削除する。
【0098】書架に戻された書籍が本来そこにあるべき
ものでないと判定された場合は、管理コンピュータ30
5は、管理データベース306内の利用者情報(図9)
や貸出情報(図8)に変更・削除などを行わず、そのま
まにしておく。また、間違った場所への返却があったこ
とを示す情報(その誤返却された書籍のIDと誤返却さ
れた場所(アンテナの識別情報)の組など)を管理デー
タベース306に記録して、係員に警告を送ることも可
能である。
【0099】このステップ415の処理の後又はそれと
並行して、利用者のRFID303または書籍のRFI
D302に、リーダ・ライタから返却の旨の記録を書き
込むようにしてもよい。このときの書き込みでは、当該
書籍について貸出の際に書き込んだ貸出記録を削除した
り、あるいはその代わりにその貸出記録に対して返却日
時を追加したりするなどが考えられる。
【0100】このようにしてステップ416の処理が終
わると、アンテナ304のカバー範囲内に書籍が戻った
ことになり、ステップ400の状態に戻る。なお、書籍
を書架の台上まで戻さなくても、リーダの通信距離内に
戻せば、以上の返却処理は行われる。
【0101】<RFIDへの書き込み>以上の処理手順
の説明で、書籍及び利用者のRFID302及び303
に貸出記録、返却記録の書き込みを行うことが可能であ
る旨の説明を行った。しかしながら、本実施形態では、
リーダ・ライタのアンテナの検知範囲内から書籍及び利
用者が出たことをもって貸出と判定するので、貸出の場
合にそのリーダ・ライタからRFIDに情報を書き込む
ことは困難である(返却の場合は、アンテナ検知範囲に
入ってきているので問題はない)。このため、RFID
への貸出記録の書き込みのために別のリーダ・ライタを
設けることが好適である。もちろん、書き込み用にアン
テナだけを増設し、コントローラ301自体は1つで済
ますことも可能である。アンテナ304で貸出発生を検
知した後、利用者がその書き込み用のアンテナの近傍を
通ると、そのアンテナから利用者及び書籍のRFIDに
対して貸出記録(又は返却記録)の書き込みが行われ
る。書き込み用のアンテナは、書架312の両隣など利
用者の移動可能経路に応じて適切な場所に配置する。も
ちろん、読み取り用とは別体のリーダ・ライタをを使っ
てもよい。また、読み取りに用いるアンテナ304より
通信範囲の大きい別のアンテナを書架312に取り付
け、書き込み用として用いてもよい。ただしこの場合、
RFID側で、その書き込み用のアンテナの通信周波数
に対応するための機構を持つ必要がある。
【0102】以上説明したように、この実施形態によれ
ば、書籍が正当なRFIDをもった利用者によって持ち
出されれば、直ちに貸出処理が行われ、書籍が書架にも
どされれば直ちに返却処理が行われる。したがって、従
来のようにカウンタでの貸出処理を忘れたとか、係員に
無断で書籍を持ち出したとかいう概念が全く無くなって
しまう。
【0103】このシステムによれば、図書室等の出入り
口を限定しなくても貸出管理ができるとともに、特定の
場所で貸出手続を行う等の作業を利用者に課す必要がな
くなり、利用者の利便性が向上する。
【0104】なお、このシステムは、例えばビデオテー
プやCDなどのレンタル店での貸出管理や、小売店など
における購買管理などにも応用できる。すなわち、本実
施形態のシステムを利用すれば、誰がどの棚から商品を
取り出したか、あるいは戻したかを自動的に記録できる
ので、この記録結果を利用して料金計算に役立てること
が可能になる。
【0105】[実施形態4]本実施形態では、リーダ・
ライタのアンテナの検知範囲内に利用者が複数いる場合
において、その中のどの利用者が書籍を持ち出したかを
判定するためのものである。
【0106】例えば、薬品棚の近傍に利用者が複数いる
場合、薬品瓶をとってみることができるのは棚に一番近
い利用者であると考えるのが妥当である。本実施形態で
は、薬品棚、書架に対する各利用者の距離をおおよそ判
定し、誰が棚に最も近いかを判定し、物品を持ち出した
利用者をある程度まで特定できるようにする。
【0107】このため、本実施形態では、図11に示す
ように利用者のIDカード(RFID)600に、通信
距離の異なる2つのアンテナa及びbを取り付ける。通
信距離はアンテナの直径と巻数によって定めることがで
きる。ここでは、一例としてアンテナaの通信距離は3
0cm以内、アンテナbの通信距離は30〜60cmと
する。また、IDカード600には、アンテナa用とア
ンテナb用とでそれぞれ別々のIDが記憶されている。
したがって、アンテナaとアンテナbとはそれぞれ異な
るIDを応答波に載せてリーダ・ライタに返信すること
になる。
【0108】これを読み取る側のリーダ・ライタは、マ
ルチリードの機能があれば、1つのカードから2つのI
Dを読み取ることができる。
【0109】1つのIDカード600の2つのアンテナ
からの応答波の組合せにより、利用者が棚に対してどの
程度の距離にいるかが判定できる。図12は、棚からの
距離範囲を示したものであり、範囲Aは棚(のアンテ
ナ)から30cm程度以内の範囲であり、範囲Bは棚の
アンテナから約30〜60cmの範囲である。そして、
範囲Cは、棚のアンテナから60cm以遠の範囲であ
る。
【0110】IDカード600の2つのアンテナからの
応答波の組合せは、図13に示すようになる。すなわ
ち、アンテナa、bのいずれの応答波も検知できなかっ
た場合は、利用者は範囲Cにいると判断できる。また、
アンテナa、bの両方から応答波を検知できた場合、利
用者は範囲Aにいると判断できる。そして、アンテナb
からの応答波は検知したが、アンテナaの応答波は検知
できなかった場合、利用者は範囲Bにいると判断でき
る。アンテナa、アンテナbのいずれの応答波であるか
は、その応答波に含まれるID情報によって判定でき
る。
【0111】従って、2人の利用者がこのIDカード6
00を持っている場合、2人のカードの応答IDの組み
合わせによって、それら2人のどちらが前でどちらが後
ろかがある程度確認できる。リーダ・ライタで読み取っ
たID群に対して、同一IDカード600のIDの対ご
とに図13の判断を適用することによって、どちらの利
用者が棚の近くにいるかが判断できる。なお、同一カー
ド600におけるアンテナaとbのIDは、互いに関連
ある番号にしておき、一方が分かれば他方が分かるよう
にしておくことが好適である。例えば、アンテナaのI
D番号を“1000”とすれば、対応するアンテナbのID
番号を“1000B”とするなど等である。
【0112】この例では30cmと60cmの組み合わ
せであるが、もちろんその仕様によって別の距離の組み
合わせでも良いし、3種類のアンテナを一つのカード上
に実現しても良い。
【0113】この実施形態によれば、IDカード(RF
ID)を携帯した複数の利用者のアンテナからの相対的
位置を確認することができる。従って、物品の近傍に利
用者が複数いる場合、その物品に一番近い利用者を、そ
の物品を手に取るであろう可能性の最も高い者として同
定し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1のシステム構成例を示す概略図で
ある。
【図2】 実施形態1の全体的な処理手順を示すフロー
チャートである。
【図3】 新規出現ID及び消失IDの判定処理手順を
示すフローチャートである。
【図4】 直前リストYと最新リストXの具体例を示す
図である。
【図5】 実施形態2の全体的な処理手順を示すフロー
チャートである。
【図6】 実施形態3のシステム構成例を示す概略図で
ある。
【図7】 実施形態3の全体的な処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】 貸出情報のデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図9】 利用者情報のデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図10】 書籍情報のデータ構造の一例を示す図であ
る。
【図11】 通信距離の異なる2つのアンテナを内蔵し
たIDカード(RFID)の例を示す図である。
【図12】 2つのアンテナを用いることにより識別可
能な距離範囲を示す図である。
【図13】 距離範囲の判定条件を示す図である。
【符号の簡単な説明】
100 コントローラ、101 アンテナ、102 管
理コンピュータ、103 管理データベース、104
利用者、105 薬品瓶、106 陳列棚、114,1
15 RFID。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陳列棚に陳列される各物品に付加され、
    当該物品の識別情報を記憶したデータキャリアと、 各利用者に携帯され、当該利用者の識別情報を記憶した
    データキャリアと、 陳列棚に設けられ、所定間隔ごとに繰り返し質問波を発
    し、この質問波に対する前記物品及び利用者のデータキ
    ャリアからの応答波から識別情報を読み取る読取手段
    と、 前記読取手段で読み取られた前記物品及び利用者の識別
    情報のリストを保持する手段であって、少なくとも最新
    の読取時のリストとその直前の読取時のリストとを保持
    するリスト保持手段と、 読取のたびに前記直前読取時リストと最新読取時リスト
    とを比較し、前記直前読取時リストにある利用者の識別
    情報と物品の識別情報の両方が前記最新読取時リストに
    ないことを検出した場合、その利用者がその物品を持ち
    出した旨を記録する持ち出し管理手段と、 を有する物品持ち出し管理システム。
  2. 【請求項2】 前記持ち出し管理手段は、前記直前読取
    時リストと最新読取時リストとの比較において、前記最
    新読取時リストにある物品の識別情報が前記直前読取時
    リストにない場合、その物品が返却された旨を記録する
    ことを特徴とする請求項1記載の物品持ち出し管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記持ち出し管理手段は、物品の持ち出
    しの検出及び記録と物品の返却の判定及び記録との両方
    を、次の読取時までの間に行うことを特徴とする請求項
    2記載の物品持ち出し管理システム。
  4. 【請求項4】 利用者の前記データキャリアに通信距離
    が異なる複数のアンテナを設けると共に、前記読取手段
    にそれら複数のアンテナからの応答波を互いに区別して
    検出する機能を設け、 同じ利用者のデータキャリアからの複数のアンテナから
    の応答波の有無の組合せに応じて、その利用者が前記陳
    列棚からどの距離範囲にいるかを判定し、この判定結果
    に基づいてどの利用者が物品を持ち出したかを判定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の物品
    持ち出し管理システム。
  5. 【請求項5】 前記持ち出し管理手段は、各物品ごとに
    その物品の陳列場所を検知範囲に収める読取手段がいず
    れであるかを記憶し、ある読取手段の検知範囲に物品が
    返却されたことを検知したときに、その物品が、その物
    品のその読取手段の検知範囲に置かれるべきものか否か
    を判定し、その物品がその読取手段の検知範囲に置かれ
    るべきものでないと判定した場合に返却場所誤りと判定
    し、返却場所誤りに関する所定の処理を実行することを
    特徴とする請求項2又は3記載の物品持ち出し管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記データキャリアに対してデータを書
    き込むための書込手段を有し、 前記持ち出し管理手段は、前記物品を持ち出したと判断
    した利用者のデータキャリアに対して、その持ち出しに
    関する所定の情報を前記書込手段にて書き込むことを特
    徴とする請求項3記載の物品持ち出し管理システム。
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