JP2006001714A - 物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラム - Google Patents

物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 在庫管理のための構成を利用して、他の物品管理も実行できるようにする。
【解決手段】 非接触IDタグが付けられた状態で物品が入荷される。作業者は、例えば、入荷物品を確認することなく陳列位置に位置させる。このような状態において、本発明が機能する。すなわち、全ての非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より増加した陳列位置に位置している物品のデータを認識し、認識した増加物品のデータと、予め記憶している入荷される物品のデータとを照合し、入荷されて陳列位置に配置された物品を特定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラムに関し、例えば、販売店の入荷管理や返品管理や、図書館の導入管理などに適用し得るものである。
例えば、ビデオなどのレンタル店などにおいては、ビデオテープ、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)などの物品の販売数や在庫数や貸出し数などを管理するために、これら物品又はその収容ケースなど(以下、単に物品と呼ぶ)に非接触IDタグシート(以下、単にIDタグと呼ぶ)を貼付しておき、タグリーダー装置がIDタグからデータを読み取って管理コンピュータなどの上位装置が管理することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−334198号公報
ところで、上述のような物品を管理コンピュータが管理するためには、物品が入荷された際に、入荷物品が依頼物品であるかなどの検品を実行した後、その物品のデータを管理対象として管理コンピュータに入力しなければならず、また、入荷物品のそれぞれにその物品に固有なデータを書き込んだIDタグ(書き込みは貼付後に行われることもある)を貼付しなければならない。
例えば、出荷側の会社からデータファイルの提供を受けたり、物品の発注データを利用したりして、その入荷物品のデータを管理対象として管理コンピュータに入力することも行われるが、検品作業そのものは作業者が実行しなければならない。
同様に、例えば、再販制度を利用しているために物品を出荷元に返品する際の管理などについても、在庫管理とは別個のデータ処理や管理や作業が必要となっている。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、在庫管理のための構成を利用して、他の物品管理も実行できる物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラムを提供しようとしたものである。
かかる課題を解決するために、請求項1の本発明の物品管理システムは、陳列位置に位置している物品に設けられている非接触IDタグをアクセスしながら物品の在庫状況を管理する物品管理システムにおいて、非接触IDタグが付けられた状態で入荷される物品のデータを記憶している入荷物品データ記憶手段と、全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より増加した陳列位置に位置している物品のデータを認識する増加物品認識手段と、認識した増加物品のデータと、上記入荷物品データ記憶手段が記憶しているデータとを照合し、入荷されて陳列位置に配置された物品を特定する入荷物品特定手段とを有することを特徴とする。
請求項2の本発明の物品管理システムは、請求項1において、返品される物品のデータを記憶している返品物品データ記憶手段と、全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より、減少した陳列位置に位置している物品のデータを認識する減少物品認識手段と、認識した減少物品のデータと、上記返品物品データ記憶手段が記憶しているデータとを照合し、返品のために陳列位置から取り出された物品を特定する返品物品特定手段とをさらに有することを特徴とする。
請求項3の本発明の物品管理方法は、陳列位置に位置している物品に設けられている非接触IDタグをアクセスさせながら管理コンピュータが物品の在庫状況を管理する物品管理方法において、全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より増加した陳列位置に位置している物品のデータを認識する増加物品認識工程と、認識した増加物品のデータと、予め記憶している、非接触IDタグが付けられた状態で入荷される物品のデータとを照合し、入荷されて陳列位置に配置された物品を特定する入荷物品特定工程とを含むことを特徴とする。
請求項4の本発明の物品管理方法は、請求項3において、全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より、減少した陳列位置に位置している物品のデータを認識する減少物品認識工程と、認識した減少物品のデータと、予め記憶している返品される物品のデータとを照合し、返品のために陳列位置から取り出された物品を特定する返品物品特定工程とをさらに含むことを特徴とする。
請求項5の本発明の物品管理プログラムは、請求項3又は請求項4の物品管理方法の各工程及びデータを、管理コンピュータが実行可能なコードで記載していることを特徴とする。
本発明によれば、在庫管理のための構成を利用しながら、入荷物品の入荷確認や返品物品の回収確認などの他の物品管理を実行できる。その結果、そのような他の物品管理に今まで作業者が費やしていた負担を軽減することができる。
(A)実施形態
以下、本発明に係る物品管理システム、物品管理方法及び物品管理プログラムの一実施形態を図面を参照しながら詳述する。なお、この実施形態の物品管理システムが、ビデオテープ、CD、DVDなどの物品を取り扱うレンタルショップに設けられているとして説明する。このレンタルショップの一例では、貸し出しだけでなく、販売を行っているものとし、販売対象の一部は出荷元に返品することがあるものとする。出荷元に返品することがあり得る物品としては、例えば、再販制度下の物品をあげることができる。
図1は、この実施形態の物品管理システムにおける通信構成を示す説明図であり、図2は、その管理コンピュータの周辺装置の説明図である。
図1において、この実施形態の物品管理システム1は、管理コンピュータ2が陳列棚5上の商品6についての各種の管理を実行するものである。なお、図1では、陳列棚5を1個のみ示しているが、実際上は多数存在する場合が多い。
管理コンピュータ2は、例えば、商品6の販売数や在庫数や貸出し数などの在庫管理を実行するものであり、LAN7を介して、タグリーダー・ライタ3より陳列棚5に陳列されている商品6のデータを収集したり、LAN7を介して、タグリーダー・ライタ3によって陳列棚5に陳列されている商品6に任意のデータを書き込むようにさせたり、商品6のデータを管理したりするものである。
この実施形態の場合、管理コンピュータ2は、在庫管理の他、販売や貸し出しや貸し出しからの返却時の個別商品動作や、商品入荷に対する検品動作や、返品商品の取りまとめ動作なども実行するものであり、それら実行用のプログラムを格納している。
タグリーダー・ライタ3は、例えば、陳列棚5の基台5Aの内部空間内に設けられている。このタグリーダー・ライタ3のアンテナ部分として、アンテナシステム4−1〜4−4が設けられており、タグリーダー・ライタ3は、例えば、管理コンピュータ2の制御下で、アンテナシステム4−1〜4−4を読取り駆動して陳列棚5に陳列されている商品6のデータを読み取ったり、アンテナシステム4−1〜4−4を書込み駆動して陳列棚5に陳列されている所定の商品6にデータを書き込んだりするものである。
各アンテナシステム4−1、…、4−4は、例えば、基台5Aの棚板5aや中間位置の棚板5b(例えば、その下面部)にそれぞれ設けられているものであり(なお、天井板5cに設けられていても良い)、商品6に取り付けられている非接触IDタグ8(図3参照)との電磁結合による通信を実行するものである。
この実施形態の場合、各商品6に貼付された非接触IDタグ8は、その商品の出荷元において貼付されたものである。
管理コンピュータ2は、図2に示すような周辺装置(内蔵していても良い)を有している。すなわち、管理コンピュータ2には、操作入力装置(キーボードやマウス装置)10、ディスプレイ11、外部記憶装置12、OCR装置13、データベース装置14、プリンタ15、タグリーダー・ライタ16及び金銭処理機17などが接続されている。
外部記憶装置12は、各種の記録媒体のアクセス装置として書き出したものである。例えば、物品の出荷元から、納品データを記録媒体の形で供給されたときには、外部記憶装置12を介してそのデータが管理コンピュータ2に取り込まれることになる。
OCR装置13は、紙帳票上の文字を認識するものである。例えば、物品の出荷元から、納品データが所定フォーマットの紙帳票で提供された場合に、OCR装置13が、物品名や物品コードなどを文字認識して納品データを管理コンピュータ2に与えるものである。
データベース装置14は、例えば、HDDなどでなり、各種のデータベースを記憶している。データベース装置14は、例えば、陳列棚5に現存する商品6の在庫管理データベース14aや、貸出し中の商品6のデータベース14bや、販売した商品6のデータベース14cや、貸し出しから返却された商品6のデータベース14dや、発注データベース14eや、会計データベース14fなどを有
する。
プリンタ15は、管理コンピュータ2の指示下で印刷を実行するものであり、例えば、入荷に対する検品結果を印刷する。
タグリーダー・ライタ16は、販売や貸し出しや貸し出しからの返却のためにユーザから持ち込まれた商品6のIDタグ8を個別にアクセスするものである。陳列棚5に設けられているタグリーダー・ライタ3が、多数枚(例えば100枚)のIDタグ8の同時読取りに対応できるものであるが、タグリーダー・ライタ16は、1枚のIDタグ8を個別にアクセスできるものを適用しても良い。
金銭処理機17は、例えば、いわゆるレジスタ装置が該当し、販売や貸し出しの対価の入金や釣り銭の排出などを行うものである。
次に、実施形態の物品管理システムの動作について説明する。動作としては、(1)陳列棚5に現存する商品6の現状確認動作、(2)商品6の販売や貸し出しや貸し出しからの返却時の個別商品動作、(3)商品入荷に対する検品動作、(4)出荷元への返品商品の取りまとめ動作などがあり、管理コンピュータ2が、内蔵する実行用のプログラムに従って、各種の動作を実行制御する。
まず、陳列棚5に現存する商品6の現状確認動作を説明する。なお、現状確認動作自体には、既存の方法を適用することができる。
例えば、管理コンピュータ2は、周期的(例えば1時間毎)に、又は、商品6に動きがあったとき(例えば、タグリーダー・ライタ16を利用した個別商品動作の終了時や、常時スタンバイのタグリーダー・ライタ3から商品6の移動の通知があったとき)や作業者が起動したときに、図4に示すプログラム2aを開始し、全ての陳列棚5に存在する商品6のIDタグ8からデータ収集してバッファリングし(ステップ100)、在庫管理データベース14aの格納内容と照合し(ステップ101)、照合結果を3分類に分類する(ステップ102)。すなわち、バッファリングした収集データにも在庫管理データベース14aにも存在する商品6、バッファリングした収集データには存在するが在庫管理データベース14aには存在しない陳列棚5に新たに追加された商品、バッファリングした収集データには存在しないが在庫管理データベース14aには存在する陳列棚5から新たになくなった商品に分類する。
バッファリングした収集データにはデータが存在するが在庫管理データベース14aの格納内容には存在しない商品6や、バッファリングした収集データには存在しないが在庫管理データベース14aには存在する商品6があれば、その正当性の確認処理を実行する(ステップ103,104)。そして、バッファリングした収集データの内容に、在庫管理データベース14aの格納内容を更新させて、一連の処理を終了する(ステップ105)。なお、図4では省略しているが、正当性を管理コンピュータ2の処理で確認できない場合には、異常報知をディスプレイ11などに行って、作業者に確認させた後、バッファリングした収集データの内容、又は、それを作業者が修正した内容に、在庫管理データベース14aの格納内容を更新させる。
収集データにだけデータが存在する正当な場合としては、例えば、貸し出しから返却された場合であり、このような場合には、貸し出しから返却された商品6のデータベース14dにデータが登録された商品であれば正当であるとし、データベース14dから該当するデータを消去させる。在庫管理データベース14aにだけデータが存在する場合は、例えば、盗難にあった場合であり、作業者が陳列棚5に出向いて確認後に、盗難データベース(図示せず)などに登録したりする。
ユーザが作業者に商品6を手渡して購買やレンタルなどを申し込んだ場合には、作業者は、タグリーダー・ライタ16から、その商品6に貼付されているIDタグ8のデータを読み取らせた後、操作入力装置10から起動などして、精算処理を実行させる。管理コンピュータ2は、このような場合には、在庫管理データベース14aから該当するデータを消去すると共に、貸出し中の商品6のデータベース14b又は販売した商品6のデータベース14cにデータを追加し、また、会計データベース14fにもデータを追加又は修正する。
また、作業者が、ユーザから貸し出し商品の返却を受けた場合には、タグリーダー・ライタ16によって、その商品6に貼付されているIDタグ8のデータを読み取らせて、返却された商品6のデータベース14dに登録させる。
次に、この実施形態の一つの特徴をなす商品入荷に対する検品動作を説明する。なお、この実施形態のシステムでは、商品6の出荷元側において、IDタグ8を貼付して納品するようになされている。当該レンタルショップの作業員は、入荷商品の検品を行うことなく、各入荷商品を陳列棚5に位置させ、操作入力装置10を介して検品動作を起動する。各入荷商品を陳列棚5に位置させる直前に、陳列棚5に現存する商品6の現状確認動作を実行しておくことが好ましい。以下では、データベース14に、発注データベース14eが存在するとして説明するが、出荷元から、納品データファイルの記録媒体の提供を受け、発注データベース14eに代えて、納品データファイルを適用して以下の動作を行うようにしても良い。また、入荷処理は、営業時間前、営業時間内の任意の時間、営業時間後のいずれで行うこともできる。
検品動作が起動されると、管理コンピュータ2は、図5に示すプログラム2bを開始する。そしてまず、全ての陳列棚5に存在する商品6のIDタグ8からデータを収集してバッファリングし(ステップ200)、在庫管理データベース14aの格納内容と照合し(ステップ201)、バッファリングした収集データには存在するが在庫管理データベース14aには存在しない陳列棚5に新たに追加された商品6を認識する(ステップ202)。
その後、新たに追加された商品6のデータを、発注データベース14eのその出荷元に係る格納内容と照合し(ステップ203)、新たに追加された商品6のデータを分類する(ステップ204)。
新たに陳列棚5に追加された商品6であって発注データベース14eに記載されたもの(第1分類)、新たに陳列棚5に追加された商品6であって発注データベース14eに記載されていないもの(第2分類)、発注データベース14eにだけ記載されているもの(第3分類)に分類する。第1分類の商品は、発注通りに納品された商品であり、第2分類の商品は、発注していないのに納品された商品であり、第3類の商品は、発注されているのに納品されていない商品である。
管理コンピュータ2は、それぞれの分類の商品を記載したリストをデータベース14または管理コンピュータ2内のバッファメモリに格納する。
管理コンピュータ2は、バッファメモリを検索し、第2分類の商品があれば、そのような第2分類の商品を記述した未発注納品リスト(このリストの情報は後述するようにして消去されるまで継続して格納される)をプリンタ15によって印刷させると共に(ステップ205、206)、バッファリングした収集データから未発注納品のデータを消去した後、消去後のバッファリングした収集データの内容に、在庫管理データベース14aの格納内容を更新させる(ステップ207,208)。この更新時においては、入荷商品について所定項目のデータを追加するようにしても良い。例えば、再販制度下の商品であれば、当該納品日から所定期間後の期日を返品日としてデータに含める。また例えば、陳列開始日から販売日や最初の貸出日までの期間などを管理する場合では、在庫管理データベース14aの格納内容を更新させる際に、陳列開始日(本日)をデータに含める。管理コンピュータ2は、これらのデータを、在庫管理データベース14aに含めるだけでなく、陳列棚5のタグリーダー・ライタ3によって、該当する入荷商品6のIDタグ8に書き込むようにさせても良い。
管理コンピュータ2はバッファメモリを検索し、第3分類の商品があれば、そのような第3分類の商品を記述した納品催促リストをプリンタ15によって印刷させ(ステップ209、210)、また、第1分類の商品を記述した納品商品リストをプリンタ15によって印刷させる(ステップ211)。そして、発注データベース14eを納品されていない商品のデータだけが残るように更新する(ステップ212)。場合によっては、この更新により、発注データベース14eの全てのデータが消去されることがあり得る。印刷された納品催促リストは、例えば、発注先にFAX送信されたりする。なお、納品催促リストの印刷に代え、又は、印刷に加え、納品催促リストのデータを電子メールなどで発注先に送信するようにしても良い。
その後、管理コンピュータ2は、在庫管理データベース14aから、返品期日が本日である商品6のデータをリストアップした返品商品リスト(このリストの情報は後述するようにして消去されるまで、データベース14又は管理コンピュータ2内のバッファメモリに継続して格納される)をプリンタ15によって印刷させ(ステップ213)、商品入荷に対する一連の検品動作を終了する。
なお、ステップ213の返品商品リストの印刷処理自体は、返品商品の取りまとめ動作であって、商品入荷に対する検品動作には含まれない。しかし、後述するように、発注していないのに納品された商品6を陳列棚5から回収する際に、返品商品の回収も並行して実行すれば作業効率が良いので、検品動作の処理の中に、返品商品リストの印刷処理を含めたものである。なお、返品商品リストの印刷処理を、検品動作から切り離しても良いことは勿論である。また、返品期日が本日である商品6が存在しない場合には、返品商品リストの印刷を実行しないようにしても良く、該当する返品商品がない旨を返品商品リストとして印刷するようにしても良い。
作業者は、以上のような検品動作が終了すると、未発注納品リストに記述された発注していないのに納品された商品6を陳列棚5から回収したり、返品商品リストに記述された返品期日が本日である商品6を陳列棚5から回収したりする。この回収時に、未発注納品商品の回収容器と、返品商品の回収容器とを別個のものとしておく。なお、返品商品リストを、商品の出荷元別に(言い換えると返品先毎に)印刷し、又は、1枚のリストの中で出荷元が区別つくように印刷し、出荷元が区別つくように回収可能としても良い。
作業者は、以上のような回収後に、操作入力装置10から、管理コンピュータ2に対し、回収終了操作を行う。
このとき、管理コンピュータ2は、図6に示すプログラム2cを開始する。そしてまず、管理コンピュータ2から、全ての陳列棚5に存在する全ての商品6のIDタグ8からデータを収集してバッファリングし(ステップ300)、在庫管理データベース14aの格納内容と照合し(ステップ301)、在庫管理データベース14aには存在するがバッファリングした収集データには存在しない陳列棚5から回収された商品6を認識する(ステップ302)。
その後、管理コンピュータ2は、上述した未発注納品リストに記述された商品の全てが、認識された回収商品に含まれているか否かを判別する(ステップ303)。なお、未発注納品リスト自体が作成されていない場合は、未発注納品リストに記述された商品の全てが認識された回収商品に含まれているとみなして、以下の処理を行う。ステップ302で認識された回収商品に含まれていない、未発注納品リストに記述された商品が1個でもあれば(かかる商品は陳列棚5からの回収がなされていない)、管理コンピュータ2は、タグリーダー・ライタ16によって、そのような商品6の全てに、貼付されているIDタグ8が読み取られることを待ち受け(ステップ304)、IDタグ8の読み取りを認識すると、記憶している未発注納品リストのデータを消去すると共に、バッファリングしている収集データからもその商品データを消去する(ステップ305)。タグリーダー・ライタ16による読み取り動作は、陳列棚5から回収したことの確認のために実行される。
以上のようにして、未発注納品リストに記述された商品の全てが回収された状態になると(ステップ303で肯定結果、又は、ステップ304の処理終了)、管理コンピュータ2は、上述した返品商品リストに記述された商品の全てが、認識された回収商品に含まれているか否かを判別する(ステップ306)。なお、返品商品リストに返品商品が記述されていない場合は、返品商品リストに記述された商品の全てが認識された回収商品に含まれているとみなして、以下の処理を行う。ステップ302で認識された回収商品に含まれていない、返品商品リストに記述された商品が1個でもあれば(かかる商品は陳列棚5からの回収がなされていない)、管理コンピュータ2は、タグリーダー・ライタ16によって、そのような商品6の全てに貼付されているIDタグ8が読み取られることを待ち受け(ステップ307)、IDタグ8の読み取りを認識すると、記憶している返品商品リストのデータを消去すると共に、バッファリングしている収集データからもその商品データを消去する(ステップ308)。
その後、管理コンピュータ2は、バッファリングしている収集データに、在庫管理データベース14aの格納内容を更新し(ステップ309)、図6に示す一連の処理を終了する。
上記実施形態によれば、在庫管理で利用する陳列棚5に係るIDタグ8のアクセス構成を適用し、商品入荷時や商品返品時の商品の確認動作をも実行するようにしたので、商品入荷時や商品返品時の作業員による商品の確認作業などを簡単なものとすることができる。例えば、従来であれば、商品の入荷時には、作業員は、入荷商品を印刷された納品リストなどと照合して確認した後に、陳列棚5に配置する作業を行うが、この実施形態によれば、商品の入荷時には、直ちに、入荷商品を陳列棚5に配置する作業を行い、その後、管理コンピュータ2に対して検品動作を起動すれば良い。
また、上記実施形態によれば、在庫管理で利用する陳列棚5に係るIDタグ8のアクセス構成を、商品入荷時や商品返品時の商品の確認動作をも実行するので、同一の構成を複数の物品管理で利用していることになり、構成要素の利用効率が高くなっている。
(B)他の実施形態
上記実施形態の説明でも種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
上記実施形態では、入荷商品の検品では陳列棚に該当する商品が存在することを確認するものであったが、さらに、適切な陳列棚(又はその段数)に配置されているかをも確認するようにしても良い。例えば、入荷商品がジャズ(IDタグのデータとして盛り込んでおく)のCDである場合に、ジャズ用の陳列棚(棚コードで判別可能)に配置されたかを確認し、異なる場合に、配置する陳列棚を通知するようにしても良い。
また、上記実施形態では、商品などの物品を保管する構造が棚構造のものを示したが、IDタグシステムによって、在庫管理(保管管理)が実行可能であれば、その保管構造自体は問われない。例えば、床置きの物品を管理対象としているものであっても良い。
同様に、物品に設けられた非接触IDタグをアクセスするIDタグシステムの種類や構成も問われない。例えば、棚板単位に別個のタグリーダー・ライタを接続させているものでも良く、タグリーダー・ライタが可搬式のものであっても良い。非接触IDタグも、書き込み及び読み出しの双方が可能であるものに限定されず、読み出し専用のものであっても良い。
上記実施形態においては、入荷商品の検品動作は、在庫管理動作とは別個独立して行われるものを示したが、在庫管理動作の一部として含めるようにしても良い。例えば、管理コンピュータは、周期的に起動された在庫管理動作において、前回には存在しなかった物品を認識した場合に、発注データベースとの照合を行い、発注データベースにその商品のデータ記述されていた場合に、入荷商品として特定するようにしても良い。この変形実施形態の場合でも、作業者は入荷商品のデータをわざわざ入力する作業を行う必要はなく、陳列棚にIDタグが付けられている入荷商品を配置すれば良い。
同様に、返品商品の回収確認動作も、在庫管理動作の一部として含めるようにしても良い。例えば、管理コンピュータは、周期的に起動された在庫管理動作において、前回は存在したが今回は存在しない物品を認識した場合に、その物品のデータにおける返品日の内容が当日又は当日より前であれば、返品のために回収されたと認識するようにしても良い。この変形実施形態の場合でも、作業者は回収した商品のデータをわざわざ入力する作業を行う必要はなく、陳列棚から、IDタグが付けられている返品商品を回収すれば良い。
本発明の技術思想が適用可能な物品管理システムは、物品の販売やレンタルなどを行う個人、法人、機関に係るシステムに限定されず、図書館などのような営利を目的としない団体のシステムであっても良い。要は、物品の保管管理(在庫管理)を中心としながら、新たな物品の追加、及び又は、物品の恒久的な削減があり得る物品管理システムであれば、本発明を適用することができる。
実施形態の物品管理システムの通信構成を示す説明図である。 実施形態の管理コンピュータの周辺装置を示すブロック図である。 実施形態の非接触IDタグの取り付け例の説明図である。 実施形態の在庫管理処理を示すフローチャートである。 実施形態の入荷商品の検品処理を示すフローチャートである。 実施形態の返品商品の回収確認処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…物品管理システム、2…管理コンピュータ、3、16…タグリーダー・ライタ、4−1〜4−4…アンテナシステム、5…陳列棚、6…商品、7…LAN、8…非接触IDタグ、10…操作入力装置、11…ディスプレイ、12…外部記憶装置、13…OCR装置、14…データベース、15…プリンタ、17…金銭処理機。




Claims (5)

  1. 陳列位置に位置している物品に設けられている非接触IDタグをアクセスしながら物品の在庫状況を管理する物品管理システムにおいて、
    非接触IDタグが付けられた状態で入荷される物品のデータを記憶している入荷物品データ記憶手段と、
    全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より増加した陳列位置に位置している物品のデータを認識する増加物品認識手段
    と、
    認識した増加物品のデータと、上記入荷物品データ記憶手段が記憶しているデータとを照合し、入荷されて陳列位置に配置された物品を特定する入荷物品特定手段と
    を有することを特徴とする物品管理システム。
  2. 返品される物品のデータを記憶している返品物品データ記憶手段と、
    全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より、減少した陳列位置に位置している物品のデータを認識する減少物品認識手段と、
    認識した減少物品のデータと、上記返品物品データ記憶手段が記憶しているデータとを照合し、返品のために陳列位置から取り出された物品を特定する返品物品特定手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の物品管理システム。
  3. 陳列位置に位置している物品に設けられている非接触IDタグをアクセスさせながら管理コンピュータが物品の在庫状況を管理する物品管理方法において、
    全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より増加した陳列位置に位置している物品のデータを認識する増加物品認識工程と、認識した増加物品のデータと、予め記憶している、非接触IDタグが付けられた状態で入荷される物品のデータとを照合し、入荷されて陳列位置に配置された物品を特定する入荷物品特定工程と
    を含むことを特徴とする物品管理方法。
  4. 全ての上記非接触IDタグに対するアクセスを実行させ、前回のアクセス時より、減少した陳列位置に位置している物品のデータを認識する減少物品認識工程と、
    認識した減少物品のデータと、予め記憶している返品される物品のデータとを照合し、返品のために陳列位置から取り出された物品を特定する返品物品特定工程とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の物品管理方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の物品管理方法の各工程及びデータを、管理コンピュータが実行可能なコードで記載していることを特徴とする物品管理プログラム。




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